JP4347875B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は化粧料、特にその粉体による意匠性の改良に関する。
化粧料には、その使用性あるいは意匠性の改善のため、各種の粉体が配合されており、この粉体としては、タルク、雲母(マイカ)、カオリン、セリサイトなどの体質顔料、酸化チタンあるいは酸化亜鉛などの白色顔料、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、カーボンブラック等の無機顔料、有機顔料さらには雲母チタン系のパール顔料やナイロン、スチレンなどの球状樹脂粉体、およびそれらの表面処理粉体が挙げられる。
しかしながら、従来の化粧料に用いられる粉体は、スクラブ剤などの特殊な用途のものを除けば、粒子径が大きいものでも0.08mm(80μm)以下であり、これよりも大きいとざらざらとした使用感となり、肌への密着性が悪く、化粧料には全く不向きなものであった。
一方、前記0.08mm以下の粉体を配合した化粧料では、該化粧料を皮膚上に塗布した場合にも、外観上は全くの均一面を形成し、色調の調整のみならばともかく、面白味がある十分な意匠性には欠けるものであった。
また、特開平6−93205号公報には、粒径が0.1〜5mmの雲母表面に一種以上の金属酸化物微粒子を前記雲母に対し0.1〜15重量%被覆し、配向させなくともどの角度から見ても光輝感を発現し得る装飾用顔料が開示されている。
しかし、この顔料は配向させなくてもどの角度から見ても光輝感を発現させるため、核雲母を厚い立方体形状にすることが必要であり、多色性フリップフロップ効果は全く発現されないものであった。
特開平6−93205号公報
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は外観に面白味のある意匠性を付与し得る化粧料を提供することにある。
前記目的を達成するために本発明者らが鋭意検討をおこなった結果、水中での湿式解砕により得られた0.1mm以上の粒子径を有し、且つその厚さが2μm以下である大径薄片状合成雲母に金属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した雲母系複合材料が、化粧料としての使用性を害することなく、キラキラと輝いた干渉色の強い光輝性及び多色性フリップフロップ効果に優れた意匠性を発揮し得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかる化粧料は、水中での湿式解砕により得られた粒子の板径が0.1mm以上0.5mm未満で、粒子の厚さが0.2〜2μmである大径薄片状合成雲母の表面に、金属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した大径薄片状雲母系複合材料を含み、ダイヤモンド様光輝性及び多色性フリップフロップ性を有することを特徴とする
また、本発明の化粧料においては、前記金属酸化物ないし金属水酸化物における金属は、チタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、珪素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズからなる群より選択される一種又は二種以上であることが好適である。
また、本発明の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物の一種又は二種以上の被覆量は、大径薄片状合成雲母に対し、0.1〜50重量%であることが好適である。
また、本発明の化粧料において、前記大径薄片状合成雲母粒子の板径が0.2mmより大きいことが好適である
本発明にかかる化粧料によれば、大径薄片状雲母系複合材料を配合したので、皮膚に対する密着性を悪化させることなく、キラキラとした輝きとフリップフロップ性を併せもち、優れた意匠性を発揮することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明において特徴的に用いられる雲母系複合材料の核となる大径薄片状雲母は天然雲母は不純物を含んでいるためにくすみがあり、天然雲母自身のくすみからキラキラしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが失われることがあるので合成雲母を用いることが好ましい。特に合成雲母を配合した場合には、きらきらとダイヤモンドのように鮮やかな輝きが強く、しかも大粒径の透明感の高いものが得られる。
次に、雲母系複合材料の核となる大径薄片状雲母の製造工程の例を示す。
まず、大径薄片状天然雲母を得るための製造工程は、採掘した雲母をクラッシャで粗粉砕し、約20mm前後の不定形粗粉とする。これを750〜800℃で約2時間焼成し、放冷後水を加えて湿式解砕する。解砕時間は3〜6時間が好ましい。解砕終了後水を加え、湿式で20メッシュの篩を通過させる。通過した湿式解砕物を200メッシュの篩で未通過物を回収し、これに水を加えてさらに200メッシュの篩で微粒子を通過させる。この工程を3回繰り返した後、80℃以下で乾燥する。乾燥物はヘンシェルミキサーにて低速で凝集状態をほぐして大径薄片状雲母を得た。
さらに、大径薄片状合成雲母を得るための工程の例として、合成フッ素金雲母の製造例について説明する。
フッ素金雲母の化学式はKMg(AlSi10)Fであり、この化学式になるようにSiO,Al,MgO,KSiFを秤取り、約1500℃に加熱して溶融させ、さらにこれを徐々に冷却して、結晶化させる。結晶化させた固形物を粗粉砕し、これに水を加えて天然雲母の製造工程と同様な工程で解砕し、篩い分け、乾燥し、ほぐして大径薄片状合成フッ素金雲母を得た。このように粒子径は篩い分け法により規定したが、粒子の厚さは走査型電子顕微鏡で観察して得た。
本発明にかかる雲母系複合材料は上述した製造法によって得た大径薄片状雲母を核とし、該核雲母粒子の表面が金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上で被覆されている。これらの該金属酸化物及び/又は金属水酸化物の金属は、チタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、ケイ素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズより選択される。そして、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上による被覆量は大径薄片状雲母に対して0.1〜50重量%である。さらに金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上で被覆した大径薄片状雲母は200〜1200℃、好ましくは500〜1100℃で焼成し雲母系複合材料を得ることが好ましい。金属酸化物及び/又は金属水酸化物の被覆量が0.1重量%以下では得られた雲母系複合材料の高彩色とぎらぎらと輝いた干渉色が得られず、光輝性に乏しく、多色性フリップフロップ効果の発現も乏しい。また、50重量%を越えると、着色性は有するものの粒子の厚さが2μm以上になるため、側面の反射が強くなり、ギラギラと輝いた干渉色が弱くなり、光輝性、さらには多色性フリップフロップ効果が乏しく、意匠性にも欠け好ましくない。また、金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上で被覆した雲母系複合材料において、200℃未満の温度で焼成して得られた雲母系複合材料は着色が少なく、しかも多色性フリップフロップ効果の発現にも非常に乏しく意匠性にも欠けていた。さらに、被覆状態より、1200℃を越える温度で焼成して得られた雲母系複合材料は、被覆物が凝集すると同時に被覆した雲母系複合材料の凝集も起こり、ギラギラと輝いた干渉色が得られず光輝性にも乏しく、多色性フリップフロップ効果の発現も乏しく意匠性に劣り好ましくない。
本発明の上記雲母系複合材料は大径薄片状雲母表面が、好ましくはチタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、ケイ素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズの金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上で被覆されてなるものであるが、これを得るには種々の方法を採用することができる。その製法として、真空蒸着被覆法もあるが、特公昭43−25644号公報に見られるような可溶性無機塩、例えば塩化物、硫酸化物、硝酸化物、炭酸化物、水酸化物などの水溶液を大径薄片状雲母の存在下で加水分解し、大径薄片状雲母の表面に金属酸化物及び/又は金属水酸化物を析出させた後加熱する方法によって大径薄片状雲母系複合材料が得られる。
つぎに具体的に大径薄片状雲母に金属酸化物及び/又は金属水酸化物を被覆する方法を説明する。
アナターゼ型二酸化チタンによる被覆を例に挙げて説明すると、大径薄片状天然雲母100g(平均粒径約0.5mm、平均粒子厚約1μm)をイオン交換水1lに添加して攪拌し、得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液102mlを加えて攪拌しながら加熱し3時間沸騰させる。放冷後濾過水洗し100℃で乾燥させ、乾燥後700℃で2時間焼成し放冷するとアナターゼ型二酸化チタンが14重量%被覆された大径薄片状雲母系複合材料(銀色)が得られる。硫酸チタニルの量を増加させることによって、二酸化チタンの被覆量が18重量%(ギラギラと輝いた黄色干渉色)、20重量%(ギラギラと輝いた赤色干渉色)、27重量%(ギラギラと輝いた青色干渉色)、32重量%(ギラギラと輝いた緑色干渉色)のものが得られる。
また、大粒径薄片状合成雲母100gをイオン交換水1Lに添加して攪拌し、得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液625mlを加えて攪拌しながら加熱し6時間沸騰させ、放冷後、濾過水洗し、100℃で乾燥後、500℃で6時間焼成すると、放冷後、アナターゼ型二酸化チタン50重量%で被覆されたもの(ギラギラと輝いた彩度の高い緑色の干渉色)も得られる。
つぎにルチル型二酸化チタンによる被覆を例に挙げて説明すると、大径薄片状合成雲母100gをイオン交換水1Lに添加して攪拌し、得られた分散液に塩化スズ3.5gを含む希塩酸水溶液20mlを加えこれに苛性ソーダ水溶液を加えてpHを1.8に調整する。pH調整済み分散液を攪拌しながら加熱して80℃の温度とし、1時間攪拌する。さらにpHを1.8に保持しながら苛性ソーダ水溶液と2モル濃度の四塩化チタン水溶液とを加える。四塩化チタン水溶液添加後2時間加熱熟成させる。放冷後、濾過水洗し120℃で乾燥し、乾燥後900℃にて2時間焼成し放冷するとルチル型二酸化チタンが被覆された大径薄片状雲母系複合材料が得られる。四塩化チタンの量を変化させることによって、二酸化チタンの被覆量が14重量%(ギラギラと輝いた銀色)、18重量%(ギラギラと輝いた黄色干渉色)、20重量%(ギラギラと輝いた赤色干渉色)、27重量%(ギラギラと輝いた青色干渉色)、32重量%(ギラギラと輝いた緑色干渉色)のものが得られる。
つぎに酸化鉄による被覆を例に挙げて説明すると、大径薄片状合成雲母100gをイオン交換水500mlに添加して攪拌し、得られた分散液に、塩化第二鉄0.1gと尿素0.2gとを加えて十分に攪拌し溶解させる。溶解後攪拌しながら加熱し、80℃以上の温度で4時間熟成する。放冷後、濾過水洗し、100℃で乾燥させ、乾燥後200℃で2時間低温焼成すると、酸化鉄で被覆された大径薄片状雲母系複合材料(淡橙色:鉄0.1重量%含有)が得られる。
つぎにチタンと鉄の酸化物による被覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン18重量%被覆大粒径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に修酸第2鉄アンモニウム4.5gと尿素1.0g秤り、これにイオン交換水100mlを加えて、溶解するまで攪拌する。この水溶液を二酸化チタン被覆大粒径薄片状合成雲母複合材料が均一分散している分散液に加え、攪拌しながら80℃に加熱し、4時間加熱攪拌を続ける。4時間終了後、分散液を放冷し、濾過水洗し、100℃で7時間乾燥すると、放冷後、彩度が高く橙色でギラギラと輝いた黄色の干渉色をもった複合材料が得られる。更にこれを900℃で4時間焼成すると、放冷後、ルチル型二酸化チタンと擬板チタン鉄鉱(FeTiO)で被覆された大粒径薄片状合成雲母複合材料(鮮やかで彩度の高い黄色でギラギラと輝いた黄色の干渉色:鉄0.7重量%含有)が得られる。
つぎにコバルトとチタンの金属酸化物による被覆を例に挙げて説明すると、アナターゼ型二酸化チタン27重量%被覆大径薄片状天然雲母複合材料40gにイオン交換水700mlを加えて攪拌し、この分散液に塩化コバルトの6水塩16gをイオン交換水150mlに溶解させた液を加える。次いで分散液を50℃に加熱してから攪拌しながら1モル濃度の苛性ソーダー水溶液を毎分100mlの滴下速度で加えてpHが9.0になってから苛性ソーダの滴下を止め、2時間熟成させる。熟成終了後放冷し、濾過水洗して100℃で5時間乾燥させ、乾燥粉末を900℃で4時間焼成すると、放冷後、コバルトとチタンの金属酸化物とを被覆し焼成した大径薄片状雲母系複合材料(外観色が緑色で、ギラギラと輝いた干渉色が赤味の青色:コバルトが4重量%含有)が得られる。
つぎにリチウムの金属酸化物による被覆を例に挙げて説明すると、前の工程で得られる、二酸化チタン被覆大径薄片状天然雲母複合材料にコバルト化合物を被覆した複合材料20gに、炭酸リチウム2.5gを混合し950℃で8時間焼成すると、放冷後、チタンとコバルト及びリチウムの金属酸化物を被覆し、焼成した大径薄片状雲母系複合材料(高彩度の青緑色の外観を呈したギラギラと輝いた青緑色と赤みの青色干渉色:リチウム2.5重量%含有)が得られる。
つぎに二酸化チタンとナトリウムニッケルチタネートによる被覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン32重量%被覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に硫酸ニッケル10gと尿素1gとを100mlのイオン交換水に溶解させ水溶液を加える。攪拌しながら沸騰させ4時間熟成する。熟成後放冷し、濾過水洗して100℃で乾燥すると、外観色が灰色のギラギラした材料が得られる。得られた材料20gに炭酸ナトリム3gを混合して、1200℃で2時間焼成すると、放冷後、二酸化チタンとナトリウムニッケルチタネートで被覆された大径薄片状雲母系複合材料(彩度の高い黄色の外観色を持った、ギラギラと輝きの強い青緑色の干渉色:ナトリウム5.5重量%、ニッケル7重量%含有)が得られる。
つぎにアルミニウムとジルコニム化合物による被覆を例に挙げて説明すると、アナターゼ型二酸化チタン14重量%被覆大径薄片状天然雲母40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に、オキシ塩化ジルコニウム2.1gをイオン交換水50mlに溶解させたものを加えて、攪拌しながら加熱して沸騰させ3時間熟成する。熟成後放冷して濾過水洗し、水洗後得られた材料を600mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に、硫酸アルミニウム28gと尿素2.3gとをイオン交換水100mlに溶解させたものを加える。攪拌しながら加熱し、80℃で4時間熟成し、熟成後、放冷して濾過水洗し100℃で乾燥し、得た材料を200℃で16時間焼成すると、放冷後、アルミニウムとジルコニム化合物とアナターゼ型二酸化チタンで被覆された大径薄片状雲母複合材料(ギラギラと輝いた白色:アルミニウム1重量%、ジルコニウム0.8重量%含有)が得られる。
つぎに酸化亜鉛及びケイ素化合物による被覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン18重量%被覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に塩化亜鉛8gと尿素18gとを0.1N塩酸水溶液100mlに加え溶解させ、これを加える。攪拌しながら加熱し、80℃にて4時間熟成させ、熟成後放冷し濾過水洗する。このスラリーにイオン交換水600mlを加えて攪拌する。分散液に苛性ソーダー水溶液を加えpHを9に調整し、80℃に加熱する。この加熱攪拌分散液に、水ガラス2gを含む水溶液50mlと1.0N塩酸水溶液とを同時に滴下する。但しpH9を保つと共に水ガラスの滴下速度は毎分10mlの速度で加え、添加終了後2時間熟成する。熟成後濾過・水洗し100℃で乾燥すると、二酸化チタンのルチルと酸化亜鉛及びケイ素化合物で被覆された大径薄片状雲母系複合材料(白色のギラギラ輝いた黄色の干渉色:酸化亜鉛10重量%、ケイ素0.8重量%含有)が得られる。
つぎに酸化ビスマスによる被覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン14重量%被覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に硝酸ビスマス6gと尿素2gとをイオン交換水100mlに溶解させたものを加える。攪拌しながら加熱し、80℃で4時間熟成させる。熟成後放冷し濾過水洗し、100℃で8時間乾燥させる。乾燥後400℃で2時間焼成すると、放冷後、二酸化チタンのルチル及び酸化ビスマスに被覆された大径薄片状雲母系複合材料(ギラギラと輝いた黄色:ビスマス6重量%含有)が得られる。
つぎに酸化タングステンによる被覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン32重量%被覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交換水に添加して攪拌し、得られた分散液に、オキシ塩化タングステン5gをイオン交換水100mlに溶解させた水溶液を加える。分散液を攪拌しながら80℃に加熱し、0.2Nの苛性カリ水溶液を毎分10mlの速度で滴下し、液のpHが9になるまで苛性カリ水溶液を滴下する。pH9の状態で4時間熟成し、熟成後放冷し濾過水洗し、100℃で乾燥する。乾燥材料を500℃で2時間焼成すると、放冷後、二酸化チタンのルチル及び酸化タングステンに被覆された大径薄片状雲母系複合材料(淡黄色のギラギラと輝いた緑色の干渉色:タングステン5重量%含有)が得られる。
本発明の大径薄片状雲母系複合材料を配合した化粧料は、高彩色のギラギラと輝いた干渉色の強い光輝性及び多色性フリップフロップ効果を発現する意匠性の高い化粧料である。
しかも、耐光性、耐熱性などの安定性に優れ、意匠性の高い化粧料として期待される。
大径薄片状雲母系複合材料の粒子の直径が0.1mmより細かくなると、キラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが減少し、2mmよりも大きくなるとキラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きは良好であるが、肌への密着性が悪くなり化粧持ちが悪くなるとともにざらざらとした感触となり使用感も悪くなる。
大径薄片状雲母系複合材料の化粧料中への配合量は、化粧料全量中に0.01〜50重量%であり、好ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは0.5重量%以上である。配合量が0.01重量%未満であるとキラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが十分に発揮されない場合があり、また50重量%を越えて配合すると、輝きが強すぎて化粧効果にむしろ悪影響を与える場合がある。
本発明の化粧料は、皮膚や毛髪に使用され、その保護及び化粧を目的とするすべてのものを含み、必要に応じて各種オイル、界面活性剤、粉末、水溶性高分子、薬剤、防腐剤、色素、香料、保湿剤、水などの一般に化粧料に配合される原料を配合することができる。また、本発明の大径薄片状雲母系複合材料を化粧料に配合するに当たって、その分散性や皮膚乃至毛髪との密着性の向上、さらには耐水性、耐油性、耐候性などを付与させる目的で脂肪酸、界面活性剤、樹脂、シリコーン油、アルミニウム化合物、シリカ化合物、ジルコニア化合物、セリヤ化合物またはそれらの混合物をそのままあるいは表面を処理して配合することができる。
まず、本発明者らは、本発明において特徴的な大径薄片状雲母系複合材料の特性について、以下のような試験により検討を行った。
基本処方
粉末アイシャドー
(表1)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試 験 例
1 2 3 4 5 6
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配合
マイカ 30 30 30 30 30 35
セリサイト 20 20 20 20 20 20
タルク 15 15 15 15 15 15
顔料 15 15 15 15 15 15
パール剤 5 − − − − −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5 − − − −
大径シリカ − − 5 − − −
大径球状樹脂粉末 − − − 5 − −
大径サイコロ状雲母系複合材料 − − − − 5 −
スクワラン 10 10 10 10 10 10
メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4
ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価項目
キラキラした輝き △ ◎ × × ○ ×
フリップフロップ性 ○ ◎ × × × ×
ザラザラ感 ○ ○ × × △ ○
化粧持ち ○ ○ × × △ ○
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大径薄片状(合成金)雲母系複合材料:平均1mm径 厚さ1μm
二酸化チタン(アナターゼ型)被覆量14%
色調:キラキラと輝く銀色
大径シリカ、大径球状樹脂(スチレン)粉末:平均1mm径
パール剤:平均50μm径 厚さ0.3μm
大径サイコロ状雲母系複合材料:平均粒径約0.5mm 平均厚さ約200μm
二酸化チタン被覆量10%
<製法>
パール剤あるいは大径粒子をのぞく粉末成分を均一に混合した後、油性成分を均一に混合した得た油相に加え、混合・粉砕する。ここへ大径粒子乃至パール剤を添加し、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、粉末アイシャドーを得た。
<結果>
上記表1より明らかなように、通常用いられているパール剤を用いた場合(試験例1)には、コントロール(試験例6)に比較して若干キラキラした輝きを発揮するものの、未だ十分ではない。しかしながら、大径薄片状雲母系複合材料をパール剤と同量用いた場合(試験例2)には、パール剤を用いた場合よりも遥かに優れた意匠性(キラキラした輝き及び見る方向により異なる色調を呈するフリップフロップ性)を発揮するとともに、ザラザラした感じあるいは化粧持ちにも悪影響を及ぼさないものであった。
これに対し、他の粉末でほぼ大径薄片状雲母系複合材料と同一径の粉末を用いた場合(試験例3,4)には、キラキラした輝き及びフリップフロップ性は発揮されず、しかもザラザラ感、化粧持ちに極めて大きな悪影響を与えた。
一方、大径サイコロ状雲母系複合材料を用いた場合(試験例5)は、キラキラして輝きはある程度発揮し、かつ見る方向にかかわらず光輝感は有するものの、特に多色性フリップフロップ効果については全く観察されなかった。
以上の結果より、通常の大径粒子では使用性あるいは化粧持ちなどの肌への密着性に起因する特性を悪化させるが、大径薄片状雲母系複合材料を用いた場合には、肌への密着性に起因する特性を悪化させることなく、しかもキラキラとしてフリップフロップ性のある意匠性を発揮させることができる。従って、大径にも関わらず肌への密着性を害さず、しかも意匠性を改善し得るのは大径薄片状雲母系複合材料に特有の性質であることが理解される。
次に、本発明者らは雲母系複合材料の粒径について検討を進めた。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試 験 例
7 8 9 10 11 12 13
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配合
マイカ 30 30 30 30 30 30 30
セリサイト 20 20 20 20 20 20 20
タルク 15 15 15 15 15 15 15
顔料 15 15 15 15 15 15 15
雲母(平均粒径約0.05mm) 5 − − − − − −
(平均粒径約0.1mm) − 5 − − − − −
(平均粒径約0.5mm) − − 5 − − − −
(平均粒径約1.0mm) − − − 5 − − −
(平均粒径約1.5mm) − − − − 5 − −
(平均粒径約2.0mm) − − − − − 5 −
(平均粒径約3.0mm) − − − − − − 5
スクワラン 10 10 10 10 10 10 10
メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4 4
ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1 1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価項目
キラキラした輝き △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
フリップフロップ性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
ザラザラ感 ○ ○ ○ ○ ○ △ ×
化粧持ち ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
雲母(雲母系複合材料):薄片状(合成金)雲母系複合材料
二酸化チタン被覆量14%
上記表2より、雲母系複合材料の平均粒径は意匠性を考慮するならば0.1mm以上が好ましく、特に0.5mm以上で優れた輝きを得ることができる。一方、2.0mmを越えるとザラザラした感触が生じ、化粧持ちも悪くなる傾向にある。従って、2.0mm以下、特に好ましくは1.5mm以下であることが好ましい。
以下に本発明の実施例及びその比較例をさらに詳細に説明する。本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、配合量は特に指定がない限り重量%である。また、評価は、意匠性に関するキラキラした輝きとフリップフロップ性を示し、使用性に関してはザラザラ感および化粧持ちをあわせて示した。なお、大径薄片状雲母系複合材料は、アナターゼ型二酸化チタン14重量%被覆の合成金雲母を用いた。
油性アイシャドー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例1 実施例1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
タルク 10 10
セリサイト 10 10
カオリン 5 5
ナイロン粉末 5 5
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
ワセリン 5 5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10 10
スクワラン 25 25
メチルポリシロキサン 3 3
固形パラフィン 3 3
マイクロクリスタリンワックス 6 6
カルナウバロウ 2 2
ソルビタンセスキイソステアレート 1 1
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、油性アイシャドーを得る。
乳化型アイシャドー
―――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例2 実施例2
―――――――――――――――――――――――――――――――――
タルク 10 10
セリサイト 2 2
顔料 5 5
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
ステアリン酸 3 3
ミリスチン酸イソプロピル 8 8
流動パラフィン 5 5
モノラウリン酸プロピレングリコール 3 3
ブチレングリコール 5 5
グリセリン 1 1
トリエタノールアミン 1.2 1.2
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
防腐剤 適量 適量
金属イオン封鎖剤 適量 適量
精製水 残部 残部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じないように注意しながら、攪拌混合する。これに油相部を攪拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを室温になるまで攪拌冷却する。
粉末固形頬紅
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例3 実施例3
―――――――――――――――――――――――――――――
マイカ 20 20
タルク 59 59
硫酸バリウム 5 5
酸化亜鉛 5 5
顔料 3 3
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
合成炭化水素ワックス 3 3
流動パラフィン 3 3
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し、圧縮成型して粉末固形頬紅を得る。
粉白粉
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例4 実施例4
―――――――――――――――――――――――――――――
タルク 78.5 78.5
カオリン 5 5
ミリスチン酸亜鉛 3 3
炭酸マグネシウム 5 5
セリサイト 7 7
顔料 0.5 0.5
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し粉白粉を得る。
固形白粉
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例5 実施例5
―――――――――――――――――――――――――――――
タルク 57 57
セリサイト 15 15
カオリン 10 10
ミリスチン酸マグネシウム 5 5
硫酸バリウム 5 5
顔料 1 1
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
スクワラン 3 3
トリイソオクタン酸グリセリン 2 2
防腐剤 適量 適量
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し、圧縮成型して固形白粉を得る。
油性口紅
―――――――――――――――――――――――――――――――
比較例6 実施例6
―――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
キャンデリラロウ 6 6
固形パラフィン 8 8
ミツロウ 3 3
カルナウバロウ 2 2
液状ラノリン 15 15
リンゴ酸ジイソステアリル 30 30
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20 20
ジイソステアリン酸グリセリル 5 5
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、油性口紅を得る。
乳化型口紅
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例7 実施例7
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 8 8
シリカ 2 2
パール剤 0.5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5
セレシン 5 5
パラフィンワックス 10 10
マイクロクリスタリンワックス 5 5
リンゴ酸ジイソステアリル 30 30
液状ラノリン 4 4
ヒドロキシステアリン酸コレステリル 6 6
イソステアリン酸ジグリセライド 20.5 20.5
ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレン
(20)2−テトラデシルエーテル 1 1
精製水 5 5
グリセリン 2 2
プロピレングリコール 1 1
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じないように注意しながら、攪拌混合する。これに油相部を攪拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを室温になるまで攪拌冷却する。
グロスタイプ口紅
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例8 実施例8
―――――――――――――――――――――――――――――
顔料 0.3 0.3
染料 0.5 0.5
パール剤 0.5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5
カルナウバロウ 3 3
キャンデリラロウ 5 5
セレシン 6 6
ラノリン 50 50
リンゴ酸ジイソステアリル 24.7 24.7
ジイソステアリン酸グリセリル 10 10
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、グロスタイプ口紅を得る。
エナメル
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例9 実施例9
―――――――――――――――――――――――――――――
ニトロセルローズ 15 15
アルキッド樹脂 5 5
アクリル樹脂 5 5
クエン酸アセチルトリブチル 5 5
有機ベントナイト 1 1
イソプロピルアルコール 3 3
酢酸エチル 15 15
酢酸n−ブチル 残部 残部
ブチルアルコール 3 3
顔料 1 1
シリカ 1 1
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
粉末部をのぞくすべての成分を均一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されないように注意しながら攪拌してエナメルを得る。
油性マスカラ
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例10 実施例10
―――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
カルナウバロウ 7 7
ミツロウ 2 2
マイクロクリスタリンワックス 20 20
ラノリン 0.4 0.4
流動ポリイソブチレン 52.6 52.6
有機変性ベントナイト 3 3
防腐剤 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
流動ポリイソブチレンの一部に有機変性ベントナイトを加え、コロイドミルを通して分散、ゲル化させる。次にワックス及び防腐剤を混合、加熱してとかし、顔料を加えた後冷却してロールミルで練り、再び加熱して溶かした中に、ベントナイトゲルと残部の流動ポリイソブチレンを加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されないように注意深く攪拌しながら冷却する。
乳化系マスカラ
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例11 実施例11
―――――――――――――――――――――――――――――
水相
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
精製水 21.5 21.5
酢酸ビニルエマルジョン 15 15
防腐剤 適量 適量
水膨潤性粘土鉱物 0.5 0.5
プロピレングリコール 3 3
油相
アイソパーE 28 28
有機変性粘土鉱物 5 5
有機シリコーン樹脂 10 10
ソルビタンモノパルミテート 2 2
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
油相及び水相をそれぞれ溶解し、室温にて油相に水相を攪拌しながら加え、ディスパーなどで乳化する。
皮膜タイプアイライナー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例12 実施例12
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
酢酸ビニル樹脂エマルジョン 45 45
グリセリン 5 5
ポリエキシエチレンソルビタンモノオレイン酸
エステル 1 1
カルボキシメチルセルロース(10%水溶液) 15 15
クエン酸アセチルトリブチル 1 1
精製水 18 18
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
精製水にグリセリン、ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステルを加え、加熱溶解した後、顔料を加えコロイドミルで粉砕処理する(顔料部)。粉末を除く他の成分を混合して加熱し、これに顔料部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕しないように注意しながら混合する。
油性透明ジェル
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例13 実施例13
―――――――――――――――――――――――――――――
パルミチン酸デキストリン 15 15
重質流動イソパラフィン 30 30
流動パラフィン 25 25
メチルフェニルポリシロキサン 10 10
液状ラノリン 10 10
パール剤 10 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 10
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
粉末部を除くすべての成分を加熱化に均一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕しないように注意しながら攪拌する。
ヘアジェル
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例14 実施例14
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カルボキシビニルポリマー 0.7 0.7
ポリビニルピロリドン 2 2
グリセリン 適量 適量
水酸化ナトリウム 適量 適量
エチルアルコール 20 20
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適量 適量
香料・キレート剤 適量 適量
精製水 72.3 72.3
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<製法>
カルボキシビニルポリマーをグリセリンと一部の精製水で分散する。他の成分を残部の精製水に溶解し、攪拌しながら添加する。最後に大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を、解砕を生じないように注意しながら添加し混合する。

Claims (4)

  1. 水中での湿式解砕により得られた粒子の板径が0.1mm以上0.5mm未満で、粒子の厚さが0.2〜2μmである大径薄片状合成雲母の表面に、金属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した雲母系複合材料を含み、ダイヤモンド様光輝性及び多色性フリップフロップ性を有することを特徴とする化粧料。
  2. 請求項記載の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物における金属は、チタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、珪素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズからなる群より選択される一種又は二種以上であることを特徴とする化粧料。
  3. 請求項1又は2記載の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物の一種又は二種以上の被覆量は、大径薄片状合成雲母に対し、0.1〜50重量%であることを特徴とする化粧料。
  4. 請求項1〜のいずれかに記載の化粧料において、前記大径薄片状合成雲母粒子の板径が0.2mmより大きいことを特徴とする化粧料。
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