JP4345384B2 - 転写具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、転写物を転写対象面に転写する際に用いる転写具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
粘着テープや粘着性を有しないテープ等のテープ類、固体又は液体のり、接着剤等の転写物を転写対象面に転写する際に用いる転写具が従来から各種考えられている。このような転写具には、転写物を内部に保持するホルダを二分割可能な構造としておき、転写物を全て使用してしまった後には、ホルダを分割して新たな転写物と交換するように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−178694公報(図2等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成の転写具においては、使用時にホルダが分解してしまう虞をなくすために、ホルダを構成する2つのパーツ同士を比較的しっかりと係り合わせる構造が採用されている。そうすると、使用者が転写物を交換するときには、両手を使い力を込めてこれらパーツ同士を分離させる必要があるので、その手間が大変不便なものとなっている。また、できるだけ違和感のない使用状態を得るために2つのパーツ同士の境界に凹凸を作らないようにするという設計上の要請から、使用者にとってはその境界が認識しづらくなり、結果的に転写物の交換時にどの部位をどのように操作すればホルダの分解が可能なのかわかりにくく、その手間がより一層煩雑となっている。このような不具合は、例えばホルダを構成する一方のパーツにのみ転写物を保持させておき、そのパーツ自体を転写物ごと交換することができるような交換カートリッジとしている場合も同様である。
【0005】
そこで本発明は、以上のような問題に鑑みて、簡単な操作で使用者自身が転写物の交換を行うことができるようにした転写具を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の転写具は、転写対象物に転写される転写物とこの転写物を転写対象物に接触させる転写ヘッドとを保持し得るホルダを具備してなり、該ホルダを、相互に着脱可能な第1ホルダ要素及び第2ホルダ要素と、この第2ホルダ要素に取り付けた操作部材とから構成したものであり、操作部材への操作に対応して、操作部材と第1ホルダ要素とを干渉させて第1ホルダ要素と第2ホルダ要素とを分離させる分離機構を設けていることを前提としている。
【0007】
このような構成の転写具であれば、操作部材を操作するだけでホルダが第1ホルダ要素と第2ホルダ要素との2パーツに自動的に分解されるので、使用済の転写物と新品の転写物との交換を容易に行うことができる。したがって、従来品のようにホルダを両手で持ち且つ相応の力を加えなければ分解して転写物の交換ができなかったという不具合を解消することができる。しかも、使用者にとっては、たとえ第1ホルダ要素と第2ホルダ要素との境界部分が分かりにくいものであってもそれとは関係なくホルダを分解して転写物の交換をすることができる。また、操作部材を第2ホルダ要素とは別体とすることで、操作部材の存在を明確化することができることとなり、例えば操作部材の色を第1ホルダ要素や第2ホルダ要素の色とは異ならせることで、操作部材の存在をより一層明確なものとするとともに、商品としての転写具のカラーバリエーションを豊富なものとすることも容易となる。
【0008】
このような転写具において、操作部材に対する操作方法を簡便なものとするとともに、その簡単な操作を通じてホルダが簡単に分解するように構成するには、操作部材を第2ホルダ要素に対してスライド移動可能に取り付けて、分離機構が、操作部材の一部に形成した突部と、第1ホルダ要素において前記突部のスライド移動線上に形成した分離ガイド部とを有するものとすることが前提となる
【0009】
この場合、突部及び分離ガイド部に、操作部材のスライド移動過程で当接し合うテーパ面をそれぞれ形成すれば、操作部材のスライド移動に伴って突部側のテーパ面が分離ガイド部側のテーパ面に乗り上げることになり、それに伴い第2ホルダ要素と第1ホルダ要素とを容易に分離することができるようになる。
【0010】
また、操作部材の存在が転写具の通常の使用時の邪魔にならないようにするためには、操作部材の分離操作方向を第1ホルダ要素に支持される転写ヘッドとは反対方向に設定することが望ましい。
【0011】
さらに、第2ホルダ要素を第1ホルダ要素に対して回転動作可能に取り付ける回転取付部を形成し、前記操作部材に対する操作によって第2ホルダ要素を、回転取付部を支点とした回転動作を伴って第1ホルダ要素から分離し得るように構成した場合には、反回転取付部側では第1ホルダ要素と第2ホルダ要素との分離距離を大きなものとすることができるので、使用者によるホルダの分解作業をより一層簡単なものとすることができる。
【0012】
また、ホルダの分解作業の容易性を損なわずに、転写具の使用時に操作部材が不意に動作することを防止するには、操作部材をスライド始端位置において第1ホルダ要素と係り合わせる第1ストッパ部を形成し、操作部材のスライド移動の開始に伴って第1ストッパ部における係り合いが解除されるように構成することが好ましい。この場合には、ワンアクションで第1ストッパ部の係合解除とホルダの分解が可能となる。
【0013】
さらに、使用者による操作部材の操作時において、当該操作部材の扱いやすさを向上するには、操作部材に、操作位置となる一対の操作部を形成するとよい。このようにすることで、使用者は一対の操作部に2本の指を掛けて容易に操作を行うことができる。
【0014】
この場合、操作部材の安定性を向上するためには、操作部に対応して操作部材をスライド始端位置において第2ホルダ要素と係り合わせ一対の係止部を形成し、操作部への操作に応じて係止部における係り合い状態が解除されるように構成することが望ましい。
【0015】
そして本発明の転写具は、操作部材をスライド終端位置において第2ホルダ要素から脱落不能に停止させる第2ストッパ部を形成していることを特徴としている。このようにしておくと、転写物の交換作業中に操作部材が第2ホルダ要素から分離してそれを紛失するというようなことがなく、またその後のホルダの組立作業も簡単に行うことができる。
【0016】
なお、以上のような転写具においては、第1ホルダ要素に、転写物及び転写ヘッドを保持させて、これら第1ホルダ要素、転写物及び転写ヘッドによって交換可能な交換カートリッジを構成することで、より簡単に転写物の交換を行うことが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0018】
図1、図2及び図3に示すこの実施形態は、転写物たる修正テープTを内部に収容しそれを使用するための転写具Aである。なお、修正テープTは、テープ本体Taと剥離テープTbとの2枚貼り合わせ構造を有しており、剥離テープTbを転写具A内に残してテープ本体Taのみが同じく転写具Aに保持された転写ヘッドKを通じて転写対象物たる紙面(図示省略)等に貼付される通常のものである。
【0019】
転写具Aは、修正テープTを内部に収容し得るホルダHを主体とするものである。更にホルダHは、第1ホルダ要素1及び第2ホルダ要素2の2部材からなる略半割構造を有している。そして、第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2とを組み立て又は分解することで、使用済の修正テープTを新品の修正テープTと交換することができるようにしており、そのための構成としてこの転写具Aは、第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2とを相互に分離させる分離機構Xと、その際の操作を行うための操作部材3とを備えている。
【0020】
まず、本実施形態において第1ホルダ要素1は、図1〜図4及び図6に示すように、修正テープTと転写ヘッドKとを保持するものであり、これら第1ホルダ要素1、修正テープT及び転写ヘッドKが一体で交換可能な交換カートリッジとして機能する。具体的に第1ホルダ要素1は主として、転写具A全体の一方の外側壁となる第1外側板11と、この外側板11に対向配置される内側板12とから構成され、これら第1外側板11と内側板12との間に挟み込んで、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2に取り付けられた修正テープTと、転写ヘッドKとを保持するように構成してある。
【0021】
第1外側板11は、例えば合成樹脂製の薄板状をなすものであり、本実施形態では側面視概略卵形をなすものとしている。第1外側板11の内側面における前端部には、転写ヘッドKを支持するために内側板12に形成される支持軸121の先端部を受け入れる受孔111を形成している。さらにこの内側面には、主として内側板12に支持される巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2をそれぞれ回転可能に支持する支持凹部112、113を形成している。また、第1外側板11の後端部には、操作部材3を転写具Aの使用状態における所定位置で係り合わせる第1ストッパ部ST1の一方の要素となる係合爪114を形成している。この係合爪114の先端部は、第1外側板11の外側面よりも外方へ突出させている。また、第1外側板11の前端部における外側面には、転写具Aの使用時において使用者の指との間の摩擦抵抗を高める滑り止め用突起115を複数形成している。本実施形態ではこの滑り止め用突起115を、例えば部分球形状としている。
【0022】
一方、内側板12も、例えば合成樹脂製の薄板状をなすものであり、本実施形態では外側板11に略対応する側面視概略卵形をなすものとしている。この内側板12の内側面における前端部には、上述したように転写ヘッドKを揺動可能に支持し得る支持軸121を第1外側板11側に向けて突出するように形成している。これに対して転写ヘッドKには、前記支持軸121を挿入させる孔部Kbが形成してある。なお、この転写ヘッドKは、不使用時にその先端部Kaを覆い隠すカバーKcを回転可能に有するものである。また、内側板12の後端部側及び中央部には、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2をそれぞれ回転可能に支持し得る支持孔122、123を開口させている。なお、巻出用スプールSP1用の支持孔122の直径は、巻取用スプールSP2用の支持孔123の直径よりも大きくしてあるが、これは、巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2の各径の大きさに対応させたためである。ここで、後端部側に配置される巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2は、いずれも円筒状をなしており、一側端部を前記支持孔122、123に挿入し且つ他端部を前記第1外側板11の支持凹部112、113に挿入した状態で、内側板12と第1外側板11との間に回転可能に支持される。また、内側板12の前端部には、内側に湾曲するように切り欠いた切欠部124を形成しており、この切欠部124に操作部材3の前端部を回転可能に引っ掛けられるようにしている。
【0023】
なお、第1外側板11と内側板12とは、嵌め合わせ構造となっている。そのために、第1外側板11の内側面側には、合計5つの前記内側板12と嵌め合わせるための小突起113a、113b、113cを内側へ突出させて形成している。具体的には、前端部側に1つの小突起113a、前後方向中央部に上下2つの小突起113b、後端部側に2つの小突起113cを形成している。なお、前端部側の小突起113aのみ薄板状をなしており、他の小突起113b、113cは何れも小さい柱状をなしている。これに対して内側板12の内側面には、前記小突起113a、113b、113cをそれぞれ挿入させる合計5つの筒状部125a、125b、125cを、第1外側板11側へ突出させて形成している。なお、前端部側の筒状部125aは扁平な形状を有しており、その他の筒状部125b、125cは概略円筒状をなしている。また特に、中央部における上下2つの筒状部125bは、修正テープTのガイド機能を有している。すなわち修正テープTは、巻出用スプールSP1から下側の筒状部125bを経て転写ヘッドKの先端部Kaを通過し、さらに剥離テープTbは上側の筒状部125bを経て巻取用スプールSP2に巻き取られるようになっている。
【0024】
次に、第2ホルダ要素2は、図1〜図3、図5及び図6に示すように、前記第1外側板11と対をなして転写具Aの外側壁を構成する第2外側板21と、この第2外側板21の上縁及び下縁に連続して第1外側板11の上縁及び下縁との間を閉塞する上下一対の周壁22、23を主体とするものである。
【0025】
第2外側板21は、第1外側板11と同様に、例えば合成樹脂製の薄板状をなすものであり、本実施形態では側面視概略卵形をなすものとしている。この第2外側板21の前端部には、前記内側板12の前端部における切欠部124に引っ掛けられるように、内側板12側へ突出させた鉤状突起211を形成している。そして、これら切欠部124と鉤状突起211とによって、第2ホルダ要素2を第1ホルダ要素1に回転可能に取り付ける回転取付部Rを構成している。さらに、第2外側板21の内側面には、前記巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2を回転駆動するための大径な巻出用ギアG1及びそれと噛合しより小径な巻取用ギアG2の取付部212、213を設けている。巻出用ギアG1用の取付部212は、第2外側板の後端部側に形成した貫通孔212aと、この貫通孔212aに挿入される緩み調整ピン212bと、この緩み調整ピン212bに脱落不能に取り付けられる駆動軸212cとから構成される。そして、第2ホルダ要素2を第1ホルダ要素1に嵌め合わせた際に、駆動軸212cの外周が巻出用スプールSP1の内周と噛み合うようにしている。一方、巻取用スプールSP2用の取付部213は、第2ホルダ要素2を第1ホルダ要素1に嵌め合わせた際に巻取用スプールSP2内に挿入される取付軸213aからなり、この取付軸213aに巻取用ギアG2を外嵌させている。この巻取用ギアG2には、第1ホルダ要素1側へと主鬱する駆動軸G2aが形成してあり、この駆動軸G2aの外周を巻取用ギアG2の内周に噛み合わせている。そして、転写具Aを紙面等に接触させて所定方向にスライドさせると、転写ヘッドKの先端部Kaと紙面等との間に挟まれた修正テープTが摩擦力で巻出用ギアG1と共に回転する巻出用スプールSP1から送り出され、テープ本体Taが紙面に貼付されると同時に、巻出用ギアG1に伴って逆回転する巻取用ギアG2と共に巻取用スプールSP2が回転することによって、剥離テープTbが巻取用スプールSP2に巻き取られることになる。なお、第2外側板21の外側面側に表出する緩み調整ピン212bのピン頭部には図示しない調整溝が形成してあり、この調整溝に指爪、コイン、ドライバの先端等を差し込んで緩み調整ピン212bを回転させると、それに伴って巻出用スプールSP1及び巻取用スプールSP2が回転して転写具A内での修正テープTの緩みを調整できるようにしている。
【0026】
また、第2外側板21には、操作部材3を前後方向にスライド移動可能に取り付けるようにしている。そのために、第2外側板21の中央部には、前後に延びるスリット214を、上下に対をなして形成している。このスリット214に沿ってスライド移動する操作部材3は、第2外側板21の外側面に沿って配置される側板31と、この側板31の後端部に連続して第1ホルダ要素1側へ屈曲する操作板32とから構成される、例えば合成樹脂製の平面視L字形をなす部材である。なお、側板31の外側面は、第2外側板21の外側面と略面一となるように配置されており、そのために、第2外側板21の外側面には、前記スリット214の周囲を前記側板31の形状に対応するように窪ませた凹部215を形成している。さらに、側板31の中央部には、前記緩み調整ピン212bのピン頭部を表出させる長孔31sが形成してある。また、操作板32は、第2ホルダ要素2の上下の周壁22、23の後端部間を埋め合わせる形状をなしている。そして、この操作板32の第1ホルダ要素1側の端部には、第1外側板11に形成した係合爪114と係脱可能に軽く係り合う被係合爪321を形成しており、これら係合爪114と被係合爪321とによって第1ストッパ部ST1を構成している。また、操作板32の第1ホルダ要素1側及び第2ホルダ要素2側の端部には、第1外側板11及び第2外側板21の外側面よりも突出する操作部322、322を対をなすように形成している。
【0027】
ここで操作部材3は、前述の通り第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2とを分離させる際に使用者が操作するためのものであり、操作部材3と第1ホルダ要素1及び第2ホルダ要素2とに関連づけて分離機構Xを形成している。すなわち、分離機構Xの主要部は、第2ホルダ要素2の上下のスリット214内に挿入されるように側板31の内側面側に形成した上下一対の突部311と、同じくスリット214内に挿入されるように前記内側板12において第2ホルダ要素2側に向けて形成した上下一対の分離ガイド部216とから構成されている。この分離ガイド部216は薄板状をなすものであり、前端部側を向いて傾斜するテーパ面216aを形成している。本実施形態においてこのテーパ面216aは、部分円弧状をなして緩やかに湾曲するものとしている。そして、このような分離ガイド部216を、突部311のスライド移動線上であるスリット214の長手方向通凹部に挿入して待機させている。一方、前記突部311も薄板状の鉤形をなしており、後端部側を向いて傾斜するテーパ面311aを形成している。この傾斜面311aは、分離ガイド部216のテーパ面216aに対応して部分円弧状をなして湾曲させている。また、転写具Aの使用時には操作部材3を所定位置に留めておくために、その状態での突部311に対応する内側板12の外側面上の位置に、当該突部311の先端部を収容しておく収容部127を形成している。本実施形態においてこの収容部127は、鉤形をなす突部311の先端部を受け入れるように正面視コ字形に形成してある。
【0028】
一方、第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2とを分離させた状態で、操作部材3をスライド終端位置に保持しておくために、第2外側板21と操作部材3とに関連づけて第2ストッパ部ST2を形成している。第2ストッパ部ST2は、図5に示すように、操作部材3の突部311よりも後方位置において上下のスリット214内に挿入されるように形成した上下一対の小突部312と、第2外側板21のスリット214に沿って形成した弾性受部218とから構成される。小突部312の内向面には、ごく小さい突起312aを形成している。弾性受部218は、スリット214の内側に沿って弾性変形可能に形成した弾性片218aと、この弾性片218aの後端部側に形成したストッパ片218bと、これら弾性片218aとストッパ片218bとの間で起立する起立片218cとから構成される。特に弾性片218aの後端部とストッパ片218bの前端部には、それぞれごく小さい突起218a1、218b1をスリット214内に向けて突出させている。そして、操作部材3をスライド終端位置まで移動させた際には、スリット214内の小突部312の突起312aが弾性片218aの突起218a1に衝突してスリット214を拡開するように弾性片218aを撓ませ、且つその突起218aを乗り越えた位置で、小突部312が弾性片218aの後端部、ストッパ片218bの前端部、及び起立片218cの先端部の間に保持されるようにしている。
【0029】
次に、本実施形態におけるホルダ1の分解手順について、図7を用いて説明する。すなわち、転写テープTが使用済となって新品と交換する際には、同図(a)の状態から使用者が操作部材3の一方又は両方の操作部322に指を引っかけて操作部材3を後端部側へ向けてスライド移動させると、第1ストッパ部ST1において係合爪114と被係合爪321との係合が解除されるのと同時に、突部311がスリット214内で分離ガイド部216と干渉し始める。すると、同図(b)に示すように、突部311のテーパ面126aが分離ガイド部216のテーパ面216aに当接して、操作部材3が第1ホルダ要素1の内側板21に乗り上げる格好となる。それに伴って、第2ホルダ要素2は操作部材3と共に、前端部における回転取付部Rを中心に回転動作して、その回転動作に伴って次第に第1ホルダ要素1から徐々に分離する。すなわち、第2ホルダ要素2の前端部においては鉤状突起211が切欠部124に引っ掛かったままの状態であるが、後端部において第1ホルダ要素1から大きく離間することになる。また操作部材3は、第2ストッパ部ST2の作用によってスライド終端位置に保持された状態となる。従って使用者は、この状態で単に切欠部124に引っ掛かった状態にある鉤状突起211を外しさえすれば、第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2とを分離できることになる。しかも、第1ホルダ要素1は修正テープT及び転写ヘッドKと共に交換カートリッジとなっているため、新たな交換カートリッジと取り替えて上述した手順の逆の操作を行うと、この転写具Aを再び使用可能な状態とすることができる。
【0030】
このように、本実施形態の転写具Aは、操作部材3と第1ホルダ要素1とを部分的に干渉させるという分離機構Xを有していることで、ホルダHの分解すなわち第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2との分離を行うことができるようにしているので、極めて簡単な操作でホルダHを分離し、再度組み立てて、修正テープTの交換を行うことができる非常に便利なものである。特に操作部材3は、第2ホルダ要素2と相対的にスライド動作するものであるため、操作性に優れている。そのうえ、分離機構Xは、第1ホルダ要素1に形成した分離ガイド部216のテーパ面216aに操作部材3に形成した突部311のテーパ面311aをスライド動作の過程で当接させる構成を有しているので、簡易な構造でホルダHの分解を実現することが可能である。さらに、転写ヘッドKが設けられたホルダHの先端部側において、第2ホルダ要素2は回転取付部Rを支点として第1ホルダ要素1に回転可能に取り付けられているため、第2ホルダ要素2が第1ホルダ要素1から離間する際に特に後端部側の離間距離が大きく変化するため、第2ホルダ要素2の第1ホルダ要素1からの取り外しが極めて容易である。このことは、修正テープTの交換後において第2ホルダ要素2を第1ホルダ要素1に組み付ける作業も極めて簡便であることを意味している。
【0031】
また、転写具Aの使用時、すなわち操作部材3のスライド始端位置では、操作部材3と第1ホルダ要素1とはそれらの後端部側において第1ストッパ部ST1で緩く係り合っているが、その係合解除方向をホルダHの分解時における操作部材3の操作方向と一致させているので、使用者は片手で一動作のみの作業で第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2との分離を行うことができる。さらにその後、操作部材3は第2ストッパ部ST2によって第2ホルダ要素2に対してスライド終端位置で保持されるため、再組立作業も極めて容易なものとなる。そのうえ上述のように、第1ホルダ要素1は修正テープT及び転写ヘッドKと共に交換カートリッジとして機能しているため、使用者にとっては、交換すべき部材が分かりやすく、またその交換作業も非常に簡単に行うことができる。
【0032】
なお、本発明は上述した実施形態に限られるものではない。例えば、前記実施形態に係る転写具Aの変形例として図8及び図9に示す転写具Bは、特に操作部材3’の構成を転写具Aにおける操作部材3とは異ならせたものである。なお、転写具Bにおいて転写具Aと共通する部材及び部位には同一の符号を附して説明する。すなわち、この転写具Bでは、操作部材3’を、操作部材3と同様の側板31と、第1ホルダ要素1と第2ホルダ要素2’の後端部側の略全域を覆うように設けられる操作板32’とを主体としてなるものである。操作板32’は、第2ホルダ要素2’の周壁22’、23’の後端部側の湾曲形状に沿って側面視概略部分円弧状に湾曲させたものであり、外側面における両端部に一対の操作部322’を形成している。ここで、これら操作部322’は、使用者の指掛かりを良好なものとするために外方へ突出した形状としているが、外側面を部分的に窪ませて操作部を形成しても構わない。また、操作板32’の第1ホルダ要素1側の内側面の中央部には、第1ホルダ要素1に形成した係合爪114と係脱可能に軽く係り合い第1ストッパ部ST1を構成する被係合凹部321’を形成している。さらに、操作板32’の両端部には、それぞれ前方に向けて突出させた鉤状の係止片323’、323’を形成している。このような構成の操作部材3’に対して第2ホルダ要素2’は、上下の周壁22’、23’が、前記転写具Aにおける第2ホルダ要素2の周壁22、23の後端部側を操作板32’の形状に対応して切り欠いた形状である点、及び、周壁22’、23’の内向面に前記係止片323’、323’の鉤状をなす先端部と係り合わせる係止凹部221’、231’を形成した点において、転写具Aの第2ホルダ要素2とは異なっている。そして、一対の係止片323’、323’とそれらに対応する係止凹部221’、231’とによって、スライド始端位置において操作部材3’を第2ホルダ要素2’に係り合わせる一対の係止部Y、Yを構成している。すなわち、操作部材3’を第2ホルダ要素2’に装着し、第1ホルダ要素1を第2ホルダ要素2に組み込んだ状態では、スライド始端位置において操作部材3’は、第1ストッパ部ST1において第1ホルダ要素1と係り合い、係止部Yにおいて第2ホルダ要素2’と係り合った状態(図9(a)参照)にある。
【0033】
したがって、この状態から使用者が、片手の2本の指で第2ホルダ要素2’の周壁22’、23’を保持し、一対の操作部322’、322’に他方の手の2本の指を掛けて使用者が操作部材3’を第2ホルダ要素2’に対して後方へスライド移動させると、係止部Y、Y及び第1ストッパ部ST1における係り合い状態が解除され、転写具Aの場合と同様に分離機構Xの作用によって第1ホルダ要素1が回転取付部Rを支点とする相対的な回転動作を伴って第2ホルダ要素2’から徐々に分離する(図9(b)参照)ので、第1ホルダ要素1ごと修正テープTの交換を行うことが可能となる。このように、操作部材3’を第2ホルダ要素2’にもスライド始端位置において係止部Y、Yによって係り合わせることで、交換すべき部材である第1ホルダ要素1を含む交換カートリッジを非常に安定的に第2ホルダ要素2’から分離することが可能となる。その他、この転写具Bにより得られる効果は転写具Aの場合と同様である。
【0034】
以上の他、本発明においては例えば第1ホルダ要素と第2ホルダ要素とは単にホルダとしての機能を有するものとして、これらを分解することで内部の修正テープを交換することができるようなものであってもよい。さらに、前記転写具Aのような態様においては、操作部を1箇所にのみ設けても操作性が損なわれるものではない。また、本発明は、転写物として修正テープのみならず、その他の粘着テープや粘着性を有しないテープ等のテープ類、固体又は液体のり、接着剤等の転写対象物に転写される転写物一般に対して適用可能なものである。その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の転写具によれば、操作部材を操作するだけで、ホルダが自動的に2パーツに分解されるので、従来品のように2パーツ間の境界が使用者にとって分かりづらい場合でも極めて簡便に転写物の交換を行うことができる。またこのことにより、従来品のようにホルダを両手で持って力を加えなければ分解して転写物の交換ができなかったという不具合が解消されるため、非常に便利な転写具を提供することが可能である。さらに、操作部材は第2ホルダ要素とは別体であるので、操作部材の存在が使用者にとって分かりやすく使いやすいものとなり、例えば操作部材の色を第1ホルダ要素や第2ホルダ要素の色とは異ならせることで、操作部材の存在を強調するとともに、カラーバリエーションのラインナップが豊富な転写具とすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る転写具を示す斜視図。
【図2】同右側面図。
【図3】同分解斜視図。
【図4】同転写具における第1ホルダ要素を示す分解斜視図。
【図5】同転写具における第2ホルダ要素及び操作部材を示す内側面図。
【図6】同転写具を図2においてVI−VI線で破断して示す断面図。
【図7】同実施形態の作用説明図。
【図8】同実施形態の変形例に係る転写具を示す分解斜視図。
【図9】同変形例の転写具における作用説明図。
【符号の説明】
1…第1ホルダ要素
2、2’…第2ホルダ要素
3、3’…操作部材
216…分離ガイド部
216a…テーパ面
311…突部
311a…テーパ面
322、322’…操作部
A…転写具
H…ホルダ
K…転写ヘッド
R…回転取付部
ST1…第1ストッパ部
ST2…第2ストッパ部
T…転写物(修正テープ)
X…分離機構
Y…係止部

Claims (8)

  1. 転写対象物に転写される転写物とこの転写物を転写対象物に接触させる転写ヘッドとを保持し得るホルダを具備してなり、該ホルダを、相互に着脱可能な第1ホルダ要素及び第2ホルダ要素と、この第2ホルダ要素に対してスライド移動可能に取り付けた操作部材とから構成し、操作部材への操作に対応して該操作部材と前記第1ホルダ要素とを干渉させて第1ホルダ要素と第2ホルダ要素とを分離させる分離機構を設けてなり、
    前記分離機構を、操作部材の一部に形成した突部と、第1ホルダ要素において前記突部のスライド移動線上に形成した分離ガイド部とを具備するものとし、
    前記操作部材をスライド終端位置において第2ホルダ要素から脱落不能に停止させる第2ストッパ部を形成していることを特徴とする転写具。
  2. 前記突部及び前記分離ガイド部に、操作部材のスライド移動過程で当接し合うテーパ面をそれぞれ形成している請求項1記載の転写具
  3. 前記操作部材の分離操作方向を第1ホルダ要素に支持される転写ヘッドとは反対方向に設定している請求項1又は2記載の転写具。
  4. 前記第2ホルダ要素を第1ホルダ要素に対して回転動作可能に取り付ける回転取付部を形成し、前記操作部材に対する操作によって第2ホルダ要素を、回転取付部を支点とした回転動作を伴って第1ホルダ要素から分離し得るように構成している請求項1、2又は3記載の転写具。
  5. 前記操作部材をスライド始端位置において第1ホルダ要素と係り合わせる第1ストッパ部を形成し、操作部材のスライド移動の開始に伴って前記第1ストッパ部における係り合いが解除されるように構成している請求項1、2、3又は4記載の転写具。
  6. 前記操作部材に、操作位置となる一対の操作部を形成している請求項1、2、3、4又は5記載の転写具。
  7. 前記操作部に対応して前記操作部材をスライド始端位置において第2ホルダ要素と係り合わせ一対の係止部を形成し、操作部への操作に応じて前記係止部における係り合い状態が解除されるように構成している請求項6記載の転写具。
  8. 前記第1ホルダ要素が、転写物及び転写ヘッドを保持するものであり、これら第1ホルダ要素、転写物及び転写ヘッドによって交換可能な交換カートリッジを構成している請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の転写具。
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