JP4345349B2 - 車載用音響再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車の走行状態による車室内の音響特性の変化を自動的に補正して良好なスピーカ再生音を得るための車載用再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周囲の騒音レベルの変動に応じてスピーカから再生される出力レベルを補正する従来の車載用音響再生装置のブロック図を図7に示す。同図において入力端子1から入力された信号は、入力信号の増幅率を変える可変利得増幅器2を通り電力増幅器3で電力増幅され、スピーカボックス6内のスピーカ4で再生される。
【0003】
そして、スピーカボックス6の周辺に配置された第1のマイクロホン7の信号とスピーカボックス6の内部に配置された第2のマイクロホン8の信号は、それぞれ最低共振周波数(f0)が同一な第1の低域通過フィルタ9と第1の高域通過フィルタ10を通り演算増幅器11に入力される。第1の低域通過フィルタ9と第1の高域通過フィルタ10の最低共振周波数(f0)をスピーカ4の最低共振周波数(f0)に合わせることにより、第1の低域通過フィルタ9と第1の高域通過フィルタ10の出力特性は周波数に対してほぼ同じ帯域通過特性でかつ位相が逆位相となる。第1の低域通過フィルタ9と第1の高域通過フィルタ10の出力信号を演算増幅器11にて演算し、第1の低域通過フィルタ9の出力信号からスピーカ4の再生音を減少させることにより受聴点でのスピーカ4の再生音と騒音の混合音を模擬する。そして第1の増幅器12により可変利得増幅器2の出力信号と同じ大きさになるように調整される。
【0004】
一方、可変利得増幅器2の出力信号は第2の低域通過フィルタ15と第2の高域通過フィルタ16により、騒音がない場合の演算増幅器11の出力特性と同じ帯域通過特性に調整される。
【0005】
上記2つの信号はそれぞれ第1の絶対値回路13および第2の絶対値回路17で正、負それぞれの絶対値に変換され、第1の積分器14、第2の積分器18で積分される。積分された正、負の絶対値信号は加算器19で加算されることにより2つの信号の差が比較演算され、第2の増幅器20から可変利得増幅器2の増幅率を変化させる信号が可変利得増幅器2に出力される。そして、スピーカボックス6の周辺に配置された第1のマイクロホン7とスピーカボックス6の内部に配置された第2のマイクロホン8の信号から得られる信号と、可変利得増幅器2の出力信号から得られる信号の差が無くなるまで可変利得増幅器2に第2の増幅器20から信号が出力される可変利得増幅器2の増幅率を変化させる。
【0006】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−9276号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の車載用音響再生装置を車室内に設置する場合、スピーカボックス6を設置する場所によっては、スピーカ4及び第1のマイクロホン7の前面に荷物や乗員の身体などが接近する場合がある。この場合、スピーカ4及び第1のマイクロホン7の前面空間における音響特性に変化が生じ、第1のマイクロホン7が検出する信号と第2のマイクロホン8が検出する信号との相関が崩れてしまう。このような場合、乗員の受聴点でのスピーカ再生音と騒音の混合音を擬似した信号が実際の受聴点での信号と異なることとなり、スピーカ4から再生される音と実際の騒音の大きさに異差が発生したり、最悪の場合にはスピーカ4の再生音で可変利得増幅器2の増幅率が上がっていくという異常動作に至る問題があった。
【0009】
本発明はこの問題を解決するものであり、車室内の荷物の有無や乗員の有無に関わらず、スピーカからの再生音と騒音とから可変利得増幅器の増幅率を正確に変化させ、受聴点におけるマスキングに対して自然な補正を行う車載用音響再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は以下の構成を有するものであり、その特徴部分について列挙する。
【0011】
本発明の請求項1に記載の発明は、車室内の騒音に応じて自動的に音量を調整する車載用音響再生装置であり、高音再生用スピーカと、中低音再生用スピーカと、前記高音再生用スピーカ近傍に設けられ、前記高音再生用スピーカからの出力音、前記中低音再生用スピーカからの出力音、および車室内の騒音との混合音を検出する第1のマイクロホンと、前記中低音再生用スピーカの近傍に設けられ、前記中低音再生用スピーカの再生音を検出する第2のマイクロホンと、前記第1のマイクロホンに接続された低域通過フィルタと、前記第2のマイクロホンに接続された増幅器と、前記低域通過フィルタに接続された第1の積分器と、前記増幅器に接続された第2の積分器と前記高音再生用スピーカと前記中低音再生用スピーカを駆動する電力増幅器に入る入力信号を自動的に調整する可変利得増幅器とを有し、前記第1のマイクロホンの出力信号は、前記低域通過フィルタで高域周波数成分を除去された後、前記第1の積分器で積分され、前記第2のマイクロホンの出力信号は、前記増幅器にて出力信号レベルを前記第1のマイクロホンの出力信号レベルと同じ大きさに調整された後、前記第2の積分器で積分され、これら積分された前記第1のマイクロホンの出力信号と前記第2のマイクロホンの出力信号とを比較し、前記第1のマイクロホンからの出力信号が大きい場合は前記可変利得増幅器の利得を上げ、前記第2のマイクロホンからの出力信号が大きい場合は前記可変利得増幅器の利得を下げる車載用音響再生装置であり、車室内の中低音再生用スピーカの再生音と車室内の騒音の混合音と、中低音再生用スピーカの再生音を検出して両者の信号を直接比較し、中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音のレベルに追従して可変利得増幅器の増幅率を変化させることにより、車室内の荷物の有無や乗員の有無に関わらず受聴点における騒音のマスキングに対して自然な補正ができるという作用を有する。
【0012】
本発明の請求項2に記載の発明は、車室内の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホンを近傍に設置した高音再生用スピーカを、車両のインストルメントパネル上面の左右端に第1のマイクロホンと高音再生用スピーカの振動面をフロントガラス面側に向けて設置した構成としており、正確に受聴点と同等の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出できるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項3に記載の発明は、車室内の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホンを近傍に設置した高音再生用スピーカを、車両の左右のフロントピラーに設置した構成を有しており、請求項2に記載の発明と同様の作用を有するとともに、車室内の定在波と反射あるいは吸音による音響特性のピークやディップを検出できるという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項4に記載の発明は、車室内の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホンを近傍に設置した高音再生用スピーカを、車両の左右ドアの車室内面の上部に設置した構成を有しており、請求項3に記載の発明と同様の作用を有するとともに、中低音再生用スピーカと高音再生用スピーカが同一の車両ドアに設置されることにより、電力増幅器との配線が容易になるという効果が得られる。
【0015】
本発明の請求項5に記載の発明は、車室内の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホンを近傍に設置した高音再生用スピーカを、車両の左右のドアミラー部の車室内面に設置した構成を有しており、請求項4に記載の発明と同様の作用効果を有する。
【0016】
本発明の請求項6に記載の発明は、高音再生用スピーカの近傍に配置され車室内の中低音再生用スピーカの再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホンの信号から、車室内の定在波成分と反射あるいは吸音による音響特性のピークやディップ成分を取出すための信号処理回路と帰還制御回路を追加した構成を有しており、請求項1に記載の発明と同様の作用を有するとともに車室内の定在波の抑制と車室内の音響特性のピークやディップを自動的に補正することを可能にする作用を有する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1から図6を用いて説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における車載用音響再生装置のブロック図を示す。図1において、入力端子21に入力された信号は可変利得増幅器22に加えられ、この可変利得増幅器22は後述する車室内騒音と高音再生用スピーカ26および中低音再生用スピーカ24からの再生音の混合音に応じて生成される制御信号により制御される。可変利得増幅器22の出力信号は電力増幅器23に入力され、この電力増幅器23の出力信号は車両のドアに取付けられた中低音再生用スピーカ24と高音再生用スピーカ26により再生される。高音再生用スピーカ26の入力線にはコンデンサ27が挿入されていて、このコンデンサ27により中低域の信号が遮断され高域信号のみが高音再生用スピーカ26に入力され再生される。高音再生用スピーカ26の近傍には第1のマイクロホン28が配置され、車室内の周辺の騒音と高音再生用スピーカ26および中低音再生用スピーカ24からの再生音の混合音を検出する。一方、車両のドアに取付けられた中低音再生用スピーカ24の振動板25の近傍には、第2のマイクロホン29が配置され中低音再生用スピーカ24の再生音を検出する。
【0019】
高音再生用スピーカ26の近傍に設置された第1のマイクロホン28の出力信号の高域レベルは、高音再生用スピーカ26に近いため受聴点に比べ高くなる。一方、中低域レベルは車両ドアに取付けられた中低音再生用スピーカ24の振動板25の近傍に設けられた第2のマイクロホン29の出力信号に対し、中低音再生用スピーカ24の距離や位置などにより定まる伝達関数に応じてレベルが下がる。この高音再生用スピーカ26の近傍に設置された第1のマイクロホン28の出力信号を、低域通過フィルタ30にて高域周波数成分を遮断すると、上記2つのマイクロホン28,29の信号は一定のレベル差を持った相似信号と見なすことができる。
【0020】
中低音再生用スピーカ24の振動板25の近傍に設けられた第2のマイクロホン29の出力信号レベルを増幅器32にて調整し、高音再生用スピーカ26の近傍に設置された第1のマイクロホン28の信号レベルと同じ大きさに調整する。高音再生用スピーカ26の近傍に設置された第1のマイクロホン28の出力信号は低域通過フィルタ30で高域周波数成分を除去され第1の積分器31で積分される。車両のドアに取付けられた中低音再生用スピーカ24の振動板25の近傍に設けられた第2のマイクロホン29の出力信号は第2の積分器33にて積分され、2つの積分された信号は比較器34で比較される。上記2つの積分器31,33の出力信号差により、第1の積分器31の出力値が大きい場合は利得制御信号発生器35により可変利得増幅器22の利得を上げ、第2の積分器33の出力値が大きい場合は利得制御信号発生器35により可変利得増幅器22の利得を下げるように制御し、上記2つのマイクロホン28,29の信号の積分値が同じになるまで可変利得増幅器22の利得を制御する。
【0021】
車室内に騒音がない場合、上記2つのマイクロホン28,29の信号の積分値は同じになり可変利得増幅器22の利得は変化しない。車室内に騒音が生じたとき、第1の積分器31の出力値は第2の積分器33の出力値より騒音の分だけ大きくなり、第2の積分器33の出力値が第1の積分器31の出力値と同じになるまで可変利得増幅器22の利得を制御する。
【0022】
通常、高音再生用スピーカ26は音像を乗員の前方に定位させるために車両のハンドルの中心より上部の前方に設置するため、この高音再生用スピーカ26の近傍に設けた第1のマイクロホン28は荷物や乗員の身体の状態の影響を受けにくい。
【0023】
以上のように本実施の形態1における車載用音響再生装置は、車室内の荷物の有無や乗員の有無に関わらず、車室内の騒音と中低音再生用スピーカ24からの再生音とから自動的に制御目標値を定め、騒音の変化に追従して可変利得増幅器22の利得を変化させることにより、受聴点におけるマスキングに対して自然な補正ができるという効果を得ることが出来る。
【0024】
(実施の形態2)
図2は本発明の実施の形態2における車室内の中低音再生用スピーカ24と高音再生用スピーカ26とそれぞれの近傍に設置したマイクロホン28,29の位置関係を示した図である。図2において中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28を近傍に設置した高音再生用スピーカ26は車両のインストルメントパネル52の上面の左右端に配置され、振動板25の近傍に第2のマイクロホン29を設置した中低音再生用スピーカ24はフロントドア50の下部に配置される。
【0025】
このような構成において中低音再生用スピーカ24から再生される再生音は、中低音再生用スピーカ24と受聴者の耳とほぼ同じ距離にある高音再生用スピーカ26の近傍に設置された第1のマイクロホン28で検出される。一方、車室内の騒音は狭い車室内の空間では検出する場所によるレベル差はないものとみなして良い。ゆえに車両のインストルメントパネル52の上面に設置した第1のマイクロホン28で検出される車室内の騒音と中低音再生用スピーカ24の再生音の混合音は、高音再生用スピーカ26の再生音を除くと受聴者の耳の位置での車室内騒音と中低音再生用スピーカ24の再生音の混合音と同等となり、この信号を用いて可変利得増幅器22の利得を制御することで違和感のない自然な制御を可能とする。
【0026】
(実施の形態3)
図3は本発明の実施の形態3における車室内の中低音再生用スピーカ24と高音再生用スピーカ26とそれぞれの近傍に設置したマイクロホン28,29の位置関係を示した図である。図3において、中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28を近傍に設置した高音再生用スピーカ26は車室内のフロントピラー51に、フロントドア50の下部に配置された振動板25の近傍に第2のマイクロホン29を設置した中低音再生用スピーカ24の取付け面と第1のマイクロホン28の検出面が平行になるように取付けられている。
【0027】
第1のマイクロホン28で検出される車室内の騒音と中低音再生用スピーカ24の再生音の混合音と受聴者の耳の位置での車室内の騒音と中低音再生用スピーカ24の再生音の混合音との関係は実施の形態2と同様である。さらに第1のマイクロホン28がフロントドア50の下部に配置された中低音再生用スピーカ24の取付け面と向かい合った構成となるため、向かい合った面の距離に対応した波長の1/2や1/4の定在波を検出することが可能となる。更に車室内の左右両端の面により近づくことで、反射や吸音の影響を受けやすくなり音響特性のピークやディップの検出も可能となる。
【0028】
(実施の形態4)
図4は本発明の実施の形態4における車室内の中低音再生用スピーカ24と高音再生用スピーカ26とそれぞれの近傍に設置したマイクロホン28、29の位置関係を示した図である。図4において中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28を近傍に設置した高音再生用スピーカ26は、車両の左右フロントドア50の車室内面の上部に、フロントドア50の下部に配置された振動板25の近傍に第2のマイクロホン29を設置した中低音再生用スピーカ24の取付け面と第1のマイクロホン28の検出面が平行になるように取付けられている。
【0029】
実施の形態3と同様の効果を有するとともに、上記2つのスピーカ24,26を同じフロントドア50に配置することでスピーカの配線が容易にできるという効果も得られる。
【0030】
(実施の形態5)
図5は本発明の実施の形態5における車室内の中低音再生用スピーカ24と高音再生用スピーカ26とそれぞれの近傍に設置したマイクロホン28,29の位置関係を示した図である。図5において中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28を近傍に設置した高音再生用スピーカ26は車両の左右のドアミラー部54の車室内面に、フロントドア50の下部に配置された振動板25の近傍に第2のマイクロホン29を設置した中低音再生用スピーカ24の取付け面と第1のマイクロホン28の検出面が平行になるように取付けられている。効果については実施の形態4と同様である。
【0031】
(実施の形態6)
図6は本発明の実施の形態6におけるブロック図を示す。本発明の実施の形態1と異なるところは、高音再生用スピーカ26の近傍に配置され、車室内の中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28の信号から車室内の定在波成分と反射あるいは吸音による音響特性のピークやディップ成分を取出すための信号処理回路37と、減算器36および演算増幅器38からなる帰還制御回路を追加した構成となっている。
【0032】
実施の形態3から5で述べたように、中低音再生用スピーカ24の再生音と騒音の混合音を検出するための第1のマイクロホン28を近傍に設置した高域再生用スピーカ26を配置すると車室内の定在波と反射および吸音による音響特性のピークやディップが検出される。この第1のマイクロホン28の信号から信号処理回路37により定在波とピーク成分やディップ成分を取出し、可変利得増幅器22の前段に設けた減算器36に帰還させることで自動的に車室内の定在波と音響特性のピークやディップを補正できるという効果を有するものである。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明は車室内の荷物の有無や乗員の有無に関わらず、中低音再生用スピーカからの再生音と騒音とから可変利得増幅器の増幅率を正確に変化させ、受聴点におけるマスキングに対して自然な補正を行うことができる車載用音響再生装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における車載用音響再生装置を示すブロック図
【図2】同実施の形態2のスピーカとマイクロホンの位置関係を示す図
【図3】同実施の形態3のスピーカとマイクロホンの位置関係を示す図
【図4】同実施の形態4のスピーカとマイクロホンの位置関係を示す図
【図5】同実施の形態5のスピーカとマイクロホンの位置関係を示す図
【図6】同実施の形態6における車載用音響再生装置を示すブロック図
【図7】従来の車載用音響再生装置を示すブロック図
【符号の説明】
21 入力端子
22 可変利得増幅器
23 電力増幅器
24 中低音再生用スピーカ
25 振動板
26 高音再生用スピーカ
27 コンデンサ
28 第1のマイクロホン
29 第2のマイクロホン
30 低域通過フィルタ
31 第1の積分器
32 増幅器
33 第2の積分器
34 比較器
35 利得制御信号発生器
36 減算器
37 信号処理回路
38 演算増幅器

Claims (6)

  1. 車室内の騒音に応じて自動的に音量を調整する車載用音響再生装置であり、
    高音再生用スピーカと、
    中低音再生用スピーカと、
    前記高音再生用スピーカ近傍に設けられ、前記高音再生用スピーカからの出力音、前記中低音再生用スピーカからの再生音、および車室内の騒音との混合音を検出する第1のマイクロホンと、
    前記中低音再生用スピーカの近傍に設けられ、前記中低音再生用スピーカの再生音を検出する第2のマイクロホンと、
    前記第1のマイクロホンに接続された低域通過フィルタと、
    前記第2のマイクロホンに接続された増幅器と、
    前記低域通過フィルタに接続された第1の積分器と、
    前記増幅器に接続された第2の積分器と
    前記高音再生用スピーカと前記中低音再生用スピーカを駆動する電力増幅器に入る入力信号を自動的に調整する可変利得増幅器とを有し、
    前記第1のマイクロホンの出力信号は、前記低域通過フィルタで高域周波数成分を除去された後、前記第1の積分器で積分され、
    前記第2のマイクロホンの出力信号は、前記増幅器にて出力信号レベルを前記第1のマイクロホンの出力信号レベルと同じ大きさに調整された後、前記第2の積分器で積分され、
    これら積分された前記第1のマイクロホンの出力信号と前記第2のマイクロホンの出力信号とを比較し、前記第1のマイクロホンからの出力信号が大きい場合は前記可変利得増幅器の利得を上げ、前記第2のマイクロホンからの出力信号が大きい場合は前記可変利得増幅器の利得を下げる車載用音響再生装置。
  2. 前記高音再生用スピーカを車両のインストルメントパネル上面の左右端に前記第1のマイクロホンと前記高音再生用スピーカの振動面をフロントガラス面に向けて設置する構成とした請求項1に記載の車載用音響再生装置。
  3. 前記高音再生用スピーカを車両の左右のフロントピラーに設置する構成とした請求項1に記載の車載用音響再生装置。
  4. 前記高音再生用スピーカを車両の左右ドアの車室内面の上部に設置する構成とした請求項1に記載の車載用音響再生装置。
  5. 前記高音再生用スピーカを車両の左右のドアミラー部の車室内面に設置する構成とした請求項1に記載の車載用音響再生装置。
  6. 前記可変利得増幅器の前段に減算器をさらに設け、
    前記第1のマイクロホンの信号から車室内の定在波と反射あるいは吸音による音響特性のピーク成分およびディップ成分を検出し、これらを前記減算器に帰還させることで、定在波、ピークおよびディップがなくなるように電力増幅器の入力特性を自動補正させるようにした請求項1に記載の車載用音響再生装置。
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