JP4340418B2 - 過酸化水素含有組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛剤、毛髪脱色・脱染剤、パーマネントウェーブ用剤等に使用される過酸化水素含有組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の過酸化水素含有組成物としては、特開2000−203813号公報に記載された過酸化水素含有水性液及び過酸化水素の安定化法が知られている。この過酸化水素含有水性液は、過酸化水素の安定化剤として、フェニルグリコールエーテル類と、ホスホン酸又はその塩類とを含有するものである。具体的には、フェニルグリコールエーテル類としてエチレングリコールフェニルエーテル(フェノキシエタノール)、ホスホン酸として1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の過酸化水素含有組成物において、フェノキシエタノールは、水に対する溶解性が低いため、過酸化水素の分解を十分に抑制することができないという問題があった。
【0004】
本発明は、上記のような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、フェノキシエタノールの溶解性を向上させることができ、過酸化水素の安定性を向上させることができる過酸化水素含有組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために請求項1に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、毛髪に適用される過酸化水素含有組成物であって、下記の(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分を含有するとともにフェナセチンを含有しないことを要旨とする。
【0006】
(A):過酸化水素。
(B):フェノキシエタノール0.001〜1.0重量%
(C):1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とを重量比で1:1〜2:1
【0007】
(D):多価アルコール0.01〜5.0重量%
(E):水。
【0009】
請求項に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1に記載の発明において、前記(D)成分がグリコール類であるものである。
【0010】
請求項に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記(D)成分がプロピレングリコールであるものである。
【0011】
請求項に記載の発明の過酸化水素含有組成物では、請求項1から請求項のいずれか一項に記載の発明において、さらに、(F)グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種、を含有するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を染毛剤に適用した第1の実施形態について説明する。
【0013】
第1の実施形態の過酸化水素含有組成物は、染毛剤の第2剤として染料、アルカリ剤等を含有する第1剤と使用時に混合され、毛髪の染色に使用することができる。
【0014】
この過酸化水素含有組成物としての第2剤には、過酸化水素(A)、フェノキシエタノール(B)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とから選ばれる少なくとも一種(C)、多価アルコール(D)、水(E)及びその他の成分が含有されている。
【0015】
(A)成分の過酸化水素は、酸化剤として毛髪に含まれるメラニンを脱色するために配合される。第2剤中における(A)成分の含有量は、好ましくは0.1〜15.0重量%、さらに好ましくは2.0〜9.0重量%、最も好ましくは3.0〜6.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満では、メラニンを十分に脱色することができないおそれがあるとともに、後述する染料を十分に酸化することができないおそれがある。一方、15.0重量%を超えて配合すると、毛髪に損傷等の不具合が発生するおそれがある。
【0016】
(B)成分のフェノキシエタノールは、過酸化水素の安定化剤として過酸化水素の分解を抑制するために配合される。第2剤中における(B)成分の含有量は、好ましくは0.001〜1.0重量%、さらに好ましくは0.005〜0.5重量%、最も好ましくは0.01〜0.3重量%である。この含有量が0.001重量%未満では、過酸化水素の安定性を十分に確保することができないおそれがある。一方、1.0重量%を超えて配合すると、溶解性が低下するおそれがある。
【0017】
(C)成分の1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とから選ばれる少なくとも一種は、過酸化水素の安定化剤として過酸化水素の分解を抑制するために配合されるとともに、フェノキシエタノールの溶解性を向上するために配合される。1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩の具体例としては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸四ナトリウム、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸二ナトリウム等が挙げられる。第2剤中における(C)成分の含有量は、好ましくは0.001〜1.0重量%、さらに好ましくは0.005〜0.5重量%、最も好ましくは0.01〜0.3重量%である。この含有量が0.001重量%未満では、過酸化水素の安定性を十分に確保することができないおそれがあるとともに、フェノキシエタノールの溶解性を十分に向上することができないおそれがある。一方、1.0重量%を超えて配合すると、第2剤のpHが下がりすぎるため、結果として過酸化水素の安定性が損なわれるおそれがある。
【0018】
また、(C)成分には、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の両方が含まれることが(C)成分自体の溶解性を向上させる点で好ましい。
(C)成分として1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩を併用する場合、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の重量比は、1:1〜2:1の割合が好ましい。この割合より1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が多くなると、(C)成分の溶解性が低下するおそれがある。この(C)成分の溶解性の低下に伴って、フェノキシエタノールの溶解性が低下し、過酸化水素の安定性が損なわれるおそれがある。一方、この割合より1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩が多くなっても、(C)成分の溶解性が低下するおそれがある。
【0019】
(D)成分の多価アルコールはフェノキシエタノールの溶解性を向上させるほか、毛髪に保湿性を付与するために配合される。(D)成分の具体例としては、グリコール類、グリセリン類等が挙げられる。グリコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。グリセリン類としては、グリセリン、ジグリセリン等が挙げられる。これらの(D)成分の中でも、フェノキシエタノールの溶解性を向上させる効果に優れることから好ましくはグリコール類、さらに好ましくはプロピレングリコールである。第2剤中における(D)成分の含有量は、好ましくは0.01〜5.0重量%、さらに好ましくは0.05〜2.0重量%、最も好ましくは0.1〜1.0重量%である。この含有量が0.01重量%未満ではフェノキシエタノールを十分に溶解することができないおそれがある。一方、5.0重量%を超えて配合してもそれ以上の効果は得られにくい。
【0020】
(E)成分である水は(A)、(B)、(C)及び(D)成分の溶媒として第2剤を水溶液、水性分散液又は水性乳化液にするために適量配合される。第2剤中における水の含有量は、好ましくは50〜95重量%、さらに好ましくは70〜90重量%である。水の含有量が50重量%未満では、水溶液、水性分散液又は水性乳化液を安定して形成することが困難となるおそれがある。一方、95重量%を超えて配合すると、第2剤の均一性及び安定性を確保しにくくなる。
【0021】
この過酸化水素含有組成物としての第2剤に含有されるその他の成分としては、グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種(F)、界面活性剤、油性成分等が挙げられる。
【0022】
成分(F)のグアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種は毛髪の感触を向上させるために配合される。成分(F)の具体例としては、グアーガム、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガム等が挙げられる。
【0023】
これらの中でも感触を向上させる効果が高く、過酸化水素の安定性を阻害しにくいことからカチオン化グアーガムが好ましい。
第2剤中における(F)成分の含有量は、好ましくは0.01〜3.0重量%、さらに好ましくは0.05〜1.0重量%である。0.01重量%未満では感触を十分に向上できないおそれがある。一方、3.0重量%を超えて配合すると、毛髪がべたつくおそれがある。
【0024】
界面活性剤は、第2剤の均一性及び安定性を保持するために配合される。界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられる。
【0025】
非イオン性界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレン(以下、POEという)アルキルエーテル類、POEアルキルフェニルエーテル類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという)アルキルエーテル類、POEソルビタン脂肪酸エステル類、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル等が挙げられる。POEアルキルエーテル類の具体例としては、POEラウリルエーテル、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル等が挙げられる。
【0026】
カチオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。
【0027】
アニオン性界面活性剤の具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、POEラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ステアロイルメチルタウリンナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、テトラデセンスルホン酸ナトリウム、POEラウリルエーテルリン酸及びその塩等が挙げられる。
【0028】
両性界面活性剤の具体例としては、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、ココアミドプロピルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられる。
【0029】
これらの界面活性剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。第2剤中における界面活性剤の含有量は、0.1〜10.0重量%が好ましい。この含有量が0.1重量%未満では、第2剤に安定性を十分に付与することができないおそれがある。一方、10.0重量%を超えると、染色性が低下するおそれがある。
【0030】
油性成分は、毛髪に軟らかさと潤いを与えるために配合される。油性成分の具体例としては、炭化水素、油脂、ロウ類、高級アルコール、高級脂肪酸、アルキルグリセリルエーテル、エステル類、シリコーン類等が挙げられる。
【0031】
炭化水素としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、ポリブテン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、オゾケライト、セレシン、パラフィン、ポリエチレン末、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
【0032】
油脂としては、オリーブ油、ツバキ油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、牛脂、カカオ脂、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、アルモンド油、アボカド油、カロット油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、ミンク油、卵黄油等が挙げられる。
【0033】
ロウ類としては、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、ホホバ油、ラノリン等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコール等が挙げられる。
【0034】
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、リノール酸、リシノール酸、ラノリン脂肪酸等が挙げられる。
【0035】
アルキルグリセリルエーテルとしては、バチルアルコール(モノステアリルグリセリルエーテル)、キミルアルコール(モノセチルグリセリルエーテル)、セラキルアルコール(モノオレイルグリセリルエーテル)、イソステアリルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0036】
エステル類としては、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、イソオクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、セバシン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸ステアリル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸トリイソデシル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸2−エチルへキシル、乳酸ラウリル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラノリン誘導体等が挙げられる。
【0037】
シリコーン類としては、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ベタイン変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン等が挙げられる。
【0038】
第2剤中における油性成分の含有量は、好ましくは0.1〜20.0重量%、さらに好ましくは1.0〜10.0重量%、最も好ましくは2.0〜6.0重量%である。この含有量が0.1重量%未満の場合、毛髪に軟らかさと潤いを十分に与えることができないおそれがある。一方、20.0重量%を超えると、十分な染毛力が得られないおそれがある。
【0039】
上記のグアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種(F)、界面活性剤、油性成分以外のその他の成分としては、水溶性高分子化合物、pH調整剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦形剤、色素、香料等が挙げられる。
【0040】
この第2剤の剤型は、水溶液状、水性分散液状、水性乳化液状等の液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状等、特に限定されない。
次に、第1剤について詳述すると、第1剤は染料、アルカリ剤、その他の成分を含有している。第1剤に含有される染料の具体例としては、酸化染料中間体、直接染料、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール及びそれらの塩等が挙げられる。
【0041】
酸化染料中間体は、第2剤中に含有する過酸化水素により酸化されることによって毛髪を染色する。酸化染料中間体の具体例としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、アミノニトロフェノール類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類、及びそれらの塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等の塩類等が挙げられる。
【0042】
これらの中でも、染毛力が強いことからパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が好ましい。これらの酸化染料中間体は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。染料の配合量は第1剤中に0.01〜15.0重量%が好ましい。0.01重量%未満では十分な染毛力は得られにくい。一方、15.0重量%を超えて配合してもそれ以上の染毛力は得られにくい。
【0043】
第1剤に含有されるアルカリ剤は、酸化剤の作用を促進することによって毛髪に明度を付与するために配合される。アルカリ剤の具体例としては、アンモニア、アルカノールアミン、アンモニウム塩、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)、無機アルカリ(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジン等)及びそれらの塩等が挙げられる。
【0044】
これらのアルカリ剤は単独で配合してもよいし、二種以上を組み合わせて配合してもよい。このアルカリ剤の配合量は、第1剤のpHが8〜12の範囲となる量に設定することが好ましい。第1剤のpHが8未満では酸化剤の作用を十分に促進することができない。一方、12を超えると毛髪に損傷等の不具合が発生しやすい。
【0045】
第1剤に含有されるその他の成分としては、界面活性剤、油性成分、水溶性高分子化合物、還元剤、pH調整剤、粘度調整剤、保湿剤、帯電防止剤、毛髪柔軟剤、酸化防止剤、防腐剤、金属封鎖剤、賦形剤、色素、香料等が挙げられる。
【0046】
さて、過酸化水素含有組成物としての第2剤を調製するには(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F)の各成分を攪拌混合する。このとき、第2剤は、(C)成分及び(D)成分を含有しているため、(B)成分の第2剤中に対する溶解性を向上することができる。
【0047】
この第2剤は(C)成分を含有している。従って、(B)成分の水への溶解性を向上することができる。また、(C)成分はキレート剤として作用し、鉄イオン等の金属イオンを封鎖することができる。従って、金属イオンの触媒作用による(A)成分の分解を抑制することができる。
【0048】
ここで、第2剤に(D)成分を配合すると、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸が第2剤中に溶解しにくくなるという弊害が生じる。ところが、(C)成分として1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩を併用することによって、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸の溶解性を向上することができる。
【0049】
次いで、第2剤を使用する場合には、第1剤と混合して得られる染毛剤として必要量をコーム(櫛)又は刷毛につけて毛髪に適用される。このとき、第2剤に含有される(B)成分の溶解性は、(C)成分及び(D)成分によって向上され、(A)成分の過酸化水素の安定性を向上することができる。よって、過酸化水素の分解は使用時まで十分に抑制され、毛髪に含まれるメラニンを十分に脱色することができる。
【0050】
以上詳述した第1の実施形態によれば、次のような効果が発揮される。
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、第2剤中に過酸化水素(A)、フェノキシエタノール(B)、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とから選ばれる少なくとも一種(C)、多価アルコール(D)及び水(E)が含有されている。従って、フェノキシエタノールの溶解性を向上させることができ、過酸化水素の安定性を向上させることができる。
【0051】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、成分(C)は1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩の両方を含有している。従って、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸の溶解性を向上することができる。よって、フェノキシエタノールの溶解性をより向上させることができ、過酸化水素の安定性をより向上させることができる。
【0052】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の重量比が、1:1〜2:1である。従って、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸の溶解性をより向上することができる。よって、フェノキシエタノールの溶解性をさらに向上させることができ、過酸化水素の安定性をさらに向上させることができる。
【0053】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、(D)成分がグリコール類である。従って、フェノキシエタノールの溶解性を一層向上させることができ、過酸化水素の安定性を一層向上させることができる。
【0054】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、(D)成分がプロピレングリコールである。従って、フェノキシエタノールの溶解性をより一層向上させることができ、過酸化水素の安定性をより一層向上させることができる。
【0055】
・ 第1の実施形態の過酸化水素含有組成物においては、(F)グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種を含有している。従って、仕上がり後の毛髪の感触を向上させることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を毛髪脱色剤及び毛髪脱染剤に適用した第2の実施形態について説明する。
【0056】
第2の実施形態の過酸化水素含有組成物は、1剤式の毛髪脱色剤として、毛髪の脱色に使用される。また、この過酸化水素含有組成物は2剤式の脱色・脱染剤の第2剤として、アルカリ剤等を含有する第1剤と混合され、毛髪の脱色及び脱染に使用される。さらに、この過酸化水素含有組成物は、3剤式の脱色・脱染剤の第2剤として、アルカリ剤等を含有する第1剤及びメタケイ酸ナトリウム、過硫酸塩等を含有する第3剤と混合され、毛髪の脱色及び脱染に使用される。
<1剤式の脱色剤>
この過酸化水素含有組成物としての1剤式の毛髪脱色剤は、第1の実施形態における第2剤にその他の成分として液化石油ガス、ジメチルエーテル等の噴射剤を含有させたものである。この1剤式の毛髪脱色剤はアルミニウム缶の内層を樹脂でコーティングした容器、あるいはポリエチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルなどの合成樹脂製の容器等に充填され、エアゾール状、泡沫状等の剤型で使用される。噴射剤の含有量は、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは3〜30重量%である。この含有量が1重量%未満では、十分に噴射できないおそれがある。一方、50重量%を超えると、1剤式の毛髪脱色剤の安定性が低下するおそれがある。
【0057】
また、一剤式の毛髪脱色剤として第1の実施形態における第2剤に各種界面活性剤等の発泡剤を含有させてスクイズ式のスクイズフォーマー、ポンプ式のポンプフォーマー等の容器に充填し、剤型を泡沫状にして使用してもよい。
【0058】
さらに、一剤式の毛髪脱色剤として第1の実施形態における第2剤を吐出口に細孔を有するポンプミスト等の容器に充填させ、剤型をミスト状にして使用してもよい。
<2剤式の脱色・脱染剤>
2剤式の毛髪脱色・脱染剤の第1剤は、第1の実施形態における第1剤から染料を除いたもの、又はアルカリ剤、過硫酸塩等を含有する粉末状又はクリーム状の第1剤が使用される。また、この毛髪脱色・脱染剤の第2剤は、第1の実施形態における第2剤と同じものが使用される。
【0059】
粉末状又はクリーム状の第1剤に含有されるアルカリ剤は、第2剤に含有される過酸化水素の作用を促進することにより、脱色力及び脱染力を得るために配合される。アルカリ剤の具体例としては、ケイ酸塩(ナトリウム、カリウム、マグネシウム等)、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、酸化マグネシウム等が挙げられる。第1剤中におけるアルカリ剤の含有量は、好ましくは5.0〜20.0重量%、より好ましくは7.0〜18.0重量%である。この含有量が5.0重量%未満であると十分な脱色力及び脱染力を発揮できないおそれがある。一方、20.0重量%を超えると混合調製時、特に強制混合時に激しく発泡及び発熱するおそれがある。
【0060】
粉末状又はクリーム状の第1剤に含有される過硫酸塩は、酸化助剤として脱色力及び脱染力を得るために配合される。過硫酸塩の具体例としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫酸ナトリウムが挙げられる。第1剤中における過硫酸塩の含有量は30.0〜90.0重量%、好ましくは40.0〜85.0重量%である。この含有量が30.0重量%未満では十分な脱色力及び脱染力を発揮できないおそれがある。一方、90重量%を超えて配合してもそれ以上の効果が得られにくい。
<3剤式の脱色・脱染剤>
3剤式の毛髪脱色・脱染剤の第1剤は、第1の実施形態における第1剤から染料を除いたものが使用される。この毛髪脱色・脱染剤の第2剤には、第1の実施形態における第2剤と同じものが使用される。また、第3剤には、メタケイ酸ナトリウム、過硫酸塩を含有する2剤式の脱色・脱染剤に記載の第1剤が使用される。
(第3の実施形態)
以下、本発明をパーマネントウェーブ用剤に適用した第3の実施形態について説明する。
【0061】
第3の実施形態の過酸化水素含有組成物は、二浴式のパーマネントウェーブ用剤の第2剤として、還元剤、アルカリ剤等を含有する第1剤と共に、毛髪のウェーブ形成又は縮毛及び癖毛の矯正に使用される。
【0062】
第1剤に含有される還元剤としては、チオグリコール酸、チオグリコール酸塩、チオグリコール酸のエステル、システイン、システイン塩、メルカプト化合物、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、チオ硫酸、チオ硫酸塩等が挙げられる。チオグリコール酸塩としては、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等、チオグリコール酸のエステルとしては、グリセリンチオグリコレート等が挙げられる。
【0063】
システイン塩としては、システイン塩酸塩、N−アセチル−L−システイン等、メルカプト化合物としては、チオグリセロール、チオ乳酸、チオリンゴ酸、システアミン等が挙げられる。亜硫酸塩としては、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸ナトリウム等、亜硫酸水素塩としては、亜硫酸水素アンモニウム、亜硫酸水素ナトリウム等、チオ硫酸塩としては、チオ硫酸ナトリウム等が挙げられる。
【0064】
第1剤中における還元剤の含有量は、好ましくは0.01〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%である。この含有量が0.01重量%未満では毛髪に十分なウェーブを形成できないおそれがある。一方、15重量%を超えると、過度の還元作用によって毛髪に損傷が生じるおそれがある。
【0065】
第1剤に含有されるアルカリ剤としては、第1の実施形態におけるアルカリ剤と同じものが使用される。また、第1剤に含有されるその他の成分としては、第1の実施形態の第1剤に含有されるものが使用される。
【0066】
パーマネントウェーブ用剤の第2剤としては、第1の実施形態に記載の第2剤と同じものが使用される。
【0067】
【実施例】
次に、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。
(実施例1〜、参考例6〜8及び比較例1〜3)
表1に示す染毛剤の第1剤及び第2剤を調製した。次いで、第2剤について下記の(1)及び(2)の項目の評価を行った。続いて、第1剤及び第2剤を混合し、毛束に塗布することによって染毛処理を施した。この染毛処理後の毛束について、下記の(3)及び(4)の項目の評価を行った。これらの評価結果を表1に示す。
【0068】
なお、第1剤と第2剤は重量比において1:1の割合で混合される。また、表1における数値は重量%、POEはポリオキシエチレンを示し、POEに付随するカッコ内の数値はエチレンオキシドの平均付加モル数を示す。
【0069】
(1)過酸化水素の安定性
各例の第2剤を45℃の恒温槽にて1ヶ月間保存した後、残存した過酸化水素量を酸化還元滴定法によって定量し、残存率を算出した。評価は、残存率96%以上のものを優(◎)、94%以上96%未満のものを良(○)、92%以上94%未満のものをやや不良(△)及び92%未満のものを不良(×)とする4段階で評価した。
【0070】
(2)フェノキシエタノールの溶解性
各例の第2剤の透明性について目視にて観察し、フェノキシエタノールの溶解性を優(◎)、良(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0071】
(3)感触
毛束を手で触れたときの感触を、優(◎)、良(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0072】
(4)明度
毛束を目視にて観察し、毛髪の明度について、優れた明度(◎)、良好な明度(○)、明度がやや不十分(△)及び明度が不十分(×)の4段階で官能評価した。
【0073】
【表1】
Figure 0004340418
表1の結果から明らかなように、実施例1〜では、過酸化水素はいずれも94%以上残存しており、過酸化水素の安定性について良好な結果であった。また、実施例1〜では、フェノキシエタノールの溶解性についても優又は良であった。これに対して、比較例1では、(C)成分が配合されていないため、過酸化水素の残存率は92%未満となり、過酸化水素の安定性は不良であった。比較例2では(D)成分が配合されていないため、フェノキシエタノールの溶解性が不良となるとともに、過酸化水素の安定性がやや不良であった。また、比較例3では(B)成分が配合されていないため、過酸化水素の安定性が不良であった。
【0074】
実施例3では、(F)成分が配合されているため、感触が向上していることがわかる。また、実施例3では実施例1と比較して過酸化水素の安定性が低下していないことから、(F)成分は過酸化水素の安定性を阻害しにくいことがわかる。実施例4では(B)成分の含有量が0.007重量%と低いため、過酸化水素の安定性がやや低下している。
【0075】
実施例5では、(D)成分の含有量が3.0重量%と高いため、実施例3と比較して明度がやや低下している。参考例6及び7では、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸とその塩の割合が、3:1及び1:3であるため、実施例3と比較してフェノキシエタノールの溶解性がやや低下し、過酸化水素の安定性もやや低下している。参考例8では、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸塩が配合されていないため、実施例3と比較して、フェノキシエタノールの溶解性がやや低下し、過酸化水素の安定性もやや低下している。
(実施例9〜13、参考例14〜16及び比較例4〜6)
表2に示すパーマネントウェーブ用剤の第1剤及び第2剤を調製した。次いで、第2剤について上記の(1)及び(2)の項目の評価を行った。続いて、各例の第1剤と第2剤を組み合わせて、毛髪のパーマネントウェーブ処理に使用した。
【0076】
パーマネントウェーブ処理には、20代の日本人女性の化学的処理がなされていない毛髪から作製された毛束(30本一束、長さ15cm)を使用した。パーマネントウェーブ処理は、まず毛束に直径1cmのロッドを巻き付け、第1剤を塗布して37℃で15分間放置した。次いで、第2剤を塗布して室温で15分放置した後、水洗して乾燥させた。
【0077】
パーマネントウェーブ処理後の毛束について、上記(3)の項目及び下記の(5)の項目の評価を行った。これらの評価結果を表2に示す。
(5)ウェーブの弾力性
パーマネントウェーブ処理後の毛束を手で触れたときの弾力性を、優(◎)、良(○)、やや不良(△)及び不良(×)の4段階で官能評価した。
【0078】
なお、第1剤と第2剤は重量比において1:1の割合で使用される。また、表2における数値は重量%、POEはポリオキシエチレンを示し、POEに付随するカッコ内の数値はエチレンオキシドの平均付加モル数を示す。
【0079】
【表2】
Figure 0004340418
表2の結果から明らかなように、実施例9〜13でも実施例1〜と同様に過酸化水素の安定性及びフェノキシエタノールの溶解性について、良好な結果であった。実施例11〜13では、(F)成分が配合されているため、感触及びウェーブの弾力性が向上している。
【0080】
本発明の過酸化水素含有組成物を1剤式の毛髪脱色剤に適用した処方例を表3に示す。
【0081】
【表3】
Figure 0004340418
本発明の過酸化水素含有組成物をシャンプーに適用した処方例を表4に示す。
【0082】
【表4】
Figure 0004340418
本発明の過酸化水素含有組成物をヘアトリートメントに適用した処方例を表5に示す。
【0083】
【表5】
Figure 0004340418
本発明の過酸化水素含有組成物をカラーリンスに適用した処方例を表6に示す。
【0084】
【表6】
Figure 0004340418
表3〜表6に示す1剤式の毛髪脱色剤、シャンプー、ヘアトリートメント及びカラーリンスにおいても過酸化水素の安定性について良好な結果が得られた。
【0085】
なお、前記実施形態を次のように変更して構成することもできる。
・ 前記第1の実施形態においては染毛剤の第2剤、第2の実施形態においては1剤式の毛髪脱色剤及び2剤式の脱色・脱染剤、第3の実施形態においてはパーマネントウェーブ用剤に適用している。しかし、過酸化水素含有組成物は、シャンプー、リンス、トリートメント、スタイリング剤等の毛髪脱色用ヘアケア剤に適用することもできる。
【0086】
・ 前記実施形態においては、過酸化水素含有組成物として染毛剤の第2剤等に適用しているが、前記(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分を常温で混合することによって得られる組成物を過酸化水素安定化剤として使用することもできる。
【0087】
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に記載する。
・ 少なくとも染料及びアルカリ剤を含有する組成物と混合されて染毛剤として使用される前記過酸化水素含有組成物。この構成によると、過酸化水素の分解が使用時まで十分に抑制され、毛髪に含まれるメラニンを十分に脱色することができる。
【0088】
・ 少なくともアルカリ剤を含有する組成物と混合されて毛髪脱色・脱染剤として使用される前記過酸化水素含有組成物。
【0089】
・ 少なくとも粉末状のアルカリ剤及び過硫酸塩を含有する組成物と混合されて毛髪脱色・脱染剤として使用される前記過酸化水素含有組成物。
【0090】
・ 少なくとも還元剤及びアルカリ剤を含有する組成物と組み合わせてパーマネントウェーブ用剤として使用される前記過酸化水素含有組成物。
【0091】
・ さらに、界面活性剤を含有する前記過酸化水素含有組成物。この構成によると、過酸化水素の安定性を向上させることができ、毛髪脱色用のヘアケア剤としてその脱色力を十分に維持することができる。
【0092】
・ 下記の(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分を含有することを特徴とする過酸化水素安定化剤。
(B):フェノキシエタノール。
(C):1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とから選ばれる少なくとも一種。
(D):多価アルコール。
(E):水。
【0093】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1から請求項に記載の発明の過酸化水素含有組成物によれば、フェノキシエタノールの溶解性を向上させることができ、過酸化水素の安定性を向上させることができる。
【0094】
請求項に記載の発明の過酸化水素含有組成物によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、仕上がり後の毛髪の感触を向上させることができる。

Claims (4)

  1. 毛髪に適用される過酸化水素含有組成物であって、下記の(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)の各成分を含有するとともにフェナセチンを含有しないことを特徴とする過酸化水素含有組成物。
    (A):過酸化水素。
    (B):フェノキシエタノール0.001〜1.0重量%
    (C):1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸と、その塩とを重量比で1:1〜2:1
    (D):多価アルコール0.01〜5.0重量%
    (E):水。
  2. 前記(D)成分がグリコール類であることを特徴とする請求項1に記載の過酸化水素含有組成物。
  3. 前記(D)成分がプロピレングリコールであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の過酸化水素含有組成物。
  4. さらに、(F)グアーガム及びその誘導体から選ばれる少なくとも一種、を含有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の過酸化水素含有組成物。
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