JP4083096B2 - 毛髪化粧料及び毛髪化粧用品 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、染毛剤や毛髪脱色剤等の毛髪化粧料及び毛髪化粧用品に関する。
従来より、毛髪化粧用品として、酸化染料を含有する酸化染毛剤第1剤と、酸化剤を含有する酸化染毛剤第2剤とから成る二剤型の酸化染毛用品が広く使用されている。この酸化染毛用品では、使用する時に、染毛剤第1剤と染毛剤第2剤とを混合し、毛髪に塗布する。すると、酸化染毛剤第1剤に含まれていた酸化染料は、毛髪中に浸透するとともに、酸化染毛剤第2剤に含まれていた酸化剤の作用によって重合して色素を生じ、毛髪に定着する。つまり、この酸化染毛用品は、酸化染料が重合して生じた色素を毛髪に定着させることにより染毛を行うことができる。
また、毛髪化粧用品として、第1剤に染料を含まない二剤型の毛髪脱色用品も用いられてきた。
これらの毛髪化粧用品における第1剤には、酸化剤の作用を促進するために、アンモニアやモノエタノールアミン等のアルカリ剤が配合されていた(特許文献1参照)。
特開平10−45547号 実施例1
しかしながら、アルカリ剤としてアンモニアを使用した場合には、刺激臭が生ずるという問題があった。また、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを使用した場合には、染毛や脱色を施した毛髪が、シャンプー時の感触不良(しっとり感低下、ツル感低下、柔らかさ低下)を生じてしまうという問題があった。
本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、刺激臭が少なく、モノエタノールアミン配合による感触不良を低減できる毛髪化粧料及び毛髪化粧用品を提供することを目的とする。
(1)請求項1の発明は、
α−オレフィンオリゴマーとモノエタノールアミンとを含有し、
酸化剤と混合して使用される染毛剤又は毛髪脱色剤であることを特徴とする毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、α−オレフィンオリゴマーを含有することにより、モノエタノールアミンを含んでいても、シャンプー時の感触不良(しっとり感低下、ツル感低下、柔らかさ低下)が生じないという効果を奏する。つまり、α−オレフィンオリゴマーを含有することにより、毛髪にしっとり感、ツル感、柔らかさを与えることができる。
また、本発明の毛髪化粧料は、モノエタノールアミンを含むことにより、毛髪を膨潤させて、例えば、毛髪化粧料に含まれる染料や酸化剤を毛髪に浸透しやすくする効果や、酸化剤の作用を促進する効果を奏することができる。
更に、本発明の毛髪化粧料は、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを含んでいるので、アンモニアは、配合しないか、配合するとしても少量でよい。そのため、刺激臭を低減できるという効果を奏する。
本発明の毛髪化粧料は、二剤型の毛髪化粧用品(染毛用品、毛髪脱色用品)の第1剤として、酸化剤を含む第2剤とともに使用することができる。
・前記α−オレフィンオリゴマーとは、直鎖脂肪族α−オレフィン低重合物(3〜7量体)の混合物を水素添加して得られる側鎖をもつ炭化水素である。このα−オレフィンオリゴマーは、化学式1に示す構造を有する。尚、化学式1におけるRは、Cn2n+1であり、nは1〜5の整数である。
Figure 0004083096
・前記α−オレフィンオリゴマーの配合量は0.1〜5重量%が好ましく、0.5〜4重量%がより好ましく、1〜3重量%が最も好ましい。
・前記モノエタノールアミンの配合量は0.1〜5重量%が好ましく、0.3〜4.5重量%がより好ましく、0.5〜4重量%が最も好ましい。
・前記毛髪化粧料の剤型は、例えば、液状、クリーム状、ジェリー状とすることができる。
・本発明の毛髪化粧料は、染毛剤として用いる場合は、酸化染料を配合することができる。この酸化染料としては、例えば、主要中間体、及びカプラーがある。
主要中間体の具体例としては、フェニレンジアミン類、アミノフェノール類、トルイレンジアミン類、ジフェニルアミン類、ジアミノフェニルアミン類、N−フェニルフェニレンジアミン類、ジアミノピリジン類等及びそれらの塩類から選ばれた少なくとも一種が使用される。塩類としては塩酸塩、硫酸塩、酢酸塩等が挙げられる。
これらの中でもパラフェニレンジアミン、パラトルイレンジアミン、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−パラフェニレンジアミン、N−フェニル−パラフェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルアミン、2−クロロパラフェニレンジアミン、N,N−ジメチルパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、2,6−ジクロロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェニルスルファミン酸及びそれらの塩類が染毛力の点から好ましい。
主要中間体の配合量は、毛髪化粧料に対して0.01〜15重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと十分な染毛効果が得られず、15重量%を超えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらには0.1〜10重量%が特に好ましく、0.1重量%以上配合することにより、より優れた染毛効果が得られる。一方、10重量%を超えた場合は染毛効果の上昇は少なくなる。
カプラーの具体例としては、レゾルシン、ピロガロール、カテコール、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、1,2,4−ベンゼントリオール、トルエン−3,4−ジアミン、トルエン−2,4−ジアミン、ハイドロキノン、α−ナフトール、2,6−ジアミノピリジン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノオルトクレゾール、ジフェニルアミン、パラメチルアミノフェノール、フロログルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノール、没食子酸、タンニン酸、没食子酸エチル、没食子酸メチル、没食子酸プロピル、五倍子、5−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−2−メチルフェノール等及びそれらの塩から選ばれた少なくとも一種が使用される。その他、「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されたものを適宜配合してもよい。
カプラーの配合量は0.01〜10重量%が好ましく、0.01重量%よりも少ないと十分な染色性が得られず、10重量%を超えても、その効果は変わらず経済的ではない。さらには0.1〜5重量%が特に好ましく、0.1重量%以上配合することにより、より優れた染色性が得られる。一方、5重量%を超えた場合は染色性の上昇は少なくなる。
本発明の毛髪化粧料には、その他の添加成分として、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、4−ニトロ−m−フェニレンジアミン、黄色203号等の直接染料、ホホバ油、オリーブ油のグリセライド等の油脂類、ミツロウ、ラノリン等のロウ類、α−オレフィンオリゴマー以外の炭化水素類(流動パラフィン、固形パラフィン、イソパラフィン、スクワラン等)、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル類、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、高重合シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン類、ラウリン酸、ミリスチン酸、リノレン酸等の脂肪酸、ソルビトール、マルトース等の糖類、多価アルコール、バチルアルコール、キミルアルコール等のアルキルグリセリルエーテル、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、セルロース誘導体、架橋ポリアクリル酸等の天然又は合成の高分子、パラベン等の防腐剤、EDTA−Na等のキレート剤、フェナセチン、8−ヒドロキシキノリン、アセトアニリド、ピロリン酸ナトリウム、バルビツール酸、尿酸、タンニン酸等の安定剤、リン酸、クエン酸、硫酸、酢酸、乳酸、酒石酸等のpH調整剤、植物抽出物、生薬抽出物、ビタミン類、香料、紫外線吸収剤等、また「医薬部外品原料規格」(1991年6月発行、薬事日報社)に収載されるものから選ばれる少なくとも一種を配合してもよい。その他の添加成分の配合量は、毛髪化粧料の常法に従って決定される。
(2)請求項2の発明は、
高級アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、高級アルコールを含有するので、この高級アルコールと、α−オレフィンオリゴマーとの相乗効果として、シャンプー時のしっとり感の低下を抑制する(則ち、毛髪にしっとり感を与える)という効果と、毛髪化粧料の刺激臭を低減するという効果とを奏する。
・前記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、2−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール等が挙げられる。これらの中でもアルケニル基を有する高級アルコールが好ましい。アルケニル基を有する高級アルコールとしては、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール等が挙げられる。この中でも特に、オレイルアルコールは、頭髪のシャンプー時におけるしっとり感の低下を抑制する効果が高いので好ましい。
高級アルコールの配合量は0.1〜10重量%が好ましく、0.2〜8重量%がより好ましく、0.5〜6重量%が最も好ましい。
(3)請求項3の発明は、
前記高級アルコールがアルケニル基を有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、含有する高級アルコールがアルケニル基を有するものであることにより、シャンプー時のしっとり感の低下を抑制する(則ち、毛髪にしっとり感を与える)という効果と、毛髪化粧料の刺激臭を低減するという効果とが一層著しい。
(4)請求項4の発明は、
非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、非イオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪化粧料の各成分の分散性がよいという効果を有する。
・前記非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEと言う)セチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEアルキル(12〜14)エーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POEノニルフェニルエーテル、POEオクチルフェニルエーテル等のエーテル型非イオン性界面活性剤、モノオレイン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEグリセリン、モノミリスチン酸POEグリセリン、テトラオレイン酸POEソルビット、ヘキサステアリン酸POEソルビット、モノラウリン酸POEソルビット、POEソルビットミツロウ、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸デカグリセリル、等のエステル型非イオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも前記の作用に加えて、毛髪にツル感を付与するアルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤がより好ましい。
非イオン性界面活性剤の配合量は0.1〜35重量%が好ましく、1〜32重量%がより好ましく、5〜30重量%が最も好ましい。
(5)請求項5の発明は、
前記非イオン性界面活性剤がアルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、アルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤を含有するので、そのアルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤とα−オレフィンオリゴマーとの相乗効果として、毛髪にツル感を付与することができるという効果を奏する。
・前記アルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤としては、例えば、POEオレイルエーテル等が挙げられる。
(6)請求項6の発明は、
カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、カチオン性界面活性剤を含有するので、そのカチオン性界面活性剤とα−オレフィンオリゴマーとの相乗効果として、シャンプー時の柔らかさの低下を抑制することができるという効果を奏する。つまり、カチオン性界面活性剤を含有することにより、毛髪に柔らかさを与えることができる。
・前記カチオン性界面活性剤としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン等が挙げられる。カチオン性界面活性剤の配合量は0.1〜10重量%が好ましく、0.2〜8重量%がより好ましく、0.5〜6重量%が最も好ましい。
(7)請求項7の発明は、
前記α−オレフィンオリゴマーの配合量は0.1〜5重量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、α−オレフィンオリゴマーの配合量が、毛髪化粧料の全量に対して0.1重量%以上であるので、モノエタノールアミン含有による感触不良の低減の効果を奏する。また、α−オレフィンオリゴマーの配合量が5重量%以下であるので、経済的に前記効果を得ることができるという効果を奏する
)請求項の発明は、
液状組成物であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の毛髪化粧料を要旨とする。
本発明の毛髪化粧料は、液状組成物であることにより、髪全体に均一に塗布できることによって効果を均一に発現することができる。
)請求項の発明は、
請求項1〜のいずれかに記載の毛髪化粧料からなる第1剤と、酸化剤を含む第2剤と、から成ることを特徴とする毛髪化粧用品を要旨とする。
本発明の毛髪化粧用品は、第1剤として請求項1〜に記載の毛髪化粧料を備えているので、それら請求項1〜の発明と同様の効果を奏することができる。
・前記毛髪化粧用品としては、例えば、毛髪染毛用品、毛髪脱色用品等が挙げられる。

以下に本発明の毛髪化粧料及び毛髪化粧用品の形態の例(実施例)を説明する。
表1に示す成分を、それぞれ対応する配合量ずつ混合することにより、実施例1−1の酸化染毛剤第1剤(毛髪化粧料)を調製した。この酸化染毛剤第1剤の剤型は液状である。
Figure 0004083096
また、下記の各成分を、それぞれ対応する配合量ずつ混合することにより、酸化染毛剤第2剤を調製した。
<酸化染毛剤第2剤> 重量(g)35%過酸化水素 17.0
スズ酸ナトリウム 0.1
EDTA 0.5
セタノール 1.5
イソオクタン酸セチル 1.0
POE(4)ステアリルエーテル 0.3
POE(20)セチルエーテル 0.5
ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリン 0.3
塩化メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム 0.5
精製水 合計100gとする量
そして、酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤との組み合わせを酸化染毛用品(毛髪化粧用品)とした。
また、表1〜表3に示す成分を、それぞれ対応する配合量ずつ混合することにより、実施例1−2〜1−13の酸化染毛剤第1剤(毛髪化粧料)を調製した。
Figure 0004083096
Figure 0004083096
また、前記実施例1−1と同様にして、酸化染毛剤第2剤を調製した。そして、実施例1−2〜1−13の染毛剤第1剤と染毛剤第2剤との組み合わせを、それぞれ、酸化染毛用品(毛髪化粧用品)とした。
また、比較例として、上記表3に示す成分を、それぞれ対応する配合量ずつ混合することにより、比較例1、比較例2の酸化染毛剤第1剤(毛髪化粧料)をそれぞれ調製した。また、前記実施例1−1と同様にして、酸化染毛剤第2剤をそれぞれ調製した。そして、染毛剤第1剤と染毛剤第2剤との組み合わせを、それぞれ、比較例1および比較例2の酸化染毛用品( 髪化粧用品)とした。
尚、比較例1の酸化染毛用品では、酸化染毛剤第1剤にα−オレフィンオリゴマーが含まれておらず、本発明の範囲外である。また、比較例2の酸化染毛用品では、酸化染毛剤第1剤にモノエタノールアミンが含まれておらず、本発明の範囲外である。
次に、本実施例1−1〜1−13の酸化染毛用品の効果を確かめるために行った実験について説明する。
(i)染毛作業時の刺激臭の評価
本実施例1−1〜1−13の酸化染毛用品を用いて頭髪を染毛した。具体的には、まず、酸化染毛剤第1剤と酸化染毛剤第2剤とを1:1の重量比で混合し、パネラーの頭髪に塗布した。室温で20分経過後、各パネラーの頭髪を40°Cの温湯で十分洗浄し、続いてシャンプー、リンスを行った後に乾燥した。
そして、上記の染毛作業中における刺激臭の程度を下記の基準に従って専門パネラーが官能評価した。
<刺激臭>
5:刺激臭がない。
4:刺激臭がほとんどない。
3:刺激臭が少しある。
2:刺激臭がややある。
1:刺激臭がある。
(ii)頭髪に対する染毛力の評価
上記(i)の方法で染毛された頭髪を観察し、染毛力を下記の基準に従って評価した。
<染毛力>
5:比較例1を対照として非常に良好。
4:比較例1を対照として良好。
3:比較例1を対照として同等。
2:比較例1を対照としてやや不良。
1:比較例1を対照として不良。
(iii)シャンプー時のしっとり感、ツル感、柔らかさの評価
染毛後の頭髪をシャンプーし、その時の毛髪のしっとり感、ツル感、及び毛髪の柔らかさを以下の基準に従って官能評価した。
<しっとり感>
5:非常にしっとりしている。
4:かなりしっとりしている。
3:ややしっとりしている。
2:あまりしっとり感がない。
1:しっとり感がない。
<ツル感>
5:非常にツル感がある。
4:かなりツル感がある。
3:ややツル感がある。
2:ツル感がほとんどなくて少しひっかかる。
1:ツル感がなくひっかかる。
<毛髪の柔らかさ>
5:非常に柔らかい。
4:かなり柔らかい。
3:やや柔らかい。
2:やや硬い。
1:かなり硬い。
評価結果を表4に示す。
Figure 0004083096
この表4に示すように、実施例1−1〜1−13の酸化染毛用品では、いずれの評価項目においても3〜5の評価であり、シャンプー時の感触不良(しっとり感低下、ツル感低下、柔らかさ低下)が生じないという効果、刺激臭が生じないという効果、及び染毛力が高いという効果を奏することが確かめられた。
特に、実施例1−1、1−3、1−4、1−5、1−8、1−11、1−12、1−13では、酸化染毛剤第1剤にオレイルアルコール(高級アルコール)を含有するので、α−オレフィンオリゴマーとオレイルアルコールとの相乗効果により、しっとり感の評価において特に優れていた(評価値が5であった)。
また、実施例1−1、1−2、1−5、1−7、1−10、1−12、1−13では、酸化染毛剤第1剤にPOEオレイルエーテル(アルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤)を含有するので、α−オレフィンオリゴマーとPOEオレイルエーテルとの相乗効果により、ツル感及び染毛力の評価において特に優れていた(評価値が5であった)。
また、実施例1−3では、酸化染毛剤第1剤にPOE(25)ヘキシルデシルエーテル(アルケニル基を有さないエーテル型非イオン性界面活性剤)を含有するので、αオレフィンオリゴマーとPOE(25)ヘキシルデシルエーテルとの相乗効果により、ツル感及び染毛力の評価において優れていた(評価値が4であった)。
また、実施例1−1、1−2、1−3、1−4、1−6、1−10、1−11、1−13では、酸化染毛剤第1剤に塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(カチオン性界面活性剤)を含有するので、α−オレフィンオリゴマーと塩化ステアリルトリメチルアンモニウムとの相乗効果により、柔らかさの評価において特に優れていた(評価値が5であった)。
一方、比較例1の酸化染毛用品では、酸化染毛剤第1剤にオレイルアルコール(高級アルコール)、POEオレイルエーテル(アルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤)、及び塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(カチオン性界面活性剤)を含有するものの、α−オレフィンオリゴマーを含有しないため、しっとり感、ツル感、及び柔らかさのいずれの評価項目でも劣っていた(評価値が2であった)。
また、比較例2の酸化染毛用品では、酸化染毛剤第1剤に、α−オレフィンオリゴマー、オレイルアルコール(高級アルコール)、POEオレイルエーテル(アルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤)、及び塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(カチオン性界面活性剤)を含有するものの、アルカリ剤としてモノエタノールアミンを含有せず、アルカリ剤の全量がアンモニアであるため、刺激臭の評価項目において劣っていた(評価値が2であった)。
尚、本発明は前記実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
例えば、前記実施例において、酸化染毛剤第1剤から染料成分除いたものを毛髪脱色剤第1剤とすることができる。また、酸化染毛剤第2剤と同様の組成のものを毛髪脱色剤第2剤とすることができる。そして、それらの毛髪脱色剤第1剤と毛髪脱色剤第2剤との組み合わせを毛髪脱色用品とすることができる。

Claims (9)

  1. α−オレフィンオリゴマーとモノエタノールアミンとを含有し、
    酸化剤と混合して使用される染毛剤又は毛髪脱色剤であることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. 高級アルコールを含有することを特徴とする請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. 前記高級アルコールがアルケニル基を有することを特徴とする請求項2に記載の毛髪化粧料。
  4. 非イオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. 前記非イオン性界面活性剤がアルケニル基を有するエーテル型非イオン性界面活性剤であることを特徴とする請求項4に記載の毛髪化粧料。
  6. カチオン性界面活性剤を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  7. 前記α−オレフィンオリゴマーの配合量は0.1〜5重量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  8. 液状組成物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の毛髪化粧料からなる第1剤と、酸化剤を含む第2剤と、から成ることを特徴とする毛髪化粧用品。
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