JP4339145B2 - 同期化回路 - Google Patents

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Description

本発明は、基準クロックに対して非同期の入力信号を同期化する同期化回路に関するものである。
従来、この種の同期化回路としては、フリップフロップを2段直列に接続し、その両フリップフロップに対して共通のクロックを供給することにより、非同期の入力信号を同期化している。
この同期化回路は、前段のフリップフロップで発生する可能性があるメタステーブル状態が1クロック以内に回復し、後段のフリップフロップはメタステーブル状態でない。ここで、メタステーブル状態とは、フリップフロップの入力信号において、セットアップ時間やホールド時間が経過する前に、クロックが立ち上がりまたは立ち下がる場合に、フリップフロップの出力信号が不安定な状態になることをいう。
従って、上記の同期化回路は、安定したハイレベルまたはローレベルの信号をサンプリングすることを前提として、フリップフロップの直列2段接続の構成としている。そのため、上記の同期化回路に供給されるクロックの周期は、メタステーブル状態が回復する時間よりも短くすることができない。すなわち、上記の同期化回路では、高速に非同期信号の同期化を行うことができない。
そこで、このような不都合を解消するための同期化回路として、位相が360/n度だけずれたn通りのクロック信号を用いてn通りの同期化信号を生成し、これらの信号の論理和演算または論理積演算により生成される信号を出力とすることにより、高速の基準クロックで入力信号の同期化を実現するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3427810号公報
しかし、特許文献1に記載の同期化回路では、入力された非同期信号のハイレベルおよびローレベルの時間幅に対して、出力信号のハイレベルおよびローレベルの時間幅を基準クロックの1周期分以内の誤差で同期化を行うことが保証できない。
具体的には、論理和演算を行う場合は、最大(n−1)クロックだけ同期化信号のハイレベルの時間幅が長くなるとともにローレベルの時間幅が短くなり、論理積演算を行う場合は、最大(n−1)クロックだけ同期化信号のローレベルの時間幅が長くなるとともにハイレベルの時間幅が短くなる。
そのため、同期化された信号のハイレベル時間幅またはローレベル時間幅を計測するシステムなどでは、この同期化回路は使用できないという不具合がある。
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、入力された非同期信号のハイレベルおよびローレベルの時間幅に対して、出力信号のハイレベルおよびローレベルの時間幅を、基準クロックの1周期以内の誤差で高速に同期化を行うことができるようにした同期化回路を提供することにある。
上記課題を解決して本発明の目的を達成するために、本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、基準クロックのn倍の周期で同期化された、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn通りのタイミング信号から一の信号を位相の前後関係を保つように、基準クロックの周期で順番に選択すれば、入力非同期信号のハイレベルの時間幅およびローレベルの時間幅を基準クロックの1周期以内の誤差で高速に同期化を行うことが可能であることを見い出した。
そして、この知見に基づき、請求項1〜請求項に係る各発明を完成させ、その各発明の構成は以下の通りである。
すなわち、請求項1に係る発明は、基準クロックに同期して、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のタイミング信号を発生するタイミング発生回路と、前記タイミング発生回路が発生する前記n個のタイミング信号の各タイミングで、基準クロックのn倍の周期でかつ互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、少なくとも前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号から、前記基準クロックの周期ごとに、前記n個のタイミング信号に従って順にその1つを選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号を生成する選択回路と、を備え、前記同期化信号生成回路はn個からなり、それぞれが、前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込む第1フリップフロップと、この第1フリップフロップに直列に接続され、前記所定のクロックと同じクロックが供給され、そのクロックに応じて前記第1フリップフロップの出力信号を取り込む第2フリップフロップと、からなる
請求項2に係る発明は、基準クロックに同期して、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のタイミング信号を発生するタイミング発生回路と、前記タイミング発生回路が発生する前記n個のタイミング信号の各タイミングで、基準クロックのn倍の周期でかつ互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、少なくとも前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号から、前記基準クロックの周期ごとに、前記n個のタイミング信号に従って順にその1つを選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号を生成する選択回路と、を備え、前記同期化信号生成回路はn個からなり、それぞれが、直列に接続される第1フリップフロップ、マルチプレクサ、および第2フリップフロップからなり、前記第1フリップフロップは、前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込むようになっており、前記マルチプレクサは、前記第1フリップフロップの出力信号と前記第2フリップフロップの出力信号とを入力し、前記タイミング発生回路からの所定のタイミング信号で前記両出力信号を選択的に取り出すようになっており、前記第2フリップフロップは、前記基準クロックが供給され、そのクロックに応じて前記マルチプレクサの出力信号を取り込むようになっている。
請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の同期化回路において、前記クロック発生回路は、前記タイミング発生回路からのn個のタイミング信号をそれぞれ反転するn個のインバータと、このn個のインバータからの各出力信号と前記基準クロックとの論理和演算をそれぞれ行いn個のクロックを出力するn個のオア回路と、からなる。
請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の同期化回路において、前記選択回路は、前記同期化信号生成回路からのn個の同期化信号と、前記タイミング発生回路からのn個のタイミング信号との論理積演算をそれぞれ行うn個のアンド回路と、このn個のアンド回路からの各出力信号の論理和演算を行うオア回路と、このオア回路の出力信号を前記基準クロックに応じて取り込むフリップフロップとからなる。
さらに、本発明者は、上記の課題を解決するために、基準クロックのn倍の周期で同期化された、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn通りの同期化信号のうち、入力信号のローレベルからハイレベルへの立ち上がりに反応して最初に立ち上がった同期化信号を基準クロックのエッジで検出した時にハイレベルを出力し、入力信号のハイレベルからローレベルへの立ち下がりに反応して最初に立ち下がった同期化信号を基準クロックのエッジで検出した時にローレベルを出力し、その他の時は現在の出力値を保持すれば、入力非同期信号のハイレベルの時間幅およびローレベルの時間幅を基準クロックの1周期以内の誤差で高速に同期化を行うことが可能であることを見出した。
そして、この知見に基づき、請求項〜請求項に係る各発明を完成させ、その各発明の構成は以下の通りである。
すなわち、請求項に係る発明は、基準クロックに同期して、その基準クロックのn倍の周期でかつ(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号の論理積演算を行う第1アンド回路と、前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号の論理和演算を行う第1オア回路と、前記第1オア回路の出力の立ち上がりを検出するとともに、前記第1アンド回路の立ち下がりを検出する入力変化検出回路と、前記入力変化検出回路からの立ち上がりの検出と立ち下がりの検出とに基づいて、最終的な同期化出力信号を生成する出力生成回路と、を備え、前記同期化信号生成回路はn個からなり、それぞれが、前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込む第1フリップフロップと、この第1フリップフロップに直列に接続され、前記所定のクロックと同じクロックが供給され、そのクロックに応じて前記第1フリップフロップの出力信号を取り込む第2フリップフロップと、からなる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の同期化回路において、前記入力変化検出回路は、前記基準クロックに応じて前記第1アンド回路の出力信号を取り込む第3フリップフロップと、前記基準クロックに応じて前記第1オア回路の出力信号を取り込む第4フリップフロップと、前記第1アンド回路の出力信号と前記第3フリップフロップの出力信号との所定の演算を行う第1ゲート回路と、前記第1オア回路の出力信号と前記第4フリップフロップの出力信号との所定の演算を行う第2ゲート回路とからなる。
請求項に係る発明は、請求項5または請求項に記載の同期化回路において、前記出力生成回路は、インバータ、第2アンド回路、第2オア回路、および第5フリップフロップからなり、前記インバータは、前記第1ゲート回路の出力信号を反転して出力するようになっており、前記第2アンド回路は、前記インバータの出力信号と前記第5フリップフロップの出力信号との論理積演算を行うようになっており、前記第2オア回路は、前記第2ゲート回路の出力信号と前記第2アンド回路の出力信号との論理和演算を行うようになっており、前記第5フリップフロップは、前記基準クロックに応じて前記第2オア回路の出力信号を取り込むようになっている。
このような構成からなる本発明によれば、入力された非同期信号のハイレベルの時間幅およびローレベルの時間幅を、基準クロック1周期以内の誤差で高速に同期化を行う同期化回路を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る同期化回路は、図1に示すように、タイミング発生回路3と、クロック発生回路2と、n個の同期化信号生成回路1x〜nxと、選択回路1と、を備えている。
タイミング発生回路3は、基準クロックCLKに同期して、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個(n通り)のタイミング信号P1〜Pnをそれぞれ生成する回路である。したがって、このタイミング発生回路3で生成されるタイミング信号Pk(k=2〜n)は、タイミング信号P1に対して{360×(k−1)/n}度、位相が遅れた関係になる。
クロック発生回路2は、タイミング発生回路3が発生するn個のタイミング信号P1〜Pnの各タイミングで、基準クロックCLKのn倍の周期でかつ互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックC1〜Cnを発生する回路である。
同期化信号生成回路1x〜nxは、クロック発生回路2が発生するn個のクロックC1〜Cnで、非同期の入力信号SIをそれぞれ同期化し、n個の同期化信号S12,S22・・・Sn2をそれぞれ生成する回路である。
選択回路1は、同期化信号生成回路1x〜nxから出力されるn個の同期化信号S12,S22・・・Sn2から、基準クロックCLKの周期ごとに、タイミング発生回路3からのn個のタイミング信号P1〜Pnに従って順に一の信号を選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号SOを生成出力する回路である。
上記のn個の同期化信号生成回路kx(k=1〜n)は、この例では、図2に示すように2つのフリップフロップを直列に接続した構成を採用する。
すなわち、各同期化信号生成回路1x〜nxは、クロック発生回路2からの対応するクロックCkに応じて入力信号SIを取り込むフリップフロップk1xと、このフリップフロップk1xに直列に接続され、そのクロックCkと同じクロックに応じてフリップフロップk1xの出力信号を取り込むフリップフロップk2xと、からなる。
このような構成によれば、前段のフリップフロップk1x(k=1〜n)で発生するメタステーブル状態からの回復時間が、クロック発生回路2からのクロックCk(k=1〜n)の1周期未満であれば、後段のフリップフロップk2x(k=1〜n)にメタステーブル状態が伝搬せず、非同期の入力信号SIをクロックCkで確実に同期化することができる。
この第1実施形態は、入力信号SIをn個のタイミングで同期化した同期化信号S12〜Sn2を一定の規則に従って選択することで、(n+j)〜(n+j+1)クロック遅延後に同期化信号SOを出力するものである。ここで、jは1〜nの整数であり、信号選択の方法に依存する。
また、通常は、同期化信号SOを生成するのに(n+j)クロック遅延を要するが、同期化回路1x〜nx内の前段のフリップフロップ11x〜n1xの動作クロックC1〜Cnのいずれかのエッジと入力信号SIのレベル変化点が重なった場合、前段のフリップフロップ11x〜n1xの出力S11〜Sn1のいずれかにメタステーブル状態が発生し、この出力が変化前のレベルに安定すれば、(n+j+1)クロックの遅延を要する。
ここで、n通りの選択規則Rj(j=1〜n)が存在し、1≦i≦jとなるiに対してk=n+i−j、j+1<i≦nとなるiに対してk=i−jが対応するようにタイミング信号Pi(i=1〜n)のタイミングでSk2(k=1〜n)が選択される。
ただし、入力信号SIのハイレベルまたはローレベルの時間幅が基準クロックCLKのjクロック未満となり得る時は、同期化信号SOにおいてそのハイレベルまたはローレベルが消滅する可能性がある。
従って、選択回路1の論理として、選択規則R1(すなわち、j=1)を使用した時が最良の実施形態になり、ハイレベルおよびローレベルの時間幅が基準クロックCLKの1クロック以上の時間幅を持つような入力信号SIに対して、基準クロックCLKの(n+1)〜(n+2)クロックの遅延で同期化信号SOが生成される。例えば、n=4,j=1の時の選択規則R1では、タイミング信号P1のタイミングで同期化信号S42が、タイミング信号P2のタイミングで同期化信号S12が、タイミング信号P3のタイミングで同期化信号S22が、タイミング信号P4のタイミングで同期化信号S32がそれぞれ選択され、5クロック〜6クロックの遅延で同期化信号SOが生成される。
一方、入力信号SIのハイレベル(ローレベル)の時間幅が基準クロックCLKのN周期以上(N+1)周期未満とすると、入力信号SIと基準クロックCLKとの位相関係によって、入力信号SIのハイレベルの期間に基準クロックCLKのエッジがN回または(N+1)回存在することになる。
そして、このハイレベル(ローレベル)はN回または(N+1)回の基準クロックのエッジでn個の同期化信号生成回路1x〜nx内の前段のn個のフリップフロップ11x〜n1xのいずれかに必ず取り込まれてn倍の周期のクロックで同期化され、選択規則Rjに従う限り必ず位相が(360/n)度ずつ遅れる方向にn個の同期化信号S12〜Sn2の1つが順に選択されるため、最終的な同期化信号SOのハイレベル(ローレベル)の時間幅は、基準クロックCLKのN周期または(N+1)周期に等しい。
すなわち、入力信号SIのハイレベルおよびローレベルの時間幅を基準クロックの1周期以内の誤差で高速の基準クロックで同期化信号SOが生成されることになる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る同期化回路は、図1に示す第1実施形態においてn=4の場合であり、その具体的な構成を図3に示す。
すなわち、本発明の第2実施形態に係る同期化回路は、図3に示すように、4個のタイミング信号P1〜P4を生成するタイミング発生回路3Aと、4個のクロックC1〜C4を生成するクロック発生回路2Aと、4個の同期化信号生成回路1x〜4xと、選択回路1Aと、を備えている。
タイミング発生回路3Aは、基準クロックCLKに同期して、基準クロックCLKの4倍の周期を持ち、互いに90°位相のずれた4個のタイミング信号P1〜P4を生成する回路である。この生成されるタイミング信号P2、P3、P4は、タイミング信号P1に対してそれぞれ90°、180°、270°位相が遅れた信号となる。
このタイミング発生回路3Aは、図4に示すように、例えば2つのフリップフロップ35、36と、2入力のノアゲート31と、反転入力付きの2入力アンドゲート32と、2入力のアンドゲートと33と、反転入力付きの2入力アンドゲート34と、4つのフリップフロップ31z,32z,33z,34zと、を備えている。
ここで、上記の反転機能付きとは、入力信号を反転する反転回路(インバータ)を含むという意味であり、以下の場合についても同様の意味である。
フリップフロップ35は、そのクロック入力端子CPに基準クロックCLKが入力され、そのデータ入力端子Dにフリップフロップ36からの反転出力信号が入力されるようになっている。さらに、フリップフロップ35の出力信号は、ノアゲート31の一方の入力端子、アンドゲート32の一方の入力端子、アンドゲート33の一方の入力端子、アンドゲート34の一方の入力端子、およびフリップフロップ36のデータ入力端子Dにそれぞれ入力されるようになっている。
フリップフロップ36は、そのクロック入力端子CPに基準クロックCLKが入力され、そのデータ入力端子Dにフリップフロップ35の出力信号が入力されるようになっている。さらに、フリップフロップ36の出力信号は、ノアゲート31の他方の入力端子、アンドゲート32の他方の入力端子、アンドゲート33の他方の入力端子、アンドゲート34の他方の入力端子にそれぞれ入力されるようになっている。
ノアゲート31、アンドゲート32、アンドゲート33、およびアンドゲート34からの各出力信号は、フリップフロップ31z,32z,33z,34zの各入力データ端子にそれぞれ入力されるようになっている。フリップフロップ31z,32z,33z,34zの各クロック入力端子CPには、共通の基準クロックCLKがそれぞれ入力されるようになっている。また、フリップフロップ31z,32z,33z,34zの各出力端子Dからは、タイミング信号P1〜P4がそれぞれ出力されるようになっている。
クロック発生回路2Aは、図3に示すように、反転入力付きの2入力のオアゲート21〜24からなる。このオアゲート21〜24は、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1〜P4の各タイミングで、ゲーティッドクロックC1〜C4をそれぞれ生成するための論理ゲートである。
このために、各オアゲート21〜24は、反転入力付きの入力端子にタイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1〜P4がそれぞれ入力され、反転入力付きでない入力端子に共通の基準クロックCLKがそれぞれ入力されるようになっている。
さらに、オアゲート21〜24からのクロックC1〜C4は、同期化信号生成回路1x〜4xを構成する、フリップフロップ11x,12x、フリップフロップ21x,22x、フリップフロップ31x,32x、およびフリップフロップ41x,42xに、それぞれ供給されるようになっている。
なお、クロック発生回路2Aは、同期化信号生成回路1x〜4xのフリップフロップ11x,12xなどがクロックの立ち上がりエッジで動作する場合は、クロックスパイクの発生を避けるために、上記のようにオア系の論理ゲートを使用する。
同期化信号生成回路1xは、フリップフロップ11xとフリップフロップ12xとが直列に接続され、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC1で、入力信号SIを同期化した同期化信号S12を出力するようになっている。
ここで、クロック発生回路2AからのクロックC1は基準クロックCLKの4倍の周期を持つため、フリップフロップ11xの出力信号S11にメタステーブル状態が発生しても基準クロックCLKの4クロック以内に安定すれば、フリップフロップ12xからの同期化信号S12にメタステーブル状態が伝搬することはない。
同様に、同期化信号生成回路2x〜4xは、フリップフロップ21xとフリップフロップ22xとが、フリップフロップ31xとフリップフロップ32xとが、フリップフロップ41xとフリップフロップ42xとが、それぞれ直列に接続されている。そして、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC2,C3,C4で、それぞれ入力信号SIを同期化した同期化信号S22、S32、S42を出力するようになっている。すなわち、同期化信号S22,S32,S42は、同期化信号S12に対してそれぞれ90°,180°,270°位相が遅れることになる。
選択回路1Aは、同期化信号生成回路1x〜4xのフリップフロップ12x,22x,32x,42xから出力される4個の同期化信号S12,S22,S32,S42から、基準クロックCLKの周期ごとに、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1〜P4に従って順に一の信号を選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号SOを生成出力する回路である。
ここで、入力信号SIのハイレベルまたはローレベルの時間幅に対して基準クロックCLKの1周期以内の誤差で同期化信号SOを生成するためには、4個の選択規則Rj(j=1〜4)が存在し、1≦i≦jとなるiに対してk=4+i−j、j+1<i≦4となるiに対してk=i−jが対応するようにタイミング信号Pi(i=1〜4)のタイミングでSk2(k=1〜4)が選択される。
ただし、入力信号SIのハイレベルまたはローレベルの時間幅が基準クロックCLKのjクロック未満となり得る時は、同期化信号SOにおいてそのハイレベルまたはローレベルが消滅する可能性がある。また、入力信号SIに対する同期化信号SOが出力されるまでに、基準クロックCLKの(4+j)〜(5+j)クロックの遅延が生じる。
従って、選択回路1Aが、j=1の場合の選択規則R1を実現する場合が最良の実施形態になり、ハイレベルまたはローレベルの時間幅が基準クロックCLKの1クロック以上の時間幅を持つような入力信号に対して、基準クロックCLKの5〜6クロックの遅延で、入力信号のハイレベルまたはローレベルの時間幅に対して基準クロックCLKの1周期以内の誤差で同期化信号SOが生成される。
図5は、j=1である場合の選択回路1Aの具体的な構成を示す。
この選択回路1Aは、図5に示すように、例えば4個のアンドゲート11〜14と、4入力のオアゲート15と、フリップフロップ16と、を備えている。
各アンドゲート11〜14は、4個の同期化信号生成回路1x〜4xからの各同期化信号S12,S22,S32,S42と、タイミング発生回路3Aからの対応する各タイミング信号P1〜P4との論理積演算をそれぞれ行い、その各論理積演算の結果をオアゲート15に出力するようになっている。
オアゲート15は、アンドゲート11〜14からの各出力信号を入力信号とし、これらの各入力信号の論理和演算を行い、この論理和演算の結果をフリップフロップ16のデータ入力端子Dに出力するようになっている。
フリップフロップ16は、オアゲート15から出力される選択信号S15を基準クロックCLKで同期化して取り込み、その出力端子Qから最終的な同期化信号SOを出力するようになっている。このために、フリップフロップ16は、そのクロック入力端子CPに基準クロックCLKが入力され、そのデータ入力端子Dにオアゲート15の出力信号S15が入力されるようになっている。
図5に示すような構成からなる選択回路1Aでは、オアゲート15から選択信号S15が出力され、その選択信号S15の切り替わりのタイミングで選択信号S15にハザードが生じる可能性があるが、フリップフロップ16によってハザードが消されて最終的な同期化信号SOが得られる。
ただし、その同期化信号SOを使用する後段の回路が、すべて基準クロックCLKの立ち上がりエッジで動作し、かつ、選択信号S15の生成論理の最大遅延時間と同期化信号SOを使用する後段の同期回路の初段のフリップフロップまでの論理の最大遅延時間の和が基準クロックCLKの1クロックより短い場合には、フリップフロップ16は省略可能である。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図3〜図6を参照して説明する。
ここで、図6は、図3の同期化信号生成回路1x〜4xを構成する、前段の4つのフリップフロップ11x,21x,31x,41xの各出力信号S11,S21,S31,S41について、いずれもメタステーブル状態が発生しない場合の同期化の動作タイミングを示す。
図3および図4に示すタイミング発生回路3Aは、図6に示すように、基準クロックCLKに同期して、基準クロックCLKの4倍の周期を持ち、互いに90°位相のずれた4個のタイミング信号P1〜P4を生成する。
すなわち、図6に示すように、例えば基準クロックCLKの2つ目が立ち上がると、タイミング信号P4が立ち下がると同時に、タイミング信号P1が立ち上がる。次に3つ目の基準クロックCLKが立ち上がると、タイミング信号P1が立ち下がると同時に、タイミング信号P2が立ち上がる。次に4つ目の、基準クロックCLKが立ち上がると、タイミング信号P2が立ち下がると同時に、タイミング信号P3が立ち上がる。次に5つ目の基準クロックCLKが立ち上がると、タイミング信号P3が立ち下がると同時に、タイミング信号P4が立ち上がる。さらに6つ目の基準クロックCLKが立ち上がると、タイミング信号P4が立ち下がると同時に、タイミング信号P1が立ち上がる。
このように生成されるタイミング信号P2、P3、P4は、タイミング信号P1に対してそれぞれ90°、180°、270°位相が遅れた信号となる(図6参照)。
各オアゲート21〜24は、上記のタイミング信号P1〜P4をそれぞれ入力するとともに反転させ、かつ、基準クロックCLKをそれぞれ入力する。さらに、各オアゲート21〜24は、その反転させた各タイミング信号P1〜P4と基準クロックCLKとの論理和演算をそれぞれ行う。この結果、オアゲート21〜24からは、図6に示すようなクロック信号C1〜C4がそれぞれ生成出力される。
図6に示すように、入力信号SIが立ち上がった後、クロックC1が立ち上がると、フリップフロップ11xの出力信号S11が立ち上がる。同様に、各クロックC2〜C4がそれぞれ立ち上がると、フリップフロップ21x,31x,41xの各出力信号S21,S31,S41が、図6に示すようにそれぞれ立ち上がる。
その後、クロックC1が再び立ち上がると、図6に示すようにフリップフロップ12xの同期化信号S12が立ち上がる。同様に、各クロックC2〜C4が再びそれぞれ立ち上がると、フリップフロップ22x,32x,42xの同期化信号S22,S32,S42が、図6に示すようにそれぞれ立ち上がる。
図5に示す選択回路1Aの各アンドゲート11〜14は、上記のようにして得られた各同期化信号S12,S22,S32,S42と、タイミング発生回路3Aからの対応する各タイミング信号P1〜P4との論理積演算をそれぞれ行い、その各論理積演算の結果をオアゲート15に出力する。
オアゲート15は、アンドゲート11〜14からの各出力信号を入力信号とし、この各入力信号の論理和演算を行い、この論理和演算の結果をフリップフロップ16に出力する。フリップフロップ16は、オアゲート15から出力される選択信号S15を基準クロックCLKで同期化して取り込み、この取り込んだ選択信号S15を図6に示すような最終的な同期化信号SOを出力する。
以上の動作をまとめると、フリップフロップ11x,21x,31x,41xの各出力信号S11,S21,S31,S41について、いずれもメタステーブル状態が発生しない場合には、以下のようになる。
すなわち、図6に示すように、4つの同期化信号S12,S22,S32,S42のうち、入力信号SIの立ち上がりに反応してタイミング信号P1のタイミングで最初に立ち上がった同期化信号S12を直後のタイミング信号P2のタイミングで選択して、同期化信号SOの立ち上がりエッジが生成される。そして、入力信号SIの立ち下がりに反応してタイミング信号P2のタイミングで最初に立ち下がった同期化信号S22を直後のP3のタイミングで選択して同期化信号SOの立ち下がりエッジが生成される。
このため、選択回路1Aで生成される最終的な同期化信号SOは、図6に示すように、基準クロックCLKの5クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(17クロック)を保持したままのものとなる。
次に、同期化信号生成回路4xを構成する、前段のフリップフロップ41xの出力S41にメタステーブル状態が発生した場合の入力信号SIの同期化の動作について、図7を参照して説明する。
この場合において、タイミング発生回路3Aは、その動作と発生するタイミング信号P1〜P4が上記の場合と同様であるので、その説明は省略する。また、クロック発生回路2Aは、その動作と発生するクロックC1〜C4が上記の場合と同様であるので、その説明は省略する。従って、タイミング信号P1〜P4の各波形と、クロックC1〜C4の各波形は、図7に示すようになり、これは図6と同様となる。
ところで、この場合には、図3の同期化信号生成回路4xの前段のフリップフロップ41xの出力信号S41に発生したメタステーブル状態が、基準クロックCLKの4クロック以内、すなわち、クロックC4の1周期以内にハイレベルまたはローレベルに安定すれば、同期化信号生成回路4xの後段のフリップフロップ42xの出力信号S42にメタステーブル状態は伝搬しない。
すなわち、図7に示すように、メタステーブル状態発生後、フリップフロップ41xの出力信号S41が変化前の値、すなわちローレベルに安定した場合には、基準クロックCLKの6クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック短い16クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図7のケース1の場合)。
一方、メタステーブル状態発生後、フリップフロップ41xの出力信号S41が変化後の値、すなわちハイレベルに安定した場合は、基準クロックCLKの5クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック長い17クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図7のケース2の場合)。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態に係る同期化回路は、図1に示す第1実施形態においてn=4の場合の別の例であり、その具体的な構成は図8に示す通りである。
すなわち、本発明の第3実施形態に係る同期化回路は、図8に示すように、4個のタイミング信号P1〜P4を生成するタイミング発生回路3Aと、4個のクロックC1〜C4を生成するクロック発生回路2Aと、4個の同期化信号生成回路1x〜4xと、選択回路1Aと、を備えている。
この第3実施形態は、図3に示す第2実施形態の同期化信号生成回路1x〜4xを、図8に示すように同期化信号生成回路1x〜4xに置き換えたものである。従って、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
クロック発生回路2Aは、図8に示すように、反転入力付きの2入力のオアゲート21〜24からなる。このオアゲート21〜24は、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1〜P4の各タイミングで、クロックC1〜C4をそれぞれ生成するための論理ゲートである。
このために、各オアゲート21〜24は、反転入力付きの入力端子にタイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1〜P4がそれぞれ入力され、反転入力付きでない入力端子に共通の基準クロックCLKがそれぞれ入力されるようになっている。
さらに、各オアゲート21〜24で生成される各クロックC1〜C4は、同期化信号生成回路1x〜4xを構成する、前段のフリップフロップ11x,21x,31x,41xの各クロック入力端子CPに、それぞれ供給されるようになっている。
次に、4つの同期化信号生成回路1x〜4xの具体的な各構成について、図8を参照して説明する。
同期化信号生成回路1xは、図8に示すように、直列に接続されるフリップフロップ11x、マルチプレクサ1m、およびフリップフロップ12xからなる。
フリップフロップ11xは、クロック発生回路2Aのオアゲート21からのクロックC1に応じて入力信号SIを取り込むようになっている。このために、フリップフロップ11xは、そのデータ入力端子Dに入力信号SIが入力され、そのクロック入力端子CPにオアゲート21からのクロックC1が入力されるようになっている。
マルチプレクサ1mは、フリップフロップ11xの出力信号S11とフリップフロップ12xの出力信号S12とを入力し、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1で、その出力信号S11,S12を選択的に出力するようになっている。
すなわち、マルチプレクサ1mは、タイミング信号P1がハイレベル(Hレベル)の時には前段のフリップフロップ11xの出力信号S11を選択し、そのタイミング信号P1がローレベル(Lレベル)の時には後段のフリップフロップ12xの出力信号S12を選択し、この選択した信号を出力信号S1mとして生成するようになっている。
フリップフロップ12xは、基準クロックCLKに応じてマルチプレクサ1mの出力信号S1mを取り込むようになっている。このために、フリップフロップ12xは、そのデータ入力端子Dにマルチプレクサ1mの出力信号S1mが入力され、そのクロック入力端子CPに基準クロックCLKが入力されるようになっている。
同様に、同期化信号生成回路2xは、フリップフロップ21x、マルチプレクサ2m、およびフリップフロップ22xからなる。
フリップフロップ21xは、クロック発生回路2Aのオアゲート22からのクロックC2に応じて入力信号SIを取り込むようになっている。マルチプレクサ2mは、フリップフロップ21xの出力信号S21とフリップフロップ22xの出力信号S22とを入力し、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P2で、その出力信号S21,S22を選択的に出力するようになっている。フリップフロップ22xは、基準クロックCLKに応じてマルチプレクサ2mの出力信号S2mを取り込むようになっている。
また、同期化信号生成回路3xは、フリップフロップ31x、マルチプレクサ3m、およびフリップフロップ32xからなる。
フリップフロップ31xは、クロック発生回路2Aのオアゲート23からのクロックC3に応じて入力信号SIを取り込むようになっている。マルチプレクサ3mは、フリップフロップ31xの出力信号S31とフリップフロップ32xの出力信号S32とを入力し、タイミング発生回路3からのタイミング信号P3で、その出力信号S31,S32を選択的に出力するようになっている。フリップフロップ32xは、基準クロックCLKに応じてマルチプレクサ3mの出力信号S3mを取り込むようになっている。
さらに、同期化信号生成回路4xは、フリップフロップ41x、マルチプレクサ4m、およびフリップフロップ42xからなる。
フリップフロップ41xは、クロック発生回路2Aのオアゲート24からのクロックC4に応じて入力信号SIを取り込むようになっている。マルチプレクサ4mは、フリップフロップ41xの出力信号S41とフリップフロップ42xの出力信号S42とを入力し、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P4で、その出力信号S41,S42を選択的に出力するようになっている。フリップフロップ42xは、基準クロックCLKに応じてマルチプレクサ4mの出力信号S4mを取り込むようになっている。
次に、このような構成からなる第3実施形態の動作例について、図8および図9を参照して説明する。
ここで、図9は、同期化信号生成回路4xを構成する、前段のフリップフロップ41xの出力S41にメタステーブル状態が発生した場合の入力信号SIの同期化の動作タイミングを示す。
この場合のタイミング発生回路3Aは、その動作と発生するタイミング信号P1〜P4が第2実施形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。また、クロック発生回路2Aは、その動作と発生するクロックC1〜C4が第2実施形態の場合と同様であるので、その説明は省略する。従って、タイミング信号P1〜P4の各波形と、クロックC1〜C4の各波形は、図9に示すようになり、これは図6と同様である。
この第3実施形態では、マルチプレクサ1mは、タイミング信号P1がハイレベルの時には前段のフリップフロップ11xの出力信号S11を選択し、そのタイミング信号P1がローレベルの時には後段のフリップフロップ12xの出力信号S12を選択し、この選択した信号を出力信号S1mとして生成する。また、フリップフロップ12xは、基準クロックCLKの立ち上がりエッジでマルチプレクサ1mの出力信号S1mを取り込み、タイミング信号P1の位相に対応する同期化信号S12を生成する。
また、図9に示すように、タイミング発生回路3Aからのタイミング信号P1は、基準クロックCLKの4クロック中のうち、1クロックの期間のみハイレベルとなる。このため、タイミング信号P1がハイレベルの時のみ生成されるゲーティッドクロックC1のエッジで、前段のフリップフロップ11xの出力信号S11にメタステーブル状態が発生しても、その後の基準クロックCLKの3クロックの期間は、タイミング信号P1がローレベルでありマルチプレクサ1mにおいて出力信号S11入力は選択されない。
このため、フリップフロップ11xの出力信号S11に発生したメタステーブル状態が、その3クロックの期間にローレベルかハイレベルに安定していれば、マルチプレクサ1mの出力信号S1mにメタステーブル状態は伝搬しない。従って、後段のフリップフロップ12xの出力信号S12がメタステーブル状態になることは無く,確実に同期化信号S12が生成される。
さらに、タイミング発生回路3からのタイミング信号P2,P3,P4に対する入力信号SIの同期化信号S22,S32,S42も同期化信号S12と同様に生成される。
次に、前段のフリップフロップ41xの出力信号S41に、メタステーブル状態が発生した場合の動作は、以下のようになる。
すなわち、図9に示すように、前段のフリップフロップ41xの出力信号S41に発生したメタステーブル状態が、基準クロックCLKの3クロック以内、すなわち、タイミング信号P4がローレベルの期間に安定すれば、マルチプレクサ4mの出力信号S4mにメタステーブル状態は伝搬しないので、後段のフリップフロップ42xの出力信号S42にもメタステーブル状態は伝搬しない。
すなわち、メタステーブル状態の発生後、フリップフロップ41xの出力信号S41が変化前の値、すなわちローレベルに安定した場合は、基準クロックCLKの6クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック短い16クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図9のケース2の場合)。
一方、メタステーブル状態の発生後、フリップフロップ41xの出力信号S41が変化後の値、すなわちハイレベルに安定した場合は、基準クロックCLKの5クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック長い17クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図9のケース1の場合)。
以上説明したように、第3実施形態によれば、同期化信号生成回路1x〜4xの後段のフリップフロップ12x,22x,32x,42xと、選択回路1Aとが共通の基準クロックCLKで動作するため、スキューを小さくすることができるという効果がある。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態に係る同期化回路は、図10に示すように、クロック発生回路8と、n個の同期化信号生成回路1x〜nxと、n入力のアンドゲート4と、n入力のオアゲート5と、入力変化検出回路6と、出力生成回路7と、を備えている。
クロック発生回路8は、基準クロックCLKに同期して、その基準クロックCLKのn倍の周期でかつ(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックC1〜Cnを発生する回路である。
同期化信号生成回路1x〜nxは、クロック発生回路8が発生するn個のクロックC1〜Cnで入力信号SIをそれぞれ同期化し、n個の同期化信号S12,S22・・・Sn2をそれぞれ生成する回路である。ここで、各同期化信号生成回路1x〜nxは、第1実施形態と同様に、図2に示すように構成される。
アンドゲート4は、同期化信号生成回路1x〜nxが生成するn個の同期化信号S12,S22・・・Sn2の論理積演算を行い、その演算結果を論理積信号Sandとして出力するn入力のアンドゲートである。
オアゲート5は、同期化信号生成回路1x〜nxが生成するn個の同期化信号S12,S22・・・Sn2の論理和演算を行い、その演算結果を論理和信号Sorとして出力するn入力のオアゲートである。
入力変化検出回路6は、アンドゲート4からの論理積信号Sand信号とオアゲート5からの論理和信号Sorとに基づき、入力信号SIのレベル変化点を検出して、その入力信号SIの立ち上がりと立ち下がりとを示す旨の立ち上がり検出信号Srおよび立ち下がり検出信号Sfをそれぞれ生成する回路である。
出力生成回路7は、入力変化検出回路6からの立ち上がり検出信号Srおよび立ち下がり検出信号Sfに基づき、、最終的な同期化信号SOを生成する回路である。
この第4実施形態では、図10に示すように、入力信号SIをn通りのタイミングで同期化した同期化信号S12〜Sn2の論理和信号Sorは、入力信号SIのローレベルからハイレベルへの変化に対して、n通りの同期化信号S12〜Sn2のうち最初にローレベルからハイレベルに遷移した同期化信号の立ち上がりエッジによってローレベルからハイレベルに遷移する。さらに、論理和信号Sorは、入力信号SIのハイレベルからローレベルへの変化に対して、n通りの同期化信号S12〜Sn2のうち最後にハイレベルからローレベルに遷移した同期化信号の立ち下がりエッジによってハイレベルからローレベルに遷移する。
また、この第4実施形態では、入力信号SIをn通りのタイミングで同期化した同期化信号S12〜Sn2の論理積信号Sandは、入力信号SIのローレベルからハイレベルへの変化に対して、n通りの同期化信号S12〜Sn2のうち最後にローレベルからハイレベルに遷移した同期化信号の立ち上がりエッジによってローレベルからハイレベルに遷移する。さらに、論理積信号Sandは、入力信号SIのハイレベルからローレベルへの変化に対して、n通りの同期化信号S12〜Sn2のうち最初にハイレベルからローレベルに遷移した同期化信号の立ち下がりエッジによってハイレベルからローレベルに遷移する。
従って、この第4実施形態では、論理積信号Sandの立ち下がりと論理和信号Sorの立ち上がりを検出すれば、入力信号SIのレベル変化に対して、n通りの同期化信号S12〜Sn2のうち最初にレベル変化する同期化信号のレベル変化タイミングを基準クロックCLKのエッジで確実にとらえることができる。
このため、第4実施形態では、入力信号SIのハイレベルおよびローレベルの時間幅を基準クロックCLKの1周期以内の誤差で高速の基準クロックで同期化された同期化信号SOを生成することが可能である。
図11に、図10に示す入力変化検出回路6の具体的な構成の一例を示す。この入力変換検出回路6は、図11に示すように、フリップフロップ61と、フリップフロップ62と、反転入力付きのアンドゲート63と、反転入力付きのアンドゲート64とからなる。
フリップフロップ61は、基準クロックCLKに応じてアンドゲート4からの論理積信号Sandを取り込むようになっている。フリップフロップ62は、基準クロックCLKに応じてオアゲート5からの論理和信号Sorを取り込むようになっている。
アンドゲート63は、アンドゲート4からの論理積信号Sandを入力して反転するとともに、フリップフロップ61からの出力信号を入力し、その反転した論理積信号Sandとその出力信号との論理積演算を行い、この演算結果を立ち下がり検出信号Sfとして出力するようになっている。
アンドゲート64は、オアゲート5からの論理和信号Sorを入力して反転するとともに、フリップフロップ62からの出力信号を入力し、その反転した論理和信号Sorとその出力信号との論理積演算を行い、この演算結果を立ち上がり検出信号Srとして出力するようになっている。
このような構成からなる入力変化検出回路6では、論理積信号Sandは、基準クロックCLKのエッジでフリップフロップ61に取り込まれるとともに、アンドゲート63に入力され反転される。さらに、アンドゲート63は、その反転された論理積信号Sandとフリップフロップ61の出力との論理積演算を行い、論理積信号Sandの立ち下がりを検出した旨の立ち下がり検出信号Sfを出力する。従って、その立ち下がり検出信号Sfは、基準クロックCLKの1クロック分だけハイレベルになるような信号となる。
また、論理和信号Sorは、基準クロックCLKのエッジでフリップフロップ62に取り込まれるとともに、アンドゲート64に入力される。さらに、アンドゲート64は、その入力された論理和信号Sorとフリップフロップ62の出力を入力して反転した信号との論理積演算を行い、論理和信号Sorの立ち上がりを検出した旨の立ち上がり検出信号Srを出力する。従って、その立ち上がり検出信号Srは、基準クロックCLKの1クロック分だけハイレベルになるような信号となる。
図12に、図10に示す出力生成回路7の具体的な構成の一例を示す。この出力生成回路7は、図12に示すように、反転入力付きの2入力のアンドゲート71、2入力のオアゲート72、およびフリップフロップ73からなる。
アンドゲート71は、入力変化検出回路6からの立ち下がり検出信号Sfを入力して反転するとともに、この反転した立ち下がり検出信号Sfとフリップフロップ73からの出力信号との論理積演算を行い、その演算結果をオアゲート72に対して出力するようになっている。
オアゲート72は、入力変化検出回路6からの立ち上がり検出信号Srとアンドゲート71からの出力信号との論理和演算を行い、その演算結果をフリップフロップ73に出力するようになっている。フリップフロップ73は、基準クロックCLKに応じてオアゲート72の出力信号を取り込み、最終的な同期化信号SOを生成出力するようになっている。
このような構成からなる出力生成回路7では、フリップフロップ73が、論理ゲート71、72を介して、立ち上がり検出信号Srがハイレベルならばハイレベルを基準クロックCLKのエッジで取り込んで出力し、立ち下がり検出信号信号がハイレベルならばローレベルを基準クロックCLKのエッジで取り込んで出力し、立ち上がり検出信号Srと立ち下がり検出信号Sf信号が共にローレベルならば以前の値を保持して出力することで、最終的な同期化信号SOを生成する。
すなわち、ハイレベルの時間幅およびローレベルの時間幅が基準クロックCLKの1クロック以上の時間幅を持つような入力信号SIに対して、基準クロックCLKの(n+1)〜(n+2)クロックの遅延で同期化信号SOが生成される。
ここで、入力SIのハイレベル(ローレベル)の時間幅が基準クロックCLKのN周期以上(N+1)周期未満とすると、入力信号SIと基準クロックCLKの位相関係によって入力信号SIのハイレベルの期間に基準クロックCLKのエッジがN回または(N+1)回存在することになるため、同期化信号SOのハイレベル(ローレベル)の時間幅は基準クロックCLKのN周期または(N+1)周期に等しい。すなわち、入力信号SIのハイレベルおよびローレベルの時間幅を基準クロックCLKの1周期以内の誤差で高速の基準クロックで同期化信号SOが生成されることになる。
なお、図11に示す入力変化検出回路6の構成例において、論理積信号Sandの入力と論理和信号Sorの入力を入れ替えても同様の効果が得られる。すなわち、入力信号SIに対して同期化信号SOが生成されるまでに、基準クロックCLKの2n〜(2n+1)クロックの遅延が生じるが、ハイレベルおよびローレベルの時間幅を基準クロックCLKの1周期以内の誤差で高速の基準クロックで同期化信号SOが生成される。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態に係る同期化回路は、図10に示す第4実施形態においてn=4の場合の例であり、その具体的な構成は図13に示す通りである。
すなわち、本発明の第5実施形態に係る同期化回路は、図13に示すように、クロック発生回路8Aと、4個の同期化信号生成回路1x〜4xと、4入力のアンドゲート4と、4入力のオアゲート5と、入力変化検出回路6と、出力生成回路7と、を備えている。
クロック発生回路8Aは、基準クロックCLKの4倍の周期を持ち、互いに(360/4)=90度だけ位相のずれた4個のクロックC1〜C4を発生する回路である。このクロック発生回路8Aは、上記の機能を備えれば良く、例えば図3のゲーティッドクロックC1,C2,C3,C4を生成するようなクロック生成回路2Aでも良い。
このクロック発生回路8Aの最も簡単な例を図14に示す。このクロック発生回路8Aは、図14に示すように、2つのフリップフロップ81、82からなる。
フリップフロップ81は、そのデータ入力端子Dにフリップフロップ82の反転出力信号が入力され、そのクロック入力端子に基準クロックCLKが入力されるようになっている。また、フリップフロップ81は、その出力端子QからクロックC2が出力され、その反転出力端子QNからクロックC4が出力されるようになっている。
さらに、フリップフロップ82は、そのデータ入力端子Dにフリップフロップ81の出力信号が入力され、そのクロック入力端子に基準クロックCLKが入力されるようになっている。また、フリップフロップ82は、その出力端子QからクロックC3が出力され、その反転出力端子QNからクロックC1が出力されるようになっている。
このような構成によれば、図14に示す各クロックC2,C3,C4は、それぞれクロックC1に対して90°、180°、270°位相が遅れたものとなる。
同期化信号生成回路1x〜4xは、クロック発生回路8Aが発生する4個のクロックC1〜C4で入力信号SIをそれぞれ同期化し、4個の同期化信号S12,S22,S32,S42をそれぞれ生成する回路である。
同期化信号生成回路1xは、図13に示すように、フリップフロップ11xとフリップフロップ12xとを直列に接続させ、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC1で入力信号SIを同期化した同期化信号S12を出力するようになっている。
すなわち、フリップフロップ11xは、そのデータ入力端子Dに入力信号SIが入力され、そのクロック入力端子CPにクロック発生回路8AからのクロックC1が入力され、その出力端子Dからは出力信号S11が出力されるようになっている。また、フリップフロップ12xは、そのデータ入力端子Dにフリップフロップ11xからの出力信号S11が入力され、そのクロック入力端子CPにクロック発生回路8AからのクロックC1が入力され、その出力端子Dからの同期化信号S12が出力されるようになっている。
ここで、クロックC1は基準クロックCLKの4倍の周期を持つため、フリップフロップ11xの出力信号S11にメタステーブル状態が発生しても、基準クロックCLKの4クロック以内に安定すれば、フリップフロップ12xの同期化信号S12にメタステーブル状態が伝搬することはない。
同様に、同期化信号生成回路2xは、フリップフロップ21xとフリップフロップ22xとを直列に接続させ、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC2で入力信号SIを同期化した同期化信号S22を出力するようになっている。
また、同期化信号生成回路3xは、フリップフロップ31xとフリップフロップ32xとを直列に接続させ、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC3で入力信号SIを同期化した同期化信号S32を出力するようになっている。
さらに、同期化信号生成回路3xは、フリップフロップ41xとフリップフロップ42xとを直列に接続させ、基準クロックCLKの4倍の周期のクロックC4で入力信号SIを同期化した同期化信号S42を出力するようになっている。
このような構成からなる同期化信号生成回路1x〜4xで生成される同期化信号S22,S32,S42は、同期化信号S12に対してそれぞれ90°,180°,270°位相が遅れている。
アンドゲート4は、同期化信号生成回路1x〜4xが生成する4個の同期化信号S12,S22,S32,S42の論理積演算を行い、その演算結果を論理積信号Sandとして出力する4入力のアンドゲートである。
オアゲート5は、同期化信号生成回路1x〜4xが生成する4個の同期化信号S12,S22,S32,S42の論理和演算を行い、その演算結果を論理和信号Sorとして出力する4入力のオアゲートである。
入力変化検出回路6は、アンドゲート4からの論理積信号Sand信号とオアゲート5からの論理和信号Sorとに基づき、入力信号SIのレベル変化点を検出して、その入力信号SIの立ち上がりと立ち下がりとを示す旨の立ち上がり検出信号Srおよび立ち下がり検出信号Sfを、それぞれ生成する回路である。
出力信号生成回路7は、入力変化検出回路6からの立ち上がり検出信号Srおよび立ち下がり検出信号Sfに基づき、最終的な同期信号SOを生成する回路である。
これらの入力変化検出回路7および出力生成回路8は、それぞれ図11および図12に示すような構成からなり、ハイレベルまたはローレベルの時間幅が基準クロックCLKの1周期以上の時間幅を持つような入力信号SIに対して、基準クロックCLKの5〜6クロックの遅延で、入力信号SIのハイレベルまたはローレベルの時間幅に対して基準クロックCLKの1周期以内の誤差で同期化信号SOを生成するようになっている。
次に、このような構成からなる第5実施形態の動作例について、図13〜図15を参照して説明する。
ここで、図15は、同期化信号生成回路4xを構成する前段のフリップフロップ41xの出力信号S41に、メタステーブル状態が発生した場合の同期化の動作タイミング図である。
図13および図14に示すクロック発生回路8Aは、基準クロックCLKの4倍の周期を持ち、互いに90度だけ位相のずれた4個のクロックC1〜C4を発生する(図15参照)。
すなわち、クロック発生回路8Aは、図15に示すように、基準クロックCLKが立ち上がると、このタイミングで立ち上がるクロックC1を生成し、その後、基準クロックCLKが立ち上がるたびに、その各タイミングで立ち上がるクロックC2,C3,C4をそれぞれ生成する。
ところで、図15に示すように、クロック発生回路8Aの発生するクロックC4が立ち上がり、このときに同時に入力信号SIが立ち上がり、同期化信号生成回路4xを構成する前段のフリップフロップ41xの出力信号S41にメタステーブル状態が発生したものとする。
しかし、フリップフロップ41xの出力信号S41に発生したメタステーブル状態が基準クロックCLKの4クロック以内、すなわち、クロックC4の1周期以内にハイレベルまたはローレベルに安定すれば、同期化信号生成回路4xの後段のフリップフロップ42xの出力信号S42にメタステーブル状態は伝搬しない。
そこで、図15に示すように、出力信号S41にメタステーブル状態の発生後、その出力信号S41が変化前の値、すなわちローレベルに安定した場合について検討する。
この場合には、入力信号SIの立ち上がりに最初に反応して生成された同期化信号S12の立ち上がりエッジと、オアゲート5から出力される論理和信号Sorの立ち上がりエッジが一致し、論理和信号Sorに対する立ち上がり検出信号Srは、ケース2のタイミングでハイレベルになる。また、入力信号SIの立ち下がりに最初に反応して生成された同期化信号S12の立ち下がりエッジと、アンドゲート4から出力される論理積信号Sand信号の立ち下がりエッジとが一致し、論理積信号Sandに対する立ち下がり検出信号Sfが図示のタイミングでハイレベルになる。
この結果、基準クロックCLKの6クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック短い16クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図15のケース2の場合を参照)。
次に、図15に示すように、出力信号S41にメタステーブル状態の発生後、その出力信号S41が変化後の値、すなわちハイレベルに安定した場合について検討する。
この場合には、入力信号SIの立ち上がりに最初に反応して生成された同期化信号S42の立ち上がりエッジと、オアゲート5から出力される論理和信号Sorの立ち上がりエッジとが一致し、論理和信号Sorに対する立ち上がり検出信号Srがケース1のタイミングでハイレベルになる。また、入力信号SIの立ち下がりに最初に反応して生成された同期化信号S12の立ち下がりエッジと、アンドゲート4から出力される論理積信号Sandの立ち下がりエッジとが一致し、論理積信号Sandに対する立ち下がり検出信号Sfが図示のタイミングでハイレベルになる。
この結果、基準クロックCLKの5クロックの遅延時間で、入力信号SIのハイレベルの時間幅(16.5クロック)に対して0.5クロック長い17クロックの時間幅のハイレベルを持つ同期化信号SOが生成される(図15のケース1の場合を参照)。
本発明は、非同期信号のハイレベルの時間幅およびローレベルの時間幅を保持したまま高速クロックで同期化する回路として好適である。
本発明の第1実施形態に係る同期化回路の構成を示すブロック図である。 図1に示す同期化信号生成回路の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の第2実施形態に係る同期化回路の構成を示すブロック図である。 図3に示すタイミング発生回路の具体的な構成を示す回路図である。 図3に示す選択回路の具体的な構成を示す回路図である。 第2実施形態の動作時の各部の第1の波形例を示す波形図である。 第2実施形態の動作時の各部の第2の波形例を示す波形図である。 本発明の第3実施形態に係る同期化回路の構成を示す回路図である。 第3実施形態の動作時の各部の波形例を示す波形図である。 本発明の第4実施形態に係る同期化回路の構成を示すブロック図である。 図10に示す入力変化検出回路の具体的な構成を示す回路図である。 図10に示す出力生成回路の具体的な構成を示す回路図である。 本発明の第5実施形態に係る同期化回路の構成を示す回路図である。 図13に示すクロック発生回路の具体的な構成を示す回路図である。 第5実施形態の動作時の各部の波形例を示す波形図である。
符号の説明
1,1A 選択回路
11〜14 2入力アンドゲート(アンド回路)
15 4入力オアゲート(オア回路)
16 フリップフロップ
2,2A クロック発生回路
21〜24 反転入力付き2入力オアゲート(オア回路)
3,3A タイミング発生回路
31 2入力ノアゲート(ノア回路)
32、34 反転入力付き2入力アンドゲート(アンド回路)
33 2入力アンドゲート(アンド回路)
31z〜34z フリップフロップ
4 n入力アンドゲート(アンド回路)
5 n入力オアゲート(オア回路)
6 入力変化検出回路
61、62リップフロップ
63、64 反転入力付き2入力アンドゲート(アンド回路)
7 出力生成回路
71 反転入力付き2入力アンドゲート(アンド回路)
72 2入力オアゲート(オア回路)
73 フリップフロップ
8,8A クロック発生回路
81、82 フリップフロップ
1x〜nx 同期化信号生成回路
11x,21x,31x,41x 前段のフリップフロップ
12x,22x,32x,42x 後段のフリップフロップ
1m〜4m マルチプレクサ
SI 入力信号(非同期入力信号)
CLK 基準クロック
C1〜Cn クロック
P1〜Pn タイミング信号

Claims (7)

  1. 基準クロックに同期して、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のタイミング信号を発生するタイミング発生回路と、
    前記タイミング発生回路が発生する前記n個のタイミング信号の各タイミングで、基準クロックのn倍の周期でかつ互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、
    少なくとも前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、
    前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号から、前記基準クロックの周期ごとに、前記n個のタイミング信号に従って順にその1つを選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号を生成する選択回路と、
    を備え
    前記同期化信号生成回路はn個からなり、それぞれが、
    前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込む第1フリップフロップと、
    この第1フリップフロップに直列に接続され、前記所定のクロックと同じクロックが供給され、そのクロックに応じて前記第1フリップフロップの出力信号を取り込む第2フリップフロップと、
    からなることを特徴とする同期化回路。
  2. 基準クロックに同期して、互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のタイミング信号を発生するタイミング発生回路と、
    前記タイミング発生回路が発生する前記n個のタイミング信号の各タイミングで、基準クロックのn倍の周期でかつ互いに(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、
    少なくとも前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、
    前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号から、前記基準クロックの周期ごとに、前記n個のタイミング信号に従って順にその1つを選択し、この選択に基づいて最終的な同期化信号を生成する選択回路と、
    を備え、
    前記同期化信号生成回路はn個からなり、
    それぞれが、直列に接続される第1フリップフロップ、マルチプレクサ、および第2フリップフロップからなり、
    前記第1フリップフロップは、前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込むようになっており、
    前記マルチプレクサは、前記第1フリップフロップの出力信号と前記第2フリップフロップの出力信号とを入力し、前記タイミング発生回路からの所定のタイミング信号で前記両出力信号を選択的に取り出すようになっており、
    前記第2フリップフロップは、前記基準クロックが供給され、そのクロックに応じて前記マルチプレクサの出力信号を取り込むようになっていることを特徴とする同期化回路。
  3. 前記クロック発生回路は、
    前記タイミング発生回路からのn個のタイミング信号をそれぞれ反転するn個のインバータと、
    このn個のインバータからの各出力信号と前記基準クロックとの論理和演算をそれぞれ行いn個のクロックを出力するn個のオア回路と、
    からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同期化回路。
  4. 前記選択回路は、
    前記同期化信号生成回路からのn個の同期化信号と、前記タイミング発生回路からのn個のタイミング信号との論理積演算をそれぞれ行うn個のアンド回路と、
    このn個のアンド回路からの各出力信号の論理和演算を行うオア回路と、
    このオア回路の出力信号を前記基準クロックに応じて取り込むフリップフロップとからなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の同期化回路。
  5. 基準クロックに同期して、その基準クロックのn倍の周期でかつ(360/n)度だけ位相がずれたn個のクロックを発生するクロック発生回路と、
    前記クロック発生回路が発生するn個のクロックで入力信号をそれぞれ同期化し、n個の同期化信号をそれぞれ生成する同期化信号生成回路と、
    前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号の論理積演算を行う第1アンド回路と、
    前記同期化信号生成回路が生成するn個の同期化信号の論理和演算を行う第1オア回路と、
    前記第1オア回路の出力の立ち上がりを検出するとともに、前記第1アンド回路の立ち下がりを検出する入力変化検出回路と、
    前記入力変化検出回路からの立ち上がりの検出と立ち下がりの検出とに基づいて、最終的な同期化出力信号を生成する出力生成回路と、
    を備え、
    前記同期化信号生成回路はn個からなり、それぞれが、
    前記クロック発生回路から所定のクロックが供給され、そのクロックに応じて前記入力信号を取り込む第1フリップフロップと、
    この第1フリップフロップに直列に接続され、前記所定のクロックと同じクロックが供給され、そのクロックに応じて前記第1フリップフロップの出力信号を取り込む第2フリップフロップと、
    からなることを特徴とする同期化回路。
  6. 前記入力変化検出回路は、
    前記基準クロックに応じて前記第1アンド回路の出力信号を取り込む第3フリップフロップと、
    前記基準クロックに応じて前記第1オア回路の出力信号を取り込む第4フリップフロップと、
    前記第1アンド回路の出力信号と前記第3フリップフロップの出力信号との所定の演算を行う第1ゲート回路と、
    前記第1オア回路の出力信号と前記第4フリップフロップの出力信号との所定の演算を行う第2ゲート回路と、
    からなることを特徴とする請求項5に記載の同期化回路。
  7. 前記出力生成回路は、インバータ、第2アンド回路、第2オア回路、および第5フリップフロップからなり、
    前記インバータは、前記第1ゲート回路の出力信号を反転して出力するようになっており、
    前記第2アンド回路は、前記インバータの出力信号と前記第5フリップフロップの出力信号との論理積演算を行うようになっており、
    前記第2オア回路は、前記第2ゲート回路の出力信号と前記第2アンド回路の出力信号との論理和演算を行うようになっており、
    前記第5フリップフロップは、前記基準クロックに応じて前記第2オア回路の出力信号を取り込むようになっていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の同期化回路。
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