JP4336218B2 - リクライニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バックシートの傾斜角を調整するシートのリクライニング装置に関し、特に自動車の座席に適用するに好適な機構を備えたリクライニング装置に関する。
従来の小型化したリクライニング装置としては、ラウンドリクライニング装置と称されるものがある。ラウンドリクライニング装置は、略円板状のベースプレートと、そのベースプレート上に回転可能に組み付けられたギヤプレートを備え、ベースプレートとギヤプレートとの間にキャビティ(空間)を設けている。そして、そのキャビティ内にリクライニングのロック、アンロック機構が収容されている。すなわち、ギヤプレートの内周に内歯を形成し、その内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤを半径方向にのみ摺動可能にベースプレートに組み付ける。ロックギヤは中心部に配設されたカムにて半径方向外方に押圧されるようになっており、カムはバネによりロックギヤをギヤプレートの内歯に押し付ける方向に回転付勢されている。常時はバネの付勢力によりロックギヤはギヤプレートの内歯に噛合してギヤプレートをベースプレートにロックしている。
カムの非円形中心孔(角孔)には操作部材たるセンターシャフトが挿通されて一体にされている。センターシャフトを回転させることによりバネの付勢力に抗してカムを回転させ、ロックギヤを押圧するカムの力を解除してロックギヤとギヤプレートとの噛合を解除し、ロックを解除することができる。そして、センターシャフトにリクライニング操作レバーを設けてセンターシャフトを回転操作するようにしていた。
ラウンドリクライニング装置のベースプレートをシートブラケットに、ギヤプレートをバックシートブラケットに固定することにより、バックシートの傾斜角度を任意に設定しロックすることができる。すなわち、リクライニング操作レバーを引きセンターシャフトを回転させることによりラウンドリクライニング装置をアンロック状態にしてバックシートの傾斜角度を自由に調整できる状態にする。調整後にリクライニング操作レバーを手指から離せばバネの付勢力によりカムが回転しラウンドリクライニング装置は再びロック状態に戻り、バックシートは調整した角度位置にロックされる。上記の構造は、ロック機構の構成部品がすべてベースプレートとギヤプレートとの間のキャビティに収容されるため、ラウンドリクライニング装置をユニット化でき、装置の外寸を小型化でき、量産性に適するという利点がある。
このようなラウンドリクライニング装置については多くの特許文献がある。たとえば、特開2003−9979号公報には、2つのロックギヤを用い、その位置を適切に配置することにより衝突時にも充分な強度を有するリクライニング装置が開示されている。
また、ラウンドリクライニング装置はロックギヤを左右の案内部材により半径方向に案内する構造を持つ。このため、ベースプレートに形成される左右の案内部材とロックギヤの間には微少な隙間(クリアランス)が存在せざるを得ない。この隙間は理論上はいくらでも小さくできるが、ラウンドリクライニング装置は部品が一般的にプレス加工で作られ、溶接により固定される箇所がある部品なので、現実には熱歪み等を考慮しなければならず、隙間を所定値以下にすることはできなかった。このためロックギヤとギヤプレートの内歯が確実に噛み合いロックされた状態でも、上記隙間に起因するガタが発生し、リクライニング装置を使用する乗員に微妙なガタ感を与え、不快感を与えることがあるという問題点が指摘されていた。
そこで、特開2002−101999号公報には、一つのロックギヤを半径方向に2分割し、楔で押し広げることにより周方向のガタを取り除いたラウンドリクライニング装置が開示されている。しかしながら、ロックギヤを2分割したため、ロック強度が落ちるおそれがあるという問題点がある。
また、ラウンドリクライニング装置はロック時に車両の衝突等により過剰な力が加わった場合に、ギヤプレートの内歯とロックギヤの外歯との噛み合いが減少し、ロック強度が低下してしまうことがあるという問題点があった。そこで、特開平8−253063号公報には、ロックギヤをきのこ形にし、車両の衝突等の非常時には、その肩部が案内部材に食い込むようにしてロックギヤの後退を防ぎ、ロック強度の確保を図ったものが開示されている。しかし、このラウンドリクライニング装置は前述のガタ感を解消するものではない。
特開2003−9979号公報 特開2002−101999号公報 特開平8−253063号公報
本発明は、第1には、ラウンドリクライニング装置特有の上記のガタ感をなくそうとすることを目的とする。第2には、ロック強度をより高めようとすることを目的とする。さらに、第3には、車両の前方衝突等の非常時にも対処できるロック強度を確保しようとする。第4には、ロックを確保しつつガタ感をも強力に抑制しようとする。第5には、楔部材を用いながらリクライニング装置の操作が滑らかになるようにする。第6には、シートバックを前倒しする際にリクライニングがロックされてしまわないようにし、操作を快適に易しくする。これらの課題を本発明は解決しようとするのである。
上記の目的を達成するため、本発明の要旨は、ロックギヤを半径方向に案内する左右の案内部材のうち、いずれか一方の案内部材をベースプレートから独立した一個の部品とし、その部品を微少移動可能にベースプレートに支承することとした。そして、カムによりロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合する際に、同時に、楔部材により微少移動可能な可動案内部材をロックギヤに押しつけることにより、ロックギヤと案内部材との間の間隙(クリアランス)を消滅せしめるようにしたものである。
例示として図5を参照し、本発明のうち第1の態様の発明は、略円盤状のベースプレート1と、前記ベースプレート1上に回転可能に組み付けられ内歯21を有するギヤプレート2と、前記ベースプレート1上に半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレート2の内歯21と噛合可能な外歯51、61を有する複数のロックギヤ5、6と、前記ロックギヤ5、6の半径方向外方への移動を制御しロックギヤ5、6をギヤプレート2の内歯21に噛合離脱させることができるカム7と、前記ロックギヤ5、6を前記内歯21と噛合させる方向に前記カム7を回転付勢するバネ8と、前記カム7と一体となって回転することにより前記バネ8の付勢力に抗してカム7を回転駆動しロックギヤ5、6とギヤプレート2との噛合を解除することが可能な操作部材(センターシャフト106)と、を備えるリクライニング装置において、前記複数のロックギヤ5、6のうち少なくとも1つ(6)は、一辺をベースプレート1に固定された固定案内部材12に案内され、他辺をベースプレート1に対して微少移動可能な可動案内部材9に案内されており、前記可動案内部材9と隣接するもう一つの固定案内部材11との間は半径方向外方に向かうにつれて狭くなる楔空間15を形成し、前記楔空間15に前記カム7により半径方向に駆動される楔部材14が配設されていること、を特徴とする。
第2の態様の発明は、前記複数のロックギヤ5、6、複数の固定案内部材11、12、可動案内部材9、楔部材14の側辺が当接することにより、前記ギヤプレート2の内歯21に臨む全円周を構成することができることを特徴とする。
第3の態様の発明は、前記可動案内部材9が、ベースプレート1に突設された非円形柱13に所定角揺動可能に遊嵌され、その形状がギヤプレート2の内歯21に臨む円弧と側辺からなる略扇形状をなし、可動案内部材9が通常揺動角以上に揺動したときにその円弧面が内歯21に当接するように構成されていることを特徴とする。ここで、通常揺動角とは過大な力で各部材が歪んでいないときに可動案内部材9に許される揺動角をいう。
第4の態様の発明は、前記楔部材14の一方の側辺が前記可動案内部材9の側辺と接する面9Bが半径方向に対して略45°傾斜した傾斜面をなし、楔部材14の他方の側辺が固定案内部材11の側辺に接する面11Bが略半径方向に走る面であることを特徴とする。
第5の態様の発明は、前記カム7が、複数のロックギヤ5、6及び/又は楔部材14を半径方向外方に押圧する点72A、72B、72Cは、カム7の回転中心軸線を中心とする回転対称の位置に設定されていることを特徴とする。ここで、「及び/又は」とは、ロックギヤと楔部材の両者の押圧点が全体として回転対称となっている場合、たとえば、120°毎に押圧点が配置されている場合と、ロックギヤ同士では押圧点が回転対称となり、楔部材同士では押圧点が回転対称となっているが、ロックギヤと楔部材の押圧点を合わせて見ると回転対称とはなっていない場合とを含む意味である。後者の例としては、ロックギヤ同士、楔部材同士は互いに180°の位置にあり、その押圧点は回転対称であるが、ロックギヤと楔部材の押圧点は互いに60°ずれた位置にあり、全押圧点としては回転対称とならない場合である。第5の態様の発明は上記両者を含むものである。
第6の態様の発明は、前記楔部材14若しくはロックギヤ5、6にギヤプレート2の面に対向する突起14Bが設けられ、ギヤプレート2の面にはその突起14B側周をカムフォロワーとする円周内周面のカム面22が形成されており、そのカム面22のカム高さの高い位置では楔部材14若しくはロックギヤ5、6の半径方向外方への移動を阻止するようにされていることを特徴とする。
第1の態様の発明によれば、操作部材(リクライニング操作レバー107、センターシャフト106)から手指を離すと、バネ8の付勢力によりカム7が回転し、複数のロックギヤ5、6と楔部材14が共に半径方向外方に押しやられる。この結果、ロックギヤ5、6はギヤプレート2の内歯21に噛合を開始すると共に楔部材14が楔空間15に押し込まれる。そして、楔部材14の側面が隣接する固定案内部材11の側面11Bと可動案内部材9の側面9Bに当接し、楔作用により可動案内部材9が隣接するロックギヤ6の方に移動し押圧する(図5の例では可動案内部材9が揺動して押圧する)。この楔作用により、稼働案内部材9の側面9Aがロックギヤ6を横方向(円周方向)に強く押圧し、ロックギヤ6の側面を楔部材14及び可動案内部材9と反対側にある固定案内部材12の側面12Bに強く押し付ける。そうであるから、ロックギヤ6とこれを案内する可動案内部材9及び固定案内部材12との間の空隙が無くなり、リクライニング装置のガタ感が無くなるという効果がある。
第2の態様の発明によれば、リクライニング装置をロックしたときに、固定案内部材11、12、ロックギヤ5、6、可動案内部材9、楔部材14が互いに当接してひとつの円環状の部材のようになる。このため、ロックギヤ5、6を支承する案内部材がベースプレート1の中の孤立した島のようにならず連続した円周部材の一部のようになる。そうであるから、リクライニング装置のロック時にロックギヤ5、6に負荷される荷重が一つの固定案内部材だけで支承されるのではなく、隣接する多くの部材で荷重を支承するので部材の変形が小さくなり、ロック時の剛性が高くなりロック強度が強くなるという効果がある。
第3の態様の発明によれば、可動案内部材9の円弧面がギヤプレート2の内歯21に臨んでいるから、車両の前方衝突等の非常時に大きな荷重が掛かり、ロックギヤ6が傾きロックギヤ6とギヤプレート2の内歯21との噛合が外れかけても、揺動可能な可動案内部材9が通常揺動角以上に傾き、可動案内部材9の円弧面が内歯21に当接し塑性変形して内歯21に食い込み、ギヤプレート2と可動案内部材9とがあたかも噛合したかのようになり、ロックされる。従って、ギヤプレート2は、ロックギヤ5、6及びベースプレート1に固定された部材11、12とのロックを保つ。そうであるから、衝突時等の非常時にもロック強度を保ち安全であるという優れた効果がある。この作用が発揮された後は、リクライニング装置を交換しなければならないことは勿論である。
第4の態様の発明によれば、カム7の押圧により半径方向外方に押される力が、可動案内部材9を揺動させる力に効率よく変換され、可動揺動部材9は隣接するロックギヤ6の側面を押圧する。そうであるから、ロック時にロックギヤ6と案内部材12との隙間を確実に解消し、ガタ感を容易に確実になくすことができるという効果がある。
第5の態様の発明によれば、カム7に作用する力が回転対称となり、互いに力が打ち消しあって偏奇した力を生じないので、カム7を支承する構造が簡単で良く、カム7を操作する操作部材(リクライニング操作レバー107、センターシャフト106)の操作が滑らかになるという効果がある。押圧点全体が回転対称の位置にあっても互いに力を打ち消しあい、ロックギヤ同士、楔部材同士がそれぞれ回転対称であっても互いに力を打ち消しあう。
第6の態様の発明によれば、ギヤプレート2の円周内周面のカム面22と突起14Bとの係合により、カム面22のカム高さが高い所では突起14Bが形成された部材14の半径方向外方への移動が阻止される。したがって、シートバックを前倒しした位置でカム高さが高くなるようにしておけば、突起14Bが形成された部材14の前進がカム面22により阻止されることにより、中心のカム7がバネ8の付勢力により回転することが阻止される。したがって、ロックギヤ5、6は後退したままで前進できず、リクライニング装置はアンロックのままである。それ故、操作部材(リクライニング操作レバー107、センターシャフト106)を操作しなくても、シートバックを前倒しした状態ではアンロックを維持することができ、リクライニング装置の操作が容易になるという効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照し説明する。
図1は本発明に係るリクライニング装置を装着した自動車の座席を示す側面図である。周知のように、座席はクッションシート101とバックシート102を主な要素とし、クッションシート101にはシートブラケット(下側ブラケット)103が、バックシート102にはバックシートブラケット(上側ブラケット)104が固定される。下側ブラケット103と上側ブラケット104とはラウンドリクライニングユニット105の異なるプレートにそれぞれ固定され、互いに回動可能に、すなわち、バックシート102の傾度を変えられるようになっている。ラウンドリクライニングユニット105の中央のセンターシャフト106にはリクライニング操作レバー107が装着されている。ラウンドリクライニングユニット105、センターシャフト106、リクライニング操作レバー107でリクライニング装置を構成している。センターシャフト106、リクライニング操作レバー107は操作部材をなす。
操作部材たるリクライニング操作レバー107を上に引くとリクライニング装置のロックが外れバックシート102の傾度を調整できる。ここで、バックシート102を後ろに倒した図示Aの角度範囲はリクライニング操作レバー107から手指を離すとその時の角度位置にバックシート102がロックされる傾度調整範囲であり、バックシート102を前倒しにした図示Bの角度範囲はリクライニング操作レバー107から手指を離してもアンロックの状態が持続する自由回動範囲である。図示のように、バックシート102はクッションシート101と接する前倒しの位置からクッションシート101とフラットになる後倒しの位置まで回動可能である。このようなリクライニング装置の構造について以下説明する。
図2は本発明に係るリクライニング装置のラウンドリクライニングユニット105を示す正面図、図3は図2のA−A線断面図、図4は裏面図である。図3に示すように、このラウンドリクライニングユニット105は略円板状のベースプレート1と略お椀形状のギヤプレート2を重ね合わせ、互いに回転可能な状態で側周部をブラケット3によりリングかしめをして一体化したものである。ギヤプレート2の内周面には内歯21が形成されている。ベースプレート1とギヤプレート2の間にはキャビティ(空間)4が有る。そのキャビティ4内に、2枚のロックギヤ(5、6、図5に示す)、中央のカム7、カム7を回転付勢する渦巻きバネ8、可動案内板(可動案内部材)9等のロック、アンロックのための部材が収容配設されている。
ベースプレート1の背面には複数個の円形突起10が形成され、ギヤプレート2の背面にも複数個の円形突起20が形成されている(円形突起10は図2にも、円形突起20は図4にも図示されている)。これらの円形突起10、20はシートブラケット(下側ブラケット)103又はバックシートブラケット(上側ブラケット)104に固定するためのものである。通常はベースプレート1に下側ブラケット103を取り付け複数の円形突起10により回転しないようベースプレート1を固定する。ギヤプレート2には上側ブラケット104を取り付け複数の円形突起20によりバックシートの傾動と共にギヤプレート2が回転するようにする。勿論、ベースプレート1とギヤプレート2とを取り付けるブラケットを逆にしても良い。
図2に示すように、ベースプレート1には扇形をした2つの固定案内凸部(固定案内部材)11、12、と半円形柱凸部(非円形柱)13とがベースプレート1と一体にプレス加工により形成されている。また、第2の固定案内凸部(固定案内部材)12には中央部に図面後方に突出して小円柱形状の係止突起12Cが形成されている。係止突起12Cは後に説明する渦巻きバネ8のフック部を係止する部材である。
図5は、図3のB−B線断面図であり、ロックした状態を示している。ベースプレート1をプレスで押し出して形成された略扇形の第1及び第2の固定案内凸部(固定案内部材)11、12の平行な辺11A、12Aに、側辺を案内されて半径方向に摺動可能に第1のロックギヤ5が配設されている。ロックギヤ5の外周側にはギヤプレート2の内歯21と噛合可能な外歯51が形成されている。ベースプレート1をプレスで押し出して形成された半円形柱凸部(非円形柱)13に、板状で扇形形状をした可動案内部材9がわずかに(数度の角度範囲で)揺動可能に支承されている。
その可動案内部材9の一方の辺9Aと第2の固定案内凸部(固定案内部材)12の他方の辺12Bに案内されて第2のロックギヤ6が半径方向に摺動自在に配設されている。第2のロックギヤ6の外周側にはギヤプレート2の内歯21と噛合可能な外歯61が形成されている。第1のロックギヤ5と第2のロックギヤ6とは全く同じ形状をしている。ロックギヤ5、6の後退側(半径方向中心側)にはカム7と当接する押圧部5A、6Aが設けられている。また、ロックギヤ5、6の後退側には横方向にU字溝が形成され、そのU字溝の端縁が引き出し当接部5B、6Bを構成している。引き出し当接部5B、6Bは、カム7の腕部73A、73Bによりロックギヤ5、6を引き出すための部分である。
第1の固定案内凸部(固定案内部材)11の他方の辺11Bと可動案内部材9の他方の辺9Bの間に、板状の楔部材14が配設されている。第1の固定案内凸部(固定案内部材)11の辺11Bは略半径方向に走る面であり、可動案内部材9の辺9Bは半径方向に対して略45°傾斜した面である。これらの辺面9B、11Bにより、半径方向外方に向かうにつれて狭くなる楔空間15を形成し、その楔空間15に板状の楔部材14が配設されている。楔部材14の後退端には、カム7と当接する押圧部14Aが形成されている。楔部材14を半径方向外方に押し込むことにより、楔作用が作用し可動案内部材9を図面反時計回転方向に強く押し込む。楔部材14の中央付近には図面前方に突出して円柱突起14Bが形成されている。この円柱突起14Bはその側周がカムフォロワーを構成し、ギヤプレート2のカム面22と当接可能な部分である。カム面22はギヤプレート2の裏面に形成された略円周上のカム面であり、半径方向中心に向かうほどカム高さが高くなるカム面22である。
ラウンドリクライニングユニット105の中央部には略円板形状をし、腕部73A、73Bを有するカム7が配設されている。カム7は、中央に角孔71が開けられ、前述したセンターシャフト106が嵌挿されている。カム7は、その外周面に第1または第2のロックギヤ5、6の押圧部5A,6Aに当接可能なカム当接面72A、72B、それに楔部材14の押圧部14Aと当接可能なカム当接面72Cを有している。これらのカム当接面72A、72B、72Cは120°毎に配置され、カム7の回転中心軸線(センターシャフト106の回転中心軸線)を中心とする120°回転対称の位置に設定されている。
カム7には、2本の腕部73A、73Bが形成されている。この腕部73A、73Bは、ロックギヤ5、6をギヤプレート2の内歯21から外すときに作用する部材で、カム7が図面反時計回転方向に回転すると、腕部73A、73Bが各ロックギヤ5、6の引き出し当接部5B、6Bに当接してロックギヤ5、6を中心方向に後退させる。ロックギヤ5、6が後退することによりロックギヤ5、6とギヤプレート2の内歯21との噛合が外れ、ラウンドリクライニングユニット105は回転自在になる。カム7には図面前方に突出して5つの突起74が形成されている。この5つの突起74に巻き付けるようにして、想像線で示す、渦巻きバネ8が配設されている。渦巻きバネ8は、その内側のフック部を突起74に係止され、外側のフック部を固定案内凸部(固定案内部材)12の係止突起12Cに係止され、カム7を図面時計回転方向に付勢している。
図6は、可動案内部材9が半円形柱凸部13に揺動自在に支承されている様子を示す要部拡大図である。半円形柱凸部13は断面が半円形をしている。一方、扇形形状をした可動案内部材9は、中央に半径が半円形柱凸部13と同じで角度範囲が180°より数度だけ開いた、略半円形の孔が形成されている。可動案内部材9は、この略半円形の孔に半円形柱凸部13が遊嵌され、直線辺部にわずかな隙間を有して支承され、数度の角度範囲で揺動自在に支承されている。
以上の構成に基づき作用について説明する。図5は、ロックギヤ5,6がギヤプレート2の内歯21に噛合しリクライニング装置がロックされた状態を示している。バックシート102の姿勢は図1に実線で示す傾きである。このとき、乗員はリクライニング操作レバー107から手指を離している。従って、センターシャフト106には何の力も加わっていないから渦巻きバネ8の付勢力だけの作用になる。渦巻きバネ8の付勢力によりカム7が図面時計回転方向に回転しようとし、第1及び第2のロックギヤ5、6及び楔部材14の押圧部5A、6A、14Aがカム7のカム当接面72A、72B、72Cに強く押圧される。この結果、ロックギヤ5、6は半径方向外方に強く押しやられギヤプレート2の内歯21と噛合する。同時に楔部材14が楔空間15に押し込まれ、楔の作用により可動案内部材9が押される。その結果、可動案内部材9は図面反時計回転方向に回転され、可動案内部材9の辺9Aが第2のロックギヤ6の側辺を強く押し、第2のロックギヤ6と固定案内凸部(固定案内部材)12とのわずかの隙間をゼロにする。従って、ロックギヤ6と固定案内凸部(固定案内部材)12との間の空隙が無くなり、リクライニング装置のガタ感が無くなる。
また、このロックをした状態では、第1のロックギヤ5、第1の固定案内凸部(固定案内部材)11、楔部材14、可動案内部材9、第2のロックギヤ6、第2の固定案内凸部(固定案内部材)12、と円周上で互いに当接してあたかも一つの円環状の部材のようになり、ギヤプレート2からロックギヤ5、6に加わる力を支える。よって、各部材の変形が小さくなり、ロック時の剛性が高くなりロック強度が強くなる。
さらに、楔部材14に接する可動案内部材9の辺9Bが半径方向に対して45°傾斜しているので楔効果により効率よく可動案内部材9を回転させる力が作用し、第2のロックギヤ6を強く押圧する。よって、ロック時にロックギヤ6と固定案内凸部(固定案内部材)12との隙間を確実に解消し、ガタ感を確実になくす。
そして、カム7の力の作用点となるカム当接面72A、72B、72Cが120°の回転対称の点となっているので、作用する力のベクトルの合成はゼロとなり、偏奇した力がカム7に掛からないのでカム7を回転自在に支承する構造が簡単で済み、カム7の回転操作にさほど力がいらず操作が容易になる。
車両の衝突等の異常事態により、リクライニング装置に異常に大きな力が掛かった場合の作動について、図6を参照して、説明する。異常事態により、たとえば、ギヤプレート2に図面反時計回転方向(バックシート102が後傾する方向)に異常に大きな力が掛かったとする。大きな力によりロックギヤ6が僅かに歪み、ロックギヤ6の外歯61とギヤプレート2の内歯21との噛合が浅くなると共に、ロックギヤ6が反時計回転方向に傾く。この結果、ロックギヤ6を辺面9Aにより強く押圧している可動案内部材9が反時計回転方向に傾き、可動案内部材9の円弧面の辺面9Bに近い部分がギヤプレート2の内歯21に当接し、塑性変形して内歯21に食い込む。図6では可動案内部材9の円弧面と内歯21との間隙を誇張して大きく描いているが、実際には間隙は小さい。結果、可動案内部材9の円弧面の塑性変形により、可動部材9の円弧面とギヤプレート2の内歯21が噛合してしまい、ギヤプレート2は強力にロックされる。よって、ロックギヤ5、6の外歯51、61と内歯21との噛合によるロック強度も加わり、衝突時等の非常時にも必要なロック強度を保ち安全である。勿論、このような事態の後には、部材が塑性変形してしまっているから、ラウンドリクライニングユニット105を交換しなければならないことは明らかである。
同様に、車両の前面衝突等の異常事態により、ギヤプレート2に図面時計回転方向(バックシート102が前傾する方向)に異常に大きな力が掛かったとする。大きな力によりロックギヤ6が僅かに歪み、ロックギヤ6の外歯61とギヤプレート2の内歯21との噛合が浅くなると共に、ロックギヤ6が時計回転方向に傾く。この結果、ロックギヤ6を辺面9Aにより押圧している可動案内部材9が時計回転方向に傾き、可動案内部材9の円弧面の辺面9Aに近い部分がギヤプレート2の内歯21に当接し、塑性変形して内歯21に食い込む。結果、可動案内部材9の円弧面の塑性変形により、可動部材9の円弧面とギヤプレート2の内歯21が噛合してしまい、ギヤプレート2は強力にロックされる。実際には、この前面衝突の場合の方が可動案内部材9の変形が顕著に見られ、より強力なロックを実現できる。
図7は、乗員がリクライニング操作レバー107を引きリクライニング装置をロックオフとした状態を示すラウンドリクライニングユニット105の断面図である。リクライニング操作レバー107を引き上げることにより、センターシャフト106が図面反時計回転方向に回転駆動され、カム7が同方向に渦巻きバネ8の付勢力に抗して回転させられる。この結果、カム7のカム当接面72A、72B、72Cがロックギヤ5、6の押圧部5A、6A及び楔部材14の押圧部14Aから離れる。そして、カム7の腕部73A、73Bがロックギヤ5、6の引き出し当接部5B、6Bに当接し、各ロックギヤ5、6を後退させ外歯51、61とギヤプレート2の内歯21との噛合を解除する。この時、楔部材14は既にカム7で押圧されていないから、可動案内部材9がロックギヤ6の側面を押圧する力は消失しており、ロックギヤ6はスムーズに後退する。
図7のロックオフの状態では、ギヤプレート2は自由に回転できる。換言すれば、乗員が、図1に示す、バックシート102を倒すことにより自由にその傾度を調整し手指をリクライニング操作レバー107から離すことによりロックすることができる。つまり、Aの角度範囲では、乗員がリクライニング操作レバー107から手指を離すことにより、カム7が渦巻きバネ8の付勢力により回転を始め、図5のように、各ロックギヤ5、6がギヤプレート2に押しつけられて噛合しその傾度でロックされる。Bの角度範囲では、ロックフリーの範囲であり、乗員がリクライニング操作レバー107から手指を離してもアンロックの状態が維持され自由にバックシート102を倒したり起こしたりすることができる角度範囲である。ロックフリーとする作用について以下に説明する。
図8は、図7に示すロックオフの状態で僅かにバックシート102を前傾させたカム乗り上げ途中の状態を示すラウンドリクライニングユニット105の断面図である。この状態では、乗員は、まだリクライニング操作レバー107を引き上げたままでいなければならない。僅かにバックシート102を前傾させると、ギヤプレート2が僅かに図面時計回転方向に回転する。この結果、ギヤプレート2と一体のカム面22も回転し、楔部材14のカムフォロワーである円柱突起14Bがカム面22の傾斜面を登り始める。円柱突起14Bがカム面22の傾斜面を登ると共に、楔部材14は後退する。
図9は、さらにバックシート102を前傾し完全にカム22に乗り上げたロックフリーの状態を示すラウンドリクライニングユニット105の断面図である。円柱突起14Bがカム面22に完全に乗り上げ楔部材14は後退位置にある。同様に、ロックギヤ5、6も後退位置にある。この位置になってから、乗員がリクライニング操作レバー107から手指を離すと、カム7は渦巻きバネ8の付勢力により図面時計回転方向に回転しようとする。しかし、カム7のカム当接面72Cに至る斜面が楔部材14の押圧部14Aに至る斜面に当接して楔部材14を前進させようとするが、楔部材14はその円柱突起14Bがカム面22に当接しているので前進できず、カム7のそれ以上の回転を妨げる。従って、カム7は押圧位置まで回転することができずロックオフの位置を維持する。カム7が回転できないから、ロックギヤ5、6は後退したままで前進できず、リクライニング装置はアンロックのままである。
それ故、センターシャフト106を操作しなくても、シートバック102を前倒しした、図1のBの角度範囲では、アンロックを維持することができ、リクライニング装置の操作が容易になる。図1のBの角度範囲は、図9に示すカム面22のカム高さの高い角度範囲である。ロックフリーの角度範囲(図1のB)からバックシート102を起こし図1のAの位置に至れば、円柱突起14Bがカム面22のカム高さの高い位置から外れ、カム7が渦巻きバネ8の付勢力により時計回転方向に回転してカム当接面72A、72B、72Cがロックギヤ5、6の押圧部5A、5B及び楔部材14の押圧部14Aを押圧して、ギヤプレート2を自動的にロックする。
上記の実施の形態では楔部材14に設けた円柱突起14Bとカム面22との当接により楔部材14及びロックギヤ5、6の後退位置を維持しロックフリーとしたが、いずれかのロックギヤ(5または6)に円柱突起を設け、これに適切な角度位置で当接するカム面をギヤプレート2に設けても、同じ作用を奏することは明らかであろう。
図10は、第2の実施の形態のラウンドリクライニングユニットを示す断面図である。前記の実施の形態では一つのロックギヤ6のみを可動案内部材9で挟圧しガタ感を無くすこととしたが、すべてのロックギヤを可動案内部材で挟圧し、さらにガタ感の消滅及びロック強度の向上を図ることもできる。図10は、その一例であり、図3のB―B線断面図、つまり図5に対応した図である。
図10は、ロックした状態を示している。ベースプレート201をプレスで押し出して略扇形の第1、第2の固定案内凸部(固定案内部材)211、212、及び第1、第2の半円形柱凸部213、214が形成されている。各半円形柱凸部(非円形柱)213、214にそれぞれ、板状で扇形形状をした可動案内部材216、217がわずかに(数度の角度範囲で)揺動可能に支承されている。その可動案内部材217の一方の辺217Aと第1の固定案内凸部(固定案内部材)211の他方の辺211Bに案内されて第1のロックギヤ205が半径方向に摺動自在に配設されている。第1のロックギヤ205の外周側にはギヤプレート202の内歯202Aと噛合可能な外歯205Cが形成されている。同様に、可動案内部材216の一方の辺216Aと第2の固定案内凸部(固定案内部材)212の他方の辺212Bに案内されて第2のロックギヤ206が半径方向に摺動自在に配設されている。第2のロックギヤ206の外周側にはギヤプレート202の内歯202Aと噛合可能な外歯206Cが形成されている。
第1のロックギヤ205と第2のロックギヤ206とは全く同じ形状をしている。ロックギヤ205、206の後退側(半径方向中心側)にはそれぞれカム207と当接する押圧部205AA及び206AAが設けられている。さらに、各ロックギヤ205、206の後退側には予備の押圧部205AB及び206ABが設けられている。予備の押圧部205AB及び206ABは対応するカム207のカム当接面207BB、207BEとはわずかな間隙(たとえば、0.2mm)を有して対向する。また、ロックギヤ205、206の後退側には横方向にU字溝が形成され、そのU字溝の端縁が引き出し当接部205B、206Bを構成している。引き出し当接部205B、206Bは、カム207の腕部207CA、207CBによりロックギヤ205、206を引き出すための部分である。
各固定案内凸部(固定案内部材)211、212の一方の辺211A、212Aと各可動案内部材216、217の他方の辺216B、217Bの間に、板状の楔部材218、219が配設されている。各固定案内凸部(固定案内部材)211、212の辺211A、212Aは略半径方向に走る面であり、各可動案内部材216、217の辺216B、217Bは半径方向に対して略45°傾斜した面である。これらの辺面211A、216B及び212A、217Bにより、半径方向外方に向かうにつれて狭くなる楔空間221、222を形成し、その楔空間221、222に板状の楔部材218、219が配設されている。楔部材218、219の後退端には、カム207と当接する押圧部218A、219Aが形成されている。楔部材218、219を半径方向外方に押し込むことにより、楔作用が作用し各可動案内部材216、217を図面反時計回転方向に強く押し込む。楔部材218、219の中央付近には図面前方に突出して円柱突起218B、219Bが形成されている。この円柱突起218B、219Bはその側周がカムフォロワーを構成し、ギヤプレート202のカム面202Bと当接可能な部分である。カム面202Bはギヤプレート202の裏面に形成された略円周上のカム面であり、半径方向中心に向かうほどカム高さが高くなるカム面202Bである。
ラウンドリクライニングユニット105の中央部には略円板形状をし、腕部207CA、207CBを有するカム207が配設されている。カム207は、中央に角孔207Aが開けられ、前述したセンターシャフト106が嵌挿されている。カム207は、その外周面に、第1のロックギヤ205の押圧部205AA及び第2のロックギヤ206の押圧部206AAに当接可能なカム当接面207BA及びカム当接面207BD、それに楔部材218、219の押圧部218A、219Aと当接可能なカム当接面207BF、207BCを有している。ここで、ロックギヤ205、206と当接するカム当接面207BAと207BDは互いに180°の回転対称の位置にあり、ロックギヤ205、206から受ける力を互いに相殺する。同様に、楔部材218、219に当接するカム当接面207BF、207BCも互いに180°の回転対称の位置にあり、楔部材218、219から受ける力を互いに相殺する。また、異常時に部材が変形するほどの強い力がロックギヤ205、206に負荷されたときには、間隙を持って対向していた前述の予備の押圧部205AB及び206ABが対応するカム207のカム当接面207BB、207BEに当接する。そして、このときの状態を考えると、これらのカム当接面207BA、207BB、207BC、207BD、207BE、207BFは60°毎に配置され、カム207の回転中心軸線(センターシャフト106の回転中心軸線)を中心とする60°回転対称の位置に設定されているので、6つのカム当接面から受ける力を相殺する。
カム207には、2本の腕部207CA、207CBが形成されている。この腕部207CA、207CBは、ロックギヤ205、206をギヤプレート202の内歯202Aから外すときに作用する部材で、カム207が図面反時計回転方向に回転すると、腕部207CA、207CBが各ロックギヤ205、206の引き出し当接部205B、206Bに当接してロックギヤ205、206を中心方向に後退させる。ロックギヤ205、206が後退することによりロックギヤ205、206とギヤプレート202の内歯202Aとの噛合が外れ、ラウンドリクライニングユニット105は回転自在になる。カム207には図面前方に突出して4つの突起207Dが形成されている。この4つの突起207Dに巻き付けるようにして、想像線で示す、渦巻きバネ208が配設されている。渦巻きバネ208は、その内側のフック部を突起207Dに係止され、外側のフック部を固定案内凸部(固定案内部材)212の係止突起212Cに係止され、カム207を図面時計回転方向に付勢している。なお、第1の固定案内凸部(固定案内部材)211の係止突起211の係止突起211Cは使用していない。
この実施の形態の作動については上述した第1の実施の形態の作動と同様で、作動はその構造から明白であるので説明を省略する。この実施の形態では、部品点数は多くなるものの、すべてのロックギヤ205,206がその側辺を可動案内部材217、216により楔作用によって強く押しつけられた状態でロック状態で固定されるので、ロック時のガタ感がより確実に解消されると共に、ロック強度も強くなるという利点がある。
本発明に係るリクライニング装置を装着した自動車の座席を示す側面図である。 本発明に係るリクライニング装置のラウンドリクライニングユニットを示す正面図である。 図2のA−A線断面図である。 図2の裏面図である。 図3のB−B線断面図であり、ロックした状態を示している。 可動案内部材が半円形柱凸部に揺動自在に支承されている様子を示す要部拡大図である。 乗員がリクライニング操作レバーを引きリクライニング装置をロックオフとした状態を示すラウンドリクライニングユニットの断面図である。 図7に示すロックオフの状態で僅かにバックシートを前傾させたカム乗り上げ途中の状態を示すラウンドリクライニングユニットの断面図である。 さらにバックシートを前傾し完全にカムに乗り上げたロックフリーの状態を示すラウンドリクライニングユニットの断面図である。 第2の実施の形態のラウンドリクライニングユニットを示す断面図である。
符号の説明
1 ベースプレート
2 ギヤプレート
3 ブラケット
5 第1のロックギヤ
6 第2のロックギヤ
7 カム
8 渦巻きバネ
9 可動案内部材
11 第1の固定案内凸部(固定案内部材)
12 第2の固定案内凸部(固定案内部材)
13 半円形柱凸部
14 楔部材
14B 円柱突起
15 楔空間
21 内歯
22 カム面
51 第1のロックギヤの外歯
61 第2のロックギヤの外歯
106 センターシャフト

Claims (6)

  1. 略円盤状のベースプレートと、
    前記ベースプレート上に回転可能に組み付けられ内歯を有するギヤプレートと、
    前記ベースプレート上に半径方向にのみ移動可能に案内されて組み付けられ前記ギヤプレートの内歯と噛合可能な外歯を有する複数のロックギヤと、
    前記ロックギヤの半径方向外方への移動を制御しロックギヤをギヤプレートの内歯に噛合離脱させることができるカムと、
    前記ロックギヤを前記内歯と噛合させる方向に前記カムを回転付勢するバネと、
    前記カムと一体となって回転することにより前記バネの付勢力に抗してカムを回転駆動しロックギヤとギヤプレートとの噛合を解除することが可能な操作部材と、
    を備えるリクライニング装置において、
    前記複数のロックギヤのうち少なくとも1つは、一辺をベースプレートに固定された固定案内部材に案内され、他辺をベースプレートに対して微少移動可能な可動案内部材に案内されており、
    前記可動案内部材と隣接するもう一つの固定案内部材との間は半径方向外方に向かうにつれて狭くなる楔空間を形成し、
    前記楔空間に前記カムにより半径方向に駆動される楔部材が配設されていること、
    を特徴とするリクライニング装置。
  2. 前記複数のロックギヤ、複数の固定案内部材、可動案内部材、楔部材の側辺が当接することにより、前記ギヤプレートの内歯に臨む全円周を構成することができることを特徴とする請求項1記載のリクライニング装置。
  3. 前記可動案内部材が、ベースプレートに突設された非円形柱に所定角揺動可能に遊嵌され、その形状がギヤプレートの内歯に臨む円弧と側辺からなる略扇形状をなし、可動案内部材が通常揺動角以上に揺動したときにその円弧面が内歯に当接するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のリクライニング装置。
  4. 前記楔部材の一方の側辺が前記可動案内部材の側辺と接する面が半径方向に対して略45°傾斜した傾斜面をなし、楔部材の他方の側辺が固定案内部材の側辺に接する面が略半径方向に走る面であることを特徴とする請求項3記載のリクライニング装置。
  5. 前記カムが、複数のロックギヤ及び/又は楔部材を半径方向外方に押圧する点は、カムの回転中心軸線を中心とする回転対称の位置に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリクライニング装置。
  6. 前記楔部材若しくはロックギヤにギヤプレートの面に対向する突起が設けられ、ギヤプレートの面にはその突起側周をカムフォロワーとする円周内周面のカム面が形成されており、そのカム面のカム高さの高い位置では楔部材若しくはロックギヤの半径方向外方への移動を阻止するようにされていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のリクライニング装置。




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