JP4334493B2 - ２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造 - Google Patents

Description

本発明は、スロットルボデーに取着された燃料噴射弁より内燃機関に向けて燃料が噴射供給される燃料噴射装置に関し、そのうち特に、単一のスロットルボデーに第１燃料噴射弁と第２燃料噴射弁とが取着され、かかるスロットルボデーが側方に複数配置された多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造に関する。

従来の２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造は図６に示される。
３０は内部を吸気通路３１が貫通して穿設されたスロットルボデーであり、吸気通路３１は、吸気通路３１を横断して回転自在に支承された絞り弁軸３２に取着された絞り弁３３によって開閉される。
スロットルボデー３０には、第１燃料噴射弁Ｊ１と第２燃料噴射弁Ｊ２とが取着されるもので、第１燃料噴射弁Ｊ１は絞り弁３３より下流側の吸気通路３１ａに向けて燃料を噴射供給するもので、第２燃料噴射弁Ｊ２は絞り弁３３より上流側の吸気通路３１ｂに向けて燃料を噴射供給する。
かかる第１燃料噴射弁Ｊ１は、内燃機関の低開度及び中開度運転時における燃料供給領域を負担し、第２燃料噴射弁Ｊ２は内燃機関の中開度及び高開度運転時における燃料供給域を負担する。
そして、多連スロットルボデーを形成する際、前記２燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２を備える単一のスロットルボデー３０が側方に複数個配置されるもので、このとき各スロットルボデー３０は所望の取付けピッチをもって取付けステー等によって固定され、更に各スロットルボデー３０における絞り弁軸３２は同期的に回転するよう連結される。
図６に示される多連スロットルボデーは、単一のスロットルボデー３０が側方に４個固定配置された。
そして、第１燃料噴射弁Ｊ１の後端部を支持する第１燃料分配管３４には、各第１燃料噴射弁Ｊ１の後端部を挿入する下方に向かって開口した４個の噴射弁挿入孔（図示せず）と、各噴射弁挿入孔に向けて燃料を分配供給する、側方にのびる第１燃料分配路３５と、第１燃料分配路３５に向けて外部より燃料を導入するための第１燃料流入管３６とを備える。
従って第１燃料分配管３４を多連スロットルボデーに沿って側方に固定配置するとともに各第１燃料噴射弁Ｊ１の後端部を各噴射弁挿入孔内に挿入することにより、各第１燃料噴射弁Ｊ１を各スロットルボデー３０と第１燃料分配管３４とにより挟持することができる。
一方、第２燃料噴射弁Ｊ２の後端部を支持する第２燃料分配管３７には、各第２燃料噴射弁Ｊ２の後端部を挿入する下方に向かって開口した４個の噴射弁挿入孔（図示せず）と、各噴射弁挿入孔に向けて燃料を分配供給する。側方にのびる第２燃料分配路３８と、第２燃料分配路３８に向けて外部より燃料を導入するための第２燃料流入管３９とを備える。
従って、第２燃料分配管３７を多連スロットルボデーに沿って側方に固定配置するとともに各第２燃料噴射弁Ｊ２の後端部を各噴射弁挿入孔内に挿入することにより、各第２燃料噴射弁Ｊ２を各スロットルボデー３０と第２燃料分配管３７とにより挟持することができる。

かかる従来の２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーによると、第１燃料分配管３４の第１燃料流入管３６は第１燃料配管４０ａによって図示せぬ燃料ポンプのポンプ吐出路に接続される。
又、第２燃料分配管３７の第２燃料流入管３９は第２燃料配管４０ｂによって燃料ポンプのポンプ吐出路に接続される。
而して燃料ポンプによって昇圧された燃料の一部は、第１燃料配管４０ａを介して第１燃料分配管３４の第１燃料分配路３５に供給され、この第１燃料分配路３５内の燃料が各第１燃料噴射弁Ｊ１へと供給される。
一方、燃料ポンプによって昇圧された燃料の他部は、第２燃料配管４０ｂを介して第２燃料分配管３７の第２燃料分配路３８に供給され、この第２燃料分配路３８内の燃料が各第２燃料噴射弁Ｊ２へと供給される。
以上の如き、従来の多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造によると、多連スロットルボデーと燃料ポンプとの間には２本の長い第１燃料配管４０ａと第２燃料配管４０ｂとが必要となる。
このように、第１及び第２燃料配管４０ａ、４０ｂが長くなることは、燃料ポンプが内燃機関より離れた位置にある燃料タンク内に配置されること。あるいは燃料タンクの近傍に配置されること。更に多連スロットルボデーが内燃機関の近傍に配置されること。
による。
以上によると、内燃機関、多連スロットルボデー、燃料タンクが直接大気に露出されて配置される二輪車等にあっては、２本の燃料配管４０ａ、４０ｂも直接大気に露出されるもので、これによると二輪車の外観性が損なわれるとともに収納空間の狭い二輪車等において２本の長い燃料配管の配管設計の自由度が制限される。

本発明になる２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造は、前記不具合に鑑み成されたもので、燃料ポンプと燃料分配管とを連絡する長い燃料配管を一本とし、二輪車の外観性を向上するとともに燃料配管の設計的自由度を向上して二輪車への搭載性を高めることを目的とする。

本発明になる２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造は前記目的達成の為に、吸気通路を開閉する絞り弁の下流側の吸気通路に向けて第１燃料噴射弁が配置され、絞り弁の上流側の吸気通路に向けて第２燃料噴射弁が配置されるスロットルボデーが側方に複数配置される多連スロットルボデーにおいて、燃料供給管は、第１筒部より一側方Ｘに向けて突出する第１一側挿入管と、第１筒部より他側方Ｙに向けて突出するとともに第１一側挿入管と同芯に形成される第１他側挿入管と、第１筒部より他方に向けて突出する燃料流入管と、を備え、第１筒部の端部より燃料流入管の端部に向けて燃料流入路が穿設され、前記燃料流入路が、第１一側挿入管の端部に向けて第１一側燃料供給路が穿設されるとともに第１他側挿入管の端部に向けて第１他側燃料供給路と、が穿設される第１燃料供給管と；第２筒部より、前記第１一側挿入管と平行に一側方Ｘに向けて突出する第２一側挿入管と、第２筒部より他側方Ｙに向けて突出するとともに第２一側挿入管と同芯に形成される第２他側挿入管と、を備え、第２筒部の端部から第２一側挿入管の端部に向けて第２一側燃料供給路が穿設され、第２一側燃料供給路から第２他側挿入管の端部に向けて第２他側燃料供給路が穿設される第２燃料供給管と；第１燃料供給管の第１筒部の端部に開口する燃料流入路と、第２燃料供給管の第２筒部の端部に開口する第２一側燃料供給路とを接続する燃料連結管と；により形成され、一方、互いに隣設配置されるスロットルボデーの一側方のスロットルボデーとともに第１燃料噴射弁を挟持する一側第１燃料分配管には、他側方Ｙに向けて一側第１挿入ボスが突出して形成されるとともに一側第１挿入ボスには一端が第１燃料噴射弁挿入孔に連なり、他端が一側第１挿入ボスの端部に向かって他側方Ｙに開口する一側第１挿入孔が穿設され、一側方のスロットルボデーとともに第２燃料噴射弁を挟持する一側第２燃料分配管には、他側方Ｙに向けて突出するとともに前記一側第１挿入ボスと平行に一側第２挿入ボスが形成され、前記一側第２挿入ボスには、一端が第２燃料噴射弁挿入孔に連なり他端が一側第２挿入ボスの端部に向かって他側方Ｙに開口する一側第２挿入孔が穿設され、又、互いに隣設配置されるスロットルボデーの他側方のスロットルボデーとともに第１燃料噴射弁を挟持する他側第１燃料分配管には、一側方Ｘに向けて他側第１挿入ボスが突出して形成されるとともに他側第１挿入ボスには、一端が第１燃料噴射弁挿入孔に連なり、他端が他側第１挿入ボスの端部に向かって一側方Ｘに開口する他側第１挿入孔が穿設され、他側方のスロットルボデーとともに第２燃料噴射弁を挟持する他側第２燃料分配管には、一側方Ｘに向けて突出するとともに前記他側第１挿入ボスと平行に他側第２挿入ボスが形成され、前記他側第２挿入ボスには、一端が第２燃料噴射弁挿入孔に連なり、他端が他側第２挿入ボスの端部に向かって一側方Ｘに開口する他側第２挿入孔が穿設され、前記燃料供給管を、一側方のスロットルボデーの他側壁側と、他側方のスロットルボデーの一側壁側との間に配置するとともに第１一側挿入管を一側第１挿入孔内に挿入し、第２一側挿入管を一側第２挿入孔内に挿入し、第１他側挿入管を他側第１挿入孔内に挿入し、第２他側挿入管を他側第２挿入孔内に挿入し、燃料供給管の各挿入管を各燃料分配管の各挿入孔にて挟持したことを特徴とする。

本発明によると、２燃料噴射弁を備えるスロットルボデーが側方に複数配置され、隣設する一側方のスロットルボデーに配置される第１燃料噴射弁は一側第１燃料分配管によって挟持され、第２燃料噴射弁は一側第２燃料分配管によって挟持され、一側第１燃料分配管から他側方に向けて一側第１挿入孔が開口し、一側第２燃料分配管から他側方に向けて一側第２挿入孔が開口する。
一方、隣設する他側方のスロットルボデーに配置される第１燃料噴射弁は他側第１燃料分配管によって挟持され、第２燃料噴射弁は、他側第２燃料分配管によって挟持され、他側第１燃料分配管から一側方に向けて他側第１挿入孔が開口し、他側第２燃料分配管から一側方に向けて他側第２挿入孔が開口する。
そして前記一側第１挿入孔と他側第１挿入孔とは互いに対向して開口配置されるとともに同芯状態に配置され、一側第２挿入孔と他側第２挿入孔とは互いに対向して開口配置されるとともに同芯状態に配置される。
そして、燃料供給管は隣設する一側方のスロットルボデーの他側壁と他側方のスロットルボデーの一側壁との間に配置され、このとき第１一側挿入管が一側第１挿入孔内に挿入配置され、第１他側挿入管が他側第１挿入孔内に挿入配置され、又第２一側挿入管が一側第２挿入孔内に挿入配置され、第２他側挿入管が他側第２挿入孔内に挿入配置される。
そして、燃料供給管の燃料流入管と燃料ポンプのポンプ吐出路とが燃料配管によって接続される。

以上によると、燃料ポンプによって昇圧された燃料は、ポンプ吐出路、燃料配管を介して燃料供給管の燃料流入路へ供給され、この燃料は、第１一側燃料供給路、一側第１挿入孔を介して一側方のスロットルボデーの第１燃料噴射弁へ供給され、第１他側燃料供給路、他側第１挿入孔を介して他側方のスロットルボデーの第１燃料噴射弁へ供給される。
一方、燃料流入路を流れる燃料は、燃料連結管を介して第２一側燃料供給路へと供給され、第２一側燃料供給路内の燃料は、一側第２挿入孔を介して一側方のスロットルボデーの第２燃料噴射弁へ供給され、更に第２一側燃料供給路内の燃料は、第２他側燃料供給路、他側第２挿入孔を介して他側方のスロットルボデーの第２燃料噴射弁へ供給される。

かかる燃料供給管構造を採用したことによると、スロットルボデーに配置される燃料供給管は単一の燃料配管をもって燃料ポンプのポンプ吐出路と接続されるので、二輪車等への搭載時においてその外観性を向上できるとともに燃料配管の配管設計の自由度を向上できる。
又、燃料供給管は、隣設するスロットルボデーの他側壁と一側壁との間に配置されるので、多連スロットルボデーの側方長さが大きくなることがなく、側方の長さが制限される二輪車において効果的である。
又、燃料供給管は、それぞれ対向する一側第１挿入孔と他側第１挿入孔とにより挟持されるとともに一側第２挿入孔と他側第２挿入孔とによって挟持されるので、燃料供給管をスロットルボデーへ固定する為の取付け部材、ネジ等が不用となったものである。
更に燃料供給管が隣設するスロットルボデーの対向壁間に配置されることになるので、二輪車への搭載時において燃料供給管が外方に直接露出することがなく、二輪車の外観性を向上できる。

以下、本発明になる２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーの燃料供給管構造の一実施例について図により説明する。
図１、図２により燃料供給管Ｆについて説明する。
図１は燃料供給管の縦断面図。
図２は図１の下方より水平平面図。である。
１ａは、図１において上下方向にのびる第１筒部であり、第１筒部１ａより更に上方に向けて燃料流入管１ｂが突出して形成される。
前記第１筒部の外周部には一側方Ｘに向けて第１一側挿入管１ｃが突出して形成され、他側方Ｙに向けて第１他側挿入管１ｄが突出して形成される。
前記第１一側挿入管と第１他側挿入管１ｄとは同芯に形成される。
又、第１筒部１ａの端部１ａ１（下端をいう）から燃料流入管１ｂの端部１ｂ１（上端をいう）に向けて燃料流入路１ｅが穿設され、更にこの燃料流入路１ｅから、第１一側挿入管１ｃの端部１ｃ１に向けて第１一側燃料供給路１ｆが穿設され、第１他側挿入管１ｄの端部１ｄ１に向けて第１他側燃料供給路１ｇが穿設される。
以上をもって第１燃料供給管１が形成される。

２ａは図１において上下方向にのびる第２筒部であり、第２筒部２ａより一側方Ｘに向けて第２一側挿入管２ｂが突出して形成され、更に他側方Ｙに向けて第２他側挿入管２ｃが突出して形成される。
前記第２一側挿入管２ｂと、第２他側挿入管２ｃとは同芯に形成される。
又、第２筒部２ａの端部２ａ１（下端をいう）から第２一側挿入管２ｂの端部２ｂ１に向けて第２一側燃料供給路２ｄが穿設され、さらにこの第２一側燃料供給路２ｄから第２他側挿入管２ｃの端部２ｃ１に向けて第２他側燃料供給路２ｅが穿設される。
以上をもって第２燃料供給管２が形成されるもので、前記第１燃料供給管の第１一側挿入管１ｃ、第１他側挿入管１ｄと第２燃料供給管２の第２一側挿入管２ｂ、第２他側挿入管２ｃとは平行に配置される。

そして、前記第１燃料供給管と第２燃料供給管２とは燃料連結管３をもって流路接続される。
本実施例における燃料連結管３は、左方に曲折したＬ型の第１連結管３ａと、右方に曲折したＬ型の第２連結管３ｂと、第１連結管３ａと第２連結管３ｂの対向部を連結する接続管３ｃとにより形成される。
そして、第１連結管３ａの上部が第１燃料供給管１の第１筒部１ａの端部１ａ１に開口する拡大された燃料流入路１ｅ内に挿入され、第２連結管３ｂの上部が第２筒部２ａの端部２ａ１に開口する第２一側燃料供給路２ｄ内に挿入され、かかる挿入状態において取付けプレート４を介して第１連結管３ａが第１筒部１ａの端部１ａ１に向けて螺着され、第２連結管３ｂが第２筒部２ａの端部２ａ１に向けて螺着される。
以上をもって第１燃料供給管１、第２燃料供給管２、燃料連結管３とよりなる燃料供給管Ｆが形成され、このとき前述したように第１一側挿入管１ｃと第１他側挿入管１ｄとは同芯に形成され、第２一側挿入管２ｂと第２他側挿入管２ｃとは同芯に形成され、更に第１一側挿入管１ｃ、第１他側挿入管１ｄと、第２一側挿入管２ｂ、第２他側挿入管２ｃとは平行に配置される。

そして、２燃料噴射弁を備えるスロットルボデーが図６と同様に側方に４個配置される。
スロットルボデー３０、第１、第２燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２は図６の符号を流用し説明を省略する。
第１燃料噴射弁Ｊ１、第２燃料噴射弁Ｊ２を備えるスロットルボデー３０は側方に４個配置され、図３において左方の２個のスロットルボデー３０ａ、３０ｂに配置される第１燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２は、側方にのびる貫通の一側第１燃料分配管１０に穿設された各第１燃料噴射弁挿入孔１０ａ、１０ａとスロットルボデー３０ａ、３０ｂに穿設された各第１挿入孔３０ｅ（図４に示される）によって挟持される。
そして、一側第１燃料分配管１０の右端には他側方Ｙ（図３において右方）に向かって突出する一側第１挿入ボス１０ｂが形成され、一側第１挿入ボス１０ｂの端部１０ｂ１（図３において右端）から各第１燃料噴射弁挿入孔１０ａに向けて一側第１挿入孔１０ｃが穿設される。
すなわち、一側第１挿入孔１０ｃは各第１燃料噴射弁挿入孔１０ａに連絡される。
又、左方の２個のスロットルボデー３０ａ、３０ｂに配置される第２燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２は、側方にのびる貫通の一側第２燃料分配管１１に穿設された各第２燃料噴射弁挿入孔１１ａとスロットルボデー３０ａ、３０ｂに穿設された各第２挿入孔３０ｆ（図４に示される）によって挟持される。
そして一側第２燃料分配管１１の右端には他側方Ｙ（図３において右方）に向かって突出する一側第２挿入ボス１１ｂが形成され、一側第２挿入ボス１１ｂの端部１１ｂ１から各第２燃料噴射弁挿入孔１１ａに向けて一側第２挿入孔１１ｃが穿設される。
すなわち、一側第２挿入孔１１ｃは各第２燃料噴射弁挿入孔１１ａに連絡される。
又、前述した一側第１挿入孔１０ｃが穿設された一側第１挿入ボス１０ｂと、一側第２挿入孔１１ｃが穿設された一側第２挿入ボス１１ｂとは平行に形成され、一側第１挿入孔１０ｃと一側第２挿入孔１１ｃの開口は平行状態で共に他側方Ｙ（図３において右方）に向かって開口する。

図３において右方の２個のスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに配置される第１燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２は、側方にのびる貫通の他側第１燃料分配管１２に穿設された各第１燃料噴射弁挿入孔１２ａ、１２ａとスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに穿設された各第１挿入孔３０ｇ（図５に示される）によって挟持される。
そして、他側第１燃料分配管１２の左端には、一側方Ｘ（図３において左方）に向かって突出する他側第１挿入ボス１２ｂが形成され、他側第１挿入ボス１２ｂの端部１２ｂ１（図３において左端）から各第１燃料噴射弁挿入孔１２ａに向けて他側第１挿入孔１２ｃが穿設される。
すなわち、他側第１挿入孔１２ｃは、各第１燃料噴射弁挿入孔１２ａに連絡される。
又、左方の２個のスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに配置される第２燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２は、側方にのびる共通の他側第２燃料分配管１３に穿設された各第２燃料噴射弁挿入孔１３ａとスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに穿設された第２挿入孔３０ｈ（図５に示される）によって挟持される。
そして、他側第２燃料分配管１３の左端には、一側方Ｘ（図３において左方）に向かって突出する他側第２挿入ボス１３ｂが形成され、他側第２挿入ボス１３ｂの端部１３ｂ１から各第２燃料噴射弁挿入孔１３ａに向けて他側第２挿入孔１３ｃが穿設される。
すなわち、他側第２挿入孔１３ｃは、各第２燃料噴射弁挿入孔１３ａに連絡される。
又、前述した他側第１挿入孔１２ｃが穿設された他側第１挿入ボス１２ｂと他側第２挿入孔１３ｃが穿設された他側第２挿入ボス１３ｂとは平行に配置され、他側第１挿入孔１２ｃと他側第２挿入孔１３ｃの開口は、平行状態で共に一側方Ｘ（図３において左方）に向かって開口する。
上記によれば、一側第１燃料分配管１０の一側第１挿入孔１０ｃの一側第１挿入ボス１０ｂの端部１０ｂ１への開口及び一側第２燃料分配管１１の一側第２挿入孔１１ｃの一側挿入ボス１１ｂの端部１１ｂ１への開口は、隣設する一側方のスロットルボデー３０ｂの他側壁３０ｇに開口し、他側第１燃料分配管１２の他側第１挿入孔１２ｃの他側第１挿入ボス１２ｂの端部１２ｂ１への開口及び他側第２燃料分配管１３の他側第２挿入孔１３ｃの他側第２挿入ボス１３ｂの端部１３ｂ１への開口は、隣設する他側方のスロットルボデー３０ｃの一側壁３０ｘに開口する。
又、一側第１挿入孔１０ｃの端部１０ｂ１への開口及び他側第１挿入孔１２ｃの端部１２ｂ１への開口は同芯状態で且つ対向して開口し、一側第２挿入孔１１ｃの端部１１ｂ１への開口及び他側第２挿入孔１３ｃの端部１３ｂ１への開口は同芯状態で且つ対向して開口配置される。

そして、燃料供給管Ｆは、隣設する一側方のスロットルボデー３０ｂの他側壁３０ｇと隣設する他側方のスロットルボデー３０ｃの一側壁３０ｘとの間に配置されるもので、このとき、第１一側挿入管１ｃが一側第１燃料分配管１０の一側第１挿入孔１０ｃ内に挿入配置されるとともに第１他側挿入管１ｄが他側第１燃料分配管１２の他側第１挿入孔１２ｃ内に挿入配置され、さらに第２一側挿入管２ｄが一側第２燃料分配管１１の一側第２挿入孔１１ｃ内に挿入配置されるとともに第２他側挿入管２ｃが他側第２燃料分配管１３の他側第２挿入孔１３ｃ内に挿入配置される。
一方、隣設される前記一側方のスロットルボデー３０ｂと他側方のスロットルボデー３０ｃとはステー等によって側方に固定配置されるもので、これによると第１一側挿入管１ｃ、第１他側挿入管１ｄは、一側第１挿入孔１０ｃと他側方第１挿入孔１２ｃとによって脱出不能に挟持される。
一方、第２一側挿入管２ｄと第２他側挿入管２ｃとは一側第２挿入孔１１ｃと他側第２挿入孔１３ｃとによって脱出不能に挟持される。
以上によって燃料供給管Ｆが隣設するスロットルボデー３０ｂ、３０ｃとの間に各燃料分配管１０、１１，１２、１３と接続されて配置されるもので、燃料供給管Ｆの燃料流入路１ｅは燃料配管１６をもって図示せぬ燃料ポンプのポンプ吐出路に接続される。

そして、燃料ポンプによって昇圧された燃料は燃料配管を介して燃料供給管Ｆの燃料流入路１ｅに供給され、燃料流入路１ｅ内の燃料は、第１一側燃料供給路１ｆ、一側第１燃料分配管１０の一側第１挿入孔１０ｃ、各第１燃料噴射弁挿入孔１０ａ、１０ａを介して左方のスロットルボデー３０ａ、３０ｂに取着された第１燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２に向けて燃料を供給する。
又、燃料流入路１ｅ内の燃料は、第１他側燃料供給路１ｇ、他側第１燃料分配管１２の他側第１挿入孔１２ｃ、各第１燃料噴射弁挿入孔１２ａ、１２ａを介して右方のスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに取着された第１燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ１に向けて燃料を供給する。
更に、燃料流入路１ｅ内の燃料は第１連結管３ａ、接続管３ｃ、第２連結管３ｂを介して第２燃料供給管２の第２一側燃料供給路２ｄに供給されるもので、この燃料は、一側第２燃料分配管１１の一側第２挿入孔１１ｃ内に供給され、この燃料が第２燃料噴射弁挿入孔１１ａを介して左方のスロットルボデー３０ａ、３０ｂに取着された第２燃料噴射弁Ｊ１、Ｊ２に供給される。
一方、第２一側燃料供給路２ｄ内の燃料は第２他側燃料供給路２ｅに供給されるもので、第２他側燃料供給路２ｅの燃料は、他側第２燃料分配管１３の他側第２挿入孔１３ｃ、第２燃料噴射弁挿入孔１３ａを介して右方のスロットルボデー３０ｃ、３０ｄに取着された第２燃料噴射弁Ｊ２、Ｊ２に供給される。

上記の如き、本発明になる２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造によると、燃料ポンプと燃料供給管の燃料流入路とを連絡する燃料配管が一本となるので、二輪車への搭載時において外観をスッキリまとめることができるとともに燃料配管の配管設計の自由度を向上できる。
又、燃料供給管は隣設するスロットルボデーの他側壁と一側壁との間に配置され、それぞれが対向する一側第１挿入孔と他側第１挿入孔及び一側第２挿入孔と他側第２挿入孔内に挿入されて挟持されるので、特別な取付け部材、ネジを必要とするものでなく、又多連スロットルボデーの側方長さが大きくなることが抑止され、更には燃料供給管が直接外方に露出することがなく、燃料供給管がスロットルボデーによって保護されるとともに外観性を向上できる。

本発明の２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーに用いられる燃料供給管の一実施例を示す縦断面図。 図１の下方よりみた平面図。 本発明になる２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーにおける燃料供給管の一実施例を示す上部平面図。 図３のＡ−Ａ線及びＢ−Ｂ線を含む複合縦断面図。 図３のＣ−Ｃ線における縦断面図。 従来の２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーの燃料供給管を示す上部平面図。

符号の説明

１ 第１燃料供給管
１ａ 第１筒部
１ｂ 燃料流入管
１ｃ 第１一側挿入管
１ｄ 第１他側挿入管
１ｅ 燃料流入路
１ｆ 第１一側燃料供給路
１ｇ 第１他側燃料供給路
２ 第２燃料供給管
２ａ 第２筒部
２ｂ 第２一側挿入管
２ｃ 第２他側挿入管
２ｄ 第２一側燃料供給路
２ｅ 第２他側燃料供給路
３ 燃料接続管
１０ 一側第１燃料分配管
１０ａ 第１燃料噴射弁挿入孔
１０ｂ 一側第１挿入ボス
１０ｃ 一側第１挿入孔
１１ 一側第２燃料分配管
１１ａ 第２燃料噴射弁挿入孔
１１ｂ 一側第２挿入ボス
１１ｃ 一側第２挿入孔
１２ 他側第１燃料分配管
１２ａ 第１燃料噴射弁挿入孔
１２ｂ 他側第１挿入ボス
１２ｃ 他側第１挿入孔
１３ 他側第２燃料分配管
１３ａ 第２燃料噴射弁挿入孔
１３ｂ 他側第２挿入ボス
１３ｃ 他側第２挿入孔
３０ｂ 一側方のスロットルボデー
３０ｃ 他側方のスロットルボデー

Claims (1)

1. 吸気通路を開閉する絞り弁の下流側の吸気通路に向けて第１燃料噴射弁が配置され、絞り弁の上流側の吸気通路に向けて第２燃料噴射弁が配置されるスロットルボデーが側方に複数配置される多連スロットルボデーにおいて、燃料供給管Ｆは、第１筒部１ａより一側方Ｘに向けて突出する第１一側挿入管１ｃと、第１筒部１ａより他側方Ｙに向けて突出するとともに第１一側挿入管１ｃと同芯に形成される第１他側挿入管１ｄと、第１筒部１ａより他方に向けて突出する燃料流入管１ｂと、を備え、第１筒部１ａの端部１ａ１より燃料流入管１ｂの端部１ｂ１に向けて燃料流入路１ｅが穿設され、前記燃料流入路が、第１一側挿入管１ｃの端部１ｃ１に向けて第１一側燃料供給路１ｆが穿設されるとともに第１他側挿入管１ｄの端部１ｄ１に向けて第１他側燃料供給路１ｇと、が穿設される第１燃料供給管１と；第２筒部２ａより、前記第１一側挿入管と平行に一側方Ｘに向けて突出する第２一側挿入管２ｂと、第２筒部２ａより他側方Ｙに向けて突出するとともに第２一側挿入管２ｂと同芯に形成される第２他側挿入管２ｃと、を備え、第２筒部２ａの端部２ａ１から第２一側挿入管２ｂの端部２ｂ１に向けて第２一側燃料供給路２ｄが穿設され、第２一側燃料供給路２ｄから第２他側挿入管２ｃの端部２ｃ１に向けて第２他側燃料供給路２ｅが穿設される第２燃料供給管２と；第１燃料供給管１の第１筒部１ａの端部１ａ１に開口する燃料流入路１ｅと、第２燃料供給管２の第２筒部２ａの端部２ａ１に開口する第２一側燃料供給路２ｄとを接続する燃料連結管３と；により形成され、一方、互いに隣設配置されるスロットルボデー３０ｂ、３０ｃの一側方のスロットルボデー３０ｂとともに第１燃料噴射弁Ｊ１を挟持する一側第１燃料分配管１０には、他側方Ｙに向けて一側第１挿入ボス１０ｂが突出して形成されるとともに一側第１挿入ボス１０ｂには一端が第１燃料噴射弁挿入孔１０ａに連なり、他端が一側第１挿入ボス１０ｂの端部１０ｂ１に向かって他側方Ｙに開口する一側第１挿入孔１０ｃが穿設され、一側方のスロットルボデー３０ｂとともに第２燃料噴射弁Ｊ２を挟持する一側第２燃料分配管１１には、他側方Ｙに向けて突出するとともに前記一側第１挿入ボス１０ｂと平行に一側第２挿入ボス１１ｂが形成され、前記一側第２挿入ボスには、一端が第２燃料噴射弁挿入孔１１ａに連なり他端が一側第２挿入ボス１１ｂの端部１１ｂ１に向かって他側方Ｙに開口する一側第２挿入孔１１ｃが穿設され、又、互いに隣設配置されるスロットルボデー３０ｂ、３０ｃの他側方のスロットルボデー３０ｃとともに第１燃料噴射弁Ｊ１を挟持する他側第１燃料分配管１２には、一側方Ｘに向けて他側第１挿入ボス１２ｂが突出して形成されるとともに他側第１挿入ボス１２ｂには、一端が第１燃料噴射弁挿入孔１２ａに連なり、他端が他側第１挿入ボス１２ｂの端部１２ｂ１に向かって一側方Ｘに開口する他側第１挿入孔１２ｃが穿設され、
   他側方のスロットルボデー３０ｃとともに第２燃料噴射弁Ｊ２を挟持する他側第２燃料分配管１３には、一側方Ｘに向けて突出するとともに前記他側第１挿入ボス１２ｂと平行に他側第２挿入ボス１３ｂが形成され、前記他側第２挿入ボスには、一端が第２燃料噴射弁挿入孔１３ａに連なり、他端が他側第２挿入ボス１３ｂの端部１３ｂ１に向かって一側方Ｘに開口する他側第２挿入孔１３ｃが穿設され、前記燃料供給管を、一側方のスロットルボデー３０ｂの他側壁３０ｇ側と、他側方のスロットルボデー３０ｃの一側壁３０ｘ側との間に配置するとともに第１一側挿入管１ｃを一側第１挿入孔１０ｃ内に挿入し、第２一側挿入管２ｄを一側第２挿入孔１１ｃ内に挿入し、第１他側挿入管１ｄを他側第１挿入孔１２ｃ内に挿入し、第２他側挿入管２ｃを他側第２挿入孔１３ｃ内に挿入し、燃料供給管Ｆの各挿入管１ｃ、２ｄ、１ｄ、２ｃを各燃料分配管１０、１１、１２、１３の各挿入孔１０ｃ、１１ｃ、１２ｃ、１３ｃにて挟持したことを特徴とする２燃料噴射弁を備える多連スロットルボデーの燃料供給管構造。

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