JP4330210B2 - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光半導体装置及びその製造方法に係り、特に、検出感度を向上しうる光半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、二波長の赤外線に対応した量子井戸型の赤外線センサが知られている。
【0003】
従来の赤外センサ、即ち従来の光半導体装置を図19を用いて説明する。図19(b)は、従来の光半導体装置のセンサ素子基板側の一画素を示す平面図であり、図19(a)は、図19(b)のA−A′線断面図である。
【0004】
図19(a)に示すように、センサ素子基板側の基板116上には、画素分離絶縁層118が形成されており、画素分離絶縁層118上にはコンタクト層120が形成されている。コンタクト層120上には、MQW(Multi Quantum Well)層126が形成されており、MQW層126上にはコンタクト層128が形成されている。
【0005】
コンタクト層128上には、MQW層126と光吸収特性が異なるMQW層134が形成されており、MQW層134上には、コンタクト層136が形成されている。
【0006】
コンタクト層136上には、絶縁層140が形成されており、絶縁層140上には、光結合層144がストライプ状に形成されている。
【0007】
ストライプ状に形成された光結合層144の上面及び側面には、ミラー電極164が形成されている。このミラー電極164と光結合層144とにより光結合器が構成されており、基板116側から入射する光は、光結合器により散乱してMQW層126、134に吸収される。
【0008】
このような光半導体装置では、ミラー電極164の上面からコンタクト層120、128に達する開口部200、202がそれぞれ形成されており、この開口部200、202はコンタクト層120、128側からミラー電極164側に向かって徐々に広がっている。また、各画素を分離する画素分離溝166が、画素分離絶縁層118に達するように形成されている。そして、全面に絶縁膜168が形成されている。
【0009】
開口部200、202の底面には、それぞれコンタクト層120、128に達するコンタクトホールが更に形成されており、このコンタクトホール内のコンタクト層120、128上には、それぞれオーミック電極162c、162aが形成されている。
【0010】
開口部200、202の外側には、図19(b)に示すように3つの接続電極114a、114b、114cが円柱状に形成されている。これら接続電極114a、114b、114cは、検出信号を読み出すための読出回路基板(図示せず)に接続するためのものである。
【0011】
接続電極114aは、配線206によりコンタクト層128上に形成されたオーミック電極162aに接続されている。また、接続電極114cは、配線204によりコンタクト層120上に形成されたオーミック電極162cに接続されている。また、接続電極114bは、コンタクト層136上に形成されたオーミック電極162bに接続されている。
【0012】
なお、ミラー電極164は、全面に形成されているが、接続電極114a、114b、114cどおしの短絡を回避すべく、接続電極114a、114b、114cの周囲で分離されている。
【0013】
このような光半導体装置では、読出回路基板側から接続電極114aを介して直流バイアスが加えられる。そして、接続電極114bを介してMQW層134からの出力が読出回路基板に出力され、接続電極114cを介してMQW層126からの出力が読出回路基板に出力される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の光半導体装置は、開口部200、202が大きく形成されており、殊に下側のMQW層126に達する開口部200は極めて大きく形成されているため、これにより光結合器の面積やMQW層126、134の面積が小さくなってしまっていた。即ち、このような構造の光半導体装置では、受光面積が極めて狭くなってしまい、十分な感度が得られなかった。
【0015】
本発明の目的は、光検出感度を向上しうる光半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、基板上に形成された第1のコンタクト層と、前記第1のコンタクト層上に形成された第1の量子井戸層と、前記第1の量子井戸層上に形成された第2のコンタクト層と、前記第2のコンタクト層上に、ストライプ状に形成された光結合層と、前記光結合層表面から前記第1のコンタクト層に達し、その上部がストライプ状にエッチングされ、前記光結合層と同じ材料から成る第1の導電性プラグと、前記光結合層の上面及び側面、並びに、ストライプ状にエッチングされた領域の前記第1の導電性プラグの上面及び側面に形成され、前記基板側から入射する光を反射する反射層とを有することを特徴とする光半導体装置により達成される。これにより、導電性プラグを用いてコンタクト層と接続電極とがそれぞれ接続されており、導電性プラグの断面積が極めて小さいので、十分に広い面積の量子井戸層を確保することができ、高い感度を得ることができる。また、導電性プラグの上部も、光結合層と同様にストライプ状にエッチングされているので、光結合器として機能することができ、これにより光を散乱することが可能となるので、更に高い感度を実現することが可能となる。また、導電性プラグがコンタクトホール内に埋め込まれているので、導電性プラグ上に接続電極を形成することができる。したがって、接続電極の配置位置について、設計上の自由度を向上することができる。
【0017】
また、上記の光半導体装置において、前記基板上、前記第1のコンタクト層下に形成された第3のコンタクト層と、前記第3のコンタクト層上、前記第1のコンタクト層下に形成された、前記第1の量子井戸層と光吸収特性が異なる第2の量子井戸層と、前記光結合層表面から前記第3のコンタクト層に達し、その上部がストライプ状にエッチングされた第2の導電性プラグとを更に有し、前記反射層は、ストライプ状にエッチングされた領域の前記第2の導電性プラグの上面及び側面にも形成されていることが望ましい。
また、上記の光半導体装置において、前記光結合層は、i形GaAs層より成り、前記第1の導電性プラグは、n形GaAs層より成ることが望ましい。
【0018】
また、上記目的は、基板上に、第1のコンタクト層を形成する工程と、前記第1のコンタクト層上に、第1の量子井戸層を形成する工程と、前記第1の量子井戸層上に、第2のコンタクト層を形成する工程と、前記第2のコンタクト層上に、光結合層を形成する工程と、前記第1のコンタクト層に達する第1のコンタクトホールを形成する工程と、前記第1のコンタクトホールの内壁に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜が形成された前記第1のコンタクトホール内に、前記光結合層と同じ材料から成り、前記第1のコンタクト層に接続する第1の導電性プラグを形成する工程と、前記第1の導電性プラグの上部及び前記光結合層をストライプ状にエッチングする工程と、前記光結合層の上面及び側面、並びに、ストライプ状に形成された領域の前記第1の導電性プラグの上面及び側面に、反射層を形成する工程とを有することを特徴とする光半導体装置の製造方法により達成される。これにより、導電性プラグを用いてコンタクト層と接続電極とがそれぞれ接続され、導電性プラグの断面積が極めて小さいので、十分に広い面積の量子井戸層を確保することができ、高い感度を得ることができる。また、導電性プラグの上部も、光結合層と同様にストライプ状にエッチングされるので、光結合器として機能することができ、これにより光を散乱することが可能となるので、更に高い感度を実現することが可能となる。また、導電性プラグがコンタクトホール内に埋め込まれているので、導電性プラグ上に接続電極を形成することができる。したがって、接続電極の配置位置について、設計上の自由度を向上することができる。
【0019】
また、上記の光半導体装置の製造方法において、前記第1のコンタクト層を形成する工程前に、前記基板上に第3のコンタクト層を形成する工程と、前記第3のコンタクト層上に前記第1の量子井戸層と光吸収特性が異なる第2の量子井戸層を形成する工程とを更に有し、前記第1のコンタクトホールを形成する工程では、前記第1のコンタクト層に達する第2のコンタクトホールをも形成し、前記第1の絶縁膜を形成する工程では、前記第2のコンタクトホールの底面及び内壁に前記第1の絶縁膜を形成し、前記第1の導電性プラグを形成する工程後、前記エッチング工程前に、前記第2のコンタクトホールに接続された第3のコンタクトホールを前記第3のコンタクト層に達するように形成する工程と、前記第3のコンタクトホールの内壁に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第3のコンタクトホール内に、前記第3のコンタクト層に接続する第2の導電性プラグを形成する工程とを更に有し、前記エッチング工程では、前記第2の導電性プラグの上部をもストライプ状にエッチングし、前記反射層を形成する工程では、ストライプ状に形成された領域の前記第2の導電性プラグの上面及び側面にも前記反射層を形成することが望ましい。
また、上記の光半導体装置の製造方法において、前記光結合層は、i形GaAs層より成り、前記第1の導電性プラグは、n形GaAs層より成ることが望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態による光半導体装置を図1乃至図17を用いて説明する。図1は、本実施形態による光半導体装置のセンサ素子基板の一画素を示す断面図及び平面図である。なお、図1(a)は、図1(b)のA−A′線断面図である。図2は、本実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。図3は、センサ素子基板と信号読出基板との接続状態を示す概念図である。図4乃至図17は、本実施形態による光半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0021】
図2に示すように、本実施形態による光半導体装置は、読出回路基板10上に、センサ素子基板12が実装された構成となっている。センサ素子基板12には、一画素に対応して3個ずつ接続電極14a、14b、14cが設けられており、この接続電極14a、14b、14cにより、センサ素子基板12の各画素が読出回路基板10に接続されている。
【0022】
まず、本実施形態による光半導体装置のセンサ素子基板について図1を用いて説明する。
【0023】
図1に示すように、(100)のGaAs基板16上には、膜厚900nmのi形GaAsより成る画素分離絶縁層18が形成されている。
【0024】
画素分離絶縁層18上には、膜厚100nmのn形GaAs層より成るコンタクト層20が形成されている。このコンタクト層20は、後述する導電性プラグ58とMQW層26の下側とを電気的に接続するためのものである。
【0025】
コンタクト層20上には、膜厚30nmのn形InGaP層より成るストッパ層22が形成されている。このストッパ層22は、コンタクト層20に達するコンタクトホール54を形成する際に、エッチングストッパとして機能するものである。
【0026】
ストッパ層22上には、膜厚50nmのn形GaAs層24が形成されている。
【0027】
n形GaAs層24上には、膜厚40nmのi形AlGaAs層と膜厚4nmのn形GaAs層とが交互に20周期積層されて成る、厚さ920nmのMQW層26が形成されている。なお、このMQW層26を構成するi形AlGaAs層のAl組成比は、0.3となっている。
【0028】
MQW層26上には、膜厚400nmのn形GaAs層より成るコンタクト層28が形成されている。このコンタクト層28は、後述する導体プラグ50とMQW層26の上側とを電気的に接続し、また、導体プラグ50とMQW層34の下側とを電気的に接続するためのものである。
【0029】
コンタクト層28上には、膜厚30nmのn形InGaP層より成るストッパ層30が形成されている。このストッパ層30は、コンタクト層28に達するコンタクトホール46を形成する際に、エッチングストッパとして機能するものである。
【0030】
ストッパ層30上には、膜厚50nmのn形GaAs層32が形成されている。
【0031】
n形GaAs層32上には、膜厚40nmのi形AlGaAs層と膜厚5nmのn形GaAs層とが交互に20周期積層されて成る、厚さ940nmのMQW層34が形成されている。なお、このMQW層34を構成するi形AlGaAs層のAl組成比は、0.24となっている。
【0032】
MQW層34上には、膜厚300nmのn形GaAs層より成るコンタクト層36が形成されている。このコンタクト層36は、後述する接続電極14bとMQW層34の上側とを接続するためのものである。
【0033】
コンタクト層36上には、膜厚5nmのi形AlGaAs層より成るストッパ層38が形成されている。このストッパ層38は、後述する表面絶縁層40をエッチングする際のエッチングストッパとして機能するものである。
【0034】
ストッパ層38上には、膜厚400nmのi形GaAs層より成る表面絶縁層40が形成されている。
【0035】
表面絶縁層40上には、膜厚5nmのi形AlGaAs層より成るストッパ層42が形成されている。このストッパ層42は、後述する光結合層44をストライプ状にパターニングする際の、エッチングストッパとして機能するものである。
【0036】
ストッパ層42上には、膜厚600nmのi形GaAs層より成る光結合層44が形成されている。光結合層44は、2.8μmの幅でストライプ状に設けられており、そのピッチは3.5μmとなっている。
【0037】
接続電極14aが形成されている領域の下方には、光結合層44の上面からコンタクト層28に達するコンタクトホール46が形成されている。コンタクトホール46の内壁には、SiN膜より成る絶縁膜48が形成されている。こうして内壁に絶縁膜48が形成されたコンタクトホール46内には、光結合層44の上面からコンタクト層28に達する導電性プラグ50が埋め込まれている。
【0038】
また、接続電極14cが形成されている領域の下方には、光結合層44の上面からコンタクト層28に達するコンタクトホール52が形成されている。コンタクトホール52の内壁には、SiN膜より成る絶縁膜48が形成されている。そして、更に、コンタクト層28の上面からコンタクト層20に達するコンタクトホール54が延在している。絶縁膜48が形成されたコンタクトホール52の内壁及びコンタクトホール54の内壁には、SiN膜より成る絶縁膜56が形成されている。内壁に絶縁膜48、56が形成されたコンタクトホール52、54内には、光結合層44の上面からコンタクト層20に達する導電性プラグ58が埋め込まれている。
【0039】
本実施形態による光半導体装置は、光結合層44の上面からコンタクト層28に達する導電性プラグ50が形成されており、また、光結合層44の上面からコンタクト層20に達する導電性プラグ58が形成されていることに主な特徴がある。図19に示す従来の光半導体装置では、コンタクト層120、128から光結合層144に向かって開口部200、202の面積が徐々に広くなっており、これによりMQW層126、134の面積が狭くなっていたため、高い感度を得ることができなかった。これに対し、本実施形態では、導電性プラグ50、58を用いて、コンタクト層28、20と接続電極14a、14cとがそれぞれ接続されており、導電性プラグ50、58の断面積は極めて小さい。このため、本実施形態では、十分に広い面積のMQW層26、34を確保することができ、高い感度を得ることができる。
【0040】
具体的には、図19に示す従来の光半導体装置の開口部200の径を18μm、開口部202の径を10μmとし、本実施形態による光半導体装置の導電性プラグ50、58の径を3μmとし、1画素を40μmとすると、本実施形態による光半導体装置では、従来の光半導体装置に比べて検出電流を約40%増加することが可能となる。
【0041】
また、本実施形態によれば、導電性プラグ50、58がコンタクトホール46、52、54内に埋め込まれているので、導電性プラグ50、58上に接続電極14a、14cを形成することができる。したがって、本実施形態によれば、接続電極14a、14cの配置位置について、設計上の自由度を向上することができる。
【0042】
また、接続電極14bが形成される領域の下方には、光結合層44の上面からコンタクト層36に達するコンタクトホール60が形成されている。コンタクトホール60内の、コンタクト層36上には、オーミック電極62bが形成されている。また、導電性プラグ50、58の上面にも、それぞれオーミック電極62a、62cが形成されている。
【0043】
更に、全面に、Au/Ti/Au構造の積層膜より成るミラー電極64が形成されている。ミラー電極64は、ストライプ状にパターニングされた光結合層44の上面及び側面のみならず、ストライプ状にパターニングされた領域の導電性プラグ50、58の上面及び側面にも形成されている。ミラー電極64と光結合層44とにより光結合器が構成されており、GaAs基板16側から入射する赤外線は、光結合器によって散乱され、MQW層26、34で吸収される。また、ストライプ状にパターニングされた領域の導電性プラグ50、58とミラー電極64とによっても、光結合器が構成されている。本実施形態によれば、導電性プラグ50、58の上部も、光結合層44と同様にストライプ状にエッチングされているので、光結合器として機能することができ、これにより光を散乱することが可能となるので、更に高い感度を実現することが可能となる。
【0044】
なお、ミラー電極64は、センサ素子基板12のほぼ全面に形成されているが、接続電極14a、14b、14cが互いに短絡することがないよう、適宜分離され絶縁されている。
【0045】
また、センサ素子基板12の各画素の周囲には、隣接する画素との絶縁を図るべく、画素分離溝66が形成されている。
【0046】
更に、全面に、膜厚500nmのSiON膜より成る絶縁膜68が形成されている。この絶縁膜68は、画素分離溝66内にも形成されている。
【0047】
接続電極14a、14b、14cが形成されている領域の下方の絶縁膜68には、ミラー電極64に達するコンタクトホール70が形成されている。接続電極14a、14b、14cは、このコンタクトホール70を介してミラー電極64に接続されている。
【0048】
このようなセンサ回路基板12は、図3に示すように、接続電極14a、14b、14cを介して信号読出基板10に接続される。
【0049】
信号読出基板10に設けられたバイアス電源72からは、バイアス電圧が接続電極14aを介してセンサ素子基板12側に供給される。また、MQW層34から出力される信号は、接続電極14bを介して信号読出基板10の信号蓄積部74に出力される。また、MQW層26から出力される信号は、導電性プラグ58と接続電極14cとを介して信号読出基板10の信号蓄積部76に出力される。信号蓄積部74、76に蓄積された信号は、それぞれ読出回路78を介して、信号出力端子80(図2参照)から外部に出力される。
【0050】
このように、本実施形態によれば、導電性プラグを用いてコンタクト層と接続電極とがそれぞれ接続されており、導電性プラグの断面積が極めて小さいので、十分に広い面積のMQW層を確保することができ、高い感度を得ることができる。
【0051】
また、本実施形態によれば、導電性プラグの上部も、光結合層と同様にストライプ状にエッチングされているので、光結合器として機能することができ、これにより光を散乱することが可能となるので、更に高い感度を実現することが可能となる。
【0052】
また、本実施形態によれば、導電性プラグがコンタクトホール内に埋め込まれているので、導電性プラグ上に接続電極を形成することができる。したがって、本実施形態によれば、接続電極の配置位置について、設計上の自由度を向上することができる。
【0053】
(光半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態による光半導体装置の製造方法を図4乃至図17を用いて説明する。
【0054】
まず、GaAs基板16上に、図4(a)に示すような複数の層を、MOVPE法により順次形成する。これらの層を形成する際の原料ガスとしては、TEGa(TriEthyl Gallium、(C253Ga)、TMIn(TriMethyl Indium、(CH33In)、AsH3、PH3を適宜用いることができる。また、ドーパント原料として、SiH4を用いることができる。
【0055】
まず、(100)のGaAs基板16上に、膜厚900nmのi形GaAsより成る画素分離絶縁層18を形成する。
【0056】
次に、画素分離絶縁層18上に、膜厚100nmのn形GaAs層より成るコンタクト層20を形成する。なお、ドーパント不純物としては例えばSiを用いことができ、不純物濃度は例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0057】
次に、コンタクト層20上に、膜厚30nmのn形InGaP層より成るストッパ層22を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0058】
次に、ストッパ層22上に、膜厚50nmのn形GaAs層24を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0059】
次に、n形GaAs層24上に、膜厚40nmのi形AlGaAs層と膜厚4nmのn形GaAs層とを交互に20周期形成することにより、厚さ920nmのMQW層26を形成する。なお、このMQW層26に用いるi形AlGaAs層のAl組成比は、例えば0.3とする。また、n形GaAs層に導入するドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0060】
次に、MQW層26上に、膜厚400nmのn形GaAs層より成るコンタクト層28を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0061】
次に、コンタクト層28上に、膜厚30nmのn形InGaP層より成るストッパ層30を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0062】
次に、ストッパ層30上に、膜厚50nmのn形GaAs層32を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0063】
次に、n形GaAs層上に、膜厚40nmのi形AlGaAs層と膜厚5nmのn形GaAs層とを交互に20周期形成して成る、厚さ940nmのMQW層34を形成する。なお、このi形AlGaAs層のAl組成比は、例えば0.24とする。また、n形GaAs層に導入するドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0064】
次に、MQW層34上に、膜厚300nmのn形GaAs層より成るコンタクト層36を形成する。ドーパント不純物としては、例えばSiを用いことができ、不純物濃度は、例えば5×1017cm-3とすることができる。
【0065】
次に、コンタクト層36上に、膜厚5nmのi形AlGaAs層より成るストッパ層38を形成する。
【0066】
次に、ストッパ層38上に、膜厚400nmのi形GaAs層より成る表面絶縁層40を形成する。
【0067】
次に、表面絶縁層40上に、膜厚5nmのi形AlGaAs層より成るストッパ層42を形成する。
【0068】
次に、ストッパ層42上に、膜厚600nmのi形GaAs層より成る光結合層44を形成する。
【0069】
こうして、図4(a)に示すように、GaAs基板上16に各層がエピタキシャル成長されることとなる。
【0070】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜(図示せず)を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、フォトレジスト膜にプロセスマーカの形状のパターンを形成する。これによりフォトレジストマスク(図示せず)が形成される。
【0071】
次に、フォトレジストマスクをマスクとして、光結合層44の表面から100nmの深さまでウエットエッチングを行う。エッチング液としては、HFとH22とH2Oとを混合したエッチング液を用いることができる。
【0072】
次に、フォトレジストマスクを除去する。こうして、光結合層44にプロセスマーカ(図示せず)が形成されることとなる。
【0073】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、コンタクトホール46、52を形成するためのパターンをフォトレジスト膜に形成する。こうして、フォトレジストマスク82が形成される。
【0074】
次に、フォトレジストマスク82をマスクとし、ストッパ層30をエッチングストッパとして、ドライエッチングを行う。エッチングガスとしては、例えば、SiCl4を用いることができる。これにより、ストッパ層30に達するコンタクトホール46、52が形成される。
【0075】
次に、コンタクトホール46、52内に露出しているストッパ層28を、ウエットエッチングによりエッチングする。エッチング液としては、HClを用いることができる(図4(b)参照)。この後、フォトレジストマスク82を除去する。
【0076】
次に、全面に、プラズマCVD法により、膜厚200nmのSiN膜より成る絶縁膜48を形成する。原料ガスとしては、SiH4とNH3とを用いることができる。これにより、コンタクトホール46、52内にも絶縁膜48が形成される(図5(a)参照)。
【0077】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、コンタクトホール46が形成された領域が開口するフォトレジストマスク86を形成する(図5(b)参照)。
【0078】
次に、フォトレジストマスク86をマスクとして、コンタクトホール46の底部の絶縁膜48をドライエッチングする。エッチングガスとしては、CHF3とC26とを用いることができる。この後、フォトレジストマスク86を除去する。
【0079】
次に、コンタクトホール46内に、MOVPE法により、n形GaAs層より成る導電性プラグ50を選択成長する(図6(a)参照)。
【0080】
次に、異方性エッチングにより、絶縁膜48をエッチングする。これにより、光結合層44上の絶縁膜48と、コンタクトホール52の底部の絶縁膜48とがエッチングされる(図6(b)参照)。
【0081】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、コンタクトホール52が形成された領域が開口されたフォトレジストマスク88を形成する。
【0082】
次に、フォトレジストマスク88をマスクとし、ストッパ層22をエッチングストッパとして、ドライエッチングを行う。これにより、ストッパ層22に達するコンタクトホール54が形成される。エッチングガスとしては、例えば、SiCl4を用いることができる。
【0083】
次に、コンタクトホール54内に露出しているストッパ22層を、ウエットエッチングによりエッチングする。エッチング液としては、HClを用いることができる(図7(a)参照)。この後、フォトレジストマスクを除去する。
【0084】
次に、プラズマCVD法により、膜厚200nmのSiN膜より成る絶縁膜56を形成する。原料ガスとしては、SiH4とNH3とを用いることができる。これにより、コンタクトホール54内にも絶縁膜56が形成される(図7(b)参照)。
【0085】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、コンタクトホール54が形成された領域を開口するフォトレジストマスク90を形成する。
【0086】
次に、フォトレジストマスク90をマスクとして、コンタクトホール54の底部の絶縁膜56をドライエッチングする。エッチングガスとしては、CHF3とC26とを用いることができる(図8(a)参照)。この後、フォトレジストマスクを除去する。
【0087】
次に、絶縁膜48、56が形成されたコンタクトホール52、54内に、MOVPE法により、n形GaAs層より成る導電性プラグ58を選択成長する(図8(b)参照)。
【0088】
次に、ドライエッチングにより、表面の絶縁膜56をエッチングする(図9(a)参照)。
【0089】
次に、全面に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、ストライプ状にパターニングし、これによりフォトレジストマスク92を形成する(図9(b)参照)。
【0090】
次に、フォトレジストマスク92をマスクとし、ストッパ層42をエッチングストッパとして、光結合層44をドライエッチングする。エッチングガスとしては、例えばSiCl4とSF6とを用いることができる。
【0091】
次に、ウエットエッチングにより、ストッパ層42をエッチングする。エッチング液としては、例えば、NH4OHとH2Oとを混合したエッチング液を用いることができる(図10(a)参照)。この後、フォトレジストマスク92を除去する。
【0092】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、コンタクトホール60を形成するためのパターンをフォトレジスト膜に開口する。これにより、フォトレジストマスク94が形成される。次に、フォトレジストマスク94をマスクとし、ストッパ層38をエッチングストッパとして、ドライエッチングを行う。エッチングガスとしては、SiCl4とSF6とを用いることができる。
【0093】
次に、ウエットエッチングにより、ストッパ層38をエッチングする。エッチング液としては、例えば、NH4OHとH2Oとを混合したエッチング液を用いることができる(図10(b)参照)。この後、フォトレジストマスクを除去する。
【0094】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、オーミック電極62a、62b、62cを形成するためのパターンをフォトレジスト膜に開口する。これにより、フォトレジストマスク96が形成される(図11(a)参照)。
【0095】
次に、フォトレジストマスク96をマスクとして、全面に、蒸着法により、膜厚50nmのAuGe/Ni/Auより成る積層膜98を形成する(図11(b)参照)。
【0096】
次に、リフトオフを行う。こうして、積層膜98より成るオーミック電極62a、62b、62cが形成される(図12(a)参照)。
【0097】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、ミラー電極64を形成するためのパターンをフォトレジスト膜に開口する。これにより、フォトレジストマスク100が形成される(図12(b)参照)。
【0098】
次に、フォトレジストマスクをマスクとして、全面に、蒸着法により、膜厚200nmのAu膜、膜厚200nmのTi膜、膜厚100nmのAu膜を順次積層し、これによりAu/Ti/Au構造の積層膜102を形成する(図13(a)参照)。
【0099】
次に、リフトオフを行う。こうして、積層膜102より成るミラー電極64が形成される(図13(b)参照)。
【0100】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、画素分離溝66を形成するためのパターンをフォトレジスト膜に開口する。これにより、フォトレジストマスク104が形成される(図14(a)参照)。
【0101】
次に、フォトレジストマスク104をマスクとし、ストッパ層30をエッチングストッパとして、ドライエッチングを行う。エッチングガスとしては、SiCl4を用いることができる。これにより、ストッパ層30に達する画素分離溝66が形成される。
【0102】
次に、フォトレジストマスク104をマスクとして、ウエットエッチングによりストッパ膜30をエッチングする。エッチング液としては、HClを用いることができる。
【0103】
次に、フォトレジストマスク104をマスクとし、ストッパ層22をエッチングストッパとして、ドライエッチングを行う。エッチングガスとしては、SiCl4を用いることができる。これにより、ストッパ層22に達する画素分離溝66が形成される。
【0104】
次に、フォトレジストマスク104をマスクとして、ウエットエッチングによりストッパ膜22をエッチングする。エッチング液としては、HClを用いることができる。
【0105】
次に、フォトレジストマスク104をマスクとして、ウエットエッチングを行う。エッチング液としては、HFとH22とH2Oより成るエッチング液を用いることができる。こうして、画素分離絶縁層18の表面から所定の深さまで、画素分離溝66が形成される。この後、フォトレジストマスク104を除去する(図14(b)参照)。
【0106】
次に、全面に、プラズマCVD法により、膜厚500nmのSiON膜より成る絶縁膜68を形成する。これにより、画素分離溝66内にも絶縁膜68が形成される(図15(a)参照)。
【0107】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、オーミック電極が形成された位置に対応するように、フォトレジスト膜に開口部を形成する。これにより、フォトレジストマスク106が形成される(図15(b)参照)。
【0108】
次に、フォトレジストマスク106をマスクとして、絶縁膜68をドライエッチングする。エッチングガスとしては、CHF3とC26とを用いることができる。こうして、オーミック電極62a、62b、62cに対応して、ミラー電極64に達するコンタクトホール70が形成される(図16(a)参照)。
【0109】
次に、スピンコート法により、フォトレジスト膜を形成する。次に、フォトリソグラフィ技術を用い、接続電極14a、14b、14cの形状の開口部を形成する。これにより、フォトレジストマスク108が形成される(図16(b)参照)。
【0110】
次に、全面に、膜厚7μmのIn膜を蒸着する。この後、リフトオフを行う。こうして、In膜より成る接続電極14a、14b、14cが形成されることとなる(図17参照)。
【0111】
(変形例)
次に、本実施形態の変形例による光半導体装置を図18を用いて説明する。図18は、本実施形態の本変形例による光半導体装置を示す平面図である。
【0112】
本変形例による光半導体装置は、オーミック電極62a、62cが配線110、112を介して、それぞれ接続電極14a、14cに接続されていることに主な特徴がある。
【0113】
図1に示す第1実施形態による光半導体装置では、オーミック電極62a、62cの上方に位置するように接続電極14a、14cを形成していたが、本変形例によれば、接続電極14a、14cをオーミック電極62a、62cが形成された位置から離間して形成することができる。
【0114】
[変形実施形態]
本発明は上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
【0115】
例えば、上記実施形態では、MQW層を2つ形成した光半導体装置を例に説明したが、更に多くのMQW層を有する光半導体装置にも適用することができる。
【0116】
また、上記実施形態では、赤外線に反応する光半導体装置を例に説明したが、あらゆる波長の光に反応する光半導体装置に適用することができる。
【0117】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、導電性プラグを用いてコンタクト層と接続電極とがそれぞれ接続されており、導電性プラグの断面積が極めて小さいので、十分に広い面積のMQW層を確保することができ、高い感度を得ることができる。
【0118】
また、本発明によれば、導電性プラグの上部も、光結合層と同様にストライプ状にエッチングされているので、光結合器として機能することができ、これにより光を散乱することが可能となるので、更に高い感度を実現することが可能となる。
【0119】
また、本発明によれば、導電性プラグがコンタクトホール内に埋め込まれているので、導電性プラグ上に接続電極を形成することができる。したがって、本実施形態によれば、接続電極の配置位置について、設計上の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による光半導体装置のセンサ素子基板の一画素を示す断面図及び平面図である。
【図2】本発明の一実施形態による光半導体装置を示す斜視図である。
【図3】センサ素子基板と信号読出基板との接続状態を示す概念図である。
【図4】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その1)を示す工程断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その2)を示す工程断面図である。
【図6】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その3)を示す工程断面図である。
【図7】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その4)を示す工程断面図である。
【図8】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その5)を示す工程断面図である。
【図9】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その6)を示す工程断面図である。
【図10】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その7)を示す工程断面図である。
【図11】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その8)を示す工程断面図である。
【図12】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その9)を示す工程断面図である。
【図13】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その10)を示す工程断面図である。
【図14】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その11)を示す工程断面図である。
【図15】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その12)を示す工程断面図である。
【図16】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その13)を示す工程断面図である。
【図17】本発明の一実施形態による光半導体装置の製造方法(その14)を示す工程断面図である。
【図18】本発明の一実施形態による光半導体装置の変形例を示す平面図である。
【図19】従来の光半導体装置を示す断面図及び平面図である。
【符号の説明】
10…読出回路基板
12…センサ素子基板
14a、14b、14c…接続電極
16…GaAs基板
18…画素分離絶縁層
20…コンタクト層
22…ストッパ層
24…n形GaAs層
26…MQW層
28…コンタクト層
30…ストッパ層
32…n形GaAs層
34…MQW層
36…コンタクト層
38…ストッパ層
40…表面絶縁層
42…ストッパ層
44…光結合層
46…コンタクトホール
48…絶縁膜
50…導電性プラグ
52…コンタクトホール
54…コンタクトホール
56…絶縁膜
58…導電性プラグ
60…コンタクトホール
62…オーミック電極
64…ミラー電極
66…画素分離溝
68…絶縁膜
70…コンタクトホール
72…バイアス電源
74…信号蓄積部
76…信号蓄積部
78…読出回路
80…信号出力端子
82…フォトレジストマスク
86…フォトレジストマスク
88…フォトレジストマスク
90…フォトレジストマスク
92…フォトレジストマスク
94…フォトレジストマスク
96…フォトレジストマスク
98…積層膜
100…フォトレジストマスク
102…積層膜
104…フォトレジストマスク
106…フォトレジストマスク
108…フォトレジストマスク
110…配線
112…配線
114a、114b、114c…接続電極
116…GaAs基板
118…画素分離絶縁層
120…コンタクト層
126…MQW層
128…コンタクト層
134…MQW層
136…コンタクト層
140…表面絶縁層
144…光結合層
162a、162b、162c…オーミック電極
164…ミラー電極
166…画素分離溝
168…絶縁膜
200…開口部
202…開口部
204…配線
206…配線

Claims (6)

  1. 基板上に形成された第1のコンタクト層と、
    前記第1のコンタクト層上に形成された第1の量子井戸層と、
    前記第1の量子井戸層上に形成された第2のコンタクト層と、
    前記第2のコンタクト層上に、ストライプ状に形成された光結合層と、
    前記光結合層表面から前記第1のコンタクト層に達し、その上部がストライプ状にエッチングされ、前記光結合層と同じ材料から成る第1の導電性プラグと、
    前記光結合層の上面及び側面、並びに、ストライプ状にエッチングされた領域の前記第1の導電性プラグの上面及び側面に形成され、前記基板側から入射する光を反射する反射層と
    を有することを特徴とする光半導体装置。
  2. 請求項1記載の光半導体装置において、
    前記基板上、前記第1のコンタクト層下に形成された第3のコンタクト層と、
    前記第3のコンタクト層上、前記第1のコンタクト層下に形成された、前記第1の量子井戸層と光吸収特性が異なる第2の量子井戸層と、
    前記光結合層表面から前記第3のコンタクト層に達し、その上部がストライプ状にエッチングされた第2の導電性プラグとを更に有し、
    前記反射層は、ストライプ状にエッチングされた領域の前記第2の導電性プラグの上面及び側面にも形成されている
    ことを特徴とする光半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の光半導体装置において、
    前記光結合層は、i形GaAs層より成り、
    前記第1の導電性プラグは、n形GaAs層より成る
    ことを特徴とする光半導体装置。
  4. 基板上に、第1のコンタクト層を形成する工程と、
    前記第1のコンタクト層上に、第1の量子井戸層を形成する工程と、
    前記第1の量子井戸層上に、第2のコンタクト層を形成する工程と、
    前記第2のコンタクト層上に、光結合層を形成する工程と、
    前記第1のコンタクト層に達する第1のコンタクトホールを形成する工程と、
    前記第1のコンタクトホールの内壁に第1の絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1の絶縁膜が形成された前記第1のコンタクトホール内に、前記光結合層と同じ材料から成り、前記第1のコンタクト層に接続する第1の導電性プラグを形成する工程と、
    前記第1の導電性プラグの上部及び前記光結合層をストライプ状にエッチングする工程と、
    前記光結合層の上面及び側面、並びに、ストライプ状に形成された領域の前記第1の導電性プラグの上面及び側面に、反射層を形成する工程と
    を有することを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  5. 請求項4記載の光半導体装置の製造方法において、
    前記第1のコンタクト層を形成する工程前に、前記基板上に第3のコンタクト層を形成する工程と、前記第3のコンタクト層上に前記第1の量子井戸層と光吸収特性が異なる第2の量子井戸層を形成する工程とを更に有し、
    前記第1のコンタクトホールを形成する工程では、前記第1のコンタクト層に達する第2のコンタクトホールをも形成し、
    前記第1の絶縁膜を形成する工程では、前記第2のコンタクトホールの底面及び内壁に前記第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の導電性プラグを形成する工程後、前記エッチング工程前に、前記第2のコンタクトホールに接続された第3のコンタクトホールを前記第3のコンタクト層に達するように形成する工程と、前記第3のコンタクトホールの内壁に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第3のコンタクトホール内に、前記第3のコンタクト層に接続する第2の導電性プラグを形成する工程とを更に有し、
    前記エッチング工程では、前記第2の導電性プラグの上部をもストライプ状にエッチングし、
    前記反射層を形成する工程では、ストライプ状に形成された領域の前記第2の導電性プラグの上面及び側面にも前記反射層を形成する
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の光半導体装置の製造方法において、
    前記光結合層は、i形GaAs層より成り、
    前記第1の導電性プラグは、n形GaAs層より成る
    ことを特徴とする光半導体装置の製造方法
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