JP4329952B2 - 缶蓋体の自動袋詰め装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、缶蓋を所定枚数水平に積層し、そのままの状態で袋詰めする缶蓋体の自動袋詰め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、飲料等を充填するアルミ缶やスチール缶に使用される缶蓋は、缶本体とは別途成形されて充填工場に出荷される。缶蓋を出荷する場合には、数百枚を円柱状に積層し、これを包装用の袋に充填して袋詰めしている。そして、缶蓋を袋詰めするには、一般に缶蓋を垂直に立てた状態で円柱状に積層し、前記缶蓋の積層装置と直列に配設した袋保持装置に袋を保持させ、袋の口部を開口させて前記円柱状に積層した缶蓋体を押し込んで袋詰めしている。例えば、このような袋詰め装置の一例として、特開平6−8903号公報記載の缶蓋の袋詰め装置がある。
【0003】
前記公報記載の装置は、多数枚の缶蓋を直立かつ密着させて整列した状態の缶蓋体を保持して載せるトレーが、その缶蓋体と同一軸線上に開口された袋に対して前進後退自在に配置され、かつ前記トレーが袋内から後退する際にトレー上の缶蓋体を袋内に押し止めるプッシュロッドが、前記袋に対して前進後退自在に配置されるとともに、袋の開口端部を扁平に押しつぶす仮折り装置が設けられていることを特徴とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
円柱状に積層された缶蓋体を袋詰めする袋は、一般に扁平に折り畳んだ状態で保管されている。そして、袋詰めする際に袋保持装置に供給され、口部を吸着パッドで開口させるとともに、開口ガイドで口部を固定して缶蓋体を載せたトレーをそのまま袋内に前進させて挿入する。このとき、袋の口部は開口しているものの全体は完全には膨らんでいないから、トレーと缶蓋体は袋を押し拡げながら前進することになる。この種袋には紙袋が使用されているから、トレーと缶蓋体との強い抵抗力によって袋を破損するおそれがある。また、袋詰めする際に缶蓋の反転を防止するために、袋を斜めに保持して缶蓋体を下方から押し込んで充填する方法がある(例えば、特許第2792283号公報)。このように、缶蓋体を斜め上方に押し上げて充填する場合にも、袋は、水平の場合とほぼ同様な強い抵抗を受けることになり、袋を破損させるおそれがある。
【0005】
また、袋は、缶蓋体を充填する際には開口部を固定した状態で保持されているから、強い力で押し込むと閉塞した袋の底部が破れるおそれがあった。一方、強く押し込まないと、多数の缶蓋を積層した状態で包装した場合に、缶蓋体に弛みが生じて運搬中に取り扱い難くなることがある。また、缶蓋体を載せるトレーは水平な状態で待機して缶蓋体を受け入れ、開口した袋の方向に前進して袋内に充填した後に、元の状態に復帰して再度缶蓋体を受け入れるということを繰り返すことになるので、缶蓋体の受け入れに時間が掛かり作業効率が悪いという問題がある。さらに、缶蓋体を載せたトレーと袋とが直列に配置されてる場合には、それだけ広い設置場所を必要とし装置の小型化を図ることはできなかった。
【0006】
そこで、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、袋を破損したり袋詰め中に缶蓋を反転させることがないばかりでなく、袋詰めの作業能率を向上させ、しかも装置を小型化して設置面積を小さくすることができる缶蓋体の自動袋詰め装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、この発明に係る缶蓋体の自動袋詰め装置は、缶蓋を所定枚数計数して水平な状態供給する缶蓋供給機構と、前記缶蓋供給機構から供給された缶蓋をそのまま水平な状態で積層する缶蓋積層機構と、積層された缶蓋体を袋に詰める袋詰め機構と、折り畳んだ空袋を一枚ずつ取り出して前記袋詰め機構に供給する空袋供給機構と、袋詰めされた包装体を搬出する包装体搬出機構とからなることを特徴とする。前記缶蓋供給機構は、缶蓋の外周縁に沿うように鉛直方向に4本のガイドバーを等間隔に配設した筒状の供給路に、缶蓋の周縁に嵌合し缶蓋の落下速度を調節する4つのギヤーからなるバッファーと、外周面に缶蓋の周縁を嵌合するネジ溝が形成され、缶蓋を一枚ずつ落下させる回転歯と外周縁の一部を切り欠いた回転板に近接する近接スイッチからなる蓋カウント装置とを備える。
【0008】
前記缶蓋積層機構は、4分の1回転ずつ間欠的に回転する回転板の周縁部に缶蓋を積層する4つの缶蓋保持筒を立設し、前記缶蓋保持筒は4本のガイドバーを缶蓋の外周縁に沿うように円形状に配し、上下を缶蓋より大径の透孔を設けた枠で固定し、下枠には収納した缶蓋体の落下を防止する複数の爪を設けてなり、前記蓋カウント装置と重なり合う缶蓋保持筒の下方には同軸上に上昇時に前記缶蓋保持筒に挿入可能なロッドを昇降駆動する缶蓋体高さ調整装置を配設してなる。
また、前記袋詰め機構は、4分の1回転ずつ間欠的に回転するとともに、樋状の保持プレートを間隔を明けて向かい合わせ、その下端部を下端面にストッパーを設けた固定筒で固定した昇降自在なホッパーと、缶蓋積層機構の缶蓋保持筒から前記ホッパーに缶蓋体を充填する昇降自在なロッドを有するエアーシリンダーとを備え、さらに、前記缶蓋積層機構の缶蓋保持筒から缶蓋体を受け取るホッパーの位置とは反対側の位置には、ホッパー内の缶蓋体を押し上げて包装用袋に充填するロッドを有するシリンダーと、ホッパーを袋とともに把持する袋把持部とを備えている。
また、前記空袋供給機構は、昇降自在なテーブルと一時的に包装用袋を載置するツメを有する空袋収納装置と、収納された最上層の袋を上方から吸引して次の袋倒立装置へ搬送する袋搬送装置と、基板上に支持杆を介してバキュームパッドの先端部が下方から突出している袋載置板を設け、前記基板を起倒自在とした袋倒立装置と、倒立した袋の口部を下向きに受け取るチャック部材と、袋の口部を開口させる袋口部開口装置と、前記袋口部開口装置の下方に配設されたセンタリング装置と、前記袋載置板から突出しているバキュームパッドと対向するバキュームパッドを配設してなる倒立袋移動装置とを備えている。
また、前記包装体搬出機構は、平行開閉形チャックに固着され内面に蓋押え板を有する押え板で缶蓋体を収納した包装体を把持する把持装置と、前記包装体の上下を反転させて次工程に搬送するロボット装置とを備えている。
【0009】
また、前記袋詰め機構及び/または空袋供給機構が不具合のときに、柱状体に積層された缶蓋体を缶蓋積層機構から受けて払い出す缶蓋体中継機構と、前記缶蓋中継機構から払い出された缶蓋体を一時ストックするとともに、手動により袋詰めすることが可能な保管・袋詰め機構とを備え、前記蓋体中継機構は、水平に2分の1回転ずつ間欠的に回転する回転台に一対のホッパーと前記ホッパーを起倒するエアーシリンダとを180度隔てて設け、缶蓋積層機構の缶蓋保持筒と前記ホッパーとは移動する途中において上下に重なり合うように形成されており、前記保管・袋詰め機構は、缶蓋体中継機構のホッパーから缶蓋体を払い出す払出装置と、払い出された缶蓋体をストックするストック装置と、ストックされた缶蓋体を手動で袋詰めする袋詰め装置とを備えている。
【0010】
前記缶蓋体中継機構におけるホッパーは、一側面にスリットを形成した保持筒に缶蓋体を収納する4本のガイドバーを缶蓋の外周縁に沿うようにほぼ等間隔で立設することによって形成するとともに、ホッパーの先端部には缶蓋体の倒れを防止するストッパーを設ける構成とすることができる。。また、前記缶蓋体中継機構における前記保管・袋詰め機構における払出装置は、前記ホッパー内の缶蓋体の先端面を押さえるストッパーと、後端面を押さえるとともに前記保持筒のスリットに挿入可能なフックとを走行台に起倒可能に設ける構成とすることができる。また、前記缶蓋体中継機構における前記ストック装置は、2本の平行な載置バーによって払い出された缶蓋体を仮受けする仮付け部と、缶蓋体を嵌合してストックする波形状の載置テーブルと、仮受け部から缶蓋体を載置テーブルに移し換える載せ替え装置とを有する構成とすることができる。。また、前記缶蓋体中継機構における前記袋詰め装置は、前記載置テーブル上の缶蓋体を掻き寄せる掻き寄せ部材と、紙袋を載せて缶蓋体を押し込む袋詰め用トレーを有する構成とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。参照する図面において、図1はこの発明の一実施形態に係る装置全体の概略を示す平面図、図2は同じく正面図である。本装置は、水平状態で一枚ずつ搬送されてきた缶蓋の枚数をカウントしながら、所定枚数、例えば、数百枚を水平な状態で落下させる缶蓋供給機構Aと、前記缶蓋供給機構から供給された缶蓋を水平な状態で柱状体に積層する缶蓋積層機構Bと、前記積層された缶蓋体を受け取り、供給された袋に詰める袋詰め機構Cと、空袋をストックして置き一枚ずつ取り出して前記袋詰め機構Cに空袋を供給する空袋供給機構Dと、袋詰めされた包装体を搬出する包装体搬出機構Eと、前記袋詰め機構Cあるいは空袋供給機構D等が不具合のときに、柱状体に積層された缶蓋体を缶蓋積層機構Bから受けて払い出す缶蓋体中継機構Fと、前記缶蓋中継機構Fから払い出された缶蓋体を一時ストックするとともに、手動により袋詰めすることが可能な保管・袋詰め機構Gとから構成されている。前記保管・袋詰め機構Gにおける手動による袋詰めを除いて各機構は完全に自動化されている。以下に、各機構について袋詰めの工程に沿って説明する。
【0012】
前記缶蓋供給機構Aは、一枚ずつ水平な状態で搬送されてきた缶蓋Kをそのまま水平な状態で鉛直方向に落下させて供給するもので、缶蓋Kを一枚ずつ水平な状態で搬送する搬送路10にバキュームダウンスタッカー11を介して4本のガイドバー12からなる缶蓋供給路13を鉛直方向に配設し、前記缶蓋供給路13の中間部にバッファー14、14aを設け、下端部に蓋カウント装置15を設けてなる。前記缶蓋供給路13は、図3に示すように、缶蓋Kの外周縁に沿うように4本のガイドバー12、12を略等間隔に配置することによって筒状に形成されており、缶蓋Kは前記缶蓋供給路13内を水平な状態で落下する。落下した缶蓋Kは、第1バッファー14及び第2バッファー14aによって一時仮受けされ落下速度が調節される。
【0013】
前記バッファー14,14aは、前記ガイドバー12,12の間に直交するように配置され、缶蓋Kの周縁に嵌合するギヤー16と、前記ギヤー16を駆動するモータ17とからなる。前記ギヤー16にはそれぞれ駆動軸18が設けられており、傘歯車19を介してモータ17によって同時に回転、停止するようになっている。従って、バキュームダウンスタッカー11によって供給路13内に落下した缶蓋Kは、まずバッファー14において、ギヤー16に係止された状態で積層され、所定の高さに積層された後、モータ17が作動してギヤー16を回転させ次のバッファー14aへと一枚ずつ落下させる。この実施形態では、第1バッファー14ではバキュームダウンスタッカー11との間に缶蓋Kの直径よりも小さい寸法の間隔が生じるように積層した後、前記間隔を保持しながら缶蓋Kを下方の第2バッファー14aに供給するように構成されている。第2バッファー14aでは第1バッファー14との間に缶蓋Kの直径よりも小さい寸法の間隔が生じるように積層した後、その間隔を保持しながら缶蓋Kを下方の蓋カウント装置15へ供給する。上記のように、積層した缶蓋体の上方の間隔を缶蓋Kの直径よりも小さい寸法に維持することによって、缶蓋Kが落下時に反転するのを防止することができる。
【0014】
前記缶蓋供給路13の下端部に設けられた蓋カウント装置15は、図5及び図6に示すように、缶蓋Kを一枚ずつ落下させる回転歯20、20と、この回転歯20、20を回転させるサーボモータ21と、回転歯20、20の回転をカウントする近接スイッチ22からなる。前記回転歯20、20は、回転軸23に軸支されており、外周面には軸23と直交する方向に缶蓋Kの外周縁を嵌合するネジ溝20aが形成されている。回転軸23は、同軸に軸支された歯車24が前記ガイドバー12を固定する固定筒25の外周面に軸支された歯車26と噛合することによって駆動される。前記歯車26は、減速歯車27を介してサーボモータ21の回転軸28に軸支された歯車29によって回転する。前記近接スイッチ22は、回転軸23の一つに軸支され、外周縁の一部を切り欠いた回転板32に近接して配設されている。近接スイッチ22によって回転板32の回転数が計測される。
【0015】
前記回転歯20、20は回転することによって缶蓋Kの外周縁をネジ溝20aに案内し、一回転することによって缶蓋を一枚ずつ落下させる。回転歯20と同軸の回転板32も一回転することになり、回転板32の回転が近接スイッチ22によって検知され、缶蓋が一枚落下したことが計測される。蓋カウント装置15では、回転歯20の回転を止めておき、第2バッファー14aから缶蓋Kの直径よりも小さい寸法の間隔が生じるように落下してきた缶蓋Kを第2バッファー14aとの間に積層した後、サーボモータ21を作動させて回転歯20を回転させ、落下速度に応じて供給量を調節しながら缶蓋Kを下方の缶蓋積層機構Bに供給する。上記のように、積層した缶蓋Kの上方の間隔を缶蓋Kの直径よりも小さい寸法に維持することによって、缶蓋Kが落下時に反転するのを防止することができる。
【0016】
前記缶蓋供給路13の下端に配設された蓋カウント装置15の下方には、図7及び図8に示すように、缶蓋積層機構Bが配置されている。前記缶蓋積層機構Bは、平面において円形状に立設された複数の缶蓋保持筒30と、積層する際に缶蓋体の上面の高さを調節する缶蓋体高さ調整装置31とからなる。前記缶蓋保持筒30は、4分の1回転ずつ間欠的に回転する回転板40の外周部に等間隔に円形状に配置してなる。前記缶蓋保持筒30は、上記缶蓋供給路13と同様に、4本のガイドバー41を缶蓋の外径よりわずかに大きい円形に接するように等間隔に配し、上部を缶蓋を投入可能な透孔を設けた口枠42により固定し、下部に前記口枠42と同様な透孔を設けた底枠43によって固定されてなる。前記底枠43は、下端部の缶蓋を係止するように缶蓋の外径よりも小さい透孔44を設けた略十字状の回転板40に立設されている。回転板40は、4分の1回転ずつ間欠的に水平に回転することによって、前記缶蓋供給路13から缶蓋を缶蓋保持筒30に収納する。前記缶蓋保持筒30は、後述するように、上下が開口していることによって上部開口から充填された缶蓋体を下方からロッドで押し上げることによって払い出すことができる。
【0017】
また、前記回転板40は回転軸51に固定されており、駆動装置52によって回転軸51とともに間欠的に水平方向に4分の1回転するように構成されている。回転板40が停止しているときに、缶蓋保持筒30が缶蓋供給路13の真下に位置し、蓋カウント装置15から一枚ずつ落下してくる缶蓋を収納する。前記缶蓋供給路13の真下には、水平方向に進退自在なストッパー48、48が配設されている。前記ストッパー48,48は、蓋カウント装置15との間が缶蓋の直径よりも小さい間隔となる高さ位置において対向しており、シリンダ49のロッド50に固着されている。前記ストッパー48、48は、後述する缶蓋体高さ調整装置31のロッドが上昇してくるまでの間、ガイドバー41の間から前進して落下してくる缶蓋を仮受けするものである。
【0018】
次に、前記缶蓋供給路13の真下には、積層する際に缶蓋体の上面の高さを調節する缶蓋体高さ調整装置31が配設されている。前記缶蓋体高さ調整装置31は、真上に停止する缶蓋保持筒30とほぼ同一軸線上を昇降自在としたロッド46を単軸電動アクチュエータ47によって昇降駆動されるように構成されている。前記単軸電動アクチュエータ47の作動によって、ロッド46を上昇させて透孔44から挿入し、前記ストッパ48,48に仮受けされた缶蓋体の底面に当接して載置する。その後を、ストッパ48,48を後退させるとともに、缶蓋が積層される速さに応じて積層される缶蓋体の上面高さが一定となるように調節しながら徐々に前記ロッドを降下させる。このようにして、ロッド46の先端面に缶蓋体を載置しながら降下させることによって柱状に積層する。
【0019】
従って、缶蓋Kは次のようにして、前記缶蓋保持筒30に積層される。蓋カウント装置15の真下に缶蓋保持筒30の1つが回動してくると、直ちにガイドバー41の間からストッパー48が前進するとともに、蓋カウント装置15が作動して缶蓋Kを落下させ、前記ストッパー48に缶蓋Kを仮受けさせる。次いで、単軸電動アクチュエータ47に設けたロッド46が透孔44から挿通してストッパー48に達してストッパー48に仮受けされた缶蓋体を載置する。その後、ストッパー48を後退させてロッド46の先端面で缶蓋体を載置したまま、落下してくる缶蓋の供給速度に同調させて下降させ、缶蓋Kを缶蓋保持筒30内に所定の高さに積層する。昇降ロッド46の先端面が透孔44から引き出され所定の高さに積層されると、蓋カウント装置15が一時停止して回転板40を回転させ、缶蓋Kを収納した缶蓋保持筒30を排出するとともに、次の缶蓋保持筒30が回動してくるのを待つ。次の缶蓋保持筒30が缶蓋供給路13及び蓋カウント装置15の真下に回動してくると、直ちにガイドバー41の間からストッパー48が前進し、蓋カウント装置15が作動する。
【0020】
次に、袋詰め機構Cの構成について説明する。図9の左側半分は、回転板40が時計回り方向に4分の1回転して缶蓋保持筒30が図8のS2の位置に回動し、袋詰め機構Cのホッパー60の下方において重なり合っている状態を示している。前記ホッパー60は、上端を尖らせた樋状の保持プレート61を間隔を明けて向かい合わせ、下端部を固定筒62で鉛直方向に固定するとともに、固定筒62の下端面に複数のストッパー63を設けてなり、上記缶蓋保持筒30と同様に4分の1回転ずつ間欠的に回転する。前記固定筒62は、把持材64に昇降自在に保持されている昇降杆65に連結材66を介して固定されている。従って、ホッパー60は昇降杆65と一体に昇降する。前記ストッパー63は、先端部が固定筒62の内面から出没自在となるように、下端部を回動自在に軸支してなり、通常は固定筒62の内側に付勢されている。
【0021】
前記ストッパー63は、図10に示すように、下端部が軸63aによって固定筒62の下端部に固定した取付筒63cに回動自在に上向きに軸支され、バネ材63bによって固定筒62の内側に付勢されている。ストッパー63の上端を固定筒62の外方に押圧すると、バネ材63bに抗して回動し内側面が固定筒62の内面とほぼ同一面となるか、固定筒62の内面よりもわずかに外側に位置するように形成されている。従って、前記ストッパー63を下方から押し上げると、先端部は固定筒62の内面と同一面となるか、あるいは固定筒の内面よりも外方に回動して缶蓋を下から充填することができ、充填した缶蓋がストッパー63より上方に位置すると再度先端部がバネ材63bによって戻されて固定筒62の内面から突出することにより、充填した缶蓋体を係止し落下するのを防止する。
【0022】
前記把持材64はモータ67によって駆動される回転軸68の頭部69の外周部に一体に固定されており、回転軸68と一体に回転する。回転軸68を軸受けする支持台70の上部には、外周面に水平溝71を形成した平面円形状のガイド板72が設けられている。前記ガイド板72には、前記水平溝71に連通する縦溝73が平面において直角方向に2つ形成されている。前記縦溝73には、上部外面に凹部74を形成した摺動部材75が昇降自在に嵌合している。前記凹部74は、摺動部材75が上昇しているときは水平溝71と一致し、水平溝71の一部を形成する。前記ホッパー60が、図11においてT1〜T4の位置に時計回りとは反対方向に4分の1回転ずつ間欠的に回転移動したとき、前記縦溝73は、T3及びT4の位置に形成されている。T2の位置は図8のS2の位置と重なり、下面側に回転してきた前記缶蓋保持筒30からホッパー60に缶蓋体が押し上げられ、T3の位置で包装用袋にホッパー60が挿入され、T4の位置で缶蓋体がホッパー60から包装用袋に充填される。
【0023】
図11のT3とT4においては、図9の右半分に示すように、昇降杆65を昇降させる前記摺動部材75は、それぞれの位置において、支柱80に取り付けられたロッドレスシリンダ81の可動部82に連結されている。前記水平溝71及び凹部74には、前記昇降杆65の下端部に固定されたスライダー76が嵌合しており、モータ67が作動して回転軸68が回転すると、回転軸68の頭部69に固定された把持材64も一体に回転し、このとき昇降材65の下端部に固定されたスライダー76が水平溝71にガイドされて回転する。前記スライダー76が摺動部材75の凹部74の位置で停止すると、スライダー76は摺動部材75とともに下方に引き下げられ、従って、昇降杆65及びホッパー60同時に引き下げられることになる。
【0024】
また、図9の左半分は、ホッパー60の真下に缶蓋保持筒30が停止し、図8のS2と図11のT2とが重なった状態の正面図である。この位置においては、缶蓋保持筒30から缶蓋体を押し上げてホッパー60に充填するエアーシリンダ55が配設されている。即ち、缶蓋積層機構Bと袋詰め機構Cとの缶蓋体の受け渡し位置(図8のS2)における缶蓋保持筒30の下方には、前記缶蓋保持筒30とほぼ同一軸線上を昇降自在としたロッド56を有するエアーシリンダ56が立設されている。エアーシリンダ55のロッド51は、上昇したとき缶蓋保持筒30内に挿入して缶蓋体を押し上げ、上方で待機しているホッパー60に充填する。ホッパー60に充填された缶蓋体は、ストッパー63によって係止されるから落下することはない。缶蓋体を充填したホッパー60は、袋に挿入するために4分の1回転してT3に移動する(図11参照)。
【0025】
図9の右半分は、図11のT3の位置において包装用袋に挿入されたホッパー60が、T4の位置に移動してきた状態の側面図である。図11のT4の位置においては、前記可動部82を駆動するロッドレスシリンダ81の他にさらに、袋Hをホッパー60とともに軽く把持する袋把持部77と、ホッパー60内の缶蓋体を押し上げて袋Hに充填するエアーシリンダ78が配設されている。前記袋把持部77は、図9及び図13に示すように、支柱80の上面の載置板77aにロッドレスシリンダ77bを設け、前記ロッドレスシリンダ77bによって一対の把持部材77cを駆動するエアーチャック77dを進退移動させるように構成されている。前記一対の把持部材77cの先端内側には、水平方向において対向するクランプツメ77eが設けられており、前記クランプツメ77eは把持部材77c内に埋め込まれたコイルバネによって互いに押し出す方向に付勢されている。前記コイルバネによって、缶蓋体を充填する際に包装用袋に強い引張力が作用したときには、把持部材77cの挟持力に拘わらずクランプツメ77eの把持力を包装用袋がホッパー60との間でずれる程度の保持力に保つことができる。
【0026】
また、図11のT4の位置におけるホッパー60の下方には、ホッパー60と略同軸上に設けられたエアーシリンダ78のロッド78aがホッパー60の下面開口から挿入可能に構成されている。従って、エアーシリンダ78が作動してロッド78aを押し上げると、ロッド78aの先端面がホッパー60に充填されている缶蓋体の下面に当接してそのまま押し上げ、ホッパー60から包装用袋に缶蓋体を入れ替えることができる。このとき、包装用袋は、袋把持部77によってホッパー60の外周面に軽く固定されているから、缶蓋体の先端部が包装用袋の底部に突き当たってもずれることがなく、缶蓋体を完全に押し込んだ状態で包装用袋に充填することができる。一方、缶蓋体をクランプツメ77eの把持力よりも強い力で押し上げた場合には、クランプツメ77eはコイルバネによって包装用袋をずらす程度に保持しているから、包装用袋も一体に押し上げることになり袋を破損させることがない。
【0027】
上記構成によって、スライダー76が図11のT3またはT4の位置に達すると、凹部74に嵌合して停止する。スライダー76が凹部74に嵌合した状態でロッドレスシリンダ81を作動させて下降させると、ロッドレスシリンダ81とともに、可動部82に連結された摺動部材75が同時に下降し、従って、連結材66を介して昇降材65に一体に連結されたホッパー60も下降する。後述するように、下降したホッパー60の上部に空の包装用袋を配し、次いで、ホッパー60を上昇させることによって空の包装用袋に挿入し、さらに、ホッパー60を4分の1回転させてT4に移動させ、袋把持部77を作動させて包装用袋を把持した後、エアーシリンダ78を作動させて缶蓋体をホッパー60から包装用袋に詰め替えればよい。
【0028】
次に、図14〜図19に基づいて、前記ホッパー60に包装用袋を供給する空袋供給機構Dについて説明する。空袋供給機構Dは、前記缶蓋体を包装する袋Hを収納する空袋収納装置85と、前記空袋収納装置85に収納された最上層の袋Hを上方から吸引して搬送する袋搬送装置86と、前記袋搬送装置86によって搬送された袋Hを倒立させる袋倒立装置87と、前記袋倒立装置87から袋Hを受け取って袋の口部を開口させて缶蓋体を充填されたホッパー60の上方に移動させる倒立袋移動装置88から構成されている。
【0029】
前記袋収納装置85は、図14及び図15に示すように、扁平に折り畳んだ袋Hを積層して載置する昇降自在なテーブル90と一時的に袋Hを載置するツメ102、102を有する。前記テーブル90は、その両端部をフレーム91に設けられたボールネジ92に螺合することによって昇降自在に設けられている。テーブル90の上面には、適宜の間隔で袋載置台93が設けられ、この袋載置台93に積層された袋Hが載置される。袋載置台93,93の間には、後述するように、袋Hを一時載置するツメが挿入される。前記ボールネジ92は、その両端部が前記フレーム91に取り付けたブラケット89に回転自在に軸支されており、ギアボックス95を介してモータ94によって回転駆動される。ボールネジ92が回転駆動されることによって、両端部を螺合してなるテーブル90が昇降する。前記テーブル90の両側(前面及び背面)には袋Hの両側を規制して積層状態を維持するために背板96と前板97が設けられ、前板97の中央部には袋を供給するために開閉する扉98が取り付けられている。前記扉98は、下端部を蝶番100によって起倒自在に取り付けるとともに、上端部に設けたノブ101によって固定するように構成してなる。
【0030】
前記構成において、モータ94の作動によってテーブル90を昇降させることができ、袋Hを供給する場合には、まず、テーブル90を下方に位置させ、前記ノブ101を引きながら扉98を手前側に倒して前板97を明けて袋Hを載置台93,93上に載置する。袋Hを載置台93に載置した後、扉98を締めて再度モータ94を作動させてテーブル90を上昇させればよい。そして、テーブル90は、積層した袋Hの数が減少するに従って上昇するように構成し、その最上部の袋Hの高さ位置を一定に保つようにしておく。
【0031】
前記空袋収納装置85のツメ102、102は、積層した袋Hを袋載置台93から仮受けして、一時載置するもので、袋の供給を停止させないためにテーブル90が下降して積層した袋Hを再度上昇させるまでの間、袋載置台93上の残り少なくなった袋を一時載置している。前記ツメ102、102は、ロッドレスシリンダ103のロッド103aに取り付けられて昇降自在とされている。前記ロッドレスシリンダ103は、フレーム104に設けられたロッドレール105に沿って前後(図15において左右方向)に移動する。このような構成によって、テーブル90が所定の高さに達し袋載置台93に載置した袋Hが残り少なくなったときに、袋載置台93,93の間に前記ツメ102,102を水平移動させ、テーブル90を降下させれば、袋載置第93上の袋Hはツメ102、102上に載置される。そして、降下したテーブル90の袋載置台93に袋Hを載置して再度上昇させる。袋載置台93上の袋がツメ102、102が載置している袋Hに下方から当接したときに、ロッドレスシリンダ103が作動してツメ102,102を後退させる。このようにして、空袋収納装置85には常に積層した袋Hが供給されており、最上層の袋Hは一定の高さに維持される。
【0032】
前記袋搬送装置86は、水平基板109に取り付けたエアーシリンダ108のロッド107の先端部にバキュームパッド106を設け、前記水平基板109はロッドレスシリンダ110によって駆動されるように構成されている。前記バキュームパッド106は、積層した最上層の袋Hに対向している。また、前記水平基板109は、その両端部下面に設けたリニアガイド111が、フレーム91の上端面に敷設したレール112に摺動可能に嵌合しており、水平基板109はロッドレスシリンダ110が作動することによって往復動する。前記袋搬送装置86によって包装用袋は袋倒立装置87上に搬送することができる。即ち、積層された最上層の袋Hに対向して待機しているバキュームパッド106がエアーシリンダ108の作動によって降下するとともに、袋Hを吸引して再度上昇する。袋Hを吸引したバキュームパッド106が上昇した後、ロッドレスシリンダ110が作動して水平基板109を袋倒立装置87上まで移動させ、さらに、エアーシリンダ108の作動によってバキュームパッド106を降下させて吸引してきた袋Hを袋倒立装置87上に載置することができる。
【0033】
前記袋倒立装置87は、図15及び図16に示すように、基板115上に支持杆116を介して袋載置板117を設けてなる。前記基板115の端部は倒立袋移動装置88側においてフレーム113上に設けた軸114に回動自在に軸支され、前記袋載置板117は支持杆116を介して基板115とほぼ並行に設けられている。前記袋載置板117からはバキュームパッド121及びバキュームパッド123の先端部が突出している。バキュームパッド121は前記支持杆116に取り付けられたエアーシリンダ120のロッドに設けられ、バキュームパッド123はエアーシリンダ122のロッドに設けられ、袋載置板117に穿設した透孔124から突出している。このバキュームパッド121、123により、袋搬送装置86のバキュームパッド106によって移送されてきた袋Hを袋載置板117上に吸引固定する。前記基板115の倒立袋移動装置88側は軸114によって軸支されており、、軸114側における下面端部には連結部材125が固着されており、連結部材125はクレピス形エアーシリンダ126のロッド127の先端部と軸128により回動自在に連結されている。
【0034】
上記構成において、エアーシリンダ126が作動してロッド127が延びると、基板115は連結部材125を介して押し上げられる。このとき、基板115は、端部が軸114によって軸支されているから、軸114を中心に回動しながら鉛直方向に倒立する。基板115が倒立することによって一体に連結された袋載置板117も倒立することになり、袋Hは倒立した袋載置板117から倒立袋移動装置88に引き渡される。従って、袋載置板117に袋Hを載置してバキュームパッド121,123によって吸引固定した状態のまま、エアーシリンダ126を作動させて基板115及び袋載置板117を倒立させると、袋Hは口部を下向きにされて倒立袋移動装置88にチャックされる。
【0035】
倒立袋移動装置88は、前記袋載置板117に保持された袋Hを受け取って吊り下げ、前記ホッパー60が挿入できるように袋Hの口部を開口させるもので、図16〜図19に示す。倒立袋移動装置88は、フレーム113上に敷設されたレール130に摺動自在に嵌合する走行台131に立設された支柱132の上端部に袋Hを保持するチャック部材133を設け、下端部に袋Hの口部を拡げる袋口部開口装置134を設けるとともに、前記袋口部開口装置134の下方に袋Hの口部をセンタリングするセンタリング装置135を設けてなる。さらに、図1に示すように、前記袋倒立装置87に設けたバキュームパッド123に対向するエアーシリンダ136のロッドに設けたバキュームパッド137が配設されている。
【0036】
前記レール130は、基板115及び袋載置板117とは直交する方向に敷設されており、レール130に嵌合する走行台131はロッドレスシリンダ138によって駆動される。前記チャック部材133は、支柱132の上部において上下方向に高さ位置を調節することができる水平アーム140に取り付けられている。前記水平アーム140の基部を支柱132に形成した縦穴141に挿入するとともに、クランクレバー142を取り付けてなる。前記クランクレバー142を回動することによって水平アーム140を昇降させ任意の高さ位置に固定することができる。前記チャック部材133は、倒立した袋Hの底部(口部の反対側)を厚み方向から挟持すべく、一対の挟持板143,143を備えたエアーチャック144から構成されている。エアーチャック144は、袋載置板117に保持されて倒立した袋Hの真上に位置し、挟持板143,143を閉じることによって挟持するように構成されている。
【0037】
前記袋口部開口装置134は、ツメ139をスライドさせるスライドテーブル146と、前記スライドテーブル146を昇降するエアーシリンダ150を備えている。前記ツメ139は、吊り下げられた袋Hの口部の略中央部に位置し、口部の端縁を挿入可能な凹部145を上向きに形成してなり、スライドテーブル146に設けたアーム147に固定されており、互いに離接する方向に開閉する。前記スライドテーブル146は支柱132に鉛直方向に設けたレール148に嵌合するリニアガイド149に固着されており、リニアガイド149には支柱132に固定したエアーシリンダ150のロッド151が固着されている。従って、ツメ139は、スライドテーブル146の作動によって互いに離接する方向に開閉するとともに、エアーシリンダ150の作動によってレール148に嵌合するリニアガイド149と一体に昇降する。前記チャック部材133の挟持板143,143と袋口部開口装置134のツメ139とは鉛直方向において対向している。
【0038】
また、前記袋口部開口装置134の下方に配設されたセンタリング装置135は、ガイド付シリンダー155によって昇降駆動される支点開閉型エアーチャック156に板バネ157を介して、前記袋口部開口装置の離接方向とは直交する方向に離接する一対の係止バー158、158を設けることによって構成されている。前記係止バー158、158は、板バネ157を介して取り付けられているので可撓性があり、側面から押圧すると撓む。バキュームパッド137を備えたエアーシリンダ136は、図16に示すように、スライドテーブル159に取り付けられており、スライドテーブル159の駆動によって倒立袋移動装置88の支柱132に倒立状態で吊り下げられた袋Hに対して離接する。
【0039】
上記構成によって、袋載置板117がエアーシリンダ126の駆動によって立ち上がり、バキュームパッド121によって保持した袋Hをチャック部材133の挟持板143の下方に口部を下向きにして倒立させると、エアーチャック144の作動によって挟持板143が袋の底部(開口部の反対側)を挟持するとともに、スライドテーブル159が作動してエアーシリンダ136を前進させてバキュームパッド137により袋Hの口部を吸引する。その後、バキュームパッド123とバキュームパッド137を後退させることによって袋Hの口部を開口させる。袋Hの口部を開口させた後、ガイド付シリンダー155が作動して袋口部開口装置134の下方に待機していた一対の係止バー158、158を上昇させて袋Hの口部に挿入する。一対の係止バー158、158が袋の口部に挿入した後、バキュームパッド121,123及びバキュームパッド137の吸引を解除するとともに、キュームパッド123及びバキュームパッド137を後退させて袋Hをチャック部材133による吊り下げ状態とする。その後、支点開閉型エアーチャック156を作動させて一対の係止バー158、158を開き、袋の折り目の部分に当接して幅方向に開いて口部を正確にセンタリングする。
【0040】
係止バー158、158が開いてセンタリングした後、エアーシリンダ150を作動させてツメ139を上昇させて袋の口部の端縁を凹部145に挿入し、次いで、スライドテーブル146を作動させてツメ139を開く。ツメ139が開くと、袋の折り目に当接している係止バー158、158は板バネ157を介して設けられているので、係止バー158、158はツメ139が開くにつれて互いに接近する方向に撓むことになり、袋Hの口部は四方に広げられてほぼ円形状に開口することになる(図19参照)。このようにして、袋Hの口部を略円形状に開口させた後、支点開閉型エアーチャック156を作動させて係止バー158、158を閉じ、ガイド付シリンダー155を作動させて降下させ、次に待機させる。係止バー158、158が降下した後、図16に示すように、ロッドレスシリンダー138によって走行台131を前進させて挟持板143によって吊り下げられた袋Hを図11のT3の位置で下方に引き下げられて待機しているホッパー60の上方に位置させる。
【0041】
その後、ホッパー60を降下させたときとは反対に、図20に示すように、ロッドレスシリンダ81を作動させて可動部82とともに摺動部材75を上昇させてホッパー60を袋Hに挿入する。このとき、ホッパー60を形成している樋状の保持プレート61の先端部は尖っており、その尖った先端部が袋Hの折り目の部分に挿入され、しかも折り目の部分は係止バー158,158によって正確にセンタリングされているるから、ホッパー60は袋Hにスムーズに挿入される。そして、ホッパー60の挿入時には、先端部で袋を押し拡げホッパー60自体をそのまま挿入するから、充填されている缶蓋体に何らの抵抗力も作用することがない。従って、ホッパー60の挿入速度を相当速くしても缶蓋体の整列状態が崩れたり、袋の内部で反転したりすることがない。さらに、ホッパー60は鉛直方向に立てた状態で挿入されるから、抵抗力が小さく袋を破損することがないとともに、缶蓋体の積層状態が崩れることもない。
【0042】
倒立した袋Hに缶蓋体を充填したホッパー60が挿入されると、モータ67が作動して回転軸68を回転させ、頭部69に固着された前記ホッパー60を袋Hを挿入したまま図11におけるT4の位置に4分の1回転させる。このとき、ホッパー60が上昇すると、摺動部材75の凹部74はガイド板72の水平溝71と一致するから、スライダー76は凹部74から水平溝71にガイドされて摺動することになる。
【0043】
次に、缶蓋体をホッパー60から包装用袋Hに袋詰めされた包装体を搬出する包装体搬出機構Eについて説明する。前記包装体搬出機構Eは、図2、図21及び図22に示すように、包装体を把持する把持装置160と、前記把持装置160を備えたロボット装置161によって構成されている。把持装置160は、前記ロボット装置161に連結する支持板163と押え板164との間に平行開閉形チャック165及び166が設けられている。前記平行開閉形チャック165は包装体の下部(包装用袋の口部側)を把持し、前記平行開閉形チャック166は包装体の上部(包装用袋の底部側)を把持するように上下に配設されており、それぞれスライド軸167に取付板168を介して押え板169が固着されている。前記押え板169は、平面円周方向における先端部が包装体を抱き込むように湾曲しており、内面には、ホッパー60を形成する保持プレート61、61との間の間隔に挿入される蓋押圧板170が一体に設けられている。前記蓋押圧板170のうち、平行開閉形チャック165における蓋押圧板170の下端部(図21における下端部)には、缶蓋体の落下を防止するために最下層の缶蓋を係止する突起171が突設されている。
【0044】
前記支持板163は、取付軸172を介して前記ロボット装置161のアーム173に取り付けられている。前記ロボット装置161は、所定の軌道を辿るようにCP制御され、把持した包装体の上下を反転させて次の口部折り畳み装置へ搬送するように構成されている。前記ロボット装置161は、公知の構成であるからその詳細な説明は省略する。
【0045】
上記構成の包装体搬出機構Eにより包装体を搬出するには、袋詰め機構Cのホッパー60が図11のT4において、ホッパー60内の缶蓋体を押し上げたエアーシリンダ78のロッド78aが上昇位置で缶蓋体を載置したまま、ロボット装置161を作動させて把持装置160の押え板169を開いた状態で包装体に接近させる。次いで、平行開閉形チャック166を作動させて蓋押圧板170によって包装袋内の缶蓋体を包装用袋Hとともに把持する。その後、ロッド78aとともにホッパー60を降下させると、缶蓋体を包装用袋Hに充填したままホッパー60だけを引き抜くことができる。このとき、缶蓋体は上端部が包装用袋の底部に押圧された状態で充填されており、下端部は突起171により係止されているから整列状態が崩れたり、口部から落下することはない。缶蓋体が充填された包装体は、把持装置160で把持したままロボット装置161の作動によって倒立状態から上下を逆に反転して口部を上方に向けながら、次の口部折り畳み装置へと搬送される。
【0046】
次に、図23〜図25に基づいて缶蓋体中継機構Fについて説明する。缶蓋体中継機構Fは、袋詰め機構Cあるいは空袋供給機構Dにおいて不具合が発生し、缶蓋積層機構Bから柱状体に積層された缶蓋体を前記機構に払い出すことができなくなったときに、保管・袋詰め機構Gに振り替えるための中継機構である。缶蓋体中継機構Fは、回転台175に一対のホッパー176、177と前記ホッパー176、177を起倒するエアーシリンダ178、179とからなる。前記回転台175はロータリアクチュエータ180によりタイミングベルト181を介して駆動される回転軸182に取り付けられており、図25において時計回り方向に2分の1回転ずつ間欠的に回転する。一対のホッパー176、177とエアーシリンダ178、179とは、図25に示すようにそれぞれ180度隔てて対称に設けられている。図23及び図25は、缶蓋積層機構Bの缶蓋保持筒30がS4の位置(図8)にあり、ホッパー176が前記缶蓋保持筒30とほぼ同軸上において重なり合っている状態を示している。
【0047】
前記ホッパー176,177は、一側面にスリット185を形成した保持筒186に缶蓋体を収納する4本のガイドバー187を缶蓋Kの外周縁に沿うようにほぼ等間隔で立設し、前記保持筒186の下端部内側にホッパー60の下端部に設けたストッパー63と同様なストッパー184を設け、ガイドバー187の先端部と中間部をスリット189を形成したバンド190で一体に固定するとともに、先端部のバンド190にはスリット189とは反対側に設けたスリット183に挿入される缶蓋押え用のストッパー188を設けてなる。前記スリット185、189は、同一線上に形成されており、前記ホッパー176,177が水平に倒れたときに下向きとなるように形成され、後述する缶蓋体を押し出す爪が挿入される。ストッパー184の構成はストッパー63と同様であるからその説明は省略する。前記ストッパー188は、ホッパー176,177を倒したときに充填されている缶蓋体が倒れるのを防止するもので、ロータリアクチュエータ192によって90度回動するアーム191を設けてなり、前記アーム191は、図25において、ガイドバー187の間からホッパー先端部のバンド190のスリット183に挿入され、ホッパー176,177内に水平に倒れて缶蓋体の上端面を押さえるように構成されている。
【0048】
前記保持筒186は、前記回転台175の下面に固定された軸受195に軸支された回動軸196に固定されており、回動軸196と一体に回動しスリット185、189を下向きにして水平状態となる。前記回動軸196は、トラニオン取付形のエアーシリンダ178,179のロッド198に連結されたクランク199を固着してなる。従って、ホッパー176,177は、エアーシリンダ178,179の作動によって回動軸196を軸にしながら起倒し、缶蓋体を払い出すときは水平状態まで回動される。
【0049】
前記構成において、缶蓋積層機構Aの缶蓋保持筒30がS4の位置に回動してホッパー176とほぼ同軸上において重なり合うと、回動してきた缶蓋保持筒30の下方に配設されているエアーシリンダ200のロッド201が缶蓋保持筒30の下面開口から挿入して缶蓋体をホッパー176内へと押し上げる(図23参照)。エアーシリンダ200のロッド201の先端面がホッパー176に達すると、缶蓋体はホッパー176に入れ替えられる。このとき、ホッパー176の下端部に設けたストッパ184は、缶蓋体によって押し上げられ缶蓋体の下端面がストッパー184より上方に達すると、バネの付勢によって水平になるから、缶蓋体を係止しホッパー176からの落下を防止する。このようにして、缶蓋体を缶蓋保持筒30からホッパー176に入れ替えた後に、回転台175を2分の1回転移転させて反対側のホッパー177と入れ替え、アーム191を倒して缶蓋体の上面を押え、次いで、エアーシリンダ178を作動させてホッパー176を水平状態に倒して次の保管・袋詰め機構Gへの払出を待つ。
【0050】
図26〜図29に基づいて、前記缶蓋中継機構Fから缶蓋体を受け入れて一時ストックするとともに、手動により袋詰めするように構成した保管・袋詰め機構Gについて説明する。保管・袋詰め機構Gは、ホッパー176,177から缶蓋体を払い出す払出装置202と、前記払出装置202によって払い出された缶蓋体をストックするストック装置203と、ストック装置203にストックされた缶蓋体を手動で袋詰めする袋詰め装置204とから構成されている。前記払出装置202は、図23に示すように、ホッパー176,177が水平状態に倒されたときに真下に位置するように同一方向に配設されており、缶蓋体の先端面(上端面)を押えるストッパー210と、缶蓋体の後端面(下端面)を押えるストッパー211と、これらを載置固定する走行台212と、前記走行台212を水平移動させるロッドレスシリンダ213とからなる。ストッパー210は、アーム214をロータリアクチュエータ215によって起倒自在に構成してなる。前記アーム214は、アーム191とともに缶蓋体の先端面を押え、アーム214によって押さえた後にアーム191を開放する。
【0051】
また、ストッパー211は、係止部219を有するL字形フック216の基部を支持杆217に軸218によって回動自在に軸支し、前記フック216の略中央部に一端を軸支してなる取付杆220と走行台に一端を軸支してなる取付杆221のそれぞれ反対側の端部をエアーシリンダ222のロッド223に軸224によって回動自在に軸支してなる。従って、エアーシリンダ222が作動してロッド223が進退することによって前記フック216は軸218を中心にして回動し、係止部219が上下することになる。係止部219が上昇したときに、前記保持筒186の開口面から缶蓋体の後端面を係止する。これによって、ホッパー176,177内の缶蓋体は先端面と後端面がそれぞれアーム214と係止部219によって挟持されることになる。前記走行台212は、走行レール225に嵌合するリニアガイド226に載置されており、ロッドレスシリンダ227によって駆動される。走行台212が走行すると、係止部219はスリット185にガイドされてガイドバー187内に挿入され、さらにスリット189に挿入されて缶蓋体を押し出すことになる。このようにして、缶蓋体はアーム214と係止部219によって挟持された状態でホッパー176,177から引き出されることになる。
【0052】
前記払出装置202によってホッパー176,177から引き出された缶蓋体は、ストック装置203に収納されてストックされる。ストック装置203は、前記払い出された缶蓋体を仮受けする仮受け部230と、波形状に形成した載置テーブル231と、缶蓋体を仮受け部230から載置テーブル231に移し換える載せ替え装置232を備えている。仮受け部230は、上記水平に倒れたホッパー176,177のガイドバー187と連続するように2本の載置バー233を水平に設けてなる。上記のように、ホッパー176,177からアーム214と係止部219によって挟持された状態で引き出された缶蓋体は、そのまま載置バー233に載せられる。載置バー233に載せられた缶蓋体は垂直な方向に立てた状態で積層されている。前記載置テーブル231は、図28に示すように、載置バー233の側面に近接して略同一高さに設けた水平部235を除いて、前記載置バー233と平行な凹部234を複数形成することによって波形状に形成するとともに、垂直な状態で積層された缶蓋体を支える平行な側板236,237を設けてなる。側板236及び側板237は、缶蓋体の長さに応じてその間隔を調節することができるように、互いに離接する方向に移動可能となっている。
【0053】
また、前記載せ替え装置232は、缶蓋体を前記載置バー233から載置テーブル231に転がしながら載せ替えるもので、ブラケット240に昇降自在な送り部材241を配設するとともに、前記ブラケット240を駆動するエアーシリンダ242を備えている。前記送り部材241は、昇降杆243の下面に送り板244とガイドバー245とを平行に設けてなり、昇降杆243の一端をブラケット240に敷設した垂直なレール246に嵌合するリニアガイド247に固着するとともに、昇降杆243の上面に設けたエアーシリンダ248のロッド249を前記ブラケット240に固定してなる。従って、エアーシリンダ248が作動すると、昇降杆243は、一端をレール246上を走行しながら昇降する。尚、前記送り部材241は、送り板244とガイドバー245を設けることなく、昇降杆243自体を下面が缶蓋体を嵌合可能な大きさに開口した長方形状の箱形状に形成してもよい。
【0054】
前記ブラケット240を構成する垂直な軸受け部251には、水平に敷設したレール252に嵌合するリニアガイド253が固定されており、さらに、前記ブラケット240を駆動するエアーシリンダ242のロッド255が固定されている。上記構成によって、前記払出装置202によってストック装置203の載置バー233上に載置された缶蓋体は、上方において待機している昇降杆243がエアーシリンダ248の作動によって降下し、送り板244とガイドバー245によって側面が挟み込まれる。次いで、エアーシリンダ242を作動させて送り部材241をブラケット240とともに水平部235方向に移動させれば、缶蓋体は送り板244とガイドバー245によって挟まれながら送り板244によって押し出されるから、転がりながら水平部235に載せ替えられ、さらに、押し出されると凹部234に嵌合される。このとき缶蓋体は、送り板244とガイドバー245によって前後が規制されており、両端部は側板236,237によって押さえられているから、倒れたり崩れたりすることがない。
【0055】
次に、ストック装置203にストックされた缶蓋体を手動で袋詰めする袋詰め装置204について説明する。袋詰め装置204は、前記載置テーブル231上の缶蓋体を掻き寄せる掻き寄せ装置260と、掻き寄せた缶蓋体を一旦右側に移動させる移動用トレー261と、紙袋を載せて缶蓋体を押し込む袋詰め用トレー262を備えている。前記掻き寄せ装置260は、断面コ字状の寄せ部材263を下向きにしてフレーム264に昇降自在に配するとともに、前記フレーム264を前記載置テーブル231の両側に平行に設けたシャフト266に取り付けてなるリニアブッシュ267に固定してなる。図27に示すように、寄せ部材263の上面中央部には押圧用シャフト270を設けてなり、前記押圧用シャフト270は、フレーム264に設けたブッシュ271に摺動自在に挿通し、圧縮コイルバネ272を装着するとともに、先端にボールクリップ273を固着してなる。また、寄せ部材263の上面には、寄せ部材263が水平な状態で昇降するようにガイドシャフト274が設けられている。
【0056】
前記移動用トレー261は、缶蓋体が載置テーブル231から落下するように上端面が載置テーブル231に近接しており、落下した缶蓋体をそのまま右側に移動できるように、載置テーブル231の長さの約2倍の長さに形成されている。移動用トレー261に缶蓋体を落下させるときは、缶蓋体の両端の缶蓋が倒れるのを防止するために予め移動用トレー261内にスライダー275、275を収納しておき、このスライダー275、275内に落下した缶蓋体をスライダーごと右側に移動させればよい。上記構成において、寄せ部材263は、通常は前記圧縮コイルバネ272の付勢力によって上方に引き上げられている。従って、缶蓋体を掻き寄せるときに、リニアブッシュ267をシャフト266に沿って移動させて、載置テーブル231の手前側に載置されている缶蓋体の上方に寄せ部材263を位置させる。次いで、ボールクリップ273を押圧して圧縮コイルバネ272の付勢力に抗して押圧用シャフト270を押し下げ、缶蓋体を寄せ部材263の内部に嵌合する。そのまま、寄せ部材263を手前に引き寄せれば缶蓋体は移動用トレー261内に落下することになる。
【0057】
前記袋詰め用トレー262は、前記移動用トレー261とほぼ同じ長さであって平行に設けられており、缶蓋体を載置するトレー276と袋を載置する袋載置台277とを直線上に設けるとともに、トレー276には袋載置台277側に、袋の口部に差し込む開口ガイド278を突設してなる。前記開口ガイド278は、図29に示すように、筒体の先端面が傾斜面となるように、筒体の側面に先端に向かって大きくなるスリット279を形成してなり、袋載置台277との間には袋を差し込むことができるように隙間が形成されている。
【0058】
缶蓋体を手動で袋詰めするには、まず、袋の口部に開口ガイド278を差し込んで装着しておき、次いで、移動用トレー261の右側に移動させられている缶蓋体を持ち上げてトレー276に移し、袋の口部を開口ガイド278に押さえながら缶蓋体の端面を押して袋内に押し込めばよい。
【0059】
尚、上記実施形態では、一般に右利きの作業者が多く、また、据え付け面積を小さくするために、載置テーブル231ストックされている缶蓋体を一旦右側に移動させて袋詰めするように、移動用トレー261を載置テーブル231の長さだけ右側に延設する構成としたが、移動用トレー261は載置テーブル231と同じ長さとし、袋載置台277を載置テーブル231の左側に突出するように構成してよい。
【0060】
【発明の効果】
上記から明らかなように、この発明に係る缶蓋体の自動袋詰め装置によれば、水平状態で一枚ずつ搬送されてきた缶蓋を積層する缶蓋積層機構Bと、前記積層された缶蓋を袋に詰める袋詰め機構Cは、すべて缶蓋体を鉛直方向に保持するものであるから、従来に比べて設置面積が小さくなり、床を効率的に使用することができる。また、缶蓋体を鉛直方向に保持するものであるから、袋への挿入時に缶蓋体の整列状態が崩れたり反転するおそれがなく、袋詰め作業の高速化、高能率化を図ることができる。また、缶蓋積層機構Bと袋詰め機構Cとは、水平に回転する構造としたから、それぞれの工程を連続させることができ、この点でも作業の高速化と効率化を図ることができる。また、缶蓋を水平状態に積層する缶蓋供給機構Bには、中間部にバッファーを設けることにより缶蓋が一時仮受けされ落下速度が調節されるから、缶蓋を反転させることなく供給することができる。さらに、缶蓋を所定枚数積層するときは、下方から支持する昇降ロッドを缶蓋の供給速度に同調させて降下させるから、積層時の蓋の反転を防止することができる。
【0061】
缶蓋体を袋に充填する際には、缶蓋によって袋を押し拡げるのではなくホッパーごと袋に挿入するものであるから、缶蓋による抵抗力を受けることがない。従って、缶蓋の整列状態が崩れたり反転するようなことがない。さらに、ホッパーを袋に挿入するときは、袋を鉛直方向に吊り下げて下方から挿入するので、袋にはほとんど抵抗力が作用することがない。従って、袋を破損させることがなくスムーズに充填することができる。また、袋の口部は、センタリング部材が袋の折り目に係止して押し拡げるとともに、直交する方向にスライドする爪によって略円形状に開口されるから、袋の口部を大きく開口させるとともに、正確に位置させることができるから、ホッパーをスムーズに挿入することができるばかりでなく、ホッパーによる袋への抵抗力を小さくすることができる。
【0062】
さらに、缶蓋体を袋詰めした後、直ちに反転させて袋の口部を上方に向けて次の口部折り畳み装置へと移送されるから、袋内の缶蓋が倒れることがない。また、空袋は、折り畳んで積層した状態から鉛直に倒立させ下方に向けた口部を開口させるものであるから、開口が容易であるとともに、従来のように袋を斜めや水平にして挿入する場合に比して、ホッパーごと挿入することと相まって袋はスムーズに押し拡げられ、袋への抵抗力を小さくすることができる。
【0063】
缶蓋積層機構Bから袋詰め機構Cへの缶蓋体は鉛直方向において受け渡されるから、袋詰め機構において不具合が発生した場合でも、缶蓋体を保管機構に振り分ける缶蓋体中継機構も袋詰め機構と同様に、水平に回転する回転台にホッパーを立設する構成となし得るから、設置面積が小さくすることができるとともに、缶蓋積層機構Bからの払出をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る一部を省略した装置全体の概略平面図である。
【図2】同じく一部を省略した装置全体の概略を示す正面図である。
【図3】バッファーにおける構成を示す平面図である。
【図4】同じくバッファーにおける構成を示す正面図である。
【図5】蓋カウント装置の平面図である。
【図6】同じく蓋カウント装置の正面図である。
【図7】缶蓋保持筒を示す正面図である。
【図8】同じく缶蓋保持筒の平面図である。
【図9】袋詰め機構を示す説明的正面図である。
【図10】袋詰め機構におけるホッパーの部分的説明図である。
【図11】同じく袋詰め機構の部分的平面図である。
【図12】袋詰め機構におけるホッパーとガイド板との関係を示す部分的説明図である。
【図13】空袋供給装置におけるホッパーと袋把持部との関係を示す説明図である。
【図14】空袋供給装置の概略を示す正面図である。
【図15】同じく空袋供給装置の概略を示す側面図である。
【図16】同じく空袋供給装置の部分を示す説明図である。
【図17】同じく空袋供給装置における袋の倒立状態を示す説明図である。
【図18】同じく空袋供給装置における袋の口部を開口するフックの作用を示す説明図である。
【図19】ホッパーを袋に挿入する状態の説明図である。
【図20】空袋供給装置における袋とホッパーとの関係を示す説明的側面図である。
【図21】包装体搬出機構における包装体を把持した状態の説明的側面図である。
【図22】同じく平面図である。
【図23】缶蓋体中継機構の概略を示す側面図である。
【図24】同じく缶蓋体中継機構の概略を示す正面図である。
【図25】缶蓋体中継機構の概略を示す平面図である。
【図26】保管・袋詰め機構の概略を示す平面図である。
【図27】同じく保管・袋詰め機構の概略を示す正面図である。
【図28】同じく保管・袋詰め機構の概略を示す側面図である。
【図29】保管・袋詰め機構における袋詰め用トレーの一部を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
A 缶蓋供給機構
B 缶蓋積層機構
C 袋詰め機構
D 袋供給機構
E 包装体搬出機構
F 缶蓋体中継機構
G 保管・袋詰め機構
K 缶蓋
10 搬送路
11 バキュームダウンスタッカー
12 ガイドバー
13 缶蓋供給路
14、14a バッファー
15 蓋カウント装置
30 缶蓋保持筒
31 缶蓋体高さ調整装置
40 回転板
41 ガイドバー
46 昇降ロッド
47 単軸電動アクチュエータ
48 ストッパー
60 ホッパー
63 ストッパー
64 把持材
65 昇降材
66 連結材
71 水平溝
73 縦溝
74 凹部
75 摺動部材
76 スライダー
77 袋把持部
81 ロッドレスシリンダ
82 可動部
85 空袋収納装置
86 袋搬送装置
87 袋倒立装置
88 倒立袋移動装置
90 テーブル
93 袋載置台
94 モータ
106 バキュームパッド
108 エアーシリンダ
110 ロッドレスシリンダ
113 フレーム
115 基板
117 袋載置板
120、122 エアーシリンダ
121、123 バキュームパッド
132 支柱
133 チャック部材
134 袋口部開口装置
135 センタリング部材
136 エアーシリンダ
137 バキュームパッド
138 ロッドレスシリンダ
140 水平アーム
143 挟持板
144 エアーチャック
145 ツメ部材の凹部
146 エアースライドテーブル
150 エアーシリンダ
155 ガイド付シリンダー
156 支点開閉型エアーチャック
157 板バネ
158 係止バー
160 把持装置
161 ロボット装置
175 回転台
176、177 ホッパー
178、179 エアーシリンダ
183 スリット
185 スリット
186 保持筒
187 ガイドバー
188 ストッパー装置
189 スリット
191 アーム
202 払出装置
203 ストック装置
204 袋詰め装置
210、211 ストッパー
212 走行台
214 アーム
216 フック
230 仮受け部
231 載置テーブル
232 載せ替え装置
233 載置バー
242 エアーシリンダ
243 昇降杆
244 送り板
245 ガイドバー
260 かき寄せ装置
261 移動用トレー
262 袋詰め用トレー
263 寄せ部材 264 フレーム 265
278 開口ガイド

Claims (2)

  1. 缶蓋を所定枚数計数して水平な状態で供給する缶蓋供給機構と、前記缶蓋供給機構から供給された缶蓋をそのまま水平な状態で積層する缶蓋積層機構と、積層された缶蓋体を袋に詰める袋詰め機構と、折り畳んだ空袋を一枚ずつ取り出して前記袋詰め機構に供給する空袋供給機構と、袋詰めされた包装体を搬出する包装体搬出機構とからなり、
    前記缶蓋供給機構は、缶蓋の外周縁に沿うように鉛直方向に4本のガイドバーを等間隔に配設した筒状の供給路に、缶蓋の周縁に嵌合し缶蓋の落下速度を調節する4つのギヤーからなるバッファーと、外周面に缶蓋の周縁を嵌合するネジ溝が形成され、缶蓋を一枚ずつ落下させる回転歯と外周縁の一部を切り欠いた回転板に近接する近接スイッチからなる蓋カウント装置とを備えており、
    前記缶蓋積層機構は、4分の1回転ずつ間欠的に回転する回転板の周縁部に缶蓋を積層する4つの缶蓋保持筒を立設し、前記缶蓋保持筒は4本のガイドバーを缶蓋の外周縁に沿うように円形状に配し、上下を缶蓋より大径の透孔を設けた枠で固定し、下枠には収納した缶蓋体の落下を防止する複数の爪を設けてなり、前記蓋カウント装置と重なり合う缶蓋保持筒の下方には同軸上に上昇時に前記缶蓋保持筒に挿入可能なロッドを昇降駆動する缶蓋体高さ調整装置を配設してなり、
    前記袋詰め機構は、4分の1回転ずつ間欠的に回転するとともに、樋状の保持プレートを間隔を明けて向かい合わせ、その下端部を下端面にストッパーを設けた固定筒で固定した昇降自在なホッパーと、缶蓋積層機構の缶蓋保持筒から前記ホッパーに缶蓋体を充填する昇降自在なロッドを有するエアーシリンダーと、前記缶蓋積層機構の缶蓋保持筒から缶蓋体を充填するホッパーの位置とは反対側の位置には、ホッパー内の缶蓋体を押し上げて包装用袋に充填するロッドを有するシリンダーと、ホッパーを袋とともに把持する袋把持部とを備えており、
    前記空袋供給機構は、昇降自在なテーブルと一時的に包装用袋を載置するツメを有する空袋収納装置と、収納された最上層の袋を上方から吸引して次の袋倒立装置へ搬送する袋搬送装置と、基板上に支持杆を介してバキュームパッドの先端部が下方から突出している袋載置板を設け、前記基板を起倒自在とした袋倒立装置と、倒立した袋の口部を下向きに受け取るチャック部材と、袋の口部を開口させる袋口部開口装置と、前記袋口部開口装置の下方に配設されたセンタリング装置と、前記袋載置板から突出しているバキュームパッドと対向するバキュームパッドを配設してなる倒立袋移動装置とを備え、前記包装体搬出機構は、平行開閉形チャックに固着され内面に蓋押え板を有する押え板で缶蓋体を収納した包装体を把持する把持装置と、前記包装体の上下を反転させて次工程に搬送するロボット装置とを備えていることを特徴とする缶蓋体の自動袋詰め装置。
  2. 前記袋詰め機構及び/または空袋供給機構が不具合のときに、柱状体に積層された缶蓋体を缶蓋積層機構から受けて払い出す缶蓋体中継機構と、前記缶蓋中継機構から払い出された缶蓋体を一時ストックするとともに、手動により袋詰めすることが可能な保管・袋詰め機構とを備え、前記蓋体中継機構は、水平に2分の1回転ずつ間欠的に回転する回転台に一対のホッパーと前記ホッパーを起倒するエアーシリンダとを180度隔てて設け、缶蓋積層機構の缶蓋保持筒と前記ホッパーとは移動する途中において上下に重なり合うように形成されており、前記保管・袋詰め機構は、缶蓋体中継機構のホッパーから缶蓋体を払い出す払出装置と、払い出された缶蓋体をストックするストック装置と、ストックされた缶蓋体を手動で袋詰めする袋詰め装置とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の缶蓋体の自動袋詰め装置。
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