JP4325591B2 - グラフ表示装置およびグラフ表示処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の関数式に対応する複数のグラフ間の関係を効果的に学習可能としたグラフ表示装置およびグラフ表示処理プログラムに関する。
従来、グラフ関数電卓と呼ばれるグラフ表示機能を備えた小型の電子式計算機がある。このグラフ関数電卓では、任意の関数式y=f(x)を入力してグラフ描画の指示操作を行うと、表示画面上で表示可能なXY座標レンジ内で、X方向の表示画素に対応する各x座標値に対応したy座標値が算出され、このxy座標値に対応する位置の表示画素が点灯されることで関数式のグラフが描画表示される。
このようなグラフ関数電卓は、関数計算それ自体やその関数式をグラフ化した場合のグラフ形態の学習に利用される。
そして、複数の関数式にそれぞれ対応する複数のグラフを同一画面上に合成して表示させたり、複数に分割した画面上に独立して表示させたりすることで、グラフの解析などが容易に行えるようにしたグラフ関数電卓が考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平07−146947号公報
一方、複数の関数式にそれぞれ対応する複数のグラフを表示させこれを解析するような場合、交点が存在するのか否か、交点が存在するとすればグラフの位置や傾き、開き具合などを決める関数式内の変数値がどのような条件のときであるかを知ることも重要であるが、このようなグラフの解析に適したグラフ関数電卓は考えられていない。
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、複数の関数式にそれぞれ対応する複数のグラフ間の関係を学習するのに効果的なグラフ表示装置およびグラフ表示処理プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に記載のグラフ表示装置は、2つの関数式であって、一方の関数式の係数の1つは変数である関数式を入力する式入力手段と、この式入力手段により入力された2つの関数式の係数間の差分に基づいた判別式を計算する判別式計算手段と、ユーザによる所定の操作が行われる毎に、前記判別式計算手段により計算される判別式の計算結果Dが(D>0)(D=0)(D<0)の3つの関係となる前記変数の値を順番に1つずつ計算する変数値計算手段と、この変数値計算手段により前記変数値が計算される毎に、計算された変数の値を代入した前記関数式に対応するグラフを前記(D>0)(D=0)(D<0)のうちの当該関係を示す表示体と共に表示させるグラフ表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
請求項に記載のグラフ表示装置は、前記請求項に記載のグラフ表示装置において、前記グラフ表示制御手段は、前記変数値計算手段により前記判別式の計算結果Dが前記所定の関係(D>0)(D=0)(D<0)となるそれぞれの変数の値が計算される毎に、当該変数の値を代入した1つの関数式に対応するグラフともう1つの関数式に対応するグラフの描画座標に合わせて前記表示画面上の座標範囲を設定する座標範囲設定手段を有することを特徴としている。
請求項に記載のグラフ表示装置は、前記請求項1または請求項2に記載のグラフ表示装置において、前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記変数値計算手段により計算された変数の値も共に表示させることを特徴としている。
本発明の請求項1(請求項)に記載のグラフ表示装置(グラフ表示処理プログラム)によれば、2つの関数式であって、一方の関数式の係数の1つは変数である関数式がユーザ操作に応じて入力されると、この入力された2つの関数式の係数間の差分に基づいた判別式の計算が実行されると共に、ユーザによる所定の操作が行われる毎に、前記判別式計算手段により計算される判別式の計算結果Dが(D>0)(D=0)(D<0)の3つの関係となる前記変数の値を順番に1つずつ計算され、前記変数値が計算される毎に、計算された変数の値を代入した前記関数式に対応するグラフを前記(D>0)(D=0)(D<0)のうちの当該関係を示す表示体と共に表示されるので、2つの関数式にそれぞれ対応するグラフ間の関係を変数の値に関係付けて知ることができる。
本発明の請求項に記載のグラフ表示装置によれば、前記請求項に記載のグラフ表示装置において、判別式の計算結果Dが所定の関係(D>0)(D=0)(D<0)となるそれぞれの変数の値が計算される毎に、当該変数の値を代入した1つの関数式に対応するグラフともう1つの関数式に対応するグラフの描画座標に合わせて表示画面上の座標範囲が設定されるので、(D>0)(D=0)(D<0)それぞれの関係を満たす各グラフ表示を、その都度適切な座標範囲を設定して見易く表示することができる。
本発明の請求項に記載のグラフ表示装置によれば、前記請求項1または請求項2に記載のグラフ表示装置において、グラフ表示制御手段は、さらに、変数値計算手段により計算された変数の値も共に表示させるので、1つの関数式の変数の値と判別式そして2つの関数式に対応するグラフ軌跡との関係を容易に且つ明確に知ることができる。
よって、本発明によれば、複数の関数式にそれぞれ対応する複数のグラフ間の関係を学習するのに効果的なグラフ表示装置およびグラフ表示処理プログラムを提供できる。
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明のグラフ表示装置の実施形態に係るグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10の電子回路の構成を示すブロック図である。
この電子式計算機(電卓)10は、コンピュータである制御部(CPU)11を備えている。
制御部(CPU)11は、ROM12に予め記憶されているシステムプログラム、あるいはメモリカード13から外部メモリ接続部14を介し読み込まれてROM(フラッシュ)12に記憶された計算機制御プログラム、あるいは通信部15から外部PC16を経由して接続される通信ネットワークN上のWebサーバ(プログラムサーバ)17からダウンロードされて前記ROM(フラッシュ)12に記憶された計算機制御プログラムに従いRAM18を作業用メモリ(ワークメモリ)として回路各部の動作を制御する。そして、前記ROM12に予め記憶されたシステムプログラムや計算機制御プログラムは、キー入力部19からのキー入力信号に応じて起動される。
制御部(CPU)11には、前記ROM12、メモリカード接続部14、通信部15、RAM18、キー入力部19が接続される他に、液晶表示部(LCD)20が接続される。
キー入力部19には、数値や文字データを入力する際に操作される数値・データ入力キー19a、演算式の入力にあたり各種の演算子や関数記号などを入力する際に操作される演算子・記号キー19b、入力された関数式に対応するグラフの描画表示を指示する際に操作される「グラフ」キー19c、入力された複数の関数式の相互に関連する解(グラフ上の交点)の存在を当該関数式内でユーザ指定された1つの変数の変化を条件として[判別式](D=b2−4ac)に基づき計算解析し判別する際に操作される「判別式」キー19d、直前のキー入力や処理を取り消す際に操作される「ESC」キー19e、選択されたデータの確定や処理の実行を指示する際に操作される「EXE」キー19fなどが設けられる。
RAM18には、液晶表示部20に表示するべきキー入力された式データやその演算結果データそして関数式に対応して描画処理されたグラフデータなどを記憶するための表示メモリ18a、キー入力された関数式などの式データを記憶するための入力式メモリ18b、判別式および当該判別式による2つの関数式の代入計算式を記憶するための判別式メモリ18c、液晶表示部20に対するグラフの描画表示処理に際し当該表示画面に設定されたグラフ座標の範囲(座標レンジ)を記憶するための範囲メモリ18d、キー入力部19における「判別式」キー19aの操作回数をカウントするためのキーカウンタ18eが備えられる。
本実施形態の電子式計算機(電卓)10においては、2つの関数式として、2次関数「y=px2+qx+r」と1次関数「y=sx」が入力され、係数p、q、r、sのうち1つを変数Aで指定するものとする。これらの関数式について、各対応するグラフ間の交点の存在や不存在を解析する場合には、ユーザによって「判別式」キー19dが操作される。この操作により電子式計算機(電卓)10は、当該2式の係数の差分を求め、この差分における各項の係数a,b,cをそれぞれ前記[判別式](D=b2−4ac)のa,b,cに当て嵌めると共に、当該a,b,cに含まれる変数Aを変化させる計算処理を行い、「判別式」キー19dの操作毎に「D>0」「D=0」「D<0」となるそれぞれの変数Aの一例を計算し、各対応するグラフの描画表示を行う。
これにより、「D>0」である場合には2つの交点が存在するグラフが解析表示され、「D=0」である場合には1つの交点(接点)が存在するグラフが解析表示され、「D<0」である場合は交点を持たないグラフが解析表示される。
次に、前記構成のグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10における複数の関数式に対応するグラフ間関係の学習機能の処理動作について説明する。
図2は、前記小型電子式計算機(電卓)10における複数グラフ間関係の学習機能の処理を示すフローチャートである。
図3は、前記小型電子式計算機(電卓)10の複数グラフ間関係の学習機能処理に伴う操作表示状態を示す図である。
グラフ間の関係を学習する場合は、ユーザは図示しないモードキーの操作等により学習モードを設定する。そしてまずグラフ解析の対象とすべく2つの関数式の登録処理が行われる(ステップS1)。本実施形態においては、キー入力部19に対するユーザ操作に応じて、図3(A)に示すように、2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」が入力されたものとして説明をする。入力された関数式は、RAM18内の入力式メモリ18bに登録される。
すると、入力式メモリ18bに登録された2つの関数式の係数の差分が計算され、x2の係数の差分をa、xの係数の差分をb、定数項の差分をcとして判別式メモリ18cに記憶されている[判別式](D=b2−4ac)に代入され、当該判別式Dの計算が実行される(ステップS2)。
この場合、aは“1”、bは“−2−A”、cは“1”となる。
ここで、図3(A)に示すように、キー入力部19における「判別式」キー19dが操作されると(ステップS3)、RAM18内の初期状態“0”となっているキーカウンタメモリ18eのカウントデータが“+1”カウントアップされる(ステップS4)。
そして、前記キーカウンタメモリ18eのカウントデータに従い、「判別式」キー19dの操作回数が1回目であると判断されると(ステップS5)、前記ステップS2において代入計算が開始された[判別式](D=b2−4ac)において(D>0)となるところの変数Aの計算が開始され(ステップS6)、計算可能である否か、つまり(D>0)となる変数Aが存在するか否か判断される(ステップS7)。
このステップS7において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D>0)となる変数A(例えばA=1)が算出されたと判断されると(ステップS7(Yes))、そのAの値を前記2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に代入した場合の2つの交点座標P1,P2が算出される(ステップS8)。そして、当該2つの交点座標P1,P2を液晶表示部20の表示画面上に含んで2つのグラフを表示させるためのグラフ座標レンジが計算され、RAM18内の範囲メモリ18eに設定記憶される(ステップS9)。
すると、前記RAM18内の範囲メモリ18eに設定されたグラフ座標レンジに従って前記2つの交点座標P1,P2が算出されたところの変数A(=1)を確定した2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフG1,G2が生成描画されて、図3(A)に示すように液晶表示部20に表示されると共に、そのときの判別式(D>0)および変数(A=1)が同一画面上に表示される(ステップS10)。
これにより、ユーザ入力された2つの関数式について、判別式(D>0)となって2つの交点座標P1,P2が得られる変数Aとこれに対応した2つのグラフG1,G2が描画表示され、予めユーザが指定した関数式内の変数Aがどのような値となれば判別式(D>0)となって2つの交点座標P1,P2を有するグラフG1,G2が得られるかを容易に学習することができる。
一方、前記ステップS7において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D>0)となる変数Aの算出は不可であると判断されると(ステップS7(No))、入力された2つの関数式に関しては交点を求めることができない計算不可のメッセージが液晶表示部20に表示される(ステップS11)。
このように、前記ユーザ入力された2つの関数式について、判別式(D>0)となって2つの交点座標P1,P2が得られる2つのグラフG1,G2が描画表示された後に、図3(B)に示すように、キー入力部19の「判別式」キー19dが再操作されると(ステップS3)、RAM18内のキーカウンタメモリ18eのカウントデータが“+1”されて“2”にカウントアップされる(ステップS4)。
そして、前記キーカウンタメモリ18eのカウントデータに従い、「判別式」キー19dの操作回数が2回目であると判断されると(ステップS5)、前記ステップS2において代入計算が実行された[判別式](D=b2−4ac)において(D=0)となるところの変数Aの計算が開始され(ステップS12)、計算可能である否か、つまり(D=0)となる変数Aが存在するか否か判断される(ステップS13)。
このステップS13において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D=0)となる変数A(A=0)が算出されたと判断されると(ステップS13(Yes))、そのときのAの値を前記2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に代入した場合の接点座標Pが算出され(ステップS14)、当該接点座標Pが現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在するか否か、つまり表示可能であるか否か判断される(ステップS15)。
そして、前記計算された判別式(D=0)に従った2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」間の接点座標Pが現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在すると判断された場合には(ステップS15(Yes))、当該グラフ座標レンジの設定をそのままに、接点座標Pが算出されたところの変数A(=0)を確定した2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフG1,G2が、図3(B)に示すように生成描画されて液晶表示部20に表示されると共に、そのときの判別式(D=0)および変数(A=0)が同一画面上に表示される(ステップS10)。
また、前記ステップS15において、前記計算された判別式(D=0)に従った2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」間の接点座標Pが現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在しないと判断された場合には、当該接点座標Pを液晶表示部20の表示画面上に含んで2つのグラフを表示させるためのグラフ座標レンジがRAM18内の範囲メモリ18eに再設定されて記憶される(ステップS15→S16)。
すると、前記RAM18内の範囲メモリ18eに再設定されたグラフ座標レンジに従って前記接点座標Pが算出されたところの変数A(=0)を確定した2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフG1,G2が生成描画されて、図3(B)に示すように液晶表示部20に表示されると共に、そのときの判別式(D=0)および変数(A=0)が同一画面上に表示される(ステップS10)。
これにより、ユーザ入力された2つの関数式について、判別式(D=0)となって接点座標Pが得られる変数Aとこれに対応した2つのグラフG1,G2が描画表示され、予めユーザが指定した関数式内の変数Aがどのような値となれば判別式(D=0)となって接点座標Pを有するグラフG1,G2が得られるかを容易に学習することができる。
一方、前記ステップS13において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D=0)となる変数Aの算出は不可であると判断されると(ステップS13(No))、計算不可のメッセージが液晶表示部20に表示される(ステップS17)。
またこのように、前記ユーザ入力された2つの関数式について、判別式(D=0)となって接点座標Pが得られる2つのグラフG1,G2が描画表示された後に、図3(C)に示すように、キー入力部19の「判別式」キー19dが再操作されると(ステップS3)、RAM18内のキーカウンタメモリ18eのカウントデータが“+1”されて“3”にカウントアップされる(ステップS4)。
そして、前記キーカウンタメモリ18eのカウントデータに従い、「判別式」キー19dの操作回数が3回目であると判断されると(ステップS5)、前記ステップS2において代入計算が実行された[判別式](D=b2−4ac)において(D<0)となるところの変数Aの計算が開始され(ステップS18)、計算可能である否か、つまり(D<0)となる変数Aが存在するか否か判断される(ステップS19)。
このステップS19において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D<0)となる変数A(例えばA=−0.5)が算出されたと判断されると(ステップS19(Yes))、そのときのAの値を前記2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に代入した場合のグラフ描画座標が算出され、現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在するか否か、つまり表示可能であるか否か判断される(ステップS20)。
そして、前記計算された判別式(D<0)に従った2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフ描画座標が現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在すると判断された場合には(ステップS20(Yes))、当該グラフ座標レンジの設定をそのままに、判別式(D<0)に応じて算出されたところの変数A(=−0.5)を確定した2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフG1,G2が、図3(C)に示すように生成描画されて液晶表示部20に表示されると共に、そのときの判別式(D<0)および変数(A=−0.5)が同一画面上に表示される(ステップS10)。
また、前記ステップS20において、前記計算された判別式(D=0)に従った2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフ描画座標が現在表示中のグラフ座標レンジ内に存在しないと判断された場合には、当該グラフ描画座標Pの中間を液晶表示部20の表示画面上に含んで2つのグラフを表示させるためのグラフ座標レンジがRAM18内の範囲メモリ18eに再設定されて記憶される(ステップS20→S21)。
すると、前記RAM18内の範囲メモリ18eに再設定されたグラフ座標レンジに従って前記判別式(D<0)を満足したところの変数A(=−0.5)を確定した2つの関数式(グラフ式)「y=x2−2x+1」「y=Ax」に対応するグラフG1,G2が生成描画されて、図3(C)に示すように液晶表示部20に表示されると共に、そのときの判別式(D<0)および変数(A=−0.5)が同一画面上に表示される(ステップS10)。
これにより、ユーザ入力された2つの関数式について、判別式(D<0)となって交点座標も接点座標も得られない変数Aとこれに対応した2つのグラフG1,G2が描画表示され、予めユーザが指定した関数式内の変数Aがどのような値となれば判別式(D<0)となって一切接触しない座標軌跡を有するグラフG1,G2が得られるかを容易に学習することができる。
一方、前記ステップS19において、前記[判別式](D=b2−4ac)において(D<0)となる変数Aの算出は不可であると判断されると(ステップS19(No))、計算不可のメッセージが液晶表示部20に表示される(ステップS22)。
この後、さらにキー入力部19の「判別式」キー19dが再操作されて(ステップS3)、RAM18内のキーカウンタメモリ18eのカウントデータが“+1”されて“4”にカウントアップされ(ステップS4)、当該「判別式」キー19dの操作回数が4回目であると判断されると(ステップS5)、キーカウンタメモリ18eのカウントデータはリセットされて(ステップS23)、判別式(D>0)(図3(A)参照)を算出するための1回目の「判別式」キー19dの入力待ち状態になる(ステップS23→S3)。
したがって、前記構成のグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10における複数の関数式に対応するグラフ間関係の学習機能によれば、1つの関数式について任意の項の係数または定数に変数Aを指定して任意の2つの関数式を入力すると、この2つの関数式間において判別式(D=b2−4ac)が計算される。そして「判別式」キー19dが1回目に操作入力されると、判別式(D>0)となる変数Aが算出されて、この変数Aを代入した2つの関数式に対応する2つの交点座標P1,P2を有するグラフが描画表示され、2回目に操作入力されると、判別式(D=0)となる変数Aが算出されて、この変数Aを代入した2つの関数式に対応する接点座標Pを有するグラフが描画表示され、3回目に操作入力されると、判別式(D<0)となる変数Aが算出されて、この変数Aを代入した2つの関数式に対応する何れの交点も接点も有さないグラフが描画表示されるので、2つの関数式に対応するグラフ間の関係を明確に且つ容易に学習することができる。
また、前記構成のグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10における複数の関数式に対応するグラフ間関係の学習機能によれば、2つの関数式に基づく判別式(D>0)となる変数Aを算出した場合には、当該2つの関数式に対応するグラフ同士の2つの交点座標P1,P2が表示されるようにグラフ座標レンジが設定され、判別式(D=0)となる変数Aを算出した場合には、当該2つの関数式に対応する接点座標Pが表示されるようにグラフ座標レンジが設定され、判別式(D<0)なる変数Aを算出した場合には、当該2つの関数式のグラフに応じたグラフ座標レンジが設定されるので、各判別式(D>0)(D=0)(D<0)をそれぞれ満足させるグラフの何れをも見やすい位置に設定して表示できるようになる。
なお、前記実施形態のグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10では、「判別式」キー19aが操作される毎に、1回目のキー操作で判別式(D>0)、2回目のキー操作で判別式(D=0)、3回目のキー操作で判別式(D<0)となる変数Aを算出し、そのそれぞれに対応するグラフの表示を順次切り換える構成としたが、次の図4を参照して説明するように、液晶表示部20の表示画面にタッチパネル21を重ねて設けると共に、2つの関数式に対応するグラフG1,G2の表示に伴い表示させた判別式(D=b2−4ac)に付加されている等号/不等号記号Kを直接ペンタッチして指定することで、そのペンタッチ操作の都度、当該等号/不等号記号Kを切り換えた判別式による変数Aを算出し、各対応するグラフの切り換え描画表示をより簡単に行う構成としてもよい。
また、前記実施形態の図3を参照して説明したように、グラフ表示に際し、判別式は簡略化した(D>0)(D=0)(D<0)のみ表示させる構成としたが、例えば図4に示すように、判別対象となる2つの関数式に基づきa,b,cの値を代入した状態での実際の判別式(D=b2−4ac)を表示して、当該判別式をより明確に表示する構成としてもよい。また「判別式」キーを設ける代わりに、タッチパネル付き表示装置を用いて、判別式の不等号記号をタッチすることで(D>0)(D=0)(D<0)を変化させるようにしても良い。
なお、前記各実施形態において記載した複数の関数式に対応するグラフ間関係学習機能による各処理の手法、すなわち、図2のフローチャートに示す学習モード処理等の各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体13に格納して配布することができる。そして、グラフ関数機能を有する電子式計算機のコンピュータ(制御部(CPU)11)は、この外部記憶媒体13に記憶されたプログラムをROM12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明したグラフ間関係学習機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(インターネット)N上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(インターネット)Nに接続されたコンピュータ端末(プログラムサーバ)17から前記のプログラムデータを通信部15を介して取り込んでROM12に記憶させ、前述したグラフ間関係学習機能を実現することもできる。
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
本発明のグラフ表示装置の実施形態に係るグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10の電子回路の構成を示すブロック図。 前記小型電子式計算機(電卓)10における複数グラフ間関係の学習機能の処理を示すフローチャート。 前記小型電子式計算機(電卓)10の複数グラフ間関係の学習機能処理に伴う操作表示状態を示す図。 本発明のグラフ表示装置の他の実施形態に係るグラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)10での操作表示状態を示す図。
符号の説明
10 …グラフ関数機能付き小型電子式計算機(電卓)
11 …制御部(CPU)
12 …ROM(フラッシュ)
13 …メモリカード(外部記録媒体)
14 …外部メモリ接続部
15 …通信部
16 …外部PC
17 …Webサーバ(プログラムサーバ)
18 …RAM
18a…表示メモリ
18b…入力式メモリ
18c…判別式メモリ
18d…範囲メモリ
18e…キーカウンタメモリ
19 …キー入力部
19a…数値・データ入力キー
19b…演算子・記号キー
19c…「グラフ」キー
19d…「判別式」キー
19e…「ESC」キー
19f…「EXE」キー
20 …液晶表示部
21 …タッチパネル
G1,G2…グラフ
P1,P2…交点座標
P …接点座標
K …等号/不等号記号

Claims (4)

  1. 2つの関数式であって、一方の関数式の係数の1つは変数である関数式を入力する式入力手段と、
    この式入力手段により入力された2つの関数式の係数間の差分に基づいた判別式を計算する判別式計算手段と、
    ユーザによる所定の操作が行われる毎に、前記判別式計算手段により計算される判別式の計算結果Dが(D>0)(D=0)(D<0)の3つの関係となる前記変数の値を順番に1つずつ計算する変数値計算手段と、
    この変数値計算手段により前記変数値が計算される毎に、計算された変数の値を代入した前記関数式に対応するグラフを前記(D>0)(D=0)(D<0)のうちの当該関係を示す表示体と共に表示させるグラフ表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とするグラフ表示装置。
  2. 前記グラフ表示制御手段は、前記変数値計算手段により前記判別式の計算結果Dが前記所定の関係(D>0)(D=0)(D<0)となるそれぞれの変数の値が計算される毎に、当該変数の値を代入した1つの関数式に対応するグラフともう1つの関数式に対応するグラフの描画座標に合わせて前記表示画面上の座標範囲を設定する座標範囲設定手段を有する、
    ことを特徴とする請求項に記載のグラフ表示装置。
  3. 前記グラフ表示制御手段は、さらに、前記変数値計算手段により計算された変数の値も共に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグラフ表示装置。
  4. 表示画面を備えた電子機器のコンピュータを制御してグラフを表示させるためのグラフ表示処理プログラムであって、
    前記コンピュータを、
    2つの関数式であって、一方の関数式の係数の1つは変数である関数式を入力する式入力手段、
    この式入力手段により入力された2つの関数式の係数間の差分に基づいた判別式を計算する判別式計算手段、
    ユーザによる所定の操作が行われる毎に、前記判別式計算手段により計算される判別式の計算結果Dが(D>0)(D=0)(D<0)の3つの関係となる前記変数の値を順番に1つずつ計算する変数値計算手段、
    この変数値計算手段により前記変数値が計算される毎に、計算された変数の値を代入した前記関数式に対応するグラフを前記(D>0)(D=0)(D<0)のうちの当該関係を示す表示体と共に表示させるグラフ表示制御手段、
    として機能させるようにしたグラフ表示処理プログラム。
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