JP4322893B2 - 無線送信装置及び無線送信方法 - Google Patents
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Description
送信装置のアンテナ素子数をMTとし、通信相手である受信装置のアンテナ素子数をMRとし、さらに、同周波数帯において送信する通信系列数をLとして、シングルユーザにおいて最適となる指向性制御を示す。
次に、送信用のデータがデータ分割回路900に入力されると、データ分割回路900は、1系統の信号をL系統の信号系列に分割し、それぞれの信号系列を変調回路901−1〜901−Lに入力する。すると、変調回路901−1〜901−Lは、MIMOチャネル推定用のプリアンブル信号等を付与し、変調した後、これら変調された信号を、送信信号変換回路902に入力する。送信信号変換回路902は、送信データと送信ウエイトとを乗算して、無線部903−1〜903−MTに入力する。そして、これら入力された信号がアンテナ素子904−1〜904−MTを介して無線信号として送信される。
ここで、固有値λは、各パスの伝送容量の大きさを表す(λ1≧λ2・・・≧λMr)。また、上付きの添え字Hは共役複素行列を表す。
このようにして得られたVに基づいて、対応する固有値の大きいものから通信に用いる空間多重数Lだけ列ベクトルを選択して得られる上り送信ウエイトWを、送信装置の送信ウエイトとし、UHから通信に使用するL個の行ベクトルを選択して得られる上り受信ウエイトW’を、受信装置の受信重みとすることで、各信号で特異値λに対応する最大の伝送容量を実現することができる。
なお、WとW’を下式に示す。
このような問題に対し、複数の送信装置を用い、これら複数の送信装置間の同期を完全にとることで、仮想的に大規模アレーをつくり、下り回線の送信速度を増大させることが考えられる。このとき、送信装置Ma個を用いるものとし、i番目の送信装置のアンテナ素子数をMT(i)、i番目の送信装置と通信相手との間のチャネル応答行列をH(i)とし、全体チャネル応答行列Haを、Ha=(H(1),H(2),・・・,H(Ma))と表すと、特異値分解して得られる右側特異行列Vaを送信ウエイトとし、固有値に基づく電力配分を行うことで、このチャネルでの最大の伝送容量を得ることができる。受信信号X(Mr×1ベクトル)は以下のように表せる。
(Miyashita,K.;Nishimura,t.;Ohgane,T;Ogawa,Y.;Takatori,Y.;Keizo Cho;‘High data−rate transmission with eigenbeam−space division multiplexing(E−SDM) in a MIMO Channel,’ ‘Vehicular Technology Conference,2002.Proseedings.VTC 2002−Fall.2002 IEEE 56th,Volume:3、24−28 Sept.2002 Pages:13 02_1306 Vol.3)
しかし、実伝搬環境においては、固有値の分布に大きな偏りが生じることや、チャネル間相関などの作用により、その通信速度の増加はアンテナ素子数が増えるほど低下してくることが予想されている。にもかかわらず、送受のアンテナ数を増加させれば、送信及び受信をするために送受の装置に必要とされる演算量は著しく増大する。そのため、装置単体のアンテナ素子を著しく増大させることなく、更なる周波数利用効率の増大を得ることが必要となる。
本発明に係る無線送信方法は、それぞれ複数のアンテナ素子を備え、互いに時間同期のとれた2つ以上の無線装置の中から、送信を行う無線装置を選択し、少なくとも一つの通信相手に対して送信を行う無線送信方法であって、自無線装置と通信相手との間の伝搬環境情報を推定する伝搬環境情報推定ステップと、前記伝搬環境情報推定ステップによって得られた伝搬環境情報のうち少なくとも一部を用いて送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定ステップと、各無線装置から入力された送信ウエイト及び伝搬環境情報によって、送信に用いる無線装置、データストリーム数、及び、変調方式や符号化率を有する伝送モードを決定する伝送モード決定ステップと、前記伝送モード決定ステップによって決定されたデータストリーム及び伝送モードに合わせて、入力された送信データを適切な無線装置に振り分ける振り分けステップと、を備えることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態としての無線送信装置を示したものである。
図1において、制御装置に接続された無線装置の数をMa’、送信時に選択された無線装置の数をMa、i番目の無線装置のアンテナ素子数をMt(i)、i番目の無線装置で用いるデータストリーム数をL(j),j番目の通信相手のアンテナ素子数をMr(j)とする。また、これら接続された無線装置は、時間同期がとれているものとする。
なお、複数の無線装置1−100〜1−Ma00の構成はほぼ同一であるので、ここでは代表として一つの無線装置1−100について説明する。
このチャネル応答行列の取得方法は公知技術を適用すればよいため、ここでは詳細な説明を省略するが、アンテナ素子1−104−1〜1−104−Mt(1)において既知信号の受信を行った際に得られる情報、もしくは受信信号のフィードバック情報に含まれる情報によって、各通信相手に対するチャネル応答行列の情報(チャネル情報)が取得される。
また、送信ウエイト演算回路1−105は、入力されたデータ量もしくはその伝送モードの情報を用いて、用いるべき送信ウエイトを、送信信号変換回路1−102に入力するする。
送信信号変換回路1−102は、変調回路1−101−1〜1−101−L(1)によって入力された変調信号に対し、送信ウエイト演算回路1−105によって入力された送信ウエイトを乗算し、その乗算した信号を、無線部1−103−1〜1−103−Mt(1)に入力する。そして、無線部1−103−1〜1−103−Mt(1)の出力信号が、アンテナ素子1−104−1〜1−104−Mt(1)を介して無線信号として送信される。
まず、制御装置1−000に接続されたMa’個の無線装置のうち、i番目の無線装置(符号を1−i00とする。他の構成要素の符号についても、ここでは符号iを使用して説明する。)において、チャネル情報取得回路1−i06は、i番目の無線装置1−i06のアンテナ素子1−i04−1〜1−i04−Mt(i)と通信相手全空間チャネル応答行列H(i)(Mr×Mt(i)行列)の推定を行い、その結果を送信ウエイト演算回路1−i05に入力する。
送信ウエイト演算回路1−i05は、演算された送信ウエイトを用いた送信ビームと通信相手局のアンテナもしくは受信ビームとの間のビームチャネル応答行列(ビームチャネル情報)H(i)W(i)をデータ配分評価回路1−002に入力する。
データ配分評価回路1−002は、入力されたH(1)W(1)〜H(Ma’)W(Ma’)のビームチャネル応答行列の列ベクトルから、La個の列ベクトルを選択する。ここでLa≦Mrである。選択されたLa個の列ベクトルからなる総合ビームチャネル応答行列は以下の式のように表せる。
得られたSNRやSINRから、例えば、受信電力と対応する変調方式のテーブルを予め作成しておき、SNRが5〜10dBならBPSK、10〜16dBならQPSK、16〜23dBなら16QAM、23〜30dBなら64QAM、30dB以上なら256QAM、のように設定値を用いて変調方式を決定することができる。
よって各通信相手に対し、i番目の通信相手に決定された送信ウエイトをW(i)(Mt(i)×L(i)行列)とすると、通信相手における受信信号X(Mr×1ベクトル)は、以下の式で表すことができる。
また、本実施形態において、各無線装置の送信ウエイト演算回路が、他無線装置の送信ストリームに対応する通信相手の受信ウエイトを知ることで、各無線装置からの送信信号が直交するように制御することができ、通信相手の復号演算負荷を軽減できる。
時分割複信(Time Division Multiplex:TDD)での通信を行う場合、チャネル情報取得回路は、通信相手の用いる送信ウエイトを受信信号から推定することで、上り回線と下り回線の対称性を利用し、通信相手の用いている受信ウエイトも推定することができる。チャネル情報取得回路が、この受信ウエイトの情報も送信ウエイト演算回路に入力することで、送信ウエイト演算回路は、その受信ウエイト以外の空間に送信を行うように送信ウエイトを評価することができる。
通信相手が、2番目の無線装置に対し、送信ウエイトWt(2)を用いて、既知信号S0を送信したとすると、1番目の無線装置では、受信信号X0(1)が、
X0(1)=H(1)Wt(2)S0
のように受信されることとなる。
Wt(2)=(H(1))+X0(1)(S0)+
のように求めることができる。
ここでは、(A)+は行列Aの擬似逆行列を表す。上り下りの回線の対称性が成り立つなら、通信相手の送信ウエイトは、通信相手が用いる受信ウエイトと等しくなるため、この送信ウエイトを通信相手の第2の無線装置に対して形成する受信ウエイトとして用いることができる。
すなわち、制御装置のデータ配分評価回路において、第2の無線装置から入力されたH(2)から、受信ウエイトを演算し、第1の無線装置に出力することができる。受信ウエイトとしては、例えば、H(2)をH(2)=U(2)D(2)V(2)Hと特異値分解した際に得られる、U(2)の行ベクトルの複素共役ベクトルを選択できる。もしくは、第2の無線装置で、通信相手が用いている送信ウエイトを推定し、それを制御装置に出力し、制御装置から第1の無線装置に出力することで、通信相手の第2の無線装置に対する受信ウエイトを推定することができる。
この場合には各通信相手について、基本的には最も高いデータレートを達成できる無線装置が割り振られる。その上で、余剰の無線装置を用いて更なるデータレートの増大が図れないかをデータ配分評価回路1−002が評価する。
また、通信相手からの上りリンクは、最も高い伝送品質を得る無線装置にのみ送信することとし、下りにおいて、複数の無線装置から送信する際には、当該無線装置に新たに1つもしくは2つまでしか加えないように制限することで、データ配分評価回路1−002の演算負荷を軽減できる。
図2に、本発明の実施形態における送信フロー(第1の送信フロー)を示す。
各チャネル情報取得回路は、通信を行う前に、送信を行う通信相手に対応するチャネル応答行列を予め推定する(S101)。そして、各送信ウエイト演算回路は、そのチャネル応答行列を用いて送信ウエイトを演算し、この送信ウエイトにより形成される送信ビームと通信相手の受信アンテナ(もしくは受信ビーム)との間のビームチャネル応答行列を算出する(S102)。
データ配分評価回路は、各無線装置によって取得されたビームチャネル応答行列の列ベクトルからLa個の列ベクトルを選択し、総合ビームチャネル応答行列を形成し(S103)、この総合ビームチャネル行列から、達成可能なデータレートとその伝送品質を推定し(S104)、規定のフレームエラーレート以下となる条件を満たし、全体の伝送速度が最大、もしくは優先順位の高い通信相手に対する伝送速度が高くなるように、選択すべき無線装置、そのデータストリーム数、伝送モードを決定する(S105)。
そして、各変調回路は、変調処理及び既知信号の付与を行う(S112)。送信信号変換回路は、シンボル単位で処理を行い、例えばk番目の通信相手に対するシンボルでの信号ベクトルをSkとし、k番目の通信相手に対する送信ウエイトをWkとすると、Sk→Wk・Skの信号変換処理を実施する(S113)。
このように、処理されたベースバンド信号を、各アンテナに対応する無線部が、RF信号に変換して送信する(S114)。
例えば、以下のような他の送信処理を行うこともできる。
図3に、他の送信フロー(第2の送信フロー)を示す。
各チャネル情報取得回路は、通信を行う前に、送信を行う通信相手に対応するチャネル応答行列を予め推定する(S201)。
また、各チャネル情報取得回路は、このとき上り下り回線の対称性を用いるか、通信相手から送信された信号の受信信号に含まれるフィードバック情報を用いるか、もしくは、制御装置から情報を取得するか等の手段によって、通信相手の用いていた受信ウエイトを推定する(S206)。なお、上り下り回線の対称性を用いる場合には、上述のように、通信相手から送信された信号の受信信号から、通信相手の送信ウエイトを推定し、それから回線の対称性によって、受信ウエイトを推定する。また、制御装置から情報を取得する場合には、上述のように、受信ウエイトに対応する送信を行った無線装置において推定した、通信相手の受信ウエイト情報を用いる。
さらに、各チャネル情報取得回路は、推定されたチャネル応答行列と、自無線装置からの送信信号に対応するもの以外の受信ウエイトから、ヌル空間受信ウエイトを求め、ヌル空間チャネル応答行列を算出する(S201´)。さらに、各送信ウエイト演算回路は、このヌル空間チャネル応答行列を用いて送信ウエイトを演算し、この送信ウエイトにより形成される送信ビームと通信相手の受信アンテナ(もしくは受信ビーム)との間のビームチャネル応答行列を算出する(S202)。
通信相手と送信データが決定される(S200)と、データ分割回路は、送信データをシリアル−パラレル変換し、全La個のストリームに分割し、対応する無線装置(i番目)に対応する数(L(i)個)データストリームを各無線装置に送信する(S211)。
このように、処理されたベースバンド信号を、各アンテナに対応する無線部が、RF信号に変換して送信する(S214)。
図4に、さらに他の送信フロー(第3の送信フロー)を示す。
各チャネル情報取得回路は、通信を行う前に、送信を行う通信相手に対応するチャネル応答行列を予め推定する(S301)。
また、各チャネル情報取得回路は、このとき上り下り回線の対称性を用いるか、通信相手から送信された信号の受信信号に含まれるフィードバック情報を用いるか、もしくは、制御装置から情報を取得するか等の手段によって、通信相手の用いていた受信ウエイトを推定する(S305)。そして、各チャネル情報取得回路は、推定されたチャネル応答行列と、白無線装置からの送信信号に対応するもの以外の受信ウエイトから、ヌル空間受信ウエイトを求め、ヌル空間チャネル応答行列を算出する(S301´)。さらに、各送信ウエイト演算回路は、このヌル空間チャネル応答行列を用いて送信ウエイトを演算し、この送信ウエイトを用いることによるデータストリームの伝送品質(SNRやSINR)を評価し、この送信ウエイトにより形成される送信ビームと通信相手の受信アンテナ(もしくは受信ビーム)との間のビームチャネル応答行列を算出する(S302)。
そして、データ配分評価回路は、ヌル空間チャネル応答行列の伝送品質と、前回の通信時と同様に選択された総合ビームチャネル行列の伝送品質を比較し(S303)、推定されるフレームエラーレート以下となる条件を満たし、全体の伝送速度が最大、もしくは優先順位の高い通信相手に対する伝送速度が高くなるように、新しく選択すべき無線装置、そのデータストリーム数モードを決定する(S304)。
通信相手と送信データが決定される(S300)と、データ分割回路は、送信データをシリアル−パラレル変換し、全La個のストリームに分割し、対応する無線装置(i番目)に対応する数(L(i)個)データストリームを各無線装置に送信する(S311)。
このように、処理されたベースバンド信号を、各アンテナに対応する無線部が、RF信号に変換して送信する(S314)。
E(||H(i)||F 2)=E(||HLOS(i)||F 2)=E(||HNLOS(i)||F 2)=8×4×Γ(1)となっている。熱雑音の分散値を1とすることで、Γ(i)はSISOチャネルのSNRを表す。
(1)上記第1の送信フローにより、各無線装置から固有ベクトル送信を行い、通信相手における復号アルゴリズムとしてMLDを用いる場合。
(2)上記第1の送信フローにより、各無線装置から固有ベクトル送信を行い、通信相手における復号アルゴリズムとしてZFを用いる場合。
(3)上記第3の送信フローにより、各無線装置から固有ベクトル送信を行い、通信相手における復号アルゴリズムとしてZFを用いる場合。
(1)の場合には到達可能なデータレートC1は、以下の式で表せる。
ここで、λw,jは、決定された総合ビームチャネル応答行列Hbの相関行列Hb HHbの固有値を表す。
また、(2)の場合には、到達可能なデータレートC2は以下のように表せる。
さらに、(3)の到達可能なデータレートC3は、以下のように表せる。
また、比較のため、無線装置が1つ(Single AP)であった場合の到達可能なデータレートを以下の式で表す。
方法(3)が最も高い到達可能データレートを達成していることがわかる。無線装置が1つ(Single AP)の場合の結果は、総送信電力が1/2になっているため、総送信電力を一定とした結果(Single AP +3dB)も同時に示す。
方法(2)の場合において、単一無線装置送信電力2倍のものとほぼ同じ特性になっているが、方法(1)、(2)は到達可能データレート30bit/sec/Hzを、約3dB程度低いSNRで達成可能なことが示されている。
このシナリオはマルチユーザの環境を想定しており、干渉除去、もしくはデータ送信のため、各APが自由度6を既に用いている場合を表す。このようなシナリオでは、単一無線装置モデルは著しくデータレートが小さくなっている。これは、最大のデータストリーム数が2までと限定されてしまうことによる。これに対し、方法1)や2)は、4データストリームまで活用できるため、約2倍の到達可能データレートを達成している。
1−002 データ配分評価回路
1−000 制御回路
1−101−1〜1−Ma01−L(Ma) 変調回路
1−102〜l−Ma02 送信信号変換回路
1−103−1〜1−Ma03−Mt(Ma) 無線部
1−104−1〜1−Ma04−Mt(Ma) アンテナ素子
1−105〜l−Ma05 送信ウエイト演算回路
1−106〜l−Ma06 チャネル情報取得回路
1−100〜1−Ma00 無線装置
Claims (7)
- それぞれ複数のアンテナ素子を備え、互いに時間同期のとれた2つ以上の無線装置の中から、送信を行う無線装置を2つ以上選択し、少なくとも一つの通信相手に対して送信を行う無線送信方法であって、
自無線装置と通信相手との間のチャネル応答行列を推定するチャネル応答行列推定ステップと、
通信相手の用いている自無線装置以外の無線装置の送信ビームに対応する受信ウエイトを推定する受信ウエイト推定ステップと、
前記チャネル応答行列推定ステップによって得られたチャネル応答行列のうち少なくとも一部と通信相手の受信ウエイトとを用いて、該受信ウエイトと直交するヌル空間受信ウエイトを求め、該ヌル空間受信ウエイトとチャネル応答行列から求められるヌル空間チャネル応答行列から、送信ウエイトを決定する送信ウエイト決定ステップと、
各無線装置から入力された送信ウエイト及びチャネル応答行列によって、送信に用いる無線装置、データストリーム数、及び、変調方式や符号化率を有する伝送モードを決定する伝送モード決定ステップと、
前記伝送モード決定ステップによって決定されたデータストリーム及び伝送モードに合わせて、入力された送信データを前記伝送モード決定ステップによって決定された送信に用いる無線装置に振り分ける振り分けステップと、
を備えることを特徴とする無線送信方法。 - 請求項1に記載の無線送信方法であって、
前記受信ウエイト推定ステップは、
前記通信相手から送信された信号の受信信号から、前記通信相手の送信ウエイトを推定し、上り下り回線の対称性から受信ウエイトを推定するステップ
を含むことを特徴とする無線送信方法。 - 請求項1記載の無線送信方法であって、
前記受信ウエイト推定ステップは、
自無線装置以外の無線装置で推定したチャネル応答行列を用いることによって通信相手の受信ウエイトを推定するステップ
を含むことを特徴とする無線送信方法。 - 請求項1〜3のいずれか記載の無線送信方法であって、
通信相手が複数の場合には、まず各通信相手に対し、最も高い伝送速度を達成できる無線装置を送信用に割り当て、その上で余剰の無線装置を用いてデータストリームを割り振った場合の伝送品質を評価する評価ステップ
を備えることを特徴とする無線送信方法。 - それぞれ複数本のアンテナ素子を備え、互いに時間同期のとれた複数の無線装置と、少なくとも1つの制御装置とを備え、複数の無線装置と少なくとも一つの通信相手のアンテナ素子、もしくはそれらアンテナ素子に形成されるビームにより構成されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネルを介して、少なくとも一つの通信相手に対し、複数のデータストリームを同一周波数チャネル及び同一時刻に空間多重してMIMO通信を行うことが可能な無線通信システムにおいて利用されるものであり、前記制御装置により送信データが振り分けられ、Ma(Ma≧2:整数)個の無線装置を利用し、L(1)〜L(Ma)個の空間多重により信号を送信する無線送信装置であって、
i番目の無線装置において、Mt(i)(Mt(i)≧1:整数)本のアンテナ素子を具備し、
前記無線装置は、
前記各アンテナ素子に接続され、受信時には受信信号からベースバンド信号に変換し、チャネル情報取得回路に入力し、送信時には送信信号を無線信号としてアンテナ素子から送信を行う無線部と、
前記無線部から入力された信号から、1つもしくは複数の通信相手に対するチャネル応答行列を推定し、通信相手と送信信号が決定すると、送信を行う通信相手のチャネル応答行列を送信ウエイト演算回路に入力するチャネル情報取得回路と、
前記チャネル情報取得回路から入力されたチャネル応答行列を元に、送信ウエイトを求め、送信ウエイトを用いた際に形成される送信ビームと通信相手との間のビームチャネル応答行列を、データ配分評価回路に入力する送信ウエイト演算回路と、
入力された各データストリームに変調を行う変調回路と、
前記変調回路により変調された各通信系列に、前記送信ウエイト演算回路により決定された送信ウエイトを乗算し、対応するアンテナ素子に接続された無線部に出力を行う送信信号変換回路と、
を備え、
前記制御装置は、
前記送信ウエイト演算回路から入力されたビームチャネル応答行列を用いて、送信に用いる無線装置、データストリームの配分、及び、そのデータストリームに割り当てる伝送モードの決定を行うデータ配分評価回路と、
前記データ配分評価回路により決定されたデータストリームの配分及び伝送モードに基づき、入力された送信データをシリアル−パラレル変換し、前記データ配分評価回路により決定された送信に用いる無線装置の前記変調回路に入力するデータ分割回路と、
を備え、
前記チャネル情報取得回路は、
入力された受信信号から、通信相手の無線部から入力された信号からチャネル応答行列、通信相手の送信ウエイト、及び、通信相手の自無線装置の送信ビーム以外に対応する受信ウエイトの推定を行い、前記送信ウエイト演算回路に出力し、
前記送信ウエイト演算回路は、
入力されたチャネル応答行列と、通信相手の受信ウエイトから、この受信ウエイトと直交するヌル空間受信ウエイトを求め、このヌル空間受信ウエイトとチャネル応答行列から求められるヌル空間チャネル応答行列から、送信ウエイトを決定し、得られたビームチャネル応答行列を前記データ配分評価回路に出力する
ことを特徴とする無線送信装置。 - それぞれ複数本のアンテナ素子を備え、互いに時間同期のとれた複数の無線装置と、少なくとも1つの制御装置とを備え、複数の無線装置と少なくとも一つの通信相手のアンテナ素子、もしくはそれらアンテナ素子に形成されるビームにより構成されるMIMO(Multiple Input Multiple Output)チャネルを介して、少なくとも一つの通信相手に対し、複数のデータストリームを同一周波数チャネル及び同一時刻に空間多重してMIMO通信を行うことが可能な無線通信システムにおいて利用されるものであり、前記制御装置により送信データが振り分けられ、Ma(Ma≧2:整数)個の無線装置を利用し、L(1)〜L(Ma)個の空間多重により信号を送信する無線送信装置であって、
i番目の無線装置において、Mt(i)(Mt(i)≧1:整数)本のアンテナ素子を具備し、
前記無線装置は、
前記各アンテナ素子に接続され、受信時には受信信号からベースバンド信号に変換し、チャネル情報取得回路に入力し、送信時には送信信号を無線信号としてアンテナ素子から送信を行う無線部と、
前記無線部から入力された信号から、1つもしくは複数の通信相手に対するチャネル応答行列を推定し、通信相手と送信信号が決定すると、送信を行う通信相手のチャネル応答行列を送信ウエイト演算回路に入力するチャネル情報取得回路と、
前記チャネル情報取得回路から入力されたチャネル応答行列を元に、送信ウエイトを求め、送信ウエイトを用いた際に形成される送信ビームと通信相手との間のビームチャネル応答行列を、データ配分評価回路に入力する送信ウエイト演算回路と、
入力された各データストリームに変調を行う変調回路と、
前記変調回路により変調された各通信系列に、前記送信ウエイト演算回路により決定された送信ウエイトを乗算し、対応するアンテナ素子に接続された無線部に出力を行う送信信号変換回路と、
を備え、
前記制御装置は、
前記送信ウエイト演算回路から入力されたビームチャネル応答行列を用いて、送信に用いる無線装置、データストリームの配分、及び、そのデータストリームに割り当てる伝送モードの決定を行うデータ配分評価回路と、
前記データ配分評価回路により決定されたデータストリームの配分及び伝送モードに基づき、入力された送信データをシリアル−パラレル変換し、前記データ配分評価回路により決定された送信に用いる無線装置の前記変調回路に入力するデータ分割回路と、
を備え、
前記データ配分評価回路は、
各無線装置から入力されたビームチャネル応答行列から、データストリームの割り当てを決定する際に、通信相手における受信ウエイトの推定も行い、これらを前記送信ウエイト演算回路に入力し、
前記送信ウエイト演算回路は、
入力された受信ウエイトの情報から、この受信ウエイトと直交するヌル空間受信ウエイトを求め、このヌル空間受信ウエイトとチャネル応答行列から求められるヌル空間チャネル応答行列から、送信ウエイトを決定し、得られたビームチャネル応答行列をデータ配分評価回路に出力する
ことを特徴とする無線送信装置。 - 請求項5又は請求項6に記載の無線送信装置であって、
前記送信ウエイト演算回路は、
入力された通信相手の受信ウエイト及びチャネル応答行列から、ヌル空間チャネル応答行列を求め、送信ウエイトを決定し、このときこの送信ウエイトに対応する伝送品質の推定を行い、得られたビームチャネル応答行列と、伝送品質の推定結果を前記データ配分評価回路に出力し、
前記データ配分評価回路は、
入力されたビームチャネル応答行列と、伝送品質の推定結果から、この無線装置の送信ビームを用いるかを判定する
ことを特徴とする無線送信装置。
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