JP4318033B2 - 有底の注出具付きパウチ - Google Patents

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Description

本発明は、栄養剤や流動食等を収納したパウチの周縁部に装着された注出具を介してパ
ウチ内容物を被術者に投与する流動食用パウチなどの有底の注出具付きパウチに関するも
のであって、より詳しくは、例えば流動食用パウチ内の内容物投与前の水分希釈、あるい
は、投与後の水分等の補給を行なう際に、該パウチに飲料水等を注入するための開口部を
、前記注出具と離間した把持部内に形成し、該開口部の開閉をプラスチック製の線状ファ
スナーによって行ない、安全にかつ簡単に水分等の補給が出来るようにした有底の注出具
付きパウチに関する。
特開2000−6999号公報 特開2000−152975号公報
特許文献1は、図14に示したように、内層にヒートシール性合成樹脂を有するフィル
ムの周縁部eをヒートシールし、包装袋の一辺に注出用部材bを装着し、その対向する辺
に蓋部材を有する注入用部材cを装着した経管経腸栄養剤用包装袋a、所謂流動食用パウ
チを開示しており、その特徴とするところは、可撓性を有するシート片により吊り下げ可
能な流動食用パウチa本体の一方の縁部に被充填物を注入するための充填具cが設けられ
、他方の縁部に被充填物を注ぎ出すための注出具bが設けられ、しかも、充填具の注入口
cが注出具の注出口bよりも大きく形成されていることにある。さらに、この流動食用パ
ウチにおいては、一方の側縁部にはガセットfとして内側に折り込まれることによって有
底の流動食用パウチとなし、もう一方の側縁部はガセットを形成することなくヒートシー
ルされている。これによって、流動食用パウチの輸送時に上記のガセット形成部を底部と
して載置することが出来、安定した輸送が行なわれるようになっている。
特許文献2は、図15に示したように、流動食用パウチaの下部が内容物注出口になる
ように構成されているもので、切り込み部g2を利用して先端部近傍を引き裂いて注出口
bとするようになっている。
また、内容物注出後の水分補給に際しては、流動食用パウチ上方の切り込み部g1を利
用して包装体の一部を切断し、その後のパウチの封止は、ジッパー式の開閉自在の封止部
hによって行なわれるようになっている。
上記特許文献1に開示された流動食用パウチは、パウチ内容物を投与した後の水分等の
補給のために手段として、いずれも、注出口よりも大きい別部材の注入口(充填具)をわ
ざわざ設けることが要件となっている。
また、特許文献2は、水分補給手段として、別体の充填具を用いることなく、パウチの
一部を引き裂いて開口を形成するという簡便さがあり、その部分の封止構造としてジッパ
ー式の封止具を用いている。
ところが、特許文献1のように、別部材のスパウトをパウチの一部に組み込むことは、
製造工程が煩雑になるだけでなく、ワンウエイの流動食用パウチとしてはコスト的にも高
価になり不経済であること、さらには、パウチ使用後の廃棄に際しても、場合によっては
そのままの廃棄は出来ないため分別作業に余計な時間が取られるという問題がある。
また、特許文献2のように、パウチの一部を引き裂いて、そこを開口とする手段も、簡
便であり、経済性にも優れているが、開口部に加水する際の作業時にはパウチ全体を把持
しなければならず、その状態で開口部を開く作業は片手だけではなかなかスムーズに行な
うことができないため、そこにホースやポット・水差し等の注ぎ口から加水する作業は不
安定であり、被術者の衣服や寝具を濡らしてしまう虞がある。
かかる従来技術の現状に鑑みて、流動食用パウチの投与前または投与後の開封または封
止に際して用いる開口部を、高価でかつ廃棄時に場合によっては分別する必要がある別部
材を用いることなく、かつ、開口部が形成される箇所を把持部として形成することにより
、加水時の作業が安全・確実に遂行出来るようにした流動食用パウチを提供することにあ
る。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、下記の要件からなることを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、表面、裏面及び底面を形成する複数の多角形状のプラスチックフィルムの周縁部をシールし、該周縁部の一部に内容物注出具が装着された有底の注出具付きパウチであって、
該内容物注出具は、底面を下にして自立したときのパウチの上辺と側辺との一角に設けられた傾斜部に装着されており、かつ、該側片と反対側の側辺のパウチ周縁部に把持部が形成され
該把持部内の外端シール部からパウチ内方に離間した箇所に、一方の面に直線状の凸部が形成され、それと対向する面に上記凸部と係合する凹部が形成された開閉自在のプラスチック製の線状ファスナーが該把持部を横断して形成されていることを特徴とする有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、パウチの少なくとも前記内容物注出具と相対するパウチ周縁部
に吊り下げ手段が形成されてなる上記有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、前記内容物注出具の注出口中心と前記吊り下げ手段の中心とを
結ぶ線分と前記線状ファスナーの凸部及び凹部に平行な直線とのなす角度が45ないし1
10°である上記有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、前記線状ファスナーと前記外端シール部との間に開封用の弱化
部が形成されてなる上記有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、前記線状ファスナーのパウチ内方側は、線状ファスナーの延設
されたフィルム状基材が弱化部を介して互いに連接されている上記有底の注出具付きパウ
チが提供される。
また、本発明によれば、前記線状ファスナーの弱化部が、線状ファスナーの係合解除後
に破断可能にされている上記有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、前記把持部の側端シール部の少なくとも一方にはフラップが延
設されてなる上記有底の注出具付きパウチが提供される。
また、本発明によれば、前記把持部の側端シール部の少なくとも一方には指掛かり部が
形成されてなる上記有底の注出具付きパウチが提供される。
本発明によれば、例えば流動食用パウチにおいて、内容物の希釈や、内容物投与後の水
分補給、さらには、パウチの使用後の留置ラインの洗浄を行なうための水の注入口として
、内容物注出口と離間した箇所に把持部を形成し、該把持部内にプラスチック製線状ファ
スナーを付設することにより、従来技術のように、わざわざ、パウチに硬質の別部材の充
填具を装着することなく、簡単な構成で十分に目的を達成し得る流動食用パウチが提供さ
れる。そのため、ワンウエイ容器として提供し得るだけのコスト的メリットと、使用後の
廃棄に際して、ことさらに充填具を分別する手間を省くことができる点で従来の流動食用
パウチに比べて優れている。
また、本発明の注出具付きパウチはスタンディングパウチとされているために、輸送や移動の際に安定してワゴン等に載置が出来ると共に、加水時の開口形成に際しては、把持部を持って開口部を開けることができるため、パウチ内へのホースやポット・水差し等からの水などの注入が安定かつ確実に行うことができ、被術者の衣類や寝具を濡らしてしまうという不始末をすることなく、加水作業を行うことができる。
また、本発明の注出具付きパウチは、自立したときの上辺と側辺との一角に形成された傾斜部に内容物注出具吐把持部を装着してあるので、内容物注出具や把持部がパウチのコーナー部からはみ出すことがなく、包装時に効率的な積み重ねが出来、包装箱に余分な空所を形成しないで済むという効果がある。
さらに、内容物注出具に相対するパウチ周縁部に吊り下げ手段を形成した際には、こと
さら別の吊り具を準備することなく、パウチをフックなどに吊り下げて注出を行なうこと
が出来る。その際、前記のようにパウチのコーナー部に内容物注出具が位置していると、
注出具に向かってパウチ周縁部が傾斜しているので、液だまりが出来ず好ましい。また把
持部をコーナーに形成した場合には、吊り下げた時に把持部の位置を斜め上方にすること
ができるので把持しやすく注水などがやりやすく好ましい。
特に、注出口中心と吊り下げ手段の中心とを結ぶ線分と、線状ファスナーの係合する凹
凸部に平行な直線とのなす角度が45ないし110°である場合には、パウチを吊り下げ
たときに線状ファスナーの開口が水平ないし斜め上方を向くので注水がやりやすく好適で
ある。
さらに封止具として線状ファスナーの延設されたフィルムが弱化部を介して互いに連接
されている特定の線状ファスナーを用いた場合には、パウチ内容物の殺菌時にも、線状フ
ァスナーの係合部分周辺にパウチ内容物が付着することがないため、加水作業時に異物や
雑菌の侵入を未然に防止出来、清潔にパウチ内容物を被術者に投与することができる。
また、線状ファスナーと把持部の外端シール部との間に開封用の弱化部を形成した場合
には、ハサミ等の切断具を使用しなくても手指だけで切り裂きが可能となるので好ましい
。さらに把持部の側辺シール部にフラップや指掛かり部を形成することによって、把持部
がより掴みやすく滑り落ちにくくなり好ましい。
以下に、図面を参照して本発明の最良の実施の形態を説明する。
図1は本発明の注出具付きパウチ1の一実施態様を示す正面図であり、図2ないし図8
は、その他の実施態様を示す正面図である。図9は本発明の注出具付きパウチの底部の層
構成を説明するための拡大斜視図であり、図10は底部の他の実施態様を示す斜視図であ
り、図11は図9の底面図である。
本発明の注出具付きパウチ1は、大まかにいって、表面A、裏面B及び底面Cを形成する複数(通常3枚)の多角形状のプラスチックフィルムの周縁部13をシールし、該周縁部の一部に内容物注出具11が装着された構成になっており、その特徴とするところは、内容物注出具11が、底面を下にして自立したときのパウチの上辺と側辺との一角に設けられた傾斜部に装着されており、それより離間した箇所である側片と反対側の側辺のパウチ周縁部に把持部2が形成されており、かつ、該把持部内の外端シール部25からパウチ内方に離間した箇所に、該把持部を横断する状態でプラスチック製の線状ファスナー21が装着されている点にある。上記シールは通常はヒートシールであるが超音波によるシールでもよい。

注出具付きパウチの形状は、使用の便利さを考慮して適宜決定されるが、把持部を形成
するという観点から、四角形を基本とした変則的な多角形状に形成されることが多い。な
お、多角形状の角部は厳密に角部を有している必要はなく、直線と直線を曲線で結んだ形
状であってもよく、全体的に見て、大略多角形状で有ればよい。注出具付きパウチ1の胴
体を構成するプラスチックフィルムは、内容物の投与状況を外から確認することができる
ようにするために透明であることが好ましく、フィルム単体でもよいが、通常、2層以上
の複合フィルムが用いられる。
このプラスチックフィルムは、周縁部をシールするものであるため、これをヒートシー
ルで行なう場合には、複合フィルムの場合であっても、内層はヒートシール可能なプラス
チックから構成されていることが必要であり、通常、ヒートシール層(内層)/バリヤ層
(中間層)/表面層(外層)や、ヒートシール層(内層)/基材層(中間層)/バリヤ層
(中間層)/表面層(外層)からなる積層フィルムを用いることが好ましく、中でも、内
層がポリプロピレン、中間層がナイロン、外層が内層側にバリア層としての酸化アルミニ
ウムや無機ケイ素などの薄膜を蒸着したポリエチレンテレフタレートからなる積層フィル
ムを用いることがガスバリア性、突刺し耐性ならびに透明性に優れていて好ましい。
この場合、中間層は、内容物の変質や腐敗等を防止するためのバリア層としての機能を
有するものであり、ナイロンや蒸着層以外にも、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂
フィルム(EVOH)等が用いられる。内層としては、ポリプロピレン以外にもポリエチ
レンなどが用いられ、外層としては、ポリエチレンテレフタレート以外にもナイロン等が
用いられる。
把持部2の形状は、特に制限されるものではないが、加水作業時に把持部を片手で掴み
、軽く絞る程度で容易に開口部を開けることが出来るものであるためには、指または片手
で掴むことができるだけの突出部を有していることが好ましい。この把持部2の先端部は
、加水時の把持をより確実なものにするために、前記把持部の側端シール部26の少なく
とも一方にフラップ24が延設されていたり、指掛かり27が形成されていることが好ま
しい(図3、6、7、8参照)。このフラップ24や指掛かり部27は把持部2を掴み持
ちあげた時にパウチが滑り落ちないようにするためのものであり、側端シール部26の端
部の片方または両方に形成され、手指を掛けることが出来るものであればその形状も特に
限定されるものではない。
把持部2の外端シール部25と線状ファスナー21との間には、開封の際に切り裂き箇
所となる開封予定部22が設けられている。開封予定部22には、具体的には例えば開封
予定部であることを示す点線状の印刷を施すとよい。また、端部にノッチを入れ、切り裂
き開始を容易にすることもよく、さらにはスコアやレーザー加工による弱化線などの易開
封機構を設けると、ハサミ等の切断具を使用しなくても手指だけで切り裂きが可能となる
ため好ましい。なお、側端シール部26にフラップ24が延設される場合には、このフラ
ップ24の少なくとも一部が開封予定線より線状ファスナー21側に位置するようにフラ
ップ24を設ける必要がある(図3参照)。
本発明において用いる線状ファスナー21とは、図12に示すように、一方の面に長手
方向に直線状の凸部21aが形成され、それと対向する面に上記凸部21aと係合する凹
部21bが形成されているもので、凸部21aが表面フィルムAに融着され、凹部21b
が裏面フィルムBの対向する位置に融着されている。したがって、フィルムA,Bを外側
から押圧すれば、凸部21aと凹部21bが互いに係合してパウチを封止するようになっ
ている。また両端部は把持部の側端シール部に接続している。線状ファスナーは、パウチ
内面への熱接着性ならびに内容物殺菌時の耐レトルト適性を有することが好ましく、ポリ
プロピレン樹脂等を用いて押し出し成形などで成形される。この線状ファスナーは、例え
ば、食品類の包装袋を開封した後のリパック用に用いられている「ジップロック」(登録
商標)などが知られている。
さらに、本発明においては、線状ファスナーとして、凸部21aと凹部21bのパウチ
内方の端部からそれぞれ延設されたフィルム状基材28が弱化部23を介して連接されて
いるものを使用した時には、パウチ内容物を外側から加熱殺菌した場合などに、内容物が
フィルム状基材28に遮られ直接線状ファスナーの係合部分周辺に付着することがないた
め、異物や雑菌の侵入を伴わずに、より清潔な状態で加水作業が遂行出来ることになる。
図13はその好ましい線状ファスナーの展開図を示している。
上記線状ファスナーの弱化部は、パウチ内に内容物が入っている時は破断することなく、
線状ファスナーの開封後に引き続いて破断される程度の連接状態を保持していればよく、
当該部分を薄肉にしたり、スコアを形成するなどの手段によって容易に形成することがで
きる。開封前に内容物が線状ファスナー21の係合部と接触しないようにするには、上記
のフィルム状基材28が弱化部23を介して連接されているもののほか、例えば、線状フ
ァスナー21より内側(内容物注出具側)のパウチ把持部の表裏パウチ胴材内面フィルム
同士を弱シールすることなどによっても可能である。
本発明の注出具付きパウチは、通常、表面フィルムA、裏面フィルムB及び底面フィル
ムCからなる3枚のフィルムの周縁部をヒートシールした有底構造を有している。図11
は、その状態の底面図である。A,B,Cからなる各フィルムのヒートシール状態は、図
9、図10、図11に示すように、各種の構成を採り得るものであり、図9に示すように
、A,B,Cのシール接点部16から下方が開脚した状態で構成されていてもよく、図1
0に示すように、両側縁部は開脚することなく接地面までヒートシールされており、中央
部分だけが接地面から離間した状態で底部14を構成していてもよい。底部のヒートシー
ル部を15で示した。いずれの場合も注出具付きパウチを自立可能な状態で載置すること
ができ、たくさんの注出具付きパウチの運搬・保管が崩れることなく、整然と行なうこと
ができる。
内容物注出具11としては、通常、硬質のプラスチックから成形されているスパウトと
呼ばれるものや、前記特許文献に記載された注出部材がいずれも使用することができる。
この内容物注出具11は、流動食用パウチの胴体を構成するプラスチックフィルムA,B
の周縁部において、プラスチックフィルムの内層間に融着された状態で装着されるもので
あるから、注出具の素材はパウチを構成するフィルム内層と融着可能なものでなければな
らないが、その先端部の形状はパイプへの挿入が容易なようにテーパー状にしてもよいし
、パイプが抜けにくくするために、先端部外周に凹凸形状を形成するなどの適宜任意に工
夫が成されていてもよい。また注出具には、必要に応じてキャップ11’を取り付けるよ
うにしてもよい。
内容物注出具11と把持部2の位置関係は、把持部2を指または片手で把持出来る程度
の間隔を以て離間していればよく、その形成箇所は同一側面であっても、互いに相反する
側面であってもよい。またこれに限定されるものではないが、図1ないし図8に示したよ
うに、底部14を下にしてパウチを自立させた場合に、内容物注出具11と把持部2は、
底部14から離間した上方に位置することが好ましい。
図1の実施例は、略四角形を基本としたパウチ胴体部で、自立したときの上辺と一方の
側辺のコーナー部に傾斜部を設けて内容物注出具11を装着し、他方のコーナー傾斜部に
把持部2を設け、さらに内容物注出具11と対角の底辺シール部には穴を開けて吊り下げ
手段12としてある。図3は、図1と同様のパウチでさらに把持部の側辺26にフラップ
24を延設した例である。図2は、把持部2をコーナー部ではなくパウチ側辺に設けた例
であり、図4は、コーナー部に把持部2を形成し、内容物注出具11を反対側の側辺に装
着した例である。
図5、6、7は、底面14を下にして自立するときのパウチの上辺コーナー部に内容物
注出具11を設け、それとは反対側のパウチ側辺から把持部2を斜め下方に突出させたも
のである。吊り下げ手段(穴)12は、相対するパウチ底部シール部15のコーナー部近
傍に設けてある。これらの実施例では、注出口中心と吊り下げ手段の中心とを結ぶ線分が
、把持部2を横断する線状ファスナー21の係合する凹凸部に平行な直線とのなす角度(
図5のα)が45ないし110°の範囲にある(図5では、α=約75°)。したがって
、パウチを吊り下げた際に線状ファスナー21が水平ないしそれからやや傾斜した位置と
なり、ファスナーの開口が上方ないし斜め上方を向くので、線状ファスナーからの注水等
がやりやすく好ましい。図8の例は、αが約45°の場合の例である。
本発明の注出具付きパウチは、通常、フック状の吊下げ具(図示せず)に吊るして使用
に供される。注出具を下にしてパウチを吊り下げた場合に、パウチの中位の高さより上方
になる位置に把持部を位置させることが、注水などの作業がやりやすい点で好ましい。吊
下げ手段としては、少なくとも内容物注出具11が形成されている面と対向する周縁部(
シール部)13の所定の箇所に穴12を開けることが最も一般的であるが、完全な穴では
なく、吊下げ具が入る程度の切込みであってもよい。吊り下げ手段は、注出具付きパウチ
の投与時だけに用いられるものではなく、内容物注出具11が装着されている側にも形成
しておくことによって、注出具付きパウチ投与前の準備の際に内容物注出具11にチュー
ブを接続するなどの作業時に利用することが出来る。
本発明の注出具付きパウチは、内容物注出具11の付設にしても、線状ファスナーの付
設にしても、さらには把持部の形成にしても、いずれも、通常のパウチの製造設備をその
まま利用することが出来、線状ファスナーはパウチ内面に熱融着などで付設することが出
来、さらにパウチ周縁のシール部は例えばパウチの形状に対応したシールバーを用いてシ
ールして成形することができる。
以上詳述したように、本発明の注出具付きパウチは、内容物投与後の水分等の補給に際
して、別体の注入具を付設することなく、パウチ周縁に把持部を設け、その把持部内に線
状ファスナーによる開口形成具を用いるだけで、清潔に水分補給が出来、コスト的に安価
なばかりでなく、加水作業が確実に遂行出来、成形工程が簡略化され、廃棄時に充填具の
分別もことさらに必要がないなどの特徴があり、ワンウエイの注出具付きパウチとして、
広く利用が見込まれる。
本発明の有底の注出具付きパウチの一実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の実施態様を示す正面図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの底部構造を示す拡大斜視図である。 本発明の有底の注出具付きパウチの他の底部構造を示す斜視図である。 図9の底部構造の底面図である。 本発明の注出具付きパウチに用いる線状ファスナーの拡大断面図である。 同線状ファスナーの展開図である。 特許文献1に示された従来の流動食用パウチの斜視図である。 特許文献2に示された従来の流動食用パウチの斜視図である。
符号の説明
1 注出具付きパウチ
11 内容物注出具
11’ キャップ
12 吊下げ手段
13 パウチ周縁部(シール部)
14 底部
15 底部シール部
16 フィルムA,B,Cのシール接点
2 把持部
21 線状ファスナー
21a 線状ファスナーの凸部
21b 線状ファスナーの凹部
22 開封予定部
23 弱化部
24 フラップ
25 把持部外端シール部
26 把持部側端シール部
27 指掛かり部
28 フィルム状基材
A 表面フィルム
B 裏面フィルム
C 底面フィルム
a 流動食用パウチ
b 内容物注出具
c 注入用部材
d〜d3 穴
e〜e2 パウチ周縁部
f ガセット
g1,g2 切り込み部
h ジッパー式封止部

Claims (8)

  1. 表面、裏面及び底面を形成する複数の多角形状のプラスチックフィルムの周縁部をシールし、該周縁部の一部に内容物注出具が装着された有底の注出具付きパウチであって、
    該内容物注出具は、底面を下にして自立したときのパウチの上辺と側辺との一角に設けられた傾斜部に装着されており、かつ、該側片と反対側の側辺のパウチ周縁部に把持部が形成され
    該把持部内の外端シール部からパウチ内方に離間した箇所に、一方の面に直線状の凸部が形成され、それと対向する面に上記凸部と係合する凹部が形成された開閉自在のプラスチック製の線状ファスナーが該把持部を横断して形成されていることを特徴とする有底の注出具付きパウチ。
  2. パウチの少なくとも前記内容物注出具と相対するパウチ周縁部に吊り下げ手段が形成されてなる請求項記載の有底の注出具付きパウチ。
  3. 前記内容物注出具の注出口中心と前記吊り下げ手段の中心とを結ぶ線分と前記線状ファスナーの凸部及び凹部に平行な直線とのなす角度が45ないし110°である請求項記載の有底の注出具付きパウチ。
  4. 前記線状ファスナーと前記外端シール部との間に開封用の弱化部が形成されてなる請求項1ないしのいずれか1項記載の有底の注出具付きパウチ。
  5. 前記線状ファスナーのパウチ内方側は、線状ファスナーの延設されたフィルム状基材が弱化部を介して互いに連接されている請求項1ないしのいずれか1項記載の有底の注出具付きパウチ。
  6. 前記線状ファスナーの弱化部が、線状ファスナーの係合解除後に破断可能にされている請求項1ないしのいずれか1項記載の有底の注出具付きパウチ。
  7. 前記把持部の側端シール部の少なくとも一方にはフラップが延設されてなる請求項1ないしのいずれか1項記載の有底の注出具付きパウチ。
  8. 前記把持部の側端シール部の少なくとも一方には指掛かり部が形成されてなる請求項1ないしのいずれか1項記載の有底の注出具付きパウチ。
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