JP4316351B2 - プリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

プリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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本発明は、プリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関し、さらに詳細には、電子機器メーカーの電子回路設計工程で行われるプリント基板設計において利用して好適なプリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体に関する。
従来、電子機器製品に組み込まれているプリント基板は、一般に、1枚のプリント基板全体が単一の領域で同一の層構造である1基板単領域同層構造を有し、1枚のプリント基板の中では任意の領域毎に層数が異なる層構造は殆ど存在しなかった。
ところが、近年の電子機器テクノロジの向上により、可撓性を有して電気機器の筐体内を這うように配線可能なプリント基板(以下、「フレキシブル基板」と称する。)や、フレキシブル基板をベースとして複数箇所に硬質基板がラミネートされた基板(以下、「リジットフレキ混在基板」と称する。)などが開発されており、携帯通信機器やデジタルカメラなどを中心に多数採用されている。
これらフレキシブル基板やリジットフレキ混在基板などのプリント基板は、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に層数が異なる層構造を有する基板であって、1基板複数領域異層構造を有するものである。
一般に、このようなフレキシブル基板やリジットフレキ混在基板などの1基板複数領域異層構造を有するプリント基板の設計に際しては、CAD(Computer Aided Design)システムが用いられていた。
しかしながら、従来のCADシステムは、1基板単領域同層構造を有する従来のプリント基板にのみ対応した設計システムであるため、1基板複数領域異層構造を有するプリント基板の設計を行うのは非常に困難であった。具体的には、従来のCADシステムを用いて1基板複数領域異層構造を有するプリント基板の設計を行う場合には、設計者が従来のCADシステムを運用しての設計を可能するために、異層構造部分を全て異レイヤーに設定したり、あるいは、異層を同層とみなして設定したりするなどの必要があり、その設計作業に不都合を生じていた。
即ち、従来のCADシステムにおいて、1基板複数領域異層構造の設計のために異層構造部分を全て異レイヤーに設定すると、異層同士で配線パターンの結線がある場合にはそれが分断されてしまい、実製品の設計イメージで設計を行うことができないとともに、設計制約に違反した設計を余儀なくされてしまうという問題点があった。
また、従来のCADシステムにおいて、1基板複数領域異層構造の設計のために異層を同層とみなして設定すると、配線パターンが結線してはいけない制約に違反してしまうとともに、設計データを製造機器に渡す際に、本来異層であるにもかかわらずそれが同層であるとみなし出力されるという問題点があった。
なお、本願出願人が特許出願時に知っている先行技術は、上記において説明したようなものであって文献公知発明に係る発明ではないため、記載すべき先行技術情報はない。
本発明は、上記したような従来の技術が有する種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に層数が異なる層構造を有するプリント基板の設計を容易に行うことができるようにしたプリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、層設定手段と、外形形状割り付け手段と、設計ルール割り付け手段と、を有するプリント基板の設計装置によりプリント基板の設計を行うプリント基板の設計方法において、上記層設定手段が、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する第1の段階と、上記外形形状割り付け手段が、上記第1の段階で設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データを割り付ける第2の段階と、上記設計ルール割り付け手段が、上記第1の段階で設定された層構造の層のそれぞれに、層の設計ルールを示す設計ルールデータを割り付ける第3の段階とを有するようにしたものである。
従って、本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、第1の段階で層構造が設定され、設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データや設計ルールデータが割り付けられた結果、設計対象であるプリント基板が任意の領域毎に異なる層構造を有することが反映され、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に層数が異なる層構造を有するプリント基板の設計を容易に行うことができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、本発明のうち請求項1に記載の発明において、上記第1の段階においては、上記層設定手段が、プリント基板の層構造に対応する直方体がXYZ直交座標系で現される三次元空間において積み重ねられて、簡易的に3D表示されたプリント基板の層構造に基づいて、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項3に記載の発明は、本発明のうち請求項1または請求項2のいずれか1項に記載の発明において、上記プリント基板はリジットフレキ混在基板であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項4に記載の発明は、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する層設定手段と、上記層設定手段によって設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データを割り付ける外形形状割り付け手段と、上記層設定手段によって設定された層構造の層のそれぞれに、層の設計ルールを示す設計ルールデータを割り付ける設計ルール割り付け手段とを有するようにしたものである。
従って、本発明のうち請求項4に記載の発明によれば、層設定手段によって層構造が設定され、設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データや設計ルールデータが割り付けられた結果、設計対象であるプリント基板が任意の領域毎に異なる層構造を有することが反映され、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に層数が異なる層構造を有するプリント基板の設計を容易に行うことができる。
また、本発明のうち請求項5に記載の発明は、本発明のうち請求項4に記載の発明において、上記層設定手段は、プリント基板の層構造に対応する直方体がXYZ直交座標系で現される三次元空間において積み重ねられて、簡易的に3D表示されたプリント基板の層構造に基づいて、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定するようにしたものである。
また、本発明のうち請求項6に記載の発明は、本発明のうち請求項4または請求項5のいずれか1項に記載の発明において、上記プリント基板はリジットフレキ混在基板であるようにしたものである。
また、本発明のうち請求項7に記載の発明は、本発明のうち請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載のプリント基板の設計方法をコンピューターに実行させるためのプログラムとしたものである。
また、本発明のうち請求項8に記載の発明は、本発明のうち請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載のプリント基板の設計装置としてコンピューターを機能させるためのプログラムとしたものである。
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、本発明のうち請求項7または請求項8のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体としたものである。
本発明は、以上説明したように構成されているので、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に層数が異なる層構造を有するプリント基板の設計を容易に行うことができるようになるという優れた効果を奏する。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明によるプリント基板の設計方法、プリント基板の設計装置、プログラムおよびコンピューター読み取り可能な記録媒体の実施の形態の一例を詳細に説明する。
図1には、本発明によるプリント基板の設計装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図が示されている。
即ち、この本発明によるプリント基板の設計装置は、その全体の動作を中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構成されている。
このCPU10には、バス12を介して、CPU10の制御のためのプログラムや後述する各種の情報などを記憶するリードオンリメモリ(ROM)やCPU10のワーキングエリアとして用いられる記憶領域などを備えたランダムアクセスメモリ(RAM)などから構成される内部記憶装置14と、CPU10の制御に基づいて各種の表示を行うCRTや液晶パネルなどの画面を備えた表示装置16と、表示装置16の画面上における任意の位置を指定するマウスなどのポインティングデバイス18と、任意の文字を入力するためのキーボードなどの文字入力デバイス20と、CPU10の制御により各種の情報を記憶させることができるとともに記憶した各種の情報を読み出して内部記憶装置14に転送可能とされたハードディスクなどの外部記憶装置22とが接続されている。
ここで、上記したように外部記憶装置22は各種の情報を記憶しているものであるが、本発明の実施に関連する情報としては、公知のプリント基板CADシステムで使用可能な基板の外形形状を示す基板外形形状データと、公知のプリント基板CADシステムで使用可能なプリント基板設計のための設計ルール(トポロジー)が入った設計ルールデータと、公知のプリント基板CADシステムで使用可能なプリント基板の設計データたるレイアウト設計データなどが記憶されている。
以上の構成において、図2乃至図7の各図を参照しながら、本発明によるプリント基板の設計装置によって実行される処理の内容について説明する。
なお、本発明によるプリント基板の設計装置においては、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力手段を、基板設計作業を行う設計者であるユーザーが操作することにより、所望の指示を入力することができるようになされており、ユーザーによるポインティングデバイス18や文字入力デバイス20の操作に応じて表示装置16における表示が変化する。
また、本発明による実施の形態の理解を容易にするために、以下の説明においては、図2に示すリジットフレキ混在基板100の設計作業を例にして説明することとする。このリジットフレキ混在基板100は、折り曲げが可能なフレキシブル基板108をベースとして、複数箇所に硬質基板101,102,103,104,105,106,107がラミネートされた基板である。
より詳細には、リジットフレキ混在基板100は、いずれも同一の外形形状を有する硬質基板101,102,103,104がフレキシブル基板108の一部とともに積層されていて層数が5の層構造を有する領域100aと、いずれも同一の外形形状を有する硬質基板105,106,107がフレキシブル基板108の一部とともに積層されていて層数が4の層構造を有する領域100bと、領域100aと領域100bとの間に位置しフレキシブル基板108からなる単層の領域100cを有するものである。つまり、リジットフレキ混在基板100は、1枚のプリント基板中の複数の領域100a,100b,100c毎に、それぞれ5層、4層、1層の異なる層構造を有する基板であって、1基板複数領域異層構造を有するものである。
こうしたリジットフレキ混在基板100の設計に際して、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、表示装置16の画面に層仕様/簡易3D表示/編集画面30(図4参照)を表示させる。
この層仕様/簡易3D表示欄/編集画面30は、プリント基板の層構造を簡易的に3D表示させる簡易3D表示欄32と、簡易3D表示欄32と対応させて実製品の基板外形形状データの名称や設計ルールの名称などを表示させる層仕様欄34とからなるものである。
そして、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、表示装置16に表示された層仕様/簡易3D表示欄/編集画面30の簡易3D表示欄32において、プリント基板の層構造に対応する直方体を積み重ねて、プリント基板の層構造を簡易的に3D表示させ、プリント基板の領域毎に層の設定を行う(ステップS302)。
ここで、設計対象のリジットフレキ混在基板100(図2参照)の場合には、領域100aは5層、領域100bは4層、領域100cは1層の層構造を有するものであり、このリジットフレキ混在基板100の層構造に対応するように直方体を積み重ねると、図5に示すようになる。この際、リジットフレキ混在基板100のベースとなるフレキシブル基板108は、その外形形状が領域100a,100b,100cにわたるので(図5に示す外形(3)参照)、高さ方向(即ち、XYZ直交座標系におけるZ軸方向)における同一の高さ位置に隣り合うようにして領域100aに対応する直方体48−1、領域100bに対応する直方体48−2および領域100cに対応する直方体48−3が配置される。
具体的には、設計対象のリジットフレキ混在基板100(図2参照)の領域100aが、簡易3D表示欄32のXYZ直交座標系における座標値(X,Y)=(2,2)に位置するようにして、硬質基板101によって形成される領域100aの第1層に対応する位置に直方体41を座標値(X,Y,Z)=(2,2,1)に配置し、硬質基板102によって形成される領域100aの第2層に対応する位置に直方体42を座標値(2,2,2)に配置し、フレキシブル基板108の一部によって形成される領域100aの第3層に対応する位置に直方体48−1を座標値(2,2,)に配置し、硬質基板103によって形成される領域100aの第4層に対応する位置に直方体43を座標値(X,Y,Z)=(2,2,4)に配置し、硬質基板104によって形成される領域100aの第5層に対応する位置に直方体44を座標値(2,2,5)に配置する。
また、設計対象のリジットフレキ混在基板100の領域100bが、簡易3D表示欄32のXYZ直交座標系における座標値(X,Y)=(4,2)に位置するようにして、硬質基板105によって形成される領域100bの第1層に対応する位置に直方体45を座標値(X,Y,Z)=(4,2,1)に配置し、硬質基板106によって形成される領域100bの第2層に対応する位置に直方体46を座標値(4,2,2)に配置し、フレキシブル基板108の一部によって形成される領域100bの第3層に対応する位置に直方体48−2を座標値(4,2,3)に配置し、硬質基板107によって形成される領域100bの第4層に対応する位置に直方体47を座標値(4,2,4)に配置する。
また、設計対象のリジットフレキ混在基板100の領域100cが、簡易3D表示欄32のXYZ直交座標系における座標値(X,Y)=(3,2)に位置するようにして、フレキシブル基板108の一部によって形成される領域100cの第3層に対応する位置に直方体48−3を座標値(3,2,3)に配置する。
こうして層の設定(ステップS302)を行った後、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、表示装置16に表示された層仕様/簡易3D表示欄/編集画面30の層仕様欄34において、複数の層それぞれを形成する基板の外形の割り付けを行う(ステップS304)。
層仕様欄34には、簡易3D表示欄32のXYZ直交座標系における座標値のそれぞれに対応する表示欄が設けられている。従って、ステップS302において簡易3D表示欄32に表示させた直方体それぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄に、直方体で現された層を形成する基板の基板外形形状データの名称を表示させて、基板の外形の割り付けを行う。
ここで、リジットフレキ混在基板100(図2ならびに図5参照)の設定に際しては、上記したようにステップS302において、フレキシブル基板108に対応する直方体48−1,48−2,48−3と、硬質基板101,102,103,104,105,106,107のそれぞれに対応する直方体41,42,43,44,45,46,47とが、簡易3D表示欄32に表示されている。
この際、簡易3D表示欄32に表示された直方体で現される層の中で、複数の領域にわたって共通する共通層と認識させたいものは、基板外形形状データの名称として共通名称を設定する。
具体的には、ステップS302においてフレキシブル基板108に対応する同層で隣り合うように連続配置された3つの直方体48−1,48−2,48−3が簡易3D表示欄32に表示されたが、このフレキシブル基板108はリジットフレキ混在基板100のベースであり、その外形形状は領域100a,100b,100cにわたるものである(図5に示す外形(3)参照)。従って、フレキシブル基板108に対応する3つの直方体48−1,48−2,48−3のそれぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄58a−158a−258a−3には、いずれも基板外形形状データの名称「flex1」を表示させて共通名称を設定する。
こうして、簡易3D表示欄32に表示させた直方体のうち、Z軸方向における同一の高さ位置に隣り合うようにして連続配置された複数の直方体のそれぞれに対応させて、層仕様欄34に共通名称が設定されると、CPU10の制御により、これら共通名称が設定された直方体で現される層が、複数の領域にわたって共通する共通層であると判断処理される。こうした判断処理は、実際の設計対象であるリジットフレキ混在基板100のフレキシブル基板108が、領域100a,100b,100cのそれぞれの第3層を形成する共通層であることと一致するものである。
そして、硬質基板101,102,103,104はいずれも同一の外形形状を有するものなので(図5に示す外形(1)参照)、直方体41,42,43,44それぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄51a,52a,53a,54aに、直方体41,42,43,44で現された領域100aの第1層、第2層、第4層ならびに第5層を構成する硬質基板101,102,103,104の基板外形形状データの名称「mitsu1」を表示させる。
また、硬質基板105,106,107はいずれも同一の外形形状を有するものなので(図5に示す外形(2)参照)、直方体45,46,47それぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄55a,56a,57aに、直方体45,46,47で現された領域100bの第1層、第2層ならびに第4層を構成する硬質基板105,106,107の基板外形形状データの名称「mitsu2」を表示させる。
ここで、直方体41,42,43,44に対応する層仕様欄34の表示欄51a,52a,53a,54aには「mitsu1」、直方体45,46,47に対応する層仕様欄34の表示欄55a,56a,57aには「mitsu2」というように、それぞれ同一の基板外形形状データの名称が表示される。しかしながら、これら同一の基板外形形状データの名称が設定された複数の直方体41,42,43,44,45,46,47は、簡易3D表示欄32においてZ軸方向における同一の高さ位置に隣り合うようにして配置されていないので、CPU10の制御によって、これら同一の名称が設定された直方体で現される層が、複数の領域にわたって共通する共通層であると判断されることはない。
こうして基板の外形の割り付け(ステップS304)を行った後、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、表示装置16に表示された層仕様/簡易3D表示欄/編集画面30の層仕様欄34において、複数の層それぞれに対して、それぞれの設計ルールの割り付けを行う(ステップS306)。
具体的には、ステップS302において簡易3D表示欄32に表示させた直方体それぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄に、直方体で現された層を構成する基板の設計ルールデータの名称を表示させて、設計ルールの割り付けを行う。設計ルールデータは、例えば、名称「u−0.20」で図6に示すような構成を有するものであり、各ルール毎に詳細設定が行われている。
リジットフレキ混在基板100(図2ならびに図5参照)の設計に際しては、簡易3D表示欄32に表示された直方体41,42,43,44,45,46,47それぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄51b,52b,53b,54b,55b,56b,57bに、直方体41,42,43,44,45,46,47で現された領域100aの第1層、第2層、第4層、第5層ならびに領域100bの第1層、第2層、第4層を構成する硬質基板101,102,103,104,105,106,107の設計ルールの名称「u−0.20」(図6参照)を表示させる。
また、簡易3D表示欄32に表示された直方体48−1,48−2,48−3のそれぞれの座標値に対応する層仕様欄34の表示欄58b−158b−258b−3に、直方体48−1,48−2,48−3で現された領域100a,100b,100cの第3層を構成するフレキシブル基板108の設計ルールの名称「u−0.25」を表示させる。
こうして、複数の層のそれぞれに対して基板の外形の割り付け(ステップS304)と設計ルールの割り付け(ステップS306)とを行った後、ユーザーは、ポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、表示装置16の画面にデータイメージ表示画面36(図7参照)を表示させる。このデータイメージ表示画面36において、ユーザーは外形情報の確認を行い、プリント基板の外形設定が正しいか否かの確認を行う。
そして、図7に示すデータイメージ表示画面36のプリント基板の外形形状やその層構造は、図2に示す設計対象のリジットフレキ混在基板100の外形形状やその層構造と一致しているので、こうした場合には、ユーザーはデータイメージ表示画面36に表示されたプリント基板の外形形状やその層構造が正しいと判断して、ステップS310に進む。
一方、データイメージ表示画面36のプリント基板の外形形状やその層構造が、設計対象のプリント基板の外形形状やその層構造と一致していない場合には、ユーザーはステップS302あるいはステップS304に戻って、層の設定や基板の外形の割り付けを正しくやり直してから、ステップS310に進む。
ステップS310においては、ユーザーがポインティングデバイス18や文字入力デバイス20などの入力装置を操作して、外部記憶装置22からレイアウト設計データなどを読み出してプリント基板のレイアウト設計などを行う。
この際に、上記した層の設定(ステップS302)、基板の外形の割り付け(ステップS304)ならびに設計ルールの割り付け(ステップS306)の各処理の内容は、CPU10の制御によって、外部記憶装置22に記憶されているプリント基板の設計データたるレイアウト設計データに反映されるように設定されている。
これにより、プリント基板の設計データに対して1基板複数領域異層構造の設定がなされた状態で、設計対象のプリント基板が任意の領域毎に異なる層構造を有することによるそれぞれの層の設計制約に基づき、部品層とのマッピングもそれぞれの層に対して行われるなどして、プリント基板の設計を行うことが可能となる。
上記したようにして、本発明によるプリント基板の設計装置によれば、プリント基板の層の設定を行ってから(ステップS302)、当該設定された層のそれぞれを形成する基板の外形の割り付けを行い(ステップS304)、設計ルールの割り付けを行う(ステップS306)ようにしたため、その後に行われるレイアウト設計などのプリント基板の設計において、設計対象であるプリント基板が任意の領域毎に異なる層構造を有することが反映され、1枚のプリント基板中の任意の領域毎に異なる層構造を有するプリント基板の設計を行うことができる。
このため、本発明によれば、異層構造でも結線箇所は共通層構造をもたせることによって配線結線ルールを保ち、異層箇所の出力は設計者が意図した形状で出力でき、設計者が実製品をイメージした設計を設計制約に違反せずに効率的に行うことができるようになる。
つまり、本発明によれば、1基板単領域同層構造を有するプリント基板にのみ対応した従来のCADシステムにより1基板複数領域異層構造の設計を行うような無理がないので、1基板単領域同層構造を有するプリント基板の設計は勿論のこと、近年生産量が伸びてきているフレキシブル基板やリジットフレキ混在基板などの1基板複数領域異層構造を有するプリント基板の設計も可能になり、設計可能な製品の幅が広がるとともに、設計作業効率が向上し、しかもプリント基板設計品質を向上させることができる。
ここで、プリント基板上において部品が配置される箇所の形状である「フットプリント」は、同じ部品であっても、その部品が配置される基板がフレキシブル基板の場合のフットプリントと硬質基板の場合のフットプリントでは異なるものである。従って、フレキシブル基板をベースとして複数箇所に硬質基板がラミネートされて形成されるリジットフレキ混在基板には、1枚のプリント基板中にフレキシブル基板の部分と硬質基板の部分とが混在するので、リジットフレキ混在基板の設計に際しては、同部品でも部品を配置する箇所によってフットプリントを切り分ける工程が必要になる。
こうした部品の配置箇所に応じてフットプリントを切り分ける工程は、従来のCADシステムにおいては自動で制御することができず、設計者によってなされていた。
しかしながら、本発明によれば、プリント基板の設計データに対して1基板複数領域異層構造の設定を行うことができるので、部品が持つ層と基板の層のマッピングを、配置する箇所によって自動的に切り替えることが可能となり、最適なフットプリントの選定が可能となる。例えば、リジットフレキ混在基板のフレキシブル基板の部分と硬質基板の部分とをまたがるように配置される部品に関しても、フレキシブル基板の部分と硬質基板の部分とで層のマッピングを分けられるため、それぞれに最適なフットプリントが自動的に割りつくことができるようになる。
なお、上記した実施の形態においては、プリント基板の層の設定(ステップS302)を行った後、当該設定された層のそれぞれを形成する基板の外形の割り付け(ステップS304)を行い、その後、設計ルールの割り付け(ステップS306)を行うようにしたが、これに限られるものではないことは勿論であり、プリント基板の層の設定(ステップS302)を行った後に、設計ルールの割り付けを行って、それから基板の外形の割り付けを行うようにしてもよい。
また、上記した実施の形態においては、プリント基板の設計装置として構成するようにしたが(図1参照)、例えば、本発明によるプリント基板の設計装置で使用するプログラムとして実施したり、あるいは、当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として実施するようにしてもよい。
本発明は、プリント基板の設計作業に用いるものであり、プリント基板設計作業効率の向上ならびにプリント基板設計品質の向上に資することができる。
本発明によるプリント基板の設計装置の実施の形態の一例のシステム構成を表すブロック構成図である。 設計対象であるリジットフレキ混在基板を示す概略構成説明図である。 本発明によるプリント基板の設計装置を用いてプリント基板の設計を行う際の動作を示す説明図である。 本発明によるプリント基板の設計装置の表示装置の画面に表示される層仕様/簡易3D表示欄/編集画面の一例を示す説明図である。 図3に示すリジットフレキ混在基板の層構造に対応するように積み重ねられた直方体を示す説明図である。 設計ルールデータの構成の一例を示す説明図である。 本発明によるプリント基板の設計装置の表示装置の画面に表示されるデータイメージ表示画面の一例を示す説明図である。
符号の説明
10 CPU
12 バス
14 内部記憶装置
16 表示装置
18 ポインティングデバイス
20 文字入力デバイス
22 外部記憶装置
30 層仕様/簡易3D表示欄/編集画面
32 簡易3D表示欄
34 層仕様欄
36 データイメージ表示画面

Claims (9)

  1. 層設定手段と、
    外形形状割り付け手段と、
    設計ルール割り付け手段と、
    を有するプリント基板の設計装置によりプリント基板の設計を行うプリント基板の設計方法において、
    前記層設定手段が、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する第1の段階と、
    前記外形形状割り付け手段が、前記第1の段階で設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データを割り付ける第2の段階と、
    前記設計ルール割り付け手段が、前記第1の段階で設定された層構造の層のそれぞれに、層の設計ルールを示す設計ルールデータを割り付ける第3の段階と
    を有するプリント基板の設計方法。
  2. 請求項1に記載のプリント基板の設計方法において、
    前記第1の段階においては、前記層設定手段が、プリント基板の層構造に対応する直方体がXYZ直交座標系で現される三次元空間において積み重ねられて、簡易的に3D表示されたプリント基板の層構造に基づいて、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する
    ものであるプリント基板の設計方法。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のプリント基板の設計方法において、
    前記プリント基板はリジットフレキ混在基板である
    プリント基板の設計方法。
  4. 1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する層設定手段と、
    前記層設定手段によって設定された層構造の層のそれぞれに、層の外形を示す外形形状データを割り付ける外形形状割り付け手段と、
    前記層設定手段によって設定された層構造の層のそれぞれに、層の設計ルールを示す設計ルールデータを割り付ける設計ルール割り付け手段と
    を有するプリント基板の設計装置。
  5. 請求項4に記載のプリント基板の設計装置において、
    前記層設定手段は、プリント基板の層構造に対応する直方体がXYZ直交座標系で現される三次元空間において積み重ねられて、簡易的に3D表示されたプリント基板の層構造に基づいて、1つのプリント基板中の複数の領域毎に層構造を設定する
    ものであるプリント基板の設計装置。
  6. 請求項4または請求項5のいずれか1項に記載のプリント基板の設計装置において、
    前記プリント基板はリジットフレキ混在基板である
    プリント基板の設計装置。
  7. 請求項1、請求項2または請求項3のいずれか1項に記載のプリント基板の設計方法をコンピューターに実行させるためのプログラム。
  8. 請求項4、請求項5または請求項6のいずれか1項に記載のプリント基板の設計装置としてコンピューターを機能させるためのプログラム。
  9. 請求項7または請求項8のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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