JP4315589B2 - 四方切換弁 - Google Patents

四方切換弁 Download PDF

Info

Publication number
JP4315589B2
JP4315589B2 JP2000330377A JP2000330377A JP4315589B2 JP 4315589 B2 JP4315589 B2 JP 4315589B2 JP 2000330377 A JP2000330377 A JP 2000330377A JP 2000330377 A JP2000330377 A JP 2000330377A JP 4315589 B2 JP4315589 B2 JP 4315589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
main valve
rotor
stopper
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000330377A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002013843A (ja
Inventor
英一 笹田
哲也 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikoki Corp filed Critical Fujikoki Corp
Priority to JP2000330377A priority Critical patent/JP4315589B2/ja
Priority to DE2001624966 priority patent/DE60124966T2/de
Priority to CNB011036907A priority patent/CN1244760C/zh
Priority to KR1020010006418A priority patent/KR100758366B1/ko
Priority to US09/779,671 priority patent/US6505647B2/en
Priority to EP20010103096 priority patent/EP1124082B1/en
Publication of JP2002013843A publication Critical patent/JP2002013843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4315589B2 publication Critical patent/JP4315589B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B41/00Fluid-circulation arrangements
    • F25B41/20Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves
    • F25B41/26Disposition of valves, e.g. of on-off valves or flow control valves of fluid flow reversing valves

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四方切換弁に係り、特に、主弁に吐出圧力の逃がし弁を副弁として備えた四方切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ルームエアコン等に用いられる空気調和機は、冷媒の流れる方向を切換えて、冷房運転又は暖房運転を季節に応じて行うことができ、前記冷媒の流れ方向の切換えは、切換弁によって行われている。
図8は、前記切換弁を用いた空気調和機の冷暖房サイクルの一例を示したものである。該サイクルには、圧縮機Cと、切換弁SVと、熱交換器Eと、電子リニア制御弁Tとが接続され、冷房運転時の冷媒は、実線矢印で示すように、圧縮機C、切換弁SV、室外熱交換器E1、電子リニア制御弁T、室内熱交換器E2の順に流れ、切換弁SVを経て、再び圧縮機Cに戻って循環する。一方、暖房運転時の冷媒は、一点鎖線矢印で示すように、圧縮機C、切換弁SV、室内熱交換器E2、電子リニア制御弁T、室外熱交換器E1の順に流れ、切換弁SVを経て、再び圧縮機Cに戻って循環するものである。
【0003】
ここで、前記切換弁の一例として、四方切換弁の技術が提案されている(例えば、実用新案登録第2523031号公報参照)。該提案の技術は、弁本体の上部に配設された電磁石と、該弁本体の下端に取付けられた弁座と、前記弁本体内に回動可能に配設された弁体とからなり、前記弁座は、圧縮機の吐出圧力を導入する吐出圧力導通孔及び吸入圧力を導入する吸入圧力導通孔、並びに熱交換器に連通される室外熱交換器用導通孔及び室内熱交換器用導通孔とをそれぞれ所要の角度間隔で設け、前記弁体は、プラスチックマグネットで形成され、前記吐出圧力導通孔と前記二つの導通孔のうちいずれかと交互に連通させ得るガイド孔が穿設されるとともに、前記吸入圧力導通孔と前記二つの導通孔のうちいずれかと交互に連通させ得る連結溝が形成され、前記吐出圧力導通孔には、先端を前記ガイド孔の端部に突出させた導入管が取付けられ、該導入管の突出部を前記ガイド孔の端部に当接させて前記弁体の回動を制限するストッパとしたものである。
【0004】
また、前記と同様な四方切換弁の他の一例としては、吐出圧力導通孔及び吸入圧力導通孔と、室外交換器用導通孔及び室内交換器用導通孔とを弁座に設けて該導通孔を切換える摺動自在の主弁と、該主弁によって前記導通孔のすべてを覆って弁本体内を区画した弁室と、前記吸入圧力導通孔を電磁力により開閉する補助弁と、該補助弁と前記主弁とを連結するばねとを備え、前記吐出圧力導通孔の径が前記吸入圧力導通孔の径よりも小径である四方切換弁の技術が提案されている(例えば、特公平1−32389号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の技術のうち、実用新案登録第2523031号公報記載の四方切換弁の技術は、前記弁本体内において前記吐出圧力導通孔及び前記導通孔、前記吸入圧力導通孔及び前記導通孔における相互間の冷媒流路の切換えを前記主弁の内側と外側とで行っているが、前記主弁の内側では低圧の前記吸入圧力が生じ、前記主弁の外側では高圧の前記吐出圧力が生じているので、該主弁を挟んで圧力差があることから切換え動作が重くなる傾向があり、前記四方切換弁は、冷媒流路の切換え動作の容易性・敏捷性については特に考慮がなされていないものである。
また、前記従来の技術のうち、特公平1−32389号公報記載の四方切換弁の技術は、前記弁本体の圧力差をなくした後に前記主弁による冷媒通路の切換え動作が行われるものであるが、弾性部材の伸縮により主弁の回動を行っているので、冷媒流路の切換え動作の敏捷性、及び四方切換弁の信頼性については格別の配慮がなされていない。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、冷媒流路の切換え動作の容易性及び敏捷性の向上を図るとともに、切換弁の信頼性の向上を図り、さらに、切換弁の構成の簡素化が可能で製品コストの低減を達成することができる四方切換弁を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る四方切換弁は、基本的には、ステータとロータからなるモータ部と、ケースと該ケース内の弁室に配置された主弁と弁座からなる本体部と、を備えた四方切換弁において、前記弁座は、圧縮機の吸入圧力側と吐出圧力側とにそれぞれ連通する吸入圧力導通孔と吐出圧力導通孔と、室内及び室外の各熱交換器にそれぞれ連通する二つの導通孔とを備え、前記主弁は、前記吸入圧力導通孔と前記二つの導通孔に選択的に連通する連通部と、該連通部と前記弁室とを連通する均圧孔とを備えるとともに、前記ロータを構成するロータスリーブは、前記均圧孔を開閉して圧力の移動を図る副弁と、前記主弁の位置を移動させる作動ピンとを備え、前記モータ部の前記ロータの回転によって、前記副弁を前記主弁上で回動させるとともに、前記作動ピンを介して前記主弁を前記弁座上で摺動させ、前記弁座は、前記主弁の回動範囲を規制する主弁ストッパを備え、前記主弁は、前記主弁ストッパに当接されるストッパ当接部を有し、前記主弁ストッパ及び前記ストッパ当接部は、いずれか一方が磁石で構成され、他方が磁性体で構成され、前記ロータにより、前記主弁ストッパが前記ストッパ当接部に当接するまで回動させた後に反対方向に回動させて前記副弁が前記均圧孔を閉塞して導通孔の連通を切換えることを特徴とする
【0008】
前記の如く構成された本発明の四方切換弁は、前記主弁内外の圧力の移動を図る副弁が前記主弁上に備えられ、ロータの回転によって、前記副弁が主弁上を回動して均圧孔の開閉を行って連通部と弁室との圧力の移動を図り、かつ、前記主弁が弁室の弁座上を摺動するので、稼動部品点数を少なくすることができ、切換弁の構成の簡素化及び切換弁の信頼性の向上を図ることができるとともに、前記主弁による冷媒流路の切換え動作を容易、かつ、迅速に行うことができる。さらに、前記主弁による冷媒流路の切換え位置を確実に規制することができるとともに、前記ストッパ当接部と前記主弁とを同材質にすると前記主弁の製造コストの低廉を図ることができる。さらに、前記主弁ストッパ若しくは前記ストッパ当接部の自身の磁力によって前記冷媒流路の切換え位置をより確実に保持することができ、四方切換弁の耐振動性の一層の向上を図ることができる。
【0009】
また、本発明の四方切換弁の具体的態様は、前記副弁が、逃がし弁であって、前記ロータと前記主弁との間に位置し、前記ロータスリーブに固定されるとともに、前記主弁上に摺動可能に載置されていること、又は前記ロータスリーブが、その上下部に前記主弁の回動中心と同心の支持軸を備え、前記作動ピンが、前記ロータスリーブに固定され、該ロータと一体に回転して、前記主弁を回動させることを特徴としている。
【0010】
さらに、本発明の四方切換弁の他の具体的態様は、前記ロータスリーブの上下部の支持軸には弾性部材が備えられ、該弾性部材によって、前記副弁と前記主弁とが、前記弁座方向に付勢されていることを特徴とする
【0011】
さらにまた、本発明の四方切換弁の具体的態様は、前記主弁、副弁及び弁座の少なくとも一方が潤滑性アルマイト処理されていることを特徴としており、上記主弁若しくは上記副弁の摺動に際して潤滑性の向上を図ることができる。この結果、摺動摩擦が低下し、安定した動作を実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の四方切換弁の実施形態について説明する。図1乃至図4は、本発明の四方切換弁の一実施形態を示すもので、図1はその外観を示す斜視図、図2はその分解斜視図、図3はその縦断面図、図4は図3の各断面図である。
図示の実施形態の四方切換弁100は、ステッピングモータを備えたモータ部10と、主弁70を備えた本体部50とからなり、本実施形態の四方切換弁100は、主弁70が、前記ステッピングモータの通電に伴って弁座80上を回動し、冷媒流路の切換えが行われる。
前記モータ部10は、ステータ20と、ロータ40とから構成され、前記ステータ20は、上下に格納されたステータコイル21及びヨーク22を備え、ステータコイル21にはリード線が束ねられたケーブル23及びステータ20の外周に設けられたコネクタ24が接続されている。
【0013】
前記ステータ20の上面には、所定高さの取付台25が突設されており、該取付台25には、板金製の押圧係止具26がビス27で固定され、該押圧係止具26に突設された比較的薄い球冠状の係止凸部26aが、後述するケース30の細径円筒部31の外周側面に所定角度間隔(90度)で設けられた四個の係合凹部32のいずれかと係合し、前記細径円筒部31に対するステータ20の回り止め及び抜け止めが図られている。なお、前記係合凹部32は、前記係止凸部26aと同一平面上において嵌合される比較的浅い球冠状の窪みである。
前記ロータ40は、ロータスリーブ41と、該ロータスリーブ41の上面の中心に挿設された上面側支持軸42と、ロータスリーブ41の下面の中心に挿設された下面側支持軸43とからなり、前記ロータスリーブ41の外周には磁石48が具備されている。
【0014】
前記上面側支持軸42の上端は、前記細径円筒部31の球状内面の頂点に突き当てられて点接触されており、また、前記上面側支持軸42には、該上面側支持軸42に一体のばね受45等を介してロータスリーブ41及び後述する逃がし弁たる副弁61を主弁70方向に付勢する弾性部材たる上面側押しばね44が備えられている。一方、前記下面側支持軸43には、前記主弁70を弁座80方向に付勢(前記ロータスリーブ41を上方向に付勢)する弾性部材たる下面側押しばね46がばね受47等を介して備えられている。そして、前記上面側押しばね44の付勢力は、前記下面側押しばね46の付勢力よりも大きくされており、前記副弁61は前記主弁70の方向に付勢され、前記主弁70は前記弁座80方向に付勢されている。
【0015】
前記本体部50は、キャンであるケース30と、主弁70と、弁座80と、導管群90とから構成される。本実施形態のケース30は、頂部が球状をなす細径円筒部31と、該細径円筒部31の下端で一体接合された太径円筒部33と、該太径円筒部33の下端から外方向に延びたフランジ部35とからなり、細径円筒部31には、前記ステータ20が外嵌されるとともに、前記ロータ40が内嵌される。また、太径円筒部33には、下部にフランジ部89を有する弁座80が内嵌され、フランジ部35とフランジ部89とをボルト69により締結することによりケース30と弁座80とを一体に固定する。また、前記主弁70は、前記ケース30の太径円筒部33内に収容され、弁座80の上面に摺動可能に載置されている。そして、前記太径円筒部33の内側部分が弁室73として形成される。
【0016】
前記主弁70の上面には、副弁61と、略円柱状の作動ピン64とがあり、前記副弁61は、主弁70の均圧孔77を開閉して前記主弁70の連通部74と前記ケース30内の弁室73との間の連通及び閉鎖を行って圧力の移動を図る。前記作動ピン64は、前記ロータ40と一体に回転し、主弁70を摺動移動させる。さらに、前記副弁61及び前記作動ピン64は、前記ロータ40の下面側支持軸43の軸心を通る直線から適宜離れた位置にそれぞれ圧入固定され、ケーブル23及びコネクタ24を通じてステータコイル21を通電励磁させることにより、ロータ40を介して主弁70が前記作動ピン64によって弁座80上を回動し、後述する冷媒流れの切換えが図られるとともに、ロータ40を介して前記副弁61が主弁70上を回動して前記均圧孔77を開閉する。
前記主弁70は、前記下面側支持軸43に係合される中央部分72と、該中央部分72の外方向に延伸する外周部分75とからなる略扇形状をなし、前記中央部分72には、前記下面側支持軸43に係合される係合孔71が形成されている。
【0017】
前記略扇形状の主弁70の両外側には、前記作動ピン64に当接されるピン当接部78A、79Aが、対称的に設けられるとともに、前記弁座80に設けられた主弁ストッパ86に当接されるストッパ当接部78a、79aが、前記ピン当接部78A、79Aの下端部にそれぞれ設けられている。前記ストッパ当接部78a、79aは、主弁70が、前記作動ピン64を介して前記ステッピングモータの単位パルス当りの回転角度に応じて回動され、前記主弁ストッパ86に当接してその動きが規制されるべく最適な制御曲線又は制御直線等の制御形状に形成されている。
【0018】
また、本実施形態の主弁70及び弁座80は、前記構成のほか、前記ストッパ当接部78a、79aを例えばフェライト磁石等の磁石で構成させ、前記主弁ストッパ86を例えば鉄等の磁性体で構成させることもでき、この場合の該ストッパ当接部78a、79aと前記主弁ストッパ86との当接状態は磁力で維持される。これにより、主弁70による流路の切換え位置が磁力でより確実に保持され、四方切換弁100の耐振動性の一層の向上を図ることができる。なお、前記磁力の強さは、モータ部10の回動力よりも適宜小さく設定されることは勿論である。
そして、この場合の前記ストッパ当接部78a、79aは、主弁70の前記中央部分72及び前記外周部分75が樹脂からなる場合には、インサート成形で成形され、或いは、前記中央部分72及び前記外周部分75が例えばアルミニウム等の金属からなるときには、接着剤で接着してもよい。なお、前記ストッパ当接部78a、79aが磁性体であって前記主弁ストッパ86が磁石であってもよいものである。
【0019】
一方、前記略扇形の主弁70の内側は、弁座80の吸入圧力導通孔82、及び前記室外熱交換器用導通孔84若しくは室内熱交換器用導通孔85のいずれか一方を連通する連通部74と、該連通部74と前記弁室73とを連通する均圧孔77とを備えている。
前記副弁61は、ロータ圧入部62と均圧孔閉塞部63とから構成されており、前記ロータ圧入部62がロータ40の下面側に圧入固定され、前記均圧孔閉塞部63が主弁70の上面と接し、弁室73内の冷媒圧力と連通室74内の冷媒圧力の両圧力をその上下面に受けている。
【0020】
前記弁座80の上面は、平面状をなし、その上面で前記主弁70の下端面と接するとともに、その下端のフランジ部89のボルト穴87と前記ケース30のフランジ部35のボルト穴34とにボルト69を挿入して締結されるものであり、図4(a)(b)に示すように、その中央部には、前記下面側支持軸43が圧入固定される圧入孔81を有し、前記下面側支持軸43の中心から半径方向に離れた所定位置に、圧縮機の吸入圧力を導入する吸入圧力導通孔82及び吐出圧力を導入する吐出圧力導通孔83、並びに室内及び室外の熱交換器に連通される室外熱交換器用導通孔84及び室内熱交換器用導通孔85が穿設されているとともに、前記主弁70の回動位置を規制する略円柱状の主弁ストッパ86が固定されている。なお、前記ケース30と前記弁座80とは、Oリング88を介して嵌合固定され、前記弁室73内を密閉状態としている。
【0021】
前記吸入圧力導通孔82及び前記吐出圧力導通孔83は、図4に示されているように、前記下面側支持軸43を中心としてその対称位置に設けられているとともに、前記室外熱交換器用導通孔84及び前記室内熱交換器用導通孔85は、前記下面側支持軸43を中心としてその対称位置で前記吸入圧力導通孔82と前記吐出圧力導通孔83とから所定角度位置を異にしてそれぞれ設けられている。また、前記主弁ストッパ86は、前記吸入圧力導通孔82と前記吐出圧力導通孔83とを結ぶ直線上であって、前記下面側支持軸43と前記吐出圧力導通孔83との間の適宜位置に一つ設けられている。
前記導管群90は、前記吸入圧力導通孔82に接続される吸入圧力導通管92と、前記吐出圧力導通孔83に接続される吐出圧力導通管93と、前記室外熱交換器用導通孔84に接続される室外熱交換器用導通管94と、前記室内熱交換器用導通孔85に接続される室内交換機用導通管95の四本からなり、前記弁座80の下端側にそれぞれ接続固定される。
【0022】
さらに、本実施形態の主弁70、副弁61及び弁座80は、これらの少なくとも一方を潤滑性アルマイト処理により構成することもできる。上記潤滑性アルマイト処理は、例えば、「カシマコート」(商品名:株式会社ミヤキ)が用いられ、次のようにして行われる。即ち、主弁70をアルミニウム製とし、このアルミニウムに陽極酸化処理を行って生成させた硬質アルミナ層に、二硫化モリブデンを電解析出させることによって行われる。この潤滑性アルマイト処理により、主弁70の潤滑性を向上することができる。
【0023】
しかも、主弁70に限らず、副弁61の均圧孔閉塞部63さらには弁座80をアルミニウム製とし、これらに上記潤滑性アルマイト処理を実施することにより、副弁61と主弁70間、主弁70と弁座80間の潤滑性を一層向上することが可能となる。
【0024】
なお、潤滑性アルマイト処理については、上記「カシマコート」以外に、「ユニマイト」(商品名:植田アルマイト工業株式会社)又は「タフマイト」(商品名:植田アルマイト工業株式会社)を同様に主弁、副弁及び弁座の少なくとも一方に用いることもできる。
かかる潤滑性アルマイト処理により、副弁と主弁間及び主弁と弁座間のそれぞれの摺動摩擦を低下させ、動作が安定することとなる。しかも、潤滑性が向上することにより、四方切換弁の動作が低トルクにて可能となり、したがって上記モータ部の小型化を達成することができる。
【0025】
次に、前記四方切換弁100の作動について説明する。
図5の(a)乃至(d)及び図6の(a)乃至(d)は、四方切換弁100の動作を説明するための内部構造に基づく動作説明図であり、図5の(a)乃至(d)の各々が図6の(a)乃至(d)の各々と同じ作動状態を示している。
【0026】
(a)は、冷房運転時のセット状態を示しており、吸入圧力導通管92と室内熱交換器用導通管95とが主弁70の連通部74を介して連通し、吐出圧力導通管93と室外熱交換器用導通管94とが主弁70の外側、すなわち弁室73に連通している。この状態では、弁室73内の圧力と連通部74内の圧力との間に大きな圧力差があり、主弁70はこの圧力差によって弁座80に押え付けられていて容易には移動しない。そこで、本実施形態の四方切換弁100は、この状態から冷媒流路の切換えを行う場合に、逃がし弁である副弁61を用いることで弁室73と連通部74の各圧力の均衡を図り、主弁70を押え付ける力を除いた後に主弁70の回動動作を行うようにしている。
【0027】
まず、(a)の状態において、ステッピングモータに対するパルス入力により、ロータ40を介して回動される作動ピン64及び副弁61が、図5の時針方向(図5,6の(b))に回動することで、副弁61の均圧孔閉塞部63によって閉塞されていた主弁70の均圧孔77が解放され、弁室73の冷媒が均圧孔77を介して連通部74内に導入されて弁室73内の圧力と連通部74内の圧力との均衡が図られる。
【0028】
(b)の状態の如く、弁室73と連通部74との圧力均衡が図られた後、主弁70のピン当接部79Aに当接した前記作動ピン64で、前記主弁70を押して弁座80上を時針方向に回動・摺動させ、ストッパ当接部79aが主弁ストッパ86から離れ、他のストッパ当接部78aが前記主弁ストッパ86と接するまで回動させる(図5、6の(c))。この動作により、主弁70による吸入圧力導通管92と室内熱交換器用導通管95との連通が、該吸入圧力導通管92と室外熱交換器用導通管94との連通に切換わり、同時に、弁室73を介した吐出圧力導通管93と室外熱交換器用導通管94との連通が、該吐出圧力導通管93と室内熱交換器用導通管95との連通に切換わる。なお、前記ストッパ当接部78a及び前記主弁ストッパ86がそれ自身の磁力によってその当接状態が維持される場合には、主弁70はその位置により確実に保持される。
【0029】
(c)の状態の如く、吸入圧力導通管92と室外熱交換器用導通管94とが連通部74内で連通後、ステッピングモータを反対の方向に回動作動させることで、前記作動ピン64及び副弁61が、図5の反時針方向(図5、6の(d))に、副弁61の均圧孔閉塞部63によって主弁70の均圧孔77が閉塞されるまで回動される。この動作により、暖房運転時のセット状態、すなわち、吸入圧力導通管92と室外熱交換器用導通管94とが主弁70の連通部74内を介して連通し、吐出圧力導通管93と室内熱交換器用導通管95とが弁室73内を介して連通することになる。
なお、(d)の状態から(a)の冷房運転時のセット状態に切換える場合には、例えば、前記副弁61の均圧孔閉塞部63による前記均圧孔77の閉塞を解き、前記作動ピン64がピン当接部78Aに当接し、ストッパ当接部79aが主弁ストッパ86と接するまで主弁70を回動させることになる。
【0030】
以上のように、本発明の前記実施形態は、前記構成によって次の機能を奏するものである。
すなわち、前記実施形態の四方切換弁100は、前記モータ部10の入力パルスによって、前記副弁61が前記主弁70上を回動させた後、前記主弁70が前記弁座80上を回動するので、弁室73と連通部74との圧力の均衡を図った後に冷媒の流れの切換えを行うことができるので、弾性部材を用いて主弁を回動させる場合に比して冷媒の流路の切換え動作を容易、かつ、迅速に行うことができ、さらに、四方切換弁100の信頼性の向上を図ることができる。
【0031】
また、前記副弁61は、前記ロータ40と前記主弁70との間に位置し、該主弁70上に載置され、前記上面側押しばね44によって、前記主弁70方向に付勢されるとともに、前記ロータ40と一体に回転し、前記連通部74と前記弁室73との圧力差をなくす逃がし弁として機能するので、冷媒流路の切換え動作を迅速に行うことができ、さらに、可動部品点数を減らして四方切換弁100の製品コストの低減を図ることができる。
【0032】
さらに、前記ストッパ当接部78a、79a及び主弁ストッパ86が、それ自身の磁力によってその当接状態が保持される場合には、前記弁座80に対する前記主弁70の切換え位置を振動に対しても確実に保持することができ、四方切換弁100に対する信頼性の一層の向上を図ることができる。
以上、本発明の一実施形態について詳説したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、また、空気調和機に限られず、流路の切換えを行うすべての機器に利用できるものである。
【0033】
図7は、本発明の他の実施形態を示す断面図である。
全体を符号200で示す四方切換弁は、先に説明した四方切換弁と同様の構成を有するので、同一部分には、同一の符号を付して説明は省略する。
この四方切換弁200にあっては、ロータ40を支持する支持軸140は、1本のシャフトで構成される。支持軸140は、弁座80の圧入孔81に圧入されて固定され支持軸140とロータスリーブ41間には、ロータスリーブ41の上部及び下部の2個所にてベアリング148が介在している。
【0034】
支持軸140の弁座80側とは反対側の端部には、スナップリング141が装着され、押しばね142が取付けられる。押しばね142は、ばね受リング143を介してロータ140を弁座80側に向けて付勢する。
支持軸140のロータスリーブ41と主弁70の間にも、スナップリング145が取付けられ、押しばね146が装備される。押しばね146は、ばね受リング147を介して主弁70を弁座80に向けて付勢する。
【0035】
この四方切換弁200にあっては、部品点数が更に削減され支持軸が2本の場合に対し軸合せが不要となり、構造も簡素化される。また、ロータの回転精度も向上する。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の四方切換弁は、主弁の上面に副弁を設け、該副弁によって弁室と主弁の連通部との圧力の均衡を図った後に主弁の位置切換え動作を行うので、冷媒流路の切換え動作の容易性及び敏捷性の向上を図ることができるとともに、切換え弁の製品コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における四方切換弁の外観斜視図。
【図2】図1の四方切換弁の分解斜視図。
【図3】図1の四方切換弁の縦断面図。
【図4】(a)は図3の四方切換弁のA−A矢視断面図、(b)は図3の四方切換弁のB−B矢視断面図。
【図5】(a)乃至(d)は図1の四方切換弁の動作を示す平面図。
【図6】(a)乃至(d)は図1の四方切換弁の動作の縦断面図。
【図7】本発明の他の実施形態における四方切換弁の縦断面図。
【図8】冷暖房運転時のサイクル構成図。
【符号の説明】
10 モータ部
20 ステータ
30 ケース
41 ロータスリーブ
42 支持軸
43 支持軸
44 弾性部材(上面側押しばね)
46 弾性部材(下面側押しばね)
50 本体部
61 副弁(逃がし弁)
64 作動ピン
70 主弁
73 弁室
74 連通部
77 均圧孔
78a ストッパ当接部
79a ストッパ当接部
80 弁座
82 吸入圧力導通孔
83 吐出圧力導通孔
84 導通孔
85 導通孔
86 主弁ストッパ
100 四方切換弁

Claims (5)

  1. ステータとロータからなるモータ部と、ケースと該ケース内の弁室に配置された主弁と弁座からなる本体部と、を備えた四方切換弁において、
    前記弁座は、圧縮機の吸入圧力側と吐出圧力側とにそれぞれ連通する吸入圧力導通孔と吐出圧力導通孔と、室内及び室外の各熱交換器にそれぞれ連通する二つの導通孔とを備え、
    前記主弁は、前記吸入圧力導通孔と前記二つの導通孔に選択的に連通する連通部と、該連通部と前記弁室とを連通する均圧孔とを備えるとともに、前記ロータを構成するロータスリーブは、前記均圧孔を開閉して圧力の移動を図る副弁と、前記主弁の位置を移動させる作動ピンとを備え、
    前記モータ部の前記ロータの回転によって、前記副弁を前記主弁上で回動させるとともに、前記作動ピンを介して前記主弁を前記弁座上で摺動させ
    前記弁座は、前記主弁の回動範囲を規制する主弁ストッパを備え、前記主弁は、前記主弁ストッパに当接されるストッパ当接部を有し、前記主弁ストッパ及び前記ストッパ当接部は、いずれか一方が磁石で構成され、他方が磁性体で構成され、
    前記ロータにより、前記主弁ストッパが前記ストッパ当接部に当接するまで回動させた後に反対方向に回動させて前記副弁が前記均圧孔を閉塞して導通孔の連通を切換えることを特徴とする四方切換弁。
  2. 前記副弁は、逃がし弁であって、前記ロータと前記主弁との間に位置し、前記ロータスリーブに固定されるとともに、前記主弁上に摺動可能に載置されていることを特徴とする請求項1記載の四方切換弁。
  3. 前記ロータスリーブは、その上下部に前記主弁の回動中心と同心の支持軸を備え、前記作動ピンは、前記ロータスリーブに固定され、該ロータと一体に回転して、前記主弁を回動させることを特徴とする請求項1又は2記載の四方切換弁。
  4. 前記ロータスリーブの上下部の支持軸には弾性部材が備えられ、該弾性部材によって、前記副弁と前記主弁とは、前記弁座方向に付勢されていることを特徴とする請求項3記載の四方切換弁。
  5. 前記主弁、弁座及び副弁は、少なくともいずれか一方が潤滑性アルマイト処理で構成されていることを特徴とする請求項1記載の四方切換弁。
JP2000330377A 2000-02-10 2000-10-30 四方切換弁 Expired - Fee Related JP4315589B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000330377A JP4315589B2 (ja) 2000-04-26 2000-10-30 四方切換弁
DE2001624966 DE60124966T2 (de) 2000-02-10 2001-02-09 Steuerbares 4 - Wege Ventil
CNB011036907A CN1244760C (zh) 2000-02-10 2001-02-09 四通转换阀
KR1020010006418A KR100758366B1 (ko) 2000-02-10 2001-02-09 사방 변환 밸브
US09/779,671 US6505647B2 (en) 2000-02-10 2001-02-09 Four-way selector valve
EP20010103096 EP1124082B1 (en) 2000-02-10 2001-02-09 Four-way selector valve

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000125465 2000-04-26
JP2000-125465 2000-04-26
JP2000330377A JP4315589B2 (ja) 2000-04-26 2000-10-30 四方切換弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002013843A JP2002013843A (ja) 2002-01-18
JP4315589B2 true JP4315589B2 (ja) 2009-08-19

Family

ID=26590818

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000330377A Expired - Fee Related JP4315589B2 (ja) 2000-02-10 2000-10-30 四方切換弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4315589B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4256692B2 (ja) * 2003-02-14 2009-04-22 株式会社鷺宮製作所 電動式切換弁
JP4615995B2 (ja) * 2004-12-28 2011-01-19 株式会社鷺宮製作所 流路切換弁及び流路切換弁付き圧縮機並びに空気調和機
JP2010271029A (ja) * 2009-04-23 2010-12-02 Sumitomo Heavy Ind Ltd 蓄冷式冷凍機、蓄冷式冷凍機用ロータリバルブの製造方法、および蓄冷式冷凍機の製造方法
JP5611662B2 (ja) * 2010-05-14 2014-10-22 株式会社不二工機 多方切換弁
WO2018070761A1 (ko) * 2016-10-11 2018-04-19 엘지전자 주식회사 냉매 유로 절환용 사방 밸브
KR101917117B1 (ko) * 2016-10-11 2018-11-09 엘지전자 주식회사 냉매 유로 절환용 사방 밸브
KR101972041B1 (ko) * 2017-01-26 2019-04-24 엘지전자 주식회사 냉매 유로 절환용 사방 밸브

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002013843A (ja) 2002-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100758366B1 (ko) 사방 변환 밸브
KR100797936B1 (ko) 전동식 전자밸브 및 냉동·냉장고용의 냉동사이클장치
US8813784B2 (en) Flow path switching valve
KR19990007331A (ko) 로터리식 유로전환밸브
US20050150558A1 (en) Valve device
JP4256692B2 (ja) 電動式切換弁
JP4315589B2 (ja) 四方切換弁
US6125885A (en) Rotary channel-selector valve
JP2001295951A (ja) 四方切換弁
JP2001343076A (ja) 制御弁
JP4454138B2 (ja) アキュムレータ付四方切換弁
JP2001050405A (ja) 四方切換弁
JP2001343077A (ja) 制御弁
JPS58101287A (ja) スクロ−ル型圧縮機
JP2001193857A (ja) 四方切換弁
JP4009091B2 (ja) 四方切換弁
JP2001193855A (ja) 四方切換弁
JPH0132389B2 (ja)
JP2002213626A (ja) 電動式切換弁および冷凍・冷蔵庫用の冷凍サイクル装置
JP2002340446A (ja) 四方切換弁
JP2711516B2 (ja) 制御弁
JP2002005317A (ja) ロータリー式四方弁
JP2001141080A (ja) 四方切換弁
JPH11141707A (ja) ロータリ式流路切換弁
JP2816260B2 (ja) 四方弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070329

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090519

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4315589

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120529

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130529

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140529

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees