JP4315124B2 - 変速装置およびこれを備える自動車 - Google Patents

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Description

本発明は、入力軸と出力軸とを有し複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置およびこれを備える自動車に関する。
従来、この種の変速装置としては、装置が備えるクラッチに対して予圧を与える予圧回路を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、クラッチが開放状態とされたときにそのクラッチに対してクラッチ締結開始直前の油圧或いはそれよりも若干低い油圧を予圧として付与することにより、次回にクラッチを係合する際の応答性を高めることができる、としている。
特開平05−203022号公報
上述の変速装置では、予圧により次回にクラッチを係合する際の応答性を高めることができるものの、開放状態にあるクラッチに対して常時予圧を付与するから、消費エネルギが多くなり、エネルギ効率が悪化してしまう。従って、こうした予圧動作を必要なときだけに限って行なうことが望ましいが、その処理によっては必要なときに予圧動作が行なわれない場合や不必要なときに予圧動作が行なわれる場合が生じる。
本発明の変速装置およびこれを備える自動車は、こうした問題を解決し、無駄なエネルギの消費を抑制しつつ次回の変速比の変更を適切に行なえるようにすることを目的の一つとする。また、本発明の変速装置およびこれを備える自動車は、装置が備える複数のクラッチのうちオフしているクラッチに対して予圧動作をより適切に行なうことを目的の一つとする。
本発明の変速装置およびこれを備える自動車は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の変速装置は、
入力軸と出力軸とを有し、油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、
調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、
前記変速装置の状態を検出する状態検出手段と、
前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されると共にオフしているクラッチに対して前記検出された変速装置の状態が所定の状態にあるときに所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段と
を備えることを要旨とする。
この本発明の変速装置では、変速装置の状態を検出し、複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されると共にオフしているクラッチに対して検出された変速装置の状態が所定の状態にあるときに所定の予圧動作が行なわれるよう調整をもって油圧を複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段を制御する。従って、所定の予圧動作を変速装置の状態が所定の状態にあるときに行なうから、変速装置の状態に拘わらずオフしているクラッチに対して常に予圧動作を行なうものに比して無駄なエネルギ消費を抑制しつつ次回の変速比の変更を適切に行なうことができる。ここで、「予圧動作」には、オフしているクラッチの油圧系に混入するエアを抜き出す動作が含まれる。
こうした本発明の変速装置において、前記状態検出手段は、前記変速装置の状態として、前記クラッチの作動に用いられる油の温度,前記出力軸の回転数の少なくとも一つを検出する手段であるものとすることもできる。
状態検出手段が変速装置の状態としてクラッチの作動に用いられる油の温度,出力軸の回転数の少なくとも一つを検出する態様の本発明の変速装置において、前記制御手段は、前記制御手段は、前記検出された油の温度および/または前記検出された出力軸の回転数に基づいて実行間隔を設定し、該設定した実行間隔をもって前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、必要に応じた実行間隔で予圧動作を行なうことができると共に不要な予圧動作が行なわれるのを回避できる。この結果、予圧動作を行なう際の無駄なエネルギ消費を抑制することができる。この場合、前記制御手段は、前記検出された油の温度が高いほど短くなる傾向に前記実行間隔を設定して制御する手段であるものとすることもできる。さらにこの場合、前記制御手段は、前記検出された出力軸の回転数が高いほど短くなる傾向に前記実行間隔を変更して制御する手段であるものとすることもできる。
また、状態検出手段が変速装置の状態としてクラッチの作動に用いられる油の温度,出力軸の回転数の少なくとも一つを検出する態様の本発明の変速装置において、前記制御手段は、前記検出された油の温度および/または前記検出された出力軸の回転数に基づいて実行時間を設定し、該設定した実行時間だけ前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、必要に応じた実行時間だけ予圧動作を行なうことができると共に不要な予圧動作が行なわれるのを回避できる。この結果、予圧動作を行なう際の無駄なエネルギ消費を抑制することができる。この場合、前記制御手段は、前記検出された油の温度が高いほど長くなる傾向に前記実行時間を設定して制御する手段であるものとすることもできるし、前記制御手段は、前記検出された出力軸の回転数が高いほど長くなる傾向に前記実行時間を設定して制御する手段であるものとすることもできる。
本発明の変速装置において、前記制御手段は、前記クラッチの係合開始油圧に基づく油圧をもって前記オフしているクラッチに対して前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記係合開始油圧よりも所定圧力だけ低い油圧をもって前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、予圧動作を行なう際の圧力をより適切なものとすることができる。
本発明の自動車は、
車軸に出力される動力により走行可能な自動車であって、動力を入出力可能な電動機と、該電動機の回転軸に前記入力軸が接続されると共に前記車軸に前記出力軸が接続された上述した各態様のいずれかの本発明の変速装置、即ち、基本的には、入力軸と出力軸とを有し油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、前記変速装置の状態を検出する状態検出手段と、前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されると共にオフしているクラッチに対して前記検出された変速装置の状態が所定の状態にあるときに所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段とを備える変速装置とを備える
ことを要旨とする。
この本発明の自動車は、上述した各態様のいずれかの本発明の変速装置を備えるから、本発明の変速装置が奏する効果と同様の効果、例えば、無駄なエネルギ消費を抑制しつつ次回の変速比の変更を適切に行なうことができる効果や予圧動作を行なう際の圧力をより適切なものとすることができる効果などを奏することができる。また、こうした変速装置を応答性の速い電動機からの動力の変速に用いることにより、本発明の変速装置の効果をさらに顕著なものとすることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力とを統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達可能に構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
ブレーキB1,B2は、図3に例示する油圧回路100からの油圧によりオンオフされる。油圧回路100は、図示するように、エンジン22の回転により駆動される機械式ポンプ102と、内蔵する電気モータ104aにより駆動される電動ポンプ104と、機械式ポンプ102または電動ポンプ104から圧送されたオイルのライン油圧PLを調整する3ウェイソレノイド106およびプレッシャーコントロールバルブ108と、ライン油圧PLを用いてブレーキB1,B2の係合力を調整するリニアソレノイドSLB1,SLB2やコントロールバルブ110,111,アキュムレータ112,113とから構成されている。この油圧回路100では、ライン油圧PLは、3ウェイソレノイド106を駆動してプレッシャーコントロールバルブ108の開閉を制御することにより調整することができ、ブレーキB1,B2の係合力は、リニアソレノイドSLB1,SLB2に印加する電流を制御してライン油圧PLをブレーキB1,B2に伝達させるコントロールバルブ110,111の開閉を制御することにより調節することができる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,油圧回路100内のオイルの温度を検出する温度センサ114からの油温Toilなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、電動モータ104aへの駆動信号や3ウェイソレノイド106への駆動信号,リニアソレノイドSLB1,SLB2への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に変速機60の動作について説明する。図4は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される変速機制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
変速機制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、変速機60の変速要求がなされているか否かを判定する(ステップS100)。変速要求は、アクセル開度Accや車速V,変速機60の現在のギヤの状態に基づいて行なわれる。変速要求がなされていると判定されると、変速機60の変速比を変更する変速処理を行なって(ステップS110)、本ルーチンを終了する。ここで、変速処理は、Loギヤの状態からHiギヤの状態へ変更すなわちアップシフトの変速要求がなされているときにはブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態からブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態に切り替わるようリニアソレノイドSLB1,SLB2を制御し、Hiギヤの状態からLoギヤの状態へ変更すなわちダウンシフトの変速要求がなされているときにはブレーキB1がオンでブレーキB2がオフの状態からブレーキB1がオフでブレーキB2がオンの状態に切り替わるようリニアソレノイドSLB1,SLB2を制御する処理となる。ダウンシフトの変速処理におけるリニアソレノイドSLB1,SLB2の制御の一例を図5に示す。
変速機60の変速要求がなされていないと判定されると、予圧実行用フラグFを入力し(ステップS120)、入力した予圧実行用フラグFの値を調べる(ステップS130)。ここで、予圧実行用フラグFは、ブレーキB1,B2のうちオフしているブレーキの油圧系(ブレーキB1がオフしているときにはリニアソレノイドSLB1やコントロールバルブ110の油路,ブレーキB2がオフしているときにはリニアソレノイドSLB2やコントロールバルブ111の油路)に微少な油圧を作用させることにより内部のエアを抜き出すための予圧動作を実行する必要があるか否かを示すフラグであり、図6の予圧実行判定ルーチンにより値1か値0かのいずれかの値に設定されRAM76の所定領域に書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。この予圧実行判定ルーチンについては後述する。
予圧実行用フラグFが値0と判定されたときには予圧動作を実行する必要はないと判断して予圧用デューティ比Dstbに0%を設定し(ステップS140)、予圧実行用フラグFが値1と判定されたときには予圧動作を実行する必要があると判断してブレーキB1,B2の係合開始圧Dhを入力すると共に(ステップS150)、入力した係合開始圧Dhから所定圧αだけ減じた予圧用圧力(Dh−α)を予圧用デューティ比Dstbに設定する(ステップS160)。ここで、係合開始圧Dhは、実施例では、実験的に各ブレーキB1,B2をオンとしてその係合が開始されるときの各リニアソレノイドSLB1,SLB2のデューティ比を電流センサを用いて検出することにより求めたものを用いた。また、所定圧αは、ブレーキB1,B2のうちオフしているブレーキの油圧系に対して予圧用圧力(Dh−α)を作用させたときにそのブレーキが係合しない程度で油圧系に混入しているエアを抜き出すことができる程度にその値が定められている。
こうして予圧用デューティ比Dstbを設定すると、変速機60の現在のギヤの状態がLoギヤの状態にあるときには(ステップS170)、設定した予圧用デューティ比DstbでオフしているブレーキB1のリニアソレノイドSLB1を制御すると共に100%のデューティ比でオンしているブレーキB2のリニアソレノイドSLB2を制御し(ステップS180)、変速機60の現在のギヤの状態がHiギヤの状態にあるときには(ステップS170)、100%のデューティ比でオンしているブレーキB1のリニアソレノイドSLB1を制御すると共に設定した予圧用デューティ比DstbでオフしているブレーキB2のリニアソレノイドSLB2を制御して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。このように、ブレーキB1,B2のうちオフしているブレーキに対して、予圧実行用フラグFが値0のときには0%のデューティ比として予圧動作を実行しないものとし、予圧実行用フラグFが値1のときには予圧用圧力(Dh−α)のデューティ比で予圧動作を実行することにより、無駄な予圧動作が実行されるのを回避しているのである。
次に、図6の予圧実行判定ルーチンについて説明する。予圧実行判定ルーチンでは、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、変速機60が変速中であるか否かを判定し(ステップS200)、変速中と判定されると、総カウント値Cintを値0に設定すると共に(ステップS210)、予圧実行用フラグFに値0を設定して(ステップS220)、本ルーチンを終了する。一方、変速中でないと判定されると、予圧実行用フラグFの値を調べ(ステップS230)、予圧実行用フラグFが値0と判定されると、車速センサ88からの車速Vと温度センサ114からの油温Toilを入力し(ステップS240)、入力した車速Vと油温Toilとに基づいてカウント値ΔCを設定すると共に(ステップS250)、設定したカウント値ΔCを前回このルーチンで計算された総カウント値Cintに加えることにより新たな総カウント値Cintを計算する(ステップS260)。ここで、カウント値ΔCは、実施例では、車速Vと油温Toilとカウント値ΔCとの関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、車速Vと油温Toilとが与えられるとマップから対応するカウント値ΔCを導出することにより設定するものとした。このマップの一例を図7に示す。図示するように、車速Vが高いほど且つ油温Toilが高いほどカウント値ΔCとして大きな値が設定されるようマップを作成した。総カウント値Cintは、上述したように変速機60が変速中のときに値0にリセットされ、変速機60が変速中でないときに本ルーチンが実行されるたびに前回の総カウント値Cintからカウント値ΔCだけ上乗せされていくことから、車速Vが高いほど,油温Toilが高いほど大きな値として計算されることになる。
こうして総カウント値Cintを計算すると、計算した総カウント値Cintと所定値Crefとを比較し(ステップS270)、総カウント値Cintが所定値Cref以下と判定されると、そのまま本ルーチンを終了し、総カウント値Cintが所定値Crefよりも大きいと判定されると、予圧実行用フラグFに値1を設定して(ステップS280)、本ルーチンを終了する。ここで、所定値Crefは、予圧動作を実行すべき実行間隔、即ちブレーキB1,B2のうちオフしているブレーキの油圧系に混入しているエアを抜き出すべき時間間隔を定めるものであり、油圧回路100の性能などにより定められる。実施例では、予圧動作を実行すべき実行間隔は、総カウント値Cintに基づいて定められ、具体的には、車速Vが高いほど且つ油温Toilが高いほど短い間隔として定められることになる。これは、油温Toilが高いほど油の粘性が低くなり車速Vが高いほど油圧回路100に掛かる振動が大きくなることから、いずれもオフしているブレーキの油圧系にエアが混入しやすい状態となり、予圧動作を頻繁に実行する必要があることに基づく。
予圧実行用フラグFに値1が設定されると、次に本ルーチンが実行されたときにステップS230で予圧実行用フラグFが値1と判定されるから、予圧動作の実行が開始されてから所定時間経過したと判定されるまで待って(ステップS290)、総カウント値Cintを値0にリセットすると共に(ステップS210)、値1に設定されている予圧実行用フラグFを値0にリセットして(ステップS220)、本ルーチンを終了する。ここで、所定時間は、ブレーキB1,B2のうちオフしているブレーキの油圧系に混入されるエアを抜き出すために必要な予圧動作の実行時間であり、所定値Crefとあわせて定められる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60が変速中でないときに車速Vと油温Toilとに基づいて実行間隔(予圧実行用フラグF)を設定し、設定した実行間隔をもって変速機60のブレーキB1,Bのうちオフしているブレーキに対して予圧動作を行なうから、必要な予圧動作を行なうと共に不必要な予圧動作を回避することができる。この結果、無駄な予圧動作を回避してエネルギ効率を向上させることができると共に必要な予圧動作により次回の変速機60の変速処理を適切に行なうことができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、図6の予圧実行判定ルーチンにより予圧動作を実行する実行時間を一定として予圧動作を実行する実行間隔を変えるものとしたが、実行間隔を一定として実行時間を変えるものとしてもよいいし、実行時間と実行間隔の両方を変えるものとしてもよい。前者の場合の予圧実行判定ルーチンの一例を図8に示す。図8の予圧実行判定ルーチンでは、まず、変速機60が変速中であるか否かを判定し(ステップS300)、変速中と判定されると、総カウント値TintとカウンタTとを値0に設定すると共に(ステップS310)、カウンタCを値0に設定し(ステップS320)、予圧実行用フラグFを値0に設定して(ステップS330)、本ルーチンを終了する。一方、変速中でないと判定されると、予圧実行用フラグFの値を調べ(ステップS340)、予圧実行用フラグFが値0のときには図6のステップS240〜S260と同様に車速Vや油温Toilを入力すると共に(ステップS350)、入力した車速Vや油温Toilとに基づいてカウント値ΔTを設定し(ステップS360)、設定したカウント値ΔTを前回このルーチンで計算された総カウント値Tintから減じることにより新たに総カウント値Tintを計算する(ステップS370)。ここで、カウント値ΔTは、実施例では、車速Vと油温Toilとカウント値ΔTとの関係を予め求めてマップとしてROM74に記憶しておき、車速Vと油温Toilとが与えられるとマップから対応するカウント値ΔTを導出することにより設定するものとした。このマップの一例を図9に示す。そして、カウンタCを値1だけインクリメントして(ステップS380)、カウンタCと予圧動作の実行間隔として定められた所定値Crefとを比較し(ステップS390)、カウンタCが所定値Cref以下と判定されたときにはそのまま本ルーチンを終了し、カウンタCが所定値Crefよりも大きいと判定されたときには予圧実行用フラグFに値1を設定して(ステップS400)、本ルーチンを終了する。予圧実行用フラグFに値1が設定されると、次に本ルーチンが実行されたときにステップS340で予圧実行用フラグFが値1と判定されるから、カウンタTを値1だけインクリメントすると共に(ステップS410)、カウンタTとステップS370で計算された総カウント値Tintとを比較し(ステップS420)、カウンタTが総カウント値Tint以下と判定されたときにはそのまま本ルーチンを終了し、カウンタTが総カウント値Tintよりも大きいと判定されたときには、総カウント値TintやカウンタT,カウンタCを値0にリセットすると共に(ステップS310,S320)、予圧実行用フラグFを値0にリセットして(ステップS330)、本ルーチンを終了する。総カウント値Tintは車速Vが高いほど且つ油圧Toilが高いほど大きくなるよう計算されるから予圧動作の実行時間を長くすることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vと油圧Toilとに基づいてカウント値ΔC,ΔTを設定してこれを前回の総カウント値Cint,Tintに加えることにより総カウント値Cint,Tintを計算し、計算した総カウント値Cint,Tintに基づいて予圧動作の実行間隔や実行時間を定めるものとしたが、これに限られず、車速Vが高く油圧Toilが高いほど短くなる傾向に実行間隔が定められたり車速Vが高く油圧Toilが高いほど長くなる傾向に実行時間が定められる他の如何なる計算手法によるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20やその変形例では、車速Vと油温Toilとに基づいて予圧動作を行なう際の実行間隔や実行時間を定めるものとしたが、車速Vだけに基づいて実行間隔や実行時間を定めるものとしてもよいし、油温Toilだけに基づいて実行間隔や実行時間を定めるものとしてもよいし、変速機60の状態に関する他のパラメータも用いて実行間隔や実行時間を定めるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図10における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図11の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車に適用して説明したが、変速機を介して動力を出力するエンジンを備えモータを備えない自動車に適用したり、変速機を介して動力を出力するモータを備えエンジンを備えない自動車に適用したりすることもできる。さらに、列車などの自動車以外の車両や他の据え置き型の装置に適用することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車産業に利用可能である。
本発明の一実施形態としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の概略を示す構成図である。 油圧回路100の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド自動車20のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される変速機制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変速機60の変速処理の様子を示す説明図である。 予圧実行判定ルーチンの一例を示すフローチャートである。 車速Vと油圧Toilとカウント値ΔCとの関係の一例を示すマップである。 予圧実行判定ルーチンの他の例を示すフローチャートである。 車速Vと油圧Toilとカウント値ΔTとの関係の一例を示すマップである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39b 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61 サンギヤ、62 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64 キャリア、65 サンギヤ、66 リングギヤ、67 ピニオンギヤ、68 キャリア、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、100 油圧回路、102 機械式ポンプ、104 電動ポンプ、104a 電気モータ、106 3ウェイソレノイド、108 プレッシャーコントロールバルブ、110,111 コントロールバルブ、112,113 アキュムレータ、114 温度センサ、SLB1,SLB2 リニアソレノイド、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (8)

  1. 入力軸と出力軸とを有し、油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、
    調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、
    前記クラッチの作動に用いられる油の温度を検出する油温検出手段と、
    前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されるよう前記油圧供給手段を制御し、オフしているクラッチに対して前記検出された油の温度が高いほど長くなる傾向に実行時間を設定すると共に前記検出された油の温度が高いほど短くなる傾向に実行間隔を設定し該設定した実行間隔をもって該設定した実行時間だけ所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段と
    を備える変速装置。
  2. 入力軸と出力軸とを有し、油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、
    調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、
    前記クラッチの作動に用いられる油の温度を検出する油温検出手段と、
    前記出力軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されるよう前記油圧供給手段を制御し、オフしているクラッチに対して前記検出された油の温度が高いほど長くなる傾向に実行時間を設定すると共に前記検出された出力軸の回転数が高いほど短くなる傾向に実行間隔を設定し該設定した実行間隔をもって該設定した実行時間だけ所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段と
    を備える変速装置。
  3. 入力軸と出力軸とを有し、油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、
    調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、
    前記クラッチの作動に用いられる油の温度を検出する油温検出手段と、
    前記出力軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されるよう前記油圧供給手段を制御し、オフしているクラッチに対して前記検出された出力軸の回転数が高いほど長くなる傾向に実行時間を設定すると共に前記検出された油の温度が高いほど短くなる傾向に実行間隔を設定し該設定した実行間隔をもって該設定した実行時間だけ所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段と
    を備える変速装置。
  4. 入力軸と出力軸とを有し、油圧を用いて複数のクラッチの係合状態を切り替えることにより変更可能な変速比をもって前記入力軸に入力された動力を前記出力軸に出力可能な変速装置であって、
    調整を伴って油圧を前記複数のクラッチに個別に供給可能な油圧供給手段と、
    前記出力軸の回転数を検出する回転数検出手段と、
    前記複数のクラッチのうちオンしているクラッチに対して係合に必要な油圧が供給されるよう前記油圧供給手段を制御し、オフしているクラッチに対して前記検出された出力軸の回転数が高いほど長くなる傾向に実行時間を設定すると共に前記検出された出力軸の回転数が高いほど短くなる傾向に実行間隔を設定し該設定した実行間隔をもって該設定した実行時間だけ所定の予圧動作が行なわれるよう前記油圧供給手段を制御する制御手段と
    を備える変速装置。
  5. 前記予圧動作は、前記オフしているクラッチの油圧系に混入するエアを抜き出す動作である請求項1ないしいずれか記載の変速装置。
  6. 前記制御手段は、前記クラッチの係合開始油圧に基づく油圧をもって前記オフしているクラッチに対して前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段である請求項1ないしいずれか記載の変速装置。
  7. 前記制御手段は、前記係合開始油圧よりも所定圧力だけ低い油圧をもって前記予圧動作が行なわれるよう制御する手段である請求項記載の変速装置。
  8. 車軸に出力される動力により走行可能な自動車であって、
    動力を入出力可能な電動機と、
    該電動機の回転軸に前記入力軸が接続されると共に前記車軸に前記出力軸が接続された請求項1ないしいずれか記載の変速装置と、
    を備える自動車。
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