JP4314058B2 - 浮動ヘッドを有する改良された熱交換器 - Google Patents

浮動ヘッドを有する改良された熱交換器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】
熱交換器は何十年も前に開発され、熱移動を必要とする多くの用途において極めて有用であり続けている。熱交換器の基本設計に関し20世紀を通じて多くの改良が為されたにも拘らず、依然として、熱交換器を商業規模のプロセスに含めることに付随するトレードオフおよび設計上の問題が存在する。
【0003】
熱交換器を用いることに伴う問題の一つは、ファウリング性向である。ファウリングとは、プロセス流体の流れおよび熱移動の結果として、熱交換器の表面に種々の析出物および被膜が生成されることをいう。種々のタイプのファウリングがあり、これには腐食、無機物の析出、重合、結晶化、コーキング、沈殿および生物学的要因によるものが含まれる。腐食については、プロセス流体と、熱交換器の構成に用いられる素材の相互作用の結果として、熱交換器の表面が腐食されることがある。種々のファウリングタイプが相互に影響しあって、更により多くのファウリングがもたらされることがあるという事実により、事態は更により悪化される。ファウリングにより、熱移動に対する一層の抵抗がもたらされることが有り得るし、また実際もたらされ、これにより、熱移動の性能が低下される。ファウリングはまた、交換器内の流体の流れに関し、圧力低下を増大する原因となる。
【0004】
商業規模の装置で通常用いられる熱交換器のタイプの一つは、シェル−チューブ型熱交換器である。この形式の熱交換器においては、一方の流体がチューブの内側を流れ、他の流体がシェル内の、チューブ外側の部分に押し込まれる。典型的には、バッフルが、チューブを支持し、流体が曲がりくねったチューブ束を横切って押し込まれるように配置されている。
【0005】
ファウリングは、より高い流速を用いることにより低減することができる。実際、ある研究においては、流速を二倍にすることにより、50%を超えるファウリング低減が達成されることが示された。より高い流速を用いることにより、ファウリング問題が実質的に減少し、または消滅することさえもありうることが知られている。残念ながら、バッフルによって系内に生じる過大な圧力低下のため、一般には、通常のシェル−チューブ型熱交換器のシェル側では、実質的にファウリングを低減するのに必要とされる十分に高い流速は達成されない。また、シェル側流体の流れの方向が軸方向以外である場合、また特に流れが高速である場合、種々の程度のチューブ損傷が振動に起因していることがあるという点で、流れに起因するチューブの振動が実質的な問題となることがある。
【0006】
上記のチューブ侵蝕の問題に加えて、既存のシェル−チューブ型交換器は、交換器のシェル側に「デッドゾーン」と流体滞留域が存在するという事実を黙認している。一般に、これらのデッドゾーンおよび滞留域は、熱移動の性能の低下のみならず、過大なファウリングをもたらす。通常のシェル−チューブ型熱交換器に存在する、特に流体の滞留が起こりやすい領域の一つは、シェル側の流体が熱交換器を出る出口ノズルの近傍の、チューブシートに近い領域である。既知の流体動力学的挙動から、デッドゾーンや滞留域は、各チューブシートおよび各ノズルの間の領域に形成される傾向がある。この領域では流れが全く存在しないか、または流速が非常に低いため、流体の流れが制限されるシェル側のこの領域では、チューブシートの領域において相当なファウリングの問題が生じ得る。上記と同じ問題はまた、入口ノズルに隣接する領域にも存在する。
【0007】
熱交換器内の特定の領域、例えば、入口ノズルとチューブシートとの間や、出口ノズルとチューブシートとの間の領域において、流体の流れが低速となることがある。この問題に対する様々な解決策が、「ファウリングが低減された改良熱交換器」と題された、米国特許出願第10/209082号(米国仮特許出願第60/366776号)に対応する同時係属中の特許出願に提供されている。提供されている解決策は、シェル延長部と、シェルとチューブシートとの間の円錐状接続部と、円錐状のチューブシート延長部とを含めることによるものである。これらの構造要素は、ファウリングの問題に対処するために必要に応じて、または所望により組み合わせることが可能である。
上述の解決策は、大部分のケースにおいては十分に機能するが、いくつかの用途、特に、シェル側流体とチューブ側流体との間の温度差が大きいような用途においては、チューブの長さ方向の熱膨張が、シェルのそれに対して過度の差を生じることがある。チューブシートが熱交換器シェルに溶接されている場合、このチューブの膨張の結果、相当の構造上の損害が生じることがある。
【0008】
大部分の先行技術の熱交換器における更に他の欠点は、プロセス設計全体に関し熱交換器の柔軟性が制限されていることである。例えば、大部分の用途では、シェル側の流速はチューブ側の流速と同一、または概ね等しいことが望ましい。しかし、プロセス流量の制約を考慮すると、シェル側の流速とチューブ側の流速を同等にすることは、不可能でないとしても困難であることが多い。これは、所定の断面が存在していて流体がそこを通って流れるようになっており、このことによって、熱交換器に向かう所定のプロセス流速が存在するとき、熱交換器内に強制的に流速を発生させるという、熱交換器の固定的な設計に起因する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、顕著なファウリングの問題をもたらすデッドゾーンおよび低流速の領域を実質的に低減する改良熱交換器を提供することにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】
本発明は、好ましくはシェル側の流体に対して軸方向の流れを用い、デッドゾーンおよび滞留域が実質的に最少化されるか排除される、熱交換器の新規な形態を提供する。本発明の熱交換器では、チューブ束内のチューブが、交換器の一方の端部にある固定チューブシートと、好ましくはリターンヘッドに配置される浮動チューブシートの間に延びている。浮動チューブシートは、円錐状延長部を有し、それによって低流速域に露出するチューブの表面積が最小になっていることが好ましい。同様の円錐状延長部を固定チューブシート上にも設けることが可能である。特定の一実施態様では、熱交換器は、熱交換器のヘッダから他の端部に、またはリターン端部が後方に配置される方の端部からヘッダにチューブ側流体を送るように機能する中央パイプを含む。チューブシートおよびチューブ束は、洗浄、検査および/または保全のために、シェルから容易に取外し可能であるように製造することができる。
【0011】
熱交換器の構成要素はモジュール式の集成体に構成し得る。シェル側の流れおよびチューブ側の流れの一方または両方に対して並列および/または直列に配置された、標準化された「規格品」の熱交換器を用いることによって、相当の設計柔軟性を得ることが可能である。ファウリングの減少を最大にし、また設計時間の極めて顕著な低減を可能にするため、標準的なサイズの「規格品」の熱交換器モジュールを用いてもよい。必要な熱移動の要件を満足することを初めとする所望のプロセス特性を達成するため、標準的なサイズの熱交換器のより小型のものをいくつか、平行、直列または平行および直列の両方で用いてもよい。
【0012】
本発明を用いなければ顕著なファウリングの問題をもたらすデッドゾーンおよび低流速の領域が、本発明により実質的に低減することをはじめとする利点が提供される。また、そのような熱交換器は、他の相当の利点を提供し、例えば、容易かつより有効な洗浄、検査および/または保全のためのチューブ束の取り外しを可能とする。そのような熱交換器は更に、チューブ側流体の温度とシェル側流体の温度との温度差が比較的大きい用途における、シェルに対するチューブの熱膨張差に関連した問題の回避を可能にする。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明によって構成された熱交換器100を示している。図面では、チューブ束の構成をより明確に示すために、シェル部分が切除されている。図1はシェル−チューブ型熱交換器の一つを示しているが、本発明は他の多くの形態のシェル−チューブ型熱交換器に等しく適用できる。図1に示した熱交換器100は、大きな中央チューブを有するツーパス熱交換器であり、この中央チューブは、第2のパス中において、チューブ側流体を、熱交換器100のシェル側入口ノズル110に近い側の端部近くに配置されたリターンヘッドから、熱交換器100の他方の端部(こちらの端部では、チューブ側出口130においてチューブ側流体が熱交換器100から出る)へ送るように位置決めされている。熱交換器100の実施態様はツーパス熱交換器として記載されているが、実際には、チューブ側流体がチューブ側出口ノズル130に向かって中央パイプ145を流れる間に、第1のパス中で生じる熱伝達は、熱伝達全体の圧倒的に大きな割合を占めており、第2のパス中で生じる熱伝達は、非常に限られたものに過ぎない。
【0014】
熱交換器100は、シェル150とその中に収容されたチューブ束160とを含む。チューブ束160は、チューブ束160の各端部にそれぞれ配置されたチューブシート180と190を含む。チューブシート180は所定の位置に固定されているが、チューブシート190は熱交換器部分の長手方向軸の方向について可動であり、以下により詳細に記述する浮動ヘッド部分を形成する。チューブ束160内に収容されるチューブは、当業界において公知の手段、例えばチューブを溶接、またはチューブシート内に延長することによって、チューブシート180と190の開口部に固定される。チューブ側入口140およびチューブ側出口130はそれぞれ、第1の流体をチューブ束160内のチューブに導入すること、および第1の流体を交換器100から放出することを可能にする。シェル側入口110およびシェル側出口120はそれぞれ、第2の流体が熱交換器100のシェル側に入ることと、そこを出ることを可能にし、そうすることによって、第2の流体がチューブ束160を構成するチューブの外側全体に流れることを可能にする。
【0015】
図1に示した実施態様はチューブ支持体170を含む。チューブ支持体170は、「熱交換器の流通チューブ支持体」と題された、米国特許出願第10/209126号(米国仮特許出願第60/366914号)に対応する同時係属中の特許出願に開示されている、バッフルの必要性をなくし高速の流体流を可能にする金属製のコイル構造体であることが好ましい。これらの金属製のコイル構造体をチューブ支持体170として使用することによって、従来のバッフルは省略可能であり、より高い流体速度を利用し得る。或いは、チューブ束160内のチューブは「捻れチューブ」から構成されていてもよく、また従来の手段、例えば「ロッドバッフル」型または「エッグクレート」型のチューブ支持体によって支持されていてもよい。分割バッフルは、一般に高速の流体流を許容せず、またデッドゾーンを更に形成するので好ましくない。
【0016】
シェル側流体については、軸方向の流れを使用することが好ましい。そのような熱交換器は、大部分の熱伝達が行われる第1のパス中において、シェル側流体とチューブ側流体が向流となるようにする。ほとんどの場合、第1のパスには向流が好ましいが、出口120にシェル側流体を導入し、入口110からシェル側流体を流出させることによって、並流を使用してもよい。
【0017】
図1では、チューブ束160内のチューブはチューブ側入口140の方向に、またそれに向かって、固定チューブシート180の表面を越えてある長さだけ延びている。好ましくは、その伸張部は、チューブシート180の表面を超えて少なくとも15cm(6インチ)であり、恐らくは、意図する流速およびチューブの冶金学的特性によっては更に長い。延長されたチューブ長さは犠牲の長さとして用いられる。これは、より速い流速において最もよく起こる、入口チューブの侵蝕の影響を防止するために必要な、または望まれるときに、容易に交換することができる長さである。意図する流速がより速くなると、チューブ延長部の長さを長くする必要がある。チューブ長さの延長部に関する唯一の実質的な制限は、チューブ長さは、ヘッダ125内に望ましくない速度プロファイルを生じたり、チューブの振動による不具合が生じるほどの長さにまで伸長しないという要件である。
【0018】
一般的に、チューブ延長部の長さは、チューブシート180の表面を越えて15cm(6インチ)である。この伸長部の長さは、穿孔の問題を生じうるレベルで侵蝕を受けるチューブ素材、例えば炭素鋼、銅、ニッケルおよび他の金属、並びに他の物質に対して十分なものである。真鍮その他特に侵蝕されやすいチューブ素材の場合には、好ましくはチューブ長さを15センチ(6インチ)を超えて延長し得る。当然、異なる延長部の長さを用いてもよく、またチューブ素材の侵蝕の受けやすさが増大するにつれて、延長部の長さを増すべきである。
【0019】
延長されたチューブ長さを用いることにより、侵蝕が生じたとき、または選択された時間間隔で、犠牲チューブ部分を定期的に交換することが可能となる。犠牲部分は切り離されて、新規の犠牲部分が、溶接されるか、または、チューブシートから外側に伸びているチューブ長さの残存部分の内部に、新規部分を延長することによって固定される。必要とされる犠牲チューブ長さの交換には、この他の溶接および他の技術を用いてもよい。
【0020】
例示した構成によって、デッドゾーンや低流速域は減少または除去され、熱交換器100全体を通じて一貫した高速の流体流が可能になる。シェル伸張部115は、シェル150がコーン135に出会う点を過ぎて、シェル150が(軸方向に)伸びるように含まれる。熱交換器の固定チューブシート側端部のコーン135は、シェル150から前端側周回りリング185まで延びている。この前端側周回りリングは、固定チューブシート180の一部を囲んでおり、締結具132によって固定チューブシート180に取り付けられている。締結具132はチューブシート180のシェル150に対する軸方向の移動を妨げる。シェルおよびチューブ束の他の端部において、コーン135は、シェル150から、可動チューブシート190の外周縁を囲む浮動端部側周回りリング198まで延びている。チューブシート190は周回りリング198内で軸方向に自由に摺動でき、チューブ束160の軸方向の熱膨張を可能にする。コーン135は、シェル150の端部の一方に設けても、両方に設けてもよい。シェル延長部115を用いてシェル150を延長することにより、流体が直ちに入口110に直接的に隣接する領域に入ったり、出口120に直接的に隣接する領域から出たりする機会がない(上記のようにしないとこれらの領域で流速が相当に遅くなる)という点で、チューブシート180および190近傍のシェル側流体の流れが改善される。更に、シェル側の流体が熱交換器100に入ったり、そこから出る際に、それが直接チューブ束160に向かって流れることが、シェル延長部115により防止されるという事実によって、シェル側チューブ侵蝕の問題が最小にされる。
【0021】
浮動チューブシート190の位置はシェル150に対して固定されず、従って浮動チューブシート190は長手方向に、シェルカバー195に向かってまたはそれから離れる向きに移動できる。このことは、シェル側流体とチューブ側流体との相対温度に応じた、チューブ束160内のチューブの伸張および収縮を可能にする。更に、チューブ束160並びにチューブシート180および190は、それらの洗浄その他の保全を容易に実行し得るように、シェル150から容易に取り外し可能である。このことは、締結具132(固定チューブシート側)およびスプリットリング165(浮動ヘッド側、詳細は図2)によって可能となり、またこれらによって、ヘッダ125およびシェルカバー195がそれぞれシェルから取り外すことができるようになり、この結果チューブ束160も取り外し可能となる。図1に示した熱交換器100の更なる特徴は、図3に示した実施態様にも見られる。
【0022】
コーン135のサイズおよび形状は、流体モデル研究に基づいて選択されるが、殆どの場合、容易に入手可能である標準的な部品が、コーン135として用いるために選択される。コーン135は、シェル延長部115と共に、現在適用されているように、流体が出口ノズル170から直ちに出たり、入口ノズル110からチューブ束160の内部に直ちに入るようにするよりも、むしろ流体の流れをチューブシート180および190の方向に向けるのに用いられる。そうしなければチューブシート180および190の近傍に存在する低速度の流体域が、そうすることにより排除される。
【0023】
チューブシート180および190には各々、熱交換器の空洞内部に向かい、それぞれ入口140および出口130から離れる方向に突き出した円錐形の延長部142が含まれる(図2により詳細に図示、図5も参照)。図1および図2では、延長部または突出部は円錐の切頭体の形状、図3、図4および図5に示すものは完全な円錐形の延長部である。従って、延長部を「円錐」と称していることは、完全な円錐形の延長部、円錐の切頭体の他、デッドゾーンや低流速の領域が低減または除去される他の形状の延長部、例えば回転楕円体その他の曲面形の延長部を含む(これらはそれほど製作しやすくないので通常好ましくないが)。ここでは、チューブシート180および190の直径全体が、チューブシートの表面から伸びる切頭円錐形の突出部の基部を構成する。または、チューブシート180および190の直径の一部のみが、円錐形の突出部の基部を構成していてもよい。例えば、この実施形態によれば、円錐形の突出部が10〜15cm(4〜6インチ)の基部直径を有するように構成し、チューブシート180または190の直径をおよそ30〜60cm(12〜24インチ)程度とすることができる。この場合、円錐形の突出部の中心点は、チューブシート自身の中心点と同じであることが好ましい。換言すれば、円錐形の突出部は、好ましくは、チューブシート180および190の円形表面上の中心にある。
【0024】
円錐形の突出部が含まれることにより、小さなデッドゾーンおよび低流速域(上記のようにしないと、本熱交換器内の、熱交換器の空洞に面した、チューブシート内側表面の中心に隣接してこれらが存在する傾向がある)の低減および/または排除がもたらされる。上記のようにしないと熱交換器内に存在する特定の低流速域は、本発明のシェル延長部170およびコーン135の構成要素を含むことにより生じる。チューブシートの突出部が含まれることによって、突出部により占められる熱交換器100内の空間(上記のようにしないと「デッドゾーン」または低流速域となる)が固体物質で満たされ、その結果、熱交換能力を殆どまたは全く損失することなく、低流速域および「デッドゾーン」が排除される。
【0025】
円錐形の突出部のサイズおよび詳細な形状は、上記に提供される例とは異なっていてもよい。所望により、当業界で公知の流体モデル方法論を利用し、特定の設計に対して望ましい基準を満たす特定のサイズおよび形状を決定してもよい。当然ながら、特定の一つの熱交換器において、一方のチューブシートにおける円錐形の突出部が、サイズまたは形状に関して、他のチューブシートにおける他の円錐形の突出部と同一である必要はない。チューブシート表面における突出部の間のサイズおよび形状は、予期される特定の流体の流速および性向により異なることがある。
【0026】
熱交換器100はまた、チューブ側流体がチューブ側出口ノズル130において熱交換器100を出ることが可能であるように、浮動チューブシート190から熱交換器100の他の側に向かってチューブ側流体を送る中央パイプ145を含む。中央パイプ145は、中央パイプ145のヘッダ125内に収容される領域に、長手方向に伸張可能な部分192を含むことが好ましい。この伸張可能な領域は、チューブと同一の材料から構成されることが好ましく、専門の製造業者から入手可能である。中央パイプ145を含む熱交換器100の設計により、熱交換器100の同じ側にチューブ側入口140およびチューブ側出口130を配置することが可能となる。
【0027】
図2は、浮動チューブシート190付近の領域のより詳細な図を示す。シェルカバー195は図2に示されていないが、浮動チューブシート190、特に浮動ヘッドカバー175は、シェルカバー195に向かう方向に長手方向に可動であり、その運動は、浮動ヘッドカバー175がシェルカバー195と物理的に接触する点までに限定される。間隔は、浮動チューブシート190が約2.5〜5cm(1〜2インチ)移動できるように配置されることが好ましいが、特定の用途における必要性に応じて、より大きな、またはより小さな間隔を利用し得る。
【0028】
浮動ヘッドカバー175は、提供されているスプリットリング165と共に他の締結機構、例えば関連付けられたナット245と組み合わされたボルトを使用することによって、浮動チューブシート190の残りの部分から取り外し可能であることが好ましい。同様に、図2から理解できるように、ロッドまたはチューブ155は、浮動チューブシート190内にそれらの終末があり、そこで付加的にそれらが支持されるように設計に組み込まれることが好ましい。浮動チューブシート190を浮動ヘッドカバー175に接続することを可能にするために、コネクタ要素282もまた含まれることが好ましい。コネクタ要素282は浮動チューブシート190に溶接してもよく、初めからコネクタ要素282を含むように浮動チューブシートを形成してもよい。
【0029】
図3は他の熱交換器の構成を示している。図3に示した熱交換器300は、チューブ側流体が入口140を通して入り、熱交換器300の他の端部に通じるチューブを通して浮動リターンヘッド内に移動するツーパス構成である。次いで、チューブ側流体は第2のパスにおいて反対方向に移動し、その後チューブ側流体は出口130を通して熱交換器300を出る。図3に示した構成では、第1のパスは、シェル側流体に対して向流をもたらすが、第2のパスによってシェル側流体に対して並流がもたらされる。シェル側入口110およびシェル側出口120を逆にすると、向流は第2のパスで得られ、並流は第1のパスで得られる。チューブ側流体の流れが出口130を通して熱交換器300を直ちに出るよりも、むしろチューブを通して流れることが保証されるように、熱交換器300はパス仕切り板345を含む。更に、図1の熱交換器100の構成と同様に、熱交換器300の構成は、ヘッダ125、チューブシート180およびチューブ束160が、ナット付き鋲132のような締結具を使用することによって、熱交換器シェル本体から容易に取り外せるようになっている。更に、熱交換器300の他の端部では、浮動チューブシート190、浮動リターンヘッドカバー175、シェルカバー195およびチューブ束160内のチューブをシェル150からスプリットリング165を用いて取り外し、リターンヘッドカバー175を取り外すことも可能である。
【0030】
図1の交換器でもそうであるが、チューブ束260内のチューブは、「熱交換器の流通チューブ支持体」と題された、上記の同時係属中の特許出願に開示されている、バッフルをなくし高速の流体流を可能にする金属製のコイル構造体に支持されていることが好ましい。或いは、チューブ束160内のチューブは「捻れチューブ」から構成されていてもよく、また従来の手段、例えば「ロッドバッフル」型または「エッグクレート」型のチューブ支持体によって支持されていてもよい。この実施態様でもまた、分割バッフルは、一般に高速の流体流を許容せず、またデッドゾーンを更に形成するので好ましくない。
【0031】
図3のチューブ束160内のチューブは、チューブ側入口140およびチューブ側出口130の方向に、またそれに向かって、チューブシート180の表面を越えてある長さだけ延びている。図3の実施態様では、その伸張部は、チューブシート180の表面を超えて少なくとも15cm(6インチ)であり、恐らくは、意図する流速およびチューブの冶金学的特性によっては更に長い。図3の実施態様では異なる延長部の長さを用いてもよく、またチューブ素材の侵蝕の受けやすさが増大するにつれて、延長部の長さを増すべきである。
【0032】
シェル延長部を使用することによって、図1と同様に、熱交換器300全体を通じて一貫した高速の流体流が提供される。第1のシェル延長部115(図3の左側)は、シェル150を、シェル150がコーン135(チューブシート180の外周縁の周りの周回りリング185から延びる)に出会う点を過ぎて横方向に延長させている。第2のシェル延長部115(図3の右側)は、シェル150を、シェル150がコーン135に出会う点を過ぎて横方向に延長させている。コーン135は、シェル150から周回りリング185まで延びている。この周回りリングは可動チューブシート190を囲んでおり、またリターンヘッドカバーはこの周回りリングに取り付けられている。図3に示されるように、シェル150をシェル延長部115を用いて伸張することにより、シェル側の流体流が、流体が直ちに入口ノズル110に直接的に隣接する領域に入ったり、出口ノズル120に直接的に隣接する領域から出たりする機会なしに(上記のようにしないと、これらの領域で流速が相当に遅くなる)それぞれチューブシート180および浮動ヘッドカバー175の方向に向けられる。この配置は、シェル側の侵蝕の問題を最少化するのに用いられる。
【0033】
コーン135は、現在適用されているように、流体が入口ノズル110や出口ノズル120に向かって流れるようにするよりも、むしろ流体の流れをチューブシート180および190の方向に向けるのに用いられる。そうしなければチューブシート180および浮動チューブシート190の近傍に存在する低速度の流体域が、そうすることにより排除される。コーン135のサイズおよび形状は、流体モデル研究に基づいて選択されるが、殆どの場合、容易に入手可能である標準的な部品が、コーン135として用いるために選択される。
【0034】
図3はまた、図1と同様の円錐状チューブシート延長部の配置を示している。チューブシート180は、熱交換器の空洞内部に向かい、ヘッダ125から離れる方向に突き出した円錐形の延長部142が含まれる。この場合、延長部は完全な円錐形の形状を有する。また、可動チューブシート190には、同様の円錐状延長部142が設けられている。本発明の一実施態様では、チューブシート180および190の直径全体が、チューブシートの表面から伸びる円錐形の突出部の基部を構成する。または、チューブシート180および190の直径の一部のみが、円錐形の突出部の基部を形成する。例えば、この実施形態によれば、円錐形の突出部が10〜15cm(4〜6インチ)の基部直径を有するように構成し、チューブシートの直径をおよそ30〜60cm(12〜24インチ)程度とすることができる。この場合、円錐形の突出部の中心点は、チューブシート自身の中心点と同じであることが好ましい。換言すれば、円錐形の突出部は、好ましくは、チューブシート180および190の円形表面上の中心にある。円錐形の突出部のサイズおよび詳細な形状は、当然ながら上記に提供される例とは異なっていてもよい。
【0035】
チューブ束160はチューブ支持体170によって支持される。チューブ支持体170は、上記の「熱交換器の流通チューブ支持体」と題された同時係属中の特許出願に開示されている金属製のコイル構造体であることが好ましい。これらの新規な金属製のコイル構造体をチューブ支持体170として使用することによって、従来のバッフルは省略可能であり、より高い流体速度を利用し得る。
【0036】
図4は4パス熱交換器400を示しており、ツーパス用の仕切り板がヘッダ125内に含まれ、熱交換器400の他の端部の浮動リターンヘッド内にも仕切り板が含まれている。
【0037】
図5に示した熱交換器500は、浮動リターンヘッドを有するシングルパス熱交換器である。この設計により、チューブ側およびシェル側で同時に高速を達成する際に更なる柔軟性が提供される。流れの構成は完全な並流でも完全な向流でもよい。熱交換器500は、浮動ヘッドの運動を可能にするチューブ側の拡張継手592を含むことが好ましい。
【0038】
図6は、本発明の熱交換器の使用を含むプロセスエンジニアリングに関連して使用し得るモジュール式のアプローチを示している。様々な組み合わせの標準サイズの熱交換器を使用して全体的な熱伝達特性を所望のものとしうるように、本発明の熱交換器を複数の標準サイズの熱交換器となるように製造してもよい。例えば、所望のプロセスフローおよび構成を獲得するために、標準サイズの熱交換器ユニットをシェル側流体、チューブ側流体またはそれらの両方に対して並列または直列に配置することが可能である。
【0039】
図6のケース1は、チューブ側流体について4.6m・sec−1(15フィート/秒)、シェル側流体について9.1m・sec−1(30フィート/秒)の流速を必要とする従来のシェル−チューブ型熱交換器を示している。これらの流速は通常、体積流速および利用可能なフロー断面積によって規定される。本発明のモジュール式のアプローチを用いると、プロセス設計上シェル側とチューブ側の両方に4.6m・sec−1(15フィート/秒)の流速を必要とする場合、所望の結果を獲得するためには、ケース1について図6の右側に示すように、標準サイズの熱交換器を、チューブ側に関しては直列に、シェル側に関しては並列に組み合わせればよい。シェル側流体は等しい寸法の2つの熱交換器を通過するので、シェル側の流速は本来9.1m・sec−1(30フィート/秒)であるが、2つの熱交換器について各々4.6m・sec−1(15フィート/秒)の流速に低下する。
【0040】
図6のケース2では、本来の実施において、シェル側の流速は4.6m・sec−1(15フィート/秒)であるが、チューブ側について流速9.1m・sec−1(30フィート/秒)が得られる場合、ケース2について図6の右側に示したように、シェル側流体とチューブ側流体の両方について4.6m・sec−1(15フィート/秒)の流体速度を獲得するために、熱交換器をチューブ側流に関して並列に配置してもよい。
【0041】
熱交換器に達する前の、プロセスラインの任意の点で、ストレーナを使用することが好ましい。これは、本発明の熱交換器内で、熱交換器のチューブまたはシェル側のいずれかにおいて捕捉されるような破片を除去するのに重要である。十分に大きなサイズ、または十分に多量の破片が本発明の熱交換器に入ると(また実際、現行の既存の熱交換器でもそうであるが)、熱交換器が無効となるまでに流速が低下することがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を示す、取り外し可能なチューブ束と中央パイプを有する熱交換器の側面破断断面図である。
【図2】図1に示す熱交換器の浮動ヘッド領域のより詳細な図面である。
【図3】本発明の第2の実施態様による、ツーパス熱交換器の側面破断断面図である。
【図4】本発明の第3の実施態様による、4パス熱交換器の側面破断断面図である。
【図5】本発明の第4の実施態様による、チューブ側の拡張継手を有するシングルパス熱交換器の側面破断断面図である。
【図6】本発明の教示によるプロセスフロー設計に関連した、モジュール方式の利用を示した図面である。

Claims (14)

  1. シェル
    熱交換器の第1の長手方向端部に位置し、前記熱交換器内への流体の導入を許容するための入口ノズルを有するヘッダ
    前記熱交換器の前記第1の長手方向端部に位置し、かつ前記ヘッダに取り付けられた第1の固定チューブシート
    前記流体を移送するための複数のチューブからなるチューブ束であって、前記シェル内に位置し、かつ前記第1のチューブシートに取り付けられたチューブ束
    前記熱交換器の前記第1の長手方向端部に位置し、かつ前記ヘッダおよび前記第1の固定チューブシートに取り付けられた第1の周回りリング
    前記第1の周回りリングから前記シェルの外側表面に延び、かつ前記第1の周回りリングを前記シェルに接合する第1の円錐形部材と;
    前記チューブ束に取り付けられ、かつ前記熱交換器の第2の長手方向端部に位置する第2の可動チューブシートであって、前記チューブの膨張および収縮に応じて前記シェルに対し長手方向に可動である第2の可動チューブシート
    前記熱交換器の前記第2の長手方向端部に位置し、かつ前記第2の可動チューブシートの外周縁を囲む第2の周回りリングであって、前記第2の可動チューブシートが前記第2の周回りリング内で軸方向に可動である周回りリングと
    前記第2の周回りリングから前記シェルの外側表面に延び、かつ前記第2の周回りリングを前記シェルに接合する第2の円錐形部材
    からなることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記シェルは、前記シェルが前記第1の円錐形部材と接合する点を越えて延びる部分を含み、その部分は、前記第1の固定チューブシートに向かって延びることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記シェルは、前記シェルが前記第2の円錐形部材と接合する点を越えて延びる他の部分を含み、その部分は、前記第2の可動チューブシートに向かって延在することを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 前記各チューブは、前記第1および第2のチューブシートを通過し、また前記チューブシートの一方を越えて長手方向に延びる犠牲部分を含むことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 前記熱交換器の前記第2の長手方向端部から前記第1の長手方向端部にチューブ側流体を移送するための、中央パイプを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  6. 前記熱交換器の前記第1の長手方向端部から前記第2の長手方向端部にチューブ側流体を移送するための第1のパスを有するツーパス熱交換器であり、前記流体は、第2のパスの前記中央パイプを通じて前記熱交換器の前記第1の長手方向端部に向かうことを特徴とする請求項に記載の熱交換器。
  7. ツーパス熱交換器であって、前記第1の固定チューブシートに取り付けられた前記ヘッダ内に仕切りプレートを有し、流体入口からの流体を、前記第1のパス用の前記固定チューブシートに取り付けられた前記チューブのいくつかに向かわせると共に、前記流体が前記入口を通じて前記熱交換器内に進入するのに続いて直ちに前記熱交換器から出ることを防止することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  8. 前記第1の固定チューブシートは、前記シェルの内部に向かう方向に延びる、円錐状のチューブシート延長部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  9. 前記第2の可動チューブシートは、前記シェルの内部に向かう方向に延びる、円錐状のチューブシート延長部を有することを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  10. 前記チューブ側流体をチューブ側流体出口に移送するための、中央に位置するパイプを含むことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  11. 前記中央に位置するパイプは、前記第2の可動チューブシートのチューブ側に接続され、前記チューブ側流体を前記可動チューブシートから前記流体出口に導くことを特徴とする請求項10に記載の熱交換器。
  12. 前記中央パイプは、延長部分を更に含むことを特徴とする請求項11に記載の熱交換器。
  13. 前記延長部分は、蛇腹部分を備えることを特徴とする請求項12に記載の熱交換器。
  14. 前記チューブ側に流体入口と流体出口とを含み、前記熱交換器のシェル側流体の流れに対して向流方向の流れを前記チューブ側流体に引き起こすことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
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