JP4311834B2 - 車両用パワーユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本出願発明は、内燃機関、変速機を有する伝動装置および最終減速装置を備えて、自動3輪車等の車両に搭載される車両用パワーユニットに関し、さらに詳しくは該パワーユニットにおける内燃機関、伝動装置および最終減速装置の相互の配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動3輪車において、内燃機関と、該内燃機関からの動力が入力される変速機を有する伝動装置と、伝動装置から動力を後輪の後車軸に伝達する最終減速装置とを備えた車両用パワーユニットとして、例えば実開昭62−54891号公報および実開昭59−106723号公報に開示されたものが知られている。
【0003】
これら公報のうち、前者に開示されたパワーユニットは、前上方に傾斜した軸線を持つシリンダ部を有するエンジンの動力が、可変径駆動プーリと可変径従動プーリとの間に巻き掛けられた伝動ベルトを有する巻掛伝動装置、減速歯車機構および差動歯車機構を介して後車軸に伝達される。そして、巻掛伝動装置を収容する伝動ケースは、後車軸の上方近傍に位置する従動プーリ側から内燃機関のクランク軸に結合された駆動プーリ側に向けて車体の前下方に傾斜している。
【0004】
一方、後者に開示されたパワーユニットは、後上方に傾斜した軸線を持つシリンダ部を有するエンジンの動力が、ベルト式自動変速機に伝達され、さらにチェーン伝動手段および減速歯車機構を介して後車軸に伝達される。そして、自動変速機のケースは略水平に配置され、さらに自動変速機の従動プーリの回転軸の軸線および後車軸の軸線は略水平面上に配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前者に開示されたものでは、前上方に傾斜しているシリンダ部がパワーユニットの前方に突出しているため、パワーユニットの前後長が長くなって、パワーユニットが大型になっていた。
【0006】
後者に開示されたものでは、シリンダ部が後上方に傾斜しているため、シリンダ部がパワーユニットの前端より前方に突出することはない。しかしながら、自動変速機の従動プーリの回転軸の軸線および後車軸の軸線を含む平面に対して、エンジンのシリンダ部の軸線が大きな角度を持つ状態でエンジンが前記ケースに結合されており、そのため前記ケースに対してシリンダ部が上方に突出していることから、パワーユニットの全高が高くなって、パワーユニットが大型になっていた。
【0007】
本出願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1ないし記載の発明は、パワーユニットの前後長が短く、しかも全高も低いコンパクトな車両用パワーユニットを提供することを目的とする。そして、請求項記載の発明は、さらに、パワーユニットの支持手段の取付けが容易な車両用パワーユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
本出願の請求項1記載の発明は、クランク軸の軸線が左右方向を指向し、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜した内燃機関と、前記クランク軸からの動力が入力される入力部と該入力部よりも後方に位置して変速後の動力を出力する出力部とを有する伝動装置と、該伝動装置を収容する伝動ケースと、前記出力部からの動力を後車軸に伝達する最終減速装置と、該最終減速装置を収容する減速ケースとを備え、前記入力部および前記出力部がそれぞれ左右方向を指向する軸線を有し、前記シリンダ部および前記後車軸が、前記入力部の軸線および前記出力部の軸線を含む第1平面の上方に配置された車両用パワーユニットにおいて、前記シリンダ部の軸線と、前記出力部の軸線および前記後車軸の軸線を含む第2平面とが、略平行な位置関係となるように、前記内燃機関および前記減速ケースは前記伝動ケースの入力部側および出力部側にそれぞれ配置され、前記シリンダ部のシリンダヘッドは、前記入力部の軸線を含む水平面と交わる位置にあり、前記減速ケースと、前記減速ケースの上方に位置する前記シリンダ部とは、上下方向に重なるように配置された車両用パワーユニットである。
【0009】
この請求項1記載の発明によれば、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜しており、しかも該シリンダ部の軸線と第2平面とが略平行な位置関係となるように、内燃機関および減速ケースが伝動ケースの入力部側および出力部側にそれぞれ配置され、かつ前記シリンダ部のシリンダヘッドは、前記入力部の軸線を含む水平面と交わる位置にある。そのため、第2平面が水平面と平行または略平行である場合には、シリンダ部の軸線は鉛直線から後上方に大きく傾斜することになり、シリンダ部の伝動ケースから上方への突出量を小さくすることができて、パワーユニットの全高を極めて低くすることができまた、第2平面が水平面と平行または略平行でない場合にも、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜しているため、パワーユニットの全高は低くなる。
【0010】
さらに、伝動ケースの入力部側に配置された内燃機関のシリンダ部と伝動ケースの出力部側に配置された減速ケースとは、上下方向に重なるように配置されていることから、シリンダ部と減速ケースとの前後方向の一部が相互に重なることになり、パワーユニットの前後長を短くすることができる。
これらの結果、前後長が短く、全高が低いコンパクトなパワーユニットとすることができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の車両用パワーユニットにおいて、前記出力部の軸線は、前記入力部の軸線の下方に位置し、前記シリンダ部の軸線と略平行な位置関係となる前記第2平面は、水平面と略平行であるものである。
【0011】
本出願の請求項記載の発明は、クランク軸の軸線が左右方向を指向し、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜した内燃機関と、前記クランク軸からの動力が入力される入力部と該入力部よりも後方に位置して変速後の動力を出力する出力部とを有する伝動装置と、該伝動装置を収容する伝動ケースと、前記出力部からの動力を後車軸に伝達する最終減速装置と、該最終減速装置を収容する減速ケースとを備え、前記入力部および前記出力部がそれぞれ左右方向を指向する軸線を有し、前記シリンダ部および前記後車軸が、前記入力部の軸線および前記出力部の軸線を含む第1平面の上方に配置された車両用パワーユニットにおいて、前記内燃機関と前記減速ケースとは、前記伝動ケースの入力部側および出力部側にそれぞれ配置され、前記伝動ケースと前記シリンダ部のシリンダヘッドとは、左右方向に重なるように配置され、前記減速ケースの上部は、後方から前方に向かうにつれて次第に下方に傾斜した部分を有し、前記減速ケースの前記傾斜した部分、前記減速ケースの上方に位置する前記シリンダ部とは、上下方向に重なるように配置された車両用パワーユニットである。
【0012】
この請求項記載の発明によれば、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜しており、しかも該シリンダ部を構成しているシリンダヘッドと伝動ケースとが、左右方向に重なるように配置され、しかも減速ケースの上部は、後方から前方に向かうにつれて次第に下方に傾斜した部分を有し、減速ケースの前記傾斜した部分と、減速ケースの上方に位置するシリンダ部とは、上下方向に重なるように配置されることにより、減速ケースとシリンダ部との干渉を回避しつつ、シリンダ部の後上方への傾斜角を一層大きくすることができる。そのため、シリンダヘッドを含むシリンダ部の伝動ケースから上方への突出量を小さくすることができて、パワーユニットの全高を極めて低くすることができる。
【0013】
さらに、伝動ケースの入力部側に配置された内燃機関のシリンダ部と伝動ケースの出力部側に配置された減速ケースとは、上下方向に重なるように配置されていることから、シリンダ部と減速ケースとの前後方向の一部が相互に重なることになり、パワーユニットの前後長を短くすることができる。
これらの結果、前後長が短く、全高が低いコンパクトなパワーユニットとすることができる。
【0014】
請求項記載の発明は、請求項1から請求項記載のいずれか1項記載の車両用パワーユニットにおいて、前記伝動ケースの下面は前記出力部側から前記入力部側に向けて前上方に傾斜すると共に前記第2平面と交わり、該下面の下方に、前端部が車体に軸支され、後端部が前記伝動ケースに取り付けられた支持ハンガが配置されたものである。
【0015】
この請求項記載の発明によれば、パワーユニットの下面が前上方に傾斜しているため、該下面の下方には前方に向かうほど上下方向に大きく空いた空間が形成される。それゆえ、前端部が車体に軸支される支持ハンガの後端部を、パワーユニットを安定的に支持することが可能な位置であるパワーユニットの下面に、前記空間を利用して、容易に取り付けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本出願発明の一実施形態を図1ないし図4を参照して説明する。
図1は、本出願発明の車両用パワーユニットが搭載された、1個の前輪3と一対の駆動輪である左側および右側後輪4L,4Rとを備えた自動3輪車1の概略右側面図である。なお、この明細書において、「上下前後左右」は、車体の上下前後左右を意味する。また、「シリンダ部」は、シリンダヘッドカバーを有する内燃機関にあっては、シリンダ、シリンダヘッドおよびシリンダヘッドカバーからなる部分を意味し、シリンダヘッドカバーがない内燃機関にあっては、シリンダおよびシリンダヘッドからなる部分を意味する。
【0017】
自動3輪車1の車体フレーム2の前端部には、前輪3を操舵する操舵機構5が設けられ、車体フレーム2の後部の下方には両後輪4L,4R(図1では右の後輪4Rのみが示されている)を駆動するパワーユニット6が設けられ、車体フレーム2の後部の上方にはシート7が設けられている。
【0018】
操舵機構5は、車体フレーム2の前端部に取り付けられたヘッドパイプ8を貫通して回動自在に支持されたフロントフォーク9を備え、フロントフォーク9の上端部にはハンドル10が結合され、その下端部に前輪3が軸支されている。
【0019】
パワーユニット6の前部は、筒状部11aと、筒状部11aの後端に挿入された前端部を有する軸部11bとからなる支持ハンガ11により車体に支持されている。具体的には、筒状部11aの前端部11cがパワーユニット6の前方に位置する車体フレーム2に回動自在に軸支され、軸部11bの後端部11dがパワーユニット6の後述する伝動ケース41の前上方に傾斜した下面42cに設けられた下側取付部42dに取り付けられている。したがって、前端部11cは支持ハンガ11の前端部となっており、後端部11dは支持ハンガ11の後端部となっている。
【0020】
また、支持ハンガ11自体は、筒状部11aの後端寄りの軸支部11eにて、車体フレーム2に回動自在に軸支された緩衝器12により回動自在に支持されている。そして、筒状部11aには、筒状部11aの内周と挿入された軸部11bの前端部の外周との間に設けられたゴム製の弾性体11fから構成されるナイトハルト機構が設けられ、筒状部11aと軸部11bとが復元可能に相対回動できるようになっている。
【0021】
そして、これらの構成により、パワーユニット6は、回動自在に軸支された筒状部11aの前端部11cの左右方向の軸線を中心として、車体との間で相対的に揺動自在とされると共に、支持ハンガ11の前後方向の軸線を中心として、車体との間で相対的に揺動自在とされている。
【0022】
なお、パワーユニット6の前上部に形成された左右一対の前側軸支部13L,13R(図1では右の前側軸支部13Rのみが示されている)、およびパワーユニット6の最後部に形成された後側軸支部14は、パワーユニット6を異なる車体に搭載するときに使用するための第2のパワーユニット支持部材であり、パワーユニット6の汎用性を向上させるために設けられている。
【0023】
次に、パワーユニット6の伝動ケース41のカバー43を外した状態の右側面図である図2、図2の概ねIII−III線断面図である図3、および減速ケース61のカバー63を外した状態の減速ケース61の左側面図である図4を参照して、パワーユニット6を構成する内燃機関20、伝動装置としてのVベルト式無段変速機40および最終減速装置60、そしてそれら相互の配置について説明する。
【0024】
パワーユニット6は、内燃機関20と、内燃機関20の動力が入力され、変速後の動力を出力する無段変速機40と、無段変速機40を収容する伝動ケース41と、無段変速機40からの動力を左右の後輪4L,4Rのそれぞれの後車軸75L,75Rに伝達するための、減速ギヤ機構64および差動機構65を有する最終減速装置60と、最終減速装置60を収容する減速ケース61とを備えている。
【0025】
内燃機関20は、火花点火式4サイクルの水冷式単気筒内燃機関であり、そのクランクケース21は、シリンダ23の軸線C2に略直交しかつクランク軸22の軸線C1を含む平面を分割面として、前クランクケース21Fおよび後クランクケース21Rに分割される。そして、シリンダ23は後クランクケース21Rとの一体鋳造により形成され、そのシリンダ23にはシリンダヘッド24が、さらにシリンダヘッド24にはシリンダヘッドカバー25が、それぞれ組み付けられて、これらシリンダ23、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25によりシリンダ部が構成されている。
【0026】
その軸線C1が左右方向を指向するクランク軸22は、一対の主軸受を介してクランクケース21に回転自在に装着されている。クランクケース21の左壁を貫通して左方に延びるクランク軸22の左端部には交流発電機26が設けられ、交流発電機26のロータには冷却ファン27が固着されている。発電機ケース28は、クランクケース21の左側においてクランクケース21との一体鋳造により形成されていて、発電機ケース28の左側にある開口端には、ファンカバー29が組み付けられている。そして、ファンカバー29の左端にはラジエータ30が取り付けられていて、冷却ファン27によりファンカバー29内に吸引される外気がラジエータ30を通過するようにして、ラジエータ30の冷却効率を高めている。一方、クランクケース21の右壁を貫通して右方に延びるクランク軸22の右端部には、無段変速機40の駆動プーリ45が設けられている。
【0027】
シリンダ23の軸線C2でもあるシリンダ部の軸線C2は、該シリンダ部の軸線C2とクランク軸22の軸線C1との交点からクランク軸22の軸線C1と直交して鉛直上方に延びる鉛直線から、略80度の角度で後上方に傾斜している。そして、シリンダ23、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25の右側部分は、後述する減速ケース61の上方に位置していて、しかも減速ケース61と上下方向に重なるように配置されている。
【0028】
吸気弁および排気弁が装着されたシリンダヘッド24には、それら弁を開弁駆動するカムを有するカム軸が回転自在に設けられ、該カム軸はタイミングチェーンを介してクランク軸22により駆動される。また、吸気ポート24aは、一端が気化器31に接続された吸気管の他端に接続され、排気ポート24bは、クランク軸22と後述する出力軸49との間を通って後方に延びる排気管(図示されず)に接続される。
【0029】
一方、内燃機関20の右方に配置された無段変速機40は、伝動ケース41に収容されている。伝動ケース41は、周囲壁42aとクランクケース21の右壁に対向する底壁42bとを有するケース本体42と、ケース本体42の右側の開口端を覆うカバー43とから構成される。そして、伝動ケース41と内燃機関20とは、伝動ケース41の前部、すなわち伝動ケース41において、駆動プーリ45が位置する側である駆動プーリ45側で、左右方向の車体の中心線を含む鉛直面上に略位置する面を結合面として、駆動プーリ45の径方向外方の周囲で周方向に間隔をおいた4箇所で、ボルト44により結合されている。
【0030】
無段変速機40の駆動プーリ45は、クランク軸22の右端寄りに固着された固定プーリ片45aと、その左方に位置してクランク軸22の軸線C1方向に摺動自在の可動プーリ片45bとを有している。さらに、クランク軸22には、伝動ケース41の底壁42bと可動プーリ片45bとの間にランププレート46が固着され、ランププレート46と可動プーリ片45bとの間に複数の遠心ウエイト47が径方向に移動自在に収容されている。
【0031】
従動プーリ48は、クランク軸22の後下方に位置してクランク軸22の軸線C1と平行で左右方向を指向する軸線C3を有する出力軸49に軸受を介して回転自在に支持されたインナスリーブ50に固着された固定プーリ片48aと、インナスリーブ50の外周に軸方向に摺動自在に嵌合されたアウタスリーブ51に固着された可動プーリ片48bとを有しており、可動プーリ片48bは固定プーリ片48aに向けてスプリング52により付勢されている。
【0032】
そして、駆動プーリ45および従動プーリ48において、それぞれの固定プーリ片45a,48aおよび可動プーリ片45b,48bは、その対向した円錐面の間に、両プーリ45,48間に巻き掛けられたVベルト53を挟持している。
【0033】
また、出力軸49の右端部に設けられた遠心式の発進クラッチ54は、出力軸49に固着されたクラッチアウタ54aと、クラッチアウタ54aの内側にあってインナスリーブ50に固着されたドライブプレート54bとを有している。インナスリーブ50が設定回転数より大きな回転数で回転すると、ドライブプレート54bに揺動自在に支持されたクラッチシュー54cが遠心力により径方向外方に揺動して、クラッチシュー54cの外周に設けられた摩擦部材54dがクラッチアウタ54aの内周面に当接し、発進クラッチ54が接続状態となる。
【0034】
無段変速機40はこのような構造であるため、機関回転数が小さいときは、図2および図3に図示されるように、駆動プーリ45では、可動プーリ片45bが固定プーリ片45aから軸方向に離れ、Vベルト53の巻き掛け有効半径は小さくなり、従動プーリ48では、スプリング52により付勢された可動プーリ片48bが固定プーリ片48aに接近し、Vベルト53の巻き掛け有効半径は大きくなるため、大きな減速比でクランク軸22の回転が出力軸49に伝達される。
【0035】
機関回転数が増加すると、駆動プーリ45では、遠心ウエイト47が遠心方向に移動して、可動プーリ片45bが固定プーリ片45aに近づくため、Vベルト53の巻き掛け有効半径は大きくなり、従動プーリ48では、スプリング52に抗して可動プーリ片48bが固定プーリ片48aから離れ、Vベルト53の巻き掛け有効半径は小さくなるため、減速比は小さくなる。
【0036】
したがって、伝動装置としての無段変速機40において、駆動プーリ45は、クランク軸22の右端部と共にクランク軸22からの動力が入力される入力部を構成しており、またクランク軸22の軸線C1が駆動プーリ45の軸線C1ともなっている。そして、駆動プーリ45よりも後方に位置すると共に発進クラッチ54を介して出力軸49と接続される従動プーリ48は、出力軸49と共に変速後の動力を出力する出力部を構成しており、また従動プーリ48のインナスリーブ50と同軸の出力軸49の軸線C3が従動プーリ48の軸線C3となっている。
【0037】
図3および図4に図示されるように、伝動ケース41の後部、すなわち伝動ケース41において、従動プーリ48が位置する側である従動プーリ48側に配置された減速ケース61は、ケース本体42と一体成形されたケース本体62と、ケース本体62の左側の開口端を覆うカバー63とから構成される。減速ケース61内には、伝動ケース41の底壁42bを貫通して左方に延びる出力軸49の左端部、出力軸49の回転を減速する減速ギヤ機構64および差動機構65を有する最終減速装置60が収容されていて、この最終減速装置60により、従動プーリ48から出力軸49を介して取り出された変速後の動力が左右一対の後輪4L,4Rの左側および右側後車軸75L,75Rにそれぞれ伝達される。減速ケース61の底壁62bの一部は伝動ケース41の底壁42bとの共用の壁となっている。
【0038】
また、減速ケース61のケース本体62の周囲壁62aの上部およびカバー63の上部は、後方から前方に向かうにつれて次第に下方に傾斜した形状とされて、その傾斜した部分の出力軸49の軸線C3からの径方向距離は、従動プーリ48の半径よりも小さくされている。そのため、その傾斜した周囲壁62aおよびカバー63の真上に位置しているシリンダ部との干渉を回避しつつ、シリンダ部の鉛直線からの後上方への傾斜角を一層大きくすることが可能となって、シリンダ23はもちろん、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25と伝動ケース41とが左右方向に重なるようにされている。
【0039】
出力軸49の左端部の2箇所、第1中間軸66の両端および第2中間軸67の両端は、減速ケース61の底壁62bおよびカバー63にそれぞれ回転自在に支持されている。さらに、減速ケース61内において伝動ケース41の後方に位置する差動機構65の差動キャリヤ74の両端が、減速ケース61の底壁62bおよびカバー63にそれぞれ回転自在に支持されている。なお、図3の減速ギヤ機構64の断面の一部は、図4において、第1および第2中間軸66,67の各軸線および左側および右側後車軸75L,75Rの軸線C4を通る線での断面となっている。
【0040】
そして、出力軸49は、一連のギヤにより差動キャリヤ74に駆動連結されている。すなわち、第1および第2中間軸66,67には、それぞれ大径の大ギヤ69,71と小径の小ギヤ70,72とが設けられ、出力軸49の小径の出力ギヤ68は第1中間軸66の大ギヤ69と噛合し、第1中間軸66の小ギヤ70は第2中間軸67の大ギヤ71と、第2中間軸67の小ギヤ72は差動キャリヤ74に設けられた大径の最終ギヤ73と、それぞれ噛合していて、このように構成された減速ギヤ機構64により、出力軸49の回転は3段に減速されて差動キャリヤ74に伝達される。
【0041】
さらに、カバー63には、差動キャリヤ74の内側空間を貫通して延びる左側後車軸75Lを収容する左側車軸管76Lが一体成形されている。一方、減速ケース61の差動機構65を収容した部分の底壁62bに形成された右側開口端には、右側後車軸75Rを収容する右側車軸管76Rがボルトにより取り付けられている。
【0042】
差動機構65は、差動キャリヤ74と、差動キャリヤ74の内部に貫通して支持されるピニオン軸77と、ピニオン軸77の両端に固着された一対のピニオンギヤ78と、両ピニオンギヤ78に噛合する左右一対のサイドギヤ79L,79Rとを備えている。そして、左右のサイドギヤ79L,79Rには、それぞれ左側および右側後車軸75L,75Rが固着されている。それゆえ、差動キャリヤ74の回転は、両ピニオンギヤ78と両サイドギヤ79L,79Rとの噛合により適当な速度比に分配され、等しい駆動力が両後車軸75L,75Rに伝達される。そして、両後車軸75L,75Rの軸線C4は同一直線上にあって左右方向を指向しており、また両後車軸75L,75Rの一部は減速ケース61に収容されている。
【0043】
したがって、クランク軸22の動力は、無段変速機40の駆動プーリ45に入力され、ついで無段変速機40で機関回転数に応じた変速比で自動的に変速されて従動プーリ48に伝達され、さらに発進クラッチ54を介して出力軸49に伝達される。そして、無段変速機40の出力が、減速ギヤ機構64および差動機構65を介して左側および右側後車軸75L,75Rに伝達される。
【0044】
ここで、内燃機関20のシリンダ部およびクランク軸22、無段変速機40の駆動および従動プーリ45,48そして左側および右側後車軸75L,75Rの相互の配置について説明する。
【0045】
前述のように、従動プーリ48の軸線C3は、クランク軸22の軸線C1、すなわち駆動プーリ45の軸線C1の後下方に位置していることから、従動プーリ48の軸線C3および駆動プーリ45の軸線C1を含む第1平面P1は、従動プーリ48の軸線C3から駆動プーリ45の軸線C1に向かって前上方に傾斜、すなわち従動プーリ48の軸線C3を含み該軸線C3から前方に延びる水平面に対して略25度の角度で傾斜している。そして、シリンダ部と左側および右側後車軸75L,75Rとは、この第1平面P1の上方に配置されている。
【0046】
一方、シリンダ部の軸線C2は、前述のように、鉛直上方に延びる鉛直線から略80度の角度で後上方に傾斜していることから、このシリンダ部の軸線C2と、従動プーリ48の軸線C3および従動プーリ48の後方に位置している両後車軸75L,75Rの軸線C4を含む第2平面P2とが、略平行な位置関係となるように、内燃機関20および減速ケース61が、伝動ケース41の入力部側である駆動プーリ45側および出力部側である従動プーリ48側にそれぞれ配置されている。そして、第2平面P2は水平面と略平行になっており、また第1および第2中間軸66,67は、図2および図4に図示されるように、第2平面P2の下方に配置されている。
【0047】
なお、この明細書において、シリンダ部の軸線C2と第2平面P2とが略平行な位置関係となるとは、シリンダ部の軸線C2と第2平面P2とが平行である場合はもちろん、図2においてシリンダ部の軸線C2と第2平面P2とがなす角度である第1角度αが20度よりも小さい角度となる場合のシリンダ部の軸線C2と第2平面P2との位置関係を意味する。
【0048】
また、第1角度αは、図2において第1平面P1上の直線と第2平面P2上にあって従動プーリ48の軸線C3から前方に延びる直線とのなす角度、すなわち第1平面P1と第2平面P2の従動プーリ48の軸線C3より前方に延びる部分とがなす角度である第2角度βよりも小さな角度となるようにされていて、シリンダ部を鉛直線から後上方に大きく傾斜させることで、シリンダ23はもちろん、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25と伝動ケース41とが左右方向に重なるように配置されている。また、図2に示されるように、シリンダ部のシリンダヘッド24は、駆動プーリ45の軸線C1を含む水平面と交わる位置にある。
【0049】
次に、内燃機関20、無段変速機40を収容する伝動ケース41、最終減速装置60を収容する減速ケース61について、前述した各軸支部13L,13R,14および下側取付部42dと関連させて、さらに説明する。
【0050】
右の前側軸支部13Rは、クランク軸22の後方において、伝動ケース41の周囲壁42aの開口端寄りであって、シリンダ23と伝動ケース41とを結合するボルト44の略真上にその軸線が位置するとともに円筒状の弾性体が嵌められたピボットであり、伝動ケース41の周囲壁42aに一体成形されて、上方に突出している。
【0051】
一方、左の前側軸支部13L(図3参照)は、内燃機関20の一部である発電機ケース28の上部側壁に一体成形されて、上方に突出するとともに円筒状の弾性体が嵌められたピボットであり、図3において、シリンダ部の軸線C2に関して、右前側軸支部13Rと略線対称の位置にある。
【0052】
また、パワーユニット6の後側軸支部14は、減速ケース61の周囲壁に一体成形されて後方に向かって突出し、円筒状の弾性体が嵌められたピボットである。後側軸支部14の軸線は第2平面P2上に位置しており、後側軸支部14の左右方向の中央点は、車体の左右方向の中心線を通る鉛直面上にある。
【0053】
さらに、下側取付部42dは、伝動ケース41の周囲壁42aの下面42cに設けられている。該下面42cは、駆動プーリ45の軸線C1および該軸線C1に対して後下方に位置する従動プーリ48の軸線C3の配置に対応して、伝動ケース41の周囲壁42aにおいて、伝動ケース41の後部である従動プーリ48側から、伝動ケース41の前部である駆動プーリ45側に向かって前上方に、第1平面P1と略平行に傾斜している。また、図2に示されるように、下面42cは第2平面P2と交わる位置にある。したがって、伝動ケース41の下面42cには、前方に向かうほど上下方向に大きく空いた空間が形成されている。
【0054】
そして、支持ハンガ11は、この下面42cの下方に配置されていて、前述のようにその軸部11bの後端部11dが下側取付部42dに取り付けられている。
【0055】
この実施形態は前述のように構成されているので、次の作用効果が奏される。
シリンダ部の軸線C2が後上方に傾斜しており、しかもシリンダ部の軸線C2と、水平面と略平行であって、従動プーリ48の軸線C3および両後車軸75L,75Rの軸線C4を含む第2平面P2とが、略平行な位置関係となるように、内燃機関20および減速ケース61が伝動ケース41の入力部側である駆動プーリ45側および出力部側である従動プーリ48側にそれぞれ配置されている。そのため、シリンダ部の軸線C2を鉛直線から後上方に大きく傾斜させることができて、シリンダ部の伝動ケース41から上方への突出量を小さくすることができ、したがってパワーユニット6の全高を極めて低くすることができる。
【0056】
さらに、伝動ケース41の前部である駆動プーリ45側に配置された内燃機関20のシリンダ部と伝動ケース41の後部である従動プーリ48側に配置された減速ケース61とは、上下方向に重なるように配置されていることから、シリンダ部と減速ケース61との前後方向の一部が相互に重なることになり、パワーユニット6の前後長を短くすることができる。
【0057】
また、シリンダ部の軸線C2が後上方に傾斜しており、しかも該シリンダ部を構成しているシリンダヘッド24と伝動ケース41とが、左右方向に重なるように配置されているので、シリンダヘッド24を含むシリンダ部の伝動ケース41から上方への突出量を小さくすることができて、パワーユニット6の全高を極めて低くすることができる。
【0058】
すなわち、減速ケース61の上部における後方から前方に向かって下方に傾斜した部分の出力軸49の軸線C3からの径方向距離は、従動プーリ48の半径よりも小さくされているので、減速ケース61の前方から延びているシリンダ部との干渉を回避しつつ、シリンダ部の鉛直線からの後上方への傾斜角を一層大きくすることができて、シリンダ部のシリンダヘッド24と伝動ケース41とを左右方向に重なるように配置することができる。その結果、シリンダヘッド24を含むシリンダ部の伝動ケース41から上方への突出量を小さくすることができて、パワーユニット6の全高を低くすることができる。
【0059】
一方、第1角度αは第2角度βよりも小さな角度となるようにされているので、従動プーリ48の軸線C3に対して駆動プーリ45の軸線C1が前上方に位置していることに伴って、伝動ケース41の従動プーリ48側に対して伝動ケース41の駆動プーリ45側が前上方にあるにも拘わらず、伝動ケース41の駆動プーリ45側から延びるシリンダ部は、鉛直線から後上方により大きく傾斜することになり、この点でも、シリンダ部のシリンダヘッド24と伝動ケース41とを左右方向に重なるように配置することができる。その結果、従動プーリ48の軸線C3に対して駆動プーリ45の軸線C1が前上方に位置する傾斜配置とされることで、伝動ケース41の前後長を短くすると同時に、シリンダヘッド24を含むシリンダ部の伝動ケース41から上方への突出量を小さくすることができて、パワーユニット6の全高を低くすることができる。
【0060】
また、減速ギヤ機構64の第1および第2中間軸66,67は、第2平面P2の下方に配置されているので、出力軸49と両後車軸75L,75Rとの間の間隔を小さくすることができ、減速ケース61の前後長、したがってパワーユニット6の前後長を短くすることができる。
以上のようにして、前後長が短く、全高が低いコンパクトなパワーユニット6とすることができる。
【0061】
また、パワーユニット6を構成する伝動ケース41の下面42cが、伝動ケース41の後部である従動プーリ48側から、伝動ケース41の前部である駆動プーリ45側に向かって前上方に傾斜しているため、該下面42cの下方には前方に向かうほど上下方向に大きく空いた空間が形成される。それゆえ、前端部11cがパワーユニット6の前方に位置する車体フレーム2に回動自在に軸支される支持ハンガ11の後端部11dを、パワーユニット6を安定的に支持することが可能な位置である伝動ケース41の下面42cに、前記空間を利用して、容易に取り付けることができる。
【0062】
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
前記実施形態では、シリンダ部を構成するシリンダ23、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25が減速ケース61と上下方向に重なるように配置されていたが、それら三者の少なくとも一つが減速ケース61と上下方向に重なるようされてもよい。前記実施形態では、シリンダ部は、シリンダ23、シリンダヘッド24およびシリンダヘッドカバー25からなるものであったが、シリンダおよびシリンダヘッドからなるものであってもよい。
【0063】
前記実施形態では、第2平面P2は、水平面に略平行であったが、必ずしも水平面に対して略平行である必要はない。この場合にも、シリンダ部の軸線C2が後上方に傾斜しているため、パワーユニット6の全高は低くなる。
【0064】
前記実施形態では、車両は自動3輪車1であったが、自動2輪車または自動4輪車であってもよい。なお、車両が自動2輪車である場合は、支持ハンガを支持ハンガの前後方向の軸線を中心に揺動自在にする必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明の車両用パワーユニットが搭載された自動三輪車の概略右側面図である。
【図2】図1の車両用パワーユニットの伝動ケースカバーを外した状態の右側面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1の車両用パワーユニットの減速ケースカバーを外した状態の減速ケースの左側面図である。
【符号の説明】
1…自動3輪車、2…車体フレーム、3…前輪、4L,4R…後輪、5…操舵機構、6…パワーユニット、7…シート、8…ヘッドパイプ、9…フロントフォーク、10…ハンドル、11…支持ハンガ、11c…前端部、11d…後端部、12…緩衝器、13L,13R…前側軸支部、14…後側軸支部、
20…内燃機関、21…クランクケース、22…クランク軸、23…シリンダ、24…シリンダヘッド、25…シリンダヘッドカバー、26…交流発電機、27…冷却ファン、28…発電機ケース、29…ファンカバー、30…ラジエータ、31…気化器、
40…無段変速機、41…伝動ケース、42…ケース本体、42c…下面、43…カバー、44…ボルト、45…駆動プーリ、46…ランププレート、47…遠心ウエイト、48…従動プーリ、49…出力軸、50…インナスリーブ、51…アウタスリーブ、52…スプリング、53…Vベルト、54…発進クラッチ、
60…最終減速装置、61…減速ケース、62…ケース本体、63…カバー、64…減速ギヤ機構、65…差動機構、66,67…中間軸、68〜73…ギヤ、74…差動キャリヤ、75L,75R…後車軸、76L,76R…車軸管、77…ピニオン軸、78…ピニオンギヤ、79L,79R…サイドギヤ、
C1〜C4…軸線、P1,P2…平面。

Claims (4)

  1. クランク軸の軸線が左右方向を指向し、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜した内燃機関と、前記クランク軸からの動力が入力される入力部と該入力部よりも後方に位置して変速後の動力を出力する出力部とを有する伝動装置と、該伝動装置を収容する伝動ケースと、
    前記出力部からの動力を後車軸に伝達する最終減速装置と、該最終減速装置を収容する減速ケースとを備え、
    前記入力部および前記出力部がそれぞれ左右方向を指向する軸線を有し、前記シリンダ部および前記後車軸が、前記入力部の軸線および前記出力部の軸線を含む第1平面の上方に配置された車両用パワーユニットにおいて、
    前記シリンダ部の軸線と、前記出力部の軸線および前記後車軸の軸線を含む第2平面とが、略平行な位置関係となるように、前記内燃機関および前記減速ケースは前記伝動ケースの入力部側および出力部側にそれぞれ配置され、
    前記シリンダ部のシリンダヘッドは、前記入力部の軸線を含む水平面と交わる位置にあり、
    前記減速ケースと、前記減速ケースの上方に位置する前記シリンダ部とは、上下方向に重なるように配置されたことを特徴とする車両用パワーユニット。
  2. 前記出力部の軸線は、前記入力部の軸線の下方に位置し、
    前記シリンダ部の軸線と略平行な位置関係となる前記第2平面は、水平面と略平行であることを特徴とする請求項1記載の車両用パワーユニット。
  3. クランク軸の軸線が左右方向を指向し、シリンダ部の軸線が後上方に傾斜した内燃機関と、前記クランク軸からの動力が入力される入力部と該入力部よりも後方に位置して変速後の動力を出力する出力部とを有する伝動装置と、該伝動装置を収容する伝動ケースと、前記出力部からの動力を後車軸に伝達する最終減速装置と、該最終減速装置を収容する減速ケースとを備え、
    前記入力部および前記出力部がそれぞれ左右方向を指向する軸線を有し、
    前記シリンダ部および前記後車軸が、前記入力部の軸線および前記出力部の軸線を含む第1平面の上方に配置された車両用パワーユニットにおいて、
    前記内燃機関と前記減速ケースとは、前記伝動ケースの入力部側および出力部側にそれぞれ配置され、
    前記伝動ケースと前記シリンダ部のシリンダヘッドとは、左右方向に重なるように配置され、
    前記減速ケースの上部は、後方から前方に向かうにつれて次第に下方に傾斜した部分を有し、
    前記減速ケースの前記傾斜した部分、前記減速ケースの上方に位置する前記シリンダ部とは、上下方向に重なるように配置されたことを特徴とする車両用パワーユニット。
  4. 前記伝動ケースの下面は、前記出力部側から前記入力部側に向けて前上方に傾斜すると共に前記第2平面と交わり
    該下面の下方に、前端部が車体に軸支され、後端部が前記伝動ケースに取り付けられた支持ハンガが配置されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項記載の車両用パワーユニット。
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