JP4306885B2 - 手提部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は紙袋や合成樹脂フイルム製の袋体の口部に接着固定して使用する手提部材の改良に関し、袋体に接着する台紙部に紐状の提げ手を確実に固定した手提部材を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙袋の口部に取付ける手提部材としては、各種のものが提案されており、これらには次のものがある。
【0003】
a)紙製の袋体の口部にあけた2個の孔に紙製あるいは合成樹脂製の紐を挿通し、その紐の両端に結び目を形成したもの、
b)紙製の袋体の口部にあけた2個の孔に紐を挿通し、その紐の端部を接着剤で袋体に固定したもの、
c)提げ手として合成樹脂の成形品を使用し、この提げ手を単に口部に嵌着するとともに、この提げ手によってを袋体の口部を閉止可能としたもの等がある。
【0004】
さらに、d)構造に改良を重ねて連続生産を可能とするとともに、安価にした提げ手として、特許第2524288号公報で提案されている。
【0005】
この手提部材は、二軸延伸ポリプロピレンフイルムを使用した多層構造の合成紙をベースとし、この合成紙ベースの接着面に、接着剤として合成化学糊を均一に塗布し、これに合成樹脂を低発泡させた帯紐状手提片を貼着し、更にこの合成紙ベースの接着面を覆うように、この合成紙ベースと同等もしくは多少大きい離型紙を貼付した手提部材であって、前記合成化学糊としてアクリル系のものを使用し、離型紙側にホットメルト系接着剤を点付けし(特許公報の図1,図4を参照)、このホットメルト系接着剤を手提片の接着剤取付部分の合成紙ベースの接着側と反対面に転写・付着させ、このホットメルト系接着剤を合成化学糊であるアルリル系の糊と同一面方向に並ぶように構成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記d)関係するもので、このd)の構造の手提部材は、提げ手として合成樹脂を発泡させた帯状の紐を使用し、これを合成紙ベース(台紙)に固定する手段として、離型紙側にホットメルト系接着剤を「点付け」しておいて、この離型紙を合成紙ベースの合成化学糊の表面に貼着する際に、前記点付けした接着剤を提げ手の表面、即ち、袋体と接触する面に転写させ、その結果、この点付けした接着剤で提げ手を袋体の表面に接着するようにしたものである。
【0007】
この手提部材を紙袋等の袋体の口部に貼着した際は、この手提部材は合成紙ベースの表面に塗布されている合成化学糊側と、提げ手の反対側に離型紙より転写された「点付け」のホットメルト系接着剤とで両面が接着されている。
【0008】
このような手提部材を取付けた袋体に衣類や小物商品等の軽量なものを収容した場合はさほど問題はない。しかし、例えばビール缶や瓶ジュース缶等の重量物を収容した場合は、この手提部材の提げ手に大きな張力が作用するので、この提げ手の接着部分に大きな剪断力が発生してこれが剥離力となる。
【0009】
つまり、合成紙ベースは袋体に対してはかなりの面積を持って貼着されているので簡単には剥離しないが、提げ手の一方の面は合成化学糊(粘着剤)で合成紙ベースと、他方の面は点状のホットメルト型接着剤を介して袋体とそれぞれ接着されているので、もし、その接着力が前記剪断力に抵抗できない場合は袋体からこの提げ手がスッポ抜けて袋体が落下し、場合によってはこの袋体に収容したガラス瓶等を破損したり、足の上に落下させて損傷を受けることがある。
【0010】
手提部材を構成する合成紙ベース(台紙)は、使用に際して合成化学糊、即ち粘着剤の表面に貼着されている離型紙を除去して簡単に袋体と口部に接着するものでなければならない。
【0011】
このような要求から、従来の手提部材には比較的軟質な粘着剤が使用されている。従って、特に夏期の高温に対しては軟化が激しく、この時期に袋体に重量物を収容すると提げ手が台紙よりスッポ抜けるということがしばしば発生する。
【0012】
本発明は、このような従来の手提部材の持つ欠点を解消し、提げ手が台紙に強く接着され、この手提部材を取付けた袋体に重量物を入れた場合でもこの提げ手が台紙より剥離することがない手提部材を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る手提部材は、次のように構成されている。
【0014】
1)第1の台紙の片面に紐状の提げ手を接着し、更にこの第1の台紙の提げ手側に第2の台紙を積層接着することによって前記提げ手を第1の台紙と第2の台紙とで挟持するとともに、前記第2の台紙の提げ手側の面と反対側の面に、粘着剤の層を付与した離型シートを前記粘着剤が台紙側に転写可能に設けた手提部材において、提げ手が第1の台紙に対面する面の大部分にわたって、夏期の高温においても接着力がほぼ低下しないホットメルト型の接着剤で接着し、更に第1の台紙と第2の台紙との間をホットメルト型の接着剤で接着したことを特徴としている。
【0015】
本発明に係る手提部材は、提げ手を第1の台紙に確実に接着させ、更にこの提げ手を第1の台紙と第2の台紙との間に挟持した状態で、両者にホットメルト型の接着剤によって接着させることによって、提げ手を2枚の台紙で確実に、しかも強く固定している。
【0016】
2)前記台紙に紐状の提げ手を接着するための接着剤は、溶融点が約150℃〜160℃のホットメルト型の接着剤であることを特徴としている。
【0017】
台紙と提げ手とを接合する接着剤として、前記溶融点を持つホットメルト型の接着剤を使用することによって、夏期においても十分な強度を保持することができ、袋体に重量物を収容してもこれを十分に保持することができる。
【0018】
3)前記第1の台紙は、その長手方向に繊維状物等の補強部材を配置したことを特徴としている。
【0019】
台紙は提げ手に強力に接着される上に、十分な強度を必要とする。そのため、この台紙に補強材を設けておくのが良い。この補強材としては、紐状のもの、繊維を平行に並べたもの等であって、台紙に対して簡単に積層することができるものが良い。
また、この台紙に形態保持性と強度を与えることによって袋体の口部を見栄え良くまとめることができる。
【0020】
4)前記手提部材の製造方法であって、第1の台紙の裏面の提げ手が固定される位置にホットメルト型の第1の接着剤層を形成し、紐状の提げ手材料を前記第1の台紙の幅方向に二つの提げ手が同時に形成されるようにジグザグに付形しながら移送して前記第1の台紙の裏面に接着し、更に第2の台紙の表面に第2のホットメルト型の接着剤層を形成し、前記第1の台紙の裏面と第2の台紙の表面とを接合して両台紙の間に提げ手を挟持し、更に前記第2の台紙の裏面に粘着剤を形成した離型シートを接合して手提部材を2つ1組とする手提部材連続体を形成し、更にこの手提部材連続体を所定の寸法に縦横の切断線で切断して手提部材を製造することを特徴としている。
【0021】
5)台紙の裏面に提げ手を固定する位置に局部的に施したホットメルト型の接着剤層に紐状の提げ手を固定した後、この台紙と提げ手とを1対のローラ間で押圧して接着状態を確実にすることを特徴としている。
【0025】
本発明は、袋体の口部に貼着される台紙に対して紐状の提げ手を、夏期のような高温でも十分な接着力を保持できる「ホットメルト型の接着剤」によって強く接着している。
【0026】
従って、夏期のような高温において袋体に重量物を入れたような場合でも提げ手が手提部材より脱落することがないことから、内容物の破損や足の上に重量物を落下させて怪我をするような事故を防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る手提部材の切断前の手提部材連続体の正面図であって、2枚の台紙2,4の間に提げ手3を挟持させ、袋体7に貼着する側の台紙4に貼着した1枚の離型シート5の積層工程が終了した中央部より2つに切断する前のものを示している。
【0028】
本発明の第1の実施の形態に係る手提部材1は図1及び図2に示すように、第1の台紙2とこの第1の台紙2の裏面U側に局部的に形成した第1の接着剤2aによって、表面O側が接着された提げ手3と、この第1の台紙2の裏面Uに接着すると共に提げ手3を挟持して裏面Uを接着する第2の台紙4と、更にこの第2の台紙4の裏面Uに接着した離型シート5から構成されている。
【0029】
従って、提げ手3は、第1の台紙2と第2の台紙4との間に挟持され、そして第1の台紙2の裏面Uに所定の箇所に形成した第1の接着剤2aによって、第1の台紙2の裏面Uに強力に接着された上で、前記第2の台紙4の表面Oに形成した第2の接着剤4aとによって接着されていることになる。
【0030】
そしてこの第2の台紙4の裏面Uには離型シート5が設けられており、この離型シート5の表面Oに形成した粘着剤5aが第2の台紙4の裏面Uに転写されるようになっており、その結果、この粘着剤5aによって図3に示す袋体7の口部に手提部材1が貼着されるのである。
【0031】
第1の接着剤2aと第2の接着剤4aは溶融点が150℃〜160℃に調整されたホットメルト型接着剤であり、接着剤供給器内で溶融状態で台紙等の表面に塗布するようになっている。従って、この実施の形態における提げ手3は、第1の台紙1と第2の台紙4とに間に挟まれてホットメルト型接着剤によって強力に接着されているのである。
(手提部材の製造工程)
図4は本発明の第1の実施の形態に係る手提部材1(図1、手提部材連続体1A)の積層工程の概要の説明図であって、図示しない第1の台紙2のロールより送り出された第1の台紙2の裏面Uに、第1の接着剤供給器2b(アプリケータ)より2列で、しかも提げ手3の縦紐部の間隔で第1の接着剤2a(ホットメルト型接着剤)が溶融状態で吐出付与される。なお、この第1の接着剤2aが2列になっているのは同時に2個の手提部材1を製造するためであり、最終工程で2列に切断される。
【0032】
前記第1の台紙2が透明ないし半透明な場合には、この第1の接着剤供給器2bより上流の位置に印刷部8を設け、この第1の台紙2の表面(通常は接着剤を付与しない表面)あるいは裏面に印刷を施すことによって効果的な表示を行うことができる。
【0033】
一方、提げ手3を形成する紐3Aは、図示しない紐ロールより送り出されて2列で同速で移動するチエンコンベア9a,9bの上面に所定間隔で配置されたピン9aにジグザグ状に折り返すように引っ掛けて前記第1の台紙2の第1の接着剤2aに対面する位置に同期して搬送される。なお、この状態は図5(A,B,C)に図示されている。
【0034】
また、第2の台紙4のロールより送り出される第2の台紙4の表面Oに、接着剤供給器より第2の接着剤4a(ホットメルト型接着剤)が第1の台紙2の幅とほぼ同じ幅で帯状に付与される。
【0035】
更に図示しない離型シート5のロールより送り出された離型シート5に対して粘着剤供給器より粘着剤5aが2列で、帯状に付与される。
【0036】
前記のように個々に送り出され、そして所定の処理をされた第1の台紙2と、ジグザグ状の提げ手3と、第2の台紙4と、更に離型シート5は押さえローラー10の直前で重ねられ、そしてこの押さえローラー10で押圧されて一体となって図1に示す手提部材連続体1A(図1)が連続的に製造される。
【0037】
なお、図1に示す手提部材連続体1Aの寸法の例を述べると、離型シート5の幅Aは150mm、第2の台紙4の幅Bは140mm、そして第1の台紙2の幅Cは100mmである。
【0038】
そして図示していないが、前記のように積層された手提部材連続体1Aは、次の工程においてカッターにより長手方向Tと横方向Yの線で切断されて図2及び図3に示す手提部材1が連続的に製造される。
【0039】
本発明の第1の実施の形態に係る手提部材1は、紐状の提げ手3を第1の台紙2と第2の台紙4との間で挟持された状態で前記第1の台紙2の裏面に付与したホットメルト型の第1の接着剤層2aで一面(表面)を接着し、更に第2の台紙4に付与したホットメルト型の第2の接着剤層4aで他方の面(裏面U)を接着している。
【0040】
そして離型シート5の表面に付与した粘着剤5aを、この離型シート5を第2の台紙4の裏面に貼着することによってこの第2の台紙4の裏面Uに粘着剤5aを転写させ、この粘着剤5aによって袋体に手提部材1を貼着できるように構成している。
【0041】
また、図7は第1の台紙2にテープ状の補強部材2bを配置した状況を示しており、このように台紙2を補強することによってこの手提部材を使用した袋体を口部を補強することができる。
(実施の形態2)
図6は裏面にホットメルト型の第1の接着剤層2aを付与した第1の台紙2と同様なホットメルト型の第2の接着剤層4aを付与した第2の台紙4と間に、多数の紙紐あるいは糸条体を平行に集合させたもの、また、繊維を偏平に編組した紐を使用した提げ手3を挟持させた状態で接着したもので、この第2の台紙4の裏面には離型シート5が積層されてこの離型シート5に付与してある粘着剤5aを転写するように構成している。
【0042】
このように、2枚の台紙2,4の間に提げ手3を挟持させ、この提げ手3と台紙2,5の間を高温でも接着力を保持するホットメルト型接着剤によって貼着したことによって、夏期のような高温においても提げ手3が台紙より抜けるようなことがなく、袋体の中にビンやビール罐のような重量物を収容しても、その重量に十分に耐えることができるのである。
【0043】
特に、合成樹脂の半発泡体からなる紐の場合には表面が平滑であることから貼着部が剥離し易いという問題もあるが、前記のように偏組した紐や、場合によっては繊維の縄を使用することによって高い接着強度の提げ手3を有する手提部材1を得ることができる。
(実施の形態3)
図8に示すように、台紙20の裏面Uにホットメルト型の第1の接着剤層20a(接着剤層2aに同じ)を所定の位置(提げ手30の縦紐部の間隔)に付与し(図11A,B)、次いで図9,図11Cに示すようにその第1の接着剤層20aの位置に合わせて提げ手30をジグザグ状に実施の形態1で説明した工程と同様な方法で接着する。
【0044】
そして図10,図12A,Bに示すように台紙20の裏面に粘着剤50aを付与した離型シート50を貼着し、その後、図示しない工程により所定の位置で切断して個々の手提部材に分離するのである(図1)。
【0045】
そしてこの手提部材を使用する際は、図12Cに示すように離型シート50を台紙20より剥離すると共に、この離型シート50に付与されていた粘着剤50aを台紙20側に転写する。そしてこの粘着剤50aを利用して図3に示すように袋体7の表面あるいは内面に貼着して使用するのである。
【0046】
この実施の形態3における手提部材1は、台紙20(第1の台紙2に同じ)を使用しているが、実施の形態1及び2における提げ手3を挟持する第2の台紙(図2における4)を使用しない点が相違している。従って、この第2の台紙が省略されている分だけ台紙と提げ手3との接着力は弱いことになる。
【0047】
しかし、台紙20の表面に付与する接着剤20aに十分な強度を発揮するものを選定し、この台紙20の表面に十分な面積を持つように付与することによって提げ手30を強固に接着することができるのである。
【0048】
また、この場合、提げ手30に紐の集合体や編組紐等のように、大きな張力に耐えることがで、偏平で接着力を高める表面を有するものを選定したり、場合によっては縄状のものを使用することによって必要とする接着強度を得ることができるのである。
【0049】
【発明の効果】
1)請求項1の手提部材は、台紙の片面に紐状の提げ手を接着し、更にこの提げ手側に粘着剤層を付与した離型シートを、前記粘着剤が台紙側に転写可能に設けた手提部材において、提げ手が台紙に対面する面の大部分にわたって、夏期の高温においても接着力がほぼ低下しないホットメルト型の接着剤で接着した後に、前記離型シートを粘着剤を介して積層したことを特徴としている。
【0050】
従って、台紙に対して提げ手をホットメルト型の接着剤で強く接着した上でこの台紙を袋体に粘着剤によって接着することができるので、袋体に重量物を収容した場合でも十分にそれに耐えることができるのである。
【0051】
2)請求項2の手提部材は、第1の台紙の片面に紐状の提げ手を接着し、更にこの第1の台紙の提げ手側に第2の台紙を積層接着することによって前記提げ手を第1の台紙と第2の台紙とで挟持するとともに、前記第2の台紙の提げ手側の面と反対側の面に、粘着剤の層を付与した離型シートを前記粘着剤が台紙側に転写可能に設けた手提部材において、提げ手が第1の台紙に対面する面の大部分にわたって、夏期の高温においても接着力がほぼ低下しないホットメルト型の接着剤で接着し、更に第1の台紙と第2の台紙との間をホットメルト型の接着剤で接着したことを特徴としている。
【0052】
従って、提げ手は第1の台紙と第2の台紙との間にホットメルト型の接着剤によって強力に接着されて一体となっているので、接着強度が大きく、2枚の台紙より簡単に剥離して脱落することはない。
【0053】
3)請求項3における手提部材の、台紙に紐状の提げ手を接着するための接着剤として溶融点が約150°〜160°のホットメルト型の接着剤を使用することによって夏期のような高温においても台紙より提げ手が抜けるようなことがなく、重量物でも袋体に収容して運搬することができる。
【0054】
特に、提げ手を台紙に可能な限り広い面積で、接着することによって大きな強度を提げ手に与えることができる。
【0055】
4)また、請求項4の発明のように、第1の台紙2の長手方向に補強部材を配置することによって手提部材1の強度を格段に向上させることができる。
【0056】
5)請求項5の発明は、第1の台紙の裏面の提げ手が固定される位置にホットメルト型の第1の接着剤層を形成し、紐状の提げ手材料を前記第1の台紙の幅方向に二つの提げ手が同時に形成されるようにジグザグに付形しながら移送して前記第1の台紙の裏面に接着し、更に第2の台紙の表面に第2のホットメルト型の接着剤層を形成し、前記第1の台紙の裏面と第2の台紙の表面とを接合して両台紙の間に提げ手を挟持し、更に前記第2の台紙の裏面に粘着剤を形成した離型シートを接合して手提部材を2つ1組とする手提部材連続体を形成し、更にこの手提部材連続体を所定の寸法に縦横の切断線で切断して手提部材を製造することを特徴としており、各工程を組合わせることによって請求項2に記載された手提部材を効率的に製造することができる。
【0057】
6)請求項6の発明は、台紙の裏面に提げ手を固定する位置に局部的に施したホットメルト型の接着剤層に紐状の提げ手を固定した後、この台紙と提げ手とを1対のローラ間で押圧して接着状態を確実にすることを特徴としており、1対のローラで台紙と提げ手の接着部分を押圧することによって、接着状態をより確実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の手提部材を切離し前の連続体の状態を示す正面図である。
【図2】第1の実施の形態の手提部材を一部分解して示す斜視図である。
【図3】手提部材を接着した袋体の斜視図である。
【図4】図1に示す第1の実施の形態の手提部材の連続体の製造工程の概要説明図である。
【図5】図4に関連して示すもので、(A)は第1の台紙の平面図、(B)は第1の台紙に第1の接着剤を設けた状態を示す図、(C)は提げ手の紐をジグザグ状に第1の台紙上に接着した状態を示す平面図である。
【図6】第2の実施の形態における押圧ローラに供給される部材を示す断面図である。
【図7】補強した第1の台紙を示す斜視図である。
【図8】第3の実施の形態に係る台紙の平面図である。
【図9】図8に続いて提げ手を固定する工程の説明図である。
【図10】図9に続いて提げ手を固定した台紙の上に離型シートを積層固定する工程の説明図である。
【図11】(A),(B),(C)は実施態様3における工程を示す説明図である。
【図12】(A),(B),(C),(D)は図11に続く実施態様3における工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1 手提部材
2 第1の台紙
2a 第1の接着剤(ホットメルト型接着剤)
2b 補強部材
3 提げ手
4 第2の台紙
4a 第2の接着剤(ホットメルト型接着剤)
5 離型シート
5a 粘着剤
20 台紙
20a ホットメルト型接着剤
30 提げ手
50 離型シート
Claims (5)
- 第1の台紙の片面に紐状の提げ手を接着し、更にこの第1の台紙の提げ手側に第2の台紙を積層接着することによって前記提げ手を第1の台紙と第2の台紙とで挟持するとともに、前記第2の台紙の提げ手側の面と反対側の面に、粘着剤の層を付与した離型シートを前記粘着剤が台紙側に転写可能に設けた手提部材において、
提げ手が第1の台紙に対面する面の大部分にわたって、夏期の高温においても接着力がほぼ低下しないホットメルト型の接着剤で接着し、更に第1の台紙と第2の台紙との間をホットメルト型の接着剤で接着した手提部材。 - 前記台紙に紐状の提げ手を接着するための接着剤は、溶融点が約150℃〜160℃のホットメルト型の接着剤である請求項1記載の手提部材。
- 前記第1の台紙は、その長手方向に繊維状物等の補強部材を配置した請求項1あるいは2記載の手提部材。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の手提部材の製造方法であって、
第1の台紙の裏面の提げ手が固定される位置にホットメルト型の第1の接着剤層を形成し、紐状の提げ手材料を前記第1の台紙の幅方向に二つの提げ手が同時に形成されるようにジグザグに付形しながら移送して前記第1の台紙の裏面に接着し、更に第2の台紙の表面に第2のホットメルト型の接着剤層を形成し、前記第1の台紙の裏面と第2の台紙の表面とを接合して両台紙の間に提げ手を挟持し、更に前記第2の台紙の裏面に粘着剤を形成した離型シートを接合して手提部材を2つ1組とする手提部材連続体を形成し、更にこの手提部材連続体を所定の寸法に縦横の切断線で切断して手提部材を製造することを特徴とする手提部材の製造方法。 - 台紙の裏面に提げ手を固定する位置に局部的に施したホットメルト型の接着剤層に紐状の提げ手を固定した後、この台紙と提げ手とを1対のローラ間で押圧して接着状態を確実にすることを特徴とする請求項4に記載の手提部材の製造方法。
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