JP4305706B2 - Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置 - Google Patents

Rfコイルおよび磁気共鳴撮影装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、RFコイル(radio frequency coil)および磁気共鳴撮影装置に関し、特に、他のコイルとのカップリング(coupling)を阻止するブロッキング(blocking)回路を有するRFコイル、および、そのようなRFコイルを具備する磁気共鳴撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮影(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置では、マグネットシステム(magnet system)の内部空間すなわち静磁場を形成した空間に撮影する対象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて断層像を生成(再構成)する。
【0003】
磁気共鳴信号の受信にはRFコイルが用いられる。受信用のRFコイルとして、複数のコイルループ(coil loop)からなるいわゆるフェーズドアレイコイル(phased array coil)を用いる場合は、個々のコイルループに設けたブロッキング回路によりコイルループ間のカップリングを阻止し、受信信号のSNR(signal−to−noise ratio)の低下を防止するようにしている。
【0004】
ブロッキング回路は、入力インピーダンス(impedance)が低い増幅器(プリアンプ:preamplifier)の入力回路を、インダクタ(inductor)を介してコイルループ(coil loop)中のキャパシタ(capacitor)に並列接続して構成される。
【0005】
プリアンプの入力回路、インダクタおよびキャパシタからなる閉回路の共振周波数は磁気共鳴周波数に同調させてあり、並列共振による高インピーダンスを利用して個々のコイルループをブロッキングし、相互のデカップリング(decoupling)を実現する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
閉回路の並列共振インピーダンスは理論的には無限大になるはずであるが、プリアンプの入力インピーダンスの実部(リアルパート:realpart)、インダクタの銅線抵抗、あるいはキャパシタの損失による等価抵抗等が存在することにより、並列共振インピーダンスは理論値よりも大幅に小さなものとなり、必ずしも十分なブロッキング効果を得ることができない。
【0007】
そこで、本発明の課題は、ブロッキングを効果的に行うRFコイルおよびそのようなRFコイルを具備する磁気共鳴撮影装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決するための1つの観点での発明は、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を有するRFコイルであって、前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にある、ことを特徴とするRFコイルである。
【0009】
この観点での発明では、低入力インピーダンス増幅器の入力回路、インダクタおよびキャパシタからなる閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数よりも低域側にシフトしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。これによって、他のコイルループとのデカップリングをより確実にすることができる。
【0010】
(2)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を複数組有するRFコイルであって、前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にある、ことを特徴とするRFコイルである。
【0011】
この観点での発明では、低入力インピーダンス増幅器の入力回路、インダクタおよびキャパシタからなる閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数よりも低域側にシフトしたので、複数のコイルループの各々について、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。これによって、複数のコイルループ間のデカップリングをより確実にすることができる。
【0012】
(3)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記閉ループの共振周波数の下での前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部は正である、ことを特徴とする(1)または(2)に記載のRFコイルである。
【0013】
この観点での発明では、コイルループの共振周波数の下での低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部を正としたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0014】
(4)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、ことを特徴とする(1)ないし(3)のうちのいずれか1つに記載のRFコイルである。
【0015】
この観点での発明では、インダクタのインダクタンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きくしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0016】
(5)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記キャパシタのキャパシタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、ことを特徴とする(1)ないし(4)のうちのいずれか1つに記載のRFコイルである。
【0017】
この観点での発明では、キャパシタのキャパシタンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きくしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0018】
(6)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて対象の内部に発生させた磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルとして、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を有するRFコイルであって、前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあるRFコイルを具備する、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0019】
この観点での発明では、受信用のRFコイルにおいて、低入力インピーダンス増幅器の入力回路、インダクタおよびキャパシタからなる閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数よりも低域側にシフトしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。これによって、他のコイルとのデカップリングを効果的に行って、SNRの良い受信を行うことができ、品質の良い撮影を行うことができる。
【0020】
(7)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて対象の内部に発生させた磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルとして、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を複数組有するRFコイルであって、前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあるRFコイルを具備する、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
【0021】
この観点での発明では、受信用のRFコイルにおいて、低入力インピーダンス増幅器の入力回路、インダクタおよびキャパシタからなる閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数よりも低域側にシフトしたので、複数のコイルループの各々について、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。これによって、複数のコイルループ間のデカップリングを効果的に行って、SNRの良い受信を行うことができ、品質の良い撮影を行うことができる。
【0022】
(8)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記閉ループの共振周波数の下での前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部は正である、ことを特徴とする(6)または(7)に記載の磁気共鳴撮影装置である。
【0023】
この観点での発明では、コイルループの共振周波数の下での低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部を正としたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0024】
(9)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、ことを特徴とする(6)ないし(8)のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置である。
【0025】
この観点での発明では、インダクタのインダクタンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きくしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0026】
(10)上記の課題を解決するための他の観点での発明は、前記キャパシタのキャパシタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、ことを特徴とする(6)ないし(9)のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴撮影装置である。
【0027】
この観点での発明では、キャパシタのキャパシタンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きくしたので、コイルループの共振時にコイルループ側から見た閉回路のインピーダンスを、閉回路の共振周波数をコイルループの共振周波数に一致させた場合よりも高めることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置のブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。
【0029】
図1に示すように、本装置はマグネットシステム(magnet system)100を有する。マグネットシステム100は主磁場マグネット部102、勾配コイル部106およびRFコイル部108を有する。これら主磁場マグネット部102および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互いに対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円盤状の外形を有し中心軸を共有して配置されている。マグネットシステム100の内部空間に、対象300がクレードル500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入および搬出される。
【0030】
クレードル500には受信コイル部110が設けられている。受信コイル部110は概ね円筒型の形状を有し、クレードル500の上面に設置されている。対象300は、受信コイル部110の筒内に頭部を入れて仰臥する姿勢でクレードル500に搭載される。
【0031】
以下、受信コイル部110おいて、対象300の頭頂側を上といい頸側を下という。また、対象300の顔面側を前といい、後頭部側を後という。また、対象300を下から見たときの左右を受信コイル部110の左右という。
【0032】
受信コイル部110は、本発明のRFコイルの実施の形態の一例である。本コイルの構成によって本発明のRFコイルに関する実施の形態の一例が示される。受信コイル部110については後にあらためて説明する。
【0033】
主磁場マグネット部102はマグネットシステム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向は対象300の体軸方向と直交する。すなわちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部102は例えば永久磁石等を用いて構成される。なお、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
【0034】
勾配コイル部106は静磁場強度に勾配を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場は、スライス(slice)勾配磁場、リードアウト(read out)勾配磁場およびフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場の3種であり、これら3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部106は図示しない3系統の勾配コイルを有する。
【0035】
RFコイル部108は静磁場空間に対象300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を送信する。受信コイル部110は、励起されたスピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。
【0036】
勾配コイル部106には勾配駆動部130が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部106に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾配コイルに対応する図示しない3系統の駆動回路を有する。
【0037】
RFコイル部108にはRF駆動部140が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部108に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象300の体内のスピンを励起する。
【0038】
受信コイル部110にはデータ収集部150が接続されている。データ収集部150は受信コイル部110が受信した受信信号を取り込み、それをディジタルデータ(digital data)として収集する。
【0039】
勾配駆動部130、RF駆動部140およびデータ収集部150には制御部160が接続されている。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収集部150をそれぞれ制御する。
【0040】
データ処理部170は、データ収集部150から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)する。2次元フ−リエ空間をkスペース(k−space)ともいう。
【0041】
データ処理部170は制御部160に接続されている。データ処理部170は制御部160の上位にあってそれを統括する。データ処理部170には表示部180および操作部190が接続されている。表示部180は、グラフィックディスプレー(graphic display)等で構成される。操作部190はポインティングデバイス(pointing device)を備えたキーボード(keyboard)等で構成される。
【0042】
表示部180は、データ処理部170から出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示部180および操作部190を通じてインタラクティブ(interactive)に本装置を操作する。
【0043】
図2に、磁気共鳴撮影に用いるパルスシーケンス(pulse sequence)の一例を示す。このパルスシーケンスは、グラディエントエコー(GRE:Gradient Echo)法のパルスシーケンスである。
【0044】
すなわち、(1)はGRE法におけるRF励起用のα°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびグラディエントエコーMRのシーケンスである。なお、α°パルスは中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0045】
同図に示すように、α°パルスによりスピンのα°励起が行われる。フリップアングル(flip angle)α°は90°以下である。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。
【0046】
α°励起後、フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。次に、リードアウト勾配Grにより先ずスピンをディフェーズ(dephase)し、次いでスピンをリフェーズ(rephase)して、グラディエントエコーMRを発生させる。グラディエントエコーMRの信号強度は、α°励起からエコータイム(echo time)TE後の時点で最大となる。グラディエントエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。
【0047】
このようなパルスシーケンスが周期TR(repetition time)で64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0048】
磁気共鳴撮影用パルスシーケンスの他の例を図3に示す。このパルスシーケンスは、スピンエコー(SE:Spin Echo)法のパルスシーケンスである。
【0049】
すなわち、(1)はSE法におけるRF励起用の90°パルスおよび180°パルスのシーケンスであり、(2)、(3)、(4)および(5)は、同じくそれぞれ、スライス勾配Gs、リードアウト勾配Gr、フェーズエンコード勾配GpおよびスピンエコーMRのシーケンスである。なお、90°パルスおよび180°パルスはそれぞれ中心信号で代表する。パルスシーケンスは時間軸tに沿って左から右に進行する。
【0050】
同図に示すように、90°パルスによりスピンの90°励起が行われる。このときスライス勾配Gsが印加され所定のスライスについての選択励起が行われる。90°励起から所定の時間後に、180°パルスによる180°励起すなわちスピン反転が行われる。このときもスライス勾配Gsが印加され、同じスライスについての選択的反転が行われる。
【0051】
90°励起とスピン反転の間の期間に、リードアウト勾配Grおよびフェーズエンコード勾配Gpが印加される。リードアウト勾配Grによりスピンのディフェーズが行われる。フェーズエンコード勾配Gpによりスピンのフェーズエンコードが行われる。
【0052】
スピン反転後、リードアウト勾配GrでスピンをリフェーズしてスピンエコーMRを発生させる。スピンエコーMRの信号強度は、90°励起からTE後の時点で最大となる。スピンエコーMRはデータ収集部150によりビューデータとして収集される。このようなパルスシーケンスが周期TRで64〜512回繰り返される。繰り返しのたびにフェーズエンコード勾配Gpを変更し、毎回異なるフェーズエンコードを行う。これによって、kスペースを埋める64〜512ビューのビューデータが得られる。
【0053】
なお、撮影に用いるパルスシーケンスはGRE法またはSE法に限るものではなく、例えば、FSE(Fast Spin Echo)法、ファーストリカバリFSE(Fast Recovery Fast Spin Echo)法、エコープラナー・イメージング(EPI:Echo Planar Imaging)等、他の適宜の技法のものであって良い。
【0054】
データ処理部170は、kスペースのビューデータを2次元逆フ−リエ変換して対象300の断層像を再構成する。再構成した画像はメモリに記憶し、また、表示部180で表示する。
【0055】
後述するように、受信コイル部110は効果的なブロッキング回路を備えたフェーズドアレイコイルとなっているので、磁気共鳴信号をSNR良く受信することができ、そのような受信信号に基づいて品質の良い再構成画像を得ることができる。
【0056】
図4に、受信コイル部110が有するコイルループの模式的構成および配列を斜視図によって示す。同図においてx,y,zはそれぞれ対象300の左右方向、前後方向および上下方向である。
【0057】
同図に示すように、受信コイル部110は、上部コイル802,804,806および下部コイル902,904,906,908を有する。上部コイル802,804,806および下部コイル902,904,906,908はいずれも例えば1ターン(turn)のコイルループであり、z方向に所定の間隔で配置されている。なお、コイルループは1ターンに限るものではなく適宜の複数ターンであって良い。
【0058】
これらのコイルの主感度方向はz方向である。これらコイルは、後述するブロッキング回路をそれぞれ有し、電磁的なカップリング(coupling)が無い、いわゆるフェーズドアレイコイル(phased array coil)となっている。
【0059】
上部コイル802,804,806は、概ね額部において対象300の頭部を取り巻く位置に設けられる。上部コイル802,804,806は3つコイルループとして示すが、それに限るものではなく適宜の個数のコイルループであって良い。上部コイル802,804,806のループの長さは、額部での対象300の頭部の周囲長をやや上回るものとする。
【0060】
下部コイル902,904,906,908は、鼻部以下の部分において対象300の頭部を取り巻く位置に設けられる。下部コイル902,904,906,908は4つのコイルループとして示すが、それに限るものではなく適宜の個数のコイルループであって良い。下部コイル902,904,906,908は鼻部の***に対応して部分的にy方向に張り出したループをなす。ループの長さは、鼻部での対象300の頭部の周囲長をやや上回るものとする。
【0061】
図5に、フェーズドアレイコイルを構成する単位コイルの電気回路を示す。同図に示すように、単位コイルはキャパシタ302と導体304の直列接続によって構成される。なお、必要に応じて、導体304の途中に他のキャパシタを1個以上設けるようにしても良い。
【0062】
キャパシタ302の両端には、単位コイルが受信した磁気共鳴信号を増幅するプリアンプ306の入力回路がインダクタ308を通じて接続されている。キャパシタ302のキャパシタンス(capasitance)とインダクタ308のインダクタンス(inductance)によって定まる共振周波数は磁気共鳴周波数に同調させてある。プリアンプ306としては入力回路のインピーダンスが十分に低い増幅器、すなわち、低入力インピーダンス増幅器が用いられる。
【0063】
プリアンプ306は、本発明における低入力インピーダンス増幅器の実施の形態の一例である。インダクタ308は、本発明におけるインダクタの実施の形態の一例である。キャパシタ302は、本発明におけるキャパシタの実施の形態の一例である。
【0064】
図6に、プリアンプ306の入力回路部分の電気的接続図を示す。同図に示すように、プリアンプ306の初段の増幅素子であるFET(Field Effect Transistor)362のゲート(gate)にインダクタ364を通じて入力信号が供給される。インダクタ364とゲートとの接続点は可変容量のキャパシタ366を通じてグランド(ground)に接続されている。
【0065】
ここで、FET362のゲートの入力インピーダンスは極めて高いので、プリアンプ306の入力インピーダンスZinは、インダクタ364とキャパシタ366からなるLC回路の直列インピーダンスで与えられる。このような入力インピーダンスZinとインダクタ308の直列回路がコイルループのキャパシタ302に並列に接続されて、ブロッキング回路を構成する。
【0066】
図7に、ブロッキング回路の等価回路を示す。同図に示すように、等価回路は、キャパシタ302のキャパシタンスC、インダクタ308のインダクタンスLとその抵抗R、および、プリアンプ306の入力インピーダンスZinを直列に接続した閉回路となる。
【0067】
磁気共鳴周波数に一致する周波数を持つ電流がこの閉回路に流れるとしたとき、閉回路をコイルループ側から見たインピーダンスは次式で表される。
【0068】
【数1】
Figure 0004305706
【0069】
ここで、
ω:閉回路に流れる電流の角周波数
Zin(Re):Zinの実部(リアルパート:real part)
Zin(Im):Zinの虚部(イマジナリパート:imaginary part)
図8に、Zin(Im)の変化に対するZ1の変化を実線で示す。なお、破線は抵抗RおよびZin(Re)が0である理想的な場合のZ1変化であり、対比のために示す。
【0070】
現実の回路では抵抗RおよびZin(Re)が0でないために、同図に示すように、Z1は理想的な場合のようにZin(Im)=0のときに最大になるのではなく、Zin=aのときに最大になる。aは正の値である。
【0071】
すなわち、ブロッキング回路のインピーダンスZ1は、プリアンプ306の入力インピーダンスの虚部が正のある値をとるとき、言い換えれば入力インピーダンスの虚部がインダクティブ(inductive)であるときに最大になる。
【0072】
そこで、プリアンプ306の入力回路のキャパシタ366を調節して、Zin(Im)=aの条件を満足するようにする。これによってZ1の最大値が得られ、ブロッキング回路は、回路構成上可能な最高のブロッキング性能を発揮するようになる。
【0073】
プリアンプ306のZin(Im)をインダクティブにすることにより、ブロッキング回路の共振周波数は、コイルループの共振周波数から低域側にシフト(shift)したものとなる。したがって、上記のような調節はブロッキング回路の共振周波数をコイルループの共振周波数から低域側にシフトすることに相当する。
【0074】
これと同等の効果は、Zin(Im)の調節に代えて、あるいは、それに加えてインダクタ308のインダクタンスを増やすことによって達成するようにしても良い。
【0075】
また、Zin(Im)の調節に代えて、あるいは、それに加えてコイルループのキャパシタ302のキャパシタンスを増やすことによって実現するようにしても良い。ただし、その場合は、コイルループの共振周波数の変化を防ぐためにコイルループ中の他のキャパシタを調節する必要がある。さらには、Zin(Im)、インダクタ308およびキャパシタ302の調節を全て行うようにしても良い。
【0076】
上部コイル802,804,806および下部コイル902,904,906,908をいずれもこのような構成にすることにより、相互にカップリングしないものとなり、それぞれ独立に存在するのと等価になる。すなわち、フェーズドアレイコイルとして効果的に動作する受信コイル部を得ることができる。また、RFコイル部108とのデカップリングも効果的に行われる。これによって、磁気共鳴信号をSNR良く受信することができる。
【0077】
なお、フェーズドアレイコイルは、上記のように同軸的に配置したものに限るものではなく、例えば図9に示すように、平板状の支持体に複数のコイル702〜710を主感度方向を上に向けて配設したものであっても良い。
【0078】
これは静磁場の方向が対象300の体軸に平行となるいわゆる水平磁場を利用する磁気共鳴撮影装置用のサーフェイスコイル(surface coil)として好適である。なお、コイルループの形状は図示のような長方形、前述のような円形、さらには楕円や長円あるいは適宜の多角形であって良い。
【0079】
また、コイルループはフェーズドアレイを構成せずに単一のコイルとして使用しても良いのはいうまでもない。この場合はRFコイル部108やその他のコイルとのデカップリングを効果的に行う受信コイルとなる。
【0080】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、ブロッキングを効果的に行うRFコイルおよびそのようなRFコイルを具備する磁気共鳴撮影装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】図1に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図3】図1に示した装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図4】図1に示した装置における受信コイル部のコイル配置を示す模式図である。
【図5】図4に示したコイルの回路図である。
【図6】図5に示したプリアンプの入力回路部分を示す図である。
【図7】ブロッキング回路の等価回路を示す図である。
【図8】ブロッキング回路のインピーダンス特性を示すグラフである。
【図9】フェーズドアレイコイルの模式的構成を示す図である。
【符号の説明】
100 マグネットシステム
102 主磁場マグネット部
106 勾配コイル部
108 RFコイル部
110 受信コイル部
130 勾配駆動部
140 RF駆動部
150 データ収集部
160 制御部
170 データ処理部
180 表示部
190 操作部
300 対象
302 キャパシタ
304 導体
306 プリアンプ
308 インダクタ
362 FET
366 キャパシタ
364 インダクタ
500 クレードル
802,804,806 上部コイル
902,904,906,908 下部コイル

Claims (6)

  1. 直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を有するRFコイルであって、
    前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあり、
    前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、
    ことを特徴とするRFコイル。
  2. 直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を複数組有するRFコイルであって、
    前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあり、
    前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きい、
    ことを特徴とするRFコイル。
  3. 前記閉ループの共振周波数の下での前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部は正である、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のRFコイル。
  4. 静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて対象の内部に発生させた磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルとして、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を有するRFコイルであって、
    前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあり、前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きいRFコイルを具備する、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  5. 静磁場、勾配磁場および高周波磁場を用いて対象の内部に発生させた磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共鳴撮影装置であって、
    前記磁気共鳴信号を受信するRFコイルとして、直列なキャパシタを有する閉ループと、インダクタを介して前記キャパシタに入力回路が並列に接続された低入力インピーダンス増幅器と、を複数組有するRFコイルであって、
    前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路、前記インダクタおよび前記キャパシタからなる閉回路の共振周波数が前記閉ループの共振周波数よりも低域側にあり、前記インダクタのインダクタンスは、前記閉回路の共振周波数を前記閉ループの共振周波数に一致させるときの値よりも大きいRFコイルを具備する、ことを特徴とする磁気共鳴撮影装置。
  6. 前記閉ループの共振周波数の下での前記低入力インピーダンス増幅器の入力回路のインピーダンスの虚部は正である、
    ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の磁気共鳴撮影装置。
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