JP4305048B2 - 地域属性判定方法、地域属性判定装置、および地域属性判定プログラム - Google Patents

地域属性判定方法、地域属性判定装置、および地域属性判定プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は地域属性判定方法、地域属性判定装置および地域属性判定プログラムに関し、特に携帯情報端末装置の実世界上の位置から、その携帯情報端末装置周辺の領域の属性を自動的に判定する地域属性判定方法、地域属性判定装置および地域属性判定プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報処理技術や情報通信技術が高度に発達した現代においては、パーソナル・コンピュータや携帯情報端末装置を始めとする情報機器が、オフィスや家庭内だけでなく実世界上のいたるところに偏在する。これらの情報機器は、有線あるいは無線のネットワークを介して互いにインターネットに接続することができる。インターネットを介してWebサーバ等にアクセスすれば、膨大な量のデータにアクセスすることができる。
【0003】
従って、上記の情報機器を利用すれば、様々な場所で情報の取得が可能になっている。しかしながら、このような環境下では膨大な量の情報の中から、如何にしてユーザにとって必要な情報を効率よく取得するかが大きな問題となる。
【0004】
従来、このような問題を解決するためにユーザの位置や時間を元に情報の選択や表示を行う技術が各種提案されている。
たとえば、携帯情報端末が自己位置を検出し、検出された位置情報からローカル情報を検索して選択的に出力する技術が開示されている(特許文献1参照)。これは、位置に応じた情報提供技術である。
【0005】
別の例では、テキストや画像、音声などの電子情報と特定の場所および特定の時間を登録し、登録された時間内に登録された場所に居るユーザにだけ関連した電子情報を表示する技術が開示されている(非特許文献1参照)。これは、時間と空間とを組み合わせた情報提供技術である。
【0006】
さらに、時空間情報のみならず、温度や湿度、速度などといったユーザ周辺の物理的な環境と電子情報とを対応付け、ユーザが再び同じような物理環境に身を置いたときのみ登録情報を表示する技術が開示されている(特許文献2参照)。さらにこの技術では、環境情報の値に幅を持たせることにより、条件を緩和し、登録時に近い環境であれば登録情報を表示させることもできる。
【0007】
以上のような技術を利用することで、場所、時間、温度等の物理量として検出できる属性(以下、物理属性と言う)に応じた情報の提供が可能となる。
一方、情報の提供技術と共に、利用可能な情報を効率よく収集するための技術が必要である。すなわち、インターネット上に公開されたWebページ数の増加に伴い、身の周りには多数の情報が溢れている。このような情報過多が進む社会において、如何に効率よく目的の情報を収集できるかが大きな課題となる。
【0008】
そこで、Webの発明者であるT.Berners-Leeは、"Semantic Web"という概念を提唱した。"Semantic Web"は現在のWeb機能を拡張したものである。"Semantic Web"の技術によれば、Webページにコンピュータが読める「メタデータ」を追加することで、ユーザが意識的に、あるいは無意識的に要求している情報を自動的に効率よく検索することが可能である。たとえば、このような"Semantic Web"を用いて、ユーザの現在位置に適した地域の特性を分析し、地域情報を提示することができる(非特許文献2、非特許文献3、非特許文献4参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−185609号公報
【特許文献2】
特開2001−92853号公報
【非特許文献1】
垂水浩幸、森下健、中尾恵、上林弥彦共著の論文『時空間限定型オブジェクトシステム:SpaceTag』(インタラクティブシステムとソフトウェアVI、近代科学社、pp.1-10、1998
【非特許文献2】
津田 宏、”Semantic Webとその応用”、[online]、2002.10.30、OSPG基盤技術研究部会、[平成15年4月15日検索]、インターネット<URL:http://net.intap.or.jp/INTAP/s-web/data/ospg/ospg-tsuda.pdf>
【非特許文献3】
津田 宏、”メタデータとその応用”、[online]、[平成15年4月15日検索]、インターネット<URL:http://www.net.intap.or.jp/INTAP/s-web/data/conference2002/tsuda.pdf>
【非特許文献4】
来間 啓伸、”セマンティックWebは どうすれば本当に使えるか?」、[online]、[平成15年4月15日検索]、インターネット<URL:http://www.net.intap.or.jp/INTAP/s-web/data/conference2002/kuruma.pdf>
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術では、地域毎に、その地域に集まる人々の属性の傾向を判断することができなかった。
【0011】
たとえば、上述した特許文献1の技術では、渋谷や新宿といった実世界の地域ごとに情報を関連付けることができる。これにより、渋谷に着いたら渋谷の情報を、新宿に着いたら新宿の情報を表示するといった地域限定情報を表示することは可能である。ところが、渋谷や新宿にどのような人が集まってくるのかが分からない。そのため、20歳代が集まる地域に20歳代用の広告を出したり、音楽好きの人が集まる地域に音楽情報を表示したりすることはできない。
【0012】
つまり、渋谷や新宿という地理的な位置情報に電子情報を関連付けることは可能であるが、関連付けた情報に意味内容に応じた有効性を判断することが困難であった。従来は「渋谷は20歳代が集まる」という仮定の元に渋谷という実世界の地域と20歳代用の広告を関連付けていた。ところが、このような仮定を裏付けるためには多数のマーケティング情報を収集しなければならなかった。さらに流行等に左右されるマーケティング情報は時間と共に常に変化するため、絶えず最新の情報を取得しなければならなかった。
【0013】
また、非特許文献1の技術では、ユーザが自由に位置情報と電子情報を関連付けることが可能であるが、ある目的を達成するために有効な場所が何処であるのかが分からない。たとえば、「子犬譲ります」といった案内を表示したいのであれば、犬好きの人が集まる地域に関連付けた方が効果的である。あるいは自分の知らない新たな釣り場を探したいのであれば、釣り好きの人が集まる地域を検索したいものである。
【0014】
また、特許文献2の技術では、位置情報を含む環境情報(高度、温度、湿度、速度等)と電子情報を関連付けることができるが、非特許文献1の技術と同様に、その位置の物理的な情報はわかるが、その位置の地域特性はわからない。
【0015】
さらに、非特許文献2〜4に示した"Semantic Web"では、あらかじめメタデータを作成しなければならず、全てのWeb情報にメタデータを付加することは困難である。また、メタデータを自動的に付け加える研究も行われているが、これらの情報は静的なものである。たとえば、地域特性を抽出する場合を考えると、郵便番号や住所で関連のあるWebページを選択し、そのメタデータにより地域特性を抽出することは可能である。ところが、これらの情報(地域特性)はWebページもしくはメタデータが作成された時点での地域特性である。しかしながら、実際には自分が位置する/しない地域に拘わらず、リアルタイムの地域特性や地域情報を取得したい要求は高い。現状、リアルタイムの地域特性を知るには、その場にいる人に電話で聞くか、特定の場所に設置されたカメラで地域の様子を観察するしかなかった。
【0016】
また、周囲のユーザの動きによって刻々と変化する地域情報も考えられる。たとえば、「20歳代が集まる地域」や「音楽好きが集まるスポット」といった地域属性は、複数のユーザの集まりによってリアルタイムに変化するもので、ユーザ1人1人に電話で聞いたり、固定カメラに写った人をカウントしたりするといった手法では現実的ではない。
【0017】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、複数の携帯情報端末の実世界上の位置関係から、それらユーザが居る地域の意味的な属性情報を自動的に判定できる地域属性判定方法、地域属性判定装置および地域属性判定プログラムを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記課題を解決するために、地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定するコンピュータの地域属性判定方法において、前記コンピュータが、複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得し、取得した複数の前記ユーザ情報をユーザ情報蓄積部に蓄積し、前記ユーザ情報蓄積部に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する、ことを特徴とする地域属性判定方法が提供される。
【0019】
このような地域属性判定方法によれば、複数の携帯情報端末装置から複数のユーザのユーザ情報が取得され、取得した複数のユーザ情報に基づいて各地域の地域属性が判定される。
【0020】
また、上記課題を解決するために、地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定する地域属性判定装置において、複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、前記ユーザ情報取得手段が取得した複数の前記ユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、前記ユーザ情報蓄積手段に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する地域属性判定手段と、を有することを特徴とする地域属性判定装置が提供される。
【0021】
このような地域属性判定装置によれば、ユーザ情報取得手段により、複数の携帯情報端末装置から複数のユーザのユーザ情報が取得される。取得したユーザ情報は、ユーザ情報蓄積手段に蓄積される。そして、地域属性判定手段により、取得した複数のユーザ情報に基づいて各地域の地域属性が判定される。
【0022】
また、上記課題を解決するために、地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定するための地域属性判定プログラムにおいて、コンピュータに、複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得し、取得した複数の前記ユーザ情報をユーザ情報蓄積部に蓄積し、前記ユーザ情報蓄積部に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する、処理を実行させることを特徴とする地域属性判定プログラムが提供される。
【0023】
このような地域属性判定プログラムに従った処理をコンピュータに実行させれば、コンピュータによって、複数の携帯情報端末装置から複数のユーザのユーザ情報が取得され、取得した複数のユーザ情報に基づいて各地域の地域属性が判定される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
まず、実施の形態に適用される発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
【0025】
図1は、実施の形態に適用される発明の概念図である。本発明に係る地域属性判定方法は、地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定するためのものである。この地域属性判定方法では、以下の処理を行う。
【0026】
まず、複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報1を取得する(ステップS1)。ユーザの属性としては、地理的な情報以外の情報が設定される。たとえば、属性には、ユーザの年齢、性別、趣味、興味の少なくとも1つが含まれる。
【0027】
次に、取得した複数のユーザに関するユーザ情報1をユーザ情報蓄積部2に蓄積する(ステップS2)。
そして、ユーザ情報蓄積部2に蓄積された複数のユーザ情報1に基づいて、各地域に集まる人の傾向を示す地域属性3を判定する(ステップS3)。地域属性3の判定は、たとえば、ユーザ別影響判定処理(ステップS3a)とユーザ別影響の合成処理(ステップS3b)とに分けることができる。
【0028】
ユーザ別影響判定処理(ステップS3a)では、予め設定された地域属性定義関数を用いて、1つのユーザ情報1に基づいて1人のユーザが地域へ与える影響3a,3b,・・・を算出する。ユーザ別影響の合成処理(ステップS3b)では、算出されたユーザ毎の地域への影響3a,3b,・・・を合成する。たとえば、地域毎の各ユーザの影響3a,3b,・・・の和を計算する。
【0029】
なお、地域属性定義関数では、ユーザの属性に応じた影響力と、影響力に応じて各ユーザが地域へ与える影響を定義することができる。たとえば、地域属性定義関数は、所定の関数に影響力を乗算して、各地域への影響を表すことができる。ここで、20歳代の人の集まる地域に関する地域属性を判定する場合、20歳代のユーザ情報の影響力を1とし、それ以外の年齢のユーザ情報の影響力を0とする。これにより、20歳代のユーザに関するユーザ情報に基づいて、地域属性3が判定される。
【0030】
また、地域属性定義関数では、ユーザの位置から離れるに従って、そのユーザが地域に与える影響3a,3b,・・・が減少するような関数とすることができる。さらに、地域属性定義関数には、ユーザの属性に応じた影響力の広がりを定義することができる。この場合、地域属性定義関数は、影響力の広がりを示す値が大きいほど、ユーザの位置から離れた地域まで当該ユーザの影響が及ぶような関数となる。
【0031】
このように、複数の携帯情報端末装置から複数のユーザのユーザ情報を取得し、取得した複数のユーザ情報に基づいて各地域の地域属性を判定するようにした。そのため、複数の携帯情報端末の実世界上の位置およびユーザ情報から、それら携帯情報端末が位置する地域の意味的な属性情報を自動的に判定することが可能となる。また、これら地域属性の定義はリアルタイムで実行することが可能である。
【0032】
すなわち、複数の携帯情報端末の位置とそれを携帯するユーザ情報から、地域情報に地理的な情報以外の、たとえば「20歳代が多く集まる地域」や「音楽好きが集まる地域」等といった意味的な属性を定義することが可能である。さらにユーザ毎に地域属性定義への影響力や広がりを変更することによって、より信頼度の高い地域属性を定義することができる。これら地域属性は特定のユーザに限定した広告や、特定のユーザが集まる地域の発見等に利用することが可能である。
【0033】
以下に、本発明の実施の形態の具体的内容を説明する。
本実施の形態は、3次元空間内の任意の位置にユーザが様々な情報を関連付け、その情報を提供するシステムに、本発明に係る地域属性判別機能を適用したものである。まず、本実施の形態における場所に依存した情報提供システムの概念について説明する。
【0034】
図2は、情報提供システムにおける情報の管理概念を示す図である。本発明は、基本的には場所に依存した情報提供の方法に関連するものである。この場所に依存した情報提供の方法とは、様々な場所に相当する「場」の概念と、「場」に存在する様々な「モノ」の概念、「場」におけるユーザの様々な「行為」の概念の3つにより定義される。
【0035】
図2に示すように、「場」は現実世界に存在する任意の大きさの仮想的な閉領域11であり、その「場」に入ることにより「場」に応じた情報提供が行なわれる。「行為」を行うユーザ12がその「場」に入ることにより、「場」内の「モノ」と呼ばれる対象物13に関連付けられた情報の提供が行なわれる。
【0036】
図3は、「行為」と「場」および「モノ」の関係を示す図である。図3に示すように、「場」には「Enter」、「Direct」、「Release」というユーザの「行為」が存在する。
【0037】
「Enter」は、「場」に入るという行為である。「場」に入ることにより、その「場」に応じた情報が受信できる。
「Direct」は「場」に入り、ある方向を向くという行為である。ある方向を向くことにより、向いた方向に応じた情報が受信できる。
【0038】
「Release」は「場」に情報を置くという行為である。情報を置くことにより後で別のユーザがその情報を見ることが可能となる。
「モノ」は現実世界に実際に存在する物(たとえば、建物)に情報が付加されたものである。ユーザがその「モノ」を見ることにより、ユーザに対して「モノ」に応じた情報提供が行なわれる。
【0039】
「モノ」には「Enter」、「Release」というユーザの「行為」が存在する。「Enter」はその「モノ」を見るという行為である。ユーザは、見ることによって「モノ」に応じた情報が受信できる。「Release」はその「モノ」に情報を置くという行為である。置くことにより後で別のユーザがその情報を見ることが可能となる。
【0040】
本実施の形態は、このような場所に依存した情報に基づく地域属性判別方法に関する。特にユーザの実世界上の位置関係から、その位置(地域)に地理的な属性以外の意味的な属性を自動的に定義する方法に関する。そして定義された地域属性に基づき新たに「場」を定義することで、地理的な属性だけでなく意味的な属性を持つ「場」を定義することが可能である。
【0041】
図4は、本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。図4に示すように、情報管理装置100と複数の携帯情報端末装置200,200a,・・・とがインターネット10を介して接続されている。情報管理装置100は、各地の携帯情報端末装置200,200a,・・・から情報を収集し、地域属性を判定する。携帯情報端末装置200,200a,・・・は、ユーザが普段から持ち歩くことができる情報端末装置である。携帯情報端末装置200,200a,・・・は、GPS(Global Positioning System)等の測地機能を有しており、自身の位置を計測することができる。
【0042】
図5は、情報管理装置のハードウェア構成例を示す図である。情報管理装置100は、CPU(Central processing Unit)101、RAM(Random-Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、外部記憶装置104、ネットワークインタフェース105およびそれらを接続するバス106で構成される。
【0043】
CPU101は、情報管理装置100全体を制御するメイン・コントローラである。CPU101は、オペレーティング・システム(OS)の制御下で、アプリケーションプログラム等の各種プログラムを実行する。たとえば、CPU101は、複数の携帯情報端末装置200,200a,・・・の位置関係により位置(地域)に意味的な属性の定義付けを行うアプリケーションプログラムを実行する。
【0044】
RAM102は、主記憶装置として機能する記録媒体である。RAM102は、CPU101において実行されるプログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを一時保管するために使用される。
【0045】
ROM103は、データを恒久的に格納する半導体メモリである。ROM103には、たとえば、起動時の自己診断テスト(POST:Power On Self Test)や、ハードウェア入出力用のプログラム・コード(BIOS:Basic Input/Output System)などが書き込まれている。
【0046】
外部記憶装置104は、実行ファイル形式のプログラムや各種データを格納するための記録媒体である。外部記憶装置104としては、ハード・ディスク・ドライブ(HDD)や、光ディスクなどのランダムアクセスが可能な記憶媒体が望ましいが、テープストリーマーなどのランダムアクセスの不得手な記憶媒体でもよい。また、外部記憶装置104は、メモリースティック(商標)に代表される不揮発性の半導体メモリでもよい。あるいは、外部記憶装置104は、ネットワーク接続された他のシステムの外部記憶装置でもよい。さらにそれらの組み合わせでもよい。
【0047】
ネットワークインタフェース105は、たとえば、Ethernet(登録商標)などの所定の通信プロトコルに従って、システムをLAN(Local Area Network)などの局所的ネットワークに接続したり、さらにはインターネット10のような広域ネットワークに接続することを可能とした通信部である。
【0048】
バス106は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス等により構成され、ネットワークインタフェース105等の各モジュールを介したデータ転送を可能にしている。
【0049】
なお、図5に示した情報管理装置100は、ユーザから入力を受け付けたり、処理結果をユーザへ明示的に示す必要がないため、入力インタフェースや出力インタフェースを有していない。ただし、情報管理装置100の管理者からの入力を受け付けたり、管理者へ処理結果を通知する必要がある場合には、入力インタフェースや出力インタフェースが実装される。その場合、入力インタフェースと出力インタフェースとがバス106に接続される。入力インタフェースにはキーボードやマウスが接続され、出力インタフェースには、表示装置が接続される。
【0050】
図6は、携帯情報端末装置のハードウェア構成例を示す図である。携帯情報端末装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、外部記憶装置204、入力インタフェース205、出力インタフェース206、およびネットワークインタフェース207がバス208を介して接続されている。
【0051】
CPU201は、携帯情報端末装置200全体を制御するメイン・コントローラである。CPU201は、OSの制御下で、たとえば、位置に関連した情報を登録および表示するためのアプリケーションプログラムを実行する。
【0052】
RAM202は、主記憶装置として機能する記録媒体である。RAM202は、CPU201において実行されるプログラム・コードをロードしたり、実行プログラムの作業データを一時保管するために使用される。
【0053】
ROM203は、データを恒久的に格納する半導体メモリである。ROM203には、たとえば、起動時の自己診断テストや、ハードウェア入出力用のプログラム・コードなどが書き込まれている。
【0054】
外部記憶装置204は、実行ファイル形式のプログラムや各種データを格納するための記録媒体である。外部記憶装置204としては、たとえば、フラッシュメモリ等の不揮発性の半導体メモリを使用できる。あるいは、外部記憶装置204は、ネットワーク接続された他のシステムの外部記憶装置でもよい。さらにそれらの組み合わせでもよい。
【0055】
入力インタフェース205は、入力装置を携帯情報端末装置200に接続するためのインタフェースである。この例では、GPSアンテナ21、カメラ22、キー群23、およびポインティングデバイス24が接続されている。GPSアンテナ21は、測地衛星からの信号を受信するためのアンテナである。カメラ22は、CCD(Charge-Coupled Devices)によってディジタルの画像データを生成し、入力インタフェース205を介して画像データを入力する。キー群23やポインティングデバイス24は、ユーザからの指示を入力するための入力装置である。
【0056】
出力インタフェース206は、ユーザに対して情報を提示するためのインタフェースである。出力インタフェース206には、ディスプレイ25とスピーカ26とが接続されている。ディスプレイ25は、一般に、ユーザからの入力内容やその処理結果、あるいはエラー、その他のシステム・メッセージをユーザに視覚的に示すための装置である。スピーカ26は、各種情報を音によってユーザに示すための装置である。ディスプレイ25やスピーカ26を介して電子情報である画像データや、音声データが出力される。
【0057】
ネットワークインタフェース207は、たとえば、無線通信によってシステムをLANなどの局所的ネットワークに接続したり、さらにはインターネット10のような広域ネットワークに接続することを可能とした通信部である。
【0058】
バス208は、各モジュール、入出力インターフェース、ネットワークインタフェースを介したデータ転送を可能にしている。
以上のような構成のシステムにより、場所に応じた情報の取得および取得した情報に基づく地域特性の判定を行うことができる。
【0059】
図7は、本発明の実施の形態に係る携帯情報端末装置および情報管理装置の機能ブロック図である。ここで、携帯情報端末装置200は位置情報に関連した電子情報を表示(Enter)および登録(Release)することができる。情報管理装置100は複数の携帯情報端末装置200,200a,・・・の位置関係により、位置(地域)に意味的な属性を定義することが可能である。
【0060】
最初に携帯情報端末装置200の機能について説明する。携帯情報端末装置200は位置計測部210、ユーザ情報入力部220、登録情報入力部230、情報処理部240、通信制御部250、情報表示部260を有する。
【0061】
位置計測部210は、携帯情報端末装置200の位置を測定する機能を有している。たとえば、位置計測部210は、GPSのような人工衛星を用いて緯度、経度、高度を取得するシステムを利用し、携帯情報端末装置200の位置を計測する。また、詳細な携帯情報端末装置200の位置ではなく、どのエリアに携帯情報端末装置200があるかといった大まかな位置で十分ならば、位置計測部210において携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)を使った位置情報サービスを利用することもできる。さらに、無線LANやBluetoothを利用したホットスポットにより、ユーザがどのホットスポットにいるか判定することもできる。
【0062】
ユーザ情報入力部220は、ユーザの年齢や性別、趣味や興味等のユーザに関する情報を、情報処理部240に対して入力する。具体的には、ユーザ情報入力部220は、キーボード等を介したユーザの操作入力に基づいて、ユーザの年齢や性別、趣味や興味等の情報を取得する。そして、ユーザ情報入力部220は、取得した情報を、情報処理部240に渡す。なお、ユーザ情報がネットワーク上の他の端末に蓄積されている場合、ユーザIDだけを入力する構造にし、ユーザIDからユーザ情報を検索してもよい。
【0063】
登録情報入力部230は、画像、音声、テキスト、3次元モデル、コンピュータ・プログラム等といったユーザが位置情報に関連して登録したいと希望する情報を、情報処理部240に対して入力する。具体的には、ユーザは、「Release」したい情報をキーボード等を用いて入力する。たとえば、旅の思い出として撮影した画像を旅先の場所に関連付けて記録したい場合、登録情報として画像を入力する。登録情報入力部230は、入力された情報を情報処理部240に渡す。
【0064】
情報処理部240は、位置計測部210、ユーザ情報入力部220および登録情報入力部230から入力された情報を、通信制御部250を介して、情報管理装置100に送る。また、情報処理部240は、情報管理装置100から送られた電子情報を情報表示部260へ送る。
【0065】
通信制御部250は、情報管理装置100と双方向通信を行う。たとえば、通信制御部250は、PHSや無線LANを用いた通信手段を制御する。
情報表示部260は、ユーザの入力内容や情報管理装置100から取得された情報をディスプレイ25やスピーカ26等に明示的に出力する。具体的には、情報表示部260は、画像データを受け取るとその画像データをディスプレイ25に対して出力し、画面表示させる。また、情報表示部260は、音声データを受け取るとその音声データをスピーカ26に対して出力し、音声出力させる。
【0066】
次に情報管理装置100の構成について説明する。情報管理装置100は通信制御部110、情報処理部120、ユーザ情報蓄積部130、地域属性蓄積部140、および登録情報蓄積部150を有する。
【0067】
通信制御部110では、携帯情報端末装置200の通信制御部250と同様に、たとえばPHSや無線LANを用いて携帯情報端末装置200と双方向通信を行う。
【0068】
情報処理部120は、携帯情報端末装置200から送られてくる情報に基づいて、地域ごとの属性判定を行う。具体的には、情報処理部120は、通信制御部110を介してユーザ情報を受信すると、そのユーザ情報をユーザ情報蓄積部130に登録する。また、情報処理部120は、登録されたユーザ情報の位置関係から位置(地域)に関する意味的な属性情報を判定する。そして、情報処理部120は、判定結果を地域属性蓄積部140に蓄積する。
【0069】
さらに情報処理部120は、位置と関連付けされた電子情報を、登録情報蓄積部150に登録する(Release)。また、情報処理部120は、あるいは登録情報蓄積部150に蓄積された電子情報を検索する(Enter)。
【0070】
ユーザ情報蓄積部130には、携帯情報端末装置200を持つユーザの情報が蓄積される。ユーザ情報は携帯情報端末装置200の位置計測部210およびユーザ情報入力部220で入力されたユーザに関する情報である。ユーザ情報は、たとえばユーザの位置、年齢、性別、趣味や興味等に関する情報である。
【0071】
地域属性蓄積部140には、ユーザ情報蓄積部130に蓄積されたユーザ情報に基づいて判定された地域属性情報が蓄積される。
登録情報蓄積部150には、位置情報に関連した電子情報が蓄積される。
【0072】
なお、図7の例では、ユーザ情報蓄積部130、地域属性蓄積部140および登録情報蓄積部150は、情報管理装置100の内部に設置する構成としているが、ネットワーク上の複数の装置で分散管理することもできる。
【0073】
次に、携帯情報端末装置200において実行する電子情報の検索処理手順(Enter処理手順)をフローチャートを参照して詳細に説明する。
図8は、検索処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0074】
[ステップS11]ユーザ情報入力部220は、ユーザからのユーザ情報の入力を受け付け、そのユーザ情報を情報処理部240に入力する。ここで入力されるユーザ情報は、ユーザの年齢や性別、趣味や興味、グループ名、ユーザが取得したい情報のカテゴリ名等である。
【0075】
なお、ユーザ情報がネットワーク上の他の端末装置に蓄積されている場合、ユーザ情報入力部220は、ユーザからユーザIDの入力のみを受け付けてもよい。この場合、ユーザIDを受け取った情報管理装置100が、そのユーザIDに対応するユーザ情報をネットワーク上の他の端末装置から取得する。
【0076】
また、カテゴリ名は、データが氾濫したときにユーザが所望する情報を簡単に取得するためのものである。カテゴリ名としては、たとえば、レストラン情報、音楽情報、映画情報等といった情報の分類項目である。
【0077】
入力されたユーザ情報は、通信制御部250を介して、情報管理装置100に送られる。そして、情報管理装置100の情報処理部120によって、ユーザ情報がユーザ情報蓄積部130に格納される。
【0078】
[ステップS12]位置計測部210により、位置情報が計測される。たとえば、GPSを用いて携帯情報端末装置200の緯度、経度、および高度が計測される。
【0079】
計測された位置情報は、通信制御部250を介して、情報管理装置100に送られる。そして、情報管理装置100の情報処理部120によって、ステップS11で蓄積したユーザ情報に関連付けてユーザ情報蓄積部130内に格納される。
【0080】
[ステップS13]情報処理部240は、ステップS11で入力されたユーザ情報とステップS12で入力された位置情報に基づいて、適切な登録情報の有無を情報管理装置100内の登録情報蓄積部150から検索する。具体的には、情報処理部240は、通信制御部250を介して、情報管理装置100に検索を依頼する。情報管理装置100の情報処理部120は、登録情報蓄積部150に適切な電子情報があるか検索する。そして、情報処理部120は、検索結果を、通信制御部110を介して携帯情報端末装置200へ転送する。
【0081】
[ステップS14]携帯情報端末装置200の情報処理部240は、情報管理装置100から受け取った検索結果に基づき検出された情報の有無を判断する。情報がなければ処理は終了となり、情報があれば処理がステップS15に進められる。
【0082】
[ステップS15]情報処理部240は、検索により得られた情報を情報表示部260に渡す。すると、情報表示部260がその情報を表示する。
このように、ユーザからの情報検索要求と同時にユーザ情報が取得され、ユーザ情報蓄積部130に蓄積される。すなわち、ユーザが情報検索等を行う毎に、ユーザ情報蓄積部130内の該当するユーザに関する情報(位置等)が最新の状態にリアルタイムに更新される。
【0083】
図9は、ユーザ情報蓄積部のデータ構造例を示す図である。図9に示す様に、ユーザ情報蓄積部130には、ユーザ情報としてユーザIDに対応付けて、位置、年齢、性別、趣味や興味が保存されている。
【0084】
ユーザIDは、たとえばユーザの性別や年齢、趣味や興味、グループ名等のユーザの登録情報を管理するものである。ユーザIDをキーとしてネットワーク上に設置された端末(サーバ)からユーザの詳細な情報を取得することができる。
【0085】
位置は、ユーザの使用する携帯情報端末装置200の位置である。位置は、緯度、経度、および高度(m)の順番で示されている。なお、緯度は北緯で示され、経度は東経で示されているものとする。
【0086】
年齢は、ユーザの年齢である。性別は、ユーザの性別である。趣味、興味は、ユーザの趣味や興味を示す情報である。
図9の例では、ユーザID「0053」の位置は、北緯24度、東経135度、高度100mである。このユーザの年齢は20歳、性別は男、趣味、興味は音楽である。
【0087】
このように、ユーザ情報が位置に関連付けて登録されていることにより、地域毎の属性が判定可能となる。たとえば、年齢が20歳から29歳までのユーザのユーザ情報を用いて、各ユーザの地域ごとの密度を判定することで、20歳代の人の集まる地域を表す地域を知ることができる。なお、本実施の形態では、各ユーザの影響力や、影響力の広がり等の指標を用いてユーザ情報の統計的な解析を行い、地域属性を判定する。地域属性判定方法の詳細は後述する。
【0088】
なお、図9に示した以外に、移動速度や、ユーザのそのときの気分などの情報を登録してもよい。移動速度は、同一のユーザに関し、位置を取得する毎に、前回の位置からの移動距離、および前回の位置情報取得からの経過時間によって算出される。ユーザの気分は、ユーザが任意に入力した情報を登録する。
【0089】
次に、ステップS13の登録情報検索処理に関する携帯情報端末装置200と情報管理装置100の「Enter」行為に関するやり取りをシーケンス図を参照して詳細に説明する。
【0090】
図10は、登録情報検索処理の手順を示すシーケンス図である。図10では、左側に携帯情報端末装置200、右側に情報管理装置100を示している。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0091】
[ステップS21]まず、携帯情報端末装置200は情報管理装置100へ登録情報検索依頼を送信する。このとき、携帯情報端末装置200の位置、ユーザIDおよびユーザが取得したい情報を示す検索カテゴリ名を同時に送信する。
【0092】
[ステップS22]情報管理装置100は登録情報検索依頼を受け付けると、蓄積された登録情報の中から条件に適した情報を検索する。すなわち、登録された各情報の位置および有効範囲で定義される領域(「場」)の中に、登録情報検索依頼と共に送信された位置情報が当てはまるかチェックする。
【0093】
また、ユーザIDからアクセス権に適しているか判断し、検索カテゴリ名から適切な電子情報を検索する。この場合、最も条件に適している情報(たとえば位置が最も近い情報等)といった1つの情報のみ検索する方法でもよいし、条件に当てはまる全ての情報を検索してもよい。
【0094】
[ステップS23]次に情報管理装置100はユーザ情報蓄積部130のユーザ情報を更新する。また、蓄積されていないユーザIDならば、新たにユーザ情報を登録する。これは、常に最新のユーザ情報を維持することで、リアルタイムな地域属性の定義に活用するためである。
【0095】
[ステップS24]そして情報管理装置100は検索結果通知を携帯情報端末装置200へ送信する。このとき、検索された情報のIDおよびアイコン情報を同時に送信する。アイコン情報は電子情報を簡易的に表現するもので、電子情報よりも情報量が少ないものが望ましい。たとえば、アイコン名のみを送信し、実際のデータは携帯情報端末装置200が持つような構造にすることもできる。また、カテゴリ毎にアイコンが決められているならばカテゴリ情報をアイコン情報としてもよい。また、電子情報に関する簡単な注釈などを付加してもよい。
【0096】
[ステップS25]検索結果通知を受信した携帯情報端末装置200は検索結果を表示する。検索結果の表示は、たとえば検索された情報のアイコンをリストとして表示してもよいし、位置情報を利用して地図上に配置してもよい。また、カメラで撮影された画像と合成する拡張現実感(Augmented Reality)的な表現でもよい。
【0097】
[ステップS26]次に、表示されたアイコンを選択する等のユーザの指示を受け、携帯情報端末装置200は情報管理装置100へID情報と共に詳細な電子情報の取得依頼を送信する。
【0098】
[ステップS27]電子情報取得依頼を受信した情報管理装置100はID情報に対応した電子情報を携帯情報端末装置200へ送信する。
このような仕組みにすることによって必要な電子情報のみ送受信することができ、通信にかかる負担を軽減することが可能である。また、アイコン等の情報を表示せずに検索結果をそのまま表示する場合には、情報管理装置100が送信する検索結果通知と同時に電子情報を送信する構造にしてもよい。
【0099】
次に、携帯情報端末装置200において実行する電子情報の登録処理手順(Release処理手順)をフローチャートを参照して詳細に説明する。
図11は、電子情報の登録処理手順を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0100】
[ステップS31]ユーザ情報入力部220は、ユーザの年齢や性別、趣味や興味、グループ名、ユーザが登録したい情報のカテゴリ名等のユーザ情報を受け付け、情報処理部240に入力する。情報処理部240に入力されたユーザ情報は、通信制御部250を介して情報管理装置100に送られる。そして、情報管理装置100の情報処理部120によって、ユーザ情報がユーザ情報蓄積部130に格納される。
【0101】
[ステップS32]位置計測部210は、携帯情報端末装置200の位置や、携帯情報端末装置200の向き等に基づいて、情報を登録すべき位置を計測する。たとえば、携帯情報端末装置200のカメラでビルを撮影し、そのビルの所定の階に情報を関連付ける場合、携帯情報端末装置200の位置、向き、ビルまでの距離に基づいて、ビルの所定の階の位置を算出する。携帯情報端末装置200の位置は、たとえば、GPS機能により測定可能である。向きは、たとえば、加速度センサを利用して測定可能である。ビルまでの距離は、たとえば、カメラのオートフォーカス機能に用いられている被写体までの距離の計測機能により計測可能である。
【0102】
計測された位置、情報は、通信制御部250を介して、情報管理装置100に送られる。
[ステップS33]登録情報入力部230は、登録したい電子情報、すなわち「Release」したい電子情報を取得し、情報処理部240に入力する。情報処理部240に入力された電子情報は、通信制御部250を介して情報管理装置100に送られる。
【0103】
電子情報は、たとえば、画像データ、動画像データ、音声データ、テキストデータ、3次元モデルデータ、あるいはコンピュータ・プログラム等である。これらの電子情報は、ユーザ自身が生成したデータファイル、外部記憶手段としてのCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の記憶手段に格納されたデータファイル、あるいはネットワークに接続された端末から取得するデータファイル等であってもよい。
【0104】
[ステップS34]情報管理装置100の情報処理部120は、携帯情報端末装置200から送られた位置情報と登録情報を受け取り、その登録情報がステップS32で計測された位置に登録可能か判断する。
【0105】
情報登録許否の判定基準は、予め情報処理部120に定義されている。たとえば、すでに同じ位置に情報がある場合は、重複した情報の登録を禁止することができる。また、ビルのオーナが自分のビルの位置には情報を関連付けられないように設定することもできる。あるいは、ステップS31で入力されたユーザ情報に基づき、不適切なユーザによる登録を禁止することもできる。
【0106】
情報が登録できないと判定された場合には処理は終了する。情報の登録が可能と判定された場合には、処理がステップS35に進められる。
[ステップS35]情報処理部120は、ステップS32で計測された位置情報と、ステップS33で入力された登録情報を登録情報蓄積部150に登録する。このとき付随する属性として有効範囲やアクセス権、アイコン等を同時に登録することも可能である。たとえば、情報を関連付ける位置の高度が高い程、有効範囲を広くすることができる。これにより、高層ビルの上層階に関連付けられた情報は、遠くからでも参照可能となる。
【0107】
以上のようなフローにより、ユーザは任意の位置に関連して画像やテキストといった電子情報を、登録情報蓄積部150に登録(Release)することが可能である。
図12は、登録情報蓄積部のデータ構造例を示す図である。図12に示す様に、登録情報蓄積部150には、情報の識別子「ID」に対応付けて、「場」の属性、表示用属性、および電子情報の欄が設けられている。IDは、情報管理装置100が各情報を一意に識別するために割り振った識別番号であり、各情報の管理をしやすくするためのものである。
【0108】
「場」の属性の欄には、「場」に対して関連付けられた属性が登録されている。図12の例では、「場」の属性として、位置、有効範囲、アクセス権、およびカテゴリの欄が設けられている。
【0109】
位置の欄には、情報が関連付けられた「場」の位置が登録される。位置は、緯度、経度、および高度(m)の順番で示されている。なお、緯度は北緯で示され、経度は東経で示されているものとする。
【0110】
有効範囲の欄には、電子情報がどの程度離れた位置からアクセスできるかを示す距離(m)が登録される。有効範囲は、「場」の大きさに相当する。すなわち、「場」の位置から有効範囲内に入ったユーザのみが、その「場」に関連付けられた電子情報を閲覧できる。
【0111】
アクセス権の欄には、アクセス可能なユーザの権限が登録される。アクセス権には、たとえば、グループ名(あるいはグループの識別情報)、ユーザ名(あるいはユーザの識別情報)、無制限(public)等の指定をすることができる。アクセス権としてグループ名が設定された場合、対応する電子情報に対して、設定されたグループに属するユーザのみがアクセスできる。アクセス権としてユーザ名が設定された場合、対応する電子情報に対して、ユーザ名に該当するユーザのみがアクセスできる。アクセス権として、無制限(public)が設定された場合、対応する電子情報に対して全てのユーザがアクセスできる。
【0112】
カテゴリの欄には、電子情報を分類したときの分類項目の名称が登録される。
表示用属性の欄には、電子情報の外観を示すアイコン等を示す情報が登録される。たとえば、表示用属性として、アイコンの名称が設定される。
【0113】
電子情報の欄には、電子情報の保存先が登録される。
図12の例では、ID「1」の情報は、北緯35度、東経145度、高度300mの位置に関連付けられている。この位置から有効範囲「200m」以内の閉空間が「場」である。アクセス権は「groupA」であり、カテゴリは「音楽(R&B)」である。アイコンは「MusicA」である。電子情報は、「Music/R&B/textA」に格納されている。
【0114】
なお、アクセス権やカテゴリは「場」に関する属性と解釈せず、登録情報に関する属性と解釈することも可能である。この場合、「場」にはアクセス権やカテゴリ名の異なる様々な情報が登録されることになる。ユーザに適した情報を提供しやすくするために、各情報にアクセス権やカテゴリ名といった属性を設定することとなる。
【0115】
次に、情報管理装置100において実行する地域属性判定処理手順をフローチャートを参照して詳細に説明する。
図13は、地域属性判定処理の手順を示すフローチャートである。以下、図13に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
【0116】
[ステップS41]情報処理部120は、まず、電子情報の検索および登録手順の過程でユーザ情報蓄積部130に蓄積された複数のユーザ情報を取得する。ここで、電子情報の検索(Enter)は、一定間隔で実行されるため、ユーザ情報蓄積部130に蓄積されたユーザ情報は常に最新の情報である。
【0117】
なお、本実施の形態では電子情報の検索(Enter)手順の過程の中でユーザ情報の更新を行ったが、電子情報の検索(Enter)手順とは別に、情報管理装置100から各携帯情報端末装置200,200a,・・・へユーザ情報の更新を促す指示を出すこともできる。その場合、各携帯情報端末装置200,200a,・・・は、ユーザ情報の更新を促す指示に応答して、少なくとも現在位置の情報を応答する。
【0118】
あるいは、一定間隔で携帯情報端末装置200から情報管理装置100へユーザ情報の送信を行うようにすることもできる。この場合、情報管理装置100のユーザ情報蓄積部130の内容は、定期的に最新の状態に更新される。
【0119】
[ステップS42]情報処理部120は、ステップS41で取得されたユーザ情報から位置(地域)に関する地域属性情報を判定する。たとえば、20歳代のユーザが多数集まる地域ならば「20歳代が集まる地域」という地域属性を判定し、位置(地域)情報に新たな付加価値を定義する。すなわち、位置(地域)情報に地理的な情報とは異なった意味付けを行う。
【0120】
[ステップS43]情報処理部120は、ステップS42で定義された地域属性を地域属性蓄積部140に蓄積する。
図14は、地域属性蓄積部に蓄積されるデータ例を示す図である。図14では、地域属性蓄積部140に蓄積された地域属性のデータをグラフで表している。この例では、「20歳代の集まる地域」という属性付けを行った例である。図14の平面は位置情報、つまり緯度と経度である(ここでは高度は省略している)。また、高さ方向は20歳代が集まる地域度を表す。つまり、図中の山となっている地域に20歳代が集まっていることを示す。このような属性付けを行うことで、たとえば20歳代をターゲットに広告を配信したい場合、リアルタイムで20歳代が最も集まる地域がわかり、その地域に宣伝を絞り込むことが可能である。
【0121】
ここで、図14に示すような地域属性データの算出方法について詳細に説明する。本実施の形態では、各ユーザが地域に与える影響を統計的な処理によって求め、ユーザ毎の影響を地域ごとに合成することによって地域属性を判定する。
【0122】
図15は、一人のユーザ情報による地域への影響を示すグラフである。ここで、xおよびy軸はそれぞれ緯度および経度を表し、z軸は地域属性に1人のユーザが与える影響(たとえば、20歳代が集まる地域度)を表している。また、x0およびy0はユーザの位置を表す。
【0123】
このような地域におけるユーザの影響は、以下の式で算出することができる。
【0124】
【数1】
Figure 0004305048
【0125】
この式(1)は、本発明の情報管理装置において実行する地域属性定義処理について、ユーザ一人あたりに定義される地域属性を説明する式である。
式(1)において、Aは属性付けへの影響力を表している。たとえば、20歳代のユーザならA=1、20歳代のユーザでないならA=0である。つまり、20歳代以外のユーザは地域の属性付けには無関係となる。
【0126】
また、影響力Aを0〜1の連続値で表してもよい。たとえば、「音楽好きの人が集まる地域」という属性付けをする場合、音楽が好きな度合いを連続値で表し影響力Aとする。また、一ヶ月に購入するCDの枚数により影響力Aの値を変更してもよい。
【0127】
式(1)において、σは影響力の広がりを表している。影響力の広がりによって、広範囲に影響力を与えるユーザや局所的に影響力を与えるユーザ等を設定することができる。たとえば、長時間同じ場所にいるユーザの与える影響力を狭範囲にし、移動しているユーザの与える影響力を広範囲に設定する。
【0128】
図16は、属性付けへの影響力が大きいユーザの地域への影響を示すグラフである。図16の例では、影響力A=0.98である。
図17は、属性付けへの影響力が小さいユーザの地域への影響を示すグラフである。図17の例では、影響力A=0.46である。
【0129】
図16と図17とを比較すると、影響力が大きいほど、ユーザの位置およびその周辺への影響が大きくなることが分かる。
図18は、影響力広がりの広いユーザの地域への影響を示すグラフである。図18の例では、σ=0.93である。
【0130】
図19は、影響力の広がりの狭いユーザの地域への影響を示すグラフである。図19の例では、σ=0.52である。
図18と図19とを比較すると、影響力の広がりが大きいほど、ユーザの位置を基準として、広い範囲に影響が及ぶことが分かる。
【0131】
このように、影響力に差がなくても、その影響力の広がりが広いほど、周辺に与える影響が大きい。すなわち、影響力の広がりσが大きい程、ユーザの位置から離れるのに伴う地域属性の減少率が小さくなる。
【0132】
このようにユーザ情報蓄積部130に蓄積された各ユーザ情報に対し、式(1)の関数を定義し、その総和を得ることで図14のような属性付けを行うことができる。
【0133】
これらの属性付けは「20歳代の集まる地域」「音楽好きの集まる地域」「釣り好きの集まる地域」等、各ユーザの影響力を設定することでどのような属性付けも可能である。
【0134】
以上、説明してきたように位置情報を含む複数のユーザ情報から、位置(地域)情報に属性付けを行うことが可能である。このような属性付けはリアルタイムで実行することが可能である。そして、このような属性付けは広告等に応用することが可能である。たとえば、20歳代を対象にした広告を位置情報に関連付けて宣伝したい広告主は、従来までは渋谷や新宿といった地理情報のみを持った「場」にしか広告を出すことが出来なかったのに対し、地域属性蓄積部140に蓄積された地域属性を基づき新たに「場」を定義することによって20歳代の集まる地域といった意味的な情報を持った「場」に広告を出すことができ、より効果的な宣伝効果が期待できる。
【0135】
また、地域属性蓄積部140を携帯情報端末装置200に配置し、各ユーザが自分の所望する地域属性を定義する仕組みにしてもよい。たとえば、自分と食べ物に対する好みが同じユーザが集まる場所を抽出することで、今まで知らなかった新しいレストランやお店を探索することが可能となる。
【0136】
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、情報管理装置100や携帯情報端末装置200が有すべき機能の処理内容を記述した地域属性判定プログラムが提供される。その地域属性判定プログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記録装置には、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disc)などがある。
【0137】
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
【0138】
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
【0139】
以上、特定の実施の形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0140】
【発明の効果】
以上説明したように本発明では、複数の携帯情報端末装置から複数のユーザのユーザ情報を取得し、取得した複数のユーザ情報に基づいて各地域の地域属性を判定するようにしたため、複数の携帯情報端末装置の実世界上の位置およびユーザ情報から、それら携帯情報端末装置が位置する地域の意味的な属性情報を自動的に判定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に適用される発明の概念図である。
【図2】情報提供システムにおける情報の管理概念を示す図である。
【図3】「行為」と「場」および「モノ」の関係を示す図である。
【図4】本実施の形態に係るシステム構成例を示す図である。
【図5】情報管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図6】携帯情報端末装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図7】本実施の形態に係る携帯情報端末装置および情報管理装置の機能ブロック図である。
【図8】検索処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】ユーザ情報蓄積部のデータ構造例を示す図である。
【図10】登録情報検索処理の手順を示すシーケンス図である。
【図11】電子情報の登録処理手順を示すフローチャートである。
【図12】登録情報蓄積部のデータ構造例を示す図である。
【図13】地域属性判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】地域属性蓄積部に蓄積されるデータ例を示す図である。
【図15】一人のユーザ情報による地域への影響を示すグラフである。
【図16】属性付けへの影響力が大きいユーザの地域への影響を示すグラフである。
【図17】属性付けへの影響力が小さいユーザの地域への影響を示すグラフである。
【図18】影響力の広がりの広いユーザの地域への影響を示すグラフである。
【図19】影響力の広がりの狭いユーザの地域への影響を示すグラフである。
【符号の説明】
1・・・ユーザ情報、2・・・ユーザ情報蓄積部、3・・・地域属性、10・・・インターネット、100・・・情報管理装置、110・・・通信制御部、120・・・情報処理部、130・・・ユーザ情報蓄積部、140・・・地域属性蓄積部、150・・・登録情報蓄積部、200,200a・・・携帯情報端末装置、210・・・位置計測部、220・・・ユーザ情報入力部、230・・・登録情報入力部、240・・・情報処理部、250・・・通信制御部、260・・・情報表示部

Claims (8)

  1. 地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定するコンピュータの地域属性判定方法において、
    前記コンピュータが、
    複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得し、
    取得した複数の前記ユーザ情報をユーザ情報蓄積部に蓄積し、
    前記ユーザ情報蓄積部に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、
    前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する、
    ことを特徴とする地域属性判定方法。
  2. 前記ユーザ情報には、前記ユーザの属性として、年齢、性別、趣味、興味のうちの少なくとも1つの情報が含まれることを特徴とする請求項1記載の地域属性判定方法。
  3. 前記ユーザ毎の地域への影響の合成では、地域毎の前記各ユーザの影響の和を計算することを特徴とする請求項1記載の地域属性判定方法。
  4. 前記地域属性定義関数は、前記ユーザの属性に応じた影響力の広がりが定義されており、影響力の広がりを示す値が大きいほど、前記ユーザの位置から離れた地域まで当該ユーザの影響が及ぶような関数であることを特徴とする請求項1記載の地域属性判定方法。
  5. 前記影響力の広がりを示す値は、前記ユーザの同一地点における滞在時間が長いほど小さい値とし、滞在時間が短いほど大きい値とすることを特徴とする請求項4記載の地域属性判定方法。
  6. 前記各ユーザ情報の取得は、前記各携帯情報端末装置からの登録情報蓄積部に記憶された登録情報に対する情報検索依頼と共に、または、定期的に実行されることを特徴とする請求項1記載の地域属性判定方法。
  7. 地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定する地域属性判定装置において、
    複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
    前記ユーザ情報取得手段が取得した複数の前記ユーザ情報を蓄積するユーザ情報蓄積手段と、
    前記ユーザ情報蓄積手段に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する地域属性判定手段と、
    を有することを特徴とする地域属性判定装置。
  8. 地域に集まる人の属性を表す地域属性を判定するための地域属性判定プログラムにおいて、
    コンピュータに、
    複数のユーザそれぞれが使用する複数の携帯情報端末装置から、前記各ユーザの位置および属性を含むユーザ情報を取得し、
    取得した複数の前記ユーザ情報をユーザ情報蓄積部に蓄積し、
    前記ユーザ情報蓄積部に蓄積された複数の前記ユーザ情報を参照し、前記ユーザの位置から所定範囲内の地域につき前記ユーザが与える影響が前記ユーザの位置から離れるに従って減少するような関数に前記属性に応じた影響力を示す値を乗算する地域属性定義関数を用いて前記影響を算出し、
    前記ユーザ毎に算出した前記影響を前記地域毎に合成することで前記地域属性を判定する、
    処理を実行させることを特徴とする地域属性判定プログラム。
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