JP4301767B2 - ベルト式無段変速機用中空シャフトプーリーの成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベルト式無段変速機用中空シャフトプーリーの成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として特許第3211158号公報に記載されたものがあった。即ち、図11に示すように、素材ファイバーフロー1aが軸方向に延在する円柱状の素材1を形成し、次いで上記素材1をアプセット成形して図12に示すように、軸部2aの左端部に大径の膨出部2bを有する一次成形品2を成形する。次いで上記膨出部2bの外周部を軸方向に揺動鍛造してその素材ファイバーフロー1aを渦巻き状に流動させながら大径に塑性変形させて図13に示すように、軸部3aの上端部にコーン状のプーリー部3c及び該プーリー部3cの軸心部から上方に突出する上軸部3bを成形し、所定のシャフトプーリー3を得る。次いで機械加工により、上記軸部3aの軸心部の孔あけ加工、該軸部3aの外周加工等を行って所定の中空シャフトプーリーを得るようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものは、鍛造により軸部3aの充実したシャフトプーリー3を成形し、該軸部3aを機械切削により孔あけして中空軸にするようにしていたので、この孔あけに時間を要するとともに、切り屑が発生して材料の歩留りが低下するものであった。本発明は、軸部の孔あけに至るまで鍛造により形成することにより、上記不具合を解消した新規なベルト式無段変速機用中空シャフトプーリーの成形方法を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に記載の発明は、円柱状の素材をアプセット成形して軸部とその一端部で大径に膨出する膨出部とを有する一次成形品を成形し、前記膨出部の外周部を軸方向に揺動鍛造してその素材ファイバーフローを渦巻き状に流動させながら大径に塑性変形させて上下軸部間にコーン状のプーリー部を有する二次成形品を成形し、該二次成形品の外周を上下型により包囲して上下のパンチを前記上下軸部の軸心部に打ち込むとともに、該上下のパンチの打込み時の接近位置はプーリー部とし、 前記プーリー部の軸心部に肉部を有する中空軸部を成形するようにしたものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記中空軸部の肉部を打ち抜いて中空部を軸方向に貫通させるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図1〜図7は本発明の実施例によるシャフトプーリーの製造工程を示す。まず、図1に示すように、SCr、SCM等の強靱鋼により素材ファイバーフローが軸方向に延在する円柱状の素材5を形成する。次いで、上記素材5をアプセット成形し、図2に示すように、軸部6aの上部に長さL1で、ボリューム量が図3の上軸部7bとプーリー部7cとを加えた量となる円柱状の膨出部6bを有する一次成形品6を成形する。このアプセット成形は、上記素材5の上端部を電気ダイアプセット装置の型に嵌合させ、該素材5の上端部を加熱しつつ軸方向に圧縮してこの部を型に沿う如く膨出させて上記軸部6a及び膨出部6bを得る。
【0006】
次いで上記一次成形品6の膨出部6bを図10に示す揺動鍛造機15により温間又は冷間鍛造し、図3に示すように、上下軸部7b,7a間にプーリー部7cを有する二次成形品7を成形する。即ち、図10に示すように、軸心部に嵌合孔16aを有しかつ上面にコーン状の成形面16bを有するダイス16を機台の下部側に設け、該ダイス16に前述した一次成形品6の軸部6aを嵌合させ、軸心部に嵌合孔17aを有しかつ下面にコーン状の成形面17bを有する揺動パンチ17を上記ダイス16と対面させて機台の上部側に設け、該揺動パンチ17を上記ダイス16の軸心線Lに対して所定角度αで揺動回転させ、この状態で上記ダイス17を上方に移動させる。これにより、上記膨出部6bの外周部をその素材ファイバーフローを渦巻き状に流動させながら大径かつコーン型に塑性変形させてプーリー部7cを成形するとともに、その軸心部をプーリー部7cから上方に突出させて短尺な上軸部7bを成形する。
【0007】
次いで、上記二次成形品7を焼鈍処理した後、該二次成形品7の上下軸部7b,7aを後方押出し成形し、図4に示すように、プーリー部8cの上下(両側)の軸が中空軸部8b,8aに、かつプーリー部8cの軸心部に肉部8dを有する一次中空シャフトプーリー8を成形する。上記後方押出し成形は、前述した二次成形品7の外周を後方押出し成形機(図示省略)の上下型により包囲し、上下のパンチを二次成形品7の上下軸部7b,7aの軸心部に打ち込み、該上下軸部7b,7aを所定長さの上下中空軸部8b,8aに成形する。この場合、上下のパンチの打込み時の接近位置はプーリー部8cとし、該パンチによって排除される肉がプーリー部8cにも及ぶようにして該プーリー部8cのベルト当接面(コーン面)側の軸心部の肉部8eの密度が高くなるようにする。
【0008】
次いで、上記一次中空シャフトプーリー8の上下中空軸部8b,8a間の肉部8dを打ち抜き成形し、図5に示すように、上下中空軸部9b,9aの中空部9dが軸方向に貫通した二次中空シャフトプーリー9を得る。9cはプーリー部である。次いで、上記二次中空シャフトプーリー9の上下中空軸部9b,9aの外周を多段軸絞り又はスピニング成形し、図6に示すように、製品に近い外形の上下中空軸部10b,10a、及びプーリー部10cを有する三次中空シャフトプーリー10を得る。例として上記多段軸絞り成形は、二次中空シャフトプーリー9の上下中空軸部9b,9aの軸心部にマンドレルを嵌合させ、この状態で外周に段状及びコーン状の成形面を有する上下型により二次中空シャフトプーリー9を上下(軸)方向に圧縮成形し、これにより、外径部にターニング代及び硬化熱処理後の研削代として、例えば片肉0.3mm〜0.5mmの余肉を有する三次中空シャフトプーリー10を得るようにする。
【0009】
上記三次中空シャフトプーリー10は、後工程でその外周面及び両端部の内周面等を機械加工し、図7に示すように、中空軸部11aの中間部にプーリー部11cを有し、かつベルトと接するプーリー部のコーン面11dの素材ファイバーフローが渦巻き状となった完成品、即ち中空シャフトプーリー11を得る。
【0010】
図8、図9は他の実施例を示す。図8において、8−1は一次中空シャフトプーリーであり、上下中空軸部8b,8a間に大径かつコーン状のプーリー部8cを有する。この一次中空シャフトプーリー8−1は、前述した二次成形品7の上下軸部7b,7aを前述と同様に後方押出し成形して上下中空軸部8b,8aを形成するとともに、プーリー部8cの軸心部に上下中空軸部8b,8aの中空部を遮断する圧肉の肉部8d’を形成する。
【0011】
次いで、上記一次中空シャフトプーリー8−1の上下中空軸部8b,8aの外周を多段軸絞り又はスピニング成形し、図9に示すように、製品に近い外形の上下中空軸部10b,10a、及びプーリー部10cを有する三次中空シャフトプーリー10−1を得る。この場合、例として上記多段軸絞り成形は、一次中空シャフトプーリー8−1の上下中空軸部8b,8a内にマンドレルを嵌合させず、外周に段状及びコーン状の成形面を有する上下型により一次中空シャフトプーリー8を上下(軸)方向に圧縮して前述と同様の余肉を有するように仕上げ成形する。該三次中空シャフトプーリー10−1は、後工程で、前述と同様にその外周面及び両端部の内周面等を機械加工してプーリー部の軸心部に肉部を有する完成品、即ち中空シャフトプーリーを得る。
【0012】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな如く、本願発明は、中空シャフトプーリーを専ら鍛造により成形するようにしたので、生産性が高くなるとともに材料の歩留りが良くなる。また、プーリー部のベルトと接するコーン面側の軸部に素材ファイバーフローの高密度域が生まれ、高強度となる。しかも、上記コーン面の素材ファイバーフローが渦巻き状となり、ベルトの当たりパターンと類似し、該コーン面の磨耗・損傷が低減することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】素材の側面図である。
【図2】素材の一端部を膨出部成形した一次成形品の側面図である。
【図3】膨出部を大径かつコーン状に塑性変形させた二次成形品の側面図である。
【図4】一次中空シャフトプーリーの側面断面図である。
【図5】二次中空シャフトプーリーの側面断面図である。
【図6】三次中空シャフトプーリーの側面断面図である。
【図7】機械加工して仕上げた中空シャフトプーリーの側面断面図である。
【図8】一次中空シャフトプーリーの他の例を示す側面断面図である。
【図9】三次中空シャフトプーリーの他の例を示す側面断面図である。
【図10】揺動鍛造状態を示す要部断面図である。
【図11】従来例による素材の側面図である。
【図12】従来例による素材の一端部を膨出成形した状態の側面図である。
【図13】従来例によるシャフトプーリーの側面図である。
【符号の説明】
5 素材
6 一次成形品
6a 軸部
6b 膨出部
7 二次成形品
7a 下軸部
7b 上軸部
7c プーリー部
8 一次中空シャフトプーリー
8a 下軸部
8b 上軸部
8c プーリー部
8d 肉部
9 二次中空シャフトプーリー
9a 下軸部
9b 上軸部
9c プーリー部
9d 中空部
10 三次中空シャフトプーリー
10a 下軸部
10b 上軸部
10c プーリー部
11 中空シャフトプーリー
11a 軸部
11b プーリー部
11c プーリー部
11d コーン面
15 揺動鍛造機
16 ダイス
16a 軸孔
16b 成形面
17 揺動パンチ
17a 軸孔
17b 成形面

Claims (2)

  1. 円柱状の素材(5)をアプセット成形して軸部(6a)とその一端部で大径に膨出する膨出部(6b)とを有する一次成形品(6)を成形し、前記膨出部(6b)の外周部を軸方向に揺動鍛造してその素材ファイバーフローを渦巻き状に流動させながら大径に塑性変形させて上下軸部(7b,7a)間にコーン状のプーリー部(7c)を有する二次成形品(7)を成形し、該二次成形品(7)の外周を上下型により包囲して上下のパンチを前記上下軸部(7b,7a)の軸心部に打ち込むとともに、該上下のパンチの打込み時の接近位置はプーリー部(7c)とし、 前記プーリー部(7c)の軸心部に肉部(8d)を有する中空軸部(8a,8b)を成形することを特徴とするベルト式無段変速機用中空シャフトプーリーの成形方法。
  2. 中空軸部(8a,8b)の肉部(8d)を打ち抜いて中空部を軸方向に貫通させることを特徴とする請求項1記載のベルト式無段変速機用中空シャフトプーリーの成形方法。
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