JP4299628B2 - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、特に、急速なハンドル操作をした際に発生するハンドルの異常音の原因となるモータのトルクリップルの改善を目的とした電動パワーステアリング装置の制御装置に関するものである。
自動車のハンドルを軽く操作できるようにモータの回転力で補助力付勢する電動パワーステアリング装置が良く用いられる。この電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助力付勢するようになっている。このような電動パワーステアリング装置の簡単な構成を図7に示す。ハンドル201の軸202は減速ギア203、ユニバーサルジョイント204a及び204b、ピニオンラック機構205を経て操向車輪のタイロッド206に結合されている。軸202には,操向ハンドル201の操舵トルクを検出するトルクセンサ207が設けられており、操向ハンドル201の操舵力を補助するモータ208が減速ギア203を介して軸202に連結されている。
このような構成をとる電動パワーステアリング装置において、ハンドル201から伝達された運転手のハンドル操作の意向であるトルクをトルクセンサ207で検出し、当該トルクを基に算出される電流指令値に基き、モータ208は制御され、運転手のハンドル操作の補助力となり運転手は軽くハンドル操作を行なうことができる仕組みになっている。つまり、ハンドル操作によって示されたトルクから、どのような電流指令値を算出し、当該電流指令値に基きモータ208をどのように制御するかによってハンドル操舵におけるフィーリングの善し悪しが決まり電動パワーステアリング装置の性能が大きく左右される。
そこで、このような観点から電動パワーステアリング装置における望ましいモータ制御を実現するための課題について説明する前に、電動パワーステアリング装置に用いられるモータの一般的なモータ特性およびモータのトルク制御に関し説明し、その後で現状の課題について説明する。
まず、モータ特性について説明する。モータの通常動作領域はモータ方程式から導かれるトルクー速度特性(T―n特性)で定義できる。そこで、3相ブラシレス直流モータ(BLDCモータ)に関するモータ方程式は数1のように示すことができる。
(数1)
v=EMF+R・i+L・(di/dt)
ここで、vはモータの相電圧、iはモータの相電流、EMFは相逆起電圧である。また、Rはモータの相当たりの抵抗値、Lは相当たりのインダクタンス値である。
ここで、飽和状態(duty cycle が100%)であるならば、モータ駆動のためのバッテリー電源の電圧がモータの2巻線に印加されるので、数1は数2のように表現し直すことができる。
(数2)
Vbat=EMFLL+2R・I
ここで、Vbatはバッテリー電圧、EMFLLは2相間で測定される逆起電圧である。
次に、逆起電圧EMF方程式である数3とトルク方程式である数4を用いて数2を演算すると数5を導くことができる。
(数3)
EMFLL=Ke・ω
ここで、Keは逆起電圧定数である。
(数4)
T=Kt・I
ここで、Ktはトルク定数である。
(数5)
ω=ω(1−(I/I))=ω(1−(T/T))[rad/s]
である。
ここで、ω=Vbat/Keは無負荷(トルクが零)時の角速度である。また、I=Vbat/2Rは拘束電流(stall current)(角速度が0)である。また、T=Ktは拘束トルク(stall torque)である。
数5は単位をrpmにして書き表すと数6のように示すことができる。
(数6)
n=n(1−(I/I))=n(1−(T/T))[rpm]
数6は直線のT−n特性を表わす。
一方、実際のBLDCモータのT−n特性は僅かに数6と異なり、数7のように表わすことができる。
(数7)
n=n―(n−nrated)・T/Trated
ここで、nは無負荷回転数で、nratedおよびTratedはそれぞれ定格回転数および定格トルクである。
数6と数7の式を図に示すと図8のようになる。なお、A点は定格を示す点で、B点は無負荷を示す点である。数6の式が示す実線は理想の直線であるのに対し、数7の式が示す破線は僅かに理想の直線とは異なる。これは、モータのインダクタンス値Lの影響によるものである。電流が大きく通電するほど、理想の直線から離れた線になる。
ここで、図8のT−n特性の示す意味は、モータの限界を示したものである。図8のT−n特性の下の領域で、モータは、熱的、電気的限界を超えること無く、停止状態から最大角速度まで動作し、最大トルクを出力できる。
以上がモータ特性に関する説明であり、以下負荷特性について説明する。図9はトラクション負荷(traction load)のT−n特性を示しており、トラクション負荷には、電車、電気自動車、電動パワーステアリング装置などが含まれる。このT−n特性は下記の2つの領域に分けられることが読み取れる。一つの領域は定トルク領域(回転数が0からベース回転数nbaseまで)であり、他の領域は定パワー領域(ベース回転数以上)である。
図8と図9を組み合わせることにより図10を作成できる。図10において、線1は出力の小さいモータのT−n特性、線3は出力の大きいモータ特性を表わす。一方、線2は電動パワーステアリング装置のモータの負荷特性を表わすとすると、線3で表わす大きな出力のモータが使用できれば、線2の負荷特性を全領域でカバーできるがモータのコストや外形が大型になる問題がある。そこで、線1が表わす出力の小さいモータで線2の表わす負荷特性をカバーしようとすると高速回転領域でカバーできなくなる。そこで、線1のモータで線2の負荷特性をカバーする方法として、モータのベクトル制御における弱め界磁制御を用いて、線1のモータのT−n特性を線4の示すT−n特性に変更する方法が考えられる。
電動パワーステアリング装置のモータを弱め界磁制御も考慮したベクトル制御によって制御することは従来より良く知られていた。例えば、特許文献1においてもベクトル制御を用いて電動パワーステアリング装置のモータを制御している。
図11は、特許文献1のベクトル制御を用いた電動パワーステアリング装置の制御装置の基本的部分の構成を示している。
トルク指令値Trefを基に指令電流決定手段324でd軸、q軸の電流指令値Idref、Iqrefが算出される。一方、モータ311のモータ電流ia,ib,icは電流検出手段341,342で検出され、検出された電流ia,ib,icは
3相/2相変換手段343で電流id,iqに変換される。減算器325,326で電流指令値idref,iqrefとフィードバックされた電流id,iqとの誤差電流が算出される。誤差電流はPI制御手段328に入力され、誤差電流が無くなるように電圧指令値vd,vqが算出される。モータ311は3相モータであり、電圧指令値vd、vqは2相/3相変換手段336によって3相電圧指令値va,vb,vcに変換される。
PWM制御手段337は、3相電圧指令値va,vb,vcに基きPWM制御されたゲート信号が作成する。インバータ338はPWM制御手段337で作成されたゲート信号によって駆動され、モータ311には誤差電流が0になるような電流が供給される。なお、レゾルバ316によってモータ311の回転数が検出され、電気角θおよび角速度変換手段348で角速度ωが算出され、ベクトル制御に使用される。
このようなベクトル制御では、モータの高速回転領域では、弱め界磁制御が用いられる。
弱め界磁制御を用いるベクトル制御の課題について説明すると以下のようなことになる。トルクセンサ107で検出されたトルク値を基に算出される電流指令値Irefに基きモータ108はベクトル制御される。それを数式で表現すると数8、或いは数9のようになる。数8は弱め界磁制御が無い場合(Idが0である)で、数9は弱め界磁制御を実行している(Idが0でない)場合の数式である。
(数8)
Iq=Iref
Id=0
(数9)
Iq=Iref
Id=0ではない。
一方、モータ電流Isを電流Id,Iqで表現すると数10のように示すことができる。
(数10)
Is=√(Iq+Id
このような電流関係を条件としてモータのベクトル制御において、ハンドルを急速に切り返しするとモータは必要とするトルクを出力できず、弱め界磁制御を実行する領域となる。つまり、モータ電流Isは、数9と数10を考慮するとIs=√(Iq+Id)>Irefとなり、モータ電流Isが飽和状態(Duty=100%)に陥ってしまう可能性がある。
モータ電流が飽和すると、電流波形が歪んでモータのトルクリップルが大きくなり、その結果ハンドルに振動が発生したり、モータから異常音が発生する。
このように、定トルク出力の限界を越えて制御しようとすると、モータ電流が飽和してトルクリップルが大きくなり、ハンドル操作に振動や違和感を感じことになる。
そこで、このような不具合に対応する制御方式として、特許文献2のような制御方式が知られている。図12は特許文献2の制御ブロック図である。電流指令演算器2018で演算されたモータの電流指令値SIに基き演算されたモータ駆動信号SMが、上限値SMAXと下限値−SMAXの間にある時は演算されたモータ駆動信号SMどおりにモータはPWM制御される。しかし、モータ電流指令値SIに基き演算されたモータ駆動信号SMが、上限値SMAX以上或いは下限値−SMAX以下となる場合には、モータ駆動指令値SMは、SMAX、或いは−SMAXに置き換えられて値がリミッタ2110で制限される。
このようにモータ電流が強制的に制限されるため、モータ電流の飽和は防止することができ、振動の発生を防止できる。しかし、ハンドル操作の違和感を取り除くことはできない。
特開2001−18822 特開平8−142886
このようにモータ駆動指令値SMに制限値を設けることにより、モータ電流が強制的に制限されるため、モータ電流の飽和は防止することができ、ハンドル振動の発生を防止できる。しかし、ハンドル操作の違和感を取り除くことはできない。
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、ハンドルの急速な切替え操舵の際にも、トルクリップルが小さく、その結果、ハンドルに振動が発生せず、また、ハンドル操作に違和感のない電動パワーステアリング装置の制御装置を提供することにある。
本発明は、車両の操舵系に操舵補助力を付与するためのモータを電流指令値に基いて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置に関するものであり、本発明の上記目的は、前記モータの定格出力Pn、又は前記モータの定格トルクTn及び最大出力角速度(ωn+ωos)の積である最大出力Pmaxで表される定出力特性に基いて前記モータが制御されているとき、前記定出力特性と前記モータの角速度ωmとから電流リミッタ値を算出し、前記電流リミッタ値で前記電流指令値を制限して制御することによって達成される。
更に、本発明の上記目的は、前記電流リミッタ値が前記モータの角速度ωmに反比例して減少することによって、或いは前記電流リミッタ値を、前記モータの角速度ωmに反比例して減少させると共に、ゲインを乗じて更に減少させることにより、或いは前記モータの駆動電源の電圧変動に感応して前記定出力特性を調整することにより、或いは前記モータがブラシレスDCモータであることによって、より効果的に達成される。
モータの電流指令値をモータの定出力特性およびモータの角速度とから決定される電流リミッタ値で制限することにより、弱め界磁制御を行なった場合でもモータ電流の飽和を防止でき、その結果、モータ電流波形の歪みによるトルクリップルの発生を抑制できるので、急速なハンドルの切替えし操作を行なってもモータから異常音が発生せず、ハンドル操作に違和感を感じない電動パワーステアリング装置の制御装置を提供できる。また、モータの定出力特性として最大出力特性を選択することにより、電流リミッタ値が最大の電流リミッタ値となり、トルクリップルを抑制できつつ運転手のハンドル操作に電動パワーステアリング装置が可能な限り忠実に追従できる効果がある。
まず、電流指令値Irefに制限を加える電流リミッタの制限値Ireflimの算出原理を説明し、その後で実施例について説明する。
本発明の基本的な考えは、特許文献2で開示された電流リミッタとは異なり、電流指令値に基き演算された算出値に制限を課するのではなく、電流指令値に予め制限を課して、制限された電流指令値に基き演算が成されることにある。そして、電流指令値に制限を課する電流リミッタ値として定出力特性およびモータの回転速度(角速度)を利用していることにある。つまり、図10の定出力特性を表わす曲線2(定格出力特性)又は曲線4(最大出力特性)に基き電流指令値を抑えることにある。これが、本発明の最も基本な原理である。
そして、曲線4である最大出力特性で制限を課すれば電流リミッタ値が最大となり、ハンドル操作に最も忠実に電動パワーステアリング装置が追従することができるので、定出力特性として最大出力特性を用いた場合の電流リミッタ値の算出について以下説明する。
説明の手順として、まず、最大出力Pmaxについて、定格出力Pnとの関係に基き説明し、その後で、最大出力Pmaxとモータの回転速度(角速度ωm)とから電流リミッタ値の算出について説明する。
モータの定格出力Pnは、モータの表示値として数11のようにして算出できる。
(数11)
Pn=Tn・ωn
数11の意味するところはモータの定格動作点(定格トルクTn,定格角速度ωn)を示している。
また、モータの最大出力Pmaxは常時動作可能である最大出力を意味しており、モータのメーカによって与えられる特性である。一般的に、最大出力Pmaxと定格出力Pnには数12のような関係がある。
(数12)
Pmax>Pn
数12は、モータの最大出力Pmaxの点がモータの定格動作点とは異なっていることを意味している。また、このことは、モータの回路構成にも依存する事柄である。電動パワーステアリング装置のモータでは、最大出力は定格角速度より高速回転の領域において発生している。
モータの定格出力曲線Pnと最大出力曲線Pmaxを同一図面上に表示すると図1のようになる。最大出力Pmax特性を示す曲線4が定格出力Pn特性を示す曲線2を回転数軸(縦軸)方向にn−offset(nosと記す)だけシフトした関係となっていることが分かる。n(rpm)表示に対応する角速度ω(rad/s)にて表示すると、このnosはωosと表示できる。
ここで、最大出力角速度を(ωn+ωos)と定義して、この関係を式で表わすと数13のようになる。
(数13)
Pmax=Tn・(ωn+ωos)
ここで、ωosは上述した回転軸方向に関し、nosだけシフトしていることを意味する。
本発明は基本的に、定出力特性である最大出力Pmaxに基いて考案されている。つまり、モータは、定常状態において、けっして最大出力Pmaxを越えて出力してはならないことが条件である。これを式に表現すると数14になる。
(数14)
P<Pmax
また、パワーはトルクと角速度との積(P=T・ω)であるから、トルクのリミットTlimは数14を用いて表現し直すと数15のように表現できる。
(数15)
Tlim<Pmax/ωm
ここで、ωmはモータの機械的角速度を表わす。
数13と数15を組み合わすと数16が得られる。
(数16)
Tlim<Tn・(ωn+ωos)/ωm
数16から電流指令値Irefの制限値が決定され、数17のように表現できる。
(数17)
Ireflim=Tlim/Kt<(Tn・(ωn+ωos)/ωm)/Kt
ここで、Ireflimは、本発明で求めている電流指令値のリミッタ値を示している。数17の意味するところは、モータの定出力特性である最大出力特性を基に、モータの回転数(角速度ωm)から電流リミッタ値を求め、電流リミッタ値に基いて電流指令値を制限することである。
そして、数4と数17とから数18が得られる。
(数18)
Ireflim<In・(ωn+ωos)/ωm
ここで、Inはモータの定格電流値を意味する。数18を用いれば、モータのKmは不用である。
数17又は数18が本発明の内容を表わす基本的な数式である。
数18は、バッテリー電源の電圧Vbatが定格電圧Vbatn、例えば12Vで一定している場合の電流指令値のリミッタ値Ireflimについて説明した。しかし、現実には、バッテリー電圧は一定しておらず、最大出力Pmaxを出力する電流指令値のリミッタ値Ireflimもバッテリー電圧Vbatの値で変化することは明らかである。そこで、バッテリー電圧が変化した場合の電流指令値のリミッタ値Ireflimの算出について説明する。
バッテリー電圧の変動分をΔVとすると、ΔVは数19のように示される。
(数19)
ΔV=Vbat−Vbatn=Vbat−12
次に、バッテリー電圧の変動分ΔVによる角速度の変動分Δωは数20のように表わされる。
(数20)
Δω=ΔVbat/Ke
ここで、Keは逆起電圧定数である。
よって、数20と数13を組み合わせると数21が得られる。
(数21)
Pmax=Tn・(ωn+ωos+Δω)
このことは、角速度の変動Δωが、パワーの変動ΔPを招く。式で表わせばΔP=Tn・Δωである。
ここで、数21を数13で置き換えると、数17と数18はそれぞれ数22および数23に置きかえられる。
(数22)
Ireflim<(1/Kt)・(Tn・(ωn+ωos+Δω)/ωm)
(数23)
Ireflim<In・(ωn+ωos+(Vbat−Vbatn)/Ke)/ωm
よって、数23がバッテリー電圧の変動を考慮した場合の電流指令値のリミッタ値Ireflimである。
以上説明した本発明の理論に基づき、最適な実施例を以下説明する。
バッテリー電圧の変動を考慮しない場合の実施例、つまり、数18の制限値を用いた場合の実施例を図2および図3を参照して説明する。
図2は、本発明の電流リミッタを設置した疑似ベクトル制御(以下PVC制御と記す)の構成図である。図3は、PVC制御について説明するため、電流リミッタを設置していないPVC制御の構成図である。まず、図3を用いて、本発明を適用するベクトル制御の一例であるPVC制御について説明して、その後で、図2を用いて本発明の電流リミッタを適用したPVC制御における電流リミッタの動作と効果の説明をする。
一般的に、ベクトル制御は3相モータを制御するときに電流指令値をd軸とq軸の成分に分離して演算して、モータのフィードバック電流も3相からd軸、q軸成分に分解してPI制御を実行し、最後にインバータにゲート信号を与える段階で2相/3相変換をして3相モータを制御している。このようなベクトル制御に対して、PVC制御は、d軸とq軸の成分での演算を3相の電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefを演算する段階まで使用して、モータ電流をフィードバックしてPI制御する段階では3相で制御するところに特徴がある。
トルクセンサ207で検出されたトルク値を基に決定された電流指令値Irefから電流指令値演算回路90でトルク指令値Trefが算出される。一方、レゾルバ11で電気角θeが検出され、電気角θeを入力とする微分回路24で電気角速度ωeが算出される。電流指令値Iref、電気角θeおよび電気角速度ωeがベクトル制御相指令値算出回路100に入力され、各相電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefが算出される。
ベクトル制御相指令値算出回路100では、d軸の電流基準値Idrefはd軸指令電流算出回路105においてIdref=−|Tref/Kt|・sin(acos(ωb/ωm))=−|Iref|・sin(acos(ωb/ωm))として算出される。ベース角速度ωbは電流指令値Irefを入力とし換算回路106で算出される。
Idrefを表わす式の中の(acos(ωb/ωm)から分かるようにモータの回転速度がベース角速度ωbより高速になったときIdrefが値として現れる。即ち、モータの回転速度がベース角速度ωbより高速になったとき弱め界磁制御が実行される。
一方、q軸の電流基準値Iqrefは換算回路101で電気角θeおよび電気角速度ωeを入力としてモータ208の各相逆起電圧EMFa,EMFb,EMFcが算出され、3相/2相変換回路102でd軸、q軸の逆起電圧ed,eqがそれぞれ算出される。次に、逆起電圧ed,eqおよび電気角速度ωe,電流指令値Idref,さらに、Idrefを入力として、q軸指令電流算出回路103において、q軸電流基準値Iqrefは
Iqref=2/3(Tref×ωm−ed×Idref)/eq
として算出される。
よって、弱め界磁制御が実行されない時はIdref=0なので、Iqref=Irefとなる。2相/3相変換回路104で、IdrefおよびIqrefを入力とし3相の電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefが算出される。
3相の電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefが算出された後の制御は全く一般的なフィードバック制御である。つまり、モータ208の各相電流Ia,Ib,Icを電流検出回路32−1,32−2,32−3で検出し、減算回路20−1,20−2,20−3で3相の電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefとの誤差電流を算出し、その誤差電流をPI制御回路21に入力する。PI制御回路21では、誤差電流を零にするように電圧指令値Va,Vb,Vcを算出してフィードバック制御を実行する。電圧指令値Va,Vb,Vcを入力としてPWM制御回路31ではインバータ回路31へのPWMのゲート信号が算出され、インバータ31は、そのゲート信号によってPWM制御され各相電流Ia,Ib,Icは電流基準値Iavref,Ibvref,Icvrefになるようにインバータ31は電流を流すように制御される。
以上が、PVC制御の説明であるが、上述したようにIdrefはモータ208の角速度がωb以下である時は0である、つまり弱め界磁制御を実行しないのでIqref=Irefであり、各相電流Ia,Ib,Icは飽和(Duty=100%)することがないので問題はない。
しかし、モータ208の角速度がベース角速度ωbを越えるとIdrefはもはや0ではなく、√(Iq+Id)が最大出力時の電流Inをオーバーする恐れがある。モータ電流が最大出力時の電流In以上を出力しようとするとDuty=100%となり、トルクリップルが大きくなりモータの異常音の発生などの問題が発生する。そのため、モータの角速度が高速になって、弱め界磁制御が実行される角速度以上においては、電流指令値Irefは数18で示す可変の制限値Ireflimによって制限する必要が出てくる。
図2において、電流リミッタは、制限値Ireflimを算出する制限値算出回路50と、その制限値によって通過する電流指令値Irefを制限する電流リミッタ51とから構成されている。さらに、制限値算出回路50は、モータ208の角速度が最大出力角速度(ωn+ωos)をオーバーしたかどうかを判定して制限値をIn又はIreflimに切り替える比較回路54とスイッチ55の部分と、モータ208の角速度が最大出力角速度(ωn+ωos)をオーバーした場合に、制限値Ireflimを算出する加算器51、乗算器52および除算器53から構成される部分とから構成されている。また回転検出器は、レゾルバ11、微分回路24、、角度換算回路91から構成されている。角度換算回路91は単にモータ208の検出された回転角度を電気角速度ωeから機械的な角速度ωmに換算するためのものである。
このような構成からなる電流リミッタの動作について図2を参照して説明する。まず、モータ208の角速度ωmは、レゾルバ11で検出された電気角θから微分回路24で電気角速度ωeで算出され、さらに角度換算回路91で機械的な角速度ωmに換算されて算出される。
モータ208の角速度が最大出力角速度(ωn+ωos)より低速回転の場合、つまり、モータ208の動作領域は定トルク領域に存在する場合、既知である定格角速度ωn、ωosを加算器51で加算して得られる最大出力角速度(ωn+ωos)と比較回路54で比較し、モータ208の角速度ωmは最大出力角速度(ωn+ωos)より低速回転なので、スイッチ55は制限値として定格電流値Inを選定する。よって、電流リミッタ60の制限値は定格電流値Inとなる。
この場合、PVC制御のベクトル制御相指令値算出回路100では、定トルク領域動作であり、弱め界磁制御を実行していないのでIdrefは0であり、Iqref=Irefなので、電流リミッタ60が定格電流Inで制限してもモータ電流Ia,Ib,Icが飽和することはなくトルクリップルを制限する制御ができるので、ハンドル操作に違和感もなく、モータなどから異常音が発生することも無い。
つぎに、モータ208の角速度が最大出力角速度(ωn+ωos)より高速回転の場合、加算器51で得られた最大出力角速度(ωn+ωos)と比較回路54で比較し、モータ208の角速度ωmは最大出力角速度(ωn+ωos)より高速回転なので、スイッチ55は制限値として電流値Ireflimを選定する。ここで、Ireflimは、数18の関係を満たす制限値であるように算出されるため、まず、加算器51で得られた最大出力角速度(ωn+ωos)と定格電流Inの乗算が乗算器52で実行され、In・(ωn+ωos)が算出される。次に除算器53でモータ208の角速度ωmを分母として割り算され、In・(ωn+ωos)/ωmが算出され、制限値はIreflim=In・(ωn+ωos)/ωmとなる。
よって、電流リミッタ60は制限値Ireflimであるリミッタとなる。この制限値Ireflimは、最大出力時の電流であるIn・(ωn+ωos)を基準値としてモータ208の角速度ωmに反比例して減少する電流値である。つまり、モータ208が高速回転になって、定トルク領域から定パワー領域に動作領域が移行し、モータ208の高速回転に伴う逆起電圧が大きくなるほど、PVC制御のIdrefを大きくして弱め界磁制御を実行する必要が出てくる。この結果、モータ電流の制御目標である√(Iqref+Idref)が大きくなりモータ電流が飽和する恐れが発生する。つまり、Idref=−|Iref|sin(acos(ωb/ωm))およびIqref=2/3(Tref×ωm−ed×Idref)/eqであるからモータ電流の飽和を防止するため電流指令値Irefを制限する必要がある。
そこで、Ireflim=In・(ωn+ωos)/ωmを制限値とする電流リミッタ60は、モータ208が高速回転になるほど制限値が小さくなる特性を生かし、電流指令値演算回路90で演算された電流指令値Irefをベクトル制御相指令値算出回路100にそのまま伝達するのではなく、制限値Ireflimによって制限して伝達することになる。その結果、モータ208が高速回転になるほど、電流指令値Irefは制限された小さな値になり、よって、制限された電流指令値Irefから作られるIqrefおよびIdrefも小さな値になってモータ電流の飽和が防止される。モータ電流が飽和しなければ、トルクリップルを制限する電流制御が可能になり、ハンドル操作に違和感がなく、異常音の発生も防止できる。
なお、本発明はモータの定出力特性と角速度とに基き電流指令値にリミッタを設けることなので、定出力特性としては上述した最大出力特性Tn・(ωn+ωos)に起因するIn・(ωn+ωos)ではなく、定格出力特性Tn・ωnに起因するIn・ωnを用いて電流リミッタを用いても良い。ただし、定格出力特性を用いた場合は、モータの動作領域としては、最大出力特性に比べて少し狭い動作領域となりモータの能力を最大限に利用できない不利な点がある。しかし、最大出力特性に比べて電流リミッタ値が小さいので、モータ電流が飽和することを、より確実に防止することができる長所がある。
次に、モータが高速回転の場合、電流リミッタ値が定出力特性で決定される値より、さらに小さくなるようにした実施例について図4を参照して説明する。
この実施例の目的は、高速回転の状況においてモータ電流の飽和を確実に防止するため、電流リミッタ値を定出力特性で決定される値より小さくすることにある。上述した定出力特性として定格出力特性を選択する場合と比較して、定格出力の場合は定出力特性の全域に亘り、最大出力特性より小さいな電流リミッタ値び設定されるが、本実施例の場合には、任意の角速度から最大出力特性で決定される電流リミッタ値より小さく電流リミッタ値を選択することができる。また、電流リミッタ値の小さくする割合も任意に選択することができる。
具体的な実施例としては、図5を参照して説明する。比較回路54Aとゲインを乗ずる起点の角速度ωkを示す設定器59、ゲインK(ただし、K>1)を乗算する乗算器52Aおよび切替えのスイッチ55Aより構成される。
このように構成された回路の動作は、下記の様になる。まず、検出された角速度ωmが設定器59で設定された角速度ωkより低速のときは、比較回路54Aの判定によりスイッチ55Aによって、角速度ωmを直接に除算器53に入力されるので、電流リミッタ値Ireflimは、実施例1と同じように数18に規定される値となる。
次に、角速度ωmが高速回転となり角速度ωkより高速回転になるとスイッチ55Aは切り替えられ、角速度ωmは乗算器52Aに入力され、乗算器52Aの出力はK・ωmとなる。よって除算器53で実施される除算の分母はK・ωmとなるので数18はIreflim=In・(ωn+ωos)/K・ωmとなって電流リミッタ値Ireflimは最大出力特性から決定された値より小さな値となる。よって、小さくなった電流リミッタ値によりモータ電流は小さくなりモータ電流の飽和を確実に防止することができる効果がある。
実施例1および実施例2がモータの駆動電源でもあるバッテリーの電圧Vbatが定格電圧Vbatnで一定の場合について説明したが、実施例2はバッテリー電圧が変動した場合の実施例である。
実施例2の基本的な考えは、電流リミッタの制限値を変化させる角速度の基準値が、バッテリ電圧Vbatの変化によって変化することである。図6において、バッテリー220の電圧変動を測定する電圧検出器は、バッテリー電圧Vbatを測定する電圧検出回路58と、電圧検出回路58の出力であるVbatと定格バッテリー電圧値Vbatnとを入力とする減算器56とから構成される。よって、電圧検出回路58でバッテリー電圧Vbatを測定し、減算器56で電圧変動ΔVがVbat−Vbatnとして算出される。この電圧変動ΔVによって発生する角速度変動分Δωは、数20によって関係づけられるので、換算回路57にてΔω=ΔVbat/Keとして算出される。そして、最後に加算器51にて、最大出力角速度(ωn+ωos)に角速度変動分Δωが加算され、角速度(ωn+ωos+Δω)が制限値の減少する新しい起点となる。
よって、実施例1の動作と異なるのは、モータ208の角速度が(ωn+ωos+Δω)より低速度の場合は、スイッチ55によって、電流リミッタ60の制限値は定格電流Inが選択され、モータ208の角速度が(ωn+ωos+Δω)より高速度の場合は、スイッチ55によって、電流リミッタ60の制限値はIreflimが選択される。また、Ireflimの値も実施例1と異なる。まず、加算器51の出力である(ωn+ωos+Δω)と定格電流Inとが乗算器52に入力され、その出力はIn・(ωn+ωos+Δω)となる。そして、In・(ωn+ωos+Δω)とモータ208の検出された角速度ωmとが除算器53に入力され、その出力はIn・(ωn+ωos+Δω)/ωmとなる。よって、実施例2の制限値IreflimはIn・(ωn+ωos+Δω)/ωmとなる。
つまり、バッテリー電圧Vbatが定格電圧Vbatnより低圧の場合は、電流リミッタの制限値の減少が、定格電圧時の最大出力角速度(ωn+ωos)より低速で始まり、バッテリー電圧Vbatが定格電圧Vbatnより高圧の場合は、最大出力角速度(ωn+ωos)より高速で始まることを意味する。
バッテリー電圧が変動した場合でも、的確な角速度から電流指令値Irefに対しリミッタによる制限を課して、弱め界磁制御によるモータ電流の飽和を防止して、トルクリップルの増加を防止できる。
なお、実施例1,2,3において、ベクトル制御として疑似ベクトル制御の実施例について説明したが、本発明はベクトル制御が疑似ベクトル制御に限定されるものではなく、図11に示したような一般的なベクトル制御においても電流指令値、即ちidref,iqrefに本発明の電流リミッタ値による制限を設けても同様な効果を得ることができる。
また、実施例では検出したモータ電流によるフィードバック制御について説明したがフィードフォワード制御でも同じ効果が得られることは言うまでもない。
また、ベクトル制御において、弱め界磁制御をした場合は、より効果的に本発明の効果を期待できるが、弱め界磁制御をしない場合でも本発明の効果を期待できることは言うまでもない。
本発明の原理を説明するための図である。 本発明の電流リミッタを配した疑似ベクトル制御の制御ブロック図である。 疑似ベクトル制御の構成図である。 高速回転時に電流リミッタ値をゲイン調整して定出力特性より小さく設定した場合の特性図である。。 高速回転時にゲイン調整して電流リミッタ値を小さくする制御構成図である。 バッテリー電圧変動を考慮した電流リミッタの構成図である。 電動パワーステアリング装置の構成図である。 モータ特性を示す図である。 モータの負荷特性を示す図である。 モータ特性とモータ負荷特性を重ねた図である。 ベクトル制御の構成図である。 従来の電流リミッタ値を説明するための制御ブロック図である。
符号の説明
11・・・レゾルバ
24・・・微分回路
91・・・角度換算回路
60・・・電流リミッタ
50・・・制限値算出回路
51・・・加算器
52、52A・・・乗算器
53・・・除算器
54、54A・・・比較回路
55、55A・・・スイッチ
56・・・減算器
57・・・換算回路
58・・・電圧検出回路
59・・・設定器

Claims (5)

  1. 車両の操舵系に操舵補助力を付与するためのモータを電流指令値に基いて制御する電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記モータの定格出力Pn、又は前記モータの定格トルクTn及び最大出力角速度(ωn+ωos)の積である最大出力Pmaxで表される定出力特性に基いて前記モータが制御されているとき、前記定出力特性と前記モータの角速度ωmとから電流リミッタ値を算出し、前記電流リミッタ値で前記電流指令値を制限して制御することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記電流リミッタ値が前記モータの角速度ωmに反比例して減少する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記電流リミッタ値を、前記モータの角速度ωmに反比例して減少させると共に、ゲインを乗じて更に減少させる請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記モータの駆動電源の電圧変動に感応して前記定出力特性を調整する請求項1乃至3のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記モータがブラシレスDCモータである請求項1乃至4のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
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