JP4298944B2 - 情報処理装置、センサネットワークシステム、情報処理プログラム、および情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のセンサと、各センサの検知データを収集する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステム、そのセンサネットワークシステムにおける情報処理装置、情報処理プログラム、および情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
我々の生活空間等には、車両盗難監視、屋内侵入監視、火災監視等の目的に応じた多種、多様なセンサが数多く設置されている。これらのセンサは、通常、その設置目的ごとにセンサネットワークを構成している。我々は、各センサネットワークからの情報に基づいて所期の目的を達成できるようになっている。
【0003】
近年の情報通信技術の進歩に伴い、このようなセンサネットワークによる取得情報を、各種通信手段を介して、遠隔の外部装置に送信することも提案されている。このような情報送信によって、各種現象検知や情報処理を遠隔管理することが可能になる。
【0004】
このようなセンサネットワークから、各種コンピュータやサーバなどの外部装置に、センサ取得情報を送信する場合には、有線,無線の電話通信網、ローカルエリアネットワーク、インターネットなどの通信回線を通じて、相当量の情報送信を行うことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような通信回線は、通信コストなどの特性において一長一短がある。したがって、固定的な通信回線を採用したのでは、センサ集積度の高いセンサネットワークから、効率的にセンサ取得情報(検知データ)を送信することは困難になってしまう。
【0006】
また、通信回線による情報送信には、第三者の不正傍受や送信データの改竄というリスクが伴う。センサ取得情報の中には、特に機密性の高いものや個人のプライバシーに関するものであって、このようなリスクを極力回避すべきものも含まれているが、固定的な通信回線を採用したのでは、的確なリスク回避を行うことができない。
【0007】
更に、昨今の取得情報の高度化、センサの小型化/コストダウン等に伴い、各センサネットワークを構成するセンサの数は劇的な勢いで増加する傾向にある。典型的なセンサネットワークを構成するセンサの数は、現在でも、数十〜数百個であり、将来的には、数千〜数億個のセンサ群で構成されるセンサネットワークも提案されている。これに伴い、これらセンサから送信されるセンサ取得情報の種類やデータサイズも益々増加する傾向にある。
【0008】
しかし、各センサによる取得情報の全てが、送信先の外部装置に必要であるとは限らない。センサ取得情報には、非常通報などのように、極めて緊急性の高いものが含まれる一方で、センサによって連続的に取得される情報の一部のみが重要な場合もある。したがって、センサからの取得情報を、センサネットワークから順次送信したのでは、通信負担があまりにも大きくなるうえ、情報の送信効率や外部装置側での情報利用効率は極めて悪くなる。
【0009】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、センサで取得した検知データの特性に応じた効率的な情報送信を行う情報処理装置、センサネットワークシステム、情報処理プログラム、および情報処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データの一部に含まれる情報に応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴としている。
【0011】
上記の構成において、センサの構成や種類は特に限定されるものではなく、環境状態を検知してその検知結果を信号として出力できるあらゆる機器が含まれる。例えば、人体等を検知するセンサとしては、光電センサ,ビームセンサ,超音波センサ,赤外線センサ等、物体の動きや破壊等を検知するセンサとして、振動センサ,加速度センサ等、音を検知するセンサとして、マイクロホン,音感センサ,音響センサ等、多種多様なものがある。
【0012】
また、上記センサの中には、能動型センサが含まれていてもよい。能動型センサとは、例えばビデオカメラのようなものであり、検知部以外に、撮影方向を切り換えるための方向切り換え機能等を備え、外部からの制御信号により動作可能なものをいう。
【0013】
上記の構成によれば、複数のセンサで検知/取得された種々の検知データは、共にセンサネットワークを構築する情報処理装置によって収集される。その後、通信回線選択部は、予め用意された複数種類の通信回線から、上記検知データの一部に含まれる情報に応じて最適な通信回線を1つ選択する。この通信回線の選択にあたっては、通信回線選択部は、情報処理装置内外のデータベース等に登録された通信回線に関する情報を適宜参照してもよい。その後、上記送信部は、このように選択された通信回線を通じて、上記検知データを外部装置に送信する。
【0014】
この結果、例えば、送信すべき検知データの検知頻度が大きく、頻繁に/リアルタイムで検知データを送信する必要がある場合には、通信回線選択部は、高い通信速度を有する通信回線を選択したり、通信回数あたりの通信コストが経済的な通信回線を選択したりすることが可能になる。
【0015】
これにより、通信コストの負担軽減、情報の送信効率向上など、効率的な情報送信を実現することができる。
【0016】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置において、上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの緊急度情報を用いることを特徴としている。
【0017】
上記の構成において、検知データの緊急度情報とは、該当する検知データをどの程度の所要時間や優先度で外部装置に送信すべきかを示す情報であって、例えば、センサの種類や検知データの性質に応じて、緊急性の高い順に付与された緊急度A,B,C,・・・、緊急度1,2,3・・・などの情報をいう。例えば、火災検知センサで検知した火災情報に関する検知データに、一般的に、高い緊急度が付与される。
【0018】
上記の構成によれば、前記通信回線選択部は、上記緊急度情報を勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。例えば、緊急度の高い情報については、通信コストの高低にかかわらず、応答性が良好で、高い通信速度を有する通信回線を選択することが可能になる。
【0019】
これにより、さらに、検知データの緊急度情報に応じた適切な通信回線の選択、外部装置へのデータ送信を行うことができる。
【0020】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データのデータサイズに応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、前記通信回線選択部は、上記検知データのデータサイズを勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。例えば、データサイズの大きな検知データを送信する必要が生じた場合には、高い通信速度を有する通信回線や、データ量あたりの通信コストが経済的な通信回線を選択することが可能になる。
【0022】
これにより、検知データのデータサイズに応じた適切かつ経済的なデータ送信を行うことができる。
【0023】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置において、上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの秘匿度情報を用いることを特徴としている。
【0024】
上記の構成において、検知データの秘匿度情報とは、該当する検知データを第三者に対して秘匿しておく必要性を示す情報をいう。例えば、金庫の動作状況や重要セクションへの入退室状況を示す検知データなど、個人のプライバシーに関する検知データや、機密性の高い検知データは、秘匿の必要性が高いものとして分類される。
【0025】
上記の構成によれば、前記通信回線選択部は、上記検知データの秘匿度情報を勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。例えば、秘匿度の高い検知データを送信する必要が生じた場合には、無線通信よりも有線通信、アナログ通信よりも暗号化デジタル通信など、第三者による不正傍受や送信データ改竄のリスクが少ない通信回線を選択することが可能になる。
【0026】
これにより、さらに、検知データの秘匿度情報に応じた安全かつ適切なデータ送信を行うことができる。
【0027】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置において、上記送信部は、上記検知データの優先度情報に応じた順番で、該検知データを上記外部装置に送信することを特徴としている。
【0028】
上記の構成において、検知データの優先度情報とは、送信時における検知データの優先度を示す情報をいい、例えば検知したセンサの種類や、送信先の外部装置における重要度に応じて、各検知データに割り当てられるものである。具体的には、センサaの検知データは、常にセンサbの検知データに優先するなどの情報をいう。このような優先度情報は、上記検知データの一部として含まれていてもよいし、情報処理装置の備えるデータテーブルに記録されていてもよい。
【0029】
上記の構成によれば、上記送信部は、上記検知データの優先度情報に応じた順番で、すなわち優先度の高い検知データほど先になるように、該検知データを上記外部装置に送信する。
【0030】
これにより、さらに、優先順位の高い検知データほど先に送信することができるので、効率的な情報送信が可能になる。
【0031】
本発明に係る情報処理装置は、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置において、上記送信部は、上記通信回線選択部が選択した通信回線に応じて、上記検知データのデータ形式を変換して上記外部装置に送信することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、上記送信部は、上記通信回線選択部で選択された通信回線の種類に応じて、上記検知データはデータ形式を変換される。データ形式の変換例としては、次のようなものが挙げられる。
(1)検知データを通信回線に適した特定のプロトコル形式に変換する。
(2)デジタル用通信回線で送信できるように、アナログの検知データをサンプリングすることにより、デジタルの検知データを生成する。
(3)通信速度の遅い通信回線に適するように、検知データを圧縮したり、検知データの間引きを行う。
【0033】
これにより、さらに、通信回線の種類に応じた最適のデータ形式を用いて、効率的な情報送信を実現することができる。
【0034】
本発明に係るセンサネットワークシステムは、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置と、上記複数のイベント型センサとを含むことを特徴としている。
【0035】
本発明に係る情報処理プログラムは、上記の課題を解決するために、コンピュータを、上記記載の情報処理装置として機能させることを特徴としている。
【0036】
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理プログラムを記録したことを特徴としている。
【0037】
これら構成によれば、上記センサネットワークシステムまたは上記情報処理プログラムを読み取り実行させるコンピュータによって、上記記載の情報処理装置と同一の作用効果を奏することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1乃至図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0039】
(1.全体構成)
図2は、本実施形態に係るセンサネットワークを含むシステムの構成を示すブロック図である。同図に示すように、センサネットワーク1(センサネットワークシステム)は、通信回線3を介して外部装置2と接続され、データ通信可能な状態となっている。センサネットワーク1は、センサネットワークコントローラ4(情報処理装置)と、複数のセンサ5とを含んでおり、センサネットワークコントローラ4は各センサ5の検知データを受信/収集すると共に、センサネットワーク1全体を管理している。
【0040】
なお、図2では、センサネットワーク1と通信可能に接続される外部装置2は単数であるが、センサネットワーク1と通信可能に接続される外部装置2は複数であってもよい。
【0041】
ここで、センサネットワーク1において実行される処理の概略について説明しておく。センサネットワーク1では、各センサ5の検知情報が随時センサネットワークコントローラ4に報知される。したがって、センサ5が所定の状態を検知すると、センサネットワークコントローラ4は、そのことを認識する。
【0042】
そして、センサネットワークコントローラ4は、各センサ5から取得した検知データを個別に、あるいは取得した検知データを総合して、外部装置2に送信する。これにより、センサ5が所定の状態を検知した場合に、その検知データを所定の外部装置2に送信することができる。
【0043】
センサネットワークコントローラ4は、通常、複数のセンサ5(例えば最大256台のセンサ5、セキュリティ管理のためのセンサネットワーク1では10台程度のセンサ5)を管理しており、これらによりセンサネットワーク1が構成される。なお、センサネットワーク1が複数存在する場合には、各センサネットワーク1の検知エリアは、図3に示すように互いに重なりあっていてもよい。
【0044】
図3は、複数のセンサネットワーク1が重なり合っている例を示す概念図である。図3の例では、1つのセンサ5が複数のセンサネットワーク1に属していたり、1つのセンサネットワーク1に2つのセンサネットワークコントローラ4が存在したりしている。このように、センサ5が複数のセンサネットワークコントローラ4によって管理されていると、1つのセンサネットワークコントローラ4が故障等しても他のセンサネットワークコントローラ4によってセンサ5を正常に管理することが可能となる。したがって、高い信頼性が要求されるセンサ5については、上記のように複数のセンサネットワークコントローラ4によって管理することが望ましい。
【0045】
図2のシステムにおいて、個々のセンサ5は、それぞれに付与された固有のセンサIDによって識別される。このようなシステムでは、一般的に、多数のセンサ5を用いるほど、高度なユーザ要求に応えることができる。多数のセンサ5に対して固有のセンサIDを付与するためには、センサIDを高ビット(例えば64ビット以上)化すればよい。センサIDとしては、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)のIPアドレスを用いることができ、センサIDを高ビット化するためには、128ビットのIPv6を用いることができる。
【0046】
以下、センサネットワーク1の各構成について詳細に説明する。
【0047】
(1−1.センサ)
センサネットワーク1におけるセンサ5の構成について詳細に説明する。センサ5としては種々のものを用いることができるが、その一例を挙げると、次の通りである。
【0048】
人体等を検知するものとしては、光電センサ、ビームセンサ、超音波センサ、赤外線センサ等がある。物体の動きや破壊等を検知するものとしては、振動センサ、加速度センサ(3Dセンサ、ボールセミコンダクタ型センサ)等がある。音を検知するものとしては、マイクロホン、音感センサ、音響センサ等がある。映像を検知するものとしては、ビデオカメラ等がある。火災等を検知するものとしては、温度センサ、煙センサ、湿度センサ等がある。車両等に搭載されるものとしては、GPS(Global Positioning System)、加速度センサ、ワイパON/OFFセンサ、振動センサ、傾斜センサ等がある。室内に設置されるものとしては、照明ON/OFFセンサ、水漏れセンサ等がある。屋外に設置されるものとしては、雨量計、風速計、温度計等がある。これら以外にも、静電容量レベルセンサ、静電容量浸入センサ、電流センサ、電圧センサ、ドアの開閉を検知するリードスイッチ、時刻を検知する時計等、多種多様なものがある。
【0049】
このように、センサネットワーク1のセンサ5は、一般に「センサ」と呼ばれるものに限られておらず、現象を検知してその検知結果を電気信号に変換等してセンサネットワークコントローラ4に送ることができるあらゆる機器を含んでいる。
【0050】
また、センサネットワーク1のセンサ5の中には、能動型センサが含まれていてもよい。能動型センサとは、例えばビデオカメラのようなものであり、検知を行う検知部としてのCCD(Charge Coupled Device)以外に、ズーム機能やオートフォーカス機能、撮影方向を切り換えるための方向切り換え機能等を備え、自動的に、あるいはセンサネットワークコントローラ4からの制御信号により動作可能なものをいう。このような能動型センサでは、現象に応じてより的確な検知を行うことができる。例えば、上記ビデオカメラの例では、撮影範囲内で移動物(煙等)を検知して、その方向に撮影方向を切り換えることにより、その移動物をより的確に撮影することができるようになる。
【0051】
さらに、センサネットワーク1のセンサ5の中には、自律型センサが含まれていてもよい。ここでは、自律型センサとは、そのセンサ自身に関する情報(センサ情報)をセンサネットワークコントローラ4や外部装置2に例えば周期的に報知するものをいう。センサ情報とは、例えばそのセンサの種類(検知できる内容等を含む)および配置(位置、設置場所)の情報である。
【0052】
センサは車両等の移動体に取り付けられる場合もある。センサが移動すると、そのセンサでの検知結果により得られる情報は変化し得る。例えば、センサとして車両に取り付けられた温度計を考えると、そのセンサで気温を検知する場合、車両の位置、つまりセンサの位置によって検知結果がどの地点での気温を表しているかが異なることになる。このような場合に自律型センサを用いると、常にどの地点での気温を検知しているかを認識することができる。
【0053】
また、自律型センサ対応型のセンサネットワークコントローラ4を用いると、新たな自律型センサを追加する際には、いわゆるプラグ&プレイのようにして容易に追加することも可能となる。
【0054】
これらのセンサ5は、通常、特定の目的、例えば車両盗難監視、屋内侵入監視、火災監視等の目的に応じて選択され、その目的に応じた適切な場所に設置される。また、通常、その目的ごとにセンサネットワーク1が構成され、その目的を達成するための監視、通報等の処理は例えば外部装置2にて行われる。
【0055】
なお、センサ5は、検知結果の報知方式、つまり検知結果のセンサネットワークコントローラ4への検知データの送り方によって周期型、イベント型、ポーリング型の3種類にほぼ分類することができる。ここで、周期型センサは、所定の時間的周期において検知結果を報知するものである。イベント型センサは、センサ5が所定の現象を検知したとき、例えば閾値以上の物理量等を検知したときに検知結果を報知するものである。ポーリング型センサは、センサネットワークコントローラ4側からの検知結果の報知指令を受けたときに検知結果を報知するものである。
【0056】
(1−2.センサネットワークコントローラ)
次に、センサネットワーク1におけるセンサネットワークコントローラ4の構成について詳細に説明する。図4は、センサネットワークコントローラ4の内部構成を示すブロック図である。センサネットワークコントローラ4は、各種処理を行うCPU(Central Processing Unit)41、各種データを記憶している記憶部42、通信回線3とのインターフェイスとなる通信インターフェイス43、およびセンサ5とのインターフェイスとなるセンサインターフェイス44を備えている。
【0057】
CPU41は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、その演算機能に基づいて、各種データ処理や各種制御回路への指示を行うものである。これにより、CPU41は、センサネットワークコントローラ4全体の制御を司っている。また、CPU41は、信号処理部45、検知データ処理部46、およびセンサ制御部47の各機能ブロックとして機能する。
【0058】
記憶部42(記録媒体)は、CPU41における各種処理を行うための各種プログラムやデータを記憶している。
【0059】
信号処理部45は、通信回線3、通信インターフェイス43を介して外部装置2から送られてくる制御信号に基づいて、検知データ処理部46で行う検知データの処理やセンサ制御部47で行うセンサ5の制御のための処理を制御する。
【0060】
検知データ処理部46は、センサインターフェイス44を介してセンサ5から送られてくる検知結果としての検知データ(1次データ)に対して必要に応じて所定の処理を施し、その処理を施した検知データ(2次データ)を通信インターフェイス43、通信回線3を介して外部装置2へ送る。
【0061】
なお、検知データ処理部46は、2次データを記憶部42に記憶させ、外部装置2からの要求に応じて2次データを外部装置2に送ってもよい。
【0062】
センサ制御部47は、センサインターフェイス44を介してセンサ5に制御信号を送ることにより、センサ5を制御する。センサ5の制御としては、周期型センサにおける検知データの発信周期の制御や、イベント型センサの閾値の制御、ポーリング型センサに対するポーリング制御、あるいは能動型センサの動作制御等がある。センサ制御部47によりセンサ5をどのように制御するかは、信号処理部45からの指令に基づく。
【0063】
ここで、センサ制御部47がセンサインターフェイス44を介して制御する、センサネットワークコントローラ4とセンサ5とのデータ通信形態について説明しておく。センサ5にはそれぞれ通信機が備えられており、センサネットワークコントローラ4のセンサインターフェイス44が親機、センサ5の通信機が子機となる。そして、親機と子機との間でデータ通信が行われる。
【0064】
親機と子機との間のデータ通信は、無線通信でもよく、有線通信でもよい。無線通信としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)規格やBlueTooth(登録商標)規格の微弱電波、特定小電力無線等の近距離無線を利用するもの、光無線を利用するもの、近距離赤外線通信等が考えられる。有線通信としては、LANを利用するものや専用の配線を利用するものなどが考えられる。
【0065】
親機と子機との間の通信方式としては、双方向通信または単方向通信があり、センサ5の種類によって異なる。センサ5がセンサネットワークコントローラ4
(センサインターフェイス44)から制御信号等を受けて制御等されるものである場合には、通信方式は双方向通信となる。一方、センサ5が一方的にセンサネットワークコントローラ4(センサインターフェイス44)に対して信号を送るようなものである場合には、通信方式は子機から親機への単方向通信となる。
【0066】
センサ5において、検知を行う検知部と通信機(子機)との間のインターフェイスは、例えば、RS−232C、RS−485、DeviceNET等を利用することができる。このインターフェイスを介して、検知部による検知結果としてのアナログ電流やアナログ電圧、パルス信号等がセンサ5からセンサネットワークコントローラ4に送られる。
【0067】
(1−3.外部装置)
図5は、外部装置2の内部構成を示すブロック図である。外部装置2は、センサネットワーク1からの検知データに基づいて各種処理を行うためのものであり、例えば通信機能を備えたコンピュータ(パーソナルコンピュータや大型のコンピュータ等)によって構成される。
【0068】
外部装置2は、各種処理を行うCPU22、各種データを記憶している記憶部23、および通信回線3とのインターフェイスとなる通信インターフェイス21を備えている。また、外部装置2は、記憶部23への各種情報の入力、更新等を行うための入力部24(キーボードやマウス等)や、表示部25(ディスプレイ等)を備えている。
【0069】
CPU22は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、その演算機能に基づいて、各種データ処理や各種制御回路への指示を行うものである。これにより、CPU22は、外部装置2全体の制御を司っている。
【0070】
記憶部23は、CPU22における各種処理を行うための各種プログラムやデータを記憶している。
【0071】
通信インターフェイス21は、通信回線3とのインターフェイスとして機能し、外部装置2は、通信インターフェイス21を介してセンサネットワーク1とデータ送受信を行うことができる。
【0072】
上記の構成により、外部装置2は、センサネットワーク1からの検知データに基づいて、ユーザに対する情報提供や各種情報処理を行うものであるが、外部装置2の構成は、図5に示す構成に限られるものではない。例えば、外部装置2として、各種携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistance)などを採用してもよい。
【0073】
(2−1.センサネットワークコントローラの通信処理動作)
本欄では、センサネットワークコントローラ4のデータ通信処理動作について説明する。
【0074】
図6(a)〜(c)は、センサネットワーク1における外部装置2とセンサネットワークコントローラ4との間のデータ通信形態の例を示す概念図である。
【0075】
ここで、図6(a)は通信回線3としてインターネットを利用した場合を示している。なお、外部装置2とセンサネットワークコントローラ4との間全体がインターネットであってもよいが、インターネットとセンサネットワークコントローラ4との間は、例えばパケット通信方式を採用したモバイルデータ通信サービス等のワイアレスパケット通信回線で接続されてもよい。また、インターネットと外部装置2との間は電話回線(例えば、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線、PHS(Personal Handy-phone System)回線、携帯電話回線等)等の公衆回線であってもよい。
【0076】
また、図6(b)は通信回線3としてインターネット、およびインターネットに接続されたLAN(Local Area Network)を利用した場合を示している。図6(b)では、インターネットとセンサネットワークコントローラ4との間にLANが介在している。LANとしては、例えばイーサネット(登録商標)や無線LANを利用することができる。なお、インターネットと外部装置2との間にLANが介在していてもよい。
【0077】
図6(c)は通信回線3として公衆回線を利用した場合を示している。公衆回線としては、電話回線(ISDN、PHS回線、携帯電話回線等を含む)等の公衆回線を利用することができる。
【0078】
図2では、センサネットワークコントローラ4と外部装置2とは、単に、通信回線3を介して、データ送受信可能に接続されているものとして説明したが、本実施形態に係るセンサネットワーク1(センサネットワークコントローラ4)は、図6(a)〜(c)に示すような各種の通信回線3を利用可能であって、センサ5から収集した検知データの特性に応じて、複数の通信回線3から一つを選択したうえで、上記検知データを外部装置2に送信するものである。
【0079】
図7は、上記のような、センサネットワークコントローラ4と外部装置2との接続形態を模式的に示す説明図である。同図において、センサネットワークコントローラ4は、選択可能な複数の通信網(通信回線)として、ワイアレスパケット通信回線3a,PHS(Personal Handy-phone System)回線3b,ISDN回線3cを介して、データ送受信可能に接続されている。
【0080】
また、図7において、センサネットワークコントローラ4は、通信回線DB(データベース)10と接続されている。通信回線DB10には、各通信回線に関する情報として、例えばワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3cの通信コスト、通信速度、通信秘匿性能(セキュリティ)に関する情報が記録されている。通信回線DB10に記録されている情報の詳細については、2−2欄にて後述する。
【0081】
次に、図1を用いて、本実施形態に係るセンサネットワーク1(センサネットワークコントローラ4及びセンサ5)が外部装置2にデータ送信するときの処理動作例について説明する。同図は、上記処理動作例を各ステップ別(S1〜S5)に示すフローチャートである。
【0082】
まず、各センサ5は、環境状態を検知してその検知結果を信号(検知データ)としてセンサネットワークコントローラ4に送信する(S1)。
【0083】
前述のように、センサ5は、周期型であれば所定の時間的周期において検知結果を報知し、イベント型であればセンサ5が所定の現象を検知したとき、例えば閾値以上の物理量等を検知したときに検知結果を報知する。また、センサ5がポーリング型であればセンサネットワークコントローラ4側からの検知結果の報知指令を受けたときに検知結果を報知する。
【0084】
また、センサ5の検知データには、センサネットワークコントローラ4の検知データ処理部46(図4参照)にて処理されたデータや、センサネットワークコントローラ4の記憶部42に一旦記憶されたデータが含まれる。
【0085】
次のステップでは、センサネットワークコントローラ4は、S1で取得した検知データの特性に応じて、複数の通信回線から一つを選択する(S2)。本ステップにおける通信回線の選択処理の詳細については、2−2欄にて後述する。
【0086】
次のステップでは、センサネットワークコントローラ4は、取得した検知データの優先度情報に応じた順番に、上記検知データを並べ替える(S3)。
【0087】
ここで、検知データの優先度情報とは、送信時における検知データの優先度を示す情報をいい、例えば検知したセンサ5の種類や、送信先の外部装置における重要度に応じて、各検知データに割り当てられるものである。具体的には、あるセンサ5(例えばセンサa)の検知データは、常に他のセンサ5(例えばセンサb)の検知データに優先するなどの情報をいう。このような優先度情報は、上記検知データの一部として含まれていてもよいし、センサネットワークコントローラ4の備えるデータテーブルに記録されていてもよい。
【0088】
本ステップの処理により、後のステップで外部送信される前記検知データは、優先度の高い検知データほど先になるように並べ替えられる。
【0089】
次のステップでは、センサネットワークコントローラ4は、S2で選択された通信回線の種類に応じて、前記検知データのデータ形式を変換する(S4)。本ステップにて、センサネットワークコントローラ4が行うデータ形式の変換例としては、次のようなものが挙げられる。
(1)検知データを通信回線に適した特定のプロトコル形式に変換する。
(2)デジタル用通信回線で送信できるように、アナログの検知データをサンプリングすることにより、デジタルの検知データを生成する。
(3)通信速度の遅い通信回線に適するように、検知データの圧縮処理や間引き処理を行う。
【0090】
上記(1)(2)の例としては、センサネットワークコントローラ4が、センサ5から送られてくるアナログ電流やアナログ電圧、パルス信号等を、通信回線3の通信プロトコルに適合するデジタル信号に変換する場合が挙げられる。
【0091】
上記(3)の例としては、センサ5としてのビデオカメラからの1次データ、つまり画像データとしては、1画面につき20〜30キロビット程度のデータが毎秒3画面分、常時送られてくるようなときに、上記1次データに対して、変化の小さい画像を間引くなどの処理を施し、有用かつデータ量の小さい2次データを生成する場合が挙げられる。
【0092】
本ステップにおいて、センサネットワークコントローラ4は、上記データ形式の変換例の他にも、送信データを第三者に解読されるリスクを軽減するために、検知データに適宜暗号化処理などを施してもよい。
【0093】
最後のステップでは、センサネットワークコントローラ4は、S2で選択された通信回線を介して、S4で変換した検知データを外部装置2に送信する(S5)。
【0094】
以上で説明したセンサネットワークコントローラ4のデータ通信処理動作(前記S1〜S5)は、所定の情報処理プログラムに基づいて、CPU41及び通信インターフェイス43によって実現される。
【0095】
また、上記情報処理プログラムは、センサネットワークコントローラ4の記憶部42などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記憶されている。このような情報処理プログラムは、記憶部42の他、例えば、外部記憶装置としてセンサネットワークコントローラ4に設けられたドライブ装置で読み取られるプログラムメディアによって供給されてもよい。
【0096】
上記プログラムメディアとは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0097】
また、上記情報処理プログラムは、インターネットを含む通信ネットワークを通じて、センサネットワークコントローラ4にダウンロードされるものであってもよい。通信ネットワークから上記情報処理プログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めセンサネットワークコントローラ4に格納されていてもよいし、別の記録媒体からインストールされてもよい。なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0098】
(2−2.センサネットワークコントローラによる通信回線の選択処理)
本欄では、センサネットワークコントローラ4による通信回線の選択(前記S2)処理の詳細について説明する。
【0099】
ここでは、センサネットワークコントローラ4は、図7で示したワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3cのうちから一つを選択するものとして説明する。もちろん、センサネットワークコントローラが選択する通信回線の種類は、上記に限られるものではなく任意である。
【0100】
前述のように、センサネットワークコントローラ4は、通信回線DB(データベース)10と接続されており(図7参照)、通信回線DB10には、各通信回線に関する情報として、例えばワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3cの通信速度、通信コスト、通信秘匿性能(セキュリティ)に関する情報が記録されている。
【0101】
図8は、通信回線DB10に記録されている通信回線に関する情報例を示す説明図である。同図に示されるように、通信回線DB10には、ワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3cのそれぞれについて、通信コスト(連続通信時),通信コスト(断続通信時),通信速度,通信秘匿性能(セキュリティ)等に関する情報が記録されている。
【0102】
図8に示したデータベース項目において、〇印は「優れている」の評価、△印は「中程度である」の評価、×印は「劣っている」の評価に対応している。同図に示した通信回線に関する情報例によれば、例えばワイアレスパケット通信(3a)は、断続通信時の通信コストが優れる一方、連続通信時の通信コスト,通信速度,セキュリティの項目においては、中程度の評価であることがわかる。一方、有線通信であるISDN回線(3c)は、断続通信時の通信コストについては中程度の評価であるが、連続通信時の通信コスト,通信速度,セキュリティの各項目において優れていることがわかる。
【0103】
このような通信回線に関する情報は、通信回線DB10のような外部装置ではなく、センサネットワークコントローラ4内部の記憶部42などに記録されていてもよい。なお、通信コストは、通信回線の種類だけでなく、回線提供業者の課金体系に応じて異なるものであるから、センサネットワークコントローラ4は、この課金体系に関する情報も参照することが好ましい。
【0104】
センサネットワークコントローラ4は、通信回線DB10等に記録されている通信回線に関する情報を参照しながら、センサ5から取得した検知データの特性に応じて、ワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3cのうち、最適なものを選択する。
【0105】
センサネットワークコントローラ4は、例えば次のような観点から、センサ5から取得した検知データの特性に応じて最適な通信回線を選択する。
【0106】
I,センサ5がイベント型であって、センサ5から報知される検知データが断続的なパケットデータであれば、検知データの特性として、そのデータ形式が断続的なパケットデータであることが挙げられる。これに応じて、センサネットワークコントローラ4は、断続通信時の通信コストが優れるワイアレスパケット通信3aを選択する。
【0107】
II,センサ5がビデオカメラなどの場合、検知データの特性として、データサイズが大きいことが挙げられる。これに応じて、センサネットワークコントローラ4は、通信速度が高速で、連続通信時の通信コストに優れるISDN回線3cを選択する。
【0108】
III,センサ5が火災検知センサなどであって、検知データを通報する緊急度が高く、短い所定時間や高い優先度で外部装置2に送信する必要がある場合には、検知データの特性として高い緊急度が挙げられる。これに応じて、センサネットワークコントローラ4は、通信速度に優れるPHS回線3bまたはISDN回線3cを選択する。
【0109】
このような検知データの緊急度情報としては、センサ5の種類や検知データの性質に応じて、緊急性の高い順に付与された緊急度A,B,C,・・・、緊急度1,2,3・・・などの情報が挙げられるが、上記緊急度情報は、検知データの一部に含まれていてもよいし、予め各センサ5に応じて設定され、センサネットワークコントローラ4内外のデータベースに記録されていてもよい。
【0110】
IV,センサ5から報知される検知データが、金庫の動作状況や重要セクションへの入退室状況を示すものであって、第三者に対して秘匿しておく必要性が高い場合には、検知データの特性として個人のプライバシーとの関連性の高さや機密性の高さなど、高い秘匿度が挙げられる。これに応じて、センサネットワークコントローラ4は、セキュリティ性能に優れるISDN回線3cを選択する。
【0111】
このような検知データの秘匿度情報は、検知データの一部に含まれていてもよいし、予めセンサ5に応じて設定され、センサネットワークコントローラ4内外のデータベースに記録されていてもよい。
【0112】
以上のように、センサネットワークコントローラ4は、各センサ5から収集した検知データの特性に応じて、ワイアレスパケット通信回線3a,PHS回線3b,ISDN回線3c(複数の通信回線)から一つを選択するCPU41(通信回線選択部)と、CPU41で選択された通信回線を用いて、上記検知データを外部装置2に送信する通信インターフェイス43(送信部)を備えることを特徴としている。
【0113】
これにより、センサネットワークコントローラ4は、通信コストの負担軽減、情報の送信効率向上、外部装置側での情報利用効率向上など、効率的な情報送信を実現することができる。
【0114】
なお、センサ5から収集した検知データの有する特性が複数存在する場合には、いずれの特性に着目するか、あるいはいずれの特性を優先するかを予め設定しておくことが好ましい。
【0115】
これにより、上記検知データの有する特性が複数であっても、例えば、検知データに火災通報が含まれる場合には、経済性やセキュリティよりも高い通信速度を有する通信回線を有線して選択するというような高度な通信回線の選択判断が可能になる。その他、上記検知データがストリームデータであるか、非ストリームデータであるかを確認し、上記検知データがストリームデータであれば、比較的高い通信速度を有する通信回線を選択することもできる。
【0116】
また、このような設定事項は、予めセンサネットワークコントローラ4内のデータベースに記録されていてもよいし、センサネットワークコントローラ4が外部指示を受け付ける構成を採用してもよい。
【0117】
【発明の効果】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データの一部に含まれる情報に応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備える構成である。
【0118】
それゆえ、予め用意された複数種類の通信回線から、上記検知データの一部に含まれる情報に応じて最適な通信回線が1つ選択される。その後、上記送信部は、このように選択された通信回線を通じて、上記検知データを外部装置に送信する。
【0119】
これにより、通信コストの負担軽減、情報の送信効率向上など、効率的な情報送信を実現することができるという効果を奏する。
【0120】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、上記記載の情報処理装置において、上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの緊急度情報を用いる構成である。
【0121】
それゆえ、前記通信回線選択部は、上記緊急度情報を勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。例えば、緊急度の高い情報については、通信コストの高低にかかわらず、応答性が良好で、高い通信速度を有する通信回線を選択することが可能になる。
【0122】
これにより、さらに、検知データの緊急度情報に応じた適切な通信回線の選択、外部装置へのデータ送信を行うことができるという効果を奏する。
【0123】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データのデータサイズに応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴としている。
【0124】
それゆえ、前記通信回線選択部は、上記検知データのデータサイズを勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。
【0125】
これにより、検知データのデータサイズに応じた適切かつ経済的なデータ送信を行うことができるという効果を奏する。
【0126】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、上記記載の情報処理装置において、上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの秘匿度情報を用いる構成である。
【0127】
それゆえ、前記通信回線選択部は、上記検知データの秘匿度情報を勘案したうえで、最適な通信回線を選択することができる。例えば、秘匿度の高い検知データを送信する必要が生じた場合には、無線通信よりも有線通信、アナログ通信よりも暗号化デジタル通信など、第三者による不正傍受や送信データ改竄のリスクが少ない通信回線を選択することが可能になる。
【0128】
これにより、さらに、検知データの秘匿度情報に応じた安全かつ適切なデータ送信を行うことができるという効果を奏する。
【0129】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、上記記載の情報処理装置において、上記送信部は、上記検知データの優先度情報に応じた順番で、該検知データを上記外部装置に送信する構成である。
【0130】
それゆえ、上記送信部は、上記検知データの優先度情報に応じた順番で、すなわち優先度の高い検知データほど先になるように、該検知データを上記外部装置に送信する。
【0131】
これにより、さらに、優先順位の高い検知データほど先に送信することができるので、効率的な情報送信が可能になるという効果を奏する。
【0132】
本発明に係る情報処理装置は、以上のように、上記記載の情報処理装置において、上記送信部は、上記通信回線選択部が選択した通信回線に応じて、上記検知データのデータ形式を変換して上記外部装置に送信する構成である。
【0133】
それゆえ、上記送信部は、上記通信回線選択部で選択された通信回線の種類に応じて、上記検知データはデータ形式を変換される。
【0134】
これにより、さらに、通信回線の種類に応じた最適のデータ形式を用いて、効率的な情報送信を実現することができるという効果を奏する。
【0135】
本発明に係るセンサネットワークシステムは、上記の課題を解決するために、上記記載の情報処理装置と、上記複数のイベント型センサとを含むことを特徴としている。
【0136】
本発明に係る情報処理プログラムは、以上のように、コンピュータを、上記記載の情報処理装置として機能させる構成である。
【0137】
本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、以上のように、上記記載の情報処理プログラムを記録した構成である。
【0138】
これら構成によれば、上記センサネットワークシステムまたは上記情報処理プログラムを読み取り実行させるコンピュータによって、上記記載の情報処理装置と同一の作用効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るセンサネットワークが外部装置にデータ送信するときの処理動作例を示すフローチャートである。
【図2】 本実施形態に係るセンサネットワークを含むシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】複数のセンサネットワークが重なり合っている例を示す概念図である。
【図4】センサネットワークコントローラの内部構成を示すブロック図である。
【図5】外部装置の内部構成を示すブロック図である。
【図6】(a)〜(c)は、センサネットワークにおける外部装置とセンサネットワークコントローラとの間のデータ通信形態の例を示す概念図である。
【図7】 センサネットワークコントローラと外部装置との接続形態を模式的に示す説明図である。
【図8】 通信回線に記録されている通信回線に関する情報例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 センサネットワーク(センサネットワークシステム)
2 外部装置
3 通信回線
3a ワイアレスパケット通信回線(通信回線)
3b PHS回線(通信回線)
3c ISDN回線(通信回線)
4 センサネットワークコントローラ(情報処理装置)
5 センサ
41 CPU(通信回線選択部)
42 記憶部(記録媒体)
43 通信インターフェイス(送信部)
Claims (9)
- 複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、
上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、
上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データの一部に含まれる情報に応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、
上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする情報処理装置。 - 上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの緊急度情報を用いることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 上記通信回線選択部は、上記検知データの一部に含まれる情報として、該検知データの秘匿度情報を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 複数のイベント型センサと、各イベント型センサでの検知データを収集し、通信回線を介して、外部装置に上記検知データを送信する情報処理装置とを含むセンサネットワークシステムにおける上記情報処理装置であって、
上記各イベント型センサの閾値を制御するセンサ制御部と、
上記各イベント型センサにより上記閾値以上の物理量が検知されたときに該各イベント型センサから送信された検知データのデータサイズに応じて、複数種類の上記通信回線から一つを選択する通信回線選択部と、
上記通信回線選択部が選択した通信回線を用いて、上記検知データを上記外部装置に送信する送信部とを備えることを特徴とする情報処理装置。 - 上記送信部は、上記検知データの優先度情報に応じた順番で、該検知データを上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 上記送信部は、上記通信回線選択部が選択した通信回線に応じて、上記検知データのデータ形式を変換して上記外部装置に送信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置と、上記複数のイベント型センサとを含むことを特徴とするセンサネットワークシステム。
- コンピュータを、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。 - 請求項8に記載の情報処理プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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