JP4296873B2 - 光パルス照射装置とその照射器 - Google Patents

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Description

本発明は、光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器を備える光パルス照射装置と、その照射器に関する。
加熱殺菌に適さない医薬品、食品、飲料等やその容器、包装資材等の殺菌処理は、薬液を用いて行なうのが一般的であるが、薬液を使用すると、殺菌処理した被処理物の表面に付着残存する薬液を洗浄除去しなければならないので、被処理物を無菌水で洗浄する洗浄設備や、その無菌水を作って供給する給水設備、使用済みの薬液が含まれた排水を無害化する排水処理設備等が必要となり、それらの設備費やランニングコストが嵩むと同時に、設備の設置スペースも著しく大きくなるという問題があった。
また、薬液を使用しない紫外線殺菌は、殺菌に有効とされる波長254nmの紫外線を効率良く放射し、ランプ寿命も長い低圧水銀ランプを用いるのが一般的であるが、該ランプは、紫外線出力が低いために短時間で大量の被処理物を殺菌処理することができず、また、高出力を得ようとすればランプの使用本数を多くしなければならないので、その設置スペースが大きくなり、更に、被処理物の光透過率が低い場合や、菌が高濃度で存在して被処理物の表面等に重なり合って付着している場合、あるいは厚い皮膜で覆われた芽胞菌等のように紫外線の被照射耐性が高い菌の場合には、滅菌レベル(99.9999%以上の殺菌)の殺菌効果を得ることができないという問題があった。
このような問題に鑑みて、近時は、低圧水銀ランプよりも高出力、高照度の紫外線を閃光的に放射するフラッシュランプを設けた光パルス照射装置による殺菌処理が徐々に普及しつつあり、例えば、光透過性を有するプラスチックのブロー成形によって医薬となる内溶液を充填した複数本のバイアルビンあるいはアンプル等の容器が横方向に並ぶように一体成形されたカードを搬送しながらこれに光パルスを照射して各容器の内面と内溶液を殺菌処理することも提案されている(特許文献1参照)。
特表2000−511497号(図面 図9及び図11)
特許文献1にはカードの構成が詳細に記載されていないが、この種のカードは、例えば本願に添付した図面の図1に示すカード1の如く、医薬となる内溶液を充填して封止されたバイアルビン2を5本単位で形成したものが4ユニット連なるようにポリエチレン等の光透過性プラスチックで一体成形され、そのカード1の下端には各ユニットごとに二股状に開脚した成形バリ3が形成されている。
そして、バイアルビン2は、その容器の形状や肉厚が上下にわたって全体的に均一ではなく、特に上部(頸部)と下部(底部)は形状が複雑で且つ他の部位よりも肉厚が大きいため、それらの部位については他の部位よりも紫外線照度を強くする必要があるが、バイアルビン2を必要最小限の照度で殺菌処理しようとした場合に、最も強い照度が必要とされるバイアルビン2の上部と下部が照度分布の最も低い部位となるため、その上部と下部で殺菌処理に有効な照度が得られるようにフラッシュランプの発光エネルギーを設定する必要があるので、他の部位にとっては必要以上のエネルギーを以ってフラッシュランプを発光させなければならなかった。
また、医薬品が充填された容器を殺菌処理する光パルス照射装置は、フラッシュランプの作動不良による殺菌処理品質のバラツキを防止したり、フラッシュランプのランプ寿命を知ってランプ交換を適切に行なうために、フラッシュランプの光量を常時モニタする必要があるので、特許文献1に記載された光パルス照射装置の照射器には、図9の如く反射鏡の外側からその反射板に穿設された穴を通じてフラッシュランプの放射光を受光する光検出器が取り付けられている。
しかしながら、その照射器が、特許文献1の図11の如くカードの搬送路を挟んで左右両側から対向するように設置されると、各照射器に取り付けられた光検出器の受光部に、対向する照射器に設けられたフラッシュランプの放射光が入射するため、各フラッシュランプの光量を正確にモニタすることができないという問題があった。
また、バイアルビン2の全体を殺菌処理することができる光パルスの照度分布が得られるように反射板の配光角度を設定しても、カード1の種類や規格の違いによってバイアルビン2の形状や大きさが異なると、他の部位より肉厚の大きいバイアルビン2の上部や下部などに効果的な殺菌処理を施すことができない場合があり、その場合は、フラッシュランプの発光回数を増やしたり、その光出力を高めるなどの措置を講じざるを得ないので、その分だけランプ寿命が短くなるという問題があった。
また、大量のカード1を連続的に搬送して殺菌処理する場合は、高出力のフラッシュランプを連発的に発光させなければならないため、フラッシュランプが過熱されてそのランプ寿命が短くなるという問題があった。なお、水冷ジャケットを装着させてランプを冷却する手段は周知であるが、フラッシュランプは、ガラス製発光管を焼き縮めるシュリンク加工によって電極を保持する部分が凹み形状となっているため、水冷ジャケット内を流通する冷却水の流速がその凹み形状の部分で低下して最も高温となる電極付近を効果的に冷却することができないという問題があった。
また、フラッシュランプに水冷ジャケットを装着しても、フラッシュランプから生ずる輻射熱によって該ランプを収容する照射器の器体やその器体に取り付けられた反射鏡、照射窓枠等が過熱されることがあるため、水冷ジャケットに冷却水を循環供給する配管系に接続してその冷却水の一部が流通せられる水冷パイプを反射鏡の背面や照射窓枠の内面に付設する試みもなされているが、水冷パイプを設けると照射器の構造が煩雑になってコスト高となり、また、水冷パイプの配管接続部からの漏水やメンテナンス性が低下するなどの問題がある。
本発明が解決しようとする技術的課題は、光パルス照射装置の照射器が、光パルスの照射処理を行なうワークの搬送路を挟んで両側から互いに対向するように設置されている場合に、各照射器のフラッシュランプの光量をモニタするために設けられた光検出器の受光部に、対向する照射器のフラッシュランプから放射されるパルス光が入射しないようにして、各フラッシュランプの光量を正確にモニタすることができるようにし、また、光パルスの照射処理を行なう処理対象物の形状や大きさに応じて必要部位の照度分布を高めることができるようにし、更に、フラッシュランプの過熱を確実に防止するために、シュリンク加工されたフラッシュランプの電極部分を水冷ジャケットの冷却水で効果的に冷却することができるようにすると共に、コストが嵩まずメンテナンス性も低下させない簡易な手段によって、フラッシュランプの輻射熱で照射器の器体内に設けた反射鏡や照射窓枠等が過熱されることを確実に防止することにある。
請求項1に係る発明は、光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器を備える光パルス照射装置において、光パルスを照射して処理するワークの搬送路を挟んで両側に前記照射器が互いに対向するように設置され、それら照射器に各々のフラッシュランプの光量をモニタするための光検出器が設けられると共に、該光検出器の受光部が、対向する照射器に設けられたフラッシュランプの発光部が受光角度に入らない取付角度で配置されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器において、前記反射鏡が、フラッシュランプのランプ軸と平行に沿った中心部で2分割されると共に、その半割部の取付角度もしくは取付位置が各々調節可能に構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器において、前記フラッシュランプが、該ランプの冷却水が循環供給される透明な円筒管で成る水冷ジャケットの内部に同心状に配設され、水冷ジャケットの片端側から冷却水を供給する給水口が、その冷却水を水冷ジャケットの片端側から他端側へ向けて一定の傾斜角度で流入させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケットの中心からその半径方向へ偏倚した方向に開口されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器において、前記フラッシュランプに水冷ジャケットが装着され、該フラッシュランプとその反射鏡を収容する器体に、フラッシュランプの少なくとも陰極側端部に向かって送風する小型の冷却ファンが設置されると共に、フラッシュランプから伝わる熱で高温となる器体内の面部に、前記冷却ファンの送風による冷却効果を高める放熱フィンが形成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、光パルスを照射して処理するワークの搬送路を挟んでその両側に互いに対向するように設置された照射器のフラッシュランプを同時に発光させても、一方の照射器に設けられたフラッシュランプの放射光がこれと対向する他方の照射器に設けられたフラッシュランプの光量をモニタする光検出器の受光部に入射する量が著しく少ないので、両照射器に設けられたフラッシュランプの光量を光検出器で精度良く検出して、フラッシュランプの作動不良による処理品質のバラツキを確実に防止することができると同時に、フラッシュランプのランプ寿命を知ってランプ交換を適切に行なうことができるという効果がある。
請求項3の発明によれば、フラッシュランプのランプ軸と平行に沿った中心部で2分割された反射鏡の半割部の取付角度や取付位置を光パルスの照射処理を行なう処理対象物の形状や大きさに応じて適宜調整することにより、処理対象物の必要部位にフラッシュランプの放射光を集光させてその必要部位の照度分布を高めることができる。
請求項4の発明によれば、水冷ジャケットの片端側に形成した給水口から供給される冷却水が、水冷ジャケットの内部に同心状に配設されたフラッシュランプの外周に沿って巻き付くようなスパイラル状の流れを生じ、そのスパイラル状の流れは、フラッシュランプの電極付近が発光管のシュリンク加工によって凹み形状となっていても、その凹み形状の部分で流速が著しく低下することがないので、最も高温となる電極付近を効果的に冷却することができる。
請求項7の発明によれば、フラッシュランプが水冷ジャケットの冷却水によって冷却されると共に、フラッシュランプと反射鏡を収容する照射器の器体に設置された冷却ファンの送風によってフラッシュランプの陰極側端部と器体の面部が効果的に冷却されるので、コストが嵩まずメンテナンス性も低下しない簡易な手段によってフラッシュランプと器体の過熱を確実に防止することができる。
請求項1に係る発明の最良の実施形態は、光パルスを照射して処理するワークの搬送路を挟んで両側に互いに対向するように設置された照射器に、各照射器のフラッシュランプの光量をモニタするための光検出器の受光部が、その光検出器を設けた照射器のフラッシュランプのランプ軸と平行する反射鏡の中心線上に形成されたスリットを通じてフラッシュランプの放射光を受光するように配置されると共に、ワークの搬送路を挟んで対向する照射器のフラッシュランプの発光部が受光角度に入らない取付角度で配置された構成とするものである。
請求項3に係る発明の最良の実施形態は、照射器に設けられた反射鏡の反射面が半楕円状の断面形状を有すると共に、その反射鏡が、フラッシュランプのランプ軸と平行に沿った中心部で2分割されて、その半割部の取付角度もしくは取付位置が各々調節可能に構成されたものである。
請求項4に係る発明の最良の実施形態は、照射器に設けるフラッシュランプが、該ランプの冷却水が循環供給される透明な円筒管で成る水冷ジャケットの内部に同心状に配設されると共に、そのフラッシュランプの陰極側が位置する水冷ジャケットの片端側に冷却水を供給する給水口が設けられ、該給水口が、冷却水を水冷ジャケットの片端側から他端側へ向けて一定の傾斜角度で流入させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケットの中心からその半径方向へ偏倚した方向に開口され、更に、水冷ジャケットの他端側から冷却水を排出する排水口が、その冷却水を水冷ジャケットの片端側から他端側へ向けて一定の角度で流出させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケットの中心からその半径方向に偏倚した方向に開口された構成とするものである。
請求項7に係る発明の最良の実施形態は、照射器に設けられたフラッシュランプに該ランプを冷却水で冷却する水冷ジャケットが装着され、そのフラッシュランプと反射鏡を収容する器体に、パソコン用小型冷却ファンとして汎用されている小型の冷却ファンが、フラッシュランプの陰極側端部と対向して設置されると共に、その冷却ファンと正対するフラッシュランプの端板部及び冷却ファンとフラッシュランプの陰極側端部との間に介在する器体の照射窓枠の部分とに冷却ファンの送風による冷却効果を高める放熱フィンが形成された構成とするものである。
図2は本発明に係る光パルス照射装置とその照射器の一例を概略的に示す断面図、図3はその照射器の平面図であって、本例の光パルス照射装置は、図1に示すカード1を立てた状態で載せて搬送する主ベルト5と、該主ベルト5に載せられたカード1の上縁部4をその左右両面側から挟持して主ベルト5と同一方向に等速で走行する一対の補助ベルト6R、6Lとで成るワーク搬送機構によって搬送されるカード1の搬送路を挟んでその両側から互いに対向するように左右一対の照射器7R、7Lが設置されている。
照射器7R、7Lは、夫々その器体8内に、カード1に光パルスを放射して該カード1に形成されたバイアルビン2の内面と内容液を殺菌処理するフラッシュランプ9と該ランプの放射光を反射する反射鏡10が設けられると共に、各々のフラッシュランプ9の光量を反射鏡10の背面側からモニタする光検出器11R、11Lが設けられている。
光検出器11R、11Lは、その受光部12が、フラッシュランプの放射光を直接受光してこれを電気信号に変換する光電変換素子で構成されるか、もしくはフラッシュランプの放射光をファイバ端から入射させて光電変換素子に伝送する光ファイバ等で構成されて、各照射器7R、7Lのフラッシュランプ9のランプ軸Xと平行する反射鏡10の中心線上に形成されたスリット13を通じてフラッシュランプ9の放射光を受光するように配置されると同時に、対向する照射器に設けられたフラッシュランプ9の発光部14が受光角度に入らない取付角度で配置されている。
これにより、光パルスを照射して処理するカード1の搬送路を挟んでその両側から互いに対向するように設置された各照射器7R、7Lのフラッシュランプ9を同時に発光させても、一方の照射器7R(又は7L)に設けられたフラッシュランプ9の放射光がこれと対向する他方の照射器7L(又は7R)に設けられたフラッシュランプ9の光量をモニタする光検出器11R(又は11L)の受光部12に入射する量が著しく少ないので、両照射器7R、7Lのフラッシュランプ9の光量を各々の光検出器11R、11Lで精度良く検出して、フラッシュランプ9の作動不良による処理品質のバラツキを確実に防止することができると同時に、フラッシュランプ9のランプ寿命を知ってランプ交換を適切に行なうことができる。
照射器7R、7Lに設ける反射鏡10は、その反射面が半楕円状の断面形状に成形されると共に、フラッシュランプ9のランプ軸Xと平行に沿った中心部で2分割されて、その半割部10U、10Dが、反射鏡10の中心部側に設けたヒンジ15U、15Dによって互いに接近又は離反する方向にチルト可能に取り付けられ、各々をチルトさせてその取付角度を個別に調節することができるようになっている。また、図示は省略するが、各ヒンジ15U、15Dは、半割部10U、10Dの取付位置も調整できるようにするため、フラッシュランプ9に対して接近又は離反する方向と、該方向に対して直交する方向とに移動可能に設けられている。なお、反射鏡10の半割部10U及び10Dが双方間に若干の隙間をあけて取り付けられることによって前記スリット13が形成されている。
このように、反射鏡10が2分割されてその半割部10U、10Dの取付角度や取付位置が調整可能な構成となっていれば、例えば図4(a)の如くフラッシュランプ9の放射光を反射する一方の半割部10Uの二次焦点(集光位置)Qが、フラッシュランプ9の直接放射光の照度分布が最も高くて肉厚も小さいバイアルビン2の胴部中央に位置する場合に、その半割部10Uを図4(b)の如くチルトさせて該半割部10Uの二次焦点Qを肉厚の大きいバイアルビン2の上部に位置させるように調整し、また、図示は省略するが、他方の半割部10Dも、肉厚が大きくてフラッシュランプ9の直接放射光の照度分布が低いバイアルビン2の下部(底部)に二次焦点を位置させるように調整することにより、フラッシュランプ9の光出力を必要以上に高めることなく、バイアルビン2全体を確実に殺菌処理することができる。
フラッシュランプ9は、ガラス製発光管16の管内に対向して配置された一対の電極17、18間が発光部14となり、発光管16は電極17、18を保持する部分がシュリンク加工によって凹み形状となっている。更に、このフラッシュランプ9は、図5の如く、該ランプの冷却水が循環供給される透明な円筒管で成る水冷ジャケット19の内部に同心状に配設されて、フラッシュランプ9の陰極となる電極17が収容される水冷ジャケット19の片端側を保持するジャケットホルダ20に、冷却水を供給する給水口21が設けられると共に、該給水口21が、図5(a)の縦断面図の如く、水冷ジャケット19の片端側から他端側へ向けて冷却水を一定の傾斜角度で流入させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が、図5(b)の横断面図の如く、冷却ジャケット19の中心Oからその半径方向へ偏倚した方向に開口された構成となっている。なお、図中22は、ジャケットホルダ20の端部を蓋するように封止すると同時にフラッシュランプ9を水冷ジャケット19の中心に配するように発光管16の端部を保持固定する発光管取付ベースである。
しかして、給水口21を通じて水冷ジャケット19の片端側に供給される冷却水は、その水冷ジャケット19内に配設されたフラッシュランプ9の外周に沿って巻き付くように旋回するスパイラル状の流れを生じ、そのスパイラル状の流れは、フラッシュランプ9の電極17付近が発光管16のシュリンク加工によって凹み形状となっていても、その凹み形状の部分で流速が著しく低下することがないので、ランプ発光時に最も高温となる電極17付近を効果的に冷却することができる。
なお、図示は省略するが、水冷ジャケット19の他端側に図5に示すジャケットホルダ20と同型のジャケットホルダを設ければ、その水冷ジャケット19の他端側に給水口21と対称形を成す排水口が形成される。つまり、水冷ジャケット19の他端側から冷却水を排出する排水口が、その冷却水を水冷ジャケット19の片端側から他端側へ向けて一定の角度で流出させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケット19の中心Oからその半径方向に偏倚した方向に開口された構成となる。これにより、水冷ジャケット19の片端側から他端側へスパイラル状に流れる冷却水をその他端側に設けられた排水口から円滑に流出させることができるので、水冷ジャケット19内における冷却水の流速低下を抑制してフラッシュランプ9の冷却効果をより高めることができる。
また、各照射器7R、7Lは、上記の如くフラッシュランプ9に水冷ジャケット19が装着されると共に、図6の如く、フラッシュランプ9と反射鏡10を収容する器体8に、フラッシュランプ9の少なくとも陰極となる電極17が設けられた側の端部に向かって送風する小型の冷却ファン23が設置され、更に、フラッシュランプ9から伝わる熱で高温となる器体8内の面部に、冷却ファン23の送風による冷却効果を高める放熱フィン26、27が形成されている。つまり、照射器7R、7Lの器体8には、冷却ファン23がフラッシュランプ9の陰極側端部と対向して設置されると共に、その冷却ファン23と正対するフラッシュランプ9の端板部24と、冷却ファン23とフラッシュランプ9の陰極側端部との間に介在する器体8の照射窓枠25の部分とに各々放熱フィン26、27が形成されている。また、反射鏡10の背面側には、これを冷却する水冷ジャケット28が装着されている。
これにより、照射器7R、7Lに設けたフラッシュランプ9と反射鏡10は、水冷と空冷を併用して効果的に冷却することができる。また、そのフラッシュランプ9と反射鏡10を設けた器体8の各部は、パソコン用小型冷却ファン等の安価で取り付けが容易な冷却ファン23によって効果的に冷却することができる。なお、照射器7R、7Lは、殺菌処理以外の用途にも勿論使用することができる。
本発明に係る光パルス照射装置で光パルスを照射するワークの例を示す図 本発明に係る光パルス照射装置とその照射器の一例を概略的に示す断面図 本発明に係る光パルス照射装置とその照射器の平面図 本発明に係る照射器の反射鏡の作用を示す図 本発明に係る照射器のフラッシュランプとその水冷ジャケットの断面図 本発明に係る照射器の器体とフラッシュランプの空冷機構を示す図
符号の説明
1 カード(ワーク)
7R 照射器
7L 照射器
8 器体
9 フラッシュランプ
10 反射鏡
10U 半割部
10D 半割部
11R 光検出器
11L 光検出器
12 受光部
13 スリット
14 フラッシュランプの発光部
15U ヒンジ
15D ヒンジ
16 発光管
17 電極(陰極)
18 電極
19 水冷ジャケット
20 ジャケットホルダ
21 給水口
23 冷却ファン
24 フラッシュランプの端板部
25 照射窓枠
26 放熱フィン
27 放熱フィン

Claims (7)

  1. 光パルスを放射するフラッシュランプとその放射光を反射する反射鏡が設けられた照射器を備える光パルス照射装置において、光パルスを照射して処理するワークの搬送路を挟んで両側に前記照射器が互いに対向するように設置され、それら照射器に各々のフラッシュランプの光量をモニタするための光検出器が設けられると共に、該光検出器の受光部が、対向する照射器に設けられたフラッシュランプの発光部が受光角度に入らない取付角度で配置されていることを特徴とする光パルス照射装置。
  2. 前記光検出器の受光部が、その光検出器を設けた照射器のフラッシュランプのランプ軸と平行する前記反射鏡の中心線上に形成されたスリットを通じてフラッシュランプの放射光を受光するように配置されている請求項1記載の光パルス照射装置。
  3. 前記照射器に設けられた前記フラッシュランプが、該ランプの冷却水が循環供給される透明な円筒管で成る水冷ジャケットの内部に同心状に配設され、水冷ジャケットの片端側から冷却水を供給する給水口が、その冷却水を水冷ジャケットの片端側から他端側へ向けて一定の傾斜角度で流入させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケットの中心からその半径方向へ偏倚した方向に開口されている請求項1又は2記載の光パルス照射装置
  4. 前記給水口が、前記フラッシュランプの陰極側が位置する水冷ジャケットの片端側に設けられている請求項3記載の光パルス照射装置
  5. 前記水冷ジャケットの他端側から冷却水を排出する排水口が、その冷却水を水冷ジャケットの片端側から他端側へ向けて一定の角度で流出させる傾斜孔で形成されると共に、該傾斜孔が冷却ジャケットの中心からその半径方向に偏倚した方向に開口されている請求項3又は4記載の光パルス照射装置
  6. 前記照射器に設けられた前記フラッシュランプに水冷ジャケットが装着され、該フラッシュランプとその反射鏡を収容する器体に、フラッシュランプの少なくとも陰極側端部に向かって送風する小型の冷却ファンが設置されると共に、フラッシュランプから伝わる熱で高温となる器体内の面部に、前記冷却ファンの送風による冷却効果を高める放熱フィンが形成されている請求項1又は2記載の光パルス照射装置
  7. 前記冷却ファンが、前記フラッシュランプの陰極側端部と対向して設置されると共に、その冷却ファンと正対するフラッシュランプの端板部と、冷却ファンとフラッシュランプの陰極側端部との間に介在する器体の照射窓枠の部分とに前記放熱フィンが形成されている請求項6記載の光パルス照射装置
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