JP4296394B2 - 化粧製品などの塗布具および当該塗布具の製造方法 - Google Patents

化粧製品などの塗布具および当該塗布具の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、特に化粧製品、具体的にはメークアップ製品および/またはケア製品などの製品を塗布するための用具に関する。製品は、肌または爪に塗布されるもの、あるいは特に毛髪、睫毛または眉などの角質繊維に塗布されるものとすることができる。
【0002】
メークアップの分野では、常に新しい効果が探求されている。
これは、ボリュームを増す、自然に見える、曲線がより美しい、または長くみえるなどのメークアップ効果や、あるいはこれら基本的な特徴を組み合わせたメークアップ効果が望まれる、マスカラの分野で顕著である。
【0003】
また、そのレオロジーにより従来の塗布具では塗布できない新しいメークアップ組成物の登場により、新しい塗布用具に求められる方向性が決定される。
したがって、特許文献には、新しいメークアップ効果を生むこと、または特殊なレオロジーを有する組成物の塗布を目的とする用具を開示した特許が多くある。
【0004】
【従来の技術】
例えば、そのような特許に開示されたものとして、塗布部材(通常は繊維)の密度および/または形状、縦方向および/または横方向の特性、支持体および/または塗布部材の材質、塗布用具に施す処置、またはその他全体的包装の部材が独特であるもの、および塗布用具をその一部に有する塗布具アセンブリ(例えば拭き取り具)が挙げられる。
【0005】
具体的には、フランス国特許出願公開第2668905号に、ブラシをねじって所望の形状に刈り込んだ後、繊維の先端を熱して溶解することにより、繊維の先端に、ポリマー物質が親和する結果としてできる小さな球形状のふくらみを形成する、マスカラブラシの製造方法が開示されている。そのような処置の後も、繊維は実質的に真っ直ぐなままである。
【0006】
別の例としては、米国特許出願公開第5161554号に開示された、ねじりブラシ型のマスカラブラシが挙げられ、該ブラシでは、その長手方向の軸に沿って、繊維部分の位置が変化する。繊維部分はジグザグ状でも波状でもよい。この結果、繊維は初め一方向へ向かい次いで別の方向へ向かう曲線となり、その曲率半径は湾曲が変化するたびに最大半径と最小半径の間で変化する。
【0007】
この文献には、特に繊維の抽出の間、または抽出後に行われる、所望の特性を与えるための特定の操作が記載されている。
処置後、繊維を従来の方法により層状にし、U字型のワイヤの両側の間に挿入する。次いで両側を互いに対してねじり、繊維を多数回巻きのらせん形状にする。
【0008】
経験的に、以下のことが分かる:
i)繊維の抽出段階で変形が行われる場合、抽出段階のために必然的に最小曲率が大きくなる。
ii)抽出後の処置の結果として変形が得られる場合、同様に最小曲率が大きくなり、それらを層に形成してU字型のワイヤの両側の間に配置し、該ワイヤの両側をねじるという過程を、自動化手段により操作するのに大きな問題を生じる。
【0009】
また、マスカラブラシを成形により製造することが知られている。型は、一般的に真っ直ぐな部材からなる塗布部材の自由端が、フォーク状またはフック状に終端するように設計される。これら端部は成形により得られるため、その相対的方向は事前に決まっている。製作の観点から、結果は好ましくない。また、所望のメークアップの種類毎に型が必要となる。
【0010】
マスカラブラシの場合、繊維の自由端を研磨して複数の束にすることが知られている。湾曲部の繊維の部分は、この種の機械的処理のみにより作成したものでよい。しかしながら、これら湾曲部は、繊維の端にだけ位置する。また、この場合、曲率半径を50mmまで下げることは困難である。
この種の曲率半径では、メークアップに関する限り、目立った効果は得られない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
よって、本発明の目的の1つは、従来の用具について上述した問題のすべてまたは一部を解決する、特にメークアップおよび/またはケア製品の塗布用具を提供することである。
【0012】
特に、特定のメークアップ効果を得るという観点から1つの解決法となる、または従来の用具で得られるメークアップとは異なるメークアップを行うことができる、メークアップ製品および/またはケア製品の塗布用具を提供することが本発明の目的である。
【0013】
本発明の別の目的は、経済的に製作できる用具を提供することである。
【0014】
本発明のまた別の目的は、工場の一部で実行するのに単純で経済的な、特にケア製品および/またはメークアップ製品の塗布具を製造する方法を提供することである。
【0015】
その他の目的は以下の詳細な説明から明らかにする。
【0016】
【課題を解決するための手段および実施の形態】
本発明によると、上記の目的は、少なくとも1つの自由端を有する高分子繊維の構成を備えた、特にメークアップ製品および/またはケア製品などの製品の塗布用具を提供することによって達成される。該繊維は支持体に固定的に取り付けられ、場合によっては
i)支持体から1または複数の自由端へ連続し、且つ
ii)平均45mm未満の曲率半径を有する
少なくとも1つの湾曲部を有し、当該湾曲部は互いにランダムな方向を向いている。
【0017】
「連続する」という表現は、支持体と自由端の間で湾曲の方向が逆になることがない、ということを意味する。
【0018】
この種の湾曲は、塗布用具のすべてまたは一部を中程度の熱、すなわち、湾曲させる前記繊維を、形成するポリマーのガラス転移温度より高く、半結晶性ポリマーの場合前記ポリマーの融点より低い温度に曝すことにより得るのが好ましい。
【0019】
加熱時間は、所望の湾曲を得ることができるように、繊維の材料および直径に合わせて、および上述のフランス国特許出願公開第2688905号に開示されているような、繊維の実質的な不足および特に先端における断面の変化の原因となり得る材料の親和を起こさないように調整する。
【0020】
約45mmの制限値を超える値では、特にメークアップ効果という観点から、殊に塗布される製品のレオロジーによっては、効果が十分でない場合がある。
【0021】
繊維の曲率が大きいと、繊維の密度が高いとしても、特にねじり型のマスカラブラシの場合、各湾曲について隣り合う2つの湾曲間の差が実質的に低減し、混合効果がもたらされ、よってメークアップが塊状に塗布されることを防止できる。
【0022】
実際、繊維の密度、直径、断面の形状、またはブラシの形状などの他のパラメータと共に繊維の曲率半径に働きかけることにより、自然なメークアップから、重厚なメークアップへ、および/または長さまたは湾曲の量を増やした、または減らしたメークアップへと、メークアップを変えることが可能になる。
【0023】
また、曲率が大きいことにより、メークアップ用の塗布具の場合、従来の塗布具により得られるメークアップの種類と比較して新しい種類のメークアップを得ることができ、しかも同一のメークアップ組成物を使用してそれが可能である。
【0024】
マニキュアまたはネイルケア組成物の塗布具の場合、塗布具ははけの形態に構成されており、繊維の曲率により繊維の一本一本の間に空間が作られ、よってはけの繊維の間に保持される製品の量が増大する。この事実により、ブラシに1回製品を含ませるだけで長い間塗布を続けることができる。
【0025】
また、この種のはけにおける繊維の小束という特殊な構成により、爪に斑点状に塗布できるという効果が得られる。
【0026】
好適には、前記繊維は支持体から対応する自由端までほぼ一定の曲率を有する。「ほぼ一定」という表現は、曲率半径の変化が平均値の15%未満、好適には10%未満であることを意味する。
【0027】
本発明によれば、塗布用具は、互いにほぼ平行で、歯ブラシのように支持体の軸に垂直に伸びる毛から構成してもよい。そのような塗布具は、一般に、使用前に水で湿らすことが必要な、固形ケーキの形態で提供される製品に使用される。
【0028】
湾曲部の曲率半径の平均は、好適には2mmから40mm、さらに好適には2mmから30mmである。また、3mmより大きく20mm未満であるとさらに好ましく、最適には3mmから10mmである。
【0029】
有利には、前記繊維は熱可塑性の材料から作り、特にポリアミド、または熱可塑性エラストマーから作るのが有利である。熱可塑性材料は、完全に非結晶質か、半結晶性でよい。
例として、タイネックス(Tynex)(登録商標)という商品名で市販されているポリアミド6sを挙げることができる。
【0030】
繊維の直径は、100分の6mmから100分の35mm、好適には100分の10mmから100分の25mmとすることができる。
【0031】
1つの実施形態では、塗布用具は実質的に真っ直ぐな繊維または繊維部分を有している。
【0032】
あるいは、塗布用具は、第1の曲率半径平均値を有する湾曲部分からなる第1グループと、第1の曲率半径平均値とは異なる第2の曲率半径平均値を有する湾曲部分からなる第2グループとを備える。
第1および第2グループの曲率半径の差異は、異なる材料から形成され、特に異なるガラス転移温度を有する第1型および第2型の繊維を使用することにより生じたものでよい。
【0033】
しかしながら、同一の材料から形成された繊維に同等の差異を得ることもできる。これを実現するのには、以下のように複数の方法がある:
i)2つのグループを形成する湾曲部に行う熱処理の条件を、温度または加熱時間の観点から変える。
ii)第1グループを形成する湾曲部をなす繊維部分と、第2グループを形成する湾曲部をなす繊維部分で、直径および/または形状を変える。
【0034】
したがって、中実または空洞の毛、または、円形、三角形、長形またはC字型の断面あるいは4つ葉のクローバー(四角形)の形状の断面を有する毛を、単独または組み合わせて使用することもできる。その他の形状も使用可能である。
【0035】
複数の異なる湾曲部のグループを互いに組み合わせることにより、特にメークアップに関し、特別の用途に合う結果を得る補助とすることができる。また、それらのグループを別々に使用することにより、処理する部位に合わせた使用が可能である。
【0036】
有利には、支持体は、特にワイヤからなる2つのストランドを互いにねじり合わせて形成したねじり芯から形成し、該ねじり合わせた2つのストランドの間に繊維を保持して固定し、該繊維を芯に対して放射上に伸ばす。本用具は角質繊維に製品を塗布するのに適し、特にアイシャドウまたは眉墨に適している。
【0037】
この好適な実施形態に適した塗布具では、ねじり芯によりほぼその中央に保持された各繊維が、それぞれ支持体から対応する自由端へ伸びる2つの部分を備える。そのような塗布具は下記のようなものであってよい:
i)両部分の繊維が湾曲しており、両部分の曲率は同一でも異なっても良い。
ii)一方の部分の繊維が湾曲しており、他方は真っ直ぐである。
iii)両部分の繊維は真っ直ぐであり、上記i)およびii)の分類の一方または両方の繊維が混合している。
【0038】
好適には繊維はらせん状に構成され、一巻きの繊維の数は5から80、好適には10から45である。らせん状の設計は、繊維の湾曲の度合いによって、塗布具の表面においてはっきりと認知可能でも、やや認知可能でもよく、またはまったく認知できなくともよい。
【0039】
塗布用具の断面は円形または多角形、特に三角形、四角形あるいは五角形でよい。また、他の形状を考慮しても良い。
【0040】
ねじり芯は真っ直ぐでも湾曲していてもよい。
【0041】
ねじり芯は、ブラシを垂直に立てた状態で側方から見たときに左から右へ上る複数の巻きを有している。この場合、ブラシは「反時計まわりのねじり」を有すると言える。
あるいは、ねじり芯は、ブラシを垂直に立てた状態で側方から見たときに右から左へ上る複数の巻きを有していてもよい。この場合、ブラシは「時計まわりのねじり」を有すると言える。
【0042】
異なる曲率を有する複数のグループからなる湾曲部を備える塗布具の場合、前記曲率は支持体上で互いに混合していてもよい。
あるいは、湾曲部の異なるグループは支持体上の異なる部分に配置されてもよい。
【0043】
このように、湾曲部の第1および第2グループは支持体の長手方向の軸に沿って配置することができる。
あるいは、ねじり芯のまわりに斜めに配置することもできる。
【0044】
本発明の別の様態では、特にメークアップ゜製品および/またはケア製品の塗布に使用する用具の製造方法が提供され、該方法は:
i)複数の高分子繊維を支持体上に固定する段階と、
ii)繊維を支持体に固定させた後、繊維の少なくとも一部を:
a)前記繊維が少なくとも1つの湾曲部を有し、および
b)前記繊維の長さが実質的に変わらない
ように、高分子材料のガラス転移温度より高い温度に一定の時間曝す段階と
を含む。
【0045】
半結晶性の材料の場合、繊維を、それを形成する材料の融点よりも実質的に低い温度まで過熱する。
前記繊維の過熱は、従来の方法、特に過熱液に浸すか、加熱した空気に曝すか、または特に赤外線放射などを放射することにより行うことができる。
【0046】
好適には、約100℃に加熱した水に繊維を浸すことにより加熱を行う。この温度は、そのガラス転移温度が50から60℃の間であり、融点が185℃であるポリアミド6繊維について十分であることが分かっている。
【0047】
繊維は前記液体に4から25秒、好適には7から15秒浸す。
【0048】
純粋に目安として挙げると、直径100分の13mmのポリアミド6繊維からなるねじりブラシにおいて、最大曲率が得られるのは、100℃の水で加熱して8秒後である。
【0049】
別の様態では、本発明は、特に化粧製品の収容および塗布のための:
a)塗布される製品を収容する容器、および
b)本発明による塗布具
を備えるアセンブリを目的とする。
【0050】
収容および塗布のためのアセンブリはまた、少なくともホルダから引き出される時に塗布用具が通過する拭き取り部を備えており、それにより繊維上、または繊維と繊維の間に存在する製品の量を測ることが可能である。
【0051】
上述の様態の他に、本発明は、添付図を参照して説明する非限定的な実施形態に関して説明する多数の様態を有する。
【0052】
【実施例】
図1は、現在睫毛または眉のメークアップに使用されている従来型のボトル型ブラシ50を示す。
【0053】
ブラシ50は、U字型に折り曲げられたワイヤの両側に毛52を挿入してねじり合わせたねじり芯51を備える。ねじり合わせるという動作により、毛52は、多少の距離を置いて位置する連続した巻きにより螺旋構造に形成される。毛52は支持体から放射状に伸び、実質的に真っ直ぐであるか、または少なくとも大きな曲率半径(60mmより大きい)を有する。
【0054】
ねじり芯51の毛のない部分はロッド53に取り付けられる。ブラシ50と反対に位置するロッド53の端部は、通常、ブラシ50の把持部となる部材およびブラシを取り付けるホルダを密封するための部材の両方を形成する部品(図示せず)に接続する。
【0055】
図2は図1と同じ種類の本発明によるブラシ1を示す。
【0056】
本実施例では、図1に示すブラシ50と同様に、ブラシ1を垂直に立てた状態で側方から見たときねじり芯3の巻きが左から右へ上っているため、ブラシ1は「反時計まわりのねじり」を有する。
【0057】
図1に示すブラシの場合と同様に、ねじり芯3の毛のない部分はロッド4の端部に固定されている。ブラシのねじり芯3はロッド4の軸と一致する軸Xに沿って真っ直ぐ伸びる。
【0058】
ブラシの毛2は、図1のブラシの毛52と違い、全長に亘って湾曲している。
投影器を使用して倍率10で測定したその平均曲率は、3から10mmである。使用した投影器は、ハウザー(登録商標)社により商品名H562で販売されている投影器である。
【0059】
繊維の湾曲は互いに対してランダムな方向を向いているが、好適な実施例においては、繊維への熱処理により、支持体から自由端まで曲率が一定となっていることに注意されたい。
【0060】
次に図11を参照する。図2に示す種類のブラシ1の製造段階を概略的に示す。
【0061】
第1ステップ200では、ワイヤの両側の間に層状の毛を挿入し、次いで両側をねじり合わせる。その結果、直径約15mmの円筒状のボトル型ブラシ201が得られる。
【0062】
次いでボトル型ブラシ201を所望の用途に適した円筒形状を有するようにせん断する(ステップ202)。その結果得られるブラシ203の大きいほうの直径は約7から8mmである。ブラシ203の毛は実質的に真っ直ぐである。
【0063】
次のステップ204では、ブラシ203を100℃の水に約8秒浸す。
その結果、高分子材料の成形が行われ、それにより繊維に平均直径3から10mmの湾曲が生まれる。
【0064】
前段までに説明した工程により製造されるブラシ1は、その毛2の湾曲がランダムな方向を向いているために生じる混合効果により、肉眼ではほとんど見ることのできない巻きを有する。
【0065】
1つの実施例では、毛の断面は円形で、その直径は100分の13mmであり、ポリアミド6からなる。
【0066】
ブラシは一巻きあたり23から25の毛を有する。
【0067】
図3(a)に示す軸Xに垂直なブラシ1の断面は円形である。
図3(b)に示す変形例では、ブラシ1の断面は四角形である。
図3(c)に示す別の変形例では、ブラシ1の断面は三角形である。
【0068】
毛2の断面は様々な形状にすることができる。
図4(a)では、毛2は中実で、円形の断面を有する。
図4(b)では、毛2は四葉のクローバー形の断面を有する。
図4(c)では、毛2は三角形の断面を有する。
図4(d)では、毛2は米粒形の断面を有する。
図4(e)では、毛2は空洞で、環状の断面を有する。
図4(f)では、毛2はC字形の断面を有する。
【0069】
ブラシ1の毛2は、すべて同じ種類の断面を有してもよく、または異なる種類の断面を有するものが混合したものでもよい。
【0070】
図5に示す変形例は、ブラシ1の一部のみ、すなわちねじり芯3の同じ一方の側に位置する部分のみに、図11のステップ204の熱処理を加えたものである。
【0071】
結果として得られたブラシ1は、ねじり芯3を中心に180度の範囲に亘り毛が真っ直ぐな部分5を、残りの部分に毛が湾曲している部分6を有する。部分5および6は、それぞれブラシ1の全長に亘る。
【0072】
部分5は睫毛に製品を塗布するために使用される。部分6は睫毛を分離するために使用される。
【0073】
図6の変形例では、ロッド4の反対側に位置するブラシ1の前方半分のみに、図11のステップ204の熱処理を加えたものである。
【0074】
結果として得られたブラシ1は、軸方向に並んで、ブラシ1の長さのほぼ半分に亘る第1部分に毛2が真っ直ぐな部分5を、残りの第2部分に毛2が湾曲している部分6を有する。
【0075】
前述の実施例の場合と同様に、部分5は睫毛に製品を塗布するために使用される。部分6は睫毛を分離するために使用される。
【0076】
図7に示すブラシ1の変形例は、ねじり芯3が湾曲している点で図2に示すブラシとは異なる。該湾曲は瞼上の睫毛のラインに実質的に対応させたものである。
【0077】
図8に示すブラシの変形例は、「時計まわりのねじり」を有する点で図2に示すブラシとは異なり、ブラシ1を垂直に立てた状態で側方から見たとき、ねじり芯3が右から左へ上っている。
【0078】
繰り返すが、図2のブラシによって得られるものとは異なるメークアップが得られる。
【0079】
図9に示す実施例では、塗布用具81は、爪にマニキュアを塗布するためのはけの形態に構成されており、軸Xを有するロッド83の端部に挟み込んだ毛82の束を有する。毛82の方向は軸Xにほぼ平行(軸Xに対する角度が45度未満)である。
【0080】
毛82の束とは反対側に位置するロッド83の端部は、はけ81の把持部となる部材およびブラシを取り付けるホルダを密封するための部材の両方を形成する部品84に接続する。
【0081】
はけ81の毛82の湾曲は、図8に示したマスカラブラシの毛の湾曲と同様に、単にはけ81を100℃の水におよそ10秒間浸すことにより生成する。
【0082】
毛82の湾曲により、毛が真っ直ぐである場合よりも多量の製品がはけに保持される。ブラシに製品を充填する時間がそれだけ改善されている。
【0083】
図10には、図2ないし8を参照して上記に説明した塗布用具1を備えた収容および塗布のためのアセンブリ100を示す。アセンブリ100は、マスカラなどの化粧製品の一回分の使用量を含むホルダ101と、塗布具110とを備える。塗布具110は、軸Xを有するロッド4の端部に固定されたねじりブラシ型の塗布用具1を備える。ロッド4の他方の端部はホルダ101を密封するキャップも形成する把持部材7に固定されている。ホルダ101は、この例では一方の端が柔軟な環状リップ107となっている円筒状のスリーブにより形成された拭き取り部材106を備える。塗布具110がホルダ101に取り付けられる位置では、塗布用具1は拭き取りリップ107とホルダの末端壁との間に位置している。オープンセルまたはセミオープンセルの発泡体ブロックなど、他の種類の拭き取り部材を使用しても良い。該拭き取り部材を軸方向に溝または経路が貫通しており、それによって画定される縁は何も圧力が掛かっていない状態で互いに接触している。
【0084】
塗布具を使用する際には、部材7により形成されるキャップをねじって外し、塗布具110をホルダ101から引き出す。次いで、塗布用具1を拭き取り用具106に通過させ、櫛部または毛に分配される製品の量を調整する。塗布具を引き出すための運動は、ほぼ軸Xに沿った方向に行う。使用後、塗布用具1を再び拭き取り部材106に通過させて塗布具をホルダに戻す。
【0085】
上述の説明では、本発明の好適な実施例を説明した。請求の範囲に規定される本発明の範囲から逸脱することなく、それら実施例に変更を加えることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の先行技術によるねじりブラシ型の塗布具を示す。
【図2】 本発明の第1実施例による塗布用具の概略図である。
【図3】 図3(a)ないし3(c)は、図2の塗布用具の断面の例を示す。
【図4】 図4(a)ないし4(f)は、本発明による塗布用具に使用できる繊維の断面の例を示す。
【図5】 本発明の第2実施例による塗布用具の概略図である。
【図6】 本発明の第3実施例による塗布用具の概略図である。
【図7】 本発明の第4実施例による塗布用具の概略図である。
【図8】 本発明の第5実施例による塗布用具の概略図である。
【図9】 本発明の第6実施例による塗布用具の概略図である。
【図10】 本発明による塗布用具を使用した、包装および塗布のためのアセンブリの概略図である。
【図11】 本発明の1つの実施例による製造方法の工程を示す概略図である。
【符号の説明】
1、81 本発明による塗布用具(ブラシ、はけ)
2、52、82 毛
3、51 ねじり芯
4、53、83 ロッド
5 毛が真っ直ぐな部分
6 毛が湾曲している部分
7 把持部材
50 従来型のボトル型ブラシ
100 収容および塗布のためのアセンブリ
101 ホルダ
106 拭き取り部材
107 環状リップ
110 塗布具

Claims (9)

  1. 少なくとも1つの自由端を有する高分子繊維(2、82)の構成を備えた化粧製品および/またはケア製品を塗布するための用具(1、81)であって、当該繊維は、支持体(3、83)に固定され、
    i)支持体から自由端へ連続し、且つ
    ii)45mm未満の平均曲率半径を有する、
    少なくとも1つの湾曲部を有し、当該湾曲部は互いにランダムな方向を向き、
    第1の平均曲率半径を有する湾曲部からなる第1グループと、第1の平均曲率半径とは異なる第2の平均曲率半径を有する湾曲部からなる第2グループとを備えることを特徴とする用具。
  2. 前記湾曲部からなる第1および第2グループが、異なる材料からなる繊維から形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の用具(1、81)。
  3. 前記湾曲部からなる第1および第2グループが、同一の材料からなる繊維から形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の用具(1、81)。
  4. 支持体が2つのストランドを互いにねじり合わせて形成したねじり芯(3)によって形成されており、繊維(2)が該ねじり合わせた2つのストランドの間に固定的に保持されて、ねじり芯(3)に対して放射状に伸びてらせん状に構成されており、一巻き当たりの繊維の数が5から80であることを特徴とする、角質繊維への製品の塗布に使用するための、請求項1から3のいずれか1項に記載の用具(1、81)。
  5. 第1グループを形成する湾曲部と第2グループを形成する湾曲部とが支持体上で混合していることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の用具(1、81)。
  6. 第1および第2グループ(5、6)が分離していることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の用具(1、81)。
  7. メークアップ製品および/またはケア製品を塗布するための用具(1、81)の製造方法であって、
    i)複数の高分子繊維(2、82)を支持体(3、83)上に固定する段階と、
    ii)繊維を支持体上に固定した後、繊維(2、82)の少なくとも一部を:
    a)前記繊維(2、82)が少なくとも1つの湾曲部を有し、且つ
    b)前記繊維(2、82)の長さが実質的に変化しない
    ように、繊維を形成する高分子材料のガラス転移温度より高い温度に一定の時間曝す段階とを含み、
    前記用具が、第1の平均曲率半径を有する湾曲部からなる第1グループと、第1の平均曲率半径とは異なる第2の平均曲率半径を有する湾曲部からなる第2グループとを備えることを特徴とする方法。
  8. 前記繊維(2、82)の加熱は加熱した液体に浸して実行され、繊維(2、82)を前記液体に浸す時間は、4から25秒であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 角質繊維のためのメークアップ製品および/またはケア製品を収容および塗布するためのアセンブリ(100)であって、
    a)塗布する製品を収容するリザーバ(101)、および
    b)請求項1から請求項6のいずれか1項による塗布用具(1、81)
    を備えるアセンブリ。
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