JP4295630B2 - 油圧式建設機械の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は油圧式建設機械の制御装置に係り、特に、油圧回路に備えられた電磁比例弁と当該電磁比例弁の駆動を制御する制御回路とを接続する配線の短絡及び断線を検出する手段に関する。
従来より、油圧回路に備えられた電磁比例弁の制御装置として、図3に示すように、指令された制御目標値に対応する目標電流値の出力及び指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線の監視を行うコントローラ(CPU)101と、コントローラ101から出力される目標電流値をD/A変換するD/A変換部102と、D/A変換された信号を多チャンネルの電磁比例弁の各チャンネルごとに振り分ける第1マルチプレクサ103と、目標電圧値を保持する目標電圧保持部104と、目標電圧値とフィードバック電圧値とを比較して多チャンネルの電磁比例弁104の各コイルに供給される励磁電流をフィードバック制御する積分加算部105と、コントローラ101にて演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換部106と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部107と、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される多チャンネルの電磁比例弁108と、多チャンネルの電磁比例弁108の各コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部109と、脈動する電圧変換部109の出力を平滑化する平滑部110と、電流電圧変換された多チャンネルの出力を選択する第2マルチプレクサ111と、選択された出力を増幅する第2増幅部112と、増幅された前記電圧変換部109の出力をA/D変換してコントローラ101に出力するA/D変換部113とを備えたものが提案されている(例えば特許文献1参照。)。
この制御装置は、電磁比例弁108の入力信号と出力信号とを検出することにより、第1増幅部107と電磁比例弁108とを接続する配線aの断線、当該配線aの短絡、電磁比例弁108と電圧変換部109とを接続する配線bの断線、当該配線bの短絡及び配線a,bの接続を検出することができ、配線a,bに異常を生じた場合における電磁比例弁108への励磁電流の遮断を制御することができる。
特開2001−028311
しかるに、前記従来例に係る制御装置は、電磁比例弁108の駆動を、コントローラ101、D/A変換部102、第1マルチプレクサ103、目標電圧保持部104、積分加算部105、PWM変換部106、第1増幅部107、電磁比例弁108及び電圧変換部109からなるハードウエアでフィードバック制御し、各配線a,bの異常監視を、電圧変換部109、平滑部110、第2マルチプレクサ111、第2増幅部112及びA/D変換部113を介してコントローラ101に入力される信号に基づいてソフトウエアにより行うので、電磁比例弁108の駆動制御速度に比べて配線a,bの異常監視速度が遅く、各配線a,bに異常が発生したときに電磁比例弁108の駆動を適正かつ迅速に制御することが困難で、例えばフロント部材が意図しない方向に動作するなどの不都合を起こしやすいという問題がある。
即ち、前記従来例に係る制御装置は、積分加算部105が電圧変換部109の出力電圧に基づいて電磁比例弁108に供給される励磁電流をフィードバック制御する構成であるため、配線bが車体グランドに短絡又は断線し、電圧変換部109の入力電流及び出力電圧がゼロになると、積分加算部105へのフィードバック電圧もゼロになって、積分加算部105の出力電圧が大きくなるので、PWM変換部106からのPWM出力が大きくなり、電磁比例弁108に供給される励磁電流が増加する。そして、上記のように前記従来例に係る制御装置は、電磁比例弁108の駆動制御速度に比べて配線a,bの異常監視速度が遅いために、コントローラ101による電磁比例弁108の停止制御が電磁比例弁108に供給される励磁電流の増加に追いつかず、建設機械のフロント部材が意図しない方向に動作するなどの安全上の問題を生じる。
特に、前記従来例に係る制御装置は、配線aの断線、配線aの短絡、配線bの断線、配線bの短絡及び配線a,bの接続の全てについて検出しているので、配線a,bの異常監視にことさら長時間を要し、電磁比例弁8の駆動を適正かつ迅速に制御することが難しい。
本発明は、かかる従来技術の不備を解決するためになされたものであり、その目的は、電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡又は断線を検出することができ、当該配線の短絡又は断線が検出されたとき速やかに電磁比例弁の駆動を停止可能な油圧式建設機械の制御装置を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、油圧式建設機械の制御装置を、指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線を監視するコントローラと、演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換部と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部と、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される電磁比例弁と、コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部と、当該電圧変換部の出力を前記PWM出力に同期して積分する積分部と、当該積分部の出力値をデジタル化して前記コントローラに出力するA/D変換部とを備えた油圧式建設機械の制御装置において、前記電圧変換部及び前記積分部の出力に所定電圧を加算する電圧加算部を付加すると共に、前記コントローラにて前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧よりも高いか低いか同じであるかの判定と前記PWM変換部から前記PWM出力が出力されているか否かの判定を行い、前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧よりも低いと判定された場合には、前記電磁比例弁と前記電圧変換部とを接続する配線の短絡が検出されたとして前記PWM変換部からの前記PWM出力の出力を停止し、前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧と同じであると判定され、かつ、前記PWM変換部から前記PWM出力が出力されていると判定された場合には、前記配線の断線が検出されたとするという構成にした。
このように、油圧回路に備えられた電磁比例弁の制御装置を、指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線を監視するコントローラと、演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換部と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部と、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される電磁比例弁と、コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部と、当該電圧変換部の出力を前記PWM出力に同期して積分する積分部と、当該積分部の出力値をデジタル化して前記コントローラに出力するA/D変換部とを備える構成にすると、コントローラに記憶されたソフトウエアにより電磁比例弁の励磁電流をフィードバック制御することができるので、電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡又は断線の検出とPWM変換部の停止制御をソフトウエア上で行うことができる。よって、配線の異常監視の遅れによる励磁電流の増加を防止することができ、フロント部材が意図しない方向に動作する等の不都合を確実に防止することができて、建設機械の安全性を高めることができる。また、電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡又は断線のみを検出することにより、配線の異常監視ひいてはPWM変換部の駆動制御を迅速化できるので、配線の異常に起因する建設機械の異常動作を確実に防止することができる。
加えて、電圧加算部にて電圧変換部及び積分部の出力に所定電圧を加算し、コントローラにてA/D変換部の出力値が所定電圧よりも高いか低いか同じであるかの判定とPWM変換部からPWM出力が出力されているか否かの判定を行うと、A/D変換部の出力値が所定電圧よりも低いと判定された場合には電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡を検出することができ、また、A/D変換部の出力値が加算された所定電圧と同じであると判定され、かつ、PWM変換部からPWM出力が出力されていると判定された場合には前記配線の断線を検出することができるので、前記配線の短絡と断線とを区別して検出することができ、配線の短絡に起因する不都合の発生を確実に防止することができる。また、電圧変換部及び積分部の出力に所定電圧を加算すると、コントローラにおいてA/D変換部の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がないので、オペアンプなどを用いて前記配線の短絡と断線とを正確に検出することができる。さらに、A/D変換部の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がないことから、A/D変換部の出力値の判定に高価なオペアンプやマイナス電源を必要とせず、制御装置の低コスト化を図ることができる。
また、本発明は、前記構成の油圧式建設機械の制御装置において、前記コントローラ、前記電圧変換部、前記積分部及び前記A/D変換部の誤差を考慮し、前記コントローラにて、前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧と前記各部のトータル誤差との和よりも高いか、前記所定電圧と前記トータル誤差との差よりも低いか、前記所定電圧と前記トータル誤差との和又は前記所定電圧と前記トータル誤差との差と同じであるかの判定を行うという構成にした。
このように、コントローラ、電圧変換部、積分部及びA/D変換部の誤差を考慮してA/D変換部の出力値の判定を行うと、コントローラ、電圧変換部、積分部及びA/D変換部の誤差に起因する短絡及び断線の判定ミスを防止できるので、制御装置の信頼性をより高めることができる。
本発明の油圧式建設機械の制御装置によると、コントローラに記憶されたソフトウエアにより電磁比例弁の励磁電流をフィードバック制御することができるので、電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡又は断線の検出及びPWM変換部の停止制御をソフトウエア上で行うことができる。よって、配線の異常監視の遅れによる励磁電流の増加を防止することができて、フロント部材が意図しない方向に動作する等の不都合を確実に防止することができ、建設機械の安全性を高めることができる。また、電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡又は断線のみを検出することにより、配線の異常監視ひいてはPWM変換部の駆動制御を迅速化できるので、配線の異常に起因する建設機械の異常動作を確実に防止することができる。
また、本発明の油圧式建設機械の制御装置は、電圧加算部にて電圧変換部及び積分部の出力に所定電圧を加算し、コントローラにてA/D変換部の出力値が所定電圧よりも高いか低いか同じであるかの判定とPWM変換部からPWM出力が出力されているか否かの判定を行うので、A/D変換部の出力値が所定電圧よりも低いと判定された場合には電磁比例弁と電圧変換部とを接続する配線の短絡を検出することができ、また、A/D変換部の出力値が加算された所定電圧と同じであると判定され、かつ、PWM変換部からPWM出力が出力されていると判定された場合には前記配線の断線を検出することができて、前記配線の短絡と断線とを区別して検出することができ、配線の短絡に起因する不都合の発生を確実に防止することができる。また、電圧変換部及び積分部の出力に所定電圧を加算するので、コントローラにおいてA/D変換部の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がなく、オペアンプなどを用いて前記配線の短絡と断線とを正確に検出することができる。さらに、A/D変換部の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がないことから、A/D変換部の出力値の判定に高価なオペアンプやマイナス電源を必要とせず、制御装置の低コスト化を図ることができる。
以下、本発明に係る油圧式建設機械制御装置の実施形態を、図1及び図2に基づいて説明する。図1は実施形態に係る油圧式建設機械制御装置の構成を示すブロック図、図2は実施形態に係る油圧式建設機械制御装置において行われる短絡及び断線の検出手順を示すフロー図である。
図1に示すように、本例の油圧式建設機械制御装置は、指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線を監視するコントローラ1と、演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換用IC2と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部3、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される多チャンネルの電磁比例弁4と、多チャンネルの電磁比例弁4の各コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部5と、電流電圧変換された多チャンネルの出力を選択するマルチプレクサ6と、選択された出力を増幅する第2増幅部7と、増幅された電圧変換部5の出力をPWM出力に同期して積分する積分部8と、積分部8の出力値をデジタル化して前記コントローラ1に出力するA/D変換部9と、電圧変換部5、第2増幅部7及び積分部8の出力に所定電圧Kを加算する電圧加算部10とを備えてなる。このように、油圧式建設機械制御装置に電圧加算部10を備えると、電磁比例弁4に励磁電流が流れていないときの積分部8の出力を電圧加算部10により加算される所定電圧Kとすることができるので、コントローラ1においてA/D変換部9の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がなく、プラス電源のみを備えた安価なオペアンプを用いてA/D変換部9の出力値の判定を正確に行うことができる。
電磁比例弁4の駆動制御は、コントローラ1に記憶されたソフトウエアで電磁比例弁4に備えられたコイルの励磁電流をフィードバック制御することにより行われる。その制御の手順については、特開平2−277108号公報に記載の技術を利用することができる。
また、電磁比例弁4と電圧変換部5とを接続する配線bの短絡及び断線の検出並びに配線bに短絡が生じた場合のPWM変換用IC2の停止も、コントローラ1に記憶されたソフトウエア上で行われる。即ち、本例の油圧式建設機械制御装置においては、図2に示すように、コントローラ1にて、A/D変換部9の出力値が電圧加算部10にて加算された所定電圧Kとコントローラ1、電圧変換部5、積分部8及びA/D変換部9のトータル誤差Aとの和(K+A)よりも高いか、前記所定電圧Kと前記トータル誤差Aとの差(K−A)よりも低いか、前記所定電圧Kと前記トータル誤差Aとの和又は前記所定電圧Kと前記誤差Aとの差と同じであるかの判定を行う(手順S1)。
配線bが車体に短絡すると、車体のグランド電圧はコントローラのグランド電圧よりも低いので、電圧変換部5の出力電圧は電圧加算部10にて加算された所定電圧Kよりも必ず低くなり、積分部8の出力値も当該所定電圧Kより必ず低くなる。したがって、A/D変換部9の出力値が(K−A)よりも低いと判定された場合には、配線bに短絡が生じたと認め(手順S2)、PWM変換用IC2からのPWM出力の出力を停止して電磁比例弁4への励磁電流の供給を停止する(手順S3)。配線bの短絡による電圧低下は微小であるが、電圧変換部5の出力を第2増幅部7にて増幅し、かつ積分部8にて積分するので、信頼性の高い短絡信号を得ることができる。
配線bが正常である場合、電圧変換部5の出力電圧は、電磁比例弁4に流れる励磁電流に相当する電圧と電圧加算部10にて加算された所定電圧Kとの和になるので、電圧値Kよりも必ず高くなる。したがって、A/D変換部9の出力値が(K+A)よりも高い場合には配線bが正常であると認め(手順S4)、コントローラ1は記憶されたソフトウエアに従って励磁電流のフィードバック制御を続行する。
手順S1において、A/D変換部9の出力値が(K+A)又は(K−A)と同じであると判定された場合には、手順S5に移行して、PWM変換用IC2からのPWM出力があるか否かが判定される。PWM出力がある場合にA/D変換部9の出力値が(K+A)よりも高くならないのは異常であり、配線bが断線したと認めて(手順S6)、警報を発する等の所要の処理を行う。なお、配線bが断線した場合には、建設機械が作動不能に陥るだけで特別な安全上の不都合が発生せず、かつ瞬断などの一時的な異常が発生した場合に直ちにPWM変換用IC2からの出力を停止すると建設機械の操作性を損なうことから、PWM変換用IC2からの出力を停止する処理は行わない。
PWM出力がない場合には、A/D変換部9の出力値は(K+A)又は(K−A)と同じとなり、何ら異常が認められないので、配線bは正常であると認めて、コントローラ1は記憶されたソフトウエアに従って励磁電流のフィードバック制御を継続する。
以上説明したように、本例の油圧式建設機械制御装置は、指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線を監視するコントローラ1と、演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換用IC2と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部3、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される多チャンネルの電磁比例弁4と、多チャンネルの電磁比例弁4の各コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部5と、電流電圧変換された多チャンネルの出力を選択するマルチプレクサ6と、選択された出力を増幅する第2増幅部7と、増幅された電圧変換部5の出力をPWM出力に同期して積分する積分部8と、積分部8の出力値をデジタル化して前記コントローラ1に出力するA/D変換部9と、電圧変換部5、第2増幅部7及び積分部8の出力に所定電圧Kを加算する電圧加算部10とを備えてなるので、コントローラ1に記憶されたソフトウエアにより電磁比例弁4の励磁電流をフィードバック制御することができ、電磁比例弁4と電圧変換部5とを接続する配線bの短絡又は断線の検出及びPWM変換用IC2の停止制御をソフトウエア上で行うことができる。よって、配線bの異常監視の遅れによる励磁電流の増加を防止することができ、フロント部材が意図しない方向に動作する等の不都合を確実に防止することができて、建設機械の安全性を高めることができる。また、電磁比例弁4と電圧変換部5とを接続する配線bの短絡又は断線のみを検出するので、配線の異常監視ひいてはPWM変換部の駆動制御を迅速化することができ、配線bの異常に起因する建設機械の異常動作を確実に防止することができる。
加えて、本例の油圧式建設機械制御装置は、電圧加算部10によって電圧変換部5、増幅手段7及び積分部8の出力に所定電圧Kを加算し、A/D変換部9の出力値が電圧加算部10にて加算された所定電圧Kとコントローラ1、電圧変換部5、積分部8及びA/D変換部9のトータル誤差Aとの和(K+A)よりも高いか、前記所定電圧Kと前記誤差Aとの差(K−A)よりも低いか、前記所定電圧Kと前記誤差Aとの和又は前記所定電圧Kと前記誤差Aとの差と同じであるかの判定と、PWM変換用IC2からのPWM出力の出力があるか否かの判定を行うので、電磁比例弁4と電圧変換部5とを接続する配線bの短絡及び断線を個別に検出することができると共に、コントローラ1、電圧変換部5、積分部8及びA/D変換部9の誤差に起因する短絡及び断線の判定ミスを防止することができ、配線bの短絡又は断線に起因する不都合の発生を確実に防止することができる。
また、本例の油圧式建設機械制御装置は、電圧変換部5、増幅手段7及び積分部8の出力に所定電圧Kを加算するので、コントローラ1においてA/D変換部9の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がなく、オペアンプなどを用いて配線bの短絡と断線とを正確に検出することができる。
さらに、A/D変換部9の出力値がゼロであるか否かの判定を行う必要がないことから、A/D変換部9の出力値の判定に高価なオペアンプやマイナス電源を必要とせず、制御装置の低コスト化を図ることができる。
なお、前記実施形態においては、多チャンネルの電磁比例弁4が備えられた油圧式建設機械の制御装置を例にとって説明したが、本発明の要旨はこれに限定されるものではなく、1チャンネルの電磁比例弁が備えられた油圧式建設機械の制御装置にも応用することができる。この場合には、マルチプレクサ6の設定は省略される。
また、前記実施形態においては、励磁電流の検出系に増幅手段7を備えたが、積分部8によって実用上充分な短絡信号及び断線信号が得られる場合には、この増幅手段7を省略することもできる。
実施形態に係る油圧式建設機械制御装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る油圧式建設機械制御装置において行われる短絡及び断線の検出手順を示すフロー図である。 従来例に係る油圧式建設機械制御装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 コントローラ
2 PWM変換用IC
3 第1増幅部
4 電磁比例弁
5 電圧変換部
6 マルチプレクサ
7 第2増幅部
8 積分部
9 A/D変換部
10 電圧加算部

Claims (2)

  1. 指令された制御目標値に基づくデューティの演算並びに配線の短絡及び断線を監視するコントローラと、演算されたデューティのPWM出力を形成するPWM変換部と、形成されたPWM出力に応じた励磁電流を形成する第1増幅部と、形成された励磁電流をコイルに通電することにより駆動される電磁比例弁と、コイルに流れる励磁電流を電圧に変換する電圧変換部と、当該電圧変換部の出力を前記PWM出力に同期して積分する積分部と、当該積分部の出力値をデジタル化して前記コントローラに出力するA/D変換部とを備えた油圧式建設機械の制御装置において、
    前記電圧変換部及び前記積分部の出力に所定電圧を加算する電圧加算部を付加すると共に、前記コントローラにて前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧よりも高いか低いか同じであるかの判定と前記PWM変換部から前記PWM出力が出力されているか否かの判定を行い、
    前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧よりも低いと判定された場合には、前記電磁比例弁と前記電圧変換部とを接続する配線の短絡が検出されたとして前記PWM変換部からの前記PWM出力の出力を停止し、前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧と同じであると判定され、かつ、前記PWM変換部から前記PWM出力が出力されていると判定された場合には、前記配線の断線が検出されたとすることを特徴とする油圧式建設機械の制御装置。
  2. 前記コントローラ、前記電圧変換部、前記積分部及び前記A/D変換部の誤差を考慮し、前記コントローラにて、前記A/D変換部の出力値が前記所定電圧と前記各部のトータル誤差との和よりも高いか、前記所定電圧と前記トータル誤差との差よりも低いか、前記所定電圧と前記トータル誤差との和又は前記所定電圧と前記トータル誤差との差と同じであるかの判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の油圧式建設機械の制御装置。
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