JP4293584B2 - X線像撮像装置及びその製造方法 - Google Patents

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竜次 久嶋
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真彦 本田
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Description

【発明の属する技術分野】
【0001】
本発明はX線像撮像装置、より詳細には、情報源に対して等倍読み取りを行うことのできる大画面のX線像撮像装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
大きな検出面積を有するX線像撮像装置は、被検体の内部情報を被検体と等倍の光学系で読み取ることができるので、例えば、胸部、消化器、循環器等の一般診断やマンモグラフィ等の医療分野における用途として期待されており、その開発がめざましく進行している。
【0003】
このような大画面のX線像撮像装置において、X線像を撮像可能にする撮像手段としては、大面積を有する単板のパネル状半導体イメージセンサを用いることが理想的であるが、パネル状半導体イメージセンサは、その面積が大きくなるほど1枚あたりの歩留まりが低くなるので、現時点では充分な性能と低コスト化を達成することが困難となっている。
【0004】
そこで、大画面のX線像撮像装置においては、複数のパネル状半導体イメージセンサを硬質基板からなる基台上にタイル状に張り合わせるようにして並置させた構造を有する撮像手段が使用されている。
【0005】
例えば、特開平9−260626号公報には、硬質基板からなる基台上に4つのパネル状半導体イメージセンサをタイル状に張り合わせるようにして並置させたX線像撮像装置等の光電変換装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の複数のパネル状半導体イメージセンサを使用するX線像撮像装置においては、これまでに優れた所望の画像解像度が得られないという問題点があった。
【0007】
また、硬質基板からなる基台の代わりに柔軟性の増感紙を使用したものもあるが、この場合も十分な画像解像度が得られておらず、製造工程におけるハンドリング性も悪いという問題点があった。
【0008】
本発明は以上の問題を鑑みてなされたものであり、良好な画像解像度を有すると共に製造が容易で低コストなX線像撮像装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るX線像撮像装置は、基台上に隣接配置される第1及び第2半導体イメージセンサチップと、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ上に配置される1枚のシンチレータパネルを備えたX線撮像装置において、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップそれぞれの光感応領域の表面を含む平面の法線は所定の角度で交差しており、前記シンチレータパネルは、硬質基板と、前記硬質基板の前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ側の面に蒸着され、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップから離れる方向に凹んだ湾曲面を有する蛍光体層とを備え、前記所定の角度は、前記シンチレータパネル側からみて0度よりも大きく180度よりも小さく、前記所定の角度は、前記湾曲面の複数の部分エリアと前記第1及び第2半導体イメージセンサチップの前記光感応領域との間隙のばらつきが縮小されるよう、前記シンチレータパネルの反りに併せて設定されることを特徴とする。
【0010】
本発明者等は、複数のパネル状半導体イメージセンサを使用する従来のX線像撮像装置についてこれまでに優れた所望の画像解像度が得られない原因について検討したところ、X線の波長変換に使用するシンチレータパネルに生じる反りが大きく影響していることを見出した。この反りはシンチレータパネルの製造工程においてX線透過性の硬質基板の一面に蛍光体を蒸着してX線蛍光体層を形成する際に施される加熱処理により生じる。また、この反りは、大面積のシンチレータパネル程大きくなる。
【0011】
従来のX線像撮像装置おいて、撮像手段を構成する複数のパネル状半導体イメージセンサは、それぞれの光感応領域を段差の無い同一平面上に揃えて互いに隣接しながらシンチレータパネルと対面するように配置される。この時、通常シンチレータパネルには反りがあるので、シンチレータパネルと複数のパネル状半導体イメージセンサのそれぞれの光感応領域との間に間隙が生じてしまう。然もシンチレータの面を複数の部分エリアに分割し、それぞれの部分エリアごとに各パネル状半導体イメージセンサの光感応領域との間に生じる間隙をみてみると、複数の部分エリアごとの間隙の大きさには大きなばらつきがあるので、画像解像度が大きく劣化していた。
【0012】
例えば、特開平9−260626号公報に開示されたX線像撮像装置おいては、4つのパネル状半導体イメージセンサとこれらをタイル上に並置した基台とを接着する接着剤の厚みを調整することにより、4つのパネル状半導体イメージセンサの光感応領域を段差の無い同一平面上に揃えて画像の解像度の向上を試みている。しかし、このX線像撮像装置では、4つのパネル状半導体イメージセンサの光感応領域に蛍光体を直接蒸着しており、蒸着の際に施される熱処理により光感応領域の劣化が生じていると考えられる。
【0013】
また、別途シンチレータパネルを使用してX線蛍光体層の面をパネル状半導体イメージセンサの光感応領域に密着させる構造にする場合においても、上記のシンチレータパネルに生じる反りに基づく問題を解決することができないため、十分な画像解像度が得られないと考えられる。
【0014】
これに対して本発明においては、複数の半導体イメージセンサチップの光感応領域の表面が互いに平行でない、すなわち、当該表面の法線が所定の角度で交差しているので、シンチレータパネルの湾曲面にあわせて複数のパネル状半導体イメージセンサの各光感応領域が最適な配置位置をとることができる。したがって、シンチレータパネルの湾曲面の複数の部分エリアと半導体イメージセンサチップの光感応領域との間隙のばらつきを従来よりも飛躍的に縮小できる。すなわち、シンチレータパネルの複数の部分エリアと複数の半導体イメージセンサチップの各光感応領域とが従来よりも十分に密着することになる。
【0015】
また、本X線像撮像装置は緩衝部材を備えており、この緩衝部材による押圧を受けることにより、複数のパネル状半導体イメージセンサの各光感応領域とシンチレータパネルの湾曲面の密着性をより良好に保持することが可能となる。
【0016】
なお、この緩衝部材による押圧は、半導体イメージセンサチップの光感応領域及びこれに接するシンチレータパネルのX線蛍光体層の湾曲面が損傷を受けたり蛍光体が剥がれたりするような不具合を生じない程度に調整することができる。従って、本発明のX線像撮像装置は良好な解像度を得ることができると共に歩留りが向上することになる。
【0017】
更に、シンチレータパネルの反りの大きさは、当該パネルの一部を構成する硬質基板の構成材料とX線蛍光体層の構成材料を決定し、蛍光体の蒸着条件を決定することにより予め把握し、間接的に測定することも可能であるが、実測を行ってもよい。これにより、各光感応領域の配置条件を一定にして順次製造することができるので高い生産性を実現できる。
【0018】
また、本X線像撮像装置においては、基台は、ケースの底部を構成すると共に、複数のパネル状半導体イメージセンサの傾きに対応する傾斜面を有することとしてもよい。これにより、基台の撮像部の搭載面の傾斜に基づいてシンチレータパネルの複数の部分エリアに対する複数の半導体イメージセンサチップの各光感応領域の配置を調整することができる。なお、撮像部は半導体イメージセンサチップとイメージセンサ基板とからなる。
【0019】
更に、本発明のX線像撮像装置においては、反り具合の調整に、ケースの底部と複数のパネル状半導体イメージセンサとの間に配置される高さ調整部材を用いてもよい。これにより、基台の撮像部の搭載面上に配置される高さ調整部材の形状、その大きさ、及び配置位置に基づいてシンチレータパネルの複数の部分エリアに対する複数の半導体イメージセンサチップの各光感応領域の配置を調整することができる。
【0020】
また、本発明のX線像撮像装置においては、ケースの底部と複数のパネル状半導体イメージセンサとを接着する接着剤によって、調整を行うこともできる。これにより、基台の撮像部の搭載面上に塗布される接着剤の供給量、その厚み、及び塗布される位置に基づいてシンチレータパネルの複数の部分エリアに対する複数の半導体イメージセンサチップの各光感応領域の配置を調整することができる。
【0021】
更に、本発明のX線像撮像装置においては、蛍光体が、硬質基板の表面に垂直に成長する針状又は柱状の結晶であることを特徴としていてもよい。
【0022】
また、本発明のX線像撮像装置において、硬質基板は、Al、SiO2、Be及びCからなる群から選択される少なくとも1種類の構成材料から形成されることを特徴としてもよい。
【0023】
また、本発明の製造方法は、シンチレータパネルの反り具合を測定する第1工程と、基台上に接着剤を塗布する第2工程と、前記反り具合に併せて複数の半導体イメージセンサチップを傾斜させ前記接着剤上に前記複数の半導体イメージセンサチップを配置する第3工程と、前記複数の半導体イメージセンサチップ上にシンチレータパネルを配置する第4工程と、前記シンチレータパネル上に緩衝部材を配置し、これを押圧する第5工程とを備え、前記シンチレータパネルは、硬質基板と、前記硬質基板の前記半導体イメージセンサチップ側の面に蒸着され、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップから離れる方向に凹んだ湾曲面を有する蛍光体層とを備えていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらX線像撮像装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】
図1はX線像撮像装置の好適な実施形態を示す模式的断面図である。図2は図1のX線像撮像装置の構成部材を明示するための模式的分解断面図である。図3は、図1のX線像撮像装置内における4枚のパネル状半導体イメージセンサを基台上にタイル状に配置した状態を示す模式的正面図である。
【0026】
図1及び図2に示す通り、本実施形態のX線像撮像装置100は、主として4枚のパネル状半導体イメージセンサを有する撮像部10と、撮像部10の光感応領域上に載置されるシンチレータパネル40と、撮像部10を搭載する基台20及び基台20上に載置され撮像部10とシンチレータパネル40との位置を固定する外枠部材28とから構成されるケース60と、撮像部10を基台20上に固定するための接着剤30と、シンチレータパネル40上に載置される緩衝部材50と、外枠部材28に組み込まれる遮蔽材70と、外枠部材28の上部に載置されケース60を塞ぐ蓋体80とから構成されている。
【0027】
なお、図1及び図2のシンチレータパネル40と基台20については、シンチレータパネル40の反りと基台20の撮像部10を搭載する搭載面の勾配とを理解し易いように強調して示してある。
【0028】
以下に、図1及び図2に基づき上記の各構成要素の詳細を説明する。
【0029】
図1及び図2に示すように、シンチレータパネル40は、矩形の板体である硬質基板42と、硬質基板42の片側の面に均一に蒸着されX線の入射に応じて蛍光を発生する結晶性の(X線)蛍光体層44とから構成されている。シンチレータパネル40は、外部X線源(図示せず)より入射するX線の波長変換を行い十分な感度を有する蛍光として撮像部10内の4枚のパネル状半導体イメージセンサに照射する。
【0030】
硬質基板42は、X線蛍光体層44を片側の面に均一に蒸着するためのものである。X線蛍光体層44を撮像部10内のパネル状半導体イメージセンサの光感応領域に直接形成せずにこの硬質基板42上に形成することにより、パネル状半導体イメージセンサの光感応領域を損傷させることなく良好な画像解像度を得ることができる。硬質基板42の構成材料は、X線透過性を有すると共にシンチレータの結晶を成長し得る硬質性を有していれば特に限定されないが、例えば、ガラス、アルミニウム、アモルファスカーボン、ベリリウム等の硬質材料が好ましく選択される。
【0031】
X線の波長変換体として機能する結晶性のX線蛍光体層44は、硬質基板42の一方の面に蛍光体を真空加熱蒸着により結晶成長させて形成される均一な層厚を有する層である。このX線蛍光体層44の結晶は、X線を波長変換するのに有効な針状結晶又は柱状結晶であることが好ましい。X線蛍光体層44を形成する蛍光体は特に限定されるものではなく、使用するパネル状半導体イメージセンサに応じて最適の蛍光体が適宜選択される。例えば、パネル状半導体イメージセンサとしてMOSイメージセンサを使用する際にはシンチレータとしてCsIが使用される。
【0032】
このシンチレータパネル40は、シンチレータ蒸着時の熱処理とシンチレータの結晶成長により生ずる僅かな反りを有している。例えば、アモルファスカーボン、ガラス等の矩形硬質基板(240mm×240mm、板厚;0.5mm)にCsI層(層厚250μm)を真空加熱蒸着により形成した場合には、シンチレータパネル中央部と周辺部との差が1mm程度となる反りを生じる。
【0033】
また、シンチレータパネル40は、使用の際にシンチレータ結晶の良好なX線波長変換機能を保持するために防湿加工を施しておくことが好ましく、例えば、図2に示すように、シンチレータパネル40の全面をパリレン(ポリパラキシリレン)46(被覆厚;2〜3μm)で被覆する防湿加工が施される。
【0034】
撮像部10は、4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A、12B、12C及び12Dから構成されている。更に、これらのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dは、それぞれパネル状半導体イメージセンサチップ14A、14B、14C及び14Dと、各パネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dを搭載するパネル状半導体イメージセンサ基板16A、16B、16C及び16Dとから構成されている。
【0035】
パネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dとしては、X線像撮像装置に適したイメージセンサチップが適宜選択され、例えば、MOSイメージセンサチップが使用さる。また、各パネル状半導体イメージセンサ基板16A〜16Dの構成材料は、パネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dの主な構成材料であるSiに比較的近い線膨張係数を有する材料が適宜選択される。
【0036】
これら4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dは、図3に示すように、隣合うそれぞれの光感応領域の2辺が互いに隙間なく隣接するように基台20上にタイル状に配置される。その結果、4つのパネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dは全体として大面積の光感応領域を形成することになり、X線蛍光体層44で波長変換された蛍光の全体像を撮像可能にする。例えば、これらのイメージセンサ群は、寸法が25cm×25cmに及ぶ大面積の光感応領域を構成することが可能である。
【0037】
なお、図3に示すように各パネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dの各アンプアレイ18A、18B、18C及び18D並びに各シフトレジスタ19A、19B、19C及び19Dは、基台20上に4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを配置した後に形成される大面積の光感応領域の周縁部に配置されるように、予め矩形状の各パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの残りの2辺上に沿ってそれぞれ形成される。
【0038】
基台20は、その上に撮像部10を搭載すると共に、シンチレータパネル40の反りに応じてシンチレータパネル40の湾曲面の複数の部分エリアと4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの各光感応領域との間隙がそれぞれ縮小するように4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの配置を調整する調整手段として機能する部材である。
【0039】
図1に示すように、基台20は矩形の板体であるが、撮像部10の4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを搭載する基台20の上部の矩形の面F20は、その対向する一組の辺から上方に向けて僅かな勾配D20を有する2つの合同な矩形の傾斜面F20aと傾斜面20bとからなる。すなわち、図1及び図2に示すように基台20の縦断面は、傾斜面F20a及び傾斜面F20bに含まれる2辺を斜辺とする二等辺三角形を構成している。
【0040】
撮像部10の4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを基台20上にタイル状に搭載する場合には、4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを2枚一組とし、そのうちの一組は傾斜面F20a上に搭載し、他の一組は傾斜面F20b上に搭載するようにする。
【0041】
例えば、図3において、4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを、12Aと12Bの組と12Cと12Dの組とに分ける場合には、基台20上に配置した後にこれらの組同士が接触する接触線L1を、基台20の傾斜面F20aと傾斜面F20bとの境界線L20に重ね合わせるようにする。或いは、4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを12Aと12Dの組と12Bと12Cの組とに分ける場合には、基台20上に配置した後にこれらの組同士が接触する接触線L2を、基台20の上部の傾斜面F20aと傾斜面F20bとが接触する接触線L20に重ね合わせるようにする。この結果、図1及び図2に示すように、4つのパネル状半導体イメージセンサチップ14A〜14Dが形成する大面積の光感応領域は僅かな傾斜D20を有することになる。
【0042】
基台20の周縁を構成する対向2辺を含む平面を水平面とすると、傾斜面F20a及び傾斜面F20bが、水平面に対してそれぞれ有する僅かな勾配D20は、シンチレータパネル40の反りの程度に応じて決定される。これにより、パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dのそれぞれの光感応領域と、X線蛍光体層44の湾曲面との間隙が十分に縮小されることになり、4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dのそれぞれの光感応領域がX線蛍光体層44の湾曲面に十分に密着できることになる。
【0043】
基台20は緩衝部材50により上方から圧力がかかっても変形することなくその上部に搭載されているタイル状に並置されたパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dを支持し得るAl、セラミック等の硬質の材料から形成されている。
【0044】
また、パネル状半導体イメージセンサ基板16A〜16Dの下面には、それぞれに柱状の形状を有するコネクタ90A、90B、90C及び90Dが設けられている。さらに、基台20には、これらのコネクタ90A〜90Dをそれぞれはめ込むことのできるはめ込み孔部22A、22B、22C及び22Dがコネクタ90A〜90Dの形状及び大きさに応じて設けられている。
【0045】
これらのコネクタ90A〜90D及びはめ込み孔部22A〜22Dは、パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dをタイル状に隙間なく配置しつつ基台20上に搭載するための位置合わせに使用される。そのため、コネクタ90A〜90Dは、パネル状半導体イメージセンサ基板16A〜16Dの下面がこれらに対応する基台20の上部の2つの傾斜面F20a及びF20bのいずれかに平行となるようにパネル状半導体イメージセンサ基板16A〜16Dに接続される。
【0046】
同様に、はめ込み孔部22A〜22Dもコネクタ90A〜90Dは、パネル状半導体イメージセンサ基板16A〜16Dの下面がこれらに対応する基台20の上部の2つの傾斜面F20a及びF20bのいずれかに平行となるように基台20に形成される。
接着剤30は、上記の精密な位置合わせが施された基台20と撮像部10とを固定するために使用される。接着剤30としては、例えば、アクリル系、エポキシ系、シリコーン系などの常温硬化型の接着剤が使用され、弾力性、特にゴム状弾性を有する接着樹脂としては、シリコーン系であるシリコーンゴム系、ブチルゴム系、ポリサルファイド系、スチレンゴム系、ニトリルゴム系、クロロプレン系等の接着樹脂を好適に用いることができる。また、接着剤30としては1液型であっても2液型であってもよく、あるいはこれらの接着剤を必要に応じて組合わせ、混合して使用してもよい。
【0047】
緩衝部材50は矩形の板体であり、シンチレータパネル40の上部に載置される。緩衝部材50の構成材料は、緩衝部材50を形成した際にX線蛍光体層44の湾曲面と撮像部10の4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域との間隙を十分に縮小させることにより両者を損傷することなく十分に密着させ、その状態を保持することのできる弾性を有するものが好ましい。例えば、ゴム(エラストマー)、ゴム製スポンジ、合成樹脂(エラストマーを除く)、合成樹脂製スポンジ等を使用することができる。さらに、選択される構成材料に応じて緩衝部材50の好適な厚みも決められ、形成される緩衝部材50が十分な弾性を有するように調整されることとなる。
【0048】
弾性体により形成された緩衝部材50を使用する場合には、緩衝部材50はその弾性によりシンチレータパネル40を上部から適度に押圧してX線蛍光体層44の湾曲面と撮像部10の4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの各光感応領域との間隙を十分に縮小させることにより両者を損傷することなく密着させ、且つその状態を保持する。
【0049】
外枠部材28は、矩形リング状の連続環状体であり、樹脂接着剤等で基台20の上部傾斜面F20a及びF20b上に固定される。外枠部材28は、図1に示すようにその矩形リングの内側にシンチレータパネル40及び緩衝部材50を当接するようにして固定し、撮像部10の4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの各光感応領域に対するシンチレータパネル40の位置を合せると共に固定する。そのため、この外枠部材28はその矩形リングの内側に形成される矩形の平面領域を使用するシンチレータパネル40とほぼ同じ形状及び面積を有するように形成されており、外枠部材28の矩形リングの内側の面と、これがはめ込まれるシンチレータパネル40との空隙は500μm以下に設定されている。外枠部材28の受光側の面には、遮蔽材70をはめ込むための溝が外枠部材28の矩形リングの内側に沿って設けられている。
【0050】
遮蔽材70は、Pb板により形成された矩形リング状の連続環状体であり外枠部材28の上部受光側の面に設けられた溝に樹脂接着剤により接着される。ここで、図1に示すように、遮蔽材70はその矩形リングの内側に形成される矩形の平面領域を使用する外枠部材28と同じ形状及び面積を有するように形成されている。そのため、外枠部材28の上部受光側に設けられた溝に遮蔽材70を接着した際には、遮蔽材70の矩形リングの内周面と外枠部材28の矩形リングの内周面とが一致するので、図1に示すように、X線像撮像装置100に入射するX線は、シンチレータパネル40のX線蛍光体層44の面と撮像部10の光感応領域の密着している領域のみに限定して照射されることになる。
【0051】
蓋体80は、X線透過性の構成材料から構成された矩形の板体であり、外枠部材28及び遮蔽材70緩衝部材50の上部受光側の面に接着される。蓋体80の装着により、緩衝部材50が押圧されてさらに緩衝部材50の弾性により下方のシンチレータパネル40が押圧され、シンチレータパネル40のX線蛍光体層44の面と撮像部10のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの各光感応領域とがそれぞれの間隙を十分に縮小され、互いに十分に密着することになる。
【0052】
以下、図1に示すX線像撮像装置100の作製手順の一例について説明する。
【0053】
はじめに、使用するパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域の4倍の大きさを有するシンチレータパネル40を真空加熱蒸着法により作成する。このとき、シンチレータパネル40の反りを計測する。次に、シンチレータパネル40の反りの程度に応じて上部の傾斜面F20a及びF20bの勾配D20を調整した基台20を作製する。次に、4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dをタイル上に隙間なく密着させて配置しつつ基台20上に固定する。
【0054】
このとき、各パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dと基台20の傾斜面F20a及びF20bとは弾性を有する接着剤30により接着される。次に、遮蔽材70をはめ込んだ外枠部材28を基台20上に固定する。このときの外枠部材28の基台20上の固定位置は、外枠部材28の矩形リング内部にセットされるシンチレータパネル40のX線蛍光体層44の面と4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域との間隙が十分に縮小され、両者がそれぞれ有効に密着できるように予め設定されている。
【0055】
次に、シンチレ一夕パネル40を外枠部材28の矩形リング内部にはめ込むと共に4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域上に接するようにして載置する。このとき、シンチレ一夕パネル40のX線蛍光体層44の面を基台20上に配置された4枚のパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの受光表面に向けるようにする。次に、緩衝部材50を外枠部材28の矩形リング内部にはめ込む。最後に、緩衝部材50の上部に蓋体80を載置しつつ蓋体80の周縁部を外枠部材28に固定して、緩衝部材50の弾性によりシンチレータパネル40と各パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域との密着を得るように押圧する。
【0056】
このように、本実施形態のX線像撮像装置100は、シンチレータパネル40を使用するのでシンチレータ40をパネル状半導体イメージセンサの受光表面に直接蒸着することがなくこれに起因するパネル状半導体イメージセンサの性能低下がない。また、調整手段、すなわち基台20の搭載面に設けられた傾斜面F20a及びF20bにより、シンチレータパネル40の反りに応じて4つのパネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの配置位置を調整できる。また、蓋体80により弾性体からなる緩衝部材50を介してシンチレータパネル40が適度に押圧されるためシンチレータパネル40のX線蛍光体層44の複数の部分エリアと各パネル状半導体イメージセンサ12A〜12Dの光感応領域とが損傷を受けることなく十分に密着することができる。
【0057】
すなわち、本実施形態のX線像撮像装置100は、従来の大型のX線像撮像装置に比べ良好な解像度を得ることができると共に歩留まりも向上させることができる。更に、本実施形態のX線像撮像装置100は、シンチレータパネル40の反りに対応した傾斜面F20a及びF20bを有する基板20を予め作製することのみで容易に作製することができるので従来の大型のX線像撮像装置に比べ低コスト化と生産性を向上させることもできる。
【0058】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。
【0059】
例えば、本発明のX線像撮像装置に使用するパネル状半導体イメージセンサの数は上記実施形態に特に限定されるものではない。
【0060】
また、上記の実施形態においては、弾性体により形成された緩衝部材を用いたX線像撮像装置の例について説明したが、本発明のX線像撮像装置の緩衝部材の構成材料は、シンチレータパネルの湾曲面と複数のパネル状半導体イメージセンサの光感応領域との間隙を十分に縮小させることにより両者を密着させ、且つその状態を保持することが可能であれば上記実施形態に限定されるものではない。
【0061】
更に、上記の実施形態においては、調整手段としてシンチレータパネルの反りに応じて上部に傾斜面を設けた基台について説明したが、本発明のX線像撮像装置の調整手段は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に図4〜図6に示す調整手段を用いてもよい。
【0062】
図4は、基台200として矩形の板体を使用し、調整手段として柱状の部材300を使用してこれを横倒しにした状態で基台200の平滑な上面に接着剤等により固定するものである。この場合には、柱状の部材300が枕木のようにして機能することにより、これが基台上に搭載される複数のパネル状半導体イメージセンサ120A〜120Dの光感応領域に傾斜を与えるので、図1及び図2に示した基台20の傾斜面と同様の作用効果を得ることができる。なお、この場合には、柱状の部材300の形状、その底面の大きさ、及び基台上の配置位置により各パネル状半導体イメージセンサの光感応領域の勾配の調整が行われる。
【0063】
また、図5は、基台220として矩形の板体を使用し、調整手段として柱状の部材320を使用してこれを基台220の平滑な上面に倒立させて接着剤等により固定するものである。この場合にも、柱状の部材320が搭載される複数のパネル状半導体イメージセンサ122A〜122Dの光感応領域に傾斜を与えるので、図1及び図2に示した基台20の傾斜面と同様の作用効果を得ることができる。なお、この場合には、柱状の部材320の上面の傾斜を微妙に調節することができるので、パネル状半導体イメージセンサ1枚ごとにその光感応領域の勾配の調整が可能であり、これらが最適な状態でX線蛍光体層に密着できるようにすることができる。
【0064】
更に、図6は、基台240として矩形の板体を使用し調整手段として接着剤340を使用するものである。図示の通り、この調整手段である接着剤340は、撮像部を構成するパネル状半導体イメージセンサ124A〜124Dごとにそれぞれ接着剤340A〜340Dとして分割して使用することができる。そして撮像部の周縁部に使用する接着剤342A〜342Dのヂスペンス量に対して撮像部の中央部に使用する接着剤340A〜340Dのヂスペンス量を多くすることにより、基台240に搭載されるパネル状半導体イメージセンサ124A〜124Dの光感応領域に傾斜を与える。
【0065】
この場合にも、接着剤340A〜340Dの各々のヂスペンス量を微妙に調節することができるので、パネル状半導体イメージセンサ1枚ごとにその光感応領域の勾配の調整が可能であり、これらが最適な状態でX線蛍光体層に密着できるようにすることができる。ここで、接着に使用される接着剤としては接着される基板と基台の夫々の接着面の材質に応じて適宜選択することが可能であるが、基板の高さを調整することを主たる目的とする場合は、硬化収縮がないかあっても少ない接着剤を選択することが望ましい。
【0066】
なお、上述の基台20の表面は傾斜していなくてもよい。前記基台20の表面を水平としてX線撮像装置の製造方法について、以下説明する。
【0067】
図7A、図7B、図7C、図7Dは、X線撮像装置の製造方法を説明するための説明図である。
【0068】
まず、シンチレータパネル40の反り具合を測定する(第1工程)。これは水平面上にシンチレータパネル40を配置した場合の水平面からシンチレータパネルの中心までの高さHを測定することにより行う。水平面は基台20の表面と透過である。この高さHよりも小さい値H’を設定する。イメージセンサ12A,12CをコレットCO1,CO2によって吸引し、イメージセンサ12A,12Cの境界部の水平面からの高さがH’となるような傾きにイメージセンサ12A,12Cの傾斜を調整する。なお、この時、半導体イメージセンサチップ14A,14C及びイメージセンサ基板16A,16Cも同時に傾斜することとなる。
【0069】
次に、基台20上に接着剤30を塗布する(第2工程)。
【0070】
更に、シンチレータパネル40の反り具合に併せて、すなわち境界部の水平面からの高さがH’となるように、複数の半導体イメージセンサチップ12は傾斜させているので、この状態で、前記接着剤30上に前記複数の半導体イメージセンサチップ14A,14Cを配置する(第3工程)。
【0071】
しかる後、複数の半導体イメージセンサチップ14A,14C上にシンチレータパネルを配置する(第4工程)。そして、シンチレータパネル40上にウレタンやスポンジからなる緩衝部材50を配置し、図1に示したように、これを押圧する(第5工程)。
【0072】
本例の製造方法においては、接着剤30の固化前に前記第2工程を行うこととしてるが、これは、前記反り具合に併せて接着剤30の厚みを設定し、接着剤の固化後に、第2工程を行うこととしてもよい。
【0073】
製造されたX線撮像装置は、基台20上に隣接配置される第1及び第2半導体イメージセンサチップ14A,14Cと、第1及び第2半導体イメージセンサチップ14A,14C上に配置される1枚のシンチレータパネル40を備えたX線撮像装置において、第1及び第2半導体イメージセンサチップ14A,14Cそれぞれの光感応領域の表面を含む平面の法線は所定の角度(θとする)で交差している。
【0074】
この所定の角度θは、シンチレータパネル40側からみて0度よりも大きく180度よりも小さい。また、所定の角度θは、シンチレータパネル40の反りに併せて設定されている。本装置においては、シンチレータパネル40を第1及び第2イメージセンサチップ14A,14C側へ押圧する緩衝部材50を備えている。
【0075】
なお、シンチレータパネル40は第1及び第2イメージセンサチップ14A,14C側の面に蛍光体層44を備えている。この蛍光体層44を下側に向けてシンチレータパネル40を水平面上に外力を加えずに配置した場合に、シンチレータパネル40側からみて、前記隣接の方向(14Aから14Cに向かう方向)に沿ったシンチレータパネル40の両端部と、シンチレータパネル40の中心とを結ぶ2線分の成す角度(θ’とする)よりも、前記所定の角度θに180度を加えた角度(180+θ)は小さく設定される。すなわち、角度θは上記押圧とシンチレータパネル40の自重による撓みを考慮して、このような値に設定され、撮像の分解能を向上させている。
【0076】
なお、本装置は、第1及び第2イメージセンサチップ14A,14Cがそれぞれ搭載される第1及び第2パネル状半導体イメージセンサ基板16A,16Cを備えているが、第1及び第2半導体イメージセンサ基板16A,16Cは基台20の表面上に接着剤30を介して固定されている。
【0077】
また、本例においては、基台20の表面は水平であったが、これは図1に示したもののように、第1及び第2イメージセンサチップ14A,14Cの傾斜に合わせて傾斜させてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上、説明したように、本装置によれば、シンチレータパネルの反りに応じてシンチレータパネルのX線蛍光体層の湾曲面と各パネル状半導体イメージセンサの光感応領域との間隙を十分に縮小させることができ、両者をいずれも損傷することなく十分に密着することができるので、良好な画像解像度を有すると共に製造が容易で低コストなX線像撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はX線像撮像装置の好適な実施形態を示す模式的断面図である。
【図2】 図2は図1のX線像撮像装置の模式的分解断面図である。
【図3】 図3は図1のX線像撮像装置の基台上に搭載されたパネル状半導体イメージセンサを示す模式的正面図である。
【図4】 図4はX線像撮像装置に備えられる調整手段の別の形態を示す模式図である。
【図5】 図5はX線像撮像装置に備えられる調整手段の別の形態を示す模式図である。
【図6】 図6はX線像撮像装置に備えられる調整手段の別の形態を示す模式図である。
【図7】 図7A、図7B、図7C、図7Dは、X線撮像装置の製造方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
20…基台、14A,14C…第1及び第2半導体イメージセンサチップ、40…シンチレータパネル。

Claims (10)

  1. 基台上に隣接配置される第1及び第2半導体イメージセンサチップと、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ上に配置される1枚のシンチレータパネルを備えたX線撮像装置において、
    前記第1及び第2半導体イメージセンサチップそれぞれの光感応領域の表面を含む平面の法線は所定の角度で交差しており、
    前記シンチレータパネルは、
    硬質基板と、
    前記硬質基板の前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ側の面に蒸着され、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップから離れる方向に凹んだ湾曲面を有する蛍光体層と、
    を備え
    前記所定の角度は、前記シンチレータパネル側からみて0度よりも大きく180度よりも小さく、
    前記所定の角度は、前記湾曲面の複数の部分エリアと前記第1及び第2半導体イメージセンサチップの前記光感応領域との間隙のばらつきが縮小されるよう、前記シンチレータパネルの反りに併せて設定されることを特徴とするX線撮像装置。
  2. 前記シンチレータパネルを前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ側へ押圧する緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  3. 前記蛍光体層を下側に向けて前記シンチレータパネルを水平面上に外力を加えずに配置した場合に、前記シンチレータパネル側からみて、前記隣接の方向に沿った前記シンチレータパネルの両端部と、前記シンチレータパネルの中心とを結ぶ2線分の成す角度よりも、前記所定の角度に180度を加えた角度は小さく設定され、前記シンチレータパネルを前記第1及び第2半導体イメージセンサチップ側へ押圧する緩衝部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のX線撮像装置。
  4. 前記硬質基板の材料は、Al、SiO2、Be及びCからなる群から選択される少なくとも1種類を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線像撮像装置。
  5. 前記蛍光体層は、前記硬質基板の表面に垂直に成長する針状又は柱状の結晶であることを特徴とするる請求項1〜4のいずれか1項に記載のX線像撮像装置。
  6. 前記基台の表面は前記第1及び第2半導体イメージセンサチップの傾斜に合わせて傾斜していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のX線撮像装置。
  7. 前記第1及び第2半導体イメージセンサチップがそれぞれ搭載される第1及び第2パネル状半導体イメージセンサ基板を備え、前記第1及び第2半導体イメージセンサ基板は前記基台の表面上に接着剤を介して固定されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のX線撮像装置。
  8. シンチレータパネルの反り具合を測定する第1工程と、基台上に接着剤を塗布する第2工程と、前記反り具合に併せて複数の半導体イメージセンサチップを傾斜させ前記接着剤上に前記複数の半導体イメージセンサチップを配置する第3工程と、前記複数の半導体イメージセンサチップ上にシンチレータパネルを配置する第4工程と、前記シンチレータパネル上に緩衝部材を配置し、これを押圧する第5工程とを備え、
    前記シンチレータパネルは、
    硬質基板と、
    前記硬質基板の前記半導体イメージセンサチップ側の面に蒸着され、前記第1及び第2半導体イメージセンサチップから離れる方向に凹んだ湾曲面を有する蛍光体層と、
    を備えていることを特徴とするX線撮像装置の製造方法。
  9. 前記接着剤の固化前に前記第2工程を行うことを特徴とする請求項8に記載のX線撮像装置の製造方法。
  10. 前記反り具合に併せて前記接着剤の厚みを設定し、前記接着剤の固化後に、前記第2工程を行うことを特徴とする請求項8に記載のX線撮像装置の製造方法。
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