JP4293102B2 - 部材の取付構造、ファイル、及び取付補助部材 - Google Patents

部材の取付構造、ファイル、及び取付補助部材 Download PDF

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Description

本発明は、基体に被取付部材を枢支するとともに前記基体に形成した被係合要素に前記被取付部材に形成した係合要素を係合させる構成を有する部材の取付構造、このような部材の取付構造を利用したファイル、及びこのような部材の取付構造に用いられる取付補助部材に関する。
従来より、基体に軸受部を形成し、この軸受部に被取付部材の軸部を枢支させているとともに、被取付部材を前記軸部を中心に回動させ、基体に設けた被係合要素に被取付部材に設けた係合要素を係合させて被取付部材を基体に取り付ける構成を有する部材の取付構造が広く知られている。(例えば特許文献1参照。)
特許文献1では、前記基体はベース部材、前記被取付部材は回転部材、前記被係合要素は爪部を突接された鉛直部、前記係合要素は回転部材に形成したフック片部であり、基体をファイルの背表紙の外面側に添接させて前記軸受部及び被係合要素を前記背表紙の内面側に突出させるとともに、前記被取付部材を前記基体に取り付け、前記被取付部材と前記背表紙との間で綴じ具のベースを固定する構成が述べられている。
特許3230497号公報(特に0039段落〜0044段落、及び図15〜図18)
ところで、特許文献1記載の構成では、係合要素及び被係合要素がそれぞれ薄いものであるため、これらに弾性を付与した場合に発生する係合の強度が低下する不具合を避けるべく、前記被取付部材の係合要素に隣接した部分に切欠部を設け、この係合要素の前記被係合要素からの退避を助成するヒンジとしての機能させるようにしている。
ところが、被取付部材を基体に取り付ける際に、被取付部材の回動端部を押圧する操作を加えると、このヒンジが機能せず、すなわち被取付部材の回動端部を押圧したのでは被取付部材を基体に取り付けることができなくなる不具合が発生する。
本発明は、このような課題を解決すべく、被取付部材のどの部位に操作を加えても被取付部材を基体に取り付けることが可能となる部材の取付構造を提供するものである。
すなわち、本発明に係る部材の取付構造は、基体に被取付部材を取り付けるための構造であって、前記基体に前記被取付部材を枢支するとともに弾性変形が可能な枢支部と、前記枢支部の弾性変形を利用して前記基体に形成した被係合要素に前記被取付部材に形成した係合要素を係合させてなる係合部とを具備し、前記基体が、本体と、前記枢支部とを有し、前記枢支部が、前記本体から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記本体から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であり、前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1支持要素と反対側に離間する位置に配され前記本体から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であることを特徴とする。
このようなものであれば、前記係合要素が薄いものであってこのような係合要素に弾性を付与することが困難な場合であっても、前記枢支部の弾性変形を利用して前記被係合要素に前記係合要素を係合させることができるようになり、従って被取付部材のどこを操作しても基体に被取付部材を取り付けることができる構成を実現できる。
また、前記基体が、本体と、前記枢支部とを有し、前記枢支部が、前記本体から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記本体から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であるので、被取付部材を基体に取り付けるべく被取付部材に操作力を加えた際に、前記取付軸を介して前記第1支持要素又は第2支持要素に操作力を伝達し弾性変形させることができる。従って、上述したような枢支部を容易に実現できる。
加えて、前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1支持要素と反対側に離間する位置に配され前記本体から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であるので、前段で挙げたような枢支部をさらに容易に実現できる。
このような部材の取付構造を具体的に実現できるようにするための構成として、前記枢支部の弾性変形により、前記係合要素と前記被係合要素とを係合させるために必要なだけ前記被取付部材を変位させることの可能な構造を有するものがあげられる。
前記係合部の係合をより簡単に行えるようにするための構成として、基体に被取付部材を取り付ける際に前記枢支部が弾性変形した状態において、前記係合要素が前記被係合要素から退避するとともに、前記弾性変形を解除した状態において前記係合要素の前記被係合要素からの退避が解除されこれら係合要素と被係合要素とが係合する構造を有するものが挙げられる。このようなものであれば、基体に被取付部材を取り付ける際に前記枢支部を弾性変形させると前記係合要素が前記被係合要素から退避し、前記係合要素と前記被係合要素とがぶつかり前記係合要素が前記被係合要素と係合する係合位置に移動できない事態の発生を防ぐことができるからである。なお、「前記係合要素が前記被係合要素から退避する」とは、前記係合要素が前記被係合要素を乗り越えることや、前記係合要素が前記被係合要素の枢支部側に当接すること等、前記係合要素が前記被係合要素に妨げられずに移動可能になること全般を含む概念である。
また、前記被係合要素を、弾性変形可能に形成しているものであれば、前記枢着部と双方が弾性変形可能であるので、弾性変形に伴う変位の幅を小さくすることができる。
一方、前記被取付部材の前記係合要素近傍の部位に、前記係合要素の前記被係合要素からの退避を助成するヒンジを形成しているものであっても、前記枢着部を弾性変形させて前記係合要素を前記被係合要素可能であることと合わせて、これら双方の弾性変形に伴う変位の幅を小さくすることができる。
以上に述べたような効果を好適に実現できる具体的な構成として、前記基体として表紙体を有するとともに、前記被取付部材として前記表紙体との間で綴じ具を挟持するための綴じ具取付部材を有するファイルに用いられ、前記表紙体側に形成した前記枢支部の弾性変形を利用して前記表紙体側に形成した被係合要素に前記綴じ具取付部材に形成した係合要素を係合することにより前記表紙体と前記綴じ具取付部材との間で綴じ具を挟持する構造を有するものがあげられる。
前記表紙体が、表表紙、裏表紙、及び背表紙を有する表紙体本体と、前記背表紙の外面に当接可能な基板部、前記基板部から起立して設けられる前記枢支部、及び前記基板部から起立して設けられる被係合要素を有する裏当て部材とを具備するものであれば、前記裏当て部材の少なくとも前記枢支部を弾性変形可能なものとし、前記表紙体本体の構成の自由度を向上させることができるようになる。
一方、前記表紙体が、表表紙と、裏表紙と、背表紙と、前記背表紙の内面から起立して設けられる前記枢支部と、前記背表紙の内面から起立して設けられる前記被係合要素とを具備するものであれば、少ない部品点数によりこのような部材の取付構造を有するファイルを実現できる。
さらに、本発明に係る取付補助部材は、係合要素を有する被取付部材を着脱可能に支持するものであって、基板部と、前記基板部から起立して設けられ、前記被取付部材を枢支し弾性変形可能な枢支部と、前記基板部から起立して設けられ、前記枢支部の弾性変形を利用して前記係合要素と係合可能な被係合要素とを有し、前記枢支部が、前記基板部から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記基板部から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であり、前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1起立要素と反対側に離間する位置に配され前記基板部から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であることを特徴とする。
このようなものであれば、前記枢支部の弾性変形により被取付部材を変位させて前記係合要素と被係合要素とを係合させる構成を実現でき、従って被取付部材のどこを操作しても取付補助部材に被取付部材を取り付けることができる構成を実現できる。
本発明に係る部材の取付構造及び取付補助部材は、前記枢支部を弾性変形させることにより、前記係合要素が薄いものであってこのような係合要素に弾性を付与することが困難な場合に、被取付部材のどこを操作しても取付補助部材に被取付部材を取り付けることができる構成を実現できる。また、前記基体が、本体と、前記枢支部とを有し、前記枢支部が、前記本体から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記本体から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であるので、被取付部材を基体に取り付けるべく被取付部材に操作力を加えた際に、前記取付軸を介して前記第1支持要素又は第2支持要素に操作力を伝達し弾性変形させることができる。従って、上述したような枢支部を容易に実現できる。加えて、前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1支持要素と反対側に離間する位置に配され前記本体から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であるので、前段で挙げたような枢支部をさらに容易に実現できる。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。
本実施形態に係るファイルFは、全体斜視図を図1、分解斜視図を図2、正面図を図3、図3におけるa−a断面図を図4にそれぞれ示すように、基体である表紙体1と、表紙体1の内面に配される綴じ具2と、前記表紙体1との間で綴じ具2を挟持する被取付部材である綴じ具取付部材3とを具備する。
前記表紙体1は、本実施形態では1枚のボール紙により形成され、背表紙12の両側縁に表表紙13と裏表紙14を一体に連設してなる表紙体本体11と、前記背表紙11の外面に当接する基板部41を有する取付補助部材である裏当て部材4とを備えている。
表紙体本体11は、背表紙12の内面の所定箇所に綴じ具2を取り付けるようにしているとともに、背表紙12の外面の所定箇所には裏当て部材4を取り付けるようにしている。そして、この表紙体本体11は、綴じ具2の固定に耐えうる剛性を有するとともに、表表紙13及び裏表紙14が容易に折れ曲がることがないようになっている。そして、背表紙12には、裏当て部材4に形成した後述する枢支部42及び被係合爪43を挿通させるための貫通孔1aを形成している。
前記綴じ具2は、ベース部材21と、このベース部材21の一対の側縁にそれぞれ対向状態で着脱可能に取り付けられる押さえ片22、23とを具備する金属製のものである。また、綴じ具2は、一方の押さえ片22の対向面に対をなす綴じ杆221を突設するとともに、他方の押さえ片23の対向面に綴じパイプ231を突設して、綴じパイプ231に紙葉類の綴じ孔を差し込んだ状態で綴じ杆221を嵌入することによって、紙葉類を一対の押さえ片22、23の間に綴じ込むものである。なお、以下の記載において、この綴じ具2の幅方向を「左右方向」とし、表紙体1の面内においてこの綴じ具2の幅方向に直交する方向、すなわち背表紙11の長手方向を「前後方向」、表紙体1の外面側からこの表紙体1を貫通して内面側に向かう方向、すなわちこの綴じ具2を基準として前記表紙体1から離間する方向を「上方」、その逆方向を「下方」とそれぞれ記す。
押さえ片22、23は、ベース部材21の前後方向中央部の内部に組み込んだ弾性体を含む機構部品(図示略)を介してベース部材21に着脱可能に弾性係合されており、ベース部材21に設けた操作部(図示略)を押し込んだときに係合が解除される構造をなしている。このような事情から、ベース部材21は外観上、前後方向中央部に位置し、機構部品を仕込んだ厚肉部(図示略)と、その両側に位置する薄肉部(図示略)とを構成しているとともに、前記厚肉部(図示略)に前記操作部を設けている。
また、この綴じ具2は、ベース部材21の前記薄肉部において表紙体1に取り付けられるもので、該薄肉部の所定箇所に、裏当て部材4の被係合爪43を挿通させるための貫通孔2aを2箇所づつ、計4箇所設けている。この綴じ具2の貫通孔2aは、前記表紙体1の貫通孔1aと重合させて配置するようにしている。さらに、長手方向端部には、裏当て部材4の枢支部42を当接させてなる切欠2bを設けている。
前記綴じ具取付部材3は、前記図1〜図4に示すように、また、斜視図を図5、平面図を図6の(a)、同正面図を同図の(b)、b−b断面図を同図の(c)、c−c断面図を同図の(d)にそれぞれ示すように、射出成形により形成される樹脂製の部材であって、下方に開口する概略箱状をなす。具体的には、概略矩形板状をなす頂板31と、この頂板31の縦方向一端部に形成している取付軸32と、この頂板31の縦方向他端部から垂下して設けた端板33と、この頂板31の両側縁から垂下して設けた側板34と、この頂板31の端板33寄りの部位に垂下して形成した係合要素たる係合爪35とを有する。前記取付軸32及び係合爪35は、幅方向中心を軸に左右対称となる位置に2箇所ずつそれぞれ形成している。また、幅方向中央部には前記頂板31から垂下してリブ(図示略)を形成しているとともに、前記係合爪35近傍の部位には前記側板34を切り欠いてヒンジ3aを形成している。
前記裏当て部材4は、射出成形により全体が一体形成される樹脂製の部材であって、前記図1〜図4に示すように、また、斜視図を図5、平面図を図7の(a)、同正面図を同図の(b)、d−d断面図を同図の(c)にそれぞれ示すように、背表紙12の外面に当接可能な基板部41と、この基板部41から起立して設けられ前記取付軸32を支持する第1支持要素421、及び前記基板部41から起立して設けられ前記第1支持要素421との間で前記取付軸32を挟持可能な第2支持要素422とを具備する枢支部42と、前記基板部41から起立して設けられ前記係合爪35に係合可能な被係合要素たる被係合爪43とを具備する。
しかして本実施形態では、前記枢支部42を被係合爪43側に弾性変形可能なものとしているとともに、この枢支部42の弾性変形を利用して綴じ具取付部材3を前記弾性変形に伴い変位させることにより前記係合爪35と前記被係合爪43とを係合させやすくするようにしている。
具体的には、前記第2支持要素422は、前記取付軸32を第1支持要素421との間で挟持する取付軸保持部423と、前記取付軸保持部423から前記第1支持要素421と反対側に離間する位置に配され前記基板部41から起立する起立部424と、前記起立部424の起立端と前記取付軸保持部423とを接続する接続部425とを有するとともに、前記取付軸保持部423を前記起立部424に対して弾性変形により接離可能に形成している。
このように構成したファイルFにおいて、綴じ具取付部材3を介して綴じ具2を表紙体1に取り付ける手順を、図4に対応する部位の経時変化を示す図である図8を参照しつつ以下に述べる。
まず、表紙体本体1の貫通孔1aと綴じ具2の貫通孔2aとを重合させ、前記裏当て部材4の枢支部42及び被係合爪43をこれら重合させた貫通孔1a、2aに挿通し、また、枢支部42を貫通孔1aに貫通させるとともに切欠2bにはめ当てながら前記基板部41を背表紙12の外面に当接させる。
次いで、綴じ具取付部材3の取付軸32を、前記枢支部42の第1支持要素421と第2支持要素422とに挟持させ、図8の(a)に示すような状態にする。
そして、綴じ具取付部材3の頂板31を前記表紙体本体11に向けて押圧する。このとき、前記取付軸32が前記被係合爪43側に押圧され、これを受けて、図8の(b)に示すように、前記第2支持要素422の取付軸保持部423が起立部424に寄る方向に弾性変形し、前記取付軸32が前記被係合爪43側に変位して前記係合爪35が前記被係合爪43を乗り越えるようにして退避する。また、本実施形態では、前記ヒンジ3aよりも前記係合爪35寄りの部位が前記被係合爪43から退避するように弾性変形する。そして、押圧を解除すると、図8の(c)に示すように、前記取付軸保持部423の弾性変形が解除されて前記係合爪35と前記被係合爪43とが係合する。
本実施形態に係るファイルFは、以上に述べたように、枢支部42の弾性変形を利用して前記係合爪35と前記被係合爪43とを係合させるようにしているので、前記綴じ具取付部材3の先端部が押圧された場合であっても、枢支部42の弾性変形により前記綴じ具取付部材3が変位して前記係合爪35が前記被係合爪43から退避し、ヒンジ3aの機能に関係なく前記綴じ具取付部材3を表紙体1に取り付けて前記綴じ具取付部材3と表紙体1との間で綴じ具2を挟持できる。
前記枢支部42の弾性変形により、前記係合爪35と前記被係合爪43とを係合させるために必要なだけ前記綴じ具取付部材3を変位させることが可能であるので、このような部材の取付構造を具体的に実現できる。
表紙体1に前記綴じ具取付部材3を取り付ける際に前記枢支部42が弾性変形した状態において、前記係合爪35が前記被係合爪43から退避するとともに、前記弾性変形を解除した状態において前記係合爪35の前記被係合爪43からの退避が解除され前記係合爪35と前記被係合爪43とが係合する構造を採用しているので、前記表紙体1に前記綴じ具取付部材3を取り付ける際に前記枢支部42を弾性変形させると前記係合爪35が前記被係合爪43から退避させることができ、従って前記係合爪35と前記被係合爪43とがぶつかり前記係合爪35が前記被係合爪43と係合する係合位置に移動できない事態の発生を防ぐことができる。すなわち、前記係合爪35と前記被係合爪43との係合をより簡単に行える。
前記裏当て部材4が、基板部41と、枢支部42とを有し、前記枢支部42が、前記基板部41から起立して設けられ前記綴じ具取付部材3に形成した取付軸32を支持する第1支持要素421と、前記基板部41から起立して設けられ前記第1支持要素421との間で前記取付軸32を挟持可能な第2支持要素422とを具備するとともに、前記第2支持要素422が弾性変形可能であるので、前記綴じ具取付部材3を表紙体1に取り付けるべく前記綴じ具取付部材3に操作力を加えた際に、前記取付軸32を介して第2支持要素422に操作力を伝達し弾性変形させることができるようになり、このような枢支部42を容易に実現できる。
前記第2支持要素422が、前記取付軸32を第1支持要素421との間で挟持する取付軸保持部423と、前記取付軸保持部423から前記第1支持要素421と反対側に離間する位置に配され前記基板部41から起立する起立部424と、前記起立部424の起立端と前記取付軸保持部423とを接続する接続部425とを有するとともに、前記取付軸保持部423が前記起立部424に対して弾性変形により接離可能である構成を採用しているので、弾性変形により綴じ具取付部材3を移動させることの可能な枢支部42を容易に実現できる。
さらに、前記綴じ具取付部材3の前記係合爪35近傍の部位に、前記係合爪35の前記被係合爪43からの退避を助成するヒンジ3aを形成しているので、前記枢着部42を弾性変形させて前記係合爪35を前記被係合爪43から退避させることが可能であることと合わせて、これら双方の弾性変形に伴う変位の幅を小さくすることができる。
そして、前記表紙体1が、上述したような表紙体本体11と、前記背表紙12の外面に当接可能な基板部41、前記基板部41から起立して設けられる前記枢支部42、及び前記基板部41から起立して設けられる被係合爪43を有する裏当て部材4とを具備するので、前記裏当て部材4の少なくとも前記枢支部42を弾性変形可能なものとし、前記表紙体本体11の構成の自由度を向上させることができるようになる。
加えて、裏当て部材4の全体を樹脂により形成しているので、枢支部42に弾性を付与する構成を容易に実現できる。
なお、本発明は以上に述べた実施の形態に限られない。
例えば、上述した実施形態において、被係合爪43を弾性変形可能に形成してもよい。このように形成すると、この被係合爪43と係合爪35とを係合させる際に、この被係合爪43が係合爪35から退避するので、前記枢支部42の弾性変形の大きさを少なくすることができ、また、ヒンジ3aを省略することやヒンジ3aの変形幅を小さくすることができる。
また、上述した実施形態の図4に相当する図を図9に示すように、図示しない背表紙、表表紙、及び裏表紙を備える表紙体100を樹脂により形成し、この表紙体100から枢支部101及び被係合爪102を起立させて形成するようにしてもよい。また、この枢支部101には、前記図9に示すように、また、上述した実施形態における枢支部42と同様に、前記表紙体100から起立して設けられる第1支持要素1011、及び前記表紙体100から起立して設けられ前記第1支持要素1011との間で綴じ具取付部材3の取付軸32を挟持可能な第2支持要素1012を設けるとともに、前記第2支持要素1012に、さらに前記取付軸32を第1支持要素1011との間で挟持する取付軸保持部1012aと、前記取付軸保持部1012aから前記第1支持要素1011と反対側に離間する位置に配され前記表紙体100から起立する起立部1012bと、前記起立部1012bの起立端と前記取付軸保持部1012aとを接続する接続部1012cとを形成するとよい。
さらに、本発明に係る部材の取付構造は、例えば、図10に要部の断面図を示すように、基体が電池から供給される電力により作動する電気機器E1である場合に適用することが可能であり、該電気機器E1に電池収納用スペースESを形成し、この電池収納用スペースESを被取付部材である電池カバーE2により隠蔽する場合において、この電池カバーE2を前記電気機器E1に取り付ける際の構造に採用することも可能である。
この態様では、前記電気機器E1側に上述した実施形態に係るものと同様の構成を有する枢支部E11及び被係合爪E12とを形成している。前記枢支部E11は、電気機器E1の底面から起立して設けられ、前記電池カバーE2に形成した取付軸E22を支持する第1支持要素E111、及び電気機器E1の底面から起立して設けられ、前記第1支持要素E111との間で前記取付軸E22を挟持可能な第2支持要素E112とを具備する。前記第2支持要素E112はさらに、前記取付軸E22を第1支持要素E111との間で挟持する取付軸保持部E113と、前記取付軸保持部E113から前記第1支持要素E111と反対側に離間する位置に配され電気機器E1の底面から起立する起立部E114と、前記起立部E114の起立端と前記取付軸保持部E113とを接続する接続部E115とを有するとともに、前記取付軸保持部E113を前記起立部E114に対して弾性変形により接離可能に形成している。
一方、前記電池カバーE2は、上述した実施形態に係る綴じ具取付部材3とほぼ同様の形状に形成している。すなわち、下方に開口する概略箱状をなし、概略矩形板状をなす頂板E21と、この頂板E21の縦方向一端部に形成している取付軸E22と、この頂板E21の縦方向他端部から垂下して設けた端板E23と、この頂板E21の両側縁から垂下して設けた側板E24と、この頂板E21の端板E23寄りの部位に垂下して形成した係合要素たる係合爪E25とを有する。また、前記係合爪E25近傍の部位には前記側板E24を切り欠いてヒンジE2aを形成している。
このように形成した電池カバーE2を前記電気機器E1に取り付ける際にも、上述した綴じ具取付部材3を表紙体1に取り付ける際と同様に枢支部E11が弾性変形して前記電池カバーE2が変位し、前記係合爪E25が被係合爪E12から退避するので、上述した実施形態における綴じ具取付部材3の表紙体1への取付構造と同様の効果が得られる。
本発明の一実施形態に係る部材の取付構造を採用したファイルを示す全体斜視図。 同実施形態に係る部材の取付構造を採用したファイルを示す分解斜視図。 同実施形態に係る部材の取付構造を採用したファイルを示す正面図。 図3におけるa−a断面図。 同実施形態に係る部材の取付構造に用いられる綴じ具取付部材及び裏当て部材を示す斜視図。 同実施形態に係る部材の取付構造に用いられる綴じ具取付部材を示す平面図、正面図、及び横断面図。 同実施形態に係る部材の取付構造に用いられる裏当て部材を示す平面図、正面図、及び横断面図。 同実施形態に係る綴じ具取付部材を表紙体に取り付ける際の経時変化を示す図。 本発明の他の実施形態に係る部材の取付構造を示す図。 本発明の他の実施形態に係る部材の取付構造を示す図。
符号の説明
F…ファイル
1…表紙体
2…綴じ具
3…綴じ具取付部材
32…取付軸
35…係合爪
3a…ヒンジ
4…裏当て部材
41…基板部
42…枢支部
421…第1支持要素
422…第2支持要素
423…取付軸保持部
424…起立部
425…接続部
43…被係合爪

Claims (11)

  1. 基体に被取付部材を取り付けるための構造であって、前記基体に前記被取付部材を枢支するとともに弾性変形が可能な枢支部と、前記枢支部の弾性変形を利用して前記基体に形成した被係合要素に前記被取付部材に形成した係合要素を係合させてなる係合部とを具備し、
    前記基体が、本体と、前記枢支部とを有し、前記枢支部が、前記本体から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記本体から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であり、
    前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1支持要素と反対側に離間する位置に配され前記本体から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であることを特徴とする部材の取付構造。
  2. 前記枢支部の弾性変形により、前記係合要素と前記被係合要素とを係合させるために必要なだけ前記被取付部材を変位させることの可能な構造を有することを特徴とする請求項1記載の部材の取付構造。
  3. 基体に被取付部材を取り付ける際に前記枢支部が弾性変形した状態において、前記係合要素が前記被係合要素から退避するとともに、前記弾性変形を解除した状態において前記係合要素の前記被係合要素からの退避が解除されこれら係合要素と被係合要素とが係合する構造を有することを特徴とする請求項1又は2記載の部材の取付構造。
  4. 前記被係合要素を、弾性変形可能に形成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の部材の取付構造。
  5. 前記被取付部材の前記係合要素近傍の部位に、前記係合要素の前記被係合要素からの退避を助成するヒンジを形成していることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の部材の取付構造。
  6. 前記基体として表紙体を有するとともに、前記被取付部材として前記表紙体との間で綴じ具を挟持するための綴じ具取付部材を有するファイルに用いられ、前記表紙体側に形成した前記枢支部の弾性変形を利用して前記表紙体側に形成した被係合要素に前記綴じ具取付部材に形成した係合要素を係合することにより前記表紙体と前記綴じ具取付部材との間で綴じ具を挟持する構造を有することを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の部材の取付構造。
  7. 前記表紙体が、表表紙、裏表紙、及び背表紙を有する表紙体本体と、前記背表紙の外面に当接可能な基板部、前記基板部から起立して設けられる前記枢支部、及び前記基板部から起立して設けられる被係合要素を有する裏当て部材とを具備することを特徴とする請求項記載の部材の取付構造。
  8. 前記表紙体が、表表紙と、裏表紙と、背表紙と、前記背表紙の内面から起立して設けられる前記枢支部と、前記背表紙の内面から起立して設けられる前記被係合要素とを具備することを特徴とする請求項記載の部材の取付構造。
  9. 請求項6、7又は8記載の部材の取付構造を利用して前記綴じ具取付部材を前記表紙体に取り付け、綴じ具を前記表紙体と前記綴じ具取付部材との間に挟持してなることを特徴とするファイル。
  10. 係合要素を有する被取付部材を着脱可能に支持するものであって、基板部と、前記基板部から起立して設けられ、前記被取付部材を枢支し弾性変形可能な枢支部と、前記基板部から起立して設けられ、前記枢支部の弾性変形を利用して前記係合要素と係合可能な被係合要素とを有し、
    前記枢支部が、前記基板部から起立して設けられ前記被取付部材に形成した取付軸を支持する第1支持要素と、前記基板部から起立して設けられ前記第1支持要素との間で前記取付軸を挟持可能な第2支持要素とを具備するとともに、これら第1支持要素又は第2支持要素の少なくとも一方が弾性変形可能であり、
    前記第2支持要素が、前記取付軸を第1支持要素との間で挟持する取付軸保持部と、前記取付軸保持部から前記第1起立要素と反対側に離間する位置に配され前記基板部から起立する起立部と、前記起立部の起立端と前記取付軸保持部とを接続する接続部とを有するとともに、前記取付軸保持部が前記起立部に対して弾性変形により接離可能であることを特徴とする取付補助部材。
  11. 全体を樹脂により一体形成していることを特徴とする請求項10記載の取付補助部材。
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