JP4291563B2 - パラメータの共用推定のための方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラメータの共用推定のための方法及びコンピュータプログラムに関し、特に“エラー・ベクトル・マグニチュード(Error Vector Magnitude)”(以下“EVM”とする)を決定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
“エラー・ベクトル・マグニチュード”(EVM)は、デジタル変調された移動無線システムの線形性を評価するために用いられることが多い。
【0003】
例えば、“GSM(Global System for Mobile Communications) 05.05、バージョン8.5.0、Draft ETSI EN 300 910 V.8.5.0、(2000−07)、Annex G”(以下“規格”とする)という規格は、8−PSK GSM EDGEシステムのためのEVMの要件を規定している。
【0004】
しかしながら、この規格は、EVMを決定するためのアルゴリズムを規定していない。
【0005】
図1は、上記の規格による各種パラメータε、w、C1及びC0を有する伝送チャネル20の構成例を示す。
【0006】
ここで、パラメータεは、この構成において遅延部21が信号に与える時間オフセットを表し、e(k)は、この構成において加算器22で加えられるエラー・ベクトルであり、C1は、乗算器23で加えられる複素増幅であり、C0は、一定レベルのDCオフセットを表す。パラメータwkは、例えば増幅器の加熱によるバースト(送信ブロック)の際の時間応答を模式化するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
以下の割り当てが適用される。
【0008】
Ts: シンボル期間;モデルにおいてシーケンスがシンボルクロックに従って各時点kTsで与えられる。
【0009】
s(k): 参照信号:シンボル時点kTsでの受信機の測定フィルタの後の異常のない入力信号;
e(k): エラー・ベクトル;
ε: 先行する時間オフセットの粗い推定という理想的でない推定による結果として得られる時間オフセット;
1: 測定信号の複素増幅(利得);
0: 測定信号における一定レベルの(DC)オフセット;
w=eα +j Δω ・Ts: αは、例えばバースト中の高い信号レベルが原因となる増幅器の加熱により発生する測定信号の振幅の変化を表す。さらに、Δωにより、先行する理想的でない粗い周波数オフセットの結果として得られる周波数オフセットが模式化される。
【0010】
参照信号s(k)から式(1)に示す受信信号z(k)が得られる。
【0011】
【数9】
Figure 0004291563
エラーベクトルe(k)は、式(2)
【0012】
【数10】
Figure 0004291563
によって得られる。
【0013】
このモデルによると、7つの実数のパラメータの合計が推定されなければならない。なお、時間オフセットεは、サンプリング定理を満たすオーバーサンプリングされたシーケンスに対応する。
【0014】
“エラー・ベクトル・マグニチュード”(EVM)は、バーストにわたって計算され、式(3)のように定義される。
【0015】
【数11】
Figure 0004291563
“エラー・ベクトル・マグニチュード”(EVM)を決定するため、まずパラメータε、C0、C1及びwは、バースト当たりの“エラー・ベクトル・マグニチュード”(EVM)が最小となるように推定されなければならない。このパラメータを利用して、個々のエラーベクトルe(k)を各シンボルについて計算することができる。
【0016】
IEEE Communications Letters、第5巻、第3号、2001年3月、88〜91頁の記事“GSM EDGEシステムにおいてエラー・ベクトル・マグニチュードを計算するための方法−シミュレーション結果(AMethod forComputing Error Vector Magnitude in GSM EDGE-Systems - Simulation Results.)”より、パラメータε、C0、C1及びwを決定するための方法が知られている。
しかしながら、この従来の方法はあまり効率的ではない。
【0017】
まず、従来の方法は、時間オフセットεは、パラメータC0、C1及びwと共通の推定対象にならず、時間オフセットεの粗い推定だけがパラメータC0、C1及びwの共通の推定の前に行われるという欠点を有する。
【0018】
さらに、従来の方法は、比較的ゆっくりと収束する勾配法を用いなければならないという欠点を有する。したがって、従来の方法は、C0、C1及びwの任意の開始値にも依存する比較的多数の繰り返しを必要とする。
【0019】
本発明の目的は、エラーベクトルと共に、伝送チャネルを介して供給されたデジタル変調された参照信号と伝送チャネルの一端で受信された受信信号との関係を表すいくつかのパラメータを共通して推定するための、繰り返しの数がより少なくてすみ、速やかに収束する方法及びその方法を実現するためのコンピュータプログラムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためになされた本発明は、請求項1に記載されているように、エラー・ベクトルe(k)と共に、伝送チャネルに入力されたデジタル変調された参照信号s(k)と前記伝送チャネルの一端で受信された受信信号z(k)との関係を表す複数のパラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)の共用推定のための方法であって、
前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号z(k)によってエラー・ベクトルe(k)を形成するステップと;
前記エラー・ベクトルe(k)を線形化するステップと;
【数12】
Figure 0004291563
で表される推定ベクトルの成分を、
【数13】
Figure 0004291563
に代入することによって前述の線形化されたエラー・ベクトルにおける実数のパラメータを置き換えるステップと;
前述の置き換えられたエラー・ベクトルを、
【数14】
Figure 0004291563
で表される損失関数に挿入するステップと;
損失関数L(x)の勾配の計算及びそれに続いて勾配をゼロとすることによって推定ベクトルx^を決定するステップとを含む方法である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、線形化誤差を低減させるために前記方法のステップを少なくとも1回反復的に繰り返すことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2のいずれか1項記載の発明において、前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)が前記伝送チャネルで前記参照信号s(k)に与えられる時間オフセットε、位相のオフセットφ、増幅|C1|、一定のレベルのオフセットC0、振幅の変化α及び周波数のオフセットΔωであることを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号z(k)による前記エラー・ベクトルe(k)が、
【0021】
【数15】
Figure 0004291563
で表される形式を有し、Tsがシンボル期間であり、信号シーケンスがシンボルタイミングで時点k・Tsに現れ、
【数16】
Figure 0004291563
を満たすことを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、線形化の際、前記エラー・ベクトルe(k)の指数関数が、第1級までのテイラー級数展開によって線形化され、線形化されたエラー・ベクトルが、
【数17】
Figure 0004291563
となることを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記線形化されたエラー・ベクトルにおいて、
【数18】
Figure 0004291563
で表される置き換えを、
【数19】
Figure 0004291563
で表される推定ベクトルを生じさせるために行うことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明において、前記参照信号がGSM EDGE信号、特にGSM 05.05、バージョン8.5.0、Draft ETSI EN 300 910 V.8.5.0、(2000−07)、Annex Gにおいて規定された移動無線信号であることを特徴とするものである。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項記載の発明において、前記参照信号が異なる符号チャネルからの複数の重畳された部分的信号を含み、各部分的信号についての少なくとも1つのパラメータがそれぞれの符号チャネルのそれぞれの増幅を表すことを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、前記参照信号が、CDMA(Code Division Multiple Access)信号、特に3GPP(3rd Generation Partnership Project) TS 25.141、3GPP2 C.S0010−A、3GPP2 C.S0011−A、3GPP2 C.P9011または3GPP2 C.P9012のいずれかの規格に規定された移動無線信号であることを特徴とするものである。
請求項10記載の発明は、コンピュータプログラムがコンピュータまたはデジタル信号処理装置で実施される場合において、請求項1乃至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するためのプログラムコードリソースを備えたコンピュータプログラムである。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するためのプログラムコードリソースを備えたコンピュータプログラムが格納された機械可読のデータ媒体である。
【0022】
本発明の方法は、パラメータを解析的に計算するために線形化及び置き換えを用いるものである。この場合、線形化により小さい誤差が生じるが、反復繰り返しによって線形化誤差を任意の程度まで低減することができる。一般的に2回の繰り返しで十分である。この繰り返しの回数は、従来の方法で必要とされていたよりも非常に少ない。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態による推定方法を以下に記載する。
ここで、推定されるパラメータは、伝送チャネルにおいて参照信号s(k)に与えられる時間オフセットε、位相のオフセットφ、増幅|C1|、一定のレベルのオフセットC0、振幅の変化α及び周波数のオフセットΔωである。
【0024】
推定されるパラメータは、式(4)で示す
【0025】
【数20】
Figure 0004291563
【0026】
損失関数の最小化によって決定される。ここで、Kは評価領域(バーストなどの“有用部分”)内のシンボル数である。
【0027】
本発明では、テストパラメータを“なみ(〜)”で表し、推定されるパラメータを“やま(^)”で表す。つまり、x^は一般に推定されるパラメータのテスト・ベクトルを示し、e〜(k)は、結果として得られるテストエラー・ベクトルを示す。
【0028】
次に、好適な実施の形態による推定の式が導出される。その際、説明の便宜のために繰り返しを特定しない記号を用いる。
【0029】
1では、増幅(利得)|C1|及び残っている位相のオフセットφが、式(5)に示す理想的でない先行する位相補償によって模式化される。
【0030】
【数21】
Figure 0004291563
【0031】
式(6)に示すwでは、測定信号における振幅の変化α及び結果としての周波数オフセットΔωが模式化される。
【0032】
【数22】
Figure 0004291563
【0033】
式(2)に式(5)及び式(6)を代入することによって式(7)に示すエラー・ベクトルが決定される。
【0034】
【数23】
Figure 0004291563
【0035】
先行する粗い推定により、式(7)の線形化が可能になる。この場合、テイラー級数展開により、複素数xについてexは、一般に式(8)に示すように近似される。
【0036】
【数24】
Figure 0004291563
【0037】
さらに、時間オフセットs(k−ε)は、式(9)
【0038】
【数25】
Figure 0004291563
【0039】
によって線形化される。
【0040】
なお、s(k)はサンプリング定理を満たさないので、正規化した導関数sd(k)はs(k)から計算することができない。オーバーサンプリングされたシーケンスsov(k)を用いる必要がある。
【0041】
式(7)に式(8)及び式(9)を代入することにより、式(10)に示す線形化されたエラー・ベクトルが得られる。
【0042】
【数26】
Figure 0004291563
【0043】
置き換えによって、式(11)に示すベクトルxの実数のパラメータxiが定義される。
【0044】
【数27】
Figure 0004291563
【0045】
ここで、実数の推定値ベクトルは、
【0046】
【数28】
Figure 0004291563
【0047】
によって定義される。
【0048】
式(11)に従う変換によって、推定値ベクトルxから推定対象となる推定値が式(12)によって決定される。
【0049】
【数29】
Figure 0004291563
【0050】
関数fi(k)を定義することにより、式(10)は、
【0051】
【数30】
Figure 0004291563
【0052】
となる。ここでは、式(13)に示す関係がある。
【0053】
【数31】
Figure 0004291563
【0054】
損失関数L(x)の勾配計算及びそれに続いて勾配をゼロとすることにより、推定値ベクトルx^が、式(14)
【0055】
【数32】
Figure 0004291563
【0056】
により得られ、このときマトリックス及びベクトルの要素は、式(15)で示される。
【0057】
【数33】
Figure 0004291563
【0058】
式(15)に式(13)を代入することにより、表1に示されるマトリックスM及びベクトルbが得られる。
【0059】
【表1】
Figure 0004291563
【0060】
式(14)の推定値ベクトルx^は、式(8)及び式(9)を線形化することによる僅かな誤差を含む。
【0061】
そのため、本発明の方法の更なる実施の形態では、数回の繰り返しを行うようにする。そして、数回の繰り返しによって誤差を任意の程度まで低減することができる。一般的には、2回繰り返した後に、誤差が無視し得るものとなる。
【0062】
この場合、以下の条件が適用される。
Iteration: 実行される繰り返しの数
loop=[1,Iteration]: このパラメータloopは、どの繰り返しが現在実行されているのかを示す。
(loop): 指数(loop)は、loop回目の繰り返しの値xを示す(例、ε^(loop)、M(loop))。
ov (loop)(k): 線形化された推定されるパラメータにより補償された、オーバーサンプリングされたloop回目の繰り返しの測定信号
(comp)(k): すべての推定パラメータで補償されている測定信号である。このシーケンスからEVM誤差EV^M(k)が計算される。
【0063】
図2は、本発明においてパラメータを推定するための繰り返し方法の一例を説明するためのブロック図である。
ここでは、具体的で厳密なパラメータを推定する前に、周波数ω、位相φ及び時間オフセットεの粗い推定及び補償を行わなければならない。
【0064】
図2に示すように、改良された推定装置1の入力部2、3には、オーバーサンプリングされた測定シーケンス(受信シーケンス)zov(k)と参照シーケンスsov(k)とがそれぞれ与えられる。
【0065】
本例においては、以下の手順により、出力部4a及び4bに推定パラメータが現れ、出力部5には、C0及びC1によって補償部18で補償された受信シーケンスz(comp)(k)が(所定のシンボルタイミングで)現れる。
【0066】
この場合、まず、オーバーサンプリングされた参照信号sov(k)に基づき、フィルタ6においてインパルス応答hdiff(k)を用いて正規化された微分シーケンスを計算する。
【0067】
次に、サンプリングレート低減器7においてダウンサンプリング係数ovでダウンサンプリングを行い、その後、乗算器8によって時間窓をかける。
【0068】
その結果、推定ブロック10の入力部9には、所定のシンボルタイミングでシーケンスsd(k)が入力される。
【0069】
サンプリングレート低減器11及び時間窓をかける乗算器12を介して、フィルタを通らずダウンサンプリングされ時間窓のかけられた参照シーケンスs(k)を、推定ブロック10の入力部17に供給する。
【0070】
本例における推定には、有効なシンボル(“有用なシンボル”)のみが用いられるので、推定の前に時間窓をかけなければならない。オーバーサンプリングされた入力信号においては、プリラン及びポストランが必要である。その理由は、FIR(有限インパルス応答)フィルタ6が、微分のため、また図示していない補間フィルタが推定された時間オフセットε^を補償するために、起動時間を必要とするからである。
【0071】
複数の繰り返しが実行される場合には、補償された測定シーケンスzov (loop)(k)がサンプリングレート低減器14及び時間窓をかける乗算器15を介して推定ブロック10の入力部16に供給される前に、次の繰り返しの始めの測定シーケンスzov(k)を、補償器13において現在の合計推定値を用いて補償しなければならない。
そのためには、以下の点を考慮しなければならない。
【0072】
−線形化された推定パラメータ(ε^、w^及びφ^)のみが新たな繰り返しの始めに補償される。
【0073】
−線形化された推定パラメータには、以下を適用する:loop回目の繰り返しの線形化された(厳密な)推定値はε^(loop)、w^(loop)及びφ^(loop)である。loop回目の繰り返しによる合計推定値は、式(16)
【0074】
【数34】
Figure 0004291563
【0075】
による過去の推定値の全ての加算の結果として得られる。
【0076】
これらの瞬時の合計推定値を用いて、次の繰り返しにおいて測定シーケンスが補償される。
【0077】
−新しい繰り返しのたびに、測定シーケンスzov(k)は、線形化されたパラメータの現在の合計推定値ε^、w^及びφ^によって補償される。
【0078】
−線形化されていない推定値(C^0及び|C^1|)は、個々の繰り返しにおいては補償されないが、繰り返しのたびに新しく計算される。そうでなければ、個々の繰り返しにおける線形化誤差のために誤差伝播が起こり得る。
【0079】
−推定された時間オフセットε^は参照信号において補償されず、測定信号(受信信号)において補償されることに留意しなければならない。これにより、規格の測定規則に従い、測定信号がシンボル間の干渉のないシンボル時点へ補間されることが達成される。
【0080】
最後の繰り返しloop=Iterationの後に、式(16)に従って線形化されたパラメータの合計推定値が得られる。線形化されていないパラメータは、最後の繰り返しの計算から得られる。
【0081】
最終的に、推定されるEVMベクトルの計算に必要な図3の補償された測定シーケンスz(comp)(k)は、式(17)
【0082】
【数35】
Figure 0004291563
【0083】
によって計算しなければならない。
【0084】
本発明による方法がCDMA(符号分割多元接続)信号において利用される場合、参照信号は異なる符号チャネルからの複数の重畳された部分的信号を含み、各部分的信号についての1つのパラメータが異なる符合チャネルの異なる増幅を表す。異なる部分的信号の増幅パラメータは、本発明による方法を用いて同時に推定される。
【0085】
なお、本発明による方法は、上述した適用例に限定されるものではなく、伝送チャネルを特徴づける他のパラメータの推定にも適しているものである。
【0086】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、エラーベクトルと共に、伝送チャネルを介して供給されたデジタル変調された参照信号と伝送チャネルの一端で受信された受信信号との関係を表すいくつかのパラメータを共通して推定するための、繰り返しの数がより少なくてすみ、速やかに収束する方法及びその方法を実現するためのコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】伝送チャネルの1つの構成である。
【図2】好適な実施形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 推定装置
2、3、9、16、17 入力部
4、5 出力部
6 フィルタ
7、11、14 サンプリングレート低減器
8、12、15 乗算器
10 推定ブロック
13、18 補償器
20 伝送チャネル
21 遅延部
22 加算器
23 乗算器

Claims (11)

  1. エラー・ベクトルe(k)と共に、伝送チャネルに入力されたデジタル変調された参照信号s(k)と前記伝送チャネルの一端で受信された受信信号z(k)との関係を表す複数のパラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)の共用推定のための方法であって、
    前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号z(k)によってエラー・ベクトルe(k)を形成するステップと;
    前記エラー・ベクトルe(k)を線形化するステップと;
    Figure 0004291563
    で表される推定ベクトルの成分を、
    Figure 0004291563
    に代入することによって前述の線形化されたエラー・ベクトルにおける実数のパラメータを置き換えるステップと;
    前述の置き換えられたエラー・ベクトルを、
    Figure 0004291563
    で表される損失関数に挿入するステップと;
    損失関数L(x)の勾配の計算及びそれに続いて勾配をゼロとすることによって推定ベクトルx^を決定するステップとを含む方法。
  2. 線形化誤差を低減させるために前記方法のステップを少なくとも1回反復的に繰り返すことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)が前記伝送チャネルで前記参照信号s(k)に与えられる時間オフセットε、位相のオフセットφ、増幅|C1|、一定のレベルのオフセットC0、振幅の変化α及び周波数のオフセットΔωであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記パラメータ(ε、φ、|C1|、C0、α、Δω)、参照信号s(k)及び受信信号z(k)による前記エラー・ベクトルe(k)が、
    Figure 0004291563
    で表される形式を有し、Tsがシンボル期間であり、信号シーケンスがシンボルタイミングで時点k・Tsに現れ、
    Figure 0004291563
    を満たすことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 線形化の際、前記エラー・ベクトルe(k)の指数関数が、第1級までのテイラー級数展開によって線形化され、線形化されたエラー・ベクトルが、
    Figure 0004291563
    となることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記線形化されたエラー・ベクトルにおいて、
    Figure 0004291563
    で表される置き換えを、
    Figure 0004291563
    で表される推定ベクトルを生じさせるために行うことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記参照信号がGSM EDGE信号、特にGSM 05.05、バージョン8.5.0、Draft ETSI EN 300 910 V.8.5.0、(2000−07)、Annex Gにおいて規定された移動無線信号であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記参照信号が異なる符号チャネルからの複数の重畳された部分的信号を含み、各部分的信号についての少なくとも1つのパラメータがそれぞれの符号チャネルのそれぞれの増幅を表すことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  9. 前記参照信号が、CDMA信号、特に3GPP TS 25.141、3GPP2 C.S0010−A、3GPP2 C.S0011−A、3GPP2 C.P9011または3GPP2 C.P9012のいずれかの規格に規定された移動無線信号であることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. コンピュータプログラムがコンピュータまたはデジタル信号処理装置で実施される場合において、請求項1乃至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するためのプログラムコードリソースを備えたコンピュータプログラム。
  11. 請求項1乃至9のいずれかに記載の全てのステップを実行するためのプログラムコードリソースを備えたコンピュータプログラムが格納された機械可読のデータ媒体。
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