JP4289302B2 - 紙葉類処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は紙幣等の紙葉類を搬送させる紙葉類処理装置に関する。
金融機関の現金自動預入支払機(ATM)や貨幣計数機、更にはハガキ等を取扱う郵便物仕分装置においては、投入される紙葉類を装置内に取込み各種の処理を行う。これらの各装置においては大型化する機器の生産性や保守作業性を考慮して複数のユニットに分割している。そして各装置において取扱う紙葉類の中で、特に紙幣は流通過程での取り扱いによりその強度低下や折癖や破れ等が生じている場合がある。このような環境下においては各ユニット間を搬送中の紙葉類にジャムが発生する場合がある。
紙幣入出金機において、入金搬送ユニットとスタッカユニットとを上下に分割し、スタッカユニットをスライド自在に設け、引き出されたときに残留紙幣を受取る受皿装置を設けたものがある(例えば、特許文献1)。この技術によれば境界部で紙幣搬送ジャムが発生したとき、スタッカユニットを引き出せば、残留紙幣は受皿装置により受取られるので、装置内の隙間などに入り込むことがない。
更に、紙葉類処理装置として、装填される紙葉類を鑑別結果に応じて分類部により分類し、各種類別収納部に収納するもので、この分類部を装置本体から引き出し可能に構成したものがある。そして、装置本体内にその上部を覆い得る遮蔽幕の巻取り機構を設け、分類部を引き出したとき、その遮蔽幕も引き出されその内部を覆うようにしているものがある(例えば、特許文献2)。以上の技術は、水平搬送路において水平方向に引き出す場合のものである。
他の紙葉類処理機として、各ユニット間に跨って紙葉類が残留している場合にいづれかのユニットを引き出しても、紙葉類が上下に引きちぎられることなく、ジャムしている紙葉類を除去できるものがある(例えば、特許文献3)。この技術は紙葉類搬送方向に直交しかつ紙幣に沿う方向に引き出し可能にしているものであり、引き出し動作時に搬送部により紙葉類の挟む力を開放する開放機構を開示しているものがある。
実用新案登録第2508401号公報(第2頁) 実用新案登録第2514017号公報(第2頁) 特開平5−178531号公報(第4頁、段落0023)
上記したように各ユニット間に跨って紙葉類を搬送する場合には、その境界部に残存する紙葉類の除去に対しての配慮がなされている。しかしながら、特許文献1や特許文献2に示す技術では、水平搬送路を形成してから境界部を設けるという設計上の制約が生じ、機器の小型化などの課題となり易い。また特許文献3の技術では、紙葉類の挟む力を開放する開放機構を設けているので、紙葉類を除去でき、かつその除去した紙葉類が引きちぎれることはない。しかしながら、ジャムの程度、例えば、搬送詰まりとなり紙葉類が蛇腹状に折れてしまった時には開放機構のみでは安定した除去は難しい場合がある。
本発明は、このような問題を解決するために考えられたもので、搬送詰まりとなった紙葉類のジャムが発生した場合でも確実に除去できる紙葉類処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、紙葉類を搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部に対して対向配置され、搬送される前記紙葉類の授受を行う第2の搬送部を有する紙葉類処理装置において、
前記第1の搬送部または前記第2の搬送部の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動可能に支持すると共に、当該移動方向と前記紙葉類の授受方向が異なるとき、前記授受を行う部位に掛合する前記紙葉類を除去するかき出し部材を有する。
また、紙葉類を搬送する第1の搬送部と、該第1の搬送部に対して対向配置され、搬送される前記紙葉類の授受を行う第2の搬送部を有する紙葉類処理装置において、
前記第1の搬送部または前記第2の搬送部の少なくとも一方を他方に対して相対的に移動可能に支持すると共に、当該移動方向と前記紙葉類の授受方向が異なるとき、前記授受を行う部位に掛合する前記紙葉類を挟持する挟持手段を設ける。
本願発明は、搬送詰まりとなった紙葉類のジャムであっても、ユニットの引き出し操作時に、まず搬送ガイドが紙葉類をかき出し、次に別のかき出しガイド部が作用するという二度のかき出し作用を有しているので、ジャムした紙葉類を確実に除去できるという効果がある。
以下、図面に従って実施の形態を説明する。図2は本発明の紙葉類処理装置の外観図であり、図3は本発明の紙葉類処理装置の概略側面図である。図において、1は紙葉類処理装置としての現金自動預入支払機(以後、ATMとする)であり、金融機関が管理し維持するホストコンピュータと通信回線を介して接続されている。ATM1は金融機関の営業店舗やコンビニエンスストア,ガソリンスタンド,スーパーマーケット等に設置されている。
11は顧客操作表示部であって、顧客が取引操作入力するための取引誘導表示部と操作入力するためのタッチパネルで構成される。12はカード処理部であって、金融機関毎のコード(番号)や利用者の口座番号,氏名等の顧客情報が記憶された顧客識別カードから前記情報を読み出す機能を有する。
13はテンキー部であって、顧客操作表示部11に表示する取引進行画面指示に従って、顧客が例えば、暗証番号などを入力する部位である。このテンキー部13は顧客操作表示部11に設けても良いが、図示するように顧客操作表示部11が傾斜しているため、背後にいる顧客から暗証番号などを読み取ることを困難にするため、略水平かつ、顧客身体の陰になるように設けている。14はレシート処理部であり取引明細の印字を行ない顧客に発行されるレシートの発行処理を行うものである。
15は紙幣の投入及び抜取り接客口に設けたシャッタであり、ATM1の筐体に開閉可能に装備されている。このシャッタ15は図示せぬモータ等により矢印A方向に回動して開閉できる。紙幣入出金部10は第1の搬送部としての上部ユニット20および第2の搬送部としての下部ユニット30で構成され、顧客により入金される紙幣Mを真偽鑑別,計数し、搬送して金種別の紙幣カセット部に収納し、又は顧客に支払われる紙幣Mを金種別の紙幣カセット部より繰出すものである。下部ユニット30は扉16を開き、図示しない掛止部を操作することにより、図3に示す矢印B方向に引き出し可能なようにスライドレール(図示しない)より支持されている。この扉16の開閉は後述するオープンスィッチ17により検出される。
21は接客部であり、顧客が投入した紙幣Mを受取り、分離して上部ユニット20内に取り込むと共に、顧客に出金する紙幣Mを集積し、取出可能にする引渡部として機能する。22は入金される紙幣Mや出金される紙幣Mの真偽鑑別,計数する認識部であり、23は入出金処理する紙幣Mを一時的に保管する一時保留部である。24は以上の各部間を搬送される紙幣Mの搬送路である。
下部ユニット30には、紙幣Mを収納する紙幣カセット31が複数設けられており、上部ユニット20より搬送される紙幣Mを金種別に収納する部位である。図3に示すように、上部ユニット20と下部ユニット30は図示する左右の2箇所に配した紙幣Mの受渡部40を形成し、搬送される紙幣Mの授受を行っている。図に示すように、本ATM1では上部ユニット20から下部ユニット30への紙幣Mの搬送は略垂直方向であり、前述した下部ユニット30の引き出し方向(水平=矢印B方向)とは二次平面上における略直交する方向である。
ATM1の機能を提供するには、ATM1全体を制御するための制御部18や、制御プログラムが記憶されたRAMやROM又はハードディスクなどで構成された記憶部19、更にはホストコンピュータとの接続口であるインターフェース部、更に各部に電力を供給する電源部を含め、多々の機能・構成が備えられているが、本発明に関係しないため詳細な記載は省略する。
次に、本発明の実施例1における受渡部の説明を行う。
図1は本発明の実施例1における受渡部の概念図で、図4は本発明の実施例1における受渡部の説明図であり、図5は本発明の実施例1における受渡部に係わる制御ブロック図である。
20は前述の上部ユニットであり、30は下部ユニットである。Mが搬送される紙葉類としての紙幣である。31は搬送ローラであり、後述する手段により紙幣Mを挟持圧接可能になっている。この搬送ローラ31は右側ガイド32に設けられた穴部から搬送路24に外周部が突出している。33はプレッシャローラであり、搬送ローラ31に対向して設けてある。このプレッシャローラ33は左側ガイド34に設けられた穴部から搬送路24に外周部が突出している。この搬送ローラ31を矢印C方向に回転させることにより紙幣Mを矢印D方向に搬送できる。
搬送ローラ31は同心度や外径寸度が厳密に製造,管理されておりフレームにシャフト31aによって回動可能に軸支され、図示しない歯付ベルト等により搬送用モータ(以後、モータとする)M1と結合されている。このモータM1の種別はステッピングモータであり、例えば単位ステップ当たり1/180インチの搬送量とすればモータM1の回転量(ステップ数)をそれに乗算することにより挟持した紙幣Mの搬送量が管理できる。また、プレッシャローラ33はプレスシャフト33aにより回転可能に軸支されている。更に、プレッシャローラ33の表面は高摩擦部材で形成されるとともに、紙幣Mとの間には押圧力F1が作用して相応の摩擦力が作用している。
41は下部ユニット30に設けた搬送ローラであり、紙幣Mを挟持圧接可能になっている。この搬送ローラ41は右側ガイド42に設けられた穴部から搬送路24に外周部が突出している。43はプレッシャローラであり、搬送ローラ41に対向して設けてある。このプレッシャローラ43は左側ガイド44に設けられた穴部から搬送路24に外周部が突出している。この搬送ローラ41も矢印C方向に回転させることにより紙幣Mを矢印D方向に搬送できる。
搬送ローラ41も同心度や外径寸度が厳密に製造,管理されておりフレームにシャフト41aによって回動可能に軸支され、図示しない歯付ベルト等により搬送用モータ(以後、モータとする)M2と結合されている。このモータM2の種別もステッピングモータであり、例えば単位ステップ当たり1/180インチの搬送量とすればモータM2の回転量(ステップ数)をそれに乗算することにより挟持した紙幣の搬送量が管理できる。また、プレッシャローラ43もプレスシャフト43aにより回転可能に軸支されている。更に、プレッシャローラ43の表面は高摩擦部材で形成するとともに、紙幣Mとの間には押圧力F2が作用して相応の摩擦力が作用している。
上部ユニット20側の右側ガイド32と左側ガイド34は平行に形成され、紙幣Mの搬送面側の内寸法が略2〜3mmに設定(図では誇張して記載)されている。また、下部ユニット側30側の右側ガイド42と左側ガイド44も平行に形成され、紙幣の搬送面側の内寸法が略2〜3mmに設定(図では誇張して記載)されている。そして、これらの右側ガイド32と42は紙幣Mの通過に支障のないように入れ子状(櫛歯が交互に入り込む、図1参照)になっている。また。左側ガイド34と44も同様に入れ子状になっており紙幣の通過に支障のないようになっている。この状態で紙幣Mの授受が行われる。なお、図では略45度の方向に折り曲げた先端面を設けている場合を記載している。
45は受皿部としてのジャム紙幣用トレイであって、後述する手段によって除去される紙幣Mを受け入れるものであり、可動側である下側ユニット30に取り付けられている。このジャム紙幣用トレイ45の上部にはかき出し部材としてのかき出しガイド部45aを有しており、この部分の形状は図1に示すように前述した下部ユニット30の右側ガイド42と同じような入れ子(櫛歯状)になり、図示する矢印B方向に下部ユニット30が移動したとき、上部ユニット20の右側ガイド32および左側ガイド34には干渉しない形状となっている。この状態を示すものが図1であり、一点鎖線で示す外形と略一致させてある。また、ジャム紙幣用トレイ45は図4に示すように略「し」の字型をしているが、これに限定されるものではない。
搬送ローラ31と搬送路ローラ41の距離は、最短長の紙幣Mを搬送させるため、およそ当該紙幣Mの長さと同一以下に設定され、搬送時には少なくとも一方の搬送ローラとプレッシャローラにより挟時される。また、搬送ローラ41側に作用する押圧力F2は搬送ローラ31側に作用している押圧力F1より高く設定してあり、図4に示すように両搬送ローラ31,41に紙幣Mが掛合している状態で、搬送ローラ41側のみを矢印C方向に回転させると、搬送ローラ31側に挟時されている部分より、紙幣Mは引き抜くことができるようになっている。
SE1,SE2は紙幣監視センサであり、発光ダイオードと受光トランジスタを対向配置し構成されたもので搬送路24を遮断する方向に光軸(図4に示す二点鎖線)を通過させてある。この光軸を紙幣Mが遮断することにより生じる受光トランジスタの出力変化をA/D変換してON/OFF信号を得る。
図5は上記した受渡部に係わる制御ブロック図である。
19は前述した記憶部であるが、図示しない上位装置またはリムーバブル記憶媒体よりダウンロードする保守用プログラムを格納、または事前に保守用プログラムを格納できる。17は扉16を係員が開くと、それを検出するオープンスィッチである。制御部18はATM1全体は言うまでも無く、モータM1,M2の回転制御や紙幣監視センサSE1,SE2およびオープンスィッチ17の検出情報に従った各種の制御をする。なお、ドライバ回路やアンプ回路は省略している。
次に受渡部40を紙幣Mが通過する際に発生しうる紙幣ジャムについて図6に示す受渡部の搬送系を示す説明図を用いて説明する。図6(a)に示すように正常搬送される紙幣Mは搬送ローラ31および搬送ローラ41を矢印C方向に回転させることにより矢印D方向に搬送される。ここで、紙幣Mのコーナ折れや破れなどがあり、受渡部40で紙幣詰まりなどが発生することがある。図6(b)に示すように紙幣Mがジグザク(蛇腹状)に折れると、搬送路24の間隙(2〜3mm)内での詰まりとなり搬送エラーとして検出される。ATM1の制御部18は機器内で異常発生として、後続紙幣Mの搬送を停止させる。
次に、搬送異常発生時の自動復旧について説明する。図7は異常復旧処理の動作フローチャートである。なお、Sは動作ステップを示す。
ATM1の制御部18は機器内での異常発生を検出すると、後続紙幣Mの搬送を停止させる。例えば、入金動作中であり、複数枚の紙幣Mを搬送していると搬送路24上には他の紙幣Mも存在するので、それらの紙幣Mを一時保留部23や図示しないリジェクト庫に搬送して格納する。また、紙幣カセット31からの繰出動作中であれば、次紙幣Mの繰出しを中止する。
S1.制御部18は紙幣詰まりとなっている部位と搬送方向を特定する(本実施例1の場合は矢印D方向の搬送中であり、紙幣監視センサSE2が紙幣の通過を検出していないので、図6(b)に示すように受渡部40での紙幣詰まりと判定する。制御部18は障害復旧プログラムにより、自動ジャム除去の動作を開始する。
まず、ジャム発生時の搬送方向と逆方向に搬送すべく、搬送ローラ31と搬送ローラ41を矢印H方向に回転させ、ジャム紙幣Mを矢印G方向への搬送を試みる。図示するように搬送ローラ31が紙幣Mを挟み込むことができれば、ジャム紙幣Mは矢印G方向に搬送され前述したリジェクト庫などに取り込む。搬送ローラ31および搬送ローラ41を所定時間回転駆動しても紙幣監視センサSE1がOFF(紙幣なし)しない場合はジャム除去不可となる。
なお、ジャム発生時の搬送方向と異なる方向へのジャム除去のための搬送は、紙幣詰まりの発生が紙幣Mの先端側にての不具合が想定されるので、逆方向への搬送は比較的問題なく搬送できるためである。よって、例えば出金動作で、紙幣Mが下部ユニット30から上部ユニット20側への搬送中であれば、ジャム除去のための搬送方向は、前述と逆になる。即ち、授受方向によりモータM1,M2の回転方向が制御される。
S2.ジャム除去動作により、自動復旧ができない場合には、係員による紙幣除去操作を要求すべく、顧客操作表示部11や図示せぬ監視センターに通報しての対応となる。
S3.係員が扉16を開くと、オープンスィッチ17がこれを検出するので、制御部18は監視センターに対しては、係員対応中の信号を送信する。
S4.係員は所定の手順で、受渡部40の紙幣除去操作を行う。詳細は後述する。
S5.除去操作が終了して、下部ユニット30が正規の位置に押し戻されており、オープンスィッチ17が扉16の閉を検出すると、制御部18はジャム除去操作終了として、搬送系のイニシャル動作に移行する。
S6.搬送系のイニシャル動作としては、上部ユニット20および下部ユニット30に設けてある搬送用モータM1,M2の同期を取り、所定時間回転させる。この動作によっても紙幣監視センサSE1,SE2やその他の監視センサが紙幣移動を検出しなければ、搬送路24上に紙幣なしとして、動作終了となる。また、紙幣移動を検出した場合には、当該紙幣Mをリジェクト庫などに搬送する。
以上のイニシャル動作は、ステップS1においてジャム紙幣の除去が終了した場合にも行なう。
次に、図7に示す異常復旧処理のフローチャートにおけるステップS4の詳細であるジャム紙幣の除去操作を図8、図9に示す動作工程図により説明する。
前記したように、自動復旧動作を行っても、図8(a)に示すように紙幣Mが受渡部40に存在しているので、係員は扉16を開く。この扉16が開かれると、オープンスィッチ17がこれを検出するので、制御部18は「扉開」を認識し、ATM1を閉塞状態にする。
係員は下部ユニット30を矢印B方向に引き出し始めると、図8(b)に示すように、ジャム紙幣Mは左側ガイド34と右側ガイド42により挟まれる。しかしながら、これらのガイドは入れ子状のため紙幣Mを挟持するものの切断することない。続いて、図8(c)に示すように上部ユニット20の右側ガイド32および左側ガイド34の位置から離れる。このまま下部ユニット30を引き出し続けると、ジャム紙幣Mは図8(c)の状態のまま、あるいは図8(d)に示すように下部ユニット30の上面に載置されたまま図3に示す引き出し完了位置まで引き出される。そして、係員はジャム紙幣Mを拾い上げることになる。
なお、図8(d)に示すように下部ユニット30の上面に載置されたままの引き出し時に例えば、左側ガイド34と右側ガイド32に引っかかることも想定される。この場合には、ジャム紙幣用トレイ45のかき出しガイド部45aが壁の役割を行い、下部ユニット30の上面に載置されたままの状態を維持する。
また、図9(a)に示すように、ジャム紙幣Mの一部が上部ユニット20に掛合した状態で下部ユニット30が引き出される場合も想定される。このような場合にジャム紙幣Mは上部ユニット20側に残った状態で引き出されると、ジャム紙幣用トレイ45のかき出しガイド部45aが作用する。図9(b)に示すようにジャム紙幣Mはかき出しガイド部45aにより挟まる。ここでも各ガイドは入れ子状のためジャム紙幣Mを挟持するものの切断することなく、図9(c)に示すように上部ユニット20の右側ガイド32および左側ガイド34の位置から離れる。この状態で引き出し完了位置まで引き出される。そして、ジャム紙幣Mを拾い上げることになる。
なお、ジャム紙幣Mの掛合量により、下部ユニット30の上面に載置されずに、ジャム紙幣用トレイ45の中に落ち込むこともある。このようにして、下部ユニット30を引き出して、下部ユニット30の上面またはジャム紙幣用トレイ45の中からジャム紙幣Mを拾い上げることが容易にできる。そして係員は下部ユニット30をATM1内に押し戻し、扉16を閉めると、オープンスィッチ17がこれを検出(ステップS5)して、前述の処理を実行することになる。
以上説明したように、受渡部40で発生したジャム紙幣Mが残存したとき、下部ユニット30を引き出す時に、右側ガイド42とかき出しガイド部45aにより2度のかき出しが行われる。あとはジャム紙幣Mを拾い上げるのみで良いので極めて利便性がよい。なお、図3では受渡部40を2箇所に記載しているが、両方に実装できることは言うまでもない。
次に、本発明の実施例2の説明を行う。
図10は実施例2における受渡部の説明図であり、図11は実施例2における左側ガイドの斜視図である。実施例1の受渡部との差異は下部ユニット側の左側ガイドが図示するように回動可能になっていることである。よって、以下の説明は差異部分のみを説明し、実施例1と同じ部分については同じ符号を付し、その説明を省略する。
左側ガイド46は図11に示すようにプレスシャフト43aに回転可能に軸支されるもので、両端部にはアーム部47が形成されている。このアーム部47は上方には掛止部47aがあり、プレスシャフト43aより下方には***47bを有している。
この***47bには、コイルスプリング48のフック部が挿入される。コイルスプリング48は図示しないフレーム間に張設され、図10においてアーム部47を時計方向に回転するように付勢力を発生させている。掛止部47aは上部ユニット20側に設けられた突起部25と当接するような位置関係になっている。下部ユニット30が納められた状態、即ち、ATM1の可動状態では突起部25に掛止部47aが当接するとともに、受渡部40においては紙幣Mの搬送に最適な間隔(2〜3mm)を確保することになる。
本実施例2における搬送異常発生時の自動復旧については、先に図7の動作フローチャートに従って説明した通りであり、紙幣除去操作の手順を同様である。従って、図10(b)に示す図を用いて、要部のみを説明する。
係員により下部ユニット30が矢印B方向への引き出しが開始されると、アーム部47の先端の掛止部47aはコイルスプリング48の作用に従って、突起部25側に回転(矢印E方向)する。このアーム部47は図11に示すように左側ガイド46と一体であるためプレスシャフト43aを回転中心として回転し、右側ガイド42と当接して静止する。
即ち、左側ガイド46の先端部P(図では上部)と右側ガイド42の先端部(図では上部)において、ジャム紙幣Mを挟持する挟持手段を有することになる。このときの挟圧力はコイルスプリング48の設定により実験的に決めてある。
このように、ジャム紙幣Mを挟持したまま、下部ユニット30が最後まで引き出されれば係員は挟圧力に抗してジャム紙幣Mを上方に引き抜けばよいことになる。また、ジャムの程度によっては挟持した挟圧力よりも強い負荷が作用していると、ジャム紙幣Mは挟持部より引き出されてしまう場合もある。このときには、実施例1で説明したジャム紙幣用トレイ45による作用で、ジャム紙幣Mを除去することになる。
以上説明したように実施例2によれば、引き出される側、即ち下部ユニットにジャム紙幣を挟持したまま引き出すことができるので、除去が容易になるという効果がある。更には、屋外設置の機器のときでも突風などで飛ばされることがなく、安心して作業することができるという効果もある。なお、下部ユニットの引き出し方向は搬送方向と直交する方向での実施例を記載したが、これに限定されない。即ち、45度や60度の方向などであってもよい。
以上の実施例は現金自動預入支払機におけるジャム紙幣について説明したがこれに限定されない。例えば、イベント入場券や宝くじ及び勝馬投票券など券売機,紙幣に限定されない、例えば郵便物の仕分機、各種帳票の読取、印刷やコピー等を行う事務機器などにも
利用できることは言うまでもない。
本発明の実施例1における受渡部の概念図である。 本発明の紙葉類処理装置の外観図である。 本発明の紙葉類処理装置の概略側面図である。 本発明の実施例1における受渡部の説明図である。 本発明の実施例1における受渡部に係わる制御ブロック図である。 本発明における受渡部の搬送系を示す説明図である。 本発明における異常時の復旧処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における紙幣除去の動作工程図である。 本発明の実施例1における紙幣除去の動作工程図である。 本発明の実施例2における受渡部の説明図である。 本発明の実施例2における受渡部の左側ガイドの斜視図である。
符号の説明
1 紙葉類処理装置(現金自動預入支払機)
20 上部ユニット
30 下部ユニット
31、41 搬送ローラ
32、42 右側ガイド
33、43 プレッシャローラ
34、44 左側ガイド
45 ジャム紙幣用トレイ
45a かき出しガイド部
46 左側ガイド
48 コイルスプリング

Claims (1)

  1. 上部ユニットと、該上部ユニットに対して引き出し可能に備えられた下部ユニットからなり、該上部ユニットに第1の搬送部を、前記下部ユニットに第2の搬送部を設け、第1及び第2の搬送部は互いに対向配置され、第1及び第2の搬送部内を搬送される紙葉類の授受を行う紙葉類処理装置において、
    前記第1又は第2の搬送部、前記授受を行う部位に滞留した紙葉類を除去するかき出し部材を有し、
    前記下部ユニットは、前記第2の搬送部に対して前記引き出し方向の反対側の奥に位置をずらして配置した受皿部を設け、
    前記下部ユニットを引き出すと、第2の搬送部が第1の搬送部に対して相対的に移動して前記かき出し部材が前記部位に掛合し、
    該掛合により、前記紙葉類が前記部位から除去された後、前記下部ユニット上に載置され取り出し可能とし
    前記引き出しにより、前記詰まった紙葉類が除去できない場合に、前記下部ユニットを、さらに引き出して前記受皿部の壁部が前記部位に掛合させることにより前記紙葉類を除去し、前記受皿部に前記紙葉類を投入することを特徴する紙葉類処理装置。
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