JP4887554B2 - 自動取引装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
複数の運用モードを有するATMなどの自動取引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動取引装置は、利用者が預金する入金取引や預金を引き出す出金取引において、現金の搬送速度や取り込み速度などの運用モードは単一のモードにより運用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、金融機関などにおいては、顧客サービス向上の一環として自動取引装置の稼動時間延長の動きがあり、24時間稼動や休日稼動が行われるようになってきた。このため、金融機関の係員が不在時に自動取引装置を稼動する無人稼動となる場合が多く、従来に増してジャムなどのエラーによる休止障害の低減が要望されている。
【0004】
他方、従来から繁忙時の自動取引装置の混雑緩和のため処理速度の向上に応えるべく、媒体処理などは可能な限り高速に行われるようになっている。
高速処理はジャムなどのエラーが発生しやすい問題があるが、通常、自動取引装置における現金の搬送速度や取り込み速度などの運用モードは繁忙時の高速運用に合わせた単一のモードのみを保有しているため、繁忙時以外のときでも常に高速で運用している。
【0005】
このため、信頼性を重視した運用をしたい場合でもジャムなどのエラー発生を一定以下に抑制することが非常に困難であった。
そこで、本発明では、ジャムなどのエラーによる休止障害の低減と稼動状況、取引環境に合わせた最適な稼動を選択できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、貨幣を収納する収納室と該収納室から装置内に貨幣を1枚ずつ取り込む貨幣取り込み装置と、取り込まれた貨幣を搬送する搬送路とを有する自動取引装置において、一時集積部を有し、1枚ずつ貨幣を取り込み、取り込まれた貨幣の前記一時集積部への正常な集積が終了したことを検出した後、次の貨幣の取り込み動作を開始する単送りモードを有することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
まず、本実施の形態における自動取引装置の構成について説明する。
図3は、自動取引装置の外観を示す斜視図である。
1は自動取引装置、2は該自動取引装置の筐体であり、この装置筐体2の上方の垂直面にはカード挿入口7と通帳挿入口8とコイン入出金口9が設けられており、水平面には紙幣入出金口4と扉5と操作表示部6とが設けられている。
【0008】
紙幣入出金口4は、取引に伴う紙幣(貨幣)Pの一括投入あるいは一括取り出しが可能に形成されている。
扉5は入金された紙幣Pを装置筐体2内部に取り込み収納する間および出金すべき紙幣Pを入出金口4に搬送する間に、利用者が不意に巻き込まれたり不所望な物が投入されることを防止するための扉であり、開閉自在に形成されており、紙幣入出金部4の上部に配置されている。
【0009】
操作表示部6は図示しないタッチセンサをカラーCRTやLCDによる表示部上に設けたもので、操作表示部6は、利用者の操作を誘導するイラスト、文字、あるいは文言を表示すると共に暗証番号、取引金額、口座番号等を入力するためのテンキーおよび取引の承認、確認あるいは取り消しを行うためのファンクションキーを表示する。
【0010】
利用者が表示部分を押圧すると図示しないタッチセンサが検知し、後述する主制御部に信号を出力する。
7は暗証番号および口座番号が記録されている取引媒体である磁気カードを挿入するためのカード挿入口であり、8は通帳を挿入するための通帳挿入口であり、9は硬貨を投入するためのコイン入出金口である。
【0011】
図2は、自動取引装置の制御系を示すブロック図である。
11は前述した装置筐体2の各部と接続していて装置全体を制御する主制御装置である。
12はカード挿入口7から挿入された磁気カードAを自動取引装置内に取り込み、磁気カードAの所定の位置に配置されている磁気ストライプ部から口座番号および種別などの口座情報を受け取る磁気カードリーダー部である。
【0012】
13は、通帳挿入口8から挿入された通帳Bの磁気ストライプ部を読み取ると共に通帳Bおよび図示しないジャーナル用紙に取引内容を記録する通帳プリンタ部である。
14は紙幣入出金口4に外部から挿入された紙幣Pを取り込んで入金額を計数した後、所定のルーチンにしたがって後述する金庫に搬送すると共に、指定された金額の紙幣Pを入出金口4に払い出す紙幣入出金ユニットである。
【0013】
15は、コイン入出金口9に投入されたコインCを受け入れると共にコイン入出金口9から利用者にコインを払い出すコイン入出金ユニットである。
16は操作表示部5によって構成される接客ユニットであり、17は係員用の内部モニタを有する係員操作部である、
23は自動取引装置の外部に設けられていて主制御装置11に接続されている係員用のリモートモニタである。
【0014】
前記係員操作部17および前記リモートモニタ23により、装置筐体2内部に保留されている紙幣Pの残高検知、後述する補助金庫の交換および紙幣Pの補充、ジャーナル用紙の補充等の処理が指示されるようになっている。
20は主制御装置11と図示しないホストコンピュータとの間のデータ伝送を制御する伝送制御部である。
【0015】
21は振り込み取引に必要な金融機関の情報、例えば、銀行名および支店名が50音順に記録されたデータファイルとしての図示しないフロッピーディスクを受け入れて読み込むためのフロッピーディスクドライブである。
22は電源部である。
図1は、自動取引装置の内部構造を示す概略側面図である。
【0016】
31は紙幣入出金口4に投入された紙幣Pを一括して収納する紙幣収納室(以下、ホッパと示す)であり、紙幣入出金口4の下方に配置されている。
ホッパ31は、90度の回転が可能に構成されており、利用者が紙幣Pを投入するときおよび紙幣Pを利用者に払い出すときには、紙幣Pを底面に対して垂直に立たせる向きになり、後述する各金庫に紙幣Pを取り込むときおよび出金や返却の紙幣Pを送り込み、紙幣Pを底面に対して水平に寝かせた向きになる。
【0017】
32は紙幣Pの表裏を揃える表裏取り揃え部である。
34はそれぞれホッパ31に投入された紙幣Pを1枚ずつ装置内に取り込むための取り込み装置である。
検出手段66により紙幣の取り込み状態を検出し、正常な取り込み操作が完了したら、次の紙幣Pの取り込みを開始する。
【0018】
搬送異常を検出した場合には、取り出し動作を停止し、取り出しローラ33を逆転してホッパ31内に当該紙幣Pを戻す操作を行う。
35は左右方向に移動可能なバックアップとして形成されていて、所定の位置に移動されることによりホッパ31の容量を変更すると共に、紙幣入出金口4に投入された紙幣Pを、各金庫に取り込む際に、紙幣Pを取り込みローラ側に押しつけるための加圧部材として利用される。
【0019】
36は鑑査装置であり、図示しない光学センサーや磁気センサーおよび鑑別回路等を備えていて、紙幣Pの真偽判別、損券判別、金種判別、表裏判別などを一枚ずつチェックすると共に、払い出しのために再利用が可能な紙幣(以下、リサイクル券と示す)と偽券、損券、金種判別が不可能であった紙幣(以下、リジェクト券と示す)とを区別する。
【0020】
38は前記鑑査装置36において再利用可能なリサイクル券と判別された紙幣を一時的に保持する入金一時集積部である。
40は鑑査装置36による鑑査によりリジェクトされたリジェクト券を一時集積すると共に、所定のタイミングでホッパ31に返却する入金リジェクト券集積部である。
【0021】
入金動作時に、鑑査装置36がホッパ31に投入されたすべての紙幣Pを鑑査し終えると、前記入金リジェクト券をホッパ31に返却する。
37は主制御装置11とのコマンド、データなどの送受信や入出金ユニット内の機械類やモータの制御、紙幣の搬送先、などの各種の制御を行う制御部である。
【0022】
50、51、52はそれぞれ第1の金庫、第2の金庫、第3の金庫であり、第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52は、後述する装填庫から収受した紙幣および利用者が入金した紙幣で、払い出しに再利用できる千円券及び万円券を保持している金庫である。
額面の大きな種類の紙幣、例えば万円券は第1の金庫50と第2の金庫51に収納され、額面の小さな種類の紙幣、例えば千円券は第3の金庫52には収納される。
【0023】
また、5千円券は、通常の顧客取引においては、払い出しに利用されないことから、鑑査装置36の正損結果に関わらず、後述するリジェクト庫に収納される。
53、54はそれぞれ紙幣収納機構と紙幣取り出し機構であり、第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52の上端部分に設けられていて、前記紙幣収納機構は利用者が入金した紙幣Pを収納し、前記紙幣取り出し機構は払い出し要求に応じた金額の紙幣を出金する。
【0024】
さらに、装置筐体2内部には様々な搬送ベルトあるいはローラなどの被駆動要素を駆動するためのモータMおよび該モータMにより発生される駆動力を搬送ベルトあるいはローラなどに伝達する図示しない駆動力伝達系が設けられている。
R1からR19は、搬送ベルトおよびローラなどの被駆動要素により形成された紙幣搬送路である。
【0025】
搬送路R1からR19が分岐する位置には、紙幣の搬送方向を切り換える切り換え装置70が組み込まれている。
60、61はそれぞれ第1のリジェクト庫と第2のリジェクト庫であり、上下方向に積層されて配置されており、制御部37の指示に従ってリジェクト券を区別して収容する。
【0026】
第1のリジェクト庫60と第2のリジェクト庫61には、それぞれリジェクト庫に着脱可能に形成されたリジェクトカセット60aおよび61aが配置されている。
前記リジェクトカセット60aおよび61aには、たとえば、マグネット、切欠あるいは突起等が設けられていて、カセットが正確にセットされていることを図示しないカセット検知センサで検知する。
【0027】
なお、第1リジェクトカセット60a及び第2のリジェクトカセット61aは、実質的に同1に形成され、相互に、交換可能に形成されている。
63は回収部であり、第2のリジェクト庫61の下部に設けられていて、利用者がホッパ31内から取り忘れた紙幣を保持する。
64は補助金庫であり、回収部63の上部に設けられていて、払い出しのための紙幣Pを各金庫に補充する場合等に利用される。
【0028】
65は補助金庫64に配置されている装填カセットであり、入出金口4からの紙幣Pの受け入れ又は払い出しのための紙幣Pの入出金口4の搬送動作に制限されることなく、必要に応じて、外部から紙幣Pを補充できる。
検出手段66は取り込み装置34を挟んで設置されている一対の発光、受光センサにより構成されていて、紙幣Pの連鎖、スキュー量や厚さなどの搬送状態を検出する。
【0029】
以下に、上述した構成の作用について説明する。
まず入金取引処理について図4、図5を用いて説明する。
図4は、入金取引処理を示す説明図である。図5は入金取引処理のフローチャートである。
利用者は操作表示部6に表示されている取引の中から「入金」を選択する(S101)。主制御部11の指令により、操作表示部6に「現金を入れてください」というメッセージが表示されると共に扉5が開放される(S102)。
【0030】
利用者が紙幣入出金口4からホッパ31に括して紙幣Pを投入すると主制御部11の指令により扉5が閉まる。
利用者が紙幣入出金口4からホッパ31に括して投入した紙幣Pは、図4の実線矢印で示すように、紙幣取り込みローラ33と紙幣取り込み装置34により装置内に取り込まれる。
【0031】
このとき、紙幣の搬送状態を検出する検出手段66により、紙幣の連鎖、スキュー量、厚さなど搬送状態に異常が検出されると紙幣取り込み動作が中止され、搬送異常が検出された紙幣を前記ホッパ31に返却する。
前記検出手段より連鎖やスキュー量、厚さに異常が検出されなかった紙幣は、搬送路R1を通り、鑑査装置36に導かれる。
【0032】
鑑査装置36において、真偽判別、損券判別、金種判別、表裏判別などを1枚ずつチェックされる(S103)。
入金可能紙幣は搬送路R2、搬送路R3、搬送路R4を経由し、表裏取り揃え部32で表裏を取り揃えられ(S104)、入金一時集積部38に収納される(S105)。
【0033】
リジェクト券と判別された紙幣は搬送路R2、搬送路R3、搬送路R4を経由して図4の破線矢印で示すように搬送路R6を経由して入金リジェクト集積部40へ導かれて旦集積される(S106)。
入金リジェクト集積部40に集積された入金リジェクト券は、ホッパ31に投入されたすべての紙幣Pが鑑査装置36で鑑査された後に搬送路R7を経由してホッパ31に括して返却される(S107)。
【0034】
紙幣Pがホッパ31に返却されると、主制御装置11の制御により扉5が開放され、操作表示部6に「現金を入れなおしてください」というメッセージが表示される。
利用者がホッパ31から入金リジェクト券を取り出して再投入し、鑑査装置36において入金枚数を確認できた場合には、主制御装置11の制御により、該入金紙幣は入金一時集積部38に収納され、操作表示部6には入金額と「確認」ボタンが表示される(S108)。
【0035】
利用者は、自分が投入した金額と操作表示部6に表示される金額が一致している場合は操作表示部6のタッチセンサの「確認」ボタンを押す。
タッチセンサの「確認」ボタンが押されると入金一時集積部38に一時的に集積されている紙幣Pは、図4に実線矢印で示すように、1枚ずつ搬送路R8、鑑査装置36(S109)、搬送路R2、搬送路R9、搬送路R10を通って第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52に向けて搬送される。
【0036】
第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52に向けて搬送された紙幣Pは、制御部37の制御により、動作される図示しない切り替えゲート並びにそれぞれの金庫に配置されている紙幣収納機構53を介して、紙幣の金種に応じて万円券は第1の金庫50と第2の金庫51に収納され(S110)、千円券は第3の金庫52に収納される(S111)。
【0037】
このとき、再度通過した鑑査装置36においてリジェクト券と判別された紙幣と払い出しに利用されない5千円券は、制御部37の指令により、図4における破線矢印で示すように搬送路R11を経由して、第1のリジェクト庫60または第2のリジェクト庫61に収納される。
本実施の形態では、この入金取引によりリジェクト券と判別された紙幣を後述する精査が行われる前の第1のリジェクト券とし、この第1のリジェクト券と5千円券は、第1のリジェクト庫60に収納される(S112)。
【0038】
第1のリジェクト庫60および第2のリジェクト庫61にリジェクト券が収納されると、該第1のリジェクト庫60および第2のリジェクト庫61の外部にそれぞれ設置されている図示しない表示装置のランプが点灯し、紙幣が収納されていることを示す。
なお、この入金処理は上述した例に限らず、第1の金庫、第2の金庫、第3の金庫の上に紙幣一時集積板を設けてあり、鑑査を経た紙幣を該一時集積板の上に集積し、取引確定後に一時集積板上の紙幣を金庫に直接収納するタイプの自動取引装置においても適用可能である。
【0039】
以上説明した入金処理のように、紙幣の連鎖、スキュー量、厚さ等の搬送異常を検出する検出手段を設け、異常が検出されると紙幣取り込み動作が中止され、搬送異常が検出された紙幣をホッパ31に返却することにより、ジャムなどによる休止障害を低減させることが可能となる。
次に、出金取引処理について図6、図7を用いて説明する。
【0040】
図6は、出金取引処理を示す説明図である。図7は出金取引処理のフローチャートである。
利用者は操作表示部6に表示されている取引の中から「払い出し」を選択する(S201)。主制御部11の指令により、操作表示部6に「通帳又はカードを入れてください」というメッセージが表示される。
【0041】
利用者が図示しない磁気カードまたは図示しない通帳をカード挿入口7または通帳挿入口8に挿入すると(S202)、主制御装置11の制御により操作表示部6に、「暗証番号を入力してください」というメッセージとテンキーが表示される。
利用者が暗証番号を入力すると(S203)伝送制御部20の制御により図示しないホストコンピューターに暗証番号が伝送され、ホストコンピューターに記憶されている暗証番号と入力された暗証番号とが照合される(S204)。
【0042】
入力された暗証番号が正しい場合、主制御装置11の制御により、「払い出し金額を入力してください」というメッセージとテンキーおよび条件を確定するための「確認」ボタンが操作表示部6に表示される(S205)。
利用者が払い出し金額を入力すると、制御部37の制御により、動作される図示しない切り替えゲート並びにそれぞれの金庫に配置されている紙幣取り出し機構54が作動し、利用者が要求した金額の紙幣が第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52から排出されて搬送路R10に案内される(S206)。 搬送路R10に案内された紙幣は、鑑査装置36、搬送路R2、搬送路R3、搬送路R4、搬送路R6および搬送路R7を順次経由して、ホッパ31に供給される。
【0043】
続いて、紙幣入出金口4の扉5が開放されると共に、操作表示部6に、「現金をお取り下さい」というメッセージが表示される(S207)と共に通帳又はカードが返却される。
なお、出金処理において、鑑査装置36においてリジェクト券と判別された紙幣は、制御部37の指令により、図6における破線矢印で示すように搬送路R2、搬送路R9、搬送路R11を経由して、第1のリジェクト庫60または第2のリジェクト庫61のリジェクト庫に収納される。
【0044】
本実施の形態では、この出金取引によりリジェクト券と判別された紙幣を後述する精査が行われる前の第2のリジェクト券とし、この第2のリジェクト券を第1のリジェクト庫60に収納する(S208)。
第1のリジェクト庫60および第2のリジェクト庫61にリジェクト券が収納されると、該第1のリジェクト庫60および第2のリジェクト庫61の外部にそれぞれ設置されている図示しない表示装置のランプが点灯し、紙幣が収納されていることを示す。
【0045】
上述した出金処理動作時において、ホッパ32に送出された払い出すべき紙幣Pが所定時間経過してもホッパ32から取り出されない場合には、主制御装置11の制御により、「取り忘れ」と判定され、取り込みローラ33により1枚ずつ搬送路R1に案内され、搬送路R2、搬送路R9、搬送路R11を経由して回収部63に案内される(210)。
【0046】
次に、精査処理について説明する。
図8は、精査処理を示す説明図である。図9は精査のフローチャートである。
伝送制御部20を経由してホストコンピューターすなわち管理センタなどから自動取引装置に精査の指令が伝送されると(S301)、主制御装置11の制御により、自動取引装置において取引が行われていないことが確認される(S302)。
【0047】
図7に示すように、第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52に収納されている紙幣Pは、それぞれの金庫に配置されている紙幣取り出し機構54により搬送路R10に取り出され(S303)、鑑査装置36、搬送路R2、搬送路R3を順次経由して補助金庫64の装填カセット65に収納される(S304)。
【0048】
この第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52から装填カセット65まで搬送されるまでの間に、鑑査装置36において2枚以上の重送または破れ又は汚損によりリジェクト券と判別された紙幣(以下、第3のリジェクト券とする)は、制御部37の指令により図8における破線矢印で示すように搬送路R9を経由して、第1のリジェクト庫60または第2のリジェクト庫61に収納される。本実施の形態では、第1のリジェクト庫60に収納される(S305)。
【0049】
補助金庫64の装填カセット65に収納されている紙幣Pは、図8に示すように、搬送路R18、搬送路R2、鑑査装置36(S306)、搬送路R10を経由して金種ごとに第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52に収納される(S307)。
この補助金庫64の装填カセット65から第1の金庫50、第2の金庫51、第3の金庫52まで搬送されるまでの間に、鑑査装置36において2枚以上の重送または破れ又は汚損によりリジェクト券と判別された紙幣(以下、第4のリジェクト券とする)は、制御部37の指令により、第1のリジェクト庫60または第2のリジェクト庫61に収納される。本実施の形態では、第2のリジェクト庫61に収納される(S308)。
【0050】
なお、本実施の形態では、精査が行われた後の入金取引によりリジェクト券と判別された紙幣(以下、第5のリジェクト券とする)は、第2のリジェクト庫61に収納されるものとし(S113)、精査が行われた後の出金取引によりリジェクト券と判別された紙幣(以下、第6のリジェクト券とする)は、第2のリジェクト庫61に収納されるものとする(S209)。
【0051】
次に、本発明における紙幣の取り込み速度と搬送速度について図10を用いて説明する。
図10は図1における紙幣投入部拡大図である。
入金取引においては、ホッパ31に一括して投入された紙幣Pを取り込み装置34が1枚ずつ分離して搬送路R1に取り込み、以降前記の説明のように紙幣Pは搬送路R1からR19により搬送されることになる。
【0052】
この取り込み装置34による紙幣Pの取り込み速度は、取り込み装置34を駆動するモータmの回転を制御することにより可変できるようにしている。
また、取り込み装置34から取り込まれた紙幣Pを搬送する搬送路R1からR19の搬送速度は、搬送路R1からR19を駆動するモータMの回転を制御することにより可変できるようにしている。
【0053】
これらの紙幣取り込み速度および搬送速度については、曜日や時間帯等に応じて複数の運用モードを設定し、各運用モードにおける紙幣取り込み速度および搬送速度を異ならせるものとする。
運用モードの設定は係員が係員操作部17を操作することにより行う。さらに、ホストコンピュータの指令により登録することも可能である。
【0054】
これにより、例えば月曜日から金曜日の19時までは中程度の紙幣取り込み速度及び搬送速度で運用し、非常に繁忙となる金曜日の19時からは高速の紙幣取り込み速度及び搬送速度で運用して混雑を緩和することができる。
また、土曜日、日曜日は係員のいない無人稼動となり、またそれほど混雑することもないため、低速の紙幣取り込み速度及び搬送速度で運用し、信頼性の高い運用とするなど、稼動状況に合わせた運用モードの設定が可能となる。
【0055】
さらに、上述した運用モードの設定、切り替えは、種々の取引や精査などにおいて可能である。
例えば、入金は利用者の現金を取り扱う取引であるため、信頼性を重視して低速の紙幣取り込み速度及び搬送速度で運用し、出金は取引が行われる頻度が高いため高速の紙幣取り込み速度及び搬送速度で運用するなど取引の種類に応じた運用モードを設定することができる。
【0056】
取り込み速度を複数設定する方法として、単位時間当たりの取り込み枚数を指定する方法を採用し、これを連続して紙幣Pを取り込む連続送りモードがある。
この場合の紙幣取り込み速度は、例えば、10枚/秒、5枚/秒、1枚/秒などが考えられる。
さらに、1枚の紙幣が正常に目的地に収納されたことを検出した後、次の紙幣の取り込み動作を行う、単送りモードでの運用も可能である。
【0057】
前記単送りモードは、例えば、入金取引において、ホッパ部31に複数枚の紙幣がセットされた場合、1枚目が取り込み装置34に1枚ずつ取り込まれ、搬送路R1などを経由して入金一時集積部40に集積されるが、これが正常に行われたことを入金一時集積部40に設置してある図示しない検出手段により検出し、収納されていることが確認できたら2枚目の紙幣取り込み動作を開始するようにしたものである。
【0058】
この単送りモードにより、ショートピッチなどで取り込まれた際に生じる搬送路や入金一時集積部40でのジャムの発生を減少させることができる。
さらに、前記連続送りモードと前記単送りモードの両者を登録しておき、取引種別、曜日、時間帯等に応じて該連続送りモードと該単送りモードモード切り替えることができる。
【0059】
また、搬送速度の設定値としては、1.6m/秒、0.8m/秒、0.4m/秒などが考えられる。
本実施例では、紙幣を処理する装置として説明してきたが、硬貨や郵便物を処理する装置やシート類の読取装置についても適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本実施例によれば、紙幣の取り込み速度や搬送速度、紙幣の取り込み速度を設定する方法(連続送りモードと単送りモード)の運用モードを曜日、時間帯、取引の種類等に応じて設定、切り替え可能とすることで、稼動状況、取引環境に合わせた最適な稼動を選択することができる。
【0061】
さらに、紙幣の連鎖、スキュー量、厚さ等の搬送状態の異常を検出する検出手段を設け、異常が検出されると紙幣取り込み動作が中止され、搬送異常が検出された紙幣をホッパ31に返却することにより、ジャムなどによる休止障害を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動取引装置の内部構造を示す概略側面図
【図2】自動取引装置の制御系を示すブロック図
【図3】自動取引装置の外観を示す斜視図
【図4】入金取引処理を示す説明図
【図5】入金取引処理のフローチャート
【図6】出金取引処理を示す説明図
【図7】出金取引処理のフローチャート
【図8】精査処理を示す説明図
【図9】精査のフローチャート
【図10】図1における紙幣投入部拡大図
【符号の説明】
2 装置筐体
4 紙幣入出金口
5 扉
6 操作表示部
7 カード挿入口
8 通帳挿入口
9 コイン入出金口
11 主制御装置
12 磁気カードリーダー部
13 通帳プリンタ部
14 紙幣入出金ユニット
15 コイン入出金ユニット
16 接客ユニット
17 係員操作部
20 伝送制御部
21 フロッピーディスクドライブ
22 電源部
23 リモートモニタ
31 紙幣収納室(ホッパ)
32 表裏取り揃え部
34 取り込み装置
36 鑑査装置
37 制御部
38 入金一時集積部
40 入金リジェクト券集積部
41 ローラ
50 第1の金庫
51 第2の金庫
52 第3の金庫
53 紙幣収納機構
54 紙幣取り出し機構
60 第1のリジェクト庫
61 第2のリジェクト庫
63 回収部
64 補助金庫
65 装填カセット
66 検出手段

Claims (3)

  1. 貨幣を収納する収納室と該収納室から装置内に貨幣を1枚ずつ取り込む貨幣取り込み装置と、取り込まれた貨幣を搬送する搬送路とを有する自動取引装置において、
    一時集積部を有し、
    1枚ずつ貨幣を取り込み、取り込まれた貨幣の前記一時集積部への正常な集積が終了したことを検出した後、次の貨幣の取り込み動作を開始する単送りモードを有することを特徴とする自動取引装置。
  2. 現金を収納する収納室と該収納室から装置内に紙幣を1枚ずつ取り込む貨幣取り込み装置と、取り込まれた貨幣を搬送する搬送路とを有する自動取引装置において、
    一時集積部を有し、
    複数枚の貨幣を連続して取り込む連続送りモードと、1枚ずつ貨幣を取り込み、取り込まれた貨幣前記一時集積部への正常な集積が終了したことを検出した後、次の貨幣の取り込み動作を開始する単送りモードとを有することを特徴とする自動取引装置。
  3. 請求項2に記載の自動取引装置おいて、
    連続送りモードと単送りモードを切り替えることができることを特徴とする自動取引装置。
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