JP4287347B2 - サンルーフ装置用駆動モータの制御装置、サンルーフ装置、及び、サンルーフ装置用駆動モータの制御方法 - Google Patents

サンルーフ装置用駆動モータの制御装置、サンルーフ装置、及び、サンルーフ装置用駆動モータの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、自動車のルーフガラス等の開閉体を開閉させるための駆動モータを制御するサンルーフ装置用駆動モータの制御装置、サンルーフ装置、及び、サンルーフ装置用駆動モータの制御方法に関するものである。
従来、自動車のルーフガラス等の開閉体を開閉させるための駆動モータの制御装置は、例えば、特許文献1にて開示されている構成としたものがある。特許文献1にて開示されている開閉体の開閉制御装置は、開閉体の開方向にモータを回転させるように駆動電流を供給するオープン用リレーと、該開閉体の閉方向にモータを回転させるように駆動電流を供給するクローズ用リレーとが設けられた制御回路を備えている。そして、クローズ用リレーと、モータを駆動させるための駆動電流を供給するバッテリとの間には抵抗が介設されている。つまり、クローズ用リレーとバッテリとの間に抵抗を介設することにより、モータに供給される駆動電流を開閉体の開動作時よりも開閉体の閉動作時の方を小さくし、開閉体の動作速度を開動作時よりも閉動作時の動作速度が小さくなるようにしている。これにより、開閉体による異物の挟み込みが生じた場合の挟み込み荷重(車両のルーフパネルに形成される開口部と、該開口部に対して配置される開閉体とが異物を挟み込む際に異物にかかる荷重)が小さく抑えられる。
実開平5−41922号公報
ところで、特許文献1にて開示されている開閉体の開閉制御装置は、開閉体を車両後方側にスライド作動させるものである。
これに対し、開閉体がチルト作動するサンルーフ装置においては、自動車の走行時、チルトアップされた状態の開閉体の上方には負圧が生じるとともに該開閉体の後端側で渦が生じるために、開閉体は上方へ引っ張られる(押し上げられる)ような力を受ける。この力は、車両の走行速度が上昇するに連れて大きくなる。従って、特許文献1のように開閉体の閉動作速度を一定速度(一定トルク)とする場合では、その動作速度(モータの回転速度)を高速走行時を基準に設定すると、低速走行時の挟み込み荷重が大きくなり、逆にその動作速度(モータの回転速度)を低速走行時を基準に設定すると、高速走行時の閉め切り力が不足するといった問題が生じる。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、車両の走行速度が変化しても、閉動作時の開閉体の閉め切り力や挟み込み荷重を好適とすることができるサンルーフ装置用駆動モータの制御装置、サンルーフ装置、及び、サンルーフ装置用駆動モータの制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させるサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、前記駆動モータに駆動電源を供給して回転駆動させる駆動部と、前記駆動部を制御して前記駆動モータの回転駆動を制御する制御部とを備え、前記駆動部は、前記駆動モータの回転トルクを切り替える回転トルク切替手段を有し、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置において、前記車両の走行速度領域は、複数の速度領域に分けられ、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記速度領域が高速領域になるに連れて段階的に前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置において、前記車両の走行速度領域は、低速領域と高速領域との2つの速度領域に分けられ、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記高速領域における前記駆動モータの回転トルクが前記低速領域における前記駆動モータの回転トルクよりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置において、前記開口部と前記開閉体との間に異物の挟み込みが生じたと判定するためのしきい値に基づいて異物の挟み込みの有無を判定し、挟み込みが生じたと判定した場合には、前記異物が解放可能となるように前記駆動モータを制御する挟み込み制御手段を備えるものであり、前記制御部による前記回転トルク切替手段の制御に対応して、前記開閉体による挟み込み荷重が安定するように前記しきい値を変更するしきい値変更手段を備えた。
請求項5に記載の発明は、車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させる駆動モータと、前記駆動モータに駆動電源を供給して回転駆動させる駆動部、及び前記駆動部を制御して前記駆動モータの回転駆動を制御する制御部を備えて前記駆動モータを制御する制御装置とを備えたサンルーフ装置において、前記駆動部は、前記駆動モータの回転トルクを切り替える回転トルク切替手段を有し、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のサンルーフ装置において、前記車両の走行速度領域は、複数の速度領域に分けられ、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記速度領域が高速領域になるに連れて段階的に前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のサンルーフ装置において、前記車両の走行速度領域は、低速領域と高速領域との2つの速度領域に分けられ、前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記高速領域における前記駆動モータの回転トルクが前記低速領域における前記駆動モータの回転トルクよりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御する。
請求項8に記載の発明は、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のサンルーフ装置において、前記開口部と前記開閉体との間に異物の挟み込みが生じたと判定するためのしきい値に基づいて異物の挟み込みの有無を判定し、挟み込みが生じたと判定した場合には、前記異物が解放可能となるように前記駆動モータを制御する挟み込み制御手段を備えるものであり、前記制御部による前記回転トルク切替手段の制御に対応して、前記開閉体による挟み込み荷重が安定するように前記しきい値の値を変更するしきい値変更手段を備えた。
請求項9に記載の発明は、車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させるサンルーフ装置用駆動モータの制御方法において、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように制御することを特徴とする。
(作用)
請求項1,5,9に記載の発明によれば、開閉体のチルト閉動作時には、車両の走行速度の上昇に伴って開閉体を駆動する駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように制御される。一般的に、走行中は、チルトアップされた状態の開閉体の上方には負圧が生じるとともに、該開閉体の後端側で渦が生じるために、開閉体は上方へ引っ張られる(押し上げられる)ような力を受け、この力は車両の走行速度が上昇するに連れて大きくなる。これにより、開閉体のチルト閉動作時に開閉体が受ける力が車両の走行速度の上昇に伴って大きくなる。従って、本発明ではその走行速度の上昇に伴って駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるため、車両の走行速度が変化しても、開閉体の閉め切り力や挟み込み荷重が好適となる。
請求項2,6に記載の発明によれば、開閉体のチルト閉動作時に、車両の走行速度領域を複数の速度領域に分けたことにより、駆動モータの回転トルクも段階的に制御可能となる。従って、閉め切り力や挟み込み荷重を好適とするために行われる駆動モータの回転トルクの切り替えを容易に行うことができる。
請求項3,7に記載の発明によれば、開閉体のチルト閉動作時に、車両の走行速度領域を低速領域と高速領域との2つの速度領域に分けたことにより、駆動モータの回転トルクも2段階で制御可能となる。従って、閉め切り力や挟み込み荷重を好適とするために行われる駆動モータの回転トルクの切り替えをより容易に行うことができる。
請求項4,8に記載の発明によれば、異物の挟み込みの有無を判定するためのしきい値は、制御部による回転トルク切替手段の制御に対応して、挟み込み荷重が安定するようにしきい値変更手段によって変更される。従って、駆動モータの回転トルクの変更のみならず、異物の挟み込みの有無を判定するためのしきい値をその回転トルクの変更に合わせて変更するので、車両の走行速度が変化しても、挟み込み荷重をより安定したものとすることができる。
本発明によれば、車両の走行速度が変化しても、閉動作時の開閉体の閉め切り力や挟み込み荷重を好適とすることができるサンルーフ装置用駆動モータの制御装置、サンルーフ装置、及び、サンルーフ装置用駆動モータの制御方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図3に示すように、車両1には、該車両1のルーフパネル2に形成され矩形状をなす開口部としてのルーフ開口部3に対して開閉体としてのルーフガラス4が配置されている。ルーフガラス4は、該ルーフガラス4の前端部において車幅方向を支点として上下動(チルト開閉動作)可能であるとともに、前後方向に往復スライド移動(スライド開閉動作)可能に設けられている。そして、ルーフガラス4は、サンルーフ装置を構成する駆動モータ5をその駆動源とした図示しないサンルーフ駆動機構の作動により開閉するようになっている。駆動モータ5はルーフパネル2と図示しない車室内側の成形天井パネルとの間において、フロントガラスの上端部とルーフ開口部3の前端部との間に収容されている。
図1は、前記ルーフガラス4の動作を制御しサンルーフ装置を構成する制御装置7の電気的構成を示すブロック図である。制御装置7は、前記駆動モータ5と、該駆動モータ5を駆動制御する前記駆動部6と、車速センサ8から出力される速度検出信号並びに操作スイッチ9の操作に基づいて駆動部6の制御を行う制御部としてのECU(電子制御装置)10とを備えている。このECU10は、挟み込み制御手段、及びしきい値変更手段としての役割を果たす。尚、ECU10にはバッテリ11から駆動電源が供給される。
駆動部6には、バッテリ11から駆動電源+Bが供給される。駆動部6は、ECU10により制御される2つの駆動リレー12,13と、同じくECU10に制御されて回転トルク切替手段を構成する1つの切替リレー14とから構成されている。駆動リレー12に備えられるスイッチ12aは、2つの接点12b,12cと、ECU10の制御により接点12b,12c間を切替接続される可動端子12dとからなる。接点12bはグランドGNDに接続され、接点12cはバッテリに接続されて駆動電源+Bの供給を受ける。そして、可動端子12dは駆動モータ5の一方の電源端子5aに接続されている。駆動リレー12と同様に、駆動リレー13に備えられるスイッチ13aは、2つの接点13b,13cと、ECU10の制御により接点13b,13c間を切替接続される可動端子13dとからなる。接点13bはグランドGNDに接続され、接点13cは後述する切替リレー14の可動端子14dに接続されている。そして、可動端子13dは駆動モータ5の他方の電源端子5bに接続されている。
切替リレー14のスイッチ14aは、2つの接点14b,14cと、ECU10の制御により接点14b,14c間を切替接続される可動端子14dとからなる。接点14bはバッテリに接続されて駆動電源+Bの供給を受け、接点14cは回転トルク切替手段を構成する抵抗15を介してバッテリに接続されて駆動電源+Bの供給を受ける。
前記操作スイッチ9は、ルーフガラス4のチルト開動作に関する開動作オン信号及び開動作オフ信号をECU10に出力し、ルーフガラス4のチルト閉動作に関する閉動作オン信号及び閉動作オフ信号をECU10に出力する。
ECU10は、操作スイッチ9が操作されていない場合には、該操作スイッチ9から開動作オフ信号及び閉動作オフ信号が入力されており、駆動モータ5の停止を維持するように駆動部6を制御、即ち駆動リレー12,13の可動端子12d,13dを接点12b,13bにそれぞれ接続した状態とする。つまり、ECU10は、駆動モータ5の両電源端子5a,5bをグランドGNDに接続させる。
そして、操作スイッチ9が操作されることにより該操作スイッチ9から開動作オン信号が入力されると、ECU10は、ルーフガラス4がチルトアップされるように駆動部6を制御、即ち駆動リレー12の可動端子12dを接点12cに接続して駆動モータ5を駆動させる。つまり、ECU10は、駆動モータ5の一方の電源端子5aに駆動電源+Bを供給し、他方の電源端子5bをグランドGNDに接続させる。やがて、操作スイッチ9の操作が中止されると該操作スイッチ9から開動作オフ信号が入力され、ECU10は、駆動モータ5が停止するように駆動部6を制御、即ち駆動リレー12の可動端子12dを接点12bに接続する。
一方、操作スイッチ9が操作されることにより該操作スイッチ9から閉動作オン信号が入力されると、ECU10は、ルーフガラス4がチルトダウンされるように駆動部6を制御、即ち駆動リレー13の可動端子13dを接点13cに接続して駆動モータ5を駆動させる。つまり、ECU10は、駆動モータ5の一方の電源端子5aをグランドGNDに接続し、他方の電源端子5bに切替リレー14を介して駆動電源+Bを供給する。やがて、操作スイッチ9の操作が中止されると該操作スイッチ9から閉動作オフ信号が入力され、ECU10は、駆動モータ5が停止するように駆動部6を制御、即ち駆動リレー13の可動端子13dを接点13bに接続する。
また、ECU10には、該ECU10に接続された車速センサ8から車両1の走行速度に応じた車速検出信号が入力される。そして、ECU10は、前記車速センサ8から入力される車速検出信号に基づいて、車両1の走行速度が低速領域αと高速領域βとのどちらの領域にあるのかを判断し、駆動部6を制御する。尚、本実施形態では2[km/h]未満を低速領域αとし、2[km/h]以上を高速領域βとしている。ECU10は、車両1の走行速度が低速領域αにあると判断した場合には、切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14cに接続する。つまり、ECU10は、車両1の走行速度が低速領域αであって、ルーフガラス4をチルトダウン動作させる場合には、駆動モータ5の電源端子5bに抵抗15を介して駆動電源+Bを供給し、その抵抗15の抵抗値分だけ駆動モータ5に供給する駆動電流が小さくなるようにしている。一方、車両1の走行速度が高速領域βにあると判断した場合には、ECU10は切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14bに接続する。つまり、ECU10は、車両1の走行速度が高速領域βにあって、ルーフガラス4をチルトダウン動作させる場合には、駆動モータ5の電源端子5bに駆動電源+Bを直接供給し、車両1の走行速度が低速領域αである場合と比べて駆動モータ5に供給する駆動電流が大きくなるようにしている。
駆動モータ5には、該駆動モータ5の回転速度を検出するための回転速度検出装置16が一体に備えられている。この回転速度検出装置16は、駆動モータ5の回転周期(回転速度)及び回転方向を検出するための一対のホール素子磁気センサ16a,16bを備えている。このホール素子磁気センサ16a,16bは、ECU10と共に挟み込み制御手段を構成する。具体的には、駆動モータ5の回転軸(図示略)には回転方向に多極着磁されたセンサマグネット(図示略)が該回転軸と一体回転するように設けられ、そのセンサマグネットの近傍位置にホール素子磁気センサ16a,16bが回転方向に互いに所定角度を有して配置されている。つまり、本実施形態の回転センサは、磁気を用いた非接触型の回転センサが用いられている。各ホール素子磁気センサ16a,16bは、駆動モータ5が回転すると該駆動モータ5の回転に応じたパルス状の出力信号をそれぞれECU10に出力する。また、各ホール素子磁気センサ16a,16bから出力される出力信号(パルス信号)は、互いに位相差(例えば1/2周期)を有している。尚、回転速度検出装置16は、各出力信号(パルス信号)の波形を成形する等してECU10に出力する。
ECU10は、回転速度検出装置16(各ホール素子磁気センサ16a,16b)から入力される出力信号(パルス信号)の周期に基づいて駆動モータ5の回転周期(回転速度)を検出する。
即ち、ECU10は、前記操作スイッチ9が操作されて開動作オン信号が入力されると、出力信号(パルス信号)の1周期毎に(例えば立ち上がりエッジに基づいて)カウント数に「1」を加算する。一方、ECU10は、操作スイッチ9が操作されて閉動作オン信号が入力されると、出力信号(パルス信号)の1周期毎に開時において加算されたカウント数から「1」を減算する。そして、ECU10は、そのカウント数に応じてルーフガラス4の開閉位置(チルト動作時のルーフガラス4の上下位置)を検出するようになっている。
また、ECU10は、各出力信号(パルス信号)の位相差に応じて駆動モータ5の回転方向を検出し、その駆動モータ5の回転方向の検出に基づいてルーフガラス4の開閉方向(上下方向)を検出している。
ECU10には、検出した駆動モータ5の回転速度からルーフ開口部3とルーフガラス4との間の異物の挟み込みを判断するために、所定のしきい値(基準回転速度)が設定されている。このしきい値は、駆動モータ5が所定の回転速度で駆動されている場合に、回転速度検出装置16(ホール素子磁気センサ16a,16b)から出力される出力信号(パルス信号)のパルス幅(駆動モータの回転周期)である。尚、所定の回転速度とは、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物が挟み込まれたと判定するための基準回転速度である。しきい値について詳述すると、低速領域αと高速領域βとにおいてそれぞれしきい値としてのパルス幅X1,X2が設定されている。本実施形態では、車両1の走行速度が高速領域βにあって、ルーフガラス4をチルト閉動作させる場合には、ECU10によって、車両1の走行速度が低速領域αである場合と比べて駆動モータ5に供給する駆動電流が大きくなるように制御される。即ち、車両1の走行速度が高速領域βにあって、ルーフガラス4をチルト閉動作させる場合には、駆動モータ5は、車両1の走行速度が低速領域αにある場合と比べて回転トルクが大きくなるように駆動される。そのため、高速領域βにおけるしきい値としてのパルス幅X1は、低速領域αにおけるしきい値としてのパルス幅X2よりも短い幅に設定されている。因みに、駆動モータ5の回転速度で考えると、高速領域βにおけるしきい値としてのパルス幅X2を有する出力信号が回転速度検出装置16から出力される場合の駆動モータ5の回転速度は、低速領域αにおけるしきい値としてのパルス幅X1を有する出力信号が回転速度検出装置16から出力される場合の駆動モータ5の回転速度より大きい。
このように、低速領域αと高速領域βとにおいてそれぞれしきい値(パルス幅X2,X1)を設定し、車両1の走行速度が低速領域αと高速領域βとのどちらの領域にあるかによって変更される駆動モータ5の回転トルクに応じて、ECU10は、該ECU10が行う切替リレー14の制御に対応させてしきい値を変更する。これにより、低速領域α及び高速領域βのいずれにおいても挟み込み荷重が安定される。そして、ECU10は、ルーフガラス4がチルト閉動作を行っている間に、回転速度検出装置16から出力される出力信号のパルス幅Y(駆動モータの回転周期)が予め設定されたしきい値としてのパルス幅よりも長くなると、ルーフガラス4により異物を挟み込んだためにパルス幅Yが長くなった(駆動モータの回転速度が低下した)と判定する。この時、ECU10は、車両1の走行速度が低速領域α及び高速領域βのいずれの領域にあるかに応じて、しきい値としてのパルス幅X1,X2を変更している。そして、この判定に基づいて、ECU10は駆動リレー12,13を制御してモータを反転駆動させ、挟み込んだ異物が解放可能となるようにルーフガラス4をチルトアップにおける全開位置まで開動作させる。この時、ECU10は、駆動モータ5の反転駆動に基づいてカウント数を減算から加算に切り換える。
上記のように構成された制御装置7の作用について、ルーフガラス4の上下動(チルトアップ及びチルトダウン)を中心に説明する。
図1は、車両1の停車時であって駆動モータ5が停止している時の制御装置7の状態を示している。駆動リレー12,13は、可動端子12d,13dがそれぞれ接点12b,13bに接続されているため、駆動モータ5には駆動電源+Bが供給されず、該駆動モータ5は駆動されない。
この状態から、ルーフガラス4をチルトアップさせるために操作スイッチ9が操作されて、ECU10に該操作スイッチ9から開動作オン信号が入力されると、駆動リレー12がECU10によって制御されて可動端子12dが接点12cに接続される。従って、駆動モータ5に駆動電源+Bが供給されて駆動モータ5が駆動され、ルーフガラス4はサンルーフ駆動機構を介してチルトアップされる。ECU10に開動作オン信号が入力されている間は、駆動電源+Bが供給されて駆動モータ5の駆動が継続される。ルーフガラス4のチルト開動作を終了するために操作スイッチ9の操作を中止すると、ECU10に開動作オフ信号が入力され、ECU10は駆動リレー12を制御して可動端子12dを接点12bに接続させる。すると、駆動電源+Bの供給が停止されて駆動モータ5が停止される。尚、ルーフガラス4がチルトアップにおいて全開位置に配置されると、操作スイッチ9を操作してECU10に開動作オン信号が入力されていても、ECU10は駆動リレー12を制御して可動端子12dを接点12cに接続させて駆動モータ5を停止させる。
次に、チルトアップされた状態のルーフガラス4をチルトダウンさせるために、操作スイッチ9が操作されて、ECU10に該操作スイッチ9から閉動作オン信号が入力されると、駆動リレー13がECU10によって制御されて可動端子13dが接点13cに接続される。さらに、ECU10は、車速センサ8から入力される車速検出信号に基づいて、車両1の走行速度が低速領域α(2[km/h]未満)にあるのか、高速領域β(2[km/h]以上)にあるのかを判断する。そして、車両1の走行速度が低速領域αにあると判定した場合には、ECU10は切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14cに接続する。すると、駆動モータ5には、該駆動モータ5がチルト開動作時とは逆方向に回転するような駆動電源+Bが抵抗15を介して供給されて該駆動モータ5が駆動され、ルーフガラス4はサンルーフ駆動機構を介してチルドダウンされる。一方、車両1の走行速度が高速領域βにあると判定した場合には、ECU10は切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14bに接続する。すると、駆動モータ5には、該駆動モータ5がチルト開動作時とは逆方向に回転するような駆動電源+Bが抵抗15を介さずに直接的に供給されて該駆動モータ5が駆動され、ルーフガラス4はサンルーフ駆動機構を介してチルドダウンされる。
つまり、ルーフガラス4のチルト閉動作時において、車両1の走行速度が低速領域αにある場合は、抵抗15を介して駆動モータ5に駆動電源+Bを供給するので、車両1の走行速度が高速領域βにある場合のように、駆動モータ5に直接的に駆動電源+Bを供給する場合と比べて、駆動モータ5に供給される駆動電流が減少する。その結果、図2に示すように、車両1の走行速度が低速領域αにある場合は、車両1の走行速度が高速領域βにある場合と比べて、駆動モータ5の回転トルクが小さく抑えられる(但し、駆動モータ5の回転速度は一定に維持されている)。逆に言えば、車両1の走行速度が高速領域βにある場合は、車両1の走行速度が低速領域αにある場合と比べて、駆動モータ5の回転トルクが大きくなるようにしている。
即ち、車両の走行速度が上昇するに連れてルーフガラス4には上方へ引っ張られる(押し上げられる)ような力が増大するため、それに応じて車両1の走行速度が高速領域βにある場合には、車両1の走行速度が低速領域αにある場合と比べて、相対的に駆動モータ5の回転トルクを大きくして、ルーフガラス4の閉め切り力が増大されるようにする。これに対し、車両1の走行速度が低速領域αにある場合には、車両1の走行速度が高速領域βにある場合と比べて、相対的に駆動モータ5の回転トルクを小さくして、ルーフガラス4による挟み込み荷重が小さく抑えられるようにする。
そして、ECU10に閉動作オン信号が入力されている間は、駆動電源+Bが供給されて上記したような駆動モータ5の駆動が継続される。ルーフガラス4のチルト閉動作を終了するために操作スイッチ9の操作を中止すると、ECU10に閉動作オフ信号が入力され、ECU10は駆動リレー12を制御して可動端子12dを接点12bに接続させる。すると、駆動電源+Bの供給が停止されて駆動モータ5が停止される。尚、ルーフガラス4がチルトダウンにおいて全閉位置に配置されると、操作スイッチ9を操作して閉動作オン信号が入力されていても、ECU10は駆動リレー13を制御して可動端子13dを接点13bに接続させて駆動モータ5を停止させるようになっている。
次に、上記のように駆動モータ5の駆動を制御するECU10によってルーフガラス4がチルトダウンされる場合の具体的な処理フローを図4に従って説明する。
ステップS1において、ECU10は操作スイッチ9から閉動作オン信号が入力されているか否かを判定する。操作スイッチ9から閉動作オン信号が入力されている場合には、ECU10はステップS2に進む。ステップS2において、ECU10は駆動リレー12を制御して可動端子12dを接点12bに接続すると共に、駆動リレー13を制御して可動端子13dを接点13cに接続してステップS3に進む。
ステップS3において、ECU10は、車両1の走行速度が低速領域αにあるか否かを判定する。車両1の走行速度が低速領域αにあると判定すると、ECU10はステップS4に進み、切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14cに接続してステップS5に進む。
ステップS5において、ECU10は、回転速度検出装置16から入力される入力信号(パルス信号)のパルス幅Yが低速領域αにおけるしきい値としてのパルス幅X2より長いか否かを判定する。パルス幅Yがパルス幅X2より長くない、即ちパルス幅Yがパルス幅X2以下であると判定すると、ECU10はステップS6に進む。
ステップS6において、ECU10は、ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されているか否かを判定する。ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されていると判定すると、ECU10は、ステップS7に進み、駆動モータ5を停止させる。
一方、ステップS6において、ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されていないと判定すると、ECU10は、ステップS5に戻る。
そして、前記ステップS5において、ECU10は、回転速度検出装置16から入力される入力信号(パルス信号)のパルス幅Yが低速領域αにおけるしきい値としてのパルス幅X2より長いと判定すると、ECU10は、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物が挟み込まれたと判定してステップS8に進む。ステップS8において、ECU10は、挟み込んだ異物を解放可能にするために駆動モータ5を反転駆動させてステップS9に進む。
ステップS9において、ECU10は、挟み込んだ異物が開放可能となるようにルーフガラス4がチルトアップされてチルトアップにおける全開位置に配置されたか否かを判定する。ルーフガラス4がチルトアップにおける全開位置に配置されたと判定すると、ECU10はステップS10に進み、駆動モータ5を停止させる。
一方、前記ステップS3において、車両1の走行速度が低速領域αにない、即ち車両1の走行速度が高速領域βにあると判定すると、ECU10は、ステップS11に進み、切替リレー14を制御して可動端子14dを接点14bに接続してステップS12に進む。
ステップS12において、ECU10は、回転速度検出装置16から入力される入力信号(パルス信号)のパルス幅Yが高速領域βにおけるしきい値としてのパルス幅X1より長いか否かを判定する。パルス幅Yがパルス幅X1より長くない、即ちパルス幅Yがパルス幅X1以下であると判定すると、ECU10は、ステップS13に進む。
ステップS13において、ECU10は、ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されているか否かを判定する。ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されていると判定すると、ECU10は、ステップS7に進み、駆動モータ5を停止させる。
一方、ステップS13において、ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置されていないと判定すると、ECU10は、ステップS12に戻る。
そして、前記ステップS12において、ECU10は、回転速度検出装置16から入力される入力信号(パルス信号)のパルス幅Yが高速領域βにおけるしきい値としてのパルス幅X1より長いと判定すると、ECU10は、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物が挟み込まれたと判断してステップS8に進む。ステップS8において、ECU10は、挟み込んだ異物を開放可能にするために駆動モータ5を反転駆動させてステップS9に進む。そして、ステップS9において、ECU10は、挟み込んだ異物が開放可能となるようにルーフガラス4がチルトアップされてチルトアップにおける全開位置に配置されたか否かを判定し、ルーフガラス4がチルトアップにおける全開位置に配置されたと判定すると、ECU10はステップS10に進み、駆動モータ5を停止させる。
上記したように、本実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)ルーフガラス4のチルト閉動作時において、車両1の走行速度の上昇、即ち走行速度が高速領域β側の方が低速領域αよりも駆動モータ5の回転トルクが相対的に大きくなるように、ECU10によって切替リレー14が制御される。一般的に、車両1の走行速度が上昇するに連れてルーフガラス4には上方へ引っ張られる(押し上げられる)ような力が増大する。従って、その力に応じて、車両1の走行速度が高速領域βにある場合には、車両1の走行速度が低速領域αにある場合と比べて駆動モータ5の回転トルクを大きくすることにより、ルーフガラス4の閉め切り力が増大し、閉め切り力を好適とすることができる。又、車両1の走行速度が低速領域αにある場合には、車両1の走行速度が高速領域βにある場合と比べて駆動モータ5の回転トルクを小さくすることにより、ルーフガラス4による挟み込み荷重が小さく抑えられ、挟み込み荷重を好適とすることができる。
(2)ルーフガラス4のチルト閉動作時において、車両1の走行速度領域を低速領域αと高速領域βとの2つの速度領域に分けたことにより、駆動モータ5の回転トルクも2段階で制御可能となる。従って、閉め切り力や挟み込み荷重を好適とするための行われる駆動モータ5の回転トルクの制御を容易に行うことができる。又、車両1の走行速度領域を2つ以上の複数に分けるよりも、その回転トルクの制御をより容易に行うことができる。
(3)車両1の走行速度が低速領域αと高速領域βとのどちらの領域にあるかにより駆動モータ5の回転トルクがECU10による切替リレー14の制御により切り替えられても、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間の異物の挟み込みの有無を判定するために設定されるしきい値が、切替リレー14の制御に対応させてECU10により変更される。従って、そして、駆動モータ5の回転トルクの変更のみならず、異物の挟み込みの有無を判定するためのしきい値を回転トルクの変更に合わせて変更するので、車両1の走行速度が低速領域α及び高速領域βのどちらにあっても、挟み込み荷重をより安定したものとすることができる。
(4)切替リレー14及び抵抗15を用いて、駆動モータ5の回転トルクを切り替える手段が構成される。従って、回転トルクを切り替える手段、ひいては制御装置7を簡単な構成とすることができる。また、トランジスタ等のスイッチング素子を用いたPWM制御によっても駆動モータ5の回転トルクの変更が可能であるが、これに比べて電磁ノイズの発生を小さく抑えることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、駆動モータ5の回転トルクを変化させる回転トルク切替手段として切替リレー14及び抵抗15を用いているが、この限りでない。例えば、図5に示すように、回転トルク切替手段として低速駆動用ブラシ22と高速駆動用ブラシ23とを備えた3ブラシの駆動モータ21を採用してもよい。駆動モータ21に備えられるコモン用ブラシ24は、駆動リレー12の可動端子12dに接続されている。低速駆動用ブラシ22及び高速駆動用ブラシ23はブラシ切替リレー25に備えられるスイッチ25aに接続されている。スイッチ25aは、2つの接点25b,25cと、ECU10の制御により接点25b,25c間を切替接続される可動端子25dとからなる。低速駆動用ブラシ22は接点25bに接続され、高速駆動用ブラシ23は接点25cに接続されている。また、ブラシ切替リレー25は駆動リレー13の可動端子13dに接続されている。このような駆動部26を有する制御装置27では、ルーフガラス4のチルト閉動作時(可動端子12dは接点12bに接続され、可動端子13dは接点13cに接続されている)において、ECU10が車両1の走行速度が低速領域αにあると判断した場合は、可動端子25dが接点25cに接続され、高速駆動用ブラシ23から給電が行われる。つまり、図6の特性図に示すように、駆動モータ21の回転トルクは小さくなる。逆に、ECU10が車両の走行速度が高速領域βにあると判断した場合には、可動端子25dが接点25bに接続され、低速駆動用ブラシ22から給電が行われる。つまり、図5に示す特性図より、駆動モータ21の回転トルクは大きくなる。このように構成しても、車両1の走行速度が変化しても、ルーフガラス4のチルト閉動作時の閉め切り力や挟み込み荷重が好適になる。
また、ECU10は、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物の挟み込みが生じたと判定した場合には、車両1の走行速度にかかわらず高速駆動用ブラシ23から駆動モータ21に給電を行って該駆動モータ21を反転駆動させるように制御してもよい。このようにすると、ルーフガラス4とルーフパネル2との間に挟み込まれた異物をより早く解放することができる。
○上記実施形態では、駆動モータ5の回転トルクを変化させる回転トルク切替手段として切替リレー14及び抵抗15を用いているが、トランジスタ等のスイッチング素子を用いてPWM制御を行って、駆動モータ5の回転トルクを変化させてもよい。このように構成すると、より車両1の走行速度に合わせた駆動モータ5の回転トルクの制御を行うことができる。
○上記実施形態では、低速領域αを2[km/h]未満とし、高速領域βを2[km/h]以上としているが、この数値は車両1及びルーフガラス4に働く力に合わせて適宜設定すればよい。又、2つ以上の複数の速度領域に分けて、駆動モータ5の回転トルクを段階的に変更するようにしてもよい。この場合、複数の速度領域毎に異物の挟み込みを検出するためのしきい値としてのパルス幅(駆動モータの回転周期)を決定するとよい。この時、しきい値としてのパルス幅は車両1の走行速度が高速になるほど短く設定される。
○上記実施形態では、ECU10は、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物の挟み込みが生じたと判断すると、ルーフガラス4をチルトアップにおける全開位置までチルトアップさせているがこれに限らない。ルーフ開口部3とルーフガラス4との間に異物の挟みこみが生じたと判断した場合、ECU10は、ルーフ開口部3とルーフガラス4の間から異物が開放可能となる位置までルーフガラス4をチルト開動作させるように制御してもよい。この場合、ルーフ開口部3とルーフガラス4との間から異物が開放可能となる位置は、カウント数により予め決定されていてもよい。
○上記実施形態では、ECU10は、ルーフガラス4のチルト閉動作時において、ルーフガラス4がチルト閉動作される全域において異物の挟み込みの判定を行っている。しかしながら、異物の挟み込みの判定は、ルーフガラス4のチルト閉動作時の動作範囲のうち所定範囲においてのみ行うものとしてもよい。尚、挟み込みを判定する範囲は、ルーフガラス4がチルトダウンにおける全閉位置に配置された時のカウント数から所定カウント数加算された範囲として前記カウント数により予め設定されている。
○上記実施形態では、開閉体としてルーフガラス4を用いているが、ガラス以外の材料から形成される開閉体であってもよい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、前記回転トルク切替手段は、前記駆動モータに供給する駆動電源の電流値を所定の電流値とする抵抗と、所定の前記抵抗を選択して前記駆動モータの回転トルクを変更するスイッチ回路とを備えたことを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
(ロ)請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、前記回転トルク切替手段は、前記駆動モータに供給する駆動電源の電流値を所定の電流値とする抵抗と、所定の前記抵抗を選択して前記駆動モータの回転トルクを変更するスイッチ回路とを備えたことを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
上記(イ)(ロ)のように構成すると、駆動モータの回転トルクを変化させる回転トルク切替手段、ひいては制御装置が簡単な構成となる。
本実施形態のルーフガラスの制御装置を示すブロック図。 本実施形態の駆動モータの回転トルクと回転数との関係を示す特性図。 ルーフガラスのチルト開閉動作を示す図。 ルーフガラスのチルト閉動作時における制御態様を示すフロー図。 別例のルーフガラスの制御装置を示すブロック図。 別例の駆動モータにおける回転トルクと回転数との関係を示す特性図。
符号の説明
1…車両、2…ルーフパネル、3…開口部としてのルーフ開口部、4…開閉体としてのルーフガラス、5,21…駆動モータ、6,26…駆動部、7,27…制御装置、10…制御部、挟み込み制御手段、及びしきい値変更手段としてのECU、14…回転トルク切替手段を構成する切替リレー、15…回転トルク切替手段を構成する抵抗、16a,16b…挟み込み制御手段を構成するホール素子磁気センサ、22…回転トルク切替手段を構成する低速駆動用ブラシ、23…回転トルク切替手段を構成する高速駆動用ブラシ、25…回転トルク切替手段を構成するブラシ切替リレー、α…低速領域、β…高速領域。

Claims (9)

  1. 車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させるサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、
    前記駆動モータに駆動電源を供給して回転駆動させる駆動部と、前記駆動部を制御して前記駆動モータの回転駆動を制御する制御部とを備え、
    前記駆動部は、前記駆動モータの回転トルクを切り替える回転トルク切替手段を有し、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
  2. 請求項1に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、
    前記車両の走行速度領域は、複数の速度領域に分けられ、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記速度領域が高速領域になるに連れて段階的に前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
  3. 請求項2に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、
    前記車両の走行速度領域は、低速領域と高速領域との2つの速度領域に分けられ、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記高速領域における前記駆動モータの回転トルクが前記低速領域における前記駆動モータの回転トルクよりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のサンルーフ装置用駆動モータの制御装置であって、
    前記開口部と前記開閉体との間に異物の挟み込みが生じたと判定するためのしきい値に基づいて異物の挟み込みの有無を判定し、挟み込みが生じたと判定した場合には、前記異物が解放可能となるように前記駆動モータを制御する挟み込み制御手段を備えるものであり、
    前記制御部による前記回転トルク切替手段の制御に対応して、前記開閉体による挟み込み荷重が安定するように前記しきい値を変更するしきい値変更手段を備えたことを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御装置。
  5. 車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させる駆動モータと、
    前記駆動モータに駆動電源を供給して回転駆動させる駆動部、及び前記駆動部を制御して前記駆動モータの回転駆動を制御する制御部を備えて前記駆動モータを制御する制御装置と
    を備えたサンルーフ装置であって、
    前記駆動部は、前記駆動モータの回転トルクを切り替える回転トルク切替手段を有し、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置。
  6. 請求項5に記載のサンルーフ装置であって、
    前記車両の走行速度領域は、複数の速度領域に分けられ、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記速度領域が高速領域になるに連れて段階的に前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置。
  7. 請求項6に記載のサンルーフ装置であって、
    前記車両の走行速度領域は、低速領域と高速領域との2つの速度領域に分けられ、
    前記制御部は、前記開閉体のチルト閉動作時に、前記高速領域における前記駆動モータの回転トルクが前記低速領域における前記駆動モータの回転トルクよりも相対的に大きくなるように、前記回転トルク切替手段を制御することを特徴とするサンルーフ装置。
  8. 請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のサンルーフ装置であって、
    前記開口部と前記開閉体との間に異物の挟み込みが生じたと判定するためのしきい値に基づいて異物の挟み込みの有無を判定し、挟み込みが生じたと判定した場合には、前記異物が解放可能となるように前記駆動モータを制御する挟み込み制御手段を備えるものであり、
    前記制御部による前記回転トルク切替手段の制御に対応して、前記開閉体による挟み込み荷重が安定するように前記しきい値の値を変更するしきい値変更手段を備えたことを特徴とするサンルーフ装置。
  9. 車両のルーフパネルに形成される開口部に対してチルト開閉動作を行う開閉体を開閉駆動させるサンルーフ装置用駆動モータの制御方法であって、
    前記開閉体のチルト閉動作時に、前記車両の走行速度の上昇に伴って前記駆動モータの回転トルクが低速時よりも相対的に大きくなるように制御することを特徴とするサンルーフ装置用駆動モータの制御方法。
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