JP4285276B2 - 車両用赤外光灯光器 - Google Patents

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Description

この発明は、赤外光灯光器に関し、さらに詳しくは、赤色光を効果的に抑制できる赤外光灯光器に関する。
従来から車両用赤外光灯光器が知られている。車両用赤外光灯光器は、たとえば、車両の前部に搭載されて、夜間の走行を支援する近赤外光暗視カメラ装置に用いられ、赤外光(赤外線)を車両の前方に照射することにより装置の照明として機能する。かかる車両用赤外光灯光器では、可視光領域に近い赤外光も照射されるため、その灯光時にて外部から赤色光(赤色の発光)が視認される。かかる赤色光は、ストップランプやテールランプの点灯と誤認されるおそれがあり、安全上好ましくない。
この点において、従来の赤外光灯光器には、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の赤外光灯光器は、光源と、赤外光成分を透過させるフィルタとから成り、且つ、フィルタの外周に光源の光をそのまま透過する領域を有して構成される。かかる構成では、フィルタを透過した光が赤色光として照射され、フィルタ外周から透過した光が白色光として照射される。そして、これらの光が混色されることにより、赤色光が相対的に薄められる。
しかしながら、従来の赤外光灯光器では、遠方では赤色光が薄められるものの、近傍では赤色光が薄められずに視認できるという課題がある。具体的には、照射光の中心が赤色に見え、その周囲が白色に見えるため、十分な効果が得られていなかった。
特開2003−19919号公報
そこで、この発明は、上記に鑑みてされたものであって、赤色光を効果的に抑制できる車両用赤外光灯光器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明(請求項1にかかる発明)にかかる車両用赤外光灯光器は、レンズと、前記レンズの一部に設けられている赤外光透過特性を有するフィルタと、1個の光源と、前記1個の光源からの光を前記フィルタを透過して前記レンズに入射させるメインリフレクタと、から構成されている第1光入射手段と、前記1個の光源と、前記1個の光源からの光を前記フィルタを介することなく前記レンズに入射させるサブリフレクタと、から構成されている第2光入射手段と、を備え、前記レンズが、前記第1光入射手段により前記フィルタを透過して入射した光と、前記第2光入射手段により前記フィルタを介することなく入射しかつ前記フィルタで反射した光とを、混色させて外部に照射する、ことを特徴とする。
また、この発明(請求項2にかかる発明)にかかる車両用赤外光灯光器は、レンズと、前記レンズの一部に設けられている赤外光透過特性を有するフィルタと、第1光源と、前記第1光源からの光を前記フィルタを透過して前記レンズに入射させるリフレクタと、から構成されている第1光入射手段と、光を前記フィルタを介することなく前記レンズに入射させる第2光源から構成されている第2光入射手段と、を備え、前記レンズが、前記第1光入射手段により前記フィルタを透過して入射した光と、前記第2光入射手段により前記フィルタを介することなく入射しかつ前記フィルタで反射した光とを、混色させて外部に照射する、ことを特徴とする。
この発明(請求項1、2にかかる発明)にかかる車両用赤外光灯光器によれば、第1光入射手段によりフィルタを透過して入射した光(赤色光)と第2光入射手段によりフィルタを介することなく入射した光とをレンズ内にて混色させて外部に照射するので、遠方にて混色を行う従来の車両用赤外光灯光器と比較して、より近傍にて赤色光を低減できる利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
図1〜図3は、この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器を示す図である。以下、この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器の構成について説明する。
図1は、この発明の実施例1にかかる車両用赤外光灯光器を示す図である。図2は、図1に記載した車両用赤外光灯光器の特性を示すグラフである。図3は、レンズの集光ポイントを示す説明図である。これらの図において、図1は、光源2からの光の経路を光線(矢印で図示)として示している。また、図2は、横軸が光L1〜L3の波長を示しており、縦軸が光L1〜L3の光度を示している。また、図2中の四角い枠(400[nm]〜800[nm]を囲む枠)は、光L1〜L3の可視領域をそれぞれ示しており、具体的には、800[nm]近傍の光が赤色光となる。
この車両用赤外光灯光器1は、プロジェクタタイプのランプユニットから構成されている。この車両用赤外光灯光器1は、光源2と、レンズ3と、フィルタ4と、メインリフレクタ5と、第1サブリフレクタ6と、第2サブリフレクタ7と、ホルダ(フレーム)8とを備える。この車両用赤外光灯光器1は、フィルタ4を透過した赤色光に対して、フィルタ4を透過していない光(白色光、緑色光、シアン色光、その他着色光)をレンズ3内に導き、この光をレンズ3内にて赤色光の光路上に乗せて混色する点に特徴を有する。なお、この車両用赤外光灯光器1では、その光の照射方向を前方とし、これと逆方向を後方と呼ぶ。
前記光源2は、この例では、ハロゲンランプであり、前記第1リフレクタ5に着脱可能に取り付けられている。前記光源2の発光部(フィラメント)は、前記メインリフレクタ5の後記メイン第1焦点F1にもしくはその近傍に位置する。
前記レンズ3は、非球面レンズの投影レンズもしくは集光レンズである。前記レンズ3の前方側は、凸非球面をなし、一方、前記レンズ3の後方側は、平非球面をなす。前記レンズ3は、前記ホルダ8に支持されている。
前記フィルタ4は、赤外光透過膜から成り、前記レンズ3の後方側の平非球面に蒸着されている。前記フィルタ4は、前記光源2からの光の成分のうち可視光成分を反射して赤外光成分を透過させる特性(赤外光透過特性)を有する。なお、前記フィルタ4からは、可視光成分のうち波長が長い成分の光が反射されずに赤色光として透過する。
前記メインリフレクタ5は、前記フィルタ4および前記レンズ3に対して前記光源2側に位置するメイン第1焦点F1とメイン第2焦点F2とを有する楕円面を基準とする自由曲面の反射面から構成されている。前記メインリフレクタ5は、前記光源2からの光の一部を反射させて前記フィルタ4に透過させかつ前記レンズ3内に入射させるものである。また、前記第1リフレクタ5は、無着色の反射面からなり、前記光源2の光をそのままの色度で反射する。さらに、前記第1リフレクタ5は、前記ホルダ8に支持されている。
前記第1サブリフレクタ6は、前記メイン第1焦点F1にもしくはその近傍に位置するサブ第1焦点F1と、前記フィルタ4および前記レンズ3に対して前記光源2と反対側に位置するサブ第2焦点F3とを有する楕円面を基準とする自由曲面の反射面から構成されている。前記第1サブリフレクタ6は、前記光源2からの光(主に直射光であって、ホルダ8に設けた開口部10を通過する光)を前記フィルタ4を介することなく前記サブ第2焦点F側に反射させるものである。また、前記第1サブリフレクタ6は、塗装により緑色に着色されており、入射した光の色度を緑色に変更させる。これにより、前記第1サブリフレクタ6は、前記光源2から前記フィルタ4を透過せずに入射した光を、緑色の着色光L2にして前記第2サブリフレクタ7側に反射させる。さらに、前記第1サブリフレクタ6は、前記ホルダ8に支持されている。
前記第2サブリフレクタ7は、前記サブ第2焦点F3にもしくはその近傍に位置する焦点F3を有する凸半球面の反射面から構成されている。前記第2サブリフレクタ7は、前記第1サブリフレクタ6からの反射光(着色光)L2を反射して前記レンズ3の凸非球面側から前記レンズ3内に入射させる。また、前記第2サブリフレクタ7は、アームなど(図示せず)により、前記ホルダ8もしくは前記第1サブリフレクタ6に支持されている。
前記レンズ3の光軸と、前記第1リフレクタ5の光軸と、前記第1サブリフレクタ6の光軸と、前記第2サブリフレクタ7の光軸とは、ほぼ同一軸上にある。この結果、前記第1リフレクタ5および前記第1サブリフレクタ6および前記第2サブリフレクタ7の焦点F1、F2、F3は、前記光軸上に位置することとなる。
ここで、前記レンズ3の集光ポイントPについて図3を参照して説明する。まず、2個の非球面レンズ3の平非球面を相互に密接させる。つぎに、2個の非球面レンズ3の光軸に対してほぼ平行な光L4を2個の非球面レンズ3の一方の凸非球面に入射させる。すると、2個の非球面レンズ3に入射した光は、出射光L5として、2個の非球面レンズ3の他方の凸非球面からある1点Pに集中するように出射する。前記1点Pが非球面レンズ3の集光ポイントである。前記第1サブリフレクタ6のサブ第2焦点Fおよび前記第2サブリフレクタ7の焦点Fは、前記集光ポイントPにもしくはその近傍に位置する。
そして、前記第2サブリフレクタ7は、前記第1サブリフレクタ6からの反射光L2を、図3中の2個の非球面レンズ3の他方の凸非球面からある1点Pに集中するように出射する出射光L5の光路に沿って反射させるものである。この結果、前記メインリフレクタ5からの反射光であって、前記フィルタ4を透過して前記レンズ3内に入射した光L1の光路と、前記第2サブリフレクタ7からの反射光であって、前記レンズ3内に入射しかつ前記フィルタ4で反射した光L2の光路とは、ほぼ一致することとなる。
この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器は、以上のごとき構成からなり、以下、この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器の作用について説明する。
この車両用赤外光灯光器1では、まず、光源2からの光の一部が、第1リフレクタ5により反射されてフィルタ4を透過し、透過光L1としてレンズ3内に入射する(図1および図2(a)参照)。この透過光L1は、フィルタ4の機能により可視光成分が除去されて、主として赤外光成分により構成されている。ただし、この透過光L1には、波長が長い可視光成分(赤色光)が含まれている。一方、光源2からの光のうち、他の一部は、フィルタ4を透過することなくフィルタ4の外周、すなわち、ホルダ8の開口部10を通過して第1サブリフレクタ6に入射する。そして、この光が第1サブリフレクタ6にて緑色に着色され、着色光L2として第2サブリフレクタ7側に反射される(図1および図2(b)参照)。
つぎに、この着色光L2が、第2サブリフレクタ7で反射されてレンズ3内に前方(凸非球面側)から導かれてレンズ3内に入射する。このレンズ3内に入射した着色光L2は、フィルタ4で反射されて、レンズ3内にて透過光L1の光路上に乗せられる。これにより、透過光(赤色光)L1と着色光(緑色光)L2とがレンズ3内にて混色されて、ほぼ黄色の色度を有する合成光L3が形成される(図1および図2(c)参照)。そして、この合成光L3が、赤色を有さない光として前方に照射されて、例えば、近赤外光暗視カメラ装置の照明として用いられる。
この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器は、以上のごとき構成、作用からなり、以下、この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器の効果について説明する。
この車両用赤外光灯光器1によれば、レンズ3内にて赤色光(透過光L1)と緑色光(着色光L2)とを混色させるので、遠方にて混色を行う従来の車両用赤外光灯光器と比較して、より近傍にて赤色光を低減できる利点がある。また、この車両用赤外光灯光器1によれば、緑色光(着色光L2)を用いて赤色光(透過光L1)の混色を行うので、白色光により混色を行う従来の車両用赤外光灯光器と比較して、より効果的に赤色光を低減できる利点がある。また、この車両用赤外光灯光器1によれば、透過光L1に含まれる赤外光の光量も低減されないので、その照明機能が維持される利点がある。
特に、この実施例1にかかる車両用赤外光灯光器1は、第2サブリフレクタ7をレンズ3の前方の光軸近傍に配置するので、レンズ3からの出射光L3を妨げることなく、投光器を小型化することができる。すなわち、プロジェクタタイプのこの実施例1にかかる車両用赤外光灯光器1において、メインリフレクタ5の光軸近傍は、光源2を配置するために光源2からの光を反射させる機能がないので、レンズ3からの出射光L3は、レンズ3の光軸近傍からほとんど出射されない。これにより、第2サブリフレクタ7をレンズ3の前方の光軸近傍に配置してもレンズ3からの出射光L3を妨げることがない。
[変形例]
なお、この車両用赤外光灯光器1では、第1サブリフレクタ6が緑色の着色光L2を発する。これは、緑色光(着色光L2)の混色により赤色光(透過光L1)がほぼ黄色となるので、赤色光を効果的に低減できる点で好ましい。しかし、これに限らず、着色光L2の色度はこれに限定されず、当業者自明の範囲内に任意に選択できる。例えば、第1サブリフレクタ6をシアン色に着色することにより着色光L2がシアン色となるようにすれば、透過光L1(赤色光)がこの着色光L2によって白色に混色される。また、着色光L2が、白色光であっても良い。このように、第1サブリフレクタ6の着色光L2の色度を選択することにより、合成光L3の色度を任意に調整できる利点がある。また、これにより、意匠的なバリエーションを多様化できる利点がある。
また、この車両用赤外光灯光器1では、第1サブリフレクタ6が緑色に着色されており、入射した光がこの第1サブリフレクタ6にて緑色の着色光L2となる。しかし、これに限らず、第1サブリフレクタ6が無着色であり、第2サブリフレクタ7が緑色に着色された構成としても良い。かかる構成では、光が第2サブリフレクタ7にて着色されて着色光L2となる。かかる構成によっても、同様に赤色光を低減できる利点がある。なお、第1サブリフレクタ6および第2サブリフレクタ7双方を緑色に着色しても良い。
図4は、この発明の実施例2にかかる車両用赤外光灯光器を示す図である。同図において、上記実施例1の車両用赤外光灯光器1と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
この車両用赤外光灯光器100における第1サブリフレクタ60は、メインリフレクタ5のメイン第1焦点F1にもしくはその近傍に位置するサブ第1焦点F1を有する放物面を基準とする自由曲面の反射面から構成されている。また、前記第1サブリフレクタ60は、塗装により緑色に着色されており、入射した光の色度を緑色に変更させる。前記第1サブリフレクタ60は、光源2からの光をフィルタ4を介することなく第2サブリフレクタ7側に着色光L2として反射させるものである。
この車両用赤外光投光器100における第2サブリフレクタ70は、フィルタ4およびレンズ3に対して光源2と反対側に位置するサブ第2焦点F4を有する放物面を基準とする自由曲面の反射面から構成されている。前記第2サブリフレクタ70は、前記第1サブリフレクタ60からの反射光L2を反射させて前記レンズ3内に入射させるものである。
前記第2サブリフレクタ70のサブ第2焦点F4を図3の集光ポイントPにもしくはその近傍に位置させる。この結果、前記メインリフレクタ5からの反射光であって、前記フィルタ4を透過して前記レンズ3内に入射した光L1の光路と、前記第2サブリフレクタ70からの反射光であって、前記レンズ3内に入射しかつ前記フィルタ4で反射した光L2の光路とは、ほぼ一致することとなる。
この車両用赤外光灯光器100では、まず、光源2からの光の一部が、フィルタ4を透過して主として赤外光成分から成る透過光L1となり、レンズ3内に入射する(図4および図2(a)参照)。一方、光源2からの光のうち他の一部が、フィルタ4を透過することなく第1サブリフレクタ60に入射し、第1サブリフレクタ60にて緑色に色度を変更されて反射される(図4および図2(b)参照)。そして、この緑色の着色光L2が、第2サブリフレクタ7で反射されてレンズ3内に前方(凸非球面側)から導かれてレンズ3内に入射する。このレンズ3内に入射した着色光L2は、フィルタ4で反射されて、レンズ3内にて透過光L1の光路上に乗せられる。これにより、透過光(赤色光)L1と着色光(緑色光)L2とがレンズ3内にて混色されて、ほぼ黄色の色度を有する合成光L3が形成される(図4および図2(c)参照)。そして、この合成光L3が、赤色を有さない光として前方に照射されて、例えば、近赤外光暗視カメラ装置の照明として用いられる。
この実施例2にかかる車両用赤外光灯光器100は、前記の実施例1の車両用赤外光灯光器1と同様に、赤色光を効果的に低減できる利点がある。特に、この実施例2にかかる車両用赤外光灯光器100は、第2サブリフレクタ70をレンズ3の周囲に配置するので、レンズ3からの出射光L3を有効に利用することができる。なお、この実施例2に置ける車両用赤外光灯光器100においても、前記の実施例1に記載した変形例を同様に適用できる。
図5は、この発明の実施例3にかかる車両用赤外光灯光器を示す図である。図6は、図5に記載した車両用赤外光灯光器の特性を示すグラフである。これらの図において、上記実施例1、2の車両用赤外光灯光器1、100と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。なお、図6は、光L1(a)、光L2(b)および光L3(c)の色度をそれぞれ示している。
この車両用赤外光灯光器101は、第1サブリフレクタ6および第2サブリフレクタ7が省略され、これらに代えてレンズ3の前方(フィルタ4およびレンズ3に対して第1光源2と反対側)に第2光源9が配置される。前記第2光源9は、緑色の光を発するLED(light emitting diode)であり、その照射方向をレンズ3側に向けてアームなど(図示省略)により支持されている。前記第2光源9は、光L20をフィルタ4を介することなくレンズ3内に光を入射させるものである。
前記第2光源9の発光部を図3の集光ポイントPにもしくはその近傍に位置させる。この結果、前記メインリフレクタ5からの反射光であって、前記フィルタ4を透過して前記レンズ3内に入射した光L1の光路と、前記第2光源9からの光であって、前記レンズ3内に入射しかつ前記フィルタ4で反射した光L20の光路とは、ほぼ一致することとなる。
この実施例3における車両用赤外光灯光器101では、まず、第1光源2からの光が、フィルタ4を透過して主として赤外光成分から成る透過光L1となり、レンズ3内に入射する(図5および図6(a)参照)。一方、第2光源9からの緑色の着色光L20が、レンズ3の前方(凸非球面側)から照射されてレンズ3内に入射する(図5および図6(b)参照)。このレンズ3内に入射した着色光L20は、フィルタ4で反射されて、レンズ3内にて透過光L1の光路上に乗せられる。これにより、透過光(赤色光)L1と着色光(緑色光)L20とがレンズ3内にて混色されて、ほぼ黄色の色度を有する合成光L3が形成される(図4および図(c)参照)。そして、この合成光L3が、赤色を有さない光として前方に照射されて、例えば、近赤外光暗視カメラ装置の照明として用いられる。
この実施例3における車両用赤外光灯光器101は、前記の実施例1、2の車両用赤外光灯光器1、100と同様に、赤色光を効果的に低減できる利点がある。また、この実施例3における車両用赤外光灯光器101は、リフレクタ5、6が省略されている分だけ、前記の実施例1、2の車両用赤外光灯光器1、100よりも小型化することができる。
なお、この実施例3における車両用赤外光灯光器101では、LEDの第2光源9が緑色の着色光L20を発するが、これは、緑色光(着色光L2)の混色により赤色光(透過光L1)がほぼ黄色となるので、赤色光を効果的に低減できる点で好ましい。しかしながら、この発明おいては、これに限らず、第2光源としてLEDでなく通常のランプを使用しても良い。また、着色光L20の色度は、当業者自明の範囲内に任意に選択できる。例えば、第2光源9をシアン色に着色することにより着色光L20がシアン色となるようにすれば、透過光L1(赤色光)がこの着色光L20によって白色に混色される。また、着色光L2が、白色光であっても良い。このように、第2光源9の着色光L2の色度を選択することにより、合成光L3の色度を任意に調整できる利点がある。また、これにより、意匠的なバリエーションを多様化できる利点がある。
また、この実施例3の車両用赤外光灯光器101において、フィルタ4として赤外光と紫外線とを透過させるフィルタを使用する。すると、フィルタ4を透過してレンズ3内に入射した透過光L1は、図7(a)に示すように赤青系の光となる。この赤青系の透過光L1と、第2光源9からの緑色の着色光L20(図7(b)参照)と、が混色すると、白色系の光となる(図7(c)参照)。
この発明の実施例1にかかる車両用赤外光灯光器を示す縦断面図である。 図1に記載した車両用赤外光灯光器の特性を示すグラフである。 非球面レンズの集光ポイントを示す説明図である。 この発明の実施例2にかかる車両用赤外光灯光器を示す縦断面図である。 この発明の実施例3にかかる車両用赤外光灯光器を示す縦断面図である。 図5に記載した車両用赤外光灯光器の特性を示すグラフである。 図5に記載した車両用赤外光灯光器の特性を示すグラフである。
符号の説明
1、100、101 車両用赤外光灯光器
2 光源、第1光源
3 レンズ
4 フィルタ
5 メインリフレクタ
6 第1サブリフレクタ
7 第2サブリフレクタ
8 ホルダ
9 第2光源
10 開口部
F1 メイン第1焦点、サブ第1焦点
F2 メイン第2焦点、
F3、F4 サブ第2焦点
P 非球面レンズの集光ポイント
L1 透過光
L2、L20 着色光
L3 合成光

Claims (2)

  1. 車両に設置されて赤外光を照射する車両用赤外光灯光器において、
    レンズと、
    前記レンズの一部に設けられている赤外光透過特性を有するフィルタと、
    1個の光源と、前記1個の光源からの光を前記フィルタを透過して前記レンズに入射させるメインリフレクタと、から構成されている第1光入射手段と、
    前記1個の光源と、前記1個の光源からの光を前記フィルタを介することなく前記レンズに入射させるサブリフレクタと、から構成されている第2光入射手段と、
    を備え、
    前記レンズは、前記第1光入射手段により前記フィルタを透過して入射した光と、前記第2光入射手段により前記フィルタを介することなく入射しかつ前記フィルタで反射した光とを、混色させて外部に照射する、
    ことを特徴とする車両用赤外光灯光器。
  2. 車両に設置されて赤外光を照射する車両用赤外光灯光器において、
    レンズと、
    前記レンズの一部に設けられている赤外光透過特性を有するフィルタと、
    第1光源と、前記第1光源からの光を前記フィルタを透過して前記レンズに入射させるリフレクタと、から構成されている第1光入射手段と、
    光を前記フィルタを介することなく前記レンズに入射させる第2光源から構成されている第2光入射手段と、
    を備え、
    前記レンズは、前記第1光入射手段により前記フィルタを透過して入射した光と、前記第2光入射手段により前記フィルタを介することなく入射しかつ前記フィルタで反射した光とを、混色させて外部に照射する、
    ことを特徴とする車両用赤外光灯光器。
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