JP4285227B2 - エンジンカバーの取付構造 - Google Patents

エンジンカバーの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4285227B2
JP4285227B2 JP2003419779A JP2003419779A JP4285227B2 JP 4285227 B2 JP4285227 B2 JP 4285227B2 JP 2003419779 A JP2003419779 A JP 2003419779A JP 2003419779 A JP2003419779 A JP 2003419779A JP 4285227 B2 JP4285227 B2 JP 4285227B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
engine cover
head
concave
convex member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003419779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004316637A (ja
Inventor
晴彦 野々垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2003419779A priority Critical patent/JP4285227B2/ja
Priority to US10/808,525 priority patent/US7082919B2/en
Publication of JP2004316637A publication Critical patent/JP2004316637A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4285227B2 publication Critical patent/JP4285227B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Snaps, Bayonet Connections, Set Pins, And Snap Rings (AREA)

Description

本発明は、エンジンの表面を保護するエンジンカバーに関する。
エンジンカバーは、例えばエンジンのシリンダヘッド上面などに配置されている。エンジンのメンテナンスのため、エンジンカバーは、エンジンに対して脱着可能に取り付ける必要がある。したがって、凸部材と凹部材とを備える取付構造(例えば、特許文献1参照)が利用される場合が多い。
図5に、凸部材と凹部材とを備えるエンジンカバーの取付構造(以下、適宜、「取付構造」と略称する。)の断面図を示す。取付構造100の凸部材101は、金属製であって、ボルト状を呈している。凸部材101は、ネジ部103と頸部104と頭部105とを備えている。ネジ部103は、シリンダヘッド102上面に螺着されている。ネジ部103の上方には、頸部104が配置されている。頸部104の上方には、頭部105が配置されている。頭部105は、球状を呈している。頭部105は、頸部104よりも大径である。
凹部材106は、ゴム製であって、下方に向かって開口する薄肉カップ状を呈している。凹部材106は、エンジンカバー108下面から立設された取付座109先端に係止されている。凹部材106の径方向ほぼ中央には、裏球面状の凹面107が配置されている。凹面107には、前記頭部105が圧入されている。
米国特許第6206604号明細書 実開昭55−67329号公報
取付構造100によると、凹面107内に頭部105を圧入することで、シリンダヘッド102にエンジンカバー108を取り付けることができる。また、凹面107内から頭部105を抜き出すことで、シリンダヘッド102からエンジンカバー108を取り外すことができる。
ところで、凹部材106の凹面107と外面111との間には、隙間110が介在している。隙間110を設けると、凸部材101を凹部材106に圧入する際、凹面107が広がりやすくなる。したがって、圧入抵抗が小さくなる。しかしながら、隙間110を設けると、凹部材106の凹面107を囲う部位の肉厚が薄くなってしまう。このため、エンジンカバー108取り付け作業時において、頭部105が、凹部材106の凹面107を囲う部位を、突き破るおそれがある。
また、圧入抵抗の小ささから、エンジンカバー108取り付け後において、エンジン駆動振動などにより、頭部105が凹面107から抜けやすくなる。すなわち、凸部材101が凹部材106から抜けやすくなる。言い換えると、エンジンカバー108が脱落しやすくなる。
また、エンジンカバー108取り付け後において、隙間110は、頭部105の揺動代として作用する。すなわち、頭部105は、隙間110の分だけ、相対的に揺動することができる。このため、エンジン駆動振動などにより、エンジンカバー108が、シリンダヘッド102に対してがたつくおそれがある。
そこで、特許文献2には、凸部材の頭部をエンジンカバー表面側に突出させた状態で、エンジンカバーをシリンダブロックに取り付ける取付構造が紹介されている。図6に、同文献記載の取付構造の断面図を示す。なお、図5と対応する部位については同じ符号で示す。エンジンカバー108には、取付孔112が開設されている。取付孔112の内周側には、ゴムリング113が嵌挿されている。凸部材101は、シリンダブロック114表面に立設されている。凸部材101は、ゴムリング113の内周側に圧入されている。頭部105は、エンジンカバー108表面側に突出している。頸部104には、ゴムリング113内周面が圧接している。
特許文献2に記載の取付構造100によると、頸部104は、頸部104と取付孔112との間で圧縮されたゴムリング113により、締め付けられている。このため、エンジンカバー108取り付け後において、頸部104つまり凸部材101がゴムリング113から抜けにくい。すなわち、エンジンカバー108が脱落しにくい。また、エンジン駆動振動によるエンジンカバー108のがたつきも小さい。すなわち制振性が高い。
しかしながら、特許文献2に記載の取付構造100によると、頭部105がエンジンカバー108表面側に突出している。このため、見栄えが悪い。また、上記、凸部材101の抜けにくさ、制振性の高さは、ゴムリング113の肉厚に依存している。すなわち、ゴムリング113の肉厚が薄い場合、取付孔112内周面と頸部104外周面との間で、ゴムリング113が過剰に湾曲してしまう。このため、ゴムリング113から頸部104に加わる圧接力が小さくなってしまう。
本発明のエンジンカバーの取付構造は、上記課題に鑑みて完成されたものである。したがって、本発明は、耐久性が高く、エンジンカバーが脱落しにくく、制振性が高く、見栄えがよいエンジンカバーの取付構造を提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明のエンジンカバーの取付構造は、エンジン側部材の表面から突設され、頸部と、該頸部よりも大径の頭部と、を持つ凸部材と、エンジンカバーの裏側において該凸部材と対向して配置された取付座の取付孔に係止される外周面小径部と、該外周面小径部の内周側において圧入された該凸部材の該頭部を抜け止めする円柱状の圧入通路と、該圧入通路の奥端と連通し圧入された該凸部材の該頭部を保持する保持空間を区画する凹面と、を持つ凹部材と、を備えてなるエンジンカバーの取付構造であって、前記凹部材において、少なくとも前記凹面を囲う部位は、中実に形成されており、前記頭部は、圧入位置において、前記取付孔よりも、前記エンジンカバー裏面に近接して配置され、該取付孔内径をD1、該頭部外径をD2、前記外周面小径部外径をD3、前記圧入通路内径をD4、として、D1<D2+(D3−D4)であり、かつ、(D2−(D1−(D3−D4)))/(D3−D4)×100で定義される圧入率(%)が2%以上35%以下であるとともに、(D3−D4)/(2×D2)×100で定義される肉厚率(%)が40%以上80%以下であることを特徴とする。ここで、D4は、凸部材圧入前の圧入通路の内径である。
つまり、本発明の取付構造は、凹部材の、少なくとも凹面を囲う部位を中実に形成するものである。つまり、少なくとも前出図5における隙間110を埋めるものである。本発明の取付構造によると、凹面を囲う部位の肉厚が厚くなる。したがって、エンジンカバー取り付け作業時において、頭部が、凹面を囲う部位を、突き破るおそれが小さい。すなわち、耐久性が高い。
また、凹面を囲う部位の肉厚が厚いため、エンジンカバー取り付け後において、凸部材が凹部材から抜けにくい。したがって、エンジンカバーが脱落しにくい。また、凹面の周囲が中実に形成されており前出図5の隙間110に相当するような隙間が無い。このため、エンジンカバー取り付け後において、このような隙間に起因する頭部の揺動代が無い。したがって、エンジン駆動振動などにより、エンジンカバーががたつくおそれが小さい。つまり、制振性が高い。また、エンジンカバー取り付け後において、エンジンカバー表面側に頭部が突出しない。このため、意匠的にも見栄えがよい。
また、本発明の取付構造によると、頭部は、圧入位置において、取付孔よりも、エンジンカバー裏面に近接して配置されている。並びに、D1<D2+(D3−D4)に設定されている。このため、圧入通路を頭部が通過する際、取付孔により頭部が規制される。すなわち、締め代が発生する。この点においても、本発明の取付構造によると、エンジンカバー取り付け後において、凸部材が凹部材から抜けにくい。
また、圧入率(%)=(D2−(D1−(D3−D4)))/(D3−D4)×100を、2%以上35%以下に設定する。ここで、圧入率2%以上とするのは、2%未満の場合、各部材の寸法ばらつきを考慮した場合、凸部材の頭部外径と頸部外径との寸法差が規定値の際、圧入通路内径と頸部外径との寸法差が相対的に大きいということになり、凸部材と凹部材とのがたつきを抑制する機能が弱くなるからである。また、凸部材が凹部材から抜けやすくなるからである。
一方、圧入率35%を超える場合、凸部材を凹部材に挿入する際に、多大な荷重が必要となり、エンジンカバーの取付けが困難になるからである。
さらに、肉厚率(%)=(D3−D4)/(2×D2)×100を、40%以上80%以下に設定する。ここで、肉厚率40%以上とするのは、40%未満の場合、頸部と圧入通路内面とが径方向で干渉する際、急激に荷重が上がってしまうため、位置精度や振動に対する余裕が無くなるからである。
一方、肉厚率80%を超える場合、上記と反対に荷重が上がらないため、がたつきが抑制しにくいからである。
(2)好ましくは、前記凹面を囲う部位には、前記凸部材の圧入により圧縮される空気を前記保持空間から外部に逃がすリーク孔が穿設されている構成とする方がよい。凸部材を凹部材に圧入する際、凹部材内において逃げ場の無い空気が、保持空間に圧縮される。この圧縮された空気は、凸部材の圧入抵抗として作用する。
そこで、本構成の凹部材の凹面を囲う部位には、リーク孔が穿設されている。リーク孔は、保持空間と凹部材外部とを連通している。このため、本構成によると、保持空間において圧縮された空気を、リーク孔を介して、外部に逃がすことができる。したがって、凸部材圧入時における圧入抵抗が小さくなる。
(3)好ましくは、前記凹部材における前記圧入通路の手前側には、該凹部材に対して前記凸部材を斜めに圧入できるように、該凸部材の圧入方向に沿って尖るテーパ面が連なっている構成とする方がよい。
エンジンカバーとエンジン側部材との位置関係によっては、複数の凸部の軸線が互いに平行に配置されていない場合がある。この場合、任意の凸部材の軸線と凹部材の軸線とが交差してしまう。この場合であっても、本構成によると、テーパ面が形成されている分だけ、凸部材を凹部材に対し斜めに圧入することができる。このため、本構成によると、複数車種間において、取付構造を共用化することができる。したがって、大量生産により、取付構造の製造コスト削減を図ることができる。
本発明によると、耐久性が高く、エンジンカバーが脱落しにくく、制振性が高く、見栄えがよいエンジンカバーの取付構造を提供することができる。
以下、本発明のエンジンカバーの取付構造の実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
まず、本実施形態の取付構造の構成について説明する。図1に、本実施形態の取付構造の断面図を示す。また、図2に、図1において上方に配置された取付構造1の分解図を示す。
図に示すように、取付構造1は、ブラケット8とエンジンカバー9との間に配置されている。また、取付構造1は、上下方向に離間して、合計四つ配置されている。四つの取付構造1は、それぞれ同じ構成を有している。したがって、ここでは上方に配置された二つの取付構造1のうち一方の取付構造1について説明する。
ブラケット8は、本発明のエンジン側部材に含まれる。ブラケット8は、金属製であって湾曲板状を呈している。ブラケット8は、シリンダブロック(図略)に固定されている。ブラケット8には、上下四つの螺着孔80が穿設されている。
エンジンカバー9は、樹脂製であって浅いトレイ状を呈している。エンジンカバー9の裏面からは、上下四つの取付座90が突設されている。取付座90は、上面が開いた箱状を呈している。取付座90の先端壁には、上方に開口する鍵穴状の取付孔91が形成されている。
取付構造1は、凸部材2と凹部材3とを備えている。凸部材2は、金属製であってボルト状を呈している。凸部材2は、頸部20と頭部21とネジ部22とを備えている。ネジ部22は、ブラケット8の螺着孔80に、ブラケット8表面側から挿入されている。ネジ部22には、ナット23が螺着されている。この螺着により、凸部材2はブラケット8表面側に突設されている。頭部21は、凸部材2の先端を形成している。頭部21は、球状を呈している。頭部21の根本側には、円柱状の頸部20が延在している。頭部21の最大径は、頸部20の径よりも大きく設定されている。すなわち、頭部21は頸部20よりも大径である。
凹部材3は、ゴム製であって、一端が開口する円筒状つまりカップ状を呈している。凹部材3は、凹面30とリーク孔31と開口32と圧入通路33と外周面小径部34とを備えている。外周面小径部34は、凹部材3の外周面に形成されている。外周面小径部34が、前記取付孔91に圧入されることにより、凹部材3は前記取付座90に係止されている。
開口32は、凹部材3のブラケット8側の端面に形成されている。開口32は、すり鉢状を呈している。圧入通路33は、円柱状であって、開口32の奥方向に区画されている。圧入通路33には、前記頸部20が収容されている。凹面30は、裏球面状を呈している。凹面30により区画される球空間300は、圧入通路33の奥方向に区画されている。球空間300は、本発明の保持空間に含まれる。すなわち、凹部材3のブラケット8側の端面から奥方向に向かって、開口32→圧入通路33→球空間300の順に連通している。球空間300には、前記頭部21が収容されている。頭部21は、凹面30により締め付けられている。リーク孔31の入口は、凹面30に開口している。リーク孔31の出口は、外面35に開口している。リーク孔31により、球空間300と外部とは連通している。
次に、凸部材を凹部材に圧入する際の動きについて説明する。取付孔91内径(本発明のD1)はφ15mm(公差±0.1mm)に、頭部21外径(本発明のD2)はφ8mm(公差±0.3mm)に、外周面小径部34外径(本発明のD3)はφ15.5mm(公差±0.4mm)に、凸部材2圧入前の圧入通路33内径(本発明のD4)はφ7mm(公差±0.5mm)に、それぞれ設定されている。
すなわち、D1(=15mm)<D2+(D3−D4)(=16.5mm)に設定されている(公差除く)。また、頭部21は、圧入位置において、取付孔91よりも、エンジンカバー9裏面に近接して配置されている。したがって、頭部21は、圧入通路33を通過する際、取付孔91の孔縁により規制される。すなわち、締め代が発生する。圧入通路33通過後において、頭部21はこの締め代から開放される。そして、頭部21は、球空間300に収容され、凹面30により締め付けられるとともに、圧入通路33により抜け止めされる。並びに、頸部20は圧入通路33に収容される。
また、圧入時においては、凸部材2の頭部21が、開口32、圧入通路33を順に通過する。頭部21が通過するにつれ、開口32内、圧入通路33内の空気は、球空間300に追いやられる。この空気は、リーク孔31を介して、外部に放出される。
次に、本実施形態の取付構造1の効果について説明する。本実施形態の取付構造1によると、凹部材3の凹面30を囲う部位が中実に形成されている。具体的には、凹面30から外面35までの間が中実に形成されている。したがって、凹面30を囲う部位の肉厚が厚い。このため、エンジンカバー9取り付け作業時において、頭部21が、凹面30を囲う部位を、突き破るおそれが小さい。すなわち、耐久性が高い。
また、凹面30を囲う部位の肉厚が厚いため、エンジンカバー9取り付け後において、凸部材2が凹部材3から抜けにくい。したがって、エンジンカバー9が脱落しにくい。また、凹面30を囲う部位が中実に形成されており凹面30の周囲に隙間(前出図5、隙間110参照)が無い。したがって、エンジン駆動振動などにより、エンジンカバー9ががたつくおそれが小さい。つまり、制振性が高い。また、エンジンカバー9取り付け後において、エンジンカバー9表面側に頭部が突出しない。このため、意匠的にも見栄えがよい。
また、本実施形態の取付構造1によると、凹部材3の凹面30を囲う部位にリーク孔31が穿設されている。このため、球空間300において圧縮された空気を、リーク孔31を介して、外部に逃がすことができる。したがって、凸部材2圧入時における圧入抵抗が小さい。
また、本実施形態の取付構造1によると、頭部21が凹面30により締め付けられている。この点においても、エンジンカバー9取り付け後において、凸部材2が凹部材3から抜けにくい。また、本実施形態の取付構造1によると、開口32がすり鉢状を呈している。このため、凸部材2圧入時の位置合わせが容易である。
また、本実施形態の取付構造1によると、前述したように、D1<D2+(D3−D4)に設定されている。また、頭部21は、圧入位置において、取付孔91よりも、エンジンカバー9裏面に近接して配置されている。このため、圧入通路33を頭部21が通過する際、取付孔91により頭部21が規制される。すなわち、締め代が発生する。このため、一旦球空間300に保持された頭部21が、圧入通路33を通過して開口32から脱落するおそれが小さい。この点においても、本実施形態の取付構造1によると、エンジンカバー9取り付け後において、凸部材2が凹部材3から抜けにくい。
また、本実施形態の取付構造1によると、圧入率は約17.6%に設定されている(公差除く)。また、肉厚率は約53.1%に設定されている(公差除く)。このため、圧入荷重が適当となり、エンジンカバーのがたつきを小さく抑えることができる。
<第二実施形態>
本実施形態と第一実施形態との相違点は、凹部材における圧入通路の手前側に、テーパ面が形成されている点である。したがって、ここでは相違点についてのみ説明する。
図3に、本実施形態のエンジンカバーの取付構造の断面図を示す。図4に、図3中円A内の拡大図を示す。なお、これらの図において、図1と対応する部位については同じ符号で示す。
図3に示すように、ブラケット8には二つの凸部材2が止着されている。二つの凸部材2は、平行に配置されていない。すなわち、二つの凸部材2は、互いの軸線が交わるように配置されている。図4に示すように、凹部材3の開口32と圧入通路33との間には、テーパ面36が形成されている。テーパ面36は、凸部材2圧入方向に沿って尖る椀状を呈している。
本実施形態の取付構造1は、第一実施形態の取付構造と同様の効果を有する。また、本実施形態の取付構造1によると、テーパ面36が形成されている範囲内において、凸部材2と凹部材3との干渉を防止することができる。したがって、上記範囲内であれば、凹部材3の軸線aと凸部材2の軸線bとが同軸上に配置されていない場合であっても、凸部材2を凹部材3に圧入することができる。つまり、凸部材2を凹部材3に、斜めに圧入することができる。
<その他>
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。例えば、上記実施形態においては、凸部材2をブラケット8に配置したが、シリンダブロック、シリンダヘッドなどに配置してもよい。また、リーク孔31は配置しなくてもよい。
また、上記D1、D2、D3、D4を、上記不等式に合致する範囲内で、適宜変更してもよい。これらの値を変更することにより、頭部21の揺動の度合いを調整することができる。
また、上記第二実施形態におけるテーパ面36の傾斜角度θ(凹部材3の軸線aを基準としたテーパ面36の開き角度)も特に限定しない。傾斜角度が小さいと凸部材2の許容圧入角度が狭くなる。また、傾斜角度が大きいと凸部材2の許容圧入角度が広くなるものの、頭部21が球空間300に入りにくくなる。これらの事情を考慮した上で、テーパ面36の傾斜角度を決定すればよい。
第一実施形態のエンジンカバーの取付構造の断面図である。 図1において上方に配置された取付構造の分解図である。 第二実施形態のエンジンカバーの取付構造の断面図である。 図3中円A内の拡大図である。 従来のエンジンカバーの取付構造の断面図である。 従来のエンジンカバーの取付構造の断面図である。
符号の説明
1:取付構造、2:凸部材、20:頸部、21:頭部、22:ネジ部、23:ナット、3:凹部材、30:凹面、300:球空間(保持空間)、31:リーク孔、32:開口、33:圧入通路、34:外周面小径部、35:外面、36:テーパ面、8:ブラケット(エンジン側部材)、80:螺着孔、9:エンジンカバー、90:取付座、91:取付孔。

Claims (3)

  1. エンジン側部材の表面から突設され、頸部と、該頸部よりも大径の頭部と、を持つ凸部材と、
    エンジンカバーの裏側において該凸部材と対向して配置された取付座の取付孔に係止される外周面小径部と、該外周面小径部の内周側において圧入された該凸部材の該頭部を抜け止めする円柱状の圧入通路と、該圧入通路の奥端と連通し圧入された該凸部材の該頭部を保持する保持空間を区画する凹面と、を持つ凹部材と、を備えてなるエンジンカバーの取付構造であって、
    前記凹部材において、少なくとも前記凹面を囲う部位は、中実に形成されており、
    前記頭部は、圧入位置において、前記取付孔よりも、前記エンジンカバー裏面に近接して配置され、
    該取付孔内径をD1、該頭部外径をD2、前記外周面小径部外径をD3、前記圧入通路内径をD4、として、D1<D2+(D3−D4)であり、
    かつ、(D2−(D1−(D3−D4)))/(D3−D4)×100で定義される圧入率(%)が2%以上35%以下であるとともに、(D3−D4)/(2×D2)×100で定義される肉厚率(%)が40%以上80%以下であることを特徴とするエンジンカバーの取付構造。
  2. 前記凹面を囲う部位には、前記凸部材の圧入により圧縮される空気を前記保持空間から外部に逃がすリーク孔が穿設されている請求項1に記載のエンジンカバーの取付構造。
  3. 前記凹部材における前記圧入通路の手前側には、該凹部材に対して前記凸部材を斜めに圧入できるように、該凸部材の圧入方向に沿って尖るテーパ面が連なっている請求項1に記載のエンジンカバーの取付構造。
JP2003419779A 2003-03-28 2003-12-17 エンジンカバーの取付構造 Expired - Lifetime JP4285227B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003419779A JP4285227B2 (ja) 2003-03-28 2003-12-17 エンジンカバーの取付構造
US10/808,525 US7082919B2 (en) 2003-03-28 2004-03-25 Mounting structure for engine cover

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003092296 2003-03-28
JP2003419779A JP4285227B2 (ja) 2003-03-28 2003-12-17 エンジンカバーの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004316637A JP2004316637A (ja) 2004-11-11
JP4285227B2 true JP4285227B2 (ja) 2009-06-24

Family

ID=33478547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003419779A Expired - Lifetime JP4285227B2 (ja) 2003-03-28 2003-12-17 エンジンカバーの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4285227B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4434012B2 (ja) 2004-12-28 2010-03-17 豊田合成株式会社 エンジンカバーの取付構造
JP4645439B2 (ja) * 2005-12-26 2011-03-09 マツダ株式会社 カバー部材の支持構造
JP5121021B2 (ja) * 2008-09-30 2013-01-16 株式会社やまびこ 内燃エンジン付き作業機
JP5212739B2 (ja) * 2009-07-13 2013-06-19 豊田合成株式会社 エンジンカバーの取付構造
JP5170574B2 (ja) * 2009-10-30 2013-03-27 豊田合成株式会社 カバー
FR3055741B1 (fr) * 2016-09-07 2018-09-21 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Traversee formant borne pour accumulateur electrochimique metal-ion et accumulateur associe
JP6790954B2 (ja) * 2017-03-27 2020-11-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
DE102017215833A1 (de) 2017-09-07 2019-03-07 Continental Teves Ag & Co. Ohg Fluidbehälter zur Verbindung mit einer Fahrzeugkomponente

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004316637A (ja) 2004-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20040187838A1 (en) Mounting structure for engine cover
US5580028A (en) Jounce plate fastener retention system
JP4285227B2 (ja) エンジンカバーの取付構造
CN107542746B (zh) 带调节螺栓的设备
JP3999787B2 (ja) フローティング支持構造
JP7355937B2 (ja) 電子膨張弁
JP5437916B2 (ja) タイヤバルブユニット
US7070175B2 (en) Anti-vibration device
JP2011047497A (ja) グロメットを用いた構造物の取付構造
JP6605403B2 (ja) 調節ボルト付き機器
JP2010071294A (ja) 圧力制御装置
JP2021514452A (ja) ねじ付き部材、特にナット用の保持装置
JP6688531B2 (ja) 調節ボルト封印装置
JP6605402B2 (ja) 調節ボルト付き機器
JP3054847U (ja) クリンチナット
US20080036125A1 (en) Central Fastening Element for an Axially Symmetric Gas Spring
JPH08233133A (ja) チェックバルブ
CN214404432U (zh) 液力缓速器
KR200235367Y1 (ko) 자동차변속기용에어브리더
JPH0743472Y2 (ja) ノックピン抜止装置
JP2007321877A (ja) ホース端末金具の固定用ブラケット及びその成形法
KR100680051B1 (ko) 연료분사펌프의 컨트롤 랙 진동 방지장치
JP2007046757A (ja) ラバーブッシュの構造
JP2005076751A (ja) 筒形防振マウント
JP3101806U (ja) ホイール取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090303

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090316

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4285227

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120403

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130403

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140403

Year of fee payment: 5