JP4283533B2 - 一方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents
一方向性電磁鋼板の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4283533B2 JP4283533B2 JP2002377889A JP2002377889A JP4283533B2 JP 4283533 B2 JP4283533 B2 JP 4283533B2 JP 2002377889 A JP2002377889 A JP 2002377889A JP 2002377889 A JP2002377889 A JP 2002377889A JP 4283533 B2 JP4283533 B2 JP 4283533B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annealing
- patent document
- hot
- electrical steel
- steel sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
Landscapes
- Manufacturing Of Steel Electrode Plates (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、結晶粒がミラー指数で{110}<001>方位に集積した、いわゆる方向性電磁鋼板の製造方法に関するものである。この鋼板は、軟磁性材料として変圧器等の電気機器の鉄芯として用いられる。
【0002】
【従来の技術】
方向性電磁鋼板は、先に述べたように{110}<001>方位に集積した結晶粒により構成された、通常4.8%以下のSiを含有する板厚0.1から0.4mmの鋼板である。この鋼板は、磁気特性として励磁特性と鉄損特性が要求され、この要求に答えるためには結晶方位を高度に揃えることが重要である。この結晶方位の集積化は、二次再結晶とよばれるカタストロフィックな粒成長現象を利用して達成される。
【0003】
この二次再結晶を制御するためには、(1)二次再結晶前の一次再結晶組織の調整と、(2)インヒビターとよばれる微細析出物もしくは粒界偏析元素の調整を行うことが必要である。このインヒビターは、一次再結晶組織のなかで一般の粒の成長を抑制し、特定の方位粒のみを優先的に成長させる機能を持つ。
【0004】
インヒビターに関しては従来数多くの研究がなされており、代表的な析出物としては、M.F.Littmannは下記特許文献1、及びJ.E.Turnbullは非特許文献1でMnSを、田口等は特許文献2でAlNを、今中等は特許文献3でMnSeを、また小松等は特許文献4で(Al、Si)Nを提示している。
一方、粒界偏析型の元素としては、斎藤は非特許文献2で、Pb,Sb,Nb,Ag,Te,Se,S等を提示しているが、工業的には何れも析出物型インヒビターの補助的なものとして使用されているにすぎない。
【0005】
【特許文献1】
特公昭30−3651号公報
【非特許文献1】
Trans.Met.Soc.AIME,212(1958年)769/781頁
【特許文献2】
特公昭40−15644号公報
【特許文献3】
特公昭51−13469号公報
【特許文献4】
特公昭62−45285号公報
【非特許文献2】
日本金属学会誌、27(1963年)、186/195頁
【0006】
これらの析出物がインヒビターとして機能を発揮する上での必要条件は必ずしも明確ではないが、松岡(非特許文献3)、黒木等(非特許文献4)の結果をまとめると次のように考えられる。
(1)二次再結晶前に一次再結晶粒の成長を抑制するに充分な量の微細析出物が存在すること。
(2)析出物が熱的に安定で、二次再結晶時に急激に弱体化しないこと。
【0007】
これらのインヒビターの析出サイズ、分散状態を制御する方法として、例えば特許文献2、及び特許文献5に熱延前のスラブ加熱時にMnS,AlN,MnSe等の析出物を完全に固溶させ、その後の熱延工程や熱延板焼鈍時の冷却工程で析出させる方法が開示されている。二次再結晶に必要な量のインヒビターを完全固溶するためには、1400℃程度の炉にスラブを長時間挿入する必要がある。これは普通鋼のスラブ加熱温度に比べて約200℃高く、専用の高温スラブ加熱炉が必要、加熱炉のエネルギー原単位が高い、溶融スケール量が多く加熱炉の維持費がかさむ、等の問題が生じる。
【0008】
【非特許文献3】
鉄と鋼、53(1967年)、1007/1023頁
【非特許文献4】
日本金属学会誌、43(1979年)、175/181頁、
同44(1980年)、419/424頁
【特許文献5】
特公昭53−13469号公報
【0009】
このような問題点を解消するために、普通鋼なみのスラブ加熱で方向性電磁鋼板を製造する技術が検討された。スラブ加熱温度を下げるとインヒビターとして機能する析出物の量が低下して二次再結晶が不安定化するために、何らかの方法でインヒビターを強化する必要がある。
【0010】
下記特許文献6には、As,Bi,Sb等の粒界偏析元素を鋼中に添加することによりスラブ加熱温度を1050〜1350℃の範囲にする方法が開示され、特許文献7には、Alの他、Zr,Ti,B,Nb,Ta,V,Cr,Mo等の窒化物生成元素を添加することにより、スラブ加熱温度を1100〜1260℃の範囲に低下させる方法を開示されている。また特許文献4と特許文献8には、脱炭焼鈍後に窒化処理を行い(Al,Si)N析出物を形成させ、インヒビターとして機能させることによりスラブ加熱温度を1280℃以下にする方法が開示されている。
【0011】
【特許文献6】
特公昭54−24685号公報
【特許文献7】
特開昭52−24116号公報
【特許文献8】
特公平8−3125号公報
【0012】
また、電磁鋼板の磁気特性に及ぼすCuの影響については、A.Kussmannらの研究(非特許文献5)がある。それによれば、Cuが混入すると磁気特性は劣化するが、0.7%程度までは劣化代が少ないので、この程度の量まで含有するのは差し支えないと報告されている。一方、下記特許文献9及び特許文献10には、CuがMn,Se,Sと一緒に添加されると、セレン化マンガン銅、または硫化マンガン銅として二次再結晶のインヒビターとして機能することが開示されている。その後、下記特許文献11、特許文献12、特許文献13等に、硫化銅をインヒビターとして活用する方向性電磁鋼板の製造法が開示されている。
【0013】
【非特許文献5】
A.Kussmann,B.Scharrow,W.S.Messkin:Stahlund Eisen,50(1930),p1194
【特許文献9】
特公昭58−43443号公報
【特許文献10】
特公昭58−43444号公報
【特許文献11】
特開平6−322443号公報
【特許文献12】
特開平6−145803号公報
【特許文献13】
特開平8−277421号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献4、特許文献8等に開示された低温スラブ加熱により方向性電磁鋼板を製造する方法においては、インヒビターを脱炭焼鈍後に窒化処理により形成させるので、その前の段階で一次再結晶組織を制御することが重要である。本発明者らは、例えば下記特許文献14、特許文献15にその重要性を指摘している。
本発明の目的は、一次再結晶の粒組織制御を行い、工業的に安定して磁気特性の優れた方向性電磁鋼板の製造技術を提供することである。
【0015】
【特許文献14】
特公平8−32929号公報
【特許文献15】
特開平6−49543号公報
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、低温スラブ加熱により方向性電磁鋼板を製造する方法において、製品特性の変動要因の調査を行った。その結果、不純物元素のなかでスクラップのリサイクルにより、近年増加する傾向にあるCuが大きな変動要因となっていることを見いだした。成分中の不純物のなかでCuが一定量以上存在すると、一次再結晶の粒組織に影響を及ぼし二次再結晶を不安定化する。従って、製品の磁気特性:磁束密度(B8 値)を安定化させるためには、不純物中のCu量を一定量以下に制御することが重要である。
【0017】
以下、具体的に実験結果を示す。
質量でSi:3.3%、C:0.05%、酸可溶性Al:0.027%、N:0.008%、Mn:0.1%、S:0.006%、Cr:0.12%、Sn:0.05%、Cu:0.005〜0.054%を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる珪素鋼スラブを1200℃で加熱した後、熱間圧延し2.3mm厚の熱延板とした。その後1120℃で焼鈍した後、板厚0.22mm厚に冷間圧延し840℃で90秒脱炭焼鈍した。脱炭焼鈍後アンモニア含有雰囲気中で焼鈍し窒素量を0.020〜0.024%とした後、仕上げ焼鈍を行った。
【0018】
その結果を図1に示す。図1から、不純物としてのCuが0.04%以下、好ましくは0.02%以下の範囲で二次再結晶が安定で磁束密度(B8 )の高い製品が安定して得られていることが分かる。
図2に、これらの製品の中で、(a)Cu=0.005%、及び(b)Cu=0.054%の試料の一次再結晶試料の粒組織を示す。二次再結晶が不安定で、製品の磁束密度(B8 )が低くなった試料(b)は、試料(a)に比べると、その一次再結晶後の組織の状態は微細粒及び粗大粒が混在しており、粒組織が不均一であることがわかる。
この原因について調査したところ、不純物としてのCuが多い冷延板には微細な硫化銅が多く析出していることが分かった。硫化銅は硫化マンガンと比べて熱的に不安定であるので、この熱的に不安定な微細硫化銅が焼鈍中に分解して、一次再結晶組織を混粒化することにより、二次再結晶が不安定になっているものと推定される。
【0019】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施態様を述べる。
本発明においてスラブが含有する成分としては、質量%で、Si:0.8〜4.8%、C:0.003〜0.1%、酸可溶性Al:0.012〜0.05%、N≦0.012%、Mn≦0.8%、S≦0.015%、Mn/S≧4.0が必要である。
【0020】
Siは、添加量を多くすると電気抵抗が高くなり鉄損特性が改善されるが、4.8%を超えると冷間圧延時に材料が割れ易くなり、圧延が困難になってしまう。一方0.8%未満になると仕上げ焼鈍時にγ変態が生じ、結晶方位が損なわれてしまい、鉄損特性の向上が望めない。
【0021】
Cは、残留すると製品特性(鉄損)の低下を引き起こすので、製品段階で0.003%以下に抑えることが必要とされている。しかしながら、製鋼段階でC量を低くすると熱延板の結晶組織に粗大な{100}伸長粒が存在し、二次再結晶に悪影響を及ぼす。また析出物や一次再結晶集合組織制御の観点からも、Cはある程度製鋼段階で添加することが必要である。従って、製鋼段階では0.003%以上、好ましくはα/γ変態が生じる0.02%以上添加することが望ましい。0.1%より多く添加しても、上述の結晶組織、析出物等への影響はほぼ飽和し、脱炭に必要な時間が長くなるので、0.1%を上限とする。
【0022】
酸可溶Alは、本発明においてNと結合してAlNとして析出し、インヒビターとしての機能をはたすために必須の元素である。磁束密度が高くなる0.012〜0.050%を限定範囲とする。
【0023】
Nは、0.012%を超えるとブリスターとよばれる鋼板中の空孔を生じるので、0.012%を上限とする。
【0024】
Sは0.015%以下、好ましくは0.007%以下とする。本製造方法ではMnSをインヒビターとして使用しないので、Sはむしろ少ないほうが好ましい。
【0025】
Mnは、鋼中の固溶Sを固着してS偏析に起因する熱間割れを防ぐ。0.08以上添加するとMnSが粗大析出して二次再結晶も安定化するようになる。一方、Mn量が0.8%を超えると製品の磁束密度を低下させ好ましくないので、上限を0.8%とする。
【0026】
Snは、鋼板表面に偏析して仕上げ焼鈍中のインヒビターの分解を抑制し、磁束密度の高い製品を安定して製造することに有効な元素である。0.03〜0.15%添加することが望ましい。この下限値未満ではインヒビターの分解抑制効果が少なく実質的な磁束密度向上効果が得られない。またこの上限値を超えると鋼板中への窒化が難しくなり、二次再結晶が不安定になる場合が生じる。
【0027】
Crは脱炭焼鈍の酸化層を改善し、グラス被膜形成に有効な元素である。0.03〜0.2%添加することが望ましい。
その他、微量のB,Bi,Se,Pb,Ti,Mo,V等を鋼中に含有することは、本発明の主旨を損なうものではない。
【0028】
不純物元素のなかで、Cuはスクラップのリサイクルにより、近年増加する傾向にある。このCu量を規定することが本発明のポイントである。Cuは硫化銅として熱延及び熱延板焼鈍後に微細析出し、脱炭焼鈍時にその一部が分解して一次再結晶組織を混粒化して、二次再結晶を不安定にしてしまう。鋼中のCu量を0.04%以下、好ましくは0.02%以下に規制する必要がある。
【0029】
珪素鋼スラブは、転炉または電気炉等により鋼を溶製し、必要に応じて溶鋼を真空脱ガス処理し、次いで連続鋳造もしくは造塊後、分塊圧延することによって得られる。このスラブを熱延した後に、焼鈍と冷間圧延を組み合わせて最終板厚とする。その際、集合組織を調整するために、冷間圧延は、前記特許文献2に開示されているように最終冷延圧下率80%以上とすれば良い。
その後、鋼中のCの除去も兼ね湿潤雰囲気ガス中で一次再結晶焼鈍を行う。この一次再結晶前の段階で、熱的に不安定な硫化銅を鋼中のCu量を規制して、一次再結晶組織の混粒化を防止することが本発明の構成要因である。
【0030】
その後、MgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布した後、仕上げ焼鈍を行う。その際、二次再結晶を行う上で必要なインヒビター量を確保するために、二次再結晶が発現する前に窒化処理を行う必要がある。この窒化処理の方法は特に限定するものではなく、アンモニア等の窒化能のある雰囲気ガス中で行う方法、焼鈍分離剤中に窒化物添加物を入れ仕上げ焼鈍時窒化する方法等がある。量的には0.005%以上、望ましくはN/酸可溶性Alの比率が2/3以上となるように窒化すれば良い。
【0031】
【実施例】
以下、具体的な実施例により本発明を詳細に説明する。
(実施例1)
Si:3.3%、C:0.06%、酸可溶性Al:0.028%、N:0.007%、Mn:0.14%、S:0.003〜0.008%、Cu:0.010〜0.062%、Cr:0.11%、Sn:0.05%を含む珪素鋼スラブを1150℃に加熱したのち、熱間圧延により板厚2.3mmに熱延板とした。この熱延板を1100℃で30秒焼鈍した。その後0.22mmに冷間圧延し、850℃で3分間一次再結晶焼鈍を施した。アンモニア含有雰囲気中で焼鈍し窒素量を0.022%とした後、1200℃で20時間仕上げ焼鈍を施した。
一次再結晶焼鈍前の冷延板の化学分析値、及び製品の特性値を表1に示す。
【0032】
【0033】
(実施例2)
Si:3.2%、C:0.05%、酸可溶性Al:0.027%、N:0.008%、Mn:0.20%、S:0.07%、Cr:0.12%、Cu:0.008〜0.071%含む珪素鋼スラブを1200℃に加熱し、板厚2.3mmに熱延した。この熱延板を1120℃で2分間焼鈍した後900℃まで10秒で冷却し、次いで100℃湯冷した。その後0.3mmに冷間圧延し、850℃で3分間脱炭焼鈍を施した後、アンモニア含有雰囲気で焼鈍して窒素量を0.024%とした。この脱炭焼鈍板にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布した後、1200℃で20時間仕上げ焼鈍を施した。
製品の特性値を表2に示す。
【0034】
【0035】
(実施例3)
Si:3.3%、C:0.06%、酸可溶性Al:0.027%、N:0.008%、Mn:0.1%、S:0.008%、Cr:0.12%、Sn:0.06%、Cu:0.013%及び0.048%を含む珪素鋼スラブを1200℃に加熱し、板厚2.3mmに熱延した。この熱延板を1120℃で焼鈍を施した後0.28mmに冷間圧延した。この冷延板を850℃で3分間脱炭焼鈍を施した後、アンモニア含有雰囲気で焼鈍して窒素量を0.021%とした。この脱炭焼鈍板にMgOを主成分とする焼鈍分離剤を塗布した後、1200℃で20時間仕上げ焼鈍を施した。
一次再結晶焼鈍前の冷延板の化学分析値、及び製品の特性値を表3に示す。
【0036】
【0037】
【発明の効果】
本発明により、二次再結晶を行わせるために必要な、一次再結晶粒組織の調整を安定して達成することが可能となり、工業的に高磁束密度の一方向性電磁鋼板を安定して製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品の磁束密度(B8 )に及ぼすCu量の影響を示す図である。
【図2】Cu量がそれぞれ(a)Cu=0.005%、(b)Cu=0.054%である試料の脱炭焼鈍後の一次再結晶粒組織を示した写真である。
Claims (3)
- 質量%で、
Si:0.8〜4.8%、
C :0.003〜0.1%、
酸可溶性Al:0.012〜0.05%、
N ≦0.012%、
Mn≦0.8%、
S ≦0.015%、
Mn/S≧4.0、
Cr:0.03〜0.2%
を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる珪素鋼スラブを、1280℃以下の温度で加熱した後、熱間圧延により熱延板となし、そのまま、あるいは熱延板焼鈍後、一回もしくは中間焼鈍をはさむ二回以上の冷間圧延により最終板厚とし、次いで脱炭焼鈍、窒化処理した後に焼鈍分離剤を塗布し、仕上げ焼鈍を行う方向性電磁鋼板の製造方法において、珪素鋼スラブの不純物元素の中で、Cu含有量を質量%で下記(1)式の範囲に制御することを特徴とする一方向性電磁鋼板の製造方法。
Cu(%)≦0.04 …(1) - 質量%で、
Si:0.8〜4.8%、
C :0.003〜0.1%、
酸可溶性Al:0.012〜0.05%、
N ≦0.012%、
Mn≦0.8%、
S ≦0.015%、
Mn/S≧4.0、
Cr:0.03〜0.2%
を含有し、残部Fe及び不可避的不純物からなる珪素鋼スラブを、1280℃以下の温度で加熱した後、熱間圧延により熱延板となし、そのまま、あるいは熱延板焼鈍後、一回もしくは中間焼鈍をはさむ二回以上の冷間圧延により最終板厚とし、次いで脱炭焼鈍、窒化処理した後に焼鈍分離剤を塗布し、仕上げ焼鈍を行う方向性電磁鋼板の製造方法において、珪素鋼スラブの不純物元素の中で、Cu含有量を質量%で下記(2)式の範囲に制御することを特徴とする一方向性電磁鋼板の製造方法。
Cu(%)≦0.02 …(2) - 質量%で、
Sn:0.03〜0.15%
含有することを特徴とする請求項1または2に記載の一方向性電磁鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377889A JP4283533B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377889A JP4283533B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004204337A JP2004204337A (ja) | 2004-07-22 |
JP4283533B2 true JP4283533B2 (ja) | 2009-06-24 |
Family
ID=32814922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002377889A Expired - Fee Related JP4283533B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | 一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4283533B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101545072B (zh) * | 2008-03-25 | 2012-07-04 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种高电磁性能取向硅钢的生产方法 |
-
2002
- 2002-12-26 JP JP2002377889A patent/JP4283533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004204337A (ja) | 2004-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3172439B2 (ja) | 高い体積抵抗率を有する粒子方向性珪素鋼およびその製造法 | |
JP5756862B2 (ja) | 磁性に優れた方向性電磁鋼板及びその製造方法 | |
EP0420238A2 (en) | Process for preparing unidirectional silicon steel sheet having high magnetic flux density | |
US4994120A (en) | Process for production of grain oriented electrical steel sheet having high flux density | |
JP3481491B2 (ja) | 磁気特性に優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPS5948934B2 (ja) | 高磁束密度一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH0686631B2 (ja) | 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2022514794A (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
CN113166836B (zh) | 取向电工钢板及其制造方法 | |
JPH0686630B2 (ja) | 磁束密度の高い一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
JPH0578743A (ja) | 磁気特性、被膜特性ともに優れた方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP2883226B2 (ja) | 磁気特性の極めて優れた薄方向性けい素鋼板の製造方法 | |
JPH059666A (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
JP4205816B2 (ja) | 磁束密度の高い一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP4283533B2 (ja) | 一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP7037657B2 (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
JP4267320B2 (ja) | 一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
CN113195770A (zh) | 取向电工钢板及其制造方法 | |
CN111566244A (zh) | 取向电工钢板及其制造方法 | |
JPH10110218A (ja) | 磁気特性に優れる方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JP7312256B2 (ja) | 方向性電磁鋼板およびその製造方法 | |
JPH06256847A (ja) | 磁気特性の優れた一方向性電磁鋼板の製造方法 | |
JPH0686632B2 (ja) | 磁束密度の高い一方向性珪素鋼板の製造方法 | |
US20230212720A1 (en) | Method for the production of high permeability grain oriented electrical steel containing chromium | |
JP2688146B2 (ja) | 高い磁束密度を有する一方向性電磁鋼板の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040902 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051005 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080610 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080731 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090317 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090319 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4283533 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120327 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327 Year of fee payment: 4 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130327 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140327 Year of fee payment: 5 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |