JP4277750B2 - インクジェット記録用紙の製造方法 - Google Patents
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Description
中でも、オンデマンド印刷は、パーソナル用ではなく商業印刷用であるため、用いる紙には上記の特性以外にオフセット印刷用の一般コート紙に近い白紙光沢と低価格が強く求められている。
本発明は、シート状支持体の少なくとも片面に、中空率51%以上のプラスチックピグメントを、該プラスチックピグメント以外の顔料(以下、他の顔料ともいう)100質量部に対して10乃至150質量部配合した塗液を塗工、乾燥後、密度が0.6〜1.4g/cm 3 となるようにキャレンダー処理してインク受理層を形成することを特徴とするJIS Z8741により測定したインク受理層表面の75°光沢度が65%以上のインクジェット記録用紙の製造方法である。
本発明においては、中空率51%以上のプラスチックピグメントの平均粒子径が5μm以下であることが好ましい。
また、中空率51%以上のプラスチックピグメントの樹脂のガラス転移点が70℃以上、120℃以下であることが好ましい。
また、他の顔料として合成シリカを含有することが好ましい。
ρ=(W2−W1)/(C2−C1)
〔シート状支持体の作製〕
LBKP(フリーネス(CSF)=450ml)100部のパルプスラリーに、内添サイズ剤としてアルケニル琥珀酸無水物(商品名:ファイブラン81K、荒川化学工業社製)0.05部、定着剤としてカチオン化澱粉(商品名:王子エースK、王子コンスターチ社製)0.7部、並びに硫酸バンド0.5部を添加し、さらに填料として、炭酸カルシウム10部を添加し、これらの混合物を白水で希釈してpH7、固形分濃度0.8%の紙料を調製した。この紙料を、長網抄紙機に供して抄紙し、得られた湿紙に、酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コンスターチ社製)を濃度6%で含むサイズプレス液を、サイズプレス装置で塗布量が乾燥質量で2g/m2となるように塗布し、乾燥し、さらにマシンカレンダを用いてベック平滑度が50秒になるように平滑化処理を施して、坪量が127g/m2のシート状支持体を作製した。
顔料としてシリカ(商品名:ミズカシルP−405、水沢化学社製)100部に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ(商品名:アロンA−9、東亜合成社製)0.2部を加え、コーレス分散機を用いて水分散して顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)80部、および中空率55%、平均粒子径1.1μm、ガラス転移点100℃の中空プラスチックピグメント(商品名:AE851、JSR社製)100部を添加して撹拌し、さらに水を加えて固形分濃度15%のインク受理層用塗被液を調製した。
得られたインク受理層用塗被液を、前記シート状支持体の両面に、エアーナイフを用いて片面当たり乾燥塗布質量が10g/m2になるように塗被、乾燥した。
〔キャレンダー処理〕
金属ロールと弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙して坪量が147g/m2、インク受理層の密度が1.3g/cm3のインクジェット記録用紙を得た。
JIS Z8741により、インクジェット記録用紙の光沢度を入射角と受光角が75°の条件で測定した。測定器は、村上色彩研究所社製GLOSS METER MODEL GM−26Dを用いた。以上の結果を表1に示した。
〔インクジェット記録評価〕
(a)インクジェット印字
デスクトップ型インクジェットプリンター(EPSON社製、PX−G900、水系顔料インク)を用い、3色(マゼンタ、イエロー、シアン)のインクが重なったプロセスブラックのべた印字パターンで印字を行った。
(b)インク吸収性
印字後、べた印字部に直ちに白紙の上質紙を重ね合わせて、裏移りをとり、裏移り像の濃度をマクベス濃度計RD−914、ブラックフィルターで評価した。マクベス濃度が0.50以下であればインク吸収性が良好、さらに0.30以下であれば特に良好であると判定し、評価結果を表1に示した。
実施例1と同様にしてシート状支持体を作製、実施例1と同様にしてインク受理層を形成した。その後、実施例1とは異なった条件でキャレンダー処理を行い、インク受理層の密度が1.0g/cm3のインクジェット記録用紙を得た。
実施例1と同様にしてシート状支持体を作製、実施例1と同様にしてインク受理層を形成した。その後、実施例1および実施例2とは異なった条件でキャレンダー処理を行い、インク受理層の密度が0.7g/cm3のインクジェット記録用紙を得た。
インク受理層用塗被液の調整において、プラスチックピグメント(商品名:AE851、JSR社製)の配合量を50部とした以外は、実施例1と同様の条件にてインクジェット記録用紙を得た。
インク受理層用塗被液の調整において、プラスチックピグメント(商品名:AE851、JSR社製)の配合量を0部とした以外は、実施例1と同様の条件にてインクジェット記録用紙を得た。
インク受理層用塗被液の調整を下記の通り行った以外は、実施例1と同様の条件にてインクジェット記録用紙を得た。
〔インク受理層用塗被液の調製〕
顔料としてシリカ(商品名:ミズカシルP−405、水沢化学社製)100部に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ(商品名:アロンA−9、東亜合成社製)0.2部を加え、コーレス分散機を用いて水分散して顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)80部、および中空率50%、平均粒子径1.1μm、ガラス転移点100℃の中空プラスチックピグメント(商品名:AE850、JSR社製)100部を添加して撹拌し、さらに水を加えて固形分濃度15%のインク受理層用塗被液を調製した。
実施例1と同様にしてシート状支持体を作製、実施例1と同様にしてインク受理層を形成した。その後、キャレンダー処理は行わず、インク受理層の密度が0.5g/cm3のインクジェット記録用紙を得た。
実施例1と同様にしてシート状支持体を作製し下記の手順でインクジェット記録用紙を得た。
〔インク受理層用塗被液の調製〕
顔料としてシリカ(商品名:ミズカシルP−405、水沢化学社製)100部に、分散剤としてポリアクリル酸ソーダ(商品名:アロンA−9、東亜合成社製)0.2部を加え、コーレス分散機を用いて水分散して顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)80部、および中空プラスチックピグメント(商品名:AE851、JSR社製)50部を添加して撹拌し、さらに水を加えて固形分濃度15%のインク受理層用塗被液を調製した。
〔シート状支持体へのインク受理層の形成〕
得られたインク受理層の塗被液を、前記シート状支持体の両面に、エアーナイフを用いて片面当たり乾燥塗布質量が10g/m2 になるように塗被、乾燥した。
〔キャレンダー処理〕
金属ロールと弾性ロールで構成された加圧ニップに通紙して坪量が147g/m2、インク受理層の密度が1.5g/cm3のインクジェット記録用紙を得た。
Claims (4)
- シート状支持体の少なくとも片面に、中空率51%以上のプラスチックピグメントを、該プラスチックピグメント以外の顔料100質量部に対して10乃至150質量部配合した塗液を塗工、乾燥後、密度が0.6〜1.4g/cm 3 となるようにキャレンダー処理してインク受理層を形成することを特徴とするJIS Z8741により測定したインク受理層表面の75°光沢度が65%以上のインクジェット記録用紙の製造方法。
- プラスチックピグメントの平均粒子径が5μm以下である請求項1に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- プラスチックピグメントの樹脂のガラス転移点が70℃以上、120℃以下である請求項1又は2に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
- それ以外の顔料として合成シリカを含有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のインクジェット記録用紙の製造方法。
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