JP4277162B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクをノズルから噴射して、用紙などに所定の記録を行なうインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクジェット記録装置として、インクを収容するインクカートリッジと、インクを噴射して用紙などに所定の記録を行なうためのインクジェットヘッドを備えるヘッドユニットとが、チューブを介して接続されているチューブ供給タイプのインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
このようなチューブ供給タイプのインクジェット記録装置では、たとえば、図8に示すように、ヘッドユニット1は、ヘッドホルダ2と、そのヘッドホルダ2に支持されるインクジェットヘッド3、バッファタンク4およびヘッド側ジョイント部材5を備えており、キャリッジ20に着脱可能に支持されている。
【0004】
インクジェットヘッド3は、インクをノズル面8から噴射させる複数の噴射チャンネル(図示せず)が形成されるアクチュエータ6と、そのアクチュエータ6の上端部に接合され、上向きに突出するインク流入口10が形成されているマニホールド7とを備えている。このインクジェットヘッド3は、マニホールド7に接着固定される取付板11を介して、ヘッドホルダ2に支持されており、ノズル面8を鉛直方向下方に向けて露出させた状態で、ヘッドホルダ2のヘッドカバー9によって被覆されている。そして、マニホールド7は、インク流入口10から流入されるインクをアクチュエータ6の各噴射チャンネルに分配供給し、アクチュエータ6は、容積変化によって分配供給されたインクをノズル面8から鉛直方向下方に向けて噴射するようにしている。
【0005】
バッファタンク4は、インクを一時的に貯留するための容器として形成されており、インクジェットヘッド3の上方において、ヘッドホルダ2に支持されている。また、このバッファタンク4の上部には、インク供給口12およびインク戻り口13が上向きに突出形成されるとともに、その底部には、インク流出口14が下向きに突出形成されている。
【0006】
そして、インク供給口12には、インナ供給チューブ15が接続されるとともに、インク戻り口13には、インナ戻りチューブ16が接続され、さらに、インク流出口14には、フィルタ17を介して、マニホールド7のインク流入口10が接続されている。そのため、バッファタンク4に貯留されているインクは、インク流出口14からインク流入口10を介してマニホールド7に供給される。
【0007】
ヘッド側ジョイント部材5は、インクジェットヘッド3の側方上方において、ほぼ水平方向に延びるヘッドホルダ2に支持されている。このヘッド側ジョイント部材5は、ヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19を備えており、それらがヘッドホルダ2から鉛直方向上方に向かって立設するように並列配置されている。これらヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19は、下方が開口される筒状に形成されている。
【0008】
また、キャリッジ20は、ヘッドユニット1を収容するケーシング21と、そのケーシング21に設けられるキャリッジ側ジョイント部材22とを備えている。ケーシング21は、ヘッドユニット1をほぼ水平方向において支持するとともに、キャリッジ側ジョイント部材22も、そのケーシング21に、ほぼ水平方向において支持されており、2つのキャリッジ側供給ジョイント23およびキャリッジ側戻りジョイント24を備えている。キャリッジ側供給ジョイント23およびキャリッジ側戻りジョイント24は、鉛直方向上方に向かって突出形成される筒状をなし、それらがヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19にそれぞれ挿入接続されている。
【0009】
そして、ヘッド側供給ジョイント18には、インナ供給チューブ15が接続されるとともに、キャリッジ側供給ジョイント23には、サブタンク26に接続されるアウタ供給チューブ27が接続されている。また、ヘッド側戻り側ジョイント19には、インナ戻りチューブ16が接続されるとともに、キャリッジ側戻り側ジョイント24には、サブタンク26に接続されるアウタ戻りチューブ28が接続されている。なお、アウタ戻りチューブ28の途中には、循環ポンプ29が設けられている。
【0010】
そして、このようなヘッドユニット1を備えるインクジェット記録装置では、循環ポンプ29の駆動により、サブタンク26に貯留されるインクが、アウタ供給チューブ27、キャリッジ側供給ジョイント23、ヘッド側供給ジョイント18およびインナ供給チューブ15を介してバッファタンク4に供給されると同時に、バッファタンク4に貯留されているインクが、インナ戻りチューブ16、ヘッド側戻りジョイント19、キャリッジ側戻りジョイント24およびアウタ戻りチューブ28を介してサブタンク26に戻されることにより、インク中に発生した気泡がインクとともにサブタンク26に回収されて、そのサブタンク26内でインクとの重さの違いによりインクから自然に分離される。通常は、循環ポンプ29は停止しており、インクジェットヘッド3でインクを噴射した分だけ、アクチュエータ6のノズル部に作用する毛細管力により、サブタンク26からアウタ供給チューブ27を介してバッファタンク4に自然に供給される。
【0011】
なお、サブタンク26には、補充チューブ30を介してインクカートリッジ31が接続されており、サブタンク26内に貯留されるインクの減少に応じて、補充チューブ30の途中に設けられる送液ポンプ32によって、インクカートリッジ31からサブタンク26内にインクを順次補充するようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように構成されるヘッドユニット1では、ヘッド側供給ジョイント18とキャリッジ側供給ジョイント23、および、ヘッド側戻りジョイント19とキャリッジ側戻りジョイント24が、インクジェットヘッド3のインクの噴射方向とほぼ同方向であり、かつ、ヘッドユニット1がケーシング21に支持される方向とほぼ直交する方向である鉛直方向においてそれぞれ接続されているので、上向きに突出形成されるインク供給口12およびインク戻り口13に接続されるインナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16を、ヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19に接続するためには、それらインナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16をほぼ180°折り曲げて引き回さなければならず、そのためには、インナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16を非常に可撓性の高い材料で形成しなければならず、材料上の制約を受けるという不具合がある。
【0013】
また、これらインナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16をほぼ180°折り曲げて引き回すと接続間の距離が長くなるため、インナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16を形成するための材料コストが高くなるとともに、インクの循環量も多くなるために、製造コストおよびランニングコストの上昇を招くという不具合がある。さらに、チューブの壁をとおして侵入する空気の量も多くなり、気泡の発生が多くなってインクジェットヘッド3で噴射不良を起こす確立が高くなる。
【0014】
また、ヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19が、ヘッドホルダ2から鉛直方向上方に向かって立設するように並列配置されていると、インクジェットヘッド1との間の水頭高さを十分に確保することができず、たとえば、ヘッドユニット1を図示しないキャリッジから取り外す時に、ヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19から、キャリッジ側供給ジョイント23およびキャリッジ側戻りジョイント24をそれぞれ取り外した時に、インクがヘッド側供給ジョイント18およびヘッド側戻りジョイント19から、どっとこぼれ落ちてしまうという不具合がある。
【0015】
さらに、ヘッド側供給ジョイント18とキャリッジ側供給ジョイント23、および、ヘッド側戻りジョイント19とキャリッジ側戻りジョイント24が、それぞれ鉛直方向において接続されていると、その分、それらを支持するヘッドホルダ2およびキャリッジ20の幅が必要となるため、シルエットが大きくなり、装置が大型化して、製造、輸送および保管において不便となる。
【0016】
本発明は、これらの不具合を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、インナ供給チューブおよびインナ戻りチューブの材料上の制約がなく、製造コストおよびランニングコストの低減化を図ることができ、また、取り外しにおいてもインクのこぼれが少なく、さらには、シルエットを小さくすることのできるヘッドユニットを備える、インクジェット記録装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、インクを噴射するヘッド部材と、前記ヘッド部材にインクを供給するための第1流路形成部材とを有するヘッドユニットと、前記ヘッドユニットを着脱可能に支持し、前記ヘッドユニットの第1流路形成部材と接続可能な第2流路形成部材を有する支持部材とを備えるインクジェット記録装置であって、前記支持部材に前記ヘッドユニットを支持した状態において、前記ヘッド部材がインクを噴射する噴射方向に対し、前記第1流路形成部材と前記第2流路形成部材とが傾斜した傾斜方向において接続され、前記ヘッドユニットには、前記ヘッド部に給電するための第1電気接続部が、前記噴射方向に露出するように設けられ、前記支持部材には、前記ヘッドユニットが前記支持部材に装着される際に前記第1電気接続部に対向可能な第2電気接続部が、前記噴射方向と異なる所定方向にスライド自在に設けられており、前記ヘッドユニットは、前記支持部材に装着される際には、前記噴射方向に移動し、その移動途中で前記傾斜方向に向きを変えて移動して、前記支持部材の支持位置に到達するものであり、前記両電気接続部は、前記ヘッドユニットが前記支持部材に装着される際に、前記ヘッドユニットが前記噴射方向に移動する途中で対向接触し、前記ヘッドユニットが前記傾斜方向に向きを変えて前記支持位置に移動するときに、前記所定方向に移動しながら接続されるように構成されていることを特徴としている。
【0018】
このような構成によると、第1流路形成部材と第2流路形成部材とが、ヘッド部材がインクを噴射する方向に対して傾斜した方向において接続されているので、それらがインクの噴射方向に沿って接続されている場合に比べて、第1流路形成部材をヘッド部材とより大きい曲率で接続することができる。そのため、第1流路形成部材を、非常に可撓性の高い材料で形成しなくてもよく、材料選択の範囲を拡大することができる。
【0019】
また、第1流路形成部材と第2流路形成部材とが、ヘッド部材がインクを噴射する方向に対して傾斜した方向において接続されていると、それらがインクの噴射方向に沿って接続されている場合に比べて、第1流路形成部材と第2流路形成部材との接続部とヘッド部材との接続間の距離を短くすることができる。そのため、第1流路形成部材の材料コストの低減化を図ることができるとともに、インクの循環量も低減することができ、ランニングコストの低減化およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0020】
また、ヘッドユニットを支持部材に装着する時には、まず、ヘッドユニットを上方向から支持部材に近接させて、第1電気接続部と第2電気接続部とを対向接触させた後、次いで、ヘッドユニットを、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向に沿って移動させると、第1流路形成部材と第2流路形成部材とがその傾斜方向に沿って円滑に接続される。また、これと同時に、第1電気接続部および第2電気接続部は、ヘッドユニットの傾斜方向への移動に伴なって、その傾斜方向における水平方向成分に沿った水平方向に移動しながら接続される。そのため、ヘッドユニットを支持部材に装着する時には、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向での接続、および、第1電気接続部と第2電気接続部との水平方向での接続を、1つの動作で円滑に達成することができる。また、ヘッドユニットを支持部材から取り外す時にも、これとは逆に、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向での取り外し、および、第1電気接続部と第2電気接続部との水平方向での取り外しを、1つの動作で円滑に達成することができる。そのため、ヘッドユニットの支持部材に対する着脱作業の簡易化を図ることができる。
【0021】
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持部材は、前記傾斜方向に沿って前記ヘッドユニットを受け入れることができるように形成されており、前記ヘッドユニットおよび前記支持部材には、前記ヘッドユニットを前記支持部材に対して、前記傾斜方向に沿って装着するためのガイド部材が設けられていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によると、ヘッドユニットを支持部材に装着する時には、ヘッドユニットをガイド部材に沿って支持部材に挿入すれば、ヘッドユニットは、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向に沿って移動されるので、第1流路形成部材と第2流路形成部材とが、その傾斜方向においてそのまま円滑に接続されるとともに、ヘッドユニットが支持部材に確実に装着される。また、ヘッドユニットを支持部材から取り外す時にも、これとは逆に、第1流路形成部材と第2流路形成部材とを傾斜方向においてそのまま円滑に取り外せながら、ヘッドユニットを支持部材から取り外すことができる。そのため、ヘッドユニットの支持部材に対する確実な着脱と、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向での円滑な接続および取り外しを同時に達成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態であって、ヘッドユニットがキャリッジに装着された状態の側断面図を含む概略構成図、図2は、図1に示すヘッドユニットの側断面図、図3は、図2に示すヘッドユニットのヘッド側ジョイント部材の平断面図、図4は、図1に示すヘッドユニットをキャリッジに装着する状態を示す部分側断面図、図5は、図4に示すキャリッジの平面図である。また、図6および図7は、ヘッド側コネクタとキャリッジ側コネクタとの間の接続動作を説明するための図5の要部平面図である。以下、これら図1ないし図7を参照して、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態について説明する。
【0024】
図1において、このインクジェット記録装置は、ヘッドユニット41、支持部材としてのキャリッジ42、サブタンク43、インクカートリッジ44などを備えており、ヘッドユニット41とサブタンク43とが、第2流路形成部材としてのアウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92を介して接続されている、チューブ供給タイプのインクジェット記録装置として構成されている。
【0025】
ヘッドユニット41は、図2に示すように、ヘッドホルダ45およびヘッドホルダ45の上方を覆うヘッドカバー46を備え、そのヘッドホルダ45内に、ヘッド部材を構成するインクジェットヘッド47およびバッファタンク48と、雌部材としてのヘッド側ジョイント部材49と、第1流路形成部材としてのインナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51とを備えている。
【0026】
ヘッドホルダ45は、側壁53および上壁54が一体的に形成され下面を開放したボックス状部と、その開放下面に固定した底壁52とからなり、その底壁52には、インクジェットヘッド47を下方に突出させるための開口部55と、その開口部55からさらに下方に突出し、インクジェットヘッド47の側方を被覆するカバー部材56と、開口部55の前後方向(紙面の左右方向)両側から下方に向けて突出形成される2つの位置決めピン61が形成されている。また、この底壁52の上方には、ほぼ水平方向に延びる支持壁70が支持されている。
【0027】
また、このヘッドホルダ45の一方側(以下前側とする)の側壁53は、斜め前側上方に向かって傾斜する支持プレートとしての傾斜壁57が形成されており、また、上壁54には、ほぼ水平方向前側に突出するコネクタ挿通板58が形成されている。
【0028】
傾斜壁57には、後述する雄部材としてのキャリッジ側ジョイント部材117を挿通させるためのヘッド側ジョイント挿通孔59が開口形成されるとともに、その内側において、ヘッド側ジョイント挿通孔59を囲むようにしてジョイント支持部60が固定部材(不図示)により固定されている。このジョイント支持部60の上壁には、ヘッド側ジョイント部材49を係止するための係止部89(図3参照)が形成されている。
【0029】
ヘッドカバー46は、その内部に、後述するアクチュエータ64を変形駆動させるためのヘッド基板69を支持した状態で、ヘッドホルダ45にその上壁54と平行に取り付けられている。このヘッド基板69の前側端部には、第1電気接続部としてのヘッド側コネクタ62が、コネクタ挿通板58の挿通孔から露出するように下方に向かって突出形成されている。また、コネクタ位置決めピン63が、ヘッド側コネクタ62の両側に設けられている。
【0030】
インクジェットヘッド47は、インクを噴射する複数の噴射チャンネル(図示せず)が形成されるアクチュエータ64と、そのアクチュエータ64の各噴射チャンネルにインクを分配供給するためのマニホールド65とを備えている。
【0031】
アクチュエータ64は、略矩形状をなし、圧電セラミック材料などの電圧によって変形駆動可能な材料からなり、各噴射チャンネルの開口端部が、インクを噴射させるノズル面66とされている。また、マニホールド65は、アクチュエータ64の上端部に接合され、上向きに突出するインク流入口67が形成されるとともに、その上端部には、取付板68が接着固定されている。
【0032】
そして、取付板68は、ヘッドホルダ45の底壁52の開口部55の周端部において係止されており、これによって、このインクジェットヘッド47は、マニホールド65に接着固定されている取付板68を介して、ヘッドホルダ45の底壁52において下方に突出状に支持されるとともに、底壁52の開口部55からノズル面66をほぼ鉛直方向下方に向けて露出させた状態で、その側方がヘッドホルダ45のカバー部材56によって被覆されている。
【0033】
そして、マニホールド65は、インク流入口67から流入されるインクをアクチュエータ64の各噴射チャンネルに分配供給し、アクチュエータ64は、ヘッド基板69とフレキシブル配線基板(不図示)を介して接続され、ヘッド基板69からの噴射パルス信号によって、その容積を変化させて、供給されたインクを、ほぼ鉛直方向下方に向けて液滴として噴射し、用紙などに所定の印字を形成するようにしている。
【0034】
バッファタンク48は、インクジェトヘッド47に供給するためのインクを一時的に貯留するための容器として形成されており、インクジェットヘッド47の上方において、ヘッドホルダ45の支持壁70に支持されている。このバッファタンク48には、その上部に、インク供給口71およびインク戻り口72が上向きに突出形成されるとともに、その底部である支持壁70には、インク流出口73が下向きに突出形成されている。
【0035】
そして、インク供給口71には、インナ供給チューブ50の一端が接続されるとともに、インク戻り口72には、インナ戻りチューブ51の一端が接続され、さらに、インク流出口73には、フィルタ74が設けられるとともに、マニホールド65のインク流入口67が接続されている。そのため、バッファタンク48に貯留されているインクは、インク流出口73からインク流入口67を介してマニホールド65に供給される。
【0036】
ヘッド側ジョイント部材49は、ヘッド側供給ジョイント75およびヘッド側戻りジョイント76を備えており、それらが、インクジェットヘッド47の前側上方に配置される傾斜壁57のジョイント支持部60において、幅方向(紙面に対し直交する方向)において並列に配置されている。
【0037】
すなわち、このヘッド側ジョイント部材49は、図3に示すように、ヘッド側供給ジョイント75のインナ側接続部77と、ヘッド側戻りジョイント76のインナ側接続部78とが連結部81を介して一体的に形成されている樹脂からなるインナ部材82と、ヘッド側供給ジョイント75のアウタ側接続部79とヘッド側戻りジョイント76のアウタ側接続部80とが連結部90を介して一体的に形成されているゴムからなるアウタ部材83と、各アウタ側接続部79および80が挿入される2つの筒部84および85が形成される樹脂からなるアウタ押さえ部材86と、各インナ側接続部77および78と各アウタ側接続部79および80との間にそれぞれ介在される2つのフィルタ部材87および88とを備えている。
【0038】
そして、このヘッド側ジョイント部材49は、まず、ジョイント支持部60内にインナ部材82を挿入し、その連結部81をジョイント支持部60の係止部89に当接させた後、フィルタ部材87および88をインナ側接続部77および78の開口部にそれぞれ配置して、次いで、アウタ側接続部79および80をインナ側接続部77および78と対向させた状態で、アウタ部材83をジョイント支持部60内に挿入し、その後、アウタ押さえ部材86を、その2つの筒部84および85がアウタ側接続部79および80のそれぞれに挿入されるような状態で、ジョイント支持部60内に挿入することによって、組み付けられている。
【0039】
なお、フィルタ部材87および88は、熱および超音波等の方法によって、予めインナ側接続部77および78の開口部に固定しておいてもよい。
【0040】
これによって、ヘッド側ジョイント部材49は、図1に示すように、傾斜壁57とほぼ直交する方向、すなわち、インクジェットヘッド47がインクを噴射するほぼ鉛直方向に対して、インクジェットヘッド47側の斜め上方(後側上方)に向くように傾斜配置され、ヘッド側供給ジョイント75およびヘッド側戻りジョイント76の各インナ側接続部77および78に、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51の他端がそれぞれ接続されている。
【0041】
そして、ヘッド側ジョイント部材49は、このように傾斜配置された状態で、ヘッド側供給ジョイント75およびヘッド側戻りジョイント76の各アウタ側接続部79および80が、後述する雄部材としてのキャリッジ側ジョイント部材117の各ジョイント筒部121を、その開口部内において挿入可能とされている。
【0042】
そして、このヘッドユニット41は、図4に示すように、キャリッジ42に着脱可能に装着できるように構成されている。
【0043】
すなわち、キャリッジ42は、図4に示すように、ヘッドユニット41を収容するケーシング101と、収容されたヘッドユニット41を保持するためのレバー部材102とを備えている。
【0044】
ケーシング101は、上方が開放され、ヘッドユニット41の支持面としての底壁103および側壁104が一体的に形成されるボックス状をなし、その底壁103には、図5に示すように、ヘッドユニット41のインクジェットヘッド47を下方に露出させるための略矩形状の開口部105と、その開口部105の前後方向両側に開口される位置決めピン61を挿通するための2つのピン挿通孔106と、その開口部105の周りの角部にそれぞれ設けられる円形の突当て凸部107とが形成されている。
【0045】
また、側壁104は、その前後方向両側に、前壁109および後壁110と、その幅方向両側に右側壁111および左側壁112とが一体的に形成されており、右側壁111および左側壁112には、ガイド部材としての2つのガイド突部108が前後方向に所定の間隔を隔ててそれぞれ形成されている。
【0046】
また、前壁109は、図4に示すように、底壁109からほぼ鉛直方向上方に延びる下側縦壁113と、その下側縦壁113からヘッドホルダ45の傾斜壁57と対向し得る斜め前側上方に向かって延びる傾斜支持壁114と、その傾斜支持壁114からほぼ水平方向前側に向かって延びる下側水平壁115と、その下側水平壁115からほぼ鉛直方向上方に延びる上側縦壁116と、さらに、その上側縦壁116からほぼ水平方向前側に向かって延びる上側水平壁112とが一体的に形成されている。
【0047】
傾斜支持壁114には、次に述べるキャリッジ側ジョイント部材117を挿通するためのキャリッジ側ジョイント挿通孔118が開口形成されるとともに、下側水平壁115には、図5に示すように、その幅方向中央部に位置決め凸部119が、前後方向に沿って形成されている。
【0048】
キャリッジ側ジョイント部材117は、図4に示すように、その下端部には、後述するアウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92が挿入接続される挿入接続部120が形成されるとともに、その上端部には、ヘッド側供給ジョイント75およびヘッド側戻りジョイント76の各アウタ側接続部79および80にそれぞれ接続するための2つのジョイント筒部121が形成されている。なお、この挿入接続部120およびジョイント筒部121は、図4には現れないが、各アウタ側接続部79および80に対向するように、幅方向(紙面に対し直交する方向)において並列に設けられている。
【0049】
そして、このキャリッジ側ジョイント部材117は、傾斜支持壁114の裏面に、その傾斜支持壁114とほぼ直交する方向、すなわち、ヘッド側ジョイント部材49の傾斜方向と同一方向に傾斜する状態で支持されるとともに、挿入接続部120に、アウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92の一端が挿入接続されている。
【0050】
これによって、キャリッジ側ジョイント部材117の各ジョイント筒部121は、ヘッド側ジョイント部材49の傾斜方向と同一方向に傾斜した状態で、傾斜支持壁114のキャリッジ側ジョイント挿通孔118を介して、ケーシング101内に突出するように配置される。
【0051】
また、上側水平壁122は、図6に示すように、平面視矩形状をなし、次に述べる第2電気接続部としてのキャリッジ側コネクタ123を前後方向にスライド自在に受け入れて上方に露出させるとともに、次に述べるピン受け孔124を前後方向にスライド自在に上方に露出させるスライド開口部125が形成されている。
【0052】
また、この上側水平壁112の裏面側には、図4にも示すように、キャリッジ側コネクタ123およびピン受け孔124が一体的に形成されるスライド部材126と、そのスライド部材126の前側に設けられる板ばね127とが、ケーシング101に支持されている。
【0053】
スライド部材126は、略矩形板状をなし、その上面における後側中央部には、ヘッド側コネクタ62と接続するためのキャリッジ側コネクタ123が上方に突出するように形成されるとともに、そのキャリッジ側コネクタ123の幅方向両側に、2つのコネクタ位置決めピン63を受け入れるためのピン受け孔124が形成されている。そして、このスライド部材126は、キャリッジ側コネクタ123を、上側水平壁122のスライド開口部125から上方に突出させた状態で、ケーシング101によって、前後方向にスライド移動自在に支持されている。また、板ばね127は、そのスライド部材126を常には後側に押圧する状態で、スライド部材126の前側においてケーシング101によって支持されている。
【0054】
なお、キャリッジ側コネクタ123は、記録装置本体側の図示しない制御基板にフレキシブルな電力線および信号線を介して接続されている。
【0055】
レバー部材102は、図4に示すように、後壁128、上壁129および前壁130が一体的に形成される断面略コ字状をなし、その後壁128の下端部が、ケーシング101の後壁110の上端部に図示しないヒンジ部を介して回動可能に取り付けられており、このレバー部材102によって、ケーシング101の上方を開閉できるように構成されている。また、このレバー部材102の後壁128の内面には、ヘッドホルダ45を前側に押圧するための後部押圧ばね131が設けられるとともに、上壁129の内面には、ヘッドカバー46を下側に押圧するための上部押圧ばね132が設けられている。
【0056】
また、ヘッドユニット41のヘッドホルダ45の側壁53における幅方向両側には、ケーシング101の各ガイド突部108を受け入れ可能なガイド部材としてのガイド溝部133が、前後方向において所定の間隔を隔ててそれぞれ形成されるとともに、ヘッドホルダ45の底壁52には、ケーシング101の各突当て凸部107と突き当て可能な突当て凸部134が、それぞれ各突当て凸部107と対向する位置に形成されている。なお、幅方向の各側壁53に形成される各ガイド溝部133は、後側斜め上方に沿って延びる溝状に形成されており、ヘッドユニット41のキャリッジ42に対する着脱時には、ヘッド側ジョイント部材49およびキャリッジ側ジョイント部材117の傾斜方向に沿ってヘッドユニット41をガイドできるように形成されている。
【0057】
また、ヘッドホルダ45の側壁53における傾斜壁57の上方には、ケーシング101の下側水平壁115に形成される位置決め凸部119に突き当て可能な突条135が形成されている。
【0058】
次に、ヘッドユニット41のキャリッジ42に対する着脱動作について説明する。ヘッドユニット41をキャリッジ42に装着する時には、まず、図4に示すように、ヘッドユニット41を、キャリッジ42の上方に配置した後、ほぼ鉛直方向にまっすぐにケーシング101内に挿入する。そうすると、まず最初に、ケーシング101の各ピン受け孔124がヘッドカバー46の各コネクタ位置決めピン63を受け入れて、ヘッド側コネクタ62とキャリッジ側コネクタ123とが対向接触されるとともに、各ガイド溝部133が各ガイド突部108を受け入れる。次いで、そのままヘッドユニット41を下方に挿入すると、ヘッドユニット41は、各ガイド溝部133の各ガイド突部108に対するガイドによって前側斜め下方に移動される。そうすると、図1に示すように、ケーシング101の傾斜支持壁114から後側斜め上方に突出されている各ジョイント筒部121が、ヘッドユニット42のヘッド側ジョイント部材49の各アウタ側接続部79および80に、その傾斜方向に沿って円滑に挿入接続される。また、これに伴なって、各コネクタ位置決めピン63が前側に移動されるので、図7に示すように、その各コネクタ位置決めピン63が挿入されている各ピン受け孔124が形成されているスライド部材126が、板ばね127の押圧力に抗して水平方向前側に移動しつつ、図1に示すように、ヘッド側コネクタ62とキャリッジ側コネクタ123とが接続される。
【0059】
また、この時には、図4に示すように、ヘッドホルダ45の底壁52に設けられる各位置決めピン61が、ケーシング101の底壁103に形成されるピン挿通孔106に挿通されるとともに、ケーシング101の各突当て凸部107とヘッドホルダ45の各突当て凸部134、および、ケーシング101の位置決め凸部119とヘッドホルダ45の突条135とが突き当たるので、ヘッドユニット41はキャリッジ42に確実に装着される。
【0060】
そのため、ヘッドユニット41をキャリッジ42に装着する時には、ヘッド側ジョイント部材49とキャリッジ側ジョイント部材117との傾斜方向での接続、および、ヘッド側コネクタ62とキャリッジ側コネクタ123との水平方向での接続を、1つの動作で円滑に達成しつつ、ヘッドユニット41をキャリッジ42に確実に装着することができる。
【0061】
その後、レバー部材102を回動させて、ヘッドカバー46の上面に被せば、図1に示すように、レバー部材102の後部押圧ばね131がヘッドユニット41を前側に押圧するとともに、上部押圧ばね132がヘッドユニット41を下方に押圧するので、ヘッドユニット41はキャリッジ42に確実に保持される。
【0062】
これによって、ヘッドユニット41は、キャリッジ42によって、ほぼ水平方向において支持される。
【0063】
なお、前述したヘッドユニット41のキャリッジ42への装着を、レバー部材102の回動により行なってもよい。
【0064】
また、ヘッドユニット41をキャリッジ42から取り外す時には、これとは逆に、レバー部材102を回動させて、ヘッドカバー46の上面を開放した後、ヘッドユニット41をキャリッジ42からそのまま引き抜けば、各ガイド溝部133の各ガイド突部108に対するガイドによって、ヘッドユニット41は、まず、後側斜め上方に移動されるので、各ジョイント筒部121から各アウタ側接続部79および80が、その傾斜方向に沿って取り外されるとともに、スライド部材126が板ばね127の押圧力よって水平方向後側に移動しつつ、ヘッド側コネクタ62とキャリッジ側コネクタ123とが取り外され、次いで、各ガイド溝部133と各ガイド突部108との係合が解除されると、ヘッドユニット41は、ほぼ鉛直方向上方に引き抜かれるので、各コネクタ位置決めピン63が各ピン受け孔124から取り外される。
【0065】
そのため、ヘッドユニット41をキャリッジ42から取り外す時にも、ヘッド側ジョイント部材49とキャリッジ側ジョイント部材117との傾斜方向での取り外し、および、ヘッド側コネクタ62とキャリッジ側コネクタ123との水平方向での取り外しを、1つの動作で円滑に達成しつつ、ヘッドユニット41をキャリッジ42から確実に取り外すことができる。
【0066】
したがって、このようなヘッドユニット41およびキャリッジ42によれば、ヘッドユニット41のキャリッジ42に対する着脱作業の簡易化を図ることができる。
【0067】
そして、このようにしてヘッドユニット41がキャリッジ42にほぼ水平方向において装着支持された状態においては、図1に示すように、アウタ供給チューブ91が、キャリッジ側ジョイント部材117、および、ヘッド側ジョイント部材49のヘッド側供給ジョイント75を介して、インナ供給チューブ50と、ヘッド側ジョイント部材49およびキャリッジ側ジョイント部材117が傾斜する方向で接続されるとともに、アウタ戻りチューブ92が、キャリッジ側ジョイント部材117、および、ヘッド側ジョイント部材49のヘッド側戻りジョイント76を介して、インナ戻りチューブ51と、ヘッド側ジョイント部材49およびキャリッジ側ジョイント部材117が傾斜する方向で接続される。そして、このような接続においては、ヘッド側ジョイント部材49の各アウタ側接続部79および80に、キャリッジ側ジョイント部材117の各ジョイント筒部121をそれぞれ挿入するのみの簡易な操作によって、確実に、アウタ供給チューブ91をインナ供給チューブ50に接続することができるとともに、アウタ戻りチューブ92をインナ戻りチューブ51に接続することができる。
【0068】
また、ヘッド基板69は、ヘッド側コネクタ62およびキャリッジ側コネクタ123を介して本体側の制御基板に接続される。
【0069】
そして、このキャリッジ42は、図示しないが、ヘッドユニット41を収容した状態で、用紙などに印字する記録エリアと、ヘッドユニット41を保存および回復させるメンテナンスエリアとに移動可能に構成されており、印字時には、記録エリアに移動して、インクジェットヘッド47からのインクの噴射により、用紙などに所定の印字を形成する一方で、印字停止時には、メンテナンスエリアに移動して、インクジェットヘッド47のノズル面66に保存キャップを被覆した状態で待機させたり、あるいは、インクジェットヘッド47をパージ装置やワイピング装置に対向させて、インクジェットヘッド47の回復を図るようにしている。
【0070】
これによって、ヘッドユニット41は、そのキャリッジ42に支持されながら、インクジェットヘッド47のインク噴射方向とほぼ直交する方向に移動されるので、確実な移動動作による良好な印字を達成することができる。
【0071】
また、サブタンク43は、アクチュエータ64のノズル面66に対して負の背圧を作用させるべく、通常は、そのノズル面66よりも下方に配置され、その底壁に、アウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92の他端がそれぞれ接続されるとともに、その上壁には、大気開放口93が開口形成されている。また、このサブタンク43には、補充チューブ94を介してインクカートリッジ44が接続されている。なお、アウタ戻りチューブ92の途中には、循環ポンプ95が設けられるとともに、補充チューブ95の途中にも、送液ポンプ96が設けられている。
【0072】
そして、このインクジェット記録装置では、循環ポンプ95の駆動によって、サブタンク43内のインクが、アウタ供給チューブ91から、キャリッジ側ジョイント部材117、および、ヘッド側ジョイント部材49のヘッド側供給ジョイント75を介して、インナ供給チューブ50に供給され、そのインナ供給チューブ50からバッファタンク48に供給されると同時に、バッファタンク48に貯留されているインクが、インナ戻りチューブ51から、ヘッド側ジョイント部材49のヘッド側戻りジョイント76、および、キャリッジ側ジョイント部材117に供給され、そのキャリッジ側ジョイント部材117からサブタンク43に戻されることにより、インク中に発生した気泡がインクとともにサブタンク43に回収されて、そのサブタンク43内でインクとの重さの違いによりインクから自然に分離される。通常は、循環ポンプ95は停止しており、インクジェットヘッド47でインクを噴射した分だけ、アクチュエータ64のノズル部に作用する毛細管力により、サブタンク43からアウタ供給チューブ91を介してバッファタンク48に自然に供給される。
【0073】
そして、インクジェットヘッド47によるインクの噴射に従って、サブタンク43内に貯留されるインクが減少した時には、送液ポンプ96の駆動によって、インクカートリッジ44からサブタンク43内にインクを順次補充するようにしている。
【0074】
そして、このようなインクジェット記録装置においては、アウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92と、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51とが、ジョイント支持部60において、キャリッジ側ジョイント部材117およびヘッド側ジョイント部材49によって、インクジェットヘッド47のインクの噴射方向(鉛直方向)、および、ヘッドユニット41が支持されるキャリッジ42の底壁52(水平方向)に対して、傾斜した方向において接続されているので、たとえば、従来のように、アウタ供給チューブ27およびアウタ戻りチューブ28と、インナ供給チューブ15およびインナ戻りチューブ16とが、キャリッジ側ジョイント部材22およびヘッド側ジョイント部材5によって、インクの噴射方向と同方向(キャリッジ20がヘッドユニット1を支持する方向とほぼ直交する方向)に沿って接続されている場合に比べて、インナ供給チューブ50は、バッファタンク48のインク供給口71とヘッド側供給ジョイント75との間を、また、インナ戻りチューブ51は、バッファタンク48のインク戻り口72とヘッド側戻りジョイント76との間を、それぞれ大きい曲率(たとえば、約135°)で接続することができる。そのため、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51を、非常に可撓性の高い材料で形成しなくてもよく、材料選択の範囲を拡大することができる。
【0075】
また、このように、アウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92と、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51とを傾斜した方向において接続すれば、それらがインクの噴射方向と同方向(キャリッジ20がヘッドユニット1を支持する方向とほぼ直交する方向)に沿って接続されている場合に比べて、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51におけるバッファタンク48とヘッド側供給ジョイント75との接続間の距離を短くすることができる。そのため、インナ供給チューブ50およびインナ戻りチューブ51の材料コストの低減化を図ることができるとともに、インクの循環量も低減することができ、ランニングコストの低減化およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0076】
しかも、ヘッド側ジョイント部材49は、インクジェットヘッド47よりも上方に配置され、それらの間の水頭高さが確保されているが、さらに、このようにヘッド側供給ジョイント部材75およびヘッド側戻りジョイント部材76がインクジェットヘッド47側に傾斜するように配置されているので、その分、さらなる水頭高さを確保することができる。そのため、たとえば、ヘッドユニット41をキャリッジ42から取り外す時に、ヘッド側供給ジョイント75およびヘッド側戻りジョイント76の各アウタ側接続部79および80から、アウタ供給チューブ91およびアウタ戻りチューブ92をそれぞれ取り外しても、インクが各アウタ側接続部79および80からこぼれ落ちることが少なく、良好なメンテナンス性を確保することができる。
【0077】
さらに、このヘッドユニット41では、ヘッド側ジョイント部材49およびキャリッジ側ジョイント部材117が接続されているジョイント支持部60が支持されている傾斜壁57が、そのヘッド側ジョイント部材49の傾斜方向とほぼ直交する斜め前側上方に向かって傾斜しているので、キャリッジ42の傾斜支持壁114をその傾斜壁57に沿って形成することで、その分、水平方向前側の幅を減少させてシルエットを小さくすることができる。そのため、装置のコンパクト化および軽量化を図ることができ、設計、包装および物流コストの低減化によって、製造、輸送および保管における利便を図ることができる。
【0078】
なお、本実施の形態においては、アクチュエータ64は圧電セラミックス材料など、電圧によって変形可能な材料を用いた例を説明したが、その他の電気機械変位変換手段を用いたり、インクを局部的に加熱することにより生じた泡によりインクを吐出するいわゆるサーマルインクジェット式のアクチュエータを用いることもできる。
【0079】
また、本実施の形態においては、インク供給系が循環する構成で、バッファタンクを備えたものとして説明を行なったが、インクが循環することなく、かつ、バッファタンクがないものでも実施可能である。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に記載の発明によれば、第1流路形成部材と第2流路形成部材とが、ヘッド部材がインクを噴射する方向に対して、傾斜した方向において接続されているので、第1流路形成部材の材料選択の範囲を拡大することができるとともに、第1流路形成部材の材料コストの低減化およびランニングコストの低減化およびメンテナンス性の向上を図ることができる。
【0081】
また、ヘッドユニットの支持部材に対する着脱時において、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向での接続および取り外し、および、第1電気接続部と第2電気接続部との水平方向での接続および取り外しを、1つの動作で円滑に達成することができ、ヘッドユニットの支持部材に対する着脱作業の簡易化を図ることができる。
【0082】
請求項に記載の発明によれば、ヘッドユニットの支持部材に対する確実な着脱と、第1流路形成部材と第2流路形成部材との傾斜方向での円滑な接続および取り外しを同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施形態であって、ヘッドユニットがキャリッジに装着された状態の側断面図を含む概略構成図である。
【図2】図1に示すヘッドユニットの側断面図である。
【図3】図2に示すヘッドユニットのヘッド側ジョイント部材の平断面図である。
【図4】図1に示すヘッドユニットをキャリッジに装着する状態を示す部分側断面図である。
【図5】図3に示すキャリッジの平面図である。
【図6】ヘッド側コネクタとキャリッジ側コネクタとの間の接続動作(ヘッドユニットの装着前の状態)を説明するための図5の要部平面図である。
【図7】ヘッド側コネクタとキャリッジ側コネクタとの間の接続動作(ヘッドユニットの装着後の状態)を説明するための図5の要部平面図である。
【図8】従来のインクジェット記録装置であって、ヘッドユニットがキャリッジに装着された状態の側断面図を含む概略構成図である。
【符号の説明】
41 ヘッドユニット
42 キャリッジ
47 インクジェットヘッド
48 バッファタンク
49 ヘッド側ジョイント部材
50 インナ供給チューブ
51 インナ戻りチューブ
57 傾斜壁
62 ヘッド側コネクタ
75 ヘッド側供給ジョイント
76 ヘッド側戻りジョイント
91 アウタ供給チューブ
92 アウタ戻りチューブ
108 ガイド突部
117 キャリッジ側ジョイント部材
121 ジョイント筒部
123 キャリッジ側コネクタ
133 ガイド溝部

Claims (2)

  1. インクを噴射するヘッド部材と、前記ヘッド部材にインクを供給するための第1流路形成部材とを有するヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットを着脱可能に支持し、前記ヘッドユニットの第1流路形成部材と接続可能な第2流路形成部材を有する支持部材とを備えるインクジェット記録装置であって、
    前記支持部材に前記ヘッドユニットを支持した状態において、前記ヘッド部材がインクを噴射する噴射方向に対し、前記第1流路形成部材と前記第2流路形成部材とが傾斜した傾斜方向において接続され、
    前記ヘッドユニットには、前記ヘッド部に給電するための第1電気接続部が、前記噴射方向に露出するように設けられ、
    前記支持部材には、前記ヘッドユニットが前記支持部材に装着される際に前記第1電気接続部に対向可能な第2電気接続部が、前記噴射方向と異なる所定方向にスライド自在に設けられており、
    前記ヘッドユニットは、前記支持部材に装着される際には、前記噴射方向に移動し、その移動途中で前記傾斜方向に向きを変えて移動して、前記支持部材の支持位置に到達するものであり、
    前記両電気接続部は、
    前記ヘッドユニットが前記支持部材に装着される際に、前記ヘッドユニットが前記噴射方向に移動する途中で対向接触し、前記ヘッドユニットが前記傾斜方向に向きを変えて前記支持位置に移動するときに、前記所定方向に移動しながら接続されるように構成されていることを特徴とする、インクジェット記録装置。
  2. 前記支持部材は、前記傾斜方向に沿って前記ヘッドユニットを受け入れることができるように形成されており、
    前記ヘッドユニットおよび前記支持部材には、前記ヘッドユニットを前記支持部材に対して、前記傾斜方向に沿って装着するためのガイド部材が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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