JP4275390B2 - 緑化用培土、緑化体及び緑化設備 - Google Patents

緑化用培土、緑化体及び緑化設備 Download PDF

Info

Publication number
JP4275390B2
JP4275390B2 JP2002346900A JP2002346900A JP4275390B2 JP 4275390 B2 JP4275390 B2 JP 4275390B2 JP 2002346900 A JP2002346900 A JP 2002346900A JP 2002346900 A JP2002346900 A JP 2002346900A JP 4275390 B2 JP4275390 B2 JP 4275390B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
greening
soil
water
planting container
fine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002346900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004173642A (ja
Inventor
孝吉 小澤
守男 百瀬
和夫 高橋
誠 永井
孝治 吉岡
總一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Metropolitan Government
Kyodo Ky Tec Corp
Original Assignee
Tokyo Metropolitan Government
Kyodo Ky Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Metropolitan Government, Kyodo Ky Tec Corp filed Critical Tokyo Metropolitan Government
Priority to JP2002346900A priority Critical patent/JP4275390B2/ja
Publication of JP2004173642A publication Critical patent/JP2004173642A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4275390B2 publication Critical patent/JP4275390B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水汚泥の焼却灰を原料とする緑化用培土及びその緑化用培土を用いる緑化体と緑化設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自然環境の破壊によって、地球温暖化や、都市部に於けるヒートアイランド現象や、局地的なスコール型の集中豪雨など都市型水害の増加が問題になっている。そして、これらの現象を緩和するために緑化対策が急務となっており、有効な緑化対策として例えば屋上緑化が注目されているが、その屋上緑化に用いる培土も、循環型社会の形成や自然環境の改善に寄与するリサイクル培土であることが望ましい。
【0003】
従来、リサイクル培土として下水汚泥を利用したものが提案されており、例えば特許文献1に下水汚泥を多孔質にし菜園として使用する方法が記載され、又、特許文献2に下水汚泥溶融スラグと泥炭とを混合してなる緑化用培土が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開昭61−185125号公報
【特許文献2】
特開平7−184471号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、屋上緑化に用いる緑化用培土としては、建造物の耐荷重性を考慮すると軽量である必要があり、又、屋上では日中直射日光が当たり、強風であることを考慮すると保水性に優れた培土である必要がある。また、屋上緑化に例えば植栽コンテナの底面から吸水する底面吸水型の緑化設備を用いる場合、屋上が勾配していることを考慮すると吸水速度の速い土壌である必要がある。しかしながら、特許文献1、2に記載されているような従来の下水汚泥を利用した緑化用培土は、かような軽量で保水性や吸水性に優れるという条件を十分に充足するものではない。
【0006】
本発明は上記課題に鑑み提案するものであって、例えば屋上緑化の緑化設備に用いる培土として好適であり、良好な保水性と吸水性を有し且つ軽量である、下水汚泥を利用する緑化用培土、及びその緑化用培土を用いる緑化体と緑化設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の緑化用培土は、下水汚泥の焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練・造粒・乾燥・焼成・冷却処理を経て得られる、表面が固い殻で覆われた発泡体の粒材により構成され、少なくとも粒材の細粒と粗粒が混合されていることを特徴とする。即ち、下水汚泥の焼却灰を原料として、少なくとも結合剤を加え、混練、造粒、乾燥、焼成した粒材を、少なくとも細粒と粗粒の2種類混合して緑化用培土を構成する。前記緑化用培土は、細粒と粗粒の2種類を所定割合で混合して構成してもよく、又、細粒と粗粒をそれぞれ所定割合とし、更には中間粒等を混合して構成したものとすることも可能である。
【0008】
更に、本発明の緑化用培土は、前記細粒の粒径を0.6mm以上1.7mm未満の範囲とし、前記粗粒の粒径を1.7mm以上3.4mm未満の範囲とする、或いは前記細粒が容積比或いは容量比で50%以上含まれるものとする、或いは有機分が混入されているものとすると好適である。また、本発明の緑化用培土は、下水汚泥の焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練・造粒・乾燥・焼成・冷却処理を経て得られる表面が内部よりも固い殻で覆われた発泡体の粒材から選別された、粒径0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径1.7mm以上3.4mm未満の粗粒の2種類の粒材を所定割合で混合して構成され、該細粒が容積比で50%以上含まれることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の緑化体は、下水汚泥の焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練・造粒・乾燥・焼成・冷却処理を経て得られる表面が内部よりも固い殻で覆われた発泡体の粒材から選別された、粒径0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径1.7mm以上3.4mm未満の粗粒の2種類の粒材を所定割合で混合して構成され、該細粒が容積比で50%以上含まれる緑化用培土を、植栽コンテナ内に充填し、該植栽コンテナの底面から複数立設する柱状部材で上方から負荷される荷重を支持して該緑化用培土を保護し、該緑化用培土の該細粒と該粗粒の混合割合を維持可能であることを特徴とする。前記柱状部材は、例えば植栽コンテナに上方からの踏圧等による土壌の粉砕を防止する。好適には、前記柱状部材を平面視で略十字形、略T字形若しくは略L字形若しくはこれらの組み合わせとするとよい。尚、本発明の緑化体は、複数屋上面等の敷設面に敷設して緑化設備とすると好適である。
【0010】
また、上記緑化用培土は、下水汚泥の焼却灰を微粉砕する粉砕工程と、該焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練する混練工程と、該混練した焼却灰を略球形に造粒する造粒工程と、該造粒した造粒物を乾燥する乾燥工程と、該乾燥後の造粒物を粒径範囲毎に選別する選別工程と、該選別した造粒物を別々に焼成する焼成工程と、該焼成後の造粒物を冷却する冷却工程と、該冷却後の造粒物を粒径0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径1.7mm以上3.4mm未満の粗粒とに選別する再選別工程と、該細粒と該粗粒を所定割合で混合する混合工程を経て製造するものとすると好適である。更には、前記混練工程で、前記焼却灰に界面活性剤を加えて混練し、前記造粒工程で、略球形に造粒する前に、前記混練した焼却灰に回転するローラーを押し付けてスクリーンを通過させ略円柱形に造粒すると共に、前記選別工程及び前記再選別工程で、前記造粒物を振動篩で選別することが好ましい。
【0011】
更に、本発明の緑化体は、植栽コンテナの下方に貯水トレーを配設し、貯水トレー内の水分を前記緑化用培土が吸水する構成であることを特徴とし、緑化体を敷設面に敷設して緑化設備とする場合には、敷設面と植栽コンテナとの間に貯水トレーを敷設する。
【0012】
また、本発明の緑化設備は、前述の緑化用培土に植物を植栽し、再生水を給水して植物を栽培することを特徴とする。尚、本発明の緑化設備は、緑化用培土を充填した植栽コンテナを有する緑化体、或いは緑化用培土を充填した植栽コンテナと貯水トレーを有する緑化体を一若しくは複数敷設するものとしてもよく、又、緑化用培土を敷設面に略面状に敷設する客土タイプのものとしてもよい。
【0013】
【作用】
本発明の緑化用培土は、下水汚泥から生成する粒材の細粒と粗粒を混合し、好ましくは粒径が0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径が1.7mm以上3.4mm未満の粗粒とを混合して構成することから、粗粒間に細粒が入り込んで狭まることで適度な保水性を確保することが可能であり、又、細粒の狭まりで良好な毛細管現象を確保し、吸水速度も速まり、更には、例えば細粒だけで緑化用培土を構成する場合に比し、緑化用培土の重量を軽量化をすることができ、新設・既設問わずに建造物の耐荷重以下の重量に抑えることが可能となる。
【0014】
即ち、下水汚泥を使用したリサイクル培土として、細粒のみで緑化用培土を構成する場合は、粒材相互間の空隙が減り、良好な保水性や吸水性を確保することができるが、重量が重くなってしまい、又、粗粒のみで緑化用培土を構成する場合は、粒材相互間の空隙が増え、重量は軽くなるが、保水性や吸水性が悪くなってしまう。更に、細粒と粗粒の中間のほぼ一定の粒径を有する中間粒の粒材だけで緑化用培土を構成する場合は、培土全体に亘って粒材相互間に一定の空隙が連続的に発生し、保水性、重量及び吸水性共に中間の値が得られるが、植物を枯らす最大の原因となる保水性及び吸水性について充分な特性を得ることができず、又、軽量化についても不充分となる。上記の如く細粒と粗粒を混合する緑化用培土とすることで、良好な保水性及び吸水性と、充分な軽量化を同時に実現することができる。
【0015】
また、粒材の混合前の状態に於いて、容積比で細粒を50%以上とし、その細粒を粗粒等の他の粒材と混合して緑化用培土とすることで、例えば屋上など保水性に対して悪条件の場所であっても、良好に植物を栽培することが可能な十分の保水性を確保することができる。
【0016】
更に、前記粒材に有機分を混入することで、無機質な下水汚泥の焼却灰を原料とする粒材から構成される緑化用培土でも十分に植物を栽培することが可能となる。
【0017】
また、例えば緑化用培土を上面開放の略箱体である植栽コンテナ内に充填し、その緑化用培土に植栽する緑化体とすることで、コンテナを敷設するだけで屋上等の緑化が可能になる。更に、緑化体を屋上面等の敷設面に複数敷設して緑化する緑化設備とすることで、植栽コンテナを複数敷設するだけで屋上等の緑化が可能となり、又、施工性が向上し、定期的な屋上面の防水工事時などに緑化体や緑化設備を良好な作業性で撤去することができる。また、植栽コンテナ内の植物の一部が枯れてしまったりした場合の取り替え作業や、気分転換などの配置換え作業を容易に行うことができる。
【0018】
また、例えば植栽コンテナに上方からの踏圧等による土壌の粉砕を防止する踏圧防止部材を設ける等、植栽コンテナに上方から負荷される荷重を支持して前記充填された緑化用培土を保護する部材を設けることで、粗粒が踏圧等で潰されて細粒となってしまうこと等、細粒と粗粒の混合比率が崩れることを防止することができ、細粒と粗粒のバランスを長期間に亘って維持し、長期に亘って良好な緑化を維持することができる。
【0019】
また、例えば植栽コンテナと屋上面との間に貯水トレーを敷設する等、植栽コンテナの下方に貯水トレーを配設し、貯水トレー内の水分を緑化用培土が吸水する構成とすることで、緑化用培土の保水性に加え緑化体或いは緑化設備としての保水性を一層向上することができ、良好な緑化を維持することができる。そして、雨水等を貯水トレーに貯めて緑化用の水分として有効利用することができると共に、底面から給水することが可能になるので、植物の根が下方に伸び、より丈夫で自然の状態に近い植物を栽培することができる。
【0020】
また、緑化用培土に植物を植栽し、再生水を給水して植物を栽培する緑化設備とすることにより、下水を処理して得られる再生水を植物に給水して下水の有効利用を図ることができると共に、再生水に含まれる有機分で植物を良好に生育させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の緑化用培土、緑化体、緑化設備の具体的な実施形態について説明する。
【0022】
本実施形態の緑化用培土1は、細粒と粗粒の粒材101を混合して構成されている。前記粒材101は、図1に示すように、内部に気泡102を有する発泡体103がその表面を固い殻104で覆われたものであって、下水汚泥の焼却灰を原料とし、前記焼却灰に水、バインダー、界面活性剤を加えた後、混練、造粒、乾燥、焼成、冷却処理を経て得られるものである。前記下水汚泥の焼却灰は、下水汚泥の脱水ケーキを焼却した際の不燃物である。焼却灰の組成の例を表1に示す。
【0023】
【表1】
Figure 0004275390
【0024】
粒材101を製造する際には、先ず、前記焼却灰を一旦サイロに蓄えて振動ミルで微粉砕し、計量コンベアで一定量ずつ混合機に供給し、混合機で供給した焼却灰の量に比例する量のバインダー、水、界面活性剤を加えて練り合わせ、例えば焼却灰に対してバインダー約20〜28重量%、水約4〜8重量%、界面活性剤約0.4重量%を付加して練り合わせる。バインダーとしては、さとうきびから砂糖を取った絞りかすを発酵させてイースト菌を造る過程で排出される培養液、若しくはこの培養液の濃縮液が好適であり、又、界面活性剤としては、アルキルエーテル硫酸エステル塩系アニオン界面活性剤を使用すると好適である。尚、界面活性剤は後の造粒工程でスクリーンの通過を促進する役割を有し、焼成段階で分解する。
【0025】
その後、練り合わされたものを造粒機のローラーに供給し、それをローラーが回転しながら円形の穴が多数形成されているスクリーンに押し付け、スクリーンを通過させ略円柱形の造粒物を造粒し、更に前記造粒物を整粒機で略球形に成形して造粒する。その後、球形の造粒物を乾燥機で乾燥する。前記乾燥機の温度は200℃前後で一定に保ち、排ガス等のガスを噴流して前記造粒物を乾燥させる。乾燥した造粒物は振動篩で細粒と粗粒に選別し、サイロに蓄える。
【0026】
そして、サイロから細粒や粗粒を取り出して別々に焼成炉に投入し、調整された所定の滞留時間、炉内に滞留させて排出する。焼成炉は、例えば多段噴流炉等の気流焼成炉とし、炉上部から乾燥した細粒や粗粒を投入して、燃焼ガス中で造粒物を浮遊落下させながら約1000℃〜1200℃(好適には1050℃)の高温で焼成し、焼成炉内から吸引する圧力を変化して造粒物の炉内での滞留時間を調整し、炉の下部から連続的に排出する。尚、細粒を焼成する場合と粗粒を焼成する場合では焼成温度を変化させ、例えば細粒の場合は約1000℃前後とし、粗粒の場合は約1200℃前後とする。前記乾燥した造粒物を焼成すると表面が半溶融状態になると同時に内部に気泡が生ずる。
【0027】
その後、排出された細粒や粗粒を外気による強制空冷で冷却し、空冷により発泡体103が固い殻104で覆われた粒材101を得、再度三段階等の振動篩で振り分けて粒材101の細粒と粗粒を選別する。粒材101の選別では、例えば0.6mm〜1.7mmの粒径のものを細粒とし、1.7mm〜3.4mmの粒径のものを粗粒として選別する。上記製造工程により、粗粒と細粒が約7:3程度の割合で生成される。尚、粒材101の選別方法は特に限定するものではないが、例えば3.4mmのメッシュの篩にかけ、通過した粒材101を更に1.7mmのメッシュの篩にかけ、通過せずに残ったものを粗流とし、更に通過したものを更に0.6mmのメッシュの篩にかけ、通過せずに残ったものを細粒とするなど適宜である。
【0028】
上記粒材101は、比重が約1.6〜1.8程度であり、砂や砂利の半分程度の重さで軽量であること、一粒当たりの破壊強度が細粒で1.9kg以上、粗粒で3.0kg以上で強度が高いこと、焼却灰をさらに焼成しているので安全で無害であること、形状が略球形で色がレンガ色をしており培土として美しいこと等の特徴を有する。粒材101の組成の例を表2に、粒材101の重金属溶出量の例を表3に示す。
【0029】
【表2】
Figure 0004275390
【0030】
【表3】
Figure 0004275390
【0031】
上記の細粒と粗粒の粒材101が混合されて構成される緑化用培土1は、例えば図2の緑化体2や緑化体2を敷設して構成される緑化設備に用いられる。図2の緑化体2は、植栽コンテナ3及び貯水トレー4で形成される植栽ユニットと、植栽コンテナ3内に充填される緑化用培土1により構成され、植物5が植栽された緑化体2を屋上面等の敷設面に複数敷設して緑化設備が構成され、屋上緑化等の緑化が可能となる。前記植栽コンテナ3内の緑化用培土1は、細粒と粗粒の粒材101を容積比で50%ずつ混合して充填したものである。
【0032】
植栽コンテナ3は、上面が開口している略方形の箱形で側壁31と底面32を有し、その底面32に余剰水の排水機能及び植物の根に対して空気を送る機能を有する排水兼通気孔(図示せず)が複数穿設されている。更に、植栽コンテナ3の底面32から外方に脚部33が突設されていると共に、脚部33よりも突出長さが短い吸水突部34が外方に突設され、吸水突部34の頂部近傍に穿設されている吸水孔35から、培土1の毛細管現象を利用して、後述する貯水トレー4内の水分を吸水する構成となっている。
【0033】
貯水トレー4は、植栽コンテナ3と同様に、上面が開口している略方形の箱形で側壁41と底面42を有しており、貯水トレー4内に植栽コンテナ3の脚部33を配置するようにし、貯水トレー4が植栽コンテナ3の下方に配設される。貯水トレー4内には、屋上等に設置された水源からの給水や雨水などの水分が培土1から前記排水兼通気孔を介して供給され、その水分が貯水トレー4内に貯水されるようになっている。即ち、貯水トレー4内に給水され、貯水トレー4内の水分を毛細管現象により緑化用培土1が吸水し、吸水した水分を植物5が吸収する所謂底面給水又は底面吸水方式である。尚、貯水トレー4を植栽コンテナ3の下方に設けて底面吸水方式とすることで、植物5に対する給水を底面32側或いは下方から行うことができ、そのため植物5の根が下方に伸び、より丈夫で自然の状態に近い植物5を栽培することが可能になって好適である。
【0034】
ここで、重量が0.45kgの上記植栽コンテナ3を用い、植栽コンテナ3内に細粒のみを充填した場合:Aと、粗粒のみを充填した場合:Bと、細粒と粗粒の間である粒径1.0mmから2.0mmの中間粒のみを充填した場合:Cと、混合前の容積比で50%ずつの細粒と粗粒を充填した場合:Dとで、粒材の乾燥時に於ける粒材を充填した植栽コンテナ3の重量と、保水量と、植栽コンテナ3が吸水孔35で下方から吸水した際の吸水時間の関係を表4に示す。前記保水量は、乾燥状態の粒材が充填された植栽コンテナ3に上方から給水し、吸水孔35から排水される水が無くなるまで待ち、前記排水されなくなった状態の粒材及び植栽コンテナ3の重量から前記乾燥状態の粒材及び植栽コンテナ3の重量を減算して算出したものであり、又、前記吸水時間は、貯水トレー4内に乾燥状態の粒材が充填された植栽コンテナ3を配置し、粒材の上表面が視覚的に目で見て全面濡れた状態になるまでの時間である。
【0035】
【表4】
Figure 0004275390
【0036】
上記表4から明らかなように、細粒のみが充填されている植栽コンテナ3の場合:Aは、細粒の粒材相互間に充分に水分が保持され充分な保水量が得られ、且つ毛細管現象が培土或いは粒材全体に起こり、単位時間当たりの吸水量が増加し吸水時間が短いが、細粒は粒径が小さく粒材相互間の空隙が狭くなり、体積が同等の植栽コンテナ3内に入る培土の密度が高くなるため、重量が重くなる。重量が重いことは、建造物の耐荷重との関係で屋上緑化の緑化体や緑化設備を構成する場合に致命的な欠点となる。特に、新設の建造物であれば耐荷重を考慮して建造することも可能であるが、既設の建造物の場合は決められた耐荷重の範囲内のものとしなければならず、対応できなくなるケースが多くなる。
【0037】
また、粗粒のみが充填されている植栽コンテナ3の場合:Bでは、粗粒の粒径が大きく粒材相互間の空隙が広くなり、体積が一定の植栽コンテナ3内に充填される培土の密度が小さくなるため、重量が軽くなるが、空隙が広いために排水される水分量が多く、保持可能な水分量が減って、保水量が乏しくなると共に、毛細管現象による単位時間あたりの吸水量が減り、下方から吸水する場合に吸水時間が多大にかかってしまう。保水量が乏しくなると、雨水などを保持する量が少なくなるので、屋上などの例えば乾燥しやすい厳しい環境条件の場合は、幾度となく植物に対して給水を行う必要が生じ、そのため、水や水道費の無駄遣い等の不具合を生ずる。更に、貯水トレー4に給水する場合に、培土が貯水トレー4内の水分を吸い上げる単位時間当たりの吸水量を考慮して単位時間当たりの給水量を決定しなければ貯水トレー4から水分が無駄に流れ出してしまう場合があること、更には屋上などは勾配を有するため、貯水トレー4の貯水可能量に達する以前に水分が流れ出し始めること等から、吸水時間が長くかかると、上記と同様に水や水道費の無駄遣いとなるケースが多くなる。そして、前記水分の流出を防ぐためには、単位時間あたりの給水量を少なく制御する必要が生じ、そのために別途給水量制御用の部材を給水経路に設ける必要がでてくるので、高価な給水システムを設ける不具合を生ずると共に、給水開始から給水終了までの時間が膨大になるという不具合も生ずる。
【0038】
また、中間粒のみが充填されている植栽コンテナ3の場合:Cでは、保水量は上記細粒のAと粗粒のBとの間で、且つ吸水時間もAとBとの間であり、また、重量に関しても同様にAとBの間ではあるものの、粒材相互間に生じる空隙が一定の間隔の空隙となってしまうことから、保水量が充分ではないと共に、吸水時間の長さも充分に短いものではない。
【0039】
上記細粒のみのA、粗粒のみのB、中間粒のみのCに対して、細粒と粗粒を50%ずつに混入した緑化用培土1は、粗粒相互間に生じる空隙内に細粒が入り込み、粒材相互間の空隙を減らすことができ、表4に示すように好適な保水量を確保することが可能となると共に、吸水時間も充分に短くなって良好となる。更には、重量に関しても、細粒と比べて軽くなり、既設の建造物であっても容易に緑化できる範囲内とすることができ、又、より多くの建造物に対して対応可能となる。尚、表4のA〜Dの重量及び保水量、吸水時間の数値は一見して微差のようにも見えるが、例えば屋上等で乾燥しやすいなど厳しい環境条件では、この差が非常に大きく、又、重量に関しては上記植栽コンテナ3や緑化体2の複数を屋上面等に敷設する場合には累積的に大きな差となる。
【0040】
上記細粒と粗粒で構成される緑化用培土1を使用することにより、十分な保水量を確保することができ、且つ良好な吸水時間を得て、又、軽量化を図ることができる。特に、上記実施形態のような底面給水方式の屋上緑化設備に使用する好適であり、雨水などをより多く緑化用培土1が保持することができると共に、余剰水は貯水トレー4で保持できるので、雨水の有効利用及び水道費の節約が可能となる。また、吸水時間が早いために給水時には勾配、時間当りの給水量をさほど考慮する必要なく、無駄な水分を減らすことが可能となる。従って、屋上などの厳しい環境条件であっても、水道費や使用水量をできるだけ少なくしつつ、植物をより丈夫に且つ確実に育成させることができる。また、既設の建造物の屋上に設置する場合でも、緑化体2或いは緑化設備を容易に緑化可能な重量の範囲内に抑えることが可能となる。
【0041】
尚、本発明の緑化用培土、緑化体、緑化設備は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような拡張及び変形が可能である。例えば本発明の緑化用培土は、略球形に限定されず他の形状であってもよい。又、その粒材の粒径は長径或いは短径のどちらを基準にすることも可能である。尚、上記実施形態の篩などによる選別で示している粒径は長径である。
【0042】
また、上記例の緑化用培土1は、混合前の容積比で50%の細粒の粒材101と50%の粗粒の粒材101とを混合して構成したが、細粒と粗粒の混合比率はこれに限定されるものではなく、土厚及び建造物の耐荷重等を考慮して適宜決定することが可能である。また、混合前の容積比で細粒の混合比率を50%以上含まれる緑化用培土1とすると好適であり、例えば土厚が薄く、耐荷重が十分にある場合は、例えば細粒と粗粒の配合比率を80%と20%として、保水性及び吸水性を向上する等適宜である。
【0043】
また、上記構成の緑化用培土1は基本的に無機質であるため、例えば肥料などの有機質を緑化用培土1に混合すると、より良好に植物を栽培することが可能となって好適である。
【0044】
また、緑化用培土1に植栽された植物に対して行う給水を、下水を処理して生成される再生水、好ましくは二次処理水で行うと、より植物を良好に栽培することが可能となって好適である。即ち、二次処理水には、例えば成分として窒素17mg/l、リン酸2mg/l、カリ11mg/lが含まれる等、再生水には窒素・リン酸・カリの三大栄養素が高く含まれているため、別途有機分を混入する必要が無くすことができると共に、下水の再生水を有効利用することが可能となる。また、再生水は必ずしも二次処理水である必要はなく、一次処理水や三次以上の処理水でもよい。尚、二次処理水の生成では、例えば下水道管から集めた下水を沈砂池に集め、下水の中にある大きなゴミや砂を沈ませて取り除き、その後に第1沈殿池で沈砂池では沈まなかった細かい汚れを時間をかけて沈ませ、更にばっ気槽で微生物に下水の汚れを食べさせて同時に汚れの塊に変える。その後に第2沈殿池でばっ気槽で大きな塊に変えられた汚れを沈ませ、第2沈殿池の上澄み水を塩素殺菌したものが二次処理水となる。
【0045】
また、緑化体2は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば図3及び図4に示すように、緑化体2の植栽コンテナ3として、平面視略十字形、略T字形、略L字形等の複数の柱状部材36が内部に底面32から上方に向かって立設され、側壁31の下部に内向きへこみ部37が形成された植栽コンテナ3を用いてもよい。図示の植栽コンテナ3で、38は排水兼通気孔、5は切り芝であり、植栽コンテナ2内に柱状部材36の上面と略同一高さまで緑化用培土1を充填し、その上方に切り芝51を載置して緑化体2が構成され、その緑化体2を敷設面に敷設して緑化設備が構成される。
【0046】
図3及び図4の植栽コンテナ3は、複数の柱状部材36を立設して踏圧等の上方からの圧力を柱状部材36で分散支持し、分散支持した圧力を底面32から外方に突設された脚部33で支持する構成で、人が切り芝51或いは培土1上に乗った場合等の踏圧防止構造であるから、細粒と粗粒が潰れる等により、細粒と粗粒の配合比率やそれぞれの粒径が施工時から変化してしまう不具合を防止することができ、長期に亘って細粒と粗粒の配合比率及びそれぞれの粒径を保持することが可能となる。尚、柱状部材36は1つとすることも可能であり、柱状部材36を設ける以外の踏圧防止部材を設けることが可能である。
【0047】
更に、柱状部材36としては、図示のように平面視略十字形、略T字形、略L字形、略丸形等の様々な形状のものを立設することが可能であるが、前記略十字形、略T字形、略L字形等のように、前記略丸形に比べ培土1が植栽コンテナ3内で移動しにくい形状のものとすると、植栽コンテナ3内の培土1の減少を極力無くし、細粒や粗粒の配合比率や粒径保持の安定性をより高めることができて好適である。更には、前記柱状部材36を植栽コンテナ3内で半区画された領域を形成するように立設すると、前記効果をより一層顕著に発揮でき良好であり、又、前記柱状部材36を不規則に立設する等により、芝刈り機などの車輪が柱状部材36相互間に挟まって芝刈り機の方向転換が困難となることを無くす構成としても良好である。
【0048】
更に、柱状部材36が培土1の上面から上方に突出させる構成としてもよく、例えば切り芝51の土の上面と略同一高さとすることにより、より一層緑化用培土1の粉砕等を未然に防止することができる。
【0049】
更に、植栽コンテナ3の側壁31の下部に内向きへこみ部37を形成することで、複数の植栽コンテナ3或いは複数の緑化体1を敷設した際に、内向きへこみ部37間に空間が形成され、前記空間に緑化設備の給水管やその他配線、配管などを配設することが可能となり、外部から給水管等を目視不能な美観に優れた緑化設備にすることができて好適である。
【0050】
また、本発明の緑化設備は、上記実施形態の植栽コンテナ3及び貯水トレー4による緑化体2を敷設するものに限定されるものではなく、単に屋上面等の敷設面に緑化用培土1を敷設して緑化する、或いは屋上面等の敷設面に防水層、防根層、保水兼排水層等を敷設し、その上面に緑化用培土1を敷設して緑化する等の所謂客土タイプの緑化設備も含まれ、本発明の緑化用培土はこれらの緑化設備に使用可能である。
【0051】
また、本発明の緑化用培土に軽量育成材等を混ぜて使用してもよく、例えば下水汚泥の焼却灰を原料とする本発明の粒材に、パーライトやバーミキュウライト、ゼオライト、ピートモス、バーク堆肥、チャフコン、木質腐朽有機物等の内の一種或いは複数種を混合する、更には、根腐れ防止用の珪酸塩白土等を植物の種類、環境等に応じて適宜選定して混合する等、これらを保水性や排水性を良好にするためにバランス良く配合すると良好であり、又、ヤシガラ等の繊維質材等の軽量育成材に本発明の粒材を混入して用いるなど適宜である。
【0052】
また、緑化用培土1の少なくとも上面にポバールなどのバインダーを施すと、施工時や施工後に風等で培土1が飛散することを未然に防止することが可能となって良好である。また、緑化用培土1の全面にバインダーを施してブロック状の緑化用培土1を形成すると、施工時などの取り扱いが容易となると共に、上記同様に施工時や施工後に風等で培土1が飛散を未然に防止することが可能となって良好である。更に、前記緑化用培土1の全面にバインダー処理を施す場合等には、バインダーとして、水で溶けて流れ出さないもので且つ強固に緑化用培土1を固化し、長期に亘って培土1のブロック状態を維持できるものとすると、撤去時の作業も容易となると共に、植栽コンテナ3自体に踏圧防止構造を施すことなく、粒材の混合比率を長期に亘って維持することが可能となって良好である。
【0053】
また、本発明で緑化用培土に植栽する植物は適宜の植物とすることが可能であり、芝等の地被植物類、セダム類、苔類、蔓性植物、花類、低木類など全ての植物が含まれる。
【0054】
【発明の効果】
本発明の緑化用培土は、十分に軽量で且つ良好な保水性と吸水性を発揮する格別な効果を奏し、例えば屋上緑化の緑化体や緑化設備に用いると好適である。また、前記緑化用培土を用いた緑化体或いは緑化設備も、十分に軽量化することができると共に、良好な保水性と吸水性を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける粒材の模式図。
【図2】本発明の実施形態の緑化体を示す縦断面図。
【図3】本発明の別実施形態に於ける緑化体の植栽コンテナと貯水トレーを示す斜視図。
【図4】図2の植栽コンテナ内に緑化用培土が充填された緑化体及び切り芝を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 緑化用培土
101 粒材
102 気泡
103 発泡体
104 殻
2 緑化体
3 植栽コンテナ
31 側壁
32 底面
33 脚部
34 吸水突部
35 吸水孔
36 柱状部材
37 内向きへこみ部
38 排水兼通気孔
4 貯水トレー
41 側壁
42 底面
5 植物
51 切り芝

Claims (2)

  1. 下水汚泥の焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練・造粒・乾燥・焼成・冷却処理を経て得られる表面が内部よりも固い殻で覆われた発泡体の粒材から選別された、粒径0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径1.7mm以上3.4mm未満の粗粒の2種類の粒材を所定割合で混合して構成され、該細粒が容積比で50%以上含まれる緑化用培土を、植栽コンテナ内に充填し、
    該植栽コンテナの底面から複数立設する柱状部材で上方から負荷される荷重を支持して該緑化用培土を保護し、
    該緑化用培土の該細粒と該粗粒の混合割合を維持可能であることを特徴とする緑化体。
  2. 前記緑化用培土が、
    下水汚泥の焼却灰を微粉砕する粉砕工程と、
    該焼却灰に少なくとも結合剤を加えて混練する混練工程と、
    該混練した焼却灰を略球形に造粒する造粒工程と、
    該造粒した造粒物を乾燥する乾燥工程と、
    該乾燥後の造粒物を粒径範囲毎に選別する選別工程と、
    該選別した造粒物を別々に焼成する焼成工程と、
    該焼成後の造粒物を冷却する冷却工程と、
    該冷却後の造粒物を粒径0.6mm以上1.7mm未満の細粒と、粒径1.7mm以上3.4mm未満の粗粒とに選別する再選別工程と、
    該細粒と該粗粒を所定割合で混合する混合工程を経て製造されていることを特徴とする請求項1記載の緑化体。
JP2002346900A 2002-11-29 2002-11-29 緑化用培土、緑化体及び緑化設備 Expired - Fee Related JP4275390B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346900A JP4275390B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 緑化用培土、緑化体及び緑化設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002346900A JP4275390B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 緑化用培土、緑化体及び緑化設備

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004173642A JP2004173642A (ja) 2004-06-24
JP4275390B2 true JP4275390B2 (ja) 2009-06-10

Family

ID=32707650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002346900A Expired - Fee Related JP4275390B2 (ja) 2002-11-29 2002-11-29 緑化用培土、緑化体及び緑化設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4275390B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6001976B2 (ja) * 2012-09-25 2016-10-05 株式会社金星 緑化資材およびその製法
CN104780754A (zh) * 2012-11-19 2015-07-15 东洋橡胶工业株式会社 人工土壤培养基

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004173642A (ja) 2004-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103058769B (zh) 一种生态复合基质、复合生物生态砌块及复合生物生态挡土墙
CN101816268A (zh) 绿化装置
CN101608491A (zh) 屋顶绿化***及绿化方法
KR100983453B1 (ko) 지속적인 영양 공급을 위한 사면의 녹화 공법
JP2009033985A (ja) 植物栽培用培地
JP4883673B2 (ja) 緑化用培地構造
CN1774168B (zh) 绿化装置
JP2000092978A (ja) 無土壌植栽用セラミックブロック及びその使用方法
JP4275390B2 (ja) 緑化用培土、緑化体及び緑化設備
JP2009011190A (ja) 軽量人工土壌の製造方法および軽量人工土壌基盤の造成方法
JP2010148446A (ja) 屋上緑化用の植物生育基盤
KR102599353B1 (ko) 사면보호용 식생매트의 제조방법 및 그러한 방법으로 제조된 사면보호용 식생매트
JP4541337B2 (ja) 駐車場床構造
CN105830738A (zh) 适用于地下车库顶板绿化种植的种植土层和地基
JP2004261029A (ja) 緑化用培地
JP3479053B2 (ja) 植物生育ボード
CN107044079A (zh) 植生海绵型沥青混合料路面结构
DE102004027797B4 (de) Dachbegrünungssubstrat und bepflanzbarer Dachaufbau
JP4393089B2 (ja) 緑化資材、及び緑化資材を用いた植裁基盤
CN111236207A (zh) 基于建筑渣土充填工程将废弃矿坑修复成水稻田的方法
Friedrich Selecting the proper components for a green roof growing media
JP2002065049A (ja) 保水材および保水材製造方法
CN220117579U (zh) 一种包含河道底泥的生态砌块
JP3155429U (ja) 種から育成のトレー組込み形天然芝生マット。
JP2002369620A (ja) 軽量発泡土壌及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051013

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061226

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070625

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20070731

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20070907

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120313

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees