JP2010148446A - 屋上緑化用の植物生育基盤 - Google Patents

屋上緑化用の植物生育基盤 Download PDF

Info

Publication number
JP2010148446A
JP2010148446A JP2008330965A JP2008330965A JP2010148446A JP 2010148446 A JP2010148446 A JP 2010148446A JP 2008330965 A JP2008330965 A JP 2008330965A JP 2008330965 A JP2008330965 A JP 2008330965A JP 2010148446 A JP2010148446 A JP 2010148446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
plant growth
plant
granular material
growth layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008330965A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Horikawa
朗彦 堀川
Nobuyuki Kadokura
伸行 門倉
Susumu Yokozuka
享 横塚
Hideyuki Hirabayashi
秀之 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Nippon Chiko Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
Nippon Chiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumagai Gumi Co Ltd, Nippon Chiko Co Ltd filed Critical Kumagai Gumi Co Ltd
Priority to JP2008330965A priority Critical patent/JP2010148446A/ja
Publication of JP2010148446A publication Critical patent/JP2010148446A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
    • Y02A30/254Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた、多孔質の粒状物が含まれている植物生育層とを含む屋上緑化用の植物生育基盤において、前記粒状物が砕けて生じた微細な粒子により前記透水層が目詰まりを起こすことを防止し、かつ、前記植物生育層の保水性及び保肥性をさらに高められるようにすることである。
【解決手段】屋上緑化用の植物生育基盤は、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、該植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、屋上緑化用の植物生育基盤に関する。
屋上緑化を目的として、建物の屋上に植物生育基盤が設けられる。従来、屋上緑化用の植物生育基盤には、前記屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含むものがある(特許文献1参照)。前記植物生育層で植物を生育させる。前記植物生育層に水や肥料が供給され、前記植物生育層に供給された水は前記透水層を経て前記植物生育基盤から排出される。
特開2003−33112号公報
前記植物生育層は、土と、炭と、ゼオライトとの混合物からなる。前記炭及び前記ゼオライトのそれぞれは、多孔質の粒状物であり、比較的軽量である。このため、前記植物生育層を軽量化することができ、前記植物生育基盤が前記屋上に加える荷重を軽減することができる。前記粒状物が有する多数の孔は、前記植物生育層に供給された水や肥料を貯える。このため、前記植物生育層の保水性及び保肥性を高めることができ、前記植物の生育を促すことができる。
前記多孔質の粒状物は、一般に、比較的脆く、前記粒状物の取扱い中に、前記粒状物が擦れたり、前記粒状物が他の物に当たったりして、砕ける。前記粒状物が砕けることにより、微細な粒子が生じる。このため、前記粒状物には前記微細な粒子が含まれている。前記微細な粒子は、前記植物生育層に供給された水により前記透水層へ流され、該透水層に目詰まりを起こさせる。これにより、前記植物生育層からの排水性が低下し、前記植物に根腐れが生じる。
前記植物生育基盤が前記屋上に加える荷重を軽減するために前記植物生育層の厚さを薄くすることが多く、前記植物生育層は乾燥しやすい。このため、前記植物生育層に供給された水を維持することが難しく、前記植物生育層の保水性をさらに高めることが望まれている。また、前記屋上は、大雨や強風に曝されることが多く、前記植物生育層に供給された肥料は、大雨により流されたり、強風により飛散したりする。このため、前記植物生育層に供給された肥料を維持することが難しく、前記植物生育層の保肥性をさらに高めることが望まれている。
本発明の目的は、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた、多孔質の粒状物が含まれている植物生育層とを含む屋上緑化用の植物生育基盤において、前記粒状物が砕けて生じた微細な粒子により前記透水層が目詰まりを起こすことを防止し、かつ、前記植物生育層の保水性及び保肥性をさらに高められるようにすることである。
本発明は、前記植物生育層が、前記粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる。これにより、前記粒状物が砕けて生じた微細な粒子が前記団粒剤の凝集作用によって前記粘土粒子とともに団粒構造を形成するようにする。これにより、前記微細な粒子が、前記植物生育層に供給された水により前記透水層へ流されることがないようにし、前記微細な粒子により前記透水層が目詰まりを起こすことがないようにする。また、前記粒状物が有する孔に加えて前記団粒構造の内部に存在する空隙にも水や肥料を貯えることができるようにし、前記植物生育層の保水性及び保肥性を高める。
本発明に係る屋上緑化用の植物生育基盤は、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、該植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる。前記植物生育層で植物を生育させる。前記植物生育層に水や肥料が供給され、前記植物生育層に供給された水は前記透水層を経て前記植物生育基盤から排出される。
前記粒状物は、多孔質であるため、比較的軽量である。このため、前記植物生育層を比較的軽量なものとすることができ、前記植物生育基盤が前記屋上に加える荷重を比較的小さいものとすることができる。前記粒状物が有する多数の孔は、前記植物生育層に供給された水や肥料を貯える。このため、前記植物生育層の保水性及び保肥性を高めることができ、前記植物の生育を促すことができる。
前記混合物を生成するとき、前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合し、撹拌する。このとき、前記団粒剤の凝集作用により、前記土に含まれている前記粘土粒子が凝集して、複数の団粒からなる団粒構造が形成される。前記混合物は、前記団粒の間に、空気や水が通る大きな空隙を有し、通気性及び排水性に優れる。また、前記混合物は、前記団粒を構成する前記粘土粒子の間に、水や肥料を貯える小さな空隙を有し、保水性及び保肥性に優れる。前記混合物が、前記粒状物が有する孔のみならず、前記小さな空隙にも水や肥料を貯えるため、前記植物生育層の保水性及び保肥性をより一層高めることができる。
ところで、前記粒状物は、一般に、比較的脆く、前記粒状物の取扱い中に、前記粒状物が擦れたり、前記粒状物が他の物に当たったりして、砕ける。前記粒状物が砕けることにより、微細な粒子が生じる。このため、前記粒状物には前記微細な粒子が含まれている。前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合し、撹拌するとき、前記微細な粒子は、前記団粒剤の凝集作用により、前記粘土粒子とともに凝集して前記団粒を形成する。このため、前記微細な粒子が、前記植物生育層に供給された水により前記透水層へ流されることはなく、前記微細な粒子により前記透水層が目詰まりを起すことはない。これにより、前記植物生育層からの排水性が低下することはなく、前記植物に根腐れが生じるのを防ぐことができる。
前記混合物は、前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.3mないし約0.9mであり、前記水が約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤が約1kgないし約6kgであるものとすることができる。前記粒状物は、パーライト又は気泡コンクリートからなるものとすることができる。前記粘土粒子の重量は前記土の重量の約20%ないし約50%である。
本発明に係る屋上緑化用の植物生育基盤は、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、該植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、吸水性樹脂と、水との混合物からなる。
ところで、前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合したとき、前記団粒剤は前記水に溶解して前記土と混合する。このため、前記混合物の全部に前記団粒構造が形成されるようにするためには、前記団粒構造の形成に使われる前記水が不足しない程度に前記水の量を多くしなければならない。しかし、仮に、前記水の量が多過ぎると、前記水の全部が前記団粒構造の形成に使われることはなく、前記水の一部が前記団粒構造の形成に使われずに余る。前記団粒構造の形成に使われずに余った水は、前記混合物を前記屋上に運搬しているときに前記混合物から垂れて、前記屋上やその周囲を汚す恐れがある。前記混合物に前記吸水性樹脂が含まれていることにより、前記余った水は前記吸水性樹脂により吸収される。これにより、前記余った水が前記混合物から垂れるのを防止することができ、前記混合物の前記屋上への運搬中に前記屋上やその周囲を汚すことがないようにすることができる。
前記吸水性樹脂により吸収された水は、前記植物生育層が乾燥すると、前記吸水性樹脂から放出される。このため、前記植物は、前記植物生育層が乾燥しても、前記吸水性樹脂から放出された水を吸収することができる。これにより、前記植物生育層に散水する頻度を減らすことができ、前記植物生育基盤の維持管理に要する手間を軽減することができる。
本発明に係る屋上緑化用の植物生育基盤は、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、該植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、植物の破砕片と、団粒剤と、水との混合物からなる。
前記植物の破砕片は前記団粒と絡み合って前記植物生育層を補強する。このため、前記植物生育層は、耐侵食性及び安定性に優れ、雨により流されにくい。また、前記植物の破砕片は、時間の経過とともに腐熟して前記植物の肥料となり、該植物の生育を促す。
本発明に係る、屋上緑化用の植物生育基盤に用いる植物生育層の材料は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなるものとすることができる。また、前記植物生育層の材料は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、吸水性樹脂と、水との混合物からなるものとすることができる。また、前記植物生育層の材料は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、植物の破砕片と、団粒剤と、水との混合物からなるものとすることができる。
本発明によれば、屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含む屋上緑化用の植物生育基盤において、前記植物生育層が、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる。このため、前記粒状物の取扱い中に該粒状物が砕けて生じた微細な粒子は前記混合物の生成時に前記団粒剤の凝集作用によって前記粘土粒子とともに団粒を形成する。これにより、前記微細な粒子が、前記植物生育層に供給された水により前記透水層へ流されることはなく、前記微細な粒子により前記透水層が目詰まりを起すことはない。このため、前記植物生育層からの排水性が低下することはなく、前記植物に根腐れが生じるのを防ぐことができる。また、前記混合物は、前記粒状物が有する孔のみならず、前記団粒の内部に存在する空隙にも水や肥料を貯えることができ、前記植物生育層の保水性及び保肥性をより一層高めることができる。
図1に示すように、屋上緑化を目的として、建物の屋上10に植物生育基盤12が設けられている。植物生育基盤12は、屋上10に設けられた透水層14と、該透水層の上に配置された透水性シート16と、該透水性シートの上に設けられた植物生育層18とを含む。
植物生育層18で植物20を生育させる。植物生育層18に水や肥料が供給され、植物生育層18に供給された水は透水性シート16及び透水層14を経て植物生育基盤12から排出される。屋上10の表面は、非透水性塗料、非透水性シート、非透水性コンクリート等(図示せず)により防水処理されており、透水層14を経た水が屋上10に浸み込むことはない。図1に示した例では、透水層14が屋上10に接しているが、これに代え、透水層14と屋上10との間に板又はシート(図示せず)が介在してもよい。これにより、透水層14を経た水により屋上10が汚れるのを防止することができる。
透水層14は、例えば、屋上10に敷き詰められた粒状物からなる。前記粒状物は、例えば、パーライトからなる。前記パーライトは、多孔質であり、比較的軽量である。このため、透水層14を比較的軽量なものとすることができ、植物生育基盤12が屋上10に加える荷重を比較的小さいものとすることができる。透水性シート16は、例えば、不織布からなる。
透水層14は、前記粒状物からなる上記の例に代え、繊維材料で作られたマットからなるものでもよい。透水性シート16は、前記不織布からなる上記の例に代え、織布からなるものでもよい。植物生育基盤12は、透水層14と植物生育層18との間に透水性シート16が介在する図1に示した例に代え、透水層14と植物生育層18との間に透水性シート16が介在せず、植物生育層18が、直接、透水層14の上に設けられていてもよい。
植物生育層18は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる。前記粒状物は、パーライト、気泡コンクリート、榛名石、炭、ゼオライト等からなる。前記パーライトは、真珠石を焼成することにより作られたものでもよいし、焼成されていない真珠石からなるもの(天然パーライト)でもよい。前記粒状物の直径は、例えば、約1cmないし2cmである。前記粘土粒子の重量は前記土の重量の約20%ないし約50%である。前記団粒剤は高分子凝集剤である。
前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgである。前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.3mであるとき、前記土は約0.7mである。また、前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.9mであるとき、前記土は約0.1mである。図2に示す例では、前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.5mであり、前記土は約0.5mであり、前記団粒剤は約1.5kgであり、前記水は約0.15mである。前記粒状物は天然パーライトからなる。
前記粒状物は、多孔質であるため、比較的軽量である。このため、植物生育層18を比較的軽量なものとすることができ、植物生育基盤12が屋上10に加える荷重を比較的小さいものとすることができる。前記粒状物が有する多数の孔は、植物生育層18に供給された水や肥料を貯える。このため、植物生育層18の保水性及び保肥性を高めることができ、前記植物の生育を促すことができる。
前記混合物を生成するとき、前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合し、撹拌する。このとき、前記団粒剤の凝集作用により、前記土に含まれている前記粘土粒子が凝集して、複数の団粒からなる団粒構造が形成される。前記混合物の生成は、工場で行ってもよいし、植物生育基盤12を施工する現場で行ってもよい。
前記混合物は、前記団粒の間に、空気や水が通る大きな空隙を有し、通気性及び排水性に優れる。また、前記混合物は、前記団粒を構成する前記粘土粒子の間に、水や肥料を貯える小さな空隙を有し、保水性及び保肥性に優れる。このように前記混合物は、前記粒状物が有する孔のみならず、前記小さな空隙にも水や肥料を貯えることができる。このため、植物生育層18の保水性及び保肥性をより一層高めることができる。
ところで、前記粒状物は、一般に、比較的脆く、前記粒状物の取扱い中に、前記粒状物が擦れたり、前記粒状物が他の物に当たったりして、砕ける。前記粒状物が砕けることにより、微細な粒子が生じる。このため、前記粒状物には前記微細な粒子が含まれている。前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合し、撹拌するとき、前記微細な粒子は、前記団粒剤の凝集作用により、前記粘土粒子とともに凝集して前記団粒構造を形成する。このため、前記微細な粒子が、植物生育層18に供給された水により透水性シート16及び透水層14へ流されることはなく、前記微細な粒子により透水性シート16及び透水層14が目詰まりを起すことはない。これにより、植物生育層18からの排水性が低下することはなく、植物20に根腐れが生じるのを防ぐことができる。
植物生育基盤12を施工するとき、まず、屋上10に透水層14を設け、次に、透水層14の上に透水性シート16を配置する。その後、透水性シート16の上に前記混合物を載せて植物生育層18を設ける。
図3に示す例では、前記混合物に植物の破砕片が含まれていない図2に示した例に代え、前記混合物に植物の破砕片が含まれている。植物生育層18は、前記粒状物と、前記土と、前記植物の破砕片と、前記団粒剤と、前記水との混合物からなる。
前記植物の破砕片は、樹木の幹、枝葉若しくは根の破砕片、草の破砕片又はこれらの混合物からなり、未腐熟である。前記植物の破砕片の直径は約2mmないし約15mmであり、前記植物の破砕片の長さは約2cmないし約15cmである。前記混合物を生成するとき、前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水と前記植物の破砕片とを混合し、撹拌する。このとき、前記植物の破砕片は前記団粒と絡み合って植物生育層18を補強する。このため、植物生育層18は、耐侵食性及び安定性に優れ、雨により流されにくい。また、前記植物の破砕片は、時間の経過とともに腐熟して植物20の肥料となり、該植物の生育を促す。
前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgである。前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.3mであるとき、前記土と前記植物の破砕片との合計は約0.7mである。また、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.9mであるとき、前記土と前記植物の破砕片との合計は約0.1mである。図3に示す例では、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.5mであり、前記土は約0.25mであり、前記植物の破砕片は約0.25mであり、前記団粒剤は約1.5kgであり、前記水は約0.15mである。
図4に示す例では、前記粒状物が天然パーライトからなる図3に示した例に代え、前記粒状物が気泡コンクリートからなる。この場合においても、図3に示した例と同様に、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgである。図4に示した例では、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.5mであり、前記土は約0.25mであり、前記植物の破砕片は約0.25mであり、前記団粒剤は約1.5kgであり、前記水は約0.15mである。
前記気泡コンクリートは、廃材であるALC版を破砕して得られたものとすることができる。前記粒状物に前記廃材を用いることにより、前記廃材を有効利用することができる。また、前記廃材から得られた前記気泡コンクリートは比較的安価であり、植物生育層18の材料費を低減することができる。
図5に示す例では、前記混合物に吸水性樹脂が含まれていない図2に示した例に代え、前記混合物に吸水性樹脂が含まれている。植物生育層18は、前記粒状物と、前記土と、前記団粒剤と、前記吸水性樹脂と、前記水との混合物からなる。前記吸水性樹脂は、粉末状であり、例えば、自重の約150倍ないし約300倍の水を吸収することができる。前記吸水性樹脂は、デンプン系樹脂又はポリアクリル酸ソーダからなるものとすることができる。
ところで、前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合すると、前記団粒剤は前記水に溶解して前記土と混合する。このため、前記混合物の全部に前記団粒構造が形成されるようにするためには、前記水の量は、前記団粒剤を前記土の全部と混合させるのに十分な量でなければならない。
前記混合物には、前記水のみならず、前記土に含まれている水が存在する。このため、前記団粒構造の形成に必要な前記水の量は、厳密には、前記土の含水量に応じて変わる。しかし、前記土の含水量を測定し、測定した結果に応じて前記水の量を変更することは、多くの手間を要する。そこで、前記土の含水量に応じて前記水の量を変更する必要がないようにするため、前記水の量を、前記土の含水量が比較的少なくても前記団粒構造の形成に使われる前記水が不足することがない程度に多くしておくことが好ましい。
しかし、前記水の量が多過ぎると、前記水の全部が前記団粒構造の形成に使われることはなく、前記団粒構造の形成に使われずに余った水が前記混合物から垂れることがある。前記混合物を屋上10へ運搬しているときに前記余った水が前記混合物から垂れると、前記建物の周囲や屋上10が汚れる恐れがある。
前記混合物に前記吸水性樹脂が含まれていることにより、前記余った水は前記吸水性樹脂により吸収される。これにより、前記余った水が前記混合物から垂れるのを防止することができ、前記混合物の屋上10への運搬中に前記建物の周囲や屋上10を汚すことがないようにすることができる。なお、仮に、前記余った水の量が、前記吸水性樹脂が吸収できる水の量より多い場合、前記吸水性樹脂は前記余った水の全部を吸収することができない。この場合、前記吸水性樹脂により吸収されなかった水は透水性シート16及び透水層14を経て植物生育基盤12から排出される。
前記吸水性樹脂により吸収された水は、植物生育層18が乾燥すると、前記吸水性樹脂から放出される。このため、植物20は、植物生育層18が乾燥しても、前記吸水性樹脂から放出された水を吸収することができる。このように前記吸水性樹脂は植物生育層18の保水性を向上させることができる。これにより、植物生育層18に散水する頻度を減らすことができ、植物生育基盤12の維持管理に要する手間を軽減することができる。
前記混合物を生成するとき、まず、前記粒状物と、前記土と、前記団粒剤と、前記水とを混合し、撹拌する。その後、これらに前記吸水性樹脂を加えて撹拌する。前記粒状物と前記土と前記団粒剤と前記水とを混合し、撹拌した後に、これらに前記吸水性樹脂を加えることにより、前記団粒構造の形成に必要な水が前記吸水性樹脂により吸収されて前記団粒構造の形成が十分に行われないということが起きないようにする。
前記吸水性樹脂は、乾燥したものでもよいし、予め吸水させたものであって吸水能力を有するものでもよい。前記吸水性樹脂を、予め吸水させたものとすることにより、植物生育基盤12の施工直後における植物生育層18の保水性を高めることができ、植物生育層18に植えられた植物20又は植物生育層18で発芽した植物20の根付きを良くすることができる。
前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgであり、前記吸水性樹脂は約1.0kgである。図5に示した例では、前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.5mであり、前記土は約0.5mであり、前記団粒剤は約2.0kgであり、前記吸水性樹脂は約1.0kgであり、前記水は約0.25mである。前記粒状物は天然パーライトからなる。
図6、7に示す例では、前記混合物に有機肥料が含まれていない図5に示した例に代え、前記混合物に有機肥料が含まれている。植物生育層18は、前記粒状物と、前記土と、前記植物の破砕片と、前記有機肥料と、前記団粒剤と、前記吸水性樹脂と、前記水との混合物からなる。前記有機肥料は、バーク堆肥のような堆肥からなる。前記有機肥料は、前記堆肥からなる図6に示した例に代え、厩肥のような他の肥料からなるものでもよい。
前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgである。前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.3mであるとき、前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計は約0.7mである。また、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計約1.0mにつき、前記粒状物が約0.9mであるとき、前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計は約0.1mである。
図6に示した例では、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.5mであり、前記土は約0.3mであり、前記植物の破砕片は約0.1mであり、前記有機肥料は約0.1mであり、前記団粒剤は約2.0kgであり、前記吸水性樹脂は約1.0kgであり、前記水は約0.25mである。前記粒状物は気泡コンクリートからなる。
図7に示した例では、前記粒状物と前記土と前記植物の破砕片と前記有機肥料との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.75mであり、前記土は約0.15mであり、前記植物の破砕片は約0.05mであり、前記有機肥料は約0.05mであり、前記団粒剤は約1.0kgであり、前記吸水性樹脂は約0.5kgであり、前記水は約0.125mである。前記粒状物は気泡コンクリートからなる。
本発明の植物生育基盤の縦断面図。 本発明の第1実施例に係る植物生育層の材料の配合例。 本発明の第2実施例に係る植物生育層の材料の配合例。 本発明の第3実施例に係る植物生育層の材料の配合例。 本発明の第4実施例に係る植物生育層の材料の配合例。 本発明の第5実施例に係る植物生育層の材料の配合例。 本発明の第6実施例に係る植物生育層の材料の配合例。
符号の説明
10 屋上
12 植物生育基盤
14 透水層
16 透水性シート
18 植物生育層
20 植物

Claims (9)

  1. 屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、
    前記植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる、屋上緑化用の植物生育基盤。
  2. 前記粒状物と前記土との合計約1.0mにつき、前記粒状物は約0.3mないし約0.9mであり、前記水は約0.1mないし約0.5mであり、前記団粒剤は約1kgないし約6kgである、請求項1に記載の屋上緑化用の植物生育基盤。
  3. 屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、
    前記植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、吸水性樹脂と、水との混合物からなる、屋上緑化用の植物生育基盤。
  4. 屋上に設けられた透水層と、該透水層の上に設けられた植物生育層とを含み、
    前記植物生育層は、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、植物の破砕片と、団粒剤と、水との混合物からなる、屋上緑化用の植物生育基盤。
  5. 前記粒状物はパーライト又は気泡コンクリートからなる、請求項1、3及び4のいずれか1項に記載の屋上緑化用の植物生育基盤。
  6. 前記粘土粒子の重量は前記土の重量の約20%ないし約50%である、請求項1、3及び4のいずれか1項に記載の屋上緑化用の植物生育基盤。
  7. 請求項1に記載の屋上緑化用の植物生育基盤に用いる植物生育層の材料であって、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、水との混合物からなる、植物生育層の材料。
  8. 請求項3に記載の屋上緑化用の植物生育基盤に用いる植物生育層の材料であって、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、団粒剤と、吸水性樹脂と、水との混合物からなる、植物生育層の材料。
  9. 請求項4に記載の屋上緑化用の植物生育基盤に用いる植物生育層の材料であって、多孔質の粒状物と、粘土粒子を含む土と、植物の破砕片と、団粒剤と、水との混合物からなる、植物生育層の材料。
JP2008330965A 2008-12-25 2008-12-25 屋上緑化用の植物生育基盤 Pending JP2010148446A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008330965A JP2010148446A (ja) 2008-12-25 2008-12-25 屋上緑化用の植物生育基盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008330965A JP2010148446A (ja) 2008-12-25 2008-12-25 屋上緑化用の植物生育基盤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010148446A true JP2010148446A (ja) 2010-07-08

Family

ID=42568257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008330965A Pending JP2010148446A (ja) 2008-12-25 2008-12-25 屋上緑化用の植物生育基盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010148446A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012000063A1 (en) * 2010-07-02 2012-01-05 Ex-Parrot Pty Limited A modular vegetating arrangement and media
JP2012244934A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kumagai Gumi Co Ltd 屋上緑化のための植物生育材料
KR20180005814A (ko) * 2016-07-07 2018-01-17 지엘기술 주식회사 인공경량골재를 이용한 옥상녹화구조 및 옥상녹화공법
JP2019092491A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 義則 國武 緑化方法及び緑化用土壌
KR20210016733A (ko) * 2019-08-05 2021-02-17 주식회사 흙지움 벽면녹화 식재용 흙벽체

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047307A (ja) * 2001-08-01 2003-02-18 Saikou:Kk 種子床、その製造方法及び播種方法
JP2003325038A (ja) * 2002-05-13 2003-11-18 Nuru House:Kk 植栽基材、屋上緑化システム及び支持具

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047307A (ja) * 2001-08-01 2003-02-18 Saikou:Kk 種子床、その製造方法及び播種方法
JP2003325038A (ja) * 2002-05-13 2003-11-18 Nuru House:Kk 植栽基材、屋上緑化システム及び支持具

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012000063A1 (en) * 2010-07-02 2012-01-05 Ex-Parrot Pty Limited A modular vegetating arrangement and media
GB2495262A (en) * 2010-07-02 2013-04-03 Ex Parrot Pty Ltd A modular vegetating arrangement and media
GB2495262B (en) * 2010-07-02 2015-06-24 Ex Parrot Pty Ltd A modular vegetating arrangement and media
JP2012244934A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Kumagai Gumi Co Ltd 屋上緑化のための植物生育材料
KR20180005814A (ko) * 2016-07-07 2018-01-17 지엘기술 주식회사 인공경량골재를 이용한 옥상녹화구조 및 옥상녹화공법
JP2019092491A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 義則 國武 緑化方法及び緑化用土壌
KR20210016733A (ko) * 2019-08-05 2021-02-17 주식회사 흙지움 벽면녹화 식재용 흙벽체
KR102317463B1 (ko) 2019-08-05 2021-10-28 주식회사 흙지움 벽면녹화 식재용 흙벽체

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103262692B (zh) 一种保水保肥的人工土壤喷播绿化方法
KR101061036B1 (ko) 호안 및 법면보호 녹화용 코코넛 식생매트
CN105340614B (zh) 一种硬质边坡格构生态绿化结构及方法
JP2003052241A (ja) 植性用培地基材、植生用培地成形体及びその製造方法、植生用培地成形体ブロックを用いる緑化方法。
CN104106324A (zh) 一种尾矿库复垦绿化方法
CN107237334B (zh) 一种道路路基挖方边坡框格梁护坡码砌植生袋绿化的施工方法
JP2010148446A (ja) 屋上緑化用の植物生育基盤
JP4883673B2 (ja) 緑化用培地構造
JP2010252766A (ja) 織物植生マット及び人工ゼオライト等のナノ複合酸化物材料を使用する屋上、ベランダ、グランド及び砂漠の緑化方法
KR102599353B1 (ko) 사면보호용 식생매트의 제조방법 및 그러한 방법으로 제조된 사면보호용 식생매트
JP3128565B2 (ja) 多孔質緩衝層を形成する湛水法面の緑化方法
KR101326152B1 (ko) 아크릴계 조성물을 포함하는 충진재가 충진된 오염물질 정화식생롤과, 아크릴계 조성물을 포함하는 식생기반재 및 이를 이용한 녹화공법
JP4351719B2 (ja) 地面被覆工及び地面被覆工法
JP2011229465A (ja) 壁面緑化装置
JP2004261029A (ja) 緑化用培地
JP2012244934A (ja) 屋上緑化のための植物生育材料
JPH08280246A (ja) 注入可能な植生表面用植生土壌基質及びその製法
JP2007224507A (ja) 法面緑化工法
JP4966275B2 (ja) 植生基盤体およびその製造方法
JP3939305B2 (ja) 斜面緑化工法
JP2004121084A (ja) 骨材ブロックおよびそれを用いた植栽ブロック
JP2011250739A (ja) 植物栽培用の培土
JPH10323120A (ja) 緑化基盤材及びその製造方法
JP3707051B2 (ja) 湛水法面緑化吹付け材,その吹付け工法,同工法で造成した湛水法面および同工法で使用する給水ネット
JP2010166908A (ja) 植物育成基盤材、植物育成基盤土壌及び多層式培養土

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20140128