JP4272923B2 - 戸板取付具 - Google Patents

戸板取付具 Download PDF

Info

Publication number
JP4272923B2
JP4272923B2 JP2003149695A JP2003149695A JP4272923B2 JP 4272923 B2 JP4272923 B2 JP 4272923B2 JP 2003149695 A JP2003149695 A JP 2003149695A JP 2003149695 A JP2003149695 A JP 2003149695A JP 4272923 B2 JP4272923 B2 JP 4272923B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door plate
convex
door
guide rail
convex member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003149695A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004353199A (ja
Inventor
好博 神崎
Original Assignee
オーエム機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by オーエム機器株式会社 filed Critical オーエム機器株式会社
Priority to JP2003149695A priority Critical patent/JP4272923B2/ja
Publication of JP2004353199A publication Critical patent/JP2004353199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4272923B2 publication Critical patent/JP4272923B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローゼットや部屋の間仕切り等、建物の開口部に、折戸又は開き戸の戸板を開閉自在に取り付ける戸板取付具に関する。
【0002】
【従来の技術】
クローゼットや部屋の間仕切り等、建物の開口部に、折戸又は開き戸の戸板を開閉自在に取り付ける戸板取付具は、戸板への取り付けを確実にするため、戸板の生産工程で各戸板に設けた孔にハンマー等で打ち込んで取り付ける場合が一般的である。例えば、特許文献1に見られる戸板取付具(支持具)は、内部にばねを組み込んだプラスチック成形された筒状のケース(取付部)によって、上レール(開口部上縁に固着したガイドレール)内に嵌まり込むローラ(凸部材)を上端に装着した軸(旋回ピン)を上方付勢して進退自在に支持し、このケース(取付部)を戸パネル(戸板)に打ち込み固定して、取り付ける。
【0003】
【特許文献1】
特開平8-277675号公報(3〜4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1が提案する戸板取付具は、作業上又は構造上にいくつかの問題点があった。まず、作業上の問題点として、ハンマーによる打ち込み作業を必要とし、打ち込む際の力加減が難しく、部品を壊す虞がある点を挙げることができる。また、戸板への取り付けを確実にするために接着剤を用いて固定するが、接着剤の保管管理や取扱いは容易でないほか、作業環境を悪化させる点も指摘することができる。
【0005】
次に、構造上の問題点として、凸部材と旋回ピンの一部が戸板から突き出して輸送及び梱包効率を低下させる点を挙げることができる。また、輸送の際に突き出た凸部材に衝撃が加わって壊す虞がある点も指摘することができる。
【0006】
このように、従来の戸板取付具には、作業上及び構造上の問題点があり、改善が望まれていた。そこで、戸板への取付は、ハンマーによる打ち込みや接着剤を不要として容易にし、施工現場で簡単かつ確実に各戸板に取り付けることのできる戸板取付具を開発するため、検討した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
検討の結果開発したものが、建物の開口部へ開閉自在に取り付ける戸板の上端面に一体に取り付ける取付部と、下面から下方に向けて突設した旋回ピンを前記取付部に枢着し、建物の開口部上縁に固着したガイドレールへ下方から嵌入する凸部材とからなる戸板取付具において、取付部は旋回ピンが貫通する深さで穿孔した軸孔にキー溝を刻設し、旋回ピンは軸孔より深い位置の側面から係止ピンを突出してなり、キー溝及び係止ピンは戸板の開閉操作に従う旋回ピンの通常旋回範囲外で水平位置を一致し、軸孔に旋回ピンを抜差自在となる位置関係にしたことを特徴とする戸板取付具である。
【0008】
本発明の戸板取付具は、戸板の上端面に一体に取り付ける取付部に枢着する旋回ピンを介して凸部材を旋回自在に戸板に取り付ける。凸部材は、旋回ピンを上方から下方に向けて前記取付部に差し込んだ状態で、建物の開口部上縁に固着したガイドレールへ下方から嵌入するので、戸板の上端面から容易に離脱することがない。
【0009】
取付部は、予め旋回ピンが貫通する深さで穿孔した軸孔にキー溝を刻設した構造を有し、この取付部を戸板の上端面へ一体に取り付けることで、抜止状態で旋回ピンを差し込む軸孔構造を戸板の上端面に容易に実現し、上端面に対する加工の手間を低減する。
【0010】
ここで、前記キー溝と係止ピンとが戸板の開閉操作に従う旋回ピンの通常旋回範囲外で一致する位置関係であれば、戸板の通常使用時には、旋回ピンが軸孔から不用意に離脱する虞を防止できる。戸板取付具を戸板に取り付ける際には、旋回ピンの旋回範囲に制約がないため、前記のようなキー溝及び係止ピンの位置関係でも、軸孔へ旋回ピンを差し込むことは容易であるため、戸板取付具を戸板へ容易に取り付ける利便性は損ねない。
【0011】
凸部材は、上面から上方に向けて一対の凸突起を突設してなり、両凸突起を同時にガイドレールへ嵌入することにより、各凸突起が互いに旋回を規制することでガイドレールに対する嵌入向きを一義的に定めた構成とする。また、凸部材は、ガイドレールへの嵌入部位から水平方向に進退する脱落防止材を前記嵌入部位に設けてなり、該嵌入部位をガイドレールに嵌入した状態で脱落防止材を進出させ、該脱落防止材をガイドレールの下縁フランジに係合することにより、凸部材がガイドレールからの脱落を防止すると好ましい。
【0012】
より具体的には、凸部材は、上面から上方に向けてガイドレールへの嵌入部位である一対の凸突起を突設してなり、脱落防止材は前記一対の凸突起の間から水平方向に進退させるとよい。前記脱落防止材は、移動片及び係合片からなる断面L字状板材であり、凸部材へ差し込んだ調整ネジに前記移動片を螺合し、係合片を該凸部材から水平方向に突出した構造を例示できる。
【0013】
また、凸部材は、下面と取付部との間に弾支部材を介装してなり、該弾支部材の復元力により戸板の上端面に対して上方へ付勢して弾支するとよい。弾支部材としてはコイルスプリングを例示できる。前記コイルスプリングは、凸部材の下面から突設する旋回ピンに遊嵌すると、コイルスプリングの特別な保持手段が不要になると共に、脱落する虞をなくすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は戸板取付具1を取り付けた固定側の戸板2と移動側の戸板3とからなるインナーセット形の折戸4を建物の開口部5に取りつけた扉開閉装置の側面図、図2は同扉開閉装置の折戸4を閉じた状態を表した平面図、図3は同扉開閉装置の折戸4を開いた状態の上端面6側を表した平面図、図4は同扉開閉装置の折戸4を開いた状態の下端面7側を表した平面図、図5は固定側の戸板2に取り付けた戸板取付具1の正面図、図6は戸板取付具1の戸板2,3に対する取付関係を表した分解斜視図、図7は戸板2,3の開閉操作と旋回ピン10との関係(a)折戸4閉鎖時及び(b)折戸4開放時それぞれを表した図8中A−A断面図、図8はガイドレール9に戸板取付具1の凸部材8を嵌入させた状態を表した断面図であり、図9はガイドレール9に戸板取付具1の凸部材8から脱落防止材31を突出させた状態を表した断面図である。
【0015】
本例の扉開閉装置は、図1〜図4に見られるように、屈曲関係で連結した固定側の戸板2と移動側の戸板3とからなるインナーセット形の折戸4を建物の開口部5に取り付けた構成である。本例では、開口部5上縁にのみガイドレール9を設け、開口部5下端縁は床面12のままにしている。
【0016】
固定側の戸板2は、図4及び図5に見られるように、ガイドレール9に締着した固着補助具17を、上端面6側に位置する凸部材8に被せて拘束し、下端面7から下向きに突設した支持ピン13を、開口部5下縁に固着する旋回受具15で軸支してガイドレール9に沿った移動を拘束し、旋回のみする。
【0017】
旋回ピン10と同軸に位置する凸部材8は、図3に見られるように、凸突起30,30を同時にガイドレール9へ嵌入し、各凸突起30,30が互いに旋回を規制することでガイドレール9に対する凸部材8の嵌入向きをガイドレール9に対して一義的に定める。これにより、移動側の戸板3は、ガイドレール9に沿って移動しながら旋回ピン10を中心に旋回する。
【0018】
こうして、本例の扉開閉装置は、固定側及び移動側の戸板2,3がガイドレール9に傾倒を防止された状態で屈曲しながら開閉し、折戸4全体としては固定側の戸板2の旋回受具15で支持された構成になっている。
【0019】
本例のインナーセット形折戸4用の戸板取付具1は、図1〜3に見られるように、目隠し用の框16を設けることにより、ガイドレール9及び凸部材8が前記框16でほとんど隠すことができる。この戸板取付具1は、図6に見られるように、各戸板2,3の角部上端面へ一体に嵌合する取付部18と、各戸板2,3の上端面6に対して枢着する旋回ピン10を下面から下方に向けて突設し、上面から上方に向けて一対の凸突起30,30を突設した凸部材8とから構成している。
【0020】
本例の取付部18は、旋回ピン10が貫通する深さで軸孔20を穿孔した樹脂製ブロック体で、戸板2,3内にある鋼鈑の突き合わせリブ21に設けた切欠22と係合する差し込み溝24内の係合突起25により上端面6からの抜け止めを図っている。図示は省略するが、上端面6を塞ぐ型材(図9参照)の下面側に潜り込む突片を、隣接する取付部18の側面から突設して押さえ込む構造にしておくとより確実な抜け止めが図られる。
【0021】
軸孔20には、点対称位置に一対のキー溝19,19を刻設しており、軸孔20下端に対して軸孔20断面と同形状の挿通孔26を設けた金属製抜止板27を嵌め込んでいる。また、旋回ピン10と一体に昇降する凸部材8の下降代を確保するための窪み23を上面に形成している。
【0022】
金属製抜止板27は、旋回ピン10の係止ピン28との擦れ合いによる摩耗や、旋回ピン10に引き抜き荷重が掛かった際の係止ピン28による破損がなく、前記係止ピン28との係合を安定して保つことができる。実際には、旋回ピン10はガイドレール9に嵌入した凸部材8によって常に下方に向けて押さえ込まれているため、係止ピン28が金属製抜止板27に擦れ合う機会は少ない(図9中、金属製抜止板27と係止ピン28との隙間を参照)。
【0023】
凸部材8は、下面から下方に向けて旋回ピン10を垂下し、上面から上方に向けて凸突起30,30を突設した外形略直方体状の樹脂ブロックからなる。
【0024】
旋回ピン10は、取付部18に穿孔した軸孔20より深い位置(正確には軸孔20及び金属製抜止板27の厚みの合計より深い位置)に係止ピン28を貫通させ、側面から係止ピン28の両端を突出させている。本例は、旋回ピン10に遊嵌したコイルスプリング29を、取付部18の窪み23との間に介装することで、凸部材8全体を上方へ付勢状態で弾支している。
【0025】
旋回ピン10は、各戸板2,3に直接穿孔した軸孔に差し込んでもよいが、戸板取付具1の各戸板2,3に対する取付を担う軸孔に対する旋回ピン10の抜け止めを図ることが難しい。そこで、各戸板2,3の角部上端面へ一体に嵌合する取付部18にキー溝19を有する軸孔20を穿孔することで、戸板2,3の上端面に容易にキー溝19,19付きの軸孔20を設けることができるようにしている。
【0026】
本例の凸部材8は、上面に設けた凸突起30,30を同時にガイドレール9へ嵌入することにより、各凸突起30,30が互いに旋回を規制することでガイドレール9に対する嵌入向きを一義的に定めている。
【0027】
ガイドレール9へ嵌入する一対の凸突起30,30は、凸部材8の上面へ一体に形成しており、凸部材8と共に昇降する。脱落防止材31は、移動片32及び係合片33からなる断面L字状金属片で、凸部材8へ水平方向に差し込んだ調整ネジ34に移動片を螺合し、係合片33を凸突起30,30間から水平方向に突出可能にしている。
【0028】
戸板取付具1は、各戸板2,3の上端面6に嵌合した取付部18に対して、前記旋回ピン10及び凸部材8が一体に旋回する。また、凸部材8の昇降軌道は軸孔20に差し込む旋回ピン10によって規制されるため、全体として簡素な構成になっている。
【0029】
本発明の特徴は、軸孔20に旋回ピン10を抜止状態で差し込むだけで、各戸板2,3の上端面6に戸板取付具1を取り付けることができる点にある。このため、取付に際しては軸孔20に対して旋回ピン10が抜き差し自在で、通常の扉開閉装置使用時には軸孔20に対して旋回ピン10が抜止状態にある必要がある。具体的には、軸孔20に刻設したキー溝19と旋回ピン10から突出する係止ピン28との水平面内における位置関係を特定して、前記取付及び抜止の選択を実現する。
【0030】
戸板取付具1の凸部材8は、ガイドレール9に一対の凸突起30,30により回転不能に嵌入するから、ガイドレール9に対して向きを固定することになる。このため、折戸4の開閉操作により各戸板2,3を折り畳むと、凸部材8に対して各戸板2,3の向きが変化し、凸部材8に従う旋回ピン10は戸板2,3に従う取付部18の軸孔20に対して旋回する。この戸板2,3の開閉操作に従う旋回ピン10の軸孔20に対する通常旋回範囲は、戸板2,3の向きの変化から、およそ0度(各戸板2,3が直線状に並ぶ閉状態)〜90度(各戸板2,3を折り畳んだ開状態)である。
【0031】
そこで、本例のキー溝19と係止ピン28とは、通常旋回範囲外である135度(凸部材8と戸板2,3との開度135度)の位置関係で一致し、軸孔20に対して旋回ピン10は抜き差し自在となる。これにより、戸板2,3の開閉操作に従う旋回ピン10の通常旋回範囲(0〜90度)では、図7(a)及び図7(b)に見られるように、キー溝19と係止ピン28とが一致することはなく、抜け止めを図ることができる。
【0032】
折戸4全体は、固定側の戸板2の下端面7に突設した支持ピン13を、開口部5下縁に固着した旋回受具15で軸支しており、戸板取付具1は折戸4の開閉に際して戸板2,3が傾倒し、開口部5から逸脱しないようにする働きが主であるため、キー溝19から外れた位置における取付部18への係止ピン28の係合だけであっても、戸板2,3に対する戸板取付具1の取付強度に問題はない。
【0033】
戸板取付具1の取付を終えた各戸板2,3は、まず下端面7の支持ピン13を開口部5下縁の旋回受具15に軸支させ、続いて凸部材8の凸突起30,30をガイドレール9に向けて嵌入するように引き起こすだけで、開口部5に対して組み付けることができる。コイルスプリング29により上方へ付勢して弾支した凸部材8は、図8に見られるように、コイルスプリング29を圧縮するように下方に向けて押さえることで下降し、框16の邪魔になることはなく、ガイドレール9の直下に持って来ることができる。
【0034】
ここで、コイルスプリング29により上方へ付勢して弾支した凸部材8は、常態として凸突起30,30を突出させ、そのままではガイドレール9に嵌入できないが、図8に見られるように、凸部材8を作業者の手によって押し下げることで凸突起30,30をガイドレール9直下にまで持っていき、そのまま凸突起30,30を押し下げていた負荷を外すことで、自律的に凸部材8が復帰して凸突起30,30をガイドレール9に嵌入できる(図9参照)。
【0035】
凸部材8は、コイルスプリング29の付勢により上方に向けて付勢されており、ガイドレール9の下縁フランジ35に凸突起30以外の前後の部位を当接する。このため、戸板2の下端面7(旋回受具15)側での高さ調整による凸部材8のガイドレール9に対する嵌入量調整を必要としない。固定側の戸板2側の凸部材8は、図5から明らかなように、凸突起30,30のガイドレール9への嵌入に加え、固着補助具17への嵌入によって左右位置も規制される。なお、固着補助具17の記載は図5のみとし他図では省略している。
【0036】
こうして凸部材8の凸突起30,30をガイドレール9に嵌入できれば、開口部5への戸板2,3の取付は完了する。本発明では、更に戸板2,3の取付安定性を確保するため、ガイドレール9に嵌入した凸突起30,30からガイドレール9内に設けた引っ掛かりに向けて脱落防止材31を突出させる。
【0037】
本例の場合、調整ネジ34は凸部材8に対して位置固定状態に差し込んでいるだけなので、この調整ネジ34を右に回すと調整ネジ34に螺合した脱落防止材31が相対的に移動して(図9中右方向)、ガイドレール9の下縁フランジ35に向けて凸突起30,30から係合片33を突出させ、下縁フランジ35の上方に位置させることができる。
【0038】
凸部材8は、ガイドレール9の下縁フランジ35の先端に当接して前後に位置規制されているため、係合片33を突出させた脱落防止材31の移動に関する自由度は低く、下縁フランジ35との係合関係は解除されないので、通常使用でガイドレール9から凸部材8が抜け落ちて戸板2,3が外れる虞がなくなる。
【0039】
開き戸の扉開閉装置を構成するには、上述の例(図1以下参照)と全く同じ構造の戸板取付具1を戸板2の上端面6側の側端部に枢着する。戸板2は、図5に見られるように、戸板取付具1の凸部材8を、前記ガイドレール9に締着した固着補助具17に嵌入して拘束し、下端面から突設した支持ピン13を開口部5側縁下端位置に固着する旋回受具15により軸支して取り付けて、旋回可能にする。すなわち、上述の折戸の扉開閉装置の例の移動側の戸板3を廃して固定側の戸板2のみの構成とし、固定側の戸板2は上述の折戸の扉開閉装置の例と全く同じ構造にすればよい。
【0040】
これは、折戸及び開き戸の違いなく、部材を共通化できることを意味する。これにより、製品コストを引き下げることができるほか、同一建物内で折戸と開き戸を建て付ける場合の部材管理や取り付けの手間を大幅に減らすことが可能となる。
【0041】
【発明の効果】
本発明により、戸板への取付に際しては工具を不要とするほどに取付作業を容易にし、施工現場で簡単に戸板に取り付けることのできる戸板取付具を提供できるようになる。これは、通常旋回範囲外でのみ戸板側の軸孔へ抜き差し自在な旋回ピンと取付部の構成により得られる効果である。
【0042】
作業上の改善点として、本発明の戸板取付具は、ハンマーによる打ち込み作業を必要とすることなく戸板に取り付けることができ、施工現場での取付作業を可能とする。特に、取扱いや保管管理が難しく作業環境を悪化させてしまう接着剤を使用しなくても取付作業ができる利点がある。
【0043】
構造上の改善点として、本発明の戸板取付具は、輸送時において戸板から凸部材及び旋回ピンが突出しない利点がある。凸部材及び旋回ピンは、施工現場で取り付けるので、輸送及び梱包効率を高めることができる。また、従来のように輸送中に戸板取付具が損傷する心配をしなくてよくなる。このように、本発明の戸板取付具は、作業上及び構造上の改善点をもたらす効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】戸板取付具を取り付けた固定側の戸板と移動側の戸板とからなるインナーセット形の折戸を建物の開口部に取りつけた扉開閉装置の側面図である。
【図2】同扉開閉装置の折戸を閉じた状態を表した平面図である。
【図3】同扉開閉装置の折戸を開いた状態の上端面側を表した平面図である。
【図4】同扉開閉装置の折戸を開いた状態の下端面側を表した平面図である。
【図5】固定側の戸板に取り付けた戸板取付具の正面図である。
【図6】戸板取付具の戸板に対する取付関係を表した分解斜視図である。
【図7】戸板の開閉操作と旋回ピンとの関係(a)折戸閉鎖時及び(b)折戸開放時それぞれを表した図8中A−A断面図である。
【図8】ガイドレールに戸板取付具の凸部材を嵌入させた状態を表した断面図である。
【図9】ガイドレールに戸板取付具の凸部材から脱落防止材を突出させた状態を表した断面図である。
【符号の説明】
1 戸板取付具
2 固定側の戸板
3 移動側の戸板
5 建物の開口部
6 戸板の上端面
8 凸部材
9 ガイドレール
10 旋回ピン
11 脱落防止材
18 取付部
19 キー溝
20 軸孔
29 コイルスプリング
30 凸突起
31 脱落防止材

Claims (6)

  1. 建物の開口部へ開閉自在に取り付ける戸板の上端面に一体に取り付ける取付部と、下面から下方に向けて突設した旋回ピンを前記取付部に枢着し、建物の開口部上縁に固着したガイドレールへ下方から嵌入する凸部材とからなる戸板取付具において、取付部は旋回ピンが貫通する深さで穿孔した軸孔にキー溝を刻設し、旋回ピンは軸孔より深い位置の側面から係止ピンを突出してなり、キー溝及び係止ピンは戸板の開閉操作に従う旋回ピンの通常旋回範囲外で水平位置を一致し、軸孔に旋回ピンを抜差自在となる位置関係にしたことを特徴とする戸板取付具。
  2. 凸部材は、上面から上方に向けて一対の凸突起を突設してなり、両凸突起を同時にガイドレールへ嵌入することにより、各凸突起が互いに旋回を規制することでガイドレールに対する嵌入向きを一義的に定めた請求項1記載の戸板取付具。
  3. 凸部材は、ガイドレールへの嵌入部位から水平方向に進退する脱落防止材を前記嵌入部位に設けてなり、該嵌入部位をガイドレールに嵌入した状態で脱落防止材を進出させ、該脱落防止材をガイドレールの下縁フランジに係合することにより、凸部材がガイドレールから脱落することを防止した請求項1記載の戸板取付具。
  4. 凸部材は、上面から上方に向けてガイドレールへの嵌入部位である一対の凸突起を突設してなり、脱落防止材は前記一対の凸突起の間から水平方向に進退させる請求項3記載の戸板取付具。
  5. 脱落防止材は、移動片及び係合片からなる断面L字状板材であり、凸部材へ差し込んだ調整ネジに前記移動片を螺合し、係合片を該凸部材から水平方向に突出してなる請求項3記載の戸板取付具。
  6. 凸部材は、下面と取付部との間に弾支部材を介装してなり、該弾支部材の復元力により戸板の上端面に対して上方へ付勢して弾支した請求項1記載の戸板取付具。
JP2003149695A 2003-05-27 2003-05-27 戸板取付具 Expired - Fee Related JP4272923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149695A JP4272923B2 (ja) 2003-05-27 2003-05-27 戸板取付具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003149695A JP4272923B2 (ja) 2003-05-27 2003-05-27 戸板取付具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004353199A JP2004353199A (ja) 2004-12-16
JP4272923B2 true JP4272923B2 (ja) 2009-06-03

Family

ID=34045725

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003149695A Expired - Fee Related JP4272923B2 (ja) 2003-05-27 2003-05-27 戸板取付具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4272923B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4866157B2 (ja) * 2006-06-16 2012-02-01 オーエム機器株式会社 移動側戸板の移動ガイド部材
JP4542526B2 (ja) * 2006-06-20 2010-09-15 大建工業株式会社 扉の軸受部材およびこれを用いた扉の軸受構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004353199A (ja) 2004-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5572613B2 (ja) 回動式扉非常解錠システム
JP4272923B2 (ja) 戸板取付具
JP4570426B2 (ja) 戸板取付具
JP4083602B2 (ja) 戸板取付具
JP4844545B2 (ja) 開き戸
JP4625122B2 (ja) 戸当り
JP5570885B2 (ja) ドア装置のリフォームにおけるドア枠構造
JP3119790B2 (ja) 両開戸の施錠装置
KR102523293B1 (ko) 창호용 크리센트
JPH11101047A (ja) 戸の振止め装置
JPH0233571Y2 (ja)
JP3504987B2 (ja) 開閉体取付装置
JP3520493B2 (ja) 折戸用錠装置
JP3690700B2 (ja) 家具類における扉の蝶番装置
JP7197133B2 (ja) 開き扉の施解錠機構
JP2520300B2 (ja) 左右両開扉装置
JP4198382B2 (ja) グレモン錠
JPH0932371A (ja) 引戸調整用受け装置
JP3729761B2 (ja) 引戸構造の収納体
JPH09195596A (ja) ドア類の落し棒装置
JPH1162365A (ja) 吊戸の吊垂移動装置
JP2009062750A (ja) 扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉
JP2008208524A (ja) 建具用ロック具及びこれを利用した開閉体錠
JP3517633B2 (ja) 折 戸
EP0854258A1 (en) Door handle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090123

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090203

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090302

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4272923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120306

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130306

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140306

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees