JP4270863B2 - 車載映像音響システム - Google Patents
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Description
【0001】
この発明は、自動車内で映像や音声メディアを楽しむエンターテインメントシステムに係り、特に運転者(助手席同乗者を含む)と後席同乗者が各種の映像音響機器をそれぞれの好みに応じて使い分けることができる車載映像音響システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
図1は従来の車載音響システムの回路構成を示すブロック図である。この装置は、自動車の室内で運転者と後席同乗者がオーディオやビデオ視聴を楽しめるリアエンターテインメントシステムと呼ばれるものである。この種のシステムについては米国特許第5,661,811号にも記載されている。
【0003】
図において、51はFM/AMチューナ、52はカセットテーププレーヤ、53はCDあるいはMDプレーヤを示す。21,22はこれらの音響機器51,52,53から再生される音声信号を選択するための音声選択回路である。6a,6bは運転席や助手席の斜め前方に配置された前席スピーカで、音声選択回路21の出力再生音声信号が音量調整器23、アンプ42を介して入力される。7a,7bは後席スピーカで、音声選択回路22の出力再生音声信号がアンプ43、音声信号切替回路20を介して入力されるようになっている。また、音声信号切替回路20の切り替え出力が二人分のヘッドホン8a,8bへ入力されるようになっている。5はマイクロコンピュータで、後席コントローラ9および前席コントローラ41から出される指示信号に応答して制御信号を出力し、ライン25,26,27を通して音声選択回路21,22および音声切替回路20の切り替え動作を制御する。
【0004】
次に操作に伴う動作について説明する。
今、運転者が前席コントローラ41を操作して、音声選択回路21,22および音声切替回路20が図1の状態に選択され、FM/AMチューナ51の再生信号が出力されるようになっているものとする。運転者は、音量調整器23,24により前席スピーカ6a,6bと後席スピーカ7a,7bの音量調整を行う。前席スピーカ6a,6bがアンプ42の出力によりドライブされ、また後席スピーカ7a,7bがアンプ43の出力によってドライブされる。これらのスピーカ6a,6b,7a,7bの再生音を運転者は聴くことができる。
【0005】
ここで、後席同乗者がいて、運転者の選択したもの(現在はFM/AMチューナ51)と異なる音響機器の音声を独立して聴く場合には、手元に設置された後席コントローラ9を使いマイクロコンピュータ5に指示信号を送る。すると、マイクロコンピュータ5から破線で示す信号ライン26を通して送られる制御信号に応答して音声選択回路22は後席同乗者が希望する音響機器51,52,53の再生音声信号の一つを選択する。また、マイクロコンピュータ5から信号ライン27を介して送られる別の制御信号に応答して、音声信号切替回路20が出力を後席スピーカ7a,7b側からヘッドホン8a,8b側に出力するよう切り替える。したがって、選択された音響機器の再生音声信号はアンプ43で増幅され、調整器(図示せず)により音量調整された後、ヘッドホン8a,8bに入力されて再生音となる。
【0006】
今述べてきた状態では、音声選択回路21は運転者が選択したままの状態であって切り替えられていないから、運転者は前席スピーカ6a,6bからの音声だけを聴くことになる。また、後席同乗者はヘッドホン8a,8bにより自らが選んだ音声を聞くことになる。したがって、運転者と後席同乗者は互いの再声音で干渉されることが無く、それぞれが音響メディアの再生音を楽しむことができる。
【0007】
以上のように構成された従来の車載音響装置では、後席同乗者は、ヘッドホンで自ら選択したオーディオを楽しんでいる間、耳がヘッドホンにより占拠されており、自動車走行中に受ける緊急警報などの外来音に対しては感覚低下を起こすことになる。特に、運転者が後席同乗者と何らかのコミュニケーションをとる必要性が生じた場合には、対話上で支障をきたすという問題があった。
【0008】
また、DVDプレーヤのような映像信号を後席に設けた映像ディスプレーで視聴できる車載映像音響システムにおいても、付随する音声はヘッドホンで聴くために、上述したものと同様の問題があった。
【0009】
また、前席側に設置された音響機器からヘッドホンへ送信するケーブルを車室内に引き回しているため、装置設置上および取り扱い上の自由度が制約されるという問題があった。
【0010】
さらにまた、後席同乗者がヘッドホンで音声を楽しんでいる時には後席のスピーカはドライブされないため、運転席側における音場再生が不完全になるという問題があった。
【0011】
この発明は以上のような課題を解決するためになされたもので、運転者と後席同乗者とのコミュニケーションを容易にする車載映像音響システム(映像と音声を扱うシステムおよび音声のみを扱うシステムを総称して以下「車載映像音響システム」と呼ぶ)を得ることを目的とする。
【0012】
また、この発明は映像再生を伴うシステムにおいて、ケーブルの車室内配線を削減し、設置上の自由度を高め、後席同乗者による使い勝手を高める車載映像音響システムを得ることを目的とする。
【0013】
さらに、この発明は後席同乗者のみならず、運転者にとっても常に良質の音場再生を実現する車載映像音響システムを得ることを目的とする。
【発明の開示】
【0017】
この発明に係る車載映像音響システムは、複数の映像音響機器と、これらの映像音響機器からの再生音声を出力する前席スピーカおよび後席スピーカと、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の一つからの再生音声を独立して出力する後席同乗者用のヘッドホンとを備えた車載映像音響システムにおいて、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を取り出す制御手段と、ハンズフリー自動車電話装置と、制御信号に応答してヘッドホンの入力信号を映像音響機器の再生音声信号からハンズフリー自動車電話装置の送話マイクロホン信号に一時的に切り替える第1の音声信号切替手段とを設けるようにしたものである。
このことによって、ハンズフリー自動車電話装置の送話マイクロホンから運転者の声を後席同乗者のヘッドホンに伝えるようにしたので、より一層運転者と後席同乗者とのコミュニケーションを図ることができる効果がある。
【0018】
この発明に係る車載映像音響システムは、送話マイクロホン信号の話中状態に応答して制御手段の第1の制御信号が話中期間に渡って送話マイクロホン信号に切り替えた状態を維持するように第1の音声信号切替手段に与えられるようにしたものである。
このことによって、元の制御信号の期間が終了しても運転者の話が途絶えるようなことがなく、また操作手段から運転者が手を放すことができるので運転に支障を及ぼさないという効果がある。
【0019】
この発明に係る車載映像音響システムは、複数の映像音響機器と、運転者が映像音響機器の再生音声信号の一つを選択して前席スピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器から再生映像信号の一つを出力する映像選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器の再生音声信号の一つまたは映像選択手段が出力する再生映像信号に付随した再生音声信号を取り出す第2の音声選択手段と、運転者の近傍に設けられ前記運転者による操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を取り出す制御手段と、第1の制御信号に応答して第2の音声選択手段により選択された再生音声信号を一時的に減衰させる第1の信号減衰手段と、この第1の信号減衰手段の出力音声信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調音声信号を後席同乗者用のヘッドホンへ出力する音声信号送受信手段と、映像選択手段の出力映像信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調映像信号を後席同乗者用のディスプレーに出力する映像信号送受信手段とを備えるようにしたものである。
このことによって、運転者から後席同乗者へのコミュニケーションの課題解決は勿論のこと、映像音響機器の再生音声信号と再生映像信号を光あるいは電波に変えて送信するようにしたので、ケーブルとその敷設の手間が省けると共に、後席同乗者が配線に拘束されることがなく使い勝手の良いシステムとすることができる効果がある。
【0020】
この発明に係る車載映像音響システムは、第1の音声選択手段が後席スピーカへ出力する再生音声信号の供給路に第1の制御信号に応答して再生音声信号を減衰させる第2の信号減衰手段を設けるようにしたものである。
このことによって、運転者から後席同乗者へのコミュニケーション時にヘッドホンと共に後席スピーカ音も減衰されるので、後席同乗者は周囲音の影響を受けにくくなり、運転者の呼びかけに対して、より一層感知し易くできる効果がある。また、加えて映像音響機器の再生音声信号と再生映像信号を光あるいは電波に変えて送信するようにしたので、ケーブル敷設が不要となるばかりでなく、後席同乗者にとって使い勝手の良いシステムとすることができる効果がある。
【0021】
この発明に係る車載映像音響システムは、複数の映像音響機器と、運転者が映像音響機器の再生音声信号の一つを選択して前席スピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器からの再生映像信号の一つを出力する後席同乗者用のディスプレーへ出力する映像選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器の再生音声信号の一つまたは映像選択手段が出力する再生映像信号に付随した再生音声信号を取り出し後席同乗者用のヘッドホンへ出力する第2の音声選択手段と、所定のガイダンス音信号および/もしくは所定のガイダンス映像信号を発生するガイダンス映像音響信号発生手段と、運転者の近傍に設けられ前記運転者による操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を出力する制御手段と、第1の制御信号に応答して第2の音声選択手段により選択された再生音声信号の代わりにガイダンス音信号を一時的に選択しヘッドホンへ出力する音声信号切替手段および/もしくは第1の制御信号に応答して映像選択手段により選択された再生映像信号の代わりにガイダンス映像信号を一時的に選択しディスプレーへ出力する映像信号切替手段とを備えるようにしたものである。
このことによって、ヘッドホンによる音声およびディスプレーによる映像のいずれか一方または両方でガイダンスを行えるため、運転者によるコミュニケーションのための伝達意図を明確に伝えることができる効果がある。
【0022】
この発明に係る車載映像音響システムは、複数の映像音響機器と、運転者が映像音響機器の再生音声信号の一つを選択してスピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器からの再生映像信号の一つを出力する映像選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した映像音響機器の再生音声信号の一つまたは映像選択手段が出力する再生映像信号に付随した再生音声信号を出力する第2の音声選択手段と、所定のガイダンス音信号およびガイダンス映像信号を発生するガイダンス映像音響信号発生手段と、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を出力する制御手段と、第1の制御信号に応答して第2の音声選択手段により選択された再生音声信号の代わりにガイダンス音信号を一時的に出力する第1の音声信号切替手段と、制御信号に応答して映像選択手段により選択された再生映像信号の代わりにガイダンス映像信号を一時的に選択する映像信号切替手段と、第1の音声信号切替手段の出力音声信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調音声信号を後席同乗者用のヘッドホンへ出力する音声信号送受信手段と、映像信号切替手段の出力映像信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調映像信号を後席同乗者用のディスプレーに出力する映像信号送受信手段とを備えるようにしたものである。
このことによって、視覚と聴覚に訴えるガイダンスを行えるため、運転者によるコミュニケーションのための伝達意図を確実に伝える効果があるばかりでなく、加えて映像音響機器の再生音声信号、再生映像信号、ガイダンス音信号およびガイダンス映像信号を光あるいは電波に変えて送信するので、ケーブル敷設が不要となり、後席同乗者にとって利便性を高めたシステムとすることができる効果がある。
【0023】
この発明に係る車載映像音響システムは、複数の映像音響機器と、これらの映像音響機器からの再生音声を出力する前席スピーカおよび後席スピーカと、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の一つからの再生音声を独立して出力する後席同乗者用のヘッドホンとを備えた車載映像音響システムにおいて、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段を操作することにより第1の時間T1、第2の時間T1+T2および第1の時間の経過後に発生する第3の時間T2を持つ各制御信号を取り出す制御手段と、後席同乗者により選択された映像音響機器の再生音声信号を圧縮符号化する圧縮符号化手段と、圧縮符号化された音声信号を第2の時間T1+T2の制御信号に応答して記録する音声信号記録手段と、この音声信号記録手段から圧縮符号化された音声信号を第3の時間T2の制御信号に応答して高速で読み出し復号化して高速音声信号を出力する復号化手段と、第3の時間T2の制御信号に応答して映像音響機器の再生音声信号の代わりに高速音声信号を出力する第3の音声信号切替手段と、第1の時間T1の制御信号に応答して前記ヘッドホンの入力として送られる第3の音声信号切替手段の出力信号を減衰させる第1の信号減衰手段とを設け、第3の時間T2を、復号化された高速音声信号の内容が映像音響機器の再生音声信号の現在内容に実質的に追いつく時間に設定するようにしたものである。
このことによって、記録された圧縮信号を高速読み出しして補完するので放送音声を欠落なく受聴でき、放送内容の聞き漏らしを防止できる効果がある。
【0026】
この発明に係る車載映像音響システムは、第1の制御信号に応答して第1の音声信号切替手段がヘッドホンの入力信号を映像音響機器の再生音声信号からハンズフリー自動車電話装置の送話マイクロホン信号に一時的に切り替えて出力し、制御手段はヘッドホンの入力信号が映像音響機器から取り出されている状態を検出して前記ヘッドホンの使用期間に渡って第2の制御信号を取り出し、後席スピーカに与えるために映像音響機器の一つから取り出される再生音声信号に所定の周波数スペクトラムの変化を与える適応フィルタと信号減衰器からなる音場設定手段と、第2の制御信号に応答して前記後席スピーカに与えている映像音響機器の再生音声信号の直接出力を音場設定手段の出力信号に切り替えて後席スピーカに供給する第4の音声信号切替手段とを設けるようにしたものである。
このことによって、運転者が後席同乗者に伝えたいことがある時に、ハンズフリー自動車電話装置の送話マイクロホンから運転者の声を後席同乗者のヘッドホンに伝えるようにしたので、より一層運転者と後席同乗者とのコミュニケーションを図ることができる効果がある。加えて、音場設定手段により後席スピーカのドライブ信号について中音域成分を抑制できるので、ヘッドホン利用時の後席同乗者への影響を小さくでき、一方運転者においても適した音質を得ることができる効果がある。また、対話の妨げとなる周波数成分を抑えているので、運転者が後席同乗者とコミュニケーションを行っている間でも後席スピーカの再生音が後席同乗者に影響を極力及ぼさないようにすることができる効果がある。
【0027】
この発明に係る車載映像音響システムは、第1の制御信号に応答して第1の音声信号切替手段が再生音声信号の代わりにガイダンス音信号を一時的に選択し後席同乗者用のヘッドホンへ出力すると同時に映像信号切替手段が再生映像信号の代わりにガイダンス映像信号を一時的に選択し後席同乗者用のディスプレーに出力し、制御手段はヘッドホンの入力信号が映像音響機器から出力されている状態を検出してヘッドホンの使用期間に渡って第2の制御信号を出力し、後席スピーカに与えるために映像音響機器の一つから出力される再生音声信号に所定の周波数スペクトラムの変化を与える適応フィルタと信号減衰器からなる音場設定手段と、第2の制御信号に応答して前記後席スピーカに与えている映像音響機器の再生音声信号の直接出力を音場設定手段の出力信号に切り替えて後席スピーカに供給する第4の音声信号切替手段とを設けるようにしたものである。
このことによって、ヘッドホンによる音声とディスプレーによる映像とでガイダンスを行えるため、運転者によるコミュニケーションのための伝達意図を確実に伝えることができる効果がある。加えて、音場設定手段により後席スピーカのドライブ信号について中音域成分を抑制できるので、ヘッドホン利用時の後席同乗者への影響を小さくでき、一方運転者においても適した音質を得ることができる効果がある。また、対話の妨げとなる周波数成分を抑えているので、運転者が後席同乗者とコミュニケーションを行っている間でも後席スピーカの再生音が後席同乗者に影響を極力及ぼさないようにすることができる効果がある。
【0029】
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための最良の形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図2には、この発明の車載映像音響システムに係る実施の形態1乃至4および8を説明するための自動車内の配置概念が示される。図において、1は自動車本体、2は運転者、3は後席同乗者である。4は車載映像音響システムのメインコンポーネントで、内部にはFM/AMチューナ、カセットテーププレーヤ、MDプレーヤ、ソリッドプレーヤ、DVDプレーヤ、TVチューナ等の適宜複数個の映像音響機器類、これらを再生するために選択する選択回路類、その他必要な機能回路等が収納されているものである。6a,6bは車室内前席側に設置された左右対の前席スピーカ、7a,7bは同じく後席側に設置された後席スピーカ、8a,8bは後席同乗者が使用するヘッドホンである。9は後席同乗者が映像音響機器を独立して操作するための後席コントローラ、41は運転者や助手席同乗者が操作する前席コントローラまたはメインコンポーネント4の前面操作パネルである。また10は運転者2の近傍に設けられた操作手段で、この発明の構成要素の一つにあたる。
【0030】
このような車載映像音響システムにおいて、運転者2は前席コントローラ41を操作して映像音響機器を利用する。例えば、FM/AMチューナを聴いたり、DVDオーディオを聞いたりする。一方、後席同乗者3は後席コントローラ9を使用して、必要ならば、運転者2が聴いている音源(今、FMラジオ)とは異なる音源、例えばカセットテーププレーヤからの再生音を聴くことができる。ただし、この時の後席同乗者3は選択した映像音響機器の再生音をヘッドホン8a,8bでのみ聞くことになる。
【0031】
図3には、この発明の実施の形態1にかかる回路構成が示される。図において、図1および図2と同じ部分には同一符号を付して示す。40はメインコンポーネント4内の各種映像音響機器類とその選択回路類をまとめて表す映像音響装置で、前席スピーカ6a,6b、後席スピーカ7a,7bおよび後席用のヘッドホン8a,8bに与える再生音声信号を選択して取り出す信号源である。マイクロコンピュータ5は、コントローラ9,41および操作手段10からの指示信号を受け、映像音響装置40を制御したり信号減衰器12を働かせる制御信号類を作り出す制御手段を構成する。信号減衰器12は後席用のヘッドホン8a,8bに入力される再生音声信号を後述の動作で減衰させる第1の信号減衰手段を形成している。アンプ42は前席スピーカ6a,6bに、アンプ43は後席スピーカ7a,7bに、またアンプ44はヘッドホン8a,8bにそれぞれ再生音声信号を与えてドライブする。
【0032】
図3の回路動作を説明する。マイクロコンピュータ5は、前席コントローラ41の操作による指示信号を受けると、破線で示す信号ライン250を通して音声選択信号をブロック40に送る。すると、映像音響装置40内の映像音響機器から選択された再生音声信号が前席スピーカ6a,6b、後席スピーカ7a,7bへ出力される。また、後席コントローラ9を操作した場合には信号ライン260によりマイクロコンピュータ5から音声選択信号が映像音響装置40に与えられ、ヘッドホン8a,8bに出力する再生信号が選択される。この場合、後席コントローラ9により選択される映像音響機器の再生音声信号は、スピーカ6a,6b,7a,7bに送られるものとは独立して出力するものである。例えば、ラジオ放送受信音声信号で前席スピーカ6a,6bおよび後席スピーカ7a,7bをドライブしている時、同時にカセットテープの再生音声信号でヘッドホン8a,8bをドライブすることができる。また、マイクロコンピュータ5は、操作手段10が操作されると信号減衰器(第1の信号減衰手段)12に信号ライン502を介して一時的な長さの制御信号を出力する。
【0033】
緊急事態もしくは何らかの状況のもとに、運転者2がヘッドホンを使っている後席同乗者3とコミュニケーションを行う必要性が発生した時、運転者は近くに装着された操作手段10を操作する。すると、マイクロコンピュータ5が操作されたことを認識し、信号減衰器12が通常時より10dB程度以上の減衰を行うことを指示する減衰率設定信号を制御信号として出力する。それによりヘッドホン8a,8bの再生音量が急激に低下する。
【0034】
結果として後席同乗者3は、急に音量が下がったことに気がつき、運転者2へ注意を向けたり、ヘッドホン8a,8bを耳から外すことで、運転者2とのコミュニケーションを図ることになる。なお信号減衰器12の減衰率は、音量が急激に下がったことを人に感知させることのできる範囲のレベルを持っていれば良く、勿論、無音にしても良い。
【0035】
実施の形態2.
図4には、この発明の実施の形態2に係る回路構成が示される。この図では、図3の構成に対し、信号減衰器12の代わりに音声信号切替回路(第1の音声信号切替手段)13を設け、さらに音響信号発生装置11を付加した構成となっている部分が異なる。
【0036】
音響信号発生装置(音響信号発生手段)11は人に注意を促すための呼びかけ音信号を発生するものである。呼びかけ音としてはブザー音、メロディ信号音、合成音声によるガイダンス音(例えば「ヘッドホンを外してください」)等が使用される。音声信号切替回路13は、マイクロコンピュータ5から信号ライン503を介して一時的な制御信号を受けると、ブロック40内の映像音響機器の再生信号側aから音響信号発生装置11の呼びかけ音信号側bに切り換えられる。したがって、この間に呼びかけ音がヘッドホン8a,8bから出力される。
【0037】
以上のような構成によれば、運転者2がヘッドホン8a,8bを聴いている後席同乗者3に用件を伝える事情が発生した時、操作手段10を操作することによって映像音響機器からの再生音は遮断され、代わりに後席同乗者3に対し呼びかけ音が伝えられる。したがって、会話を交わす旨の意を明確に伝えることができる。
【0038】
実施の形態3.
図5には、この発明の実施の形態3に係る回路構成が示される。ここでは、図3の回路配置に対して、後席スピーカ7a,7bに印加される音声信号を減衰させる信号減衰器(第2の信号減衰手段)14を新たに付加したものである。信号減衰器12と同様に、信号減衰器14にはマイクロコンピュータ5から破線502で示す信号ラインを通じて減衰率設定信号が制御信号として一時的に与えられるようになっている。このことにより、運転者2は必要に応じてヘッドホン8a,8bをドライブする音声信号の減衰に加えて、後席スピーカ7a,7bへの音声信号も同時に減衰させることができる。
【0039】
したがって、後席スピーカ7a,7bの再生音量を低下させることにより、後席同乗者3は聴覚上の影響を受けること無くヘッドホン8a,8bの音量の急激な低下を感知することができるようになる。
【0040】
実施の形態4.
図6には、この発明の実施の形態4に係る回路構成が示される。ここには、運転者2が比較的容易に送話マイクロホンを使えるハンズフリー自動車電話が車載されているケースが示されている。図において、図4と異なる部分は音響信号発生装置11の代りに送話マイクロホン17を持つハンズフリー自動車電話装置18が付加された点である。
【0041】
図において、運転者2は、ヘッドホン8a,8bを使用している後席同乗者3にコミュニケーションをとろうとする場合、操作手段10を操作する。すると、マイクロコンピュータ5からライン503を通して制御信号が音声信号切替回路13に与えられ、映像音響機器の出力側aから送話マイクロホン17の送話信号側cに切り替えられる。このことによって、映像音響機器の再生音は遮断されるが、代わりに運転者2の声がヘッドホン8a,8bで再生され、後席同乗者3に伝えられる。
【0042】
ここで、マイクロコンピュータ5の制御信号は、操作手段10の操作に依存した時間だけ送話マイクロホン側cとなるように音声信号切替回路13を制御する。しかし、話中期間が長引く場合もあり、操作手段10から手を放せば途中で制御期間が終了してしまうことになる。このケースを解決するために、ハンズフリー自動車車電話装置18から話中状態を示す出力をマイクロコンピュータ5に与え、話中期間だけ音声信号切替回路13の切り替え状態をホールドできるように制御信号を延長してもよい。
【0043】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5に係るブロック回路を示すものである。図7および図11は実施の形態5乃至7を説明するための共通の図である。図7には自動車内の配置概念が示され、図11には映像音響装置40内の映像音響機器類とそれらの選択回路類が示される。
【0044】
ここで、実施の形態5乃至7の車載映像音響システムは、映像信号と音声信号を後席に伝えて利用する場合の課題と、前席と後席間のケーブル敷設の制約および後席同乗者の使い勝手に係る課題を解決する手段を提供するものである。
【0045】
図7において、前述の図2と異なるところは、前席側にメインコンポーネント4に隣接または一体化された音声信号送信器57および映像信号送信器59を備え、後席側にヘッドホン8a,8bに取り付けられた音声信号受信器58a,58bおよび後席コントローラ62に隣接または一体化した映像信号受信器60を備えていることである。また、後席コントローラ62は、前席コントローラ41に組み込まれた受光ユニット63(図8)との間で赤外線による指示信号の送受を行うものである。メインコンポーネント4には、図11に示すようなFM/AMチューナ51、カセットテーププレーヤ52、MDプレーヤ53、ソリッドステートプレーヤ54、DVDプレーヤ55、TVチューナ56等の映像音響機器類、音声選択回路47,48、映像選択回路49およびその他必要とされる回路等が適宜収納されている。
【0046】
図8および図11において、音声選択回路(第1の音声選択手段)47は、運転者2が要求するメディアの音源を選択するもので、マイクロコンピュータ5の信号ライン250を通して送られる音声選択信号により制御され、その出力は前席スピーカ6a,6bと後席スピーカ7a,7bのドライブアンプ42,43に送られる。また音声選択回路(第2の音声選択手段)48は、後席同乗者3の要求するメディア音源を選択するもので、マイクロコンピュータ5の信号ライン260を通して送られる音声選択信号により制御され、その出力は信号減衰器12を介して音声信号送信器57に送られる。音声信号送信器57により、入力された音声信号が光あるいは電波の形にして空間伝播される。この伝播信号は、音声信号受信器58で受信されて電気信号に復調され、アンプ44を介してヘッドホン8a,8bに与えられ、これらをドライブする。ここで、音声信号受信器58とアンプ44はヘッドホン8a,8bと一体化した構造を持たせている。音声信号送信器57と音声信号受信器58は音声信号送受信手段を構成している。
【0047】
映像選択回路(映像選択手段)49は、DVDプレーヤ55やTVチューナ56の映像メディアから後席同乗者3が要求するものを選択するためのもので、マイクロコンピュータ5の信号ライン270を通して送られる映像選択信号により制御される。当然ながら、音声選択回路48は映像選択回路49により選択された再生映像信号に付随する音声信号を同期して選択する。選択された再生映像信号は映像信号送信器59に送られ、音声信号と同様に光または電波の形で空間を伝播後、映像信号受信器60で受信されて電気信号に復調され、ディスプレー61により映像再生される。なお、映像信号受信器60はディスプレー61と一体化されたものとする。映像信号送信器59と映像信号受信器60は映像信号送受信手段を構成している。
【0048】
後席コントローラ62は、実施の形態1で述べた後席コントローラ9の指示信号を赤外線信号に変えて伝送するワイヤレスタイプのものである。この後席コントローラ62が発射した赤外線信号は、前席コントローラ41に設置された受光ユニット63で受光され、電気信号に復調されてマイクロコンピュータ5に送られる。
【0049】
後席同乗者3が例えばDVDビデオ再生をディスプレー61とヘッドホン8a,8bを使って視聴している時、運転者2が後席同乗者3とコミュニケーションをとる必要性が生じたとする。運転者2が操作手段10を操作すると、マイクロコンピュータ5の制御信号に応答する信号減衰器12により、映像に付随する再生音声信号は一時的に減衰される。減衰分を有する信号は音声信号送信器57により光あるいは電波をキャリアとした空間伝播信号に変換され、後席に向かって送信される。かかる送信信号は、後席のヘッドホン8a,8bに設置された音声信号受信器58で受信されて音声信号に復調される。この復調音声信号はアンプ44を経てヘッドホン8a,8bに印加され、これらをドライブする。
【0050】
結果として、後席同乗者3はヘッドホン8a,8bの音量が急激に下がるのを感知し、運転者の方へ注意を向けることとなり、コミュニケーションが取り易くなる。
【0051】
この実施の形態5によれば、前席のメインコンポーネント4と後席で使う機材との間をケーブルで引き回すことがなく、ディスプレー61の設置条件が緩和される。またヘッドホン8a,8bをかけた後席同乗者3は身体を自由に動かしてもケーブルに制約されずに受聴が可能になり、リラックスした姿勢をとることができるなどの使い勝手が改善される。
【0052】
また、後席コントローラ9をワイヤレスにすると、手元に置いておいてもわずらわしくなく、操作の時に直ぐに対応できて使い勝手がよい。
【0053】
実施の形態6.
図9には、この発明の実施の形態6に係るブロック回路が示される。この図は、図8の回路配置に対して、後席スピーカ7a,7b用の音声信号を減衰させる信号減衰器14を新たに付加したものである。
【0054】
図において、操作手段10の操作に応じて、信号減衰器12によるヘッドホン8a,8bへの再生音声信号の減衰に加えて、同時に信号減衰器14により後席スピーカ7a,7bへの再生音声信号も一時的に減衰させるようにしている。
【0055】
したがって、運転者2が聴いている後席スピーカ7a,7bの再生音量が小さくなるが、後席同乗者3はヘッドホン8a,8bの音量低下をより確実に認識できる。また、ワイヤレスにしたことにより使い勝手を向上させる効果もある。
【0056】
実施の形態7.
図10には、この発明の実施の形態7に係るブロック回路を示す。この図では、先の図8の回路配置に対し、信号減衰器12の代りに音声信号切替回路13を設け、さらに映像信号切替回路15とガイダンス映像音響信号発生装置(ガイダンス映像音響信号発生手段)16を付加している点が異なる。
【0057】
ガイダンス映像音響信号発生装置16は、人に注意を促す信号音、例えばブザー音、メロディ信号音、合成音声によるガイダンス音信号(例えば“ヘッドホンを外してください”)等に加えて、注意を喚起するテキストや絵表示等を表示するガイダンス映像を発生するものである。
【0058】
図において、マイクロコンピュータ5からの制御信号を受けると、音声信号切替回路13は、ブロック40の音声再生信号側aからガイダンス映像音響信号発生装置16のガイダンス音信号側bに制御信号の期間に渡って切り換えられる。また同時に、映像信号切替回路15はブロック40の再生映像信号側pから、ガイダンス映像信号側qに切り換えられる。
【0059】
このような構成にすることにより、ヘッドホン8a,8bを聴いている後席同乗者3は、運転者2からのメッセージを音声と映像の両方で受け取り、確実にコミュニケーションを図ることができるようになる。また、後席同乗者3がワイヤレスにより使い勝手を向上させる効果があることは言うまでもない。
【0060】
なお、この実施の形態の変形として、ガイダンス映像またはガイダンス音の一方の切替だけを行う回路構成にしても同様に目的を達成できる。ただし、その場合には映像音響信号発生装置16はガイダンス音信号かガイダンス映像信号の一方を発生する構造にすればよい。
【0061】
実施の形態8.
図12はメインコンポーネント4の前面に位置する前席コントローラ41を備えた操作表示パネルの外観を示すものである。DVD、CD、MD、カセットテープ、メモリカード等の挿入孔、操作状態表示器、色々な操作ボタンなどが形成されている。ここで、操作ボタンとして、例えば「交通情報」と印字されたボタンが有る。これは運転者2がラジオを聞いていて、交通情報の放送信号を受信したい時に操作するもので、周知のものである。この実施の形態では、このような既設の操作ボタン10を、ヘッドホン8a,8bを聴いている後席同乗者3にコミュニケーション発信するための操作手段10として兼用するようにしたものである。ただし、ヘッドホン8a,8bが使われていない状態では、コミュニケーション発信をしないように回路上で対策が施されているものである。
【0062】
このようにすることによって、メインコンポーネント4の限られた面積の操作表示パネルを有効に利用でき、装置コストを僅少にする効果がある。
【0063】
実施の形態1乃至3および実施の形態5乃至7において、コミュニケーションを取る時にヘッドホン8a,8bの入力信号に変化を与えるタイミング、すなわちマイクロコンピュータ5の制御信号の時間は、次に示すような具体的な方法で作り出される。
【0064】
その一つは図13のタイミングチャートに示される。操作手段10のボタン押下の期間1、すなわち操作ボタンが押され、ボタンスイッチがアクティブとなっている時間と一致した時間を持つ制御信号が発生し、ヘッドホン8a,8bの入力信号に変化2を起こす。これまでは述べてこなかったが、同時に、メインコンポーネント4内でCDやDVD等のパッケージメディアを再生中の映像音響機器の動作3を一時停止状態としてもよい。次に、ボタンから指を離したタイミングでヘッドホン8a,8bへの入力信号は元の状態に復帰する。この時、映像音響機器の動作3は一時停止状態を解除されて再開する。
【0065】
また他の方法が図14のタイミングチャートに示される。操作ボタン押下1のタイミングから一定の時間をタイマーが作りだし、その一定時間を持つ制御信号が発生し、ヘッドホン8a,8bへの入力信号に変化2を起こす。同時に再生中の映像音響機器の動作3が一時停止状態となる。そして一定時間の経過後に元のヘッドホン使用状態に復帰する。
【0066】
なお、ここで一時停止状態にされる映像音響機器としては、後席同乗者が選択したものだけでなく、運転者が同時に選択して聴いていた別の映像音響機器をも対象として加えてもよい。コミュニケーションの開始合図を出す時に再生動作中の映像音響機器を一時停止すれば、再開時に停止したところから再生できるので、情報の欠落個所が無くなり、視聴する者にとって都合がよい。
【0067】
ところで、ラジオやテレビなどの放送受信機器については、その受信を一時中断すると、中断中の放送内容は欠落して聴くことができなくなってしまう。そこで、次の実施の形態によって、かかる問題を解決する車載映像音響システムを提供する。
【0068】
実施の形態9.
図15にはこの発明の実施の形態9に係る回路ブロックが示される。
図中、マイクロコンピュータ5、操作手段10、信号減衰器12はこれまで述べた実施の形態で使われたものと同じである。51は前に述べたメインコンポーネント4に内蔵された音声放送のFM/AMチューナで、その音声信号出力がAD変換器71によりアナログデジタル変換され、さらに圧縮符号化回路72により圧縮符号化されて音声メモリ(音声信号記録手段)73に録音されるように構成されている。ここで、AD変換器71と圧縮符号化回路72は圧縮符号化手段を形成する。74は音声メモリ73の録音信号を読み出す高速読み出し回路で、その読み出した信号が復号化回路75でデジタル信号に復号化された後、DA変換器76で元に近い高速音声信号として出力されるように構成されており、高速読み出し回路74、復号化回路75およびDA変換器76は復号化手段を形成する。80はFM/AMチューナ51の音声信号出力とDA変換器76の再生音声信号を切り替えて後席のヘッドホン8a,8bに出力する音声信号切替回路(第3の音声信号切替手段)である。
【0069】
この回路構成の動作について、図16のタイミングチャートと図17のフローチャートを併用して説明する。
ST1:運転者が操作手段10の操作ボタンを操作する。
ST2:操作ボタン1がonのタイミングでマイクロコンピュータ5から信号減衰器12に信号ライン502を介して減衰指令信号が送られ、FM/AMチューナ51からの音声信号、すなわちヘッドホン入力信号2の減衰が始まる。同時に音声メモリ73には記録指令信号が信号ライン504を介して送られ、FM/AMチューナ51からの音声信号の圧縮符号化信号が初期番地から録音開始3される。なお、この状態では、音声信号切替回路80はFM/AMチューナ51の出力音声信号を選択5する側xにある。
ST3:操作ボタンのonのタイミングから一定時間T1が経過するとマイクロコンピュータ5から信号減衰器12へ送られていた減衰指令信号が停止される。
ST4:すると、信号減衰器12は減衰動作を解除し、後席ヘッドホン8a,8bへの入力信号のレベルが復帰する。また、音声信号切替回路80はy側に切り替えられると同時に、音声メモリ73の初期番地から高速アクセスによって放送音声圧縮信号の読み出し4が始まる。
ST5:音声メモリ73から高速で読み出され復号化された高速音声信号がFM/AMチューナ51の出力と同じ放送内容状態4,5にもどり、その追いつき時間T2が経過する。
ST6:マイクロコンピュータ5は、音声メモリ73に記録中止指令を出すと共に音声信号切替回路80にFM/AMチューナ51の受信信号の選択を指令する。このことによって、後席ヘッドホン8a,8bの入力信号がFM/AMチューナ51の直接出力に復帰する。
【0070】
なお、ここで追いつき時間T2は次式で計算する事が出来る。
T2=T1/(β−1)
ただし、βは圧縮符号化率とする。
【0071】
ここで使用される圧縮符号化手段としては、ADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)やPARCOR(Partial Auto−Correlation)などの音声圧縮技術を用いれば良い。圧縮率は復号音声の音質レベルを考慮するが、1.1から1.5程度に選ぶのが適当であろう。圧縮率が高いほど、音質は劣化するが、メモリ容量の節約や追いつき時間T2の短縮が図れる。
【0072】
以上の動作説明から理解できるように、この実施の形態によれば、運転者が後席同乗者とコミュニケーションを交わしている時間T1において受聴できなかった放送受信内容を、若干音質は劣化するが高速読み出しして聴取し、T2時間後には継続して原音受聴ができるという効果がある。
【0073】
実施の形態10.
図18にはこの発明の実施の形態10に係る回路ブロックが示される。この実施の形態では、運転者が受聴している後席スピーカの音が後席同乗者のヘッドホン受聴に騒音として影響を与えないようにするという課題を解決する。
【0074】
図において、先に説明した図3の回路配置と異なる部分は、後席スピーカ7a,7bを駆動するアンプ43の信号入力ラインに適応フィルタ20と信号減衰器14からなる音場設定手段および音声信号切替回路(第4の音声信号切替手段)19を挿入したことである。また、ヘッドホン8a,8bの使用時に映像音響装置40からヘッドホン使用中を示す検出信号がライン280を介してマイクロコンピュータ5に与えられ、マイクロコンピュータ5からはヘッドホンの使用期間に渡って制御信号がライン504を介して音声信号切替回路19に与えられるようになっている。
【0075】
車載映像音響システムが搭載される車室と、その車室空間に対応した運転席における位置関係とを考慮して、視聴する運転者にとって最も適した音場再生の特性が得られるように音作りが行われる。適応フィルタ20は、この音場再生の特性に依存したフィルタ特性を持つように設計された周知のものである。例えば、後席スピーカ7a,7bによって運転席で視聴する低音の補強を行う音作りでは、適応フィルタ20は図19(a)に示したような高域減衰特性のローパスフィルタとして機能し、またサラウンド再生を指向した音作りでは、図19(b)のようなハイパスフィルタとして機能するようになっている。この適応フィルタ20と信号減衰器14のカスケード接続は音場設定手段を構成する。
【0076】
後席同乗者がヘッドホン8a,8bを使用して選択した映像音響機器の再生音を受聴する場合において、図示していないがヘッドホン8a,8bに与える再生音声信号を検出し、ヘッドホン使用を示す検出信号が映像音響装置40から取り出されマイクロコンピュータ5にライン280を通して与えられる。マイクロコンピュータ5からはヘッドホンの使用期間に渡って発生する制御信号がライン504を通して音声信号切替回路19に与えられる。この制御信号に応答して音声信号切替回路19は適応フィルタ20、信号減衰器14からなる音場設定手段側eに切り替えられる。したがって、この期間後席スピーカ7a,7bには、音響機器から直接取り出された再生音声信号に代わって特別な信号特性の再生音声信号が与えられる。
【0077】
このことにより、ヘッドホン8a,8bによる受聴中は、最も音量の大きな中音200〜800HZについては後席スピーカ7a,7bからの再生レベルが低くなり、その再生音は後席同乗者のヘッドホン受聴を妨害することはない。一方、この時運転者は後席スピーカ7a,7bの主たる役割である音の成分を聴感することが出来るという効用を受ける。
【0078】
したがって、信号減衰器12によりヘッドホン8a,8bの入力信号を遮断して運転者が後席同乗者とコミュニケーションを行っている間、対話の妨げとなる周波数成分を抑えているため後席スピーカ7a,7bの再生音は後席同乗者に影響を及ぼさない。また、この実施の形態の構成は、前述の実施の形態2,4,5,7とそれぞれ組み合わせることで同様の効果が期待できる。
【0079】
以上のように、この発明に係る車載映像音響システムは、自動車内で使用する各種メディア機器の増加と、それらを使用する多様化に対応できるものである。特に、運転者と後席同乗者が同一時間帯に別々のメディアを楽しむ場合に起こるコミュニケーションの課題解決には十分な適応性と具体性を与え、実用化が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】 従来の車載音響システムの回路構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明に係る車載映像音響システムの実施の形態1乃至4を説明するための鳥瞰図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す回路ブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す回路ブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す回路ブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態4を示す回路ブロック図である。
【図7】 この発明に係る車載映像音響システムの実施の形態5乃至7を説明するための鳥瞰図である。
【図8】 この発明の実施の形態5を示す回路ブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態6を示す回路ブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態7を示す回路ブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態5乃至7に適用する映像音響機器と選択切替回路を示す回路ブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態8に係る操作表示パネルの外観図である。
【図13】 この発明の実施の形態に係る動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態に係る動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態9を示す回路ブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態9に係る動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図17】 この発明の実施の形態9に係る動作を説明するためのフローチャートである。
【図18】 この発明の実施の形態10を示す回路ブロック図である。
【図19】 この発明の実施の形態10に係る動作を説明するための特性図である。
Claims (9)
- 複数の映像音響機器と、これらの映像音響機器からの再生音声を出力する前席スピーカおよび後席スピーカと、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の一つからの再生音声を独立して出力する後席同乗者用のヘッドホンとを備えた車載映像音響システムにおいて、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を取り出す制御手段と、ハンズフリー自動車電話装置と、前記第1の制御信号に応答して前記ヘッドホンの入力信号を前記映像音響機器の再生音声信号から前記ハンズフリー自動車電話装置の送話マイクロホン信号に一時的に切り替える第1の音声信号切替手段とを設けたことを特徴とする車載映像音響システム。
- 送話マイクロホン信号の話中状態に応答して制御手段の第1の制御信号が話中期間に渡って前記送話マイクロホン信号に切り替えた状態を維持するように第1の音声信号切替手段に与えられることを特徴とする請求項1記載の車載映像音響システム。
- 複数の映像音響機器と、運転者が前記映像音響機器の再生音声信号の一つを選択して前席スピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器から再生映像信号の一つを出力する映像選択手段と、前記後席コントローラにより前記後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の再生音声信号の一つまたは前記映像選択手段が出力する再生映像信号に付随した再生音声信号を出力する第2の音声選択手段と、運転者の近傍に設けられ前記運転者による操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を出力する制御手段と、前記第1の制御信号に応答して前記第2の音声選択手段により選択された再生音声信号を減衰させる第1の信号減衰手段と、この第1の信号減衰手段の出力音声信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調音声信号を後席同乗者用のヘッドホンへ出力する音声信号送受信手段と、前記映像選択手段の出力映像信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調映像信号を後席同乗者用のディスプレーに出力する映像信号送受信手段とを備えたことを特徴とする車載映像音響システム。
- 第1の音声選択手段が後席スピーカへ出力する再生音声信号の供給路に第1の制御信号に応答して前記再生音声信号を減衰させる第2の信号減衰手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の車載映像音響システム。
- 複数の映像音響機器と、運転者が前記映像音響機器の再生音声信号の一つを選択して前席スピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器からの再生映像信号の一つを出力する後席同乗者用のディスプレーへ出力する映像選択手段と、前記後席コントローラにより前記後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の再生音声信号の一つまたは前記映像選択手段が出力する再生映像信号に付随した再生音声信号を出力する後席同乗者用のヘッドホンへ出力する第2の音声選択手段と、所定のガイダンス音信号および/もしくはガイダンス映像信号を発生するガイダンス映像音響信号発生手段と、運転者の近傍に設けられ前記運転者による操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を出力する制御手段と、前記第1の制御信号に応答して前記第2の音声選択手段により選択された再生音声信号の代わりに前記ガイダンス音信号を一時的に選択し前記ヘッドホンへ出力する音声信号切替手段および/もしくは前記第1の制御信号に応答して前記映像選択手段により選択された再生映像信号の代わりに前記ガイダンス映像信号を一時的に選択し前記ディスプレーへ出力する映像信号切替手段とを備えたことを特徴とする車載映像音響システム。
- 複数の映像音響機器と、運転者が前記映像音響機器の再生音声信号の一つを選択して前席スピーカおよび後席スピーカへ出力する第1の音声選択手段と、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器から再生映像信号の一つを出力する映像選択手段と、前記後席コントローラにより前記後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の再生音声信号の一つまたは前記映像選択手段が出力した再生映像信号に付随した再生音声信号を出力する第2の音声選択手段と、所定のガイダンス音信号およびガイダンス映像信号を発生するガイダンス映像音響信号発生手段と、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段の操作に応じて第1の制御信号を出力する制御手段と、前記第1の制御信号に応答して前記第2の音声選択手段により選択された再生音声信号の代わりに前記ガイダンス音信号を一時的に出力する第1の音声信号切替手段と、前記第1の制御信号に応答して前記映像選択手段により選択された再生映像信号の代わりに前記ガイダンス映像信号を一時的に選択する映像信号切替手段と、前記第1の音声信号切替手段の出力音声信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調音声信号を後席同乗者用のヘッドホンへ出力する音声信号送受信手段と、前記映像信号切替手段の出力映像信号で変調した光あるいは電波信号を送受信して復調映像信号を後席同乗者用のディスプレーに出力する映像信号送受信手段とを備えたことを特徴とする車載映像音響システム。
- 複数の映像音響機器と、これらの映像音響機器からの再生音声を出力する前席スピーカおよび後席スピーカと、後席コントローラにより後席同乗者が任意に選択した前記映像音響機器の一つからの再生音声を独立して出力する後席同乗者用のヘッドホンとを備えた車載映像音響システムにおいて、運転者の近傍に設けられ所定操作を行なう操作手段と、この操作手段を操作することにより第1の時間T1、第2の時間T1+T2および第1の時間の経過後に発生する第3の時間T2を持つ各制御信号を出力する制御手段と、後席同乗者により選択された前記映像音響機器の再生音声信号を圧縮符号化する圧縮符号化手段と、圧縮符号化された音声信号を前記第2の時間T1+T2の制御信号に応答して記録する音声信号記録手段と、この音声信号記録手段から圧縮符号化された音声信号を前記第3の時間T2の制御信号に応答して高速で読み出し復号化して高速音声信号を取り出す復号化手段と、前記第3の時間T2の制御信号に応答して前記映像音響機器の再生音声信号の代わりに前記高速音声信号を出力する第3の音声信号切替手段と、前記第1の時間T1の制御信号に応答して前記ヘッドホンの入力として送られる前記第3の音声信号切替手段の出力信号を減衰させる第1の信号減衰手段とを設け、前記第3の時間T2を、復号化された前記高速音声信号の内容が前記映像音響機器の再生音声信号の現在内容に実質的に追いつく時間に設定したことを特徴とする車載映像音響システム。
- 制御手段はヘッドホンの入力信号が映像音響機器から出力されている状態を検出して前記ヘッドホンの使用期間に渡って第2の制御信号を出力し、後席スピーカに与えるために前記映像音響機器の一つから出力される再生音声信号に所定の周波数スペクトラムの変化を与える適応フィルタと信号減衰器からなる音場設定手段と、前記第2の制御信号に応答して前記後席スピーカに与えている前記映像音響機器の再生音声信号の直接出力を前記音場設定手段の出力信号に切り替えて前記後席スピーカに供給する第4の音声信号切替手段とを設けたことを特徴とする請求項1記載の車載映像音響システム。
- 制御手段はヘッドホンの入力信号が映像音響機器から出力されている状態を検出して前記ヘッドホンの使用期間に渡って第2の制御信号を出力し、後席スピーカに与えるために前記映像音響機器の一つから出力される再生音声信号に所定の周波数スペクトラムの変化を与える適応フィルタと信号減衰器からなる音場設定手段と、前記第2の制御信号に応答して前記後席スピーカに与えている前記映像音響機器の再生音声信号の直接出力を前記音場設定手段の出力信号に切り替えて前記後席スピーカに供給する第4の音声信号切替手段とを設けたことを特徴とする請求項5記載の車載映像音響システム。
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