JP4270490B2 - 隙間調整方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、二つの組立部材の間に形成される隙間を調整して見栄えをよくするための隙間調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のドアにおいて、そのインナーパネルとドアトリムとは、両部材間に挿入されるクリップ等により組付けられている。ドアの閉塞時には、このドアトリムの近傍に各種のメーター類や空調装置などが組み込まれたインストルメントパネルが位置することになる。しかしながら、図20に示すように、ドアトリム55とインストルメントパネル52の端部との間には数mm程度の比較的大きな隙間53が形成されていた。この隙間53はドアトリム55やインストルメントパネル52を自動車に組み付けた時に形成されるものであって、従来はこの隙間を小さく調整することが困難であった。したがって、隙間を小さくして見栄えを向上させるのが難しいという問題があった。なお、アウターパネルとインナーパネルとの間隔を狭くしたものとして、特開平6−190838号公報が開示されている。また、特開2002−81422号公報には、二つの部材の連結具が開示されているが、この連結具は単に二つの部材を連結するのみであって、それらの間の隙間を調整する機能は有していないものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−190838号公報(第6ページ、図6)
【特許文献2】
特開2002−81422号公報(第7ページ、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来の問題点を解決し、二つの組立部材の間に形成される隙間を調整して見栄えをよくすることのできる隙間調整方法を提供するためになされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するためになされた本発明の隙間調整方法は、軸心に穴部を有して前記芯材に係着されるインナークリップと、前記穴部へ嵌入される軸部と表皮板に裏側から当接する鍔部とを備えたアジャストクリップとからなり、第1組立部材の芯材と表皮板との間に介装される隙間調整クリップを用いる隙間調整方法であって、
インナークリップが芯材に係着され、アジャストクリップの鍔部が表皮板に当接した状態で芯材と表皮板とが一体化された第1組立部材を、板状のスペーサーを当接させた第2組立部材の表皮板に衝撃的に押付けることにより、アジャストクリップの軸部のインナークリップの穴部への嵌入長さを多段階に調整して、第1組立部材の表皮板と第2組立部材の表皮板との間にスペーサーの厚み分の隙間を形成することを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明の隙間調整方法は、軸心に穴部を有して前記芯材に係着されるインナークリップと、前記穴部へ嵌入される軸部と表皮板に裏側から当接する鍔部とを備えたアジャストクリップとからなり、第1組立部材の芯材と表皮板との間に介装される隙間調整クリップで、前記アジャストクリップの軸部を鍔部を挟んで軸部の反対側まで延ばして延長軸部を延設し、当該延長軸部の先端に前記鍔部と平行な板状頭部を設けると共に、前記表皮板の裏面には、この板状頭部を嵌入可能な挿し込み部を設けた隙間調整クリップを用いる隙間調整方法であって、
インナークリップが芯材に係着され、アジャストクリップの板状頭部が表皮板の挿し込み部に嵌入された状態で芯材と表皮板とが一体化された第1組立部材を、板状のスペーサーを当接させた第2組立部材の表皮板に衝撃的に押付けることにより、アジャストクリップの軸部のインナークリップの穴部への嵌入長さを多段階に調整して、第1組立部材の表皮板と第2組立部材の表皮板との間にスペーサーの厚み分の隙間を形成することを特徴とするものである。
【0007】
【0008】
本発明の隙間調整方法は、インナークリップの穴部へ挿し込まれるアジャストクリップの軸部の嵌入長さを多段階に調整することにより、芯材と表皮板との間隔を調整することができるので、第1組立部材の表皮板と、この表皮板に近接する第2組立部材の表皮板との間の隙間を所望の間隔に調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を説明する。
本実施の形態では、自動車のドア部材のインナーパネルとドアトリムとの連結箇所を例に挙げて、両部材を連結するために設けられた隙間調整クリップ及び前記両部材の隙間を調整する隙間調整方法について説明する。尚、本実施の形態におけるドアは、請求項における第1組立部材に相当し、インナーパネルは同芯材に相当し、ドアトリムは同第1組立部材の表皮板に相当する。また、インストルメントパネルは請求項における第2組立部材の表皮板に相当する。
【0010】
先ず、図1〜図19を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図14及び15に示すように、本発明の隙間調整クリップは、樹脂製のインナークリップ1及びアジャストクリップ2から構成され、インナーパネル5とドアトリム6とは、インナーパネル5に取り付けられたインナークリップ1に、ドアトリム6が当接したアジャストクリップ2が嵌合することによって連結されるようになっている。このとき、ドアトリム6によって、アジャストクリップ2には常にインナーパネル5方向(図中左方向)への押圧力がかかった状態となっている。そして、インナークリップ1の穴部13へのアジャストクリップ2の軸部22の嵌挿長さが調整されることによって、インナーパネル5とドアトリム6との間隔が調整されることになる。
【0011】
図1及び図2に示すように、インナークリップ1は、所定厚を有する鍔部11と当該鍔部11から図中下方へ延設された軸部12とを備えており、鍔部11の裏面には、スポンジゴム3が当接した状態となっている。スポンジゴム3は、所定厚を有し、鍔部11と略同一形状となっており、中心部に穿設された図示外の貫通孔が軸部12に貫通されてインナークリップ1に装着されている。後述するが、このスポンジゴム3は、鍔部11と図15に示すインナーパネル5との間に挟まれて、鍔部11とインナーパネル5間からの室内(ドアトリム6)側への水等の侵入を防止することになる。尚、本実施の形態では、インナークリップ1に対してスポンジゴム3を後嵌めしているが、予めスポンジゴム3とインナークリップ1とを一体としてもよい。また、アジャストクリップ2もインナークリップ1と同様に、所定厚を有した鍔部21と、当該鍔部21から図中下方へ延設された軸部22とを有する。
【0012】
次に、図3乃至図7を参照して、インナークリップ1の構造について説明する。図3及び図4に示すように、インナークリップ1は、所定厚を有する略正方形の鍔部11と、当該鍔部11から図3での下方へ延設された軸部12とから構成されており、各部材の軸心部が穴部13によって貫通されている。穴部13の長さ方向断面は、丸みを帯びた略十字型形状となっており、鍔部11における穴部13の内面からは、該内面を周回する環状突起14が連続して突設されている。また、穴部13によって貫通された軸部12は、略四角筒形状となっており、その下部領域では、各々の面において下方に向かって軸心側に傾斜したテーパー面17が形成されており、該テーパー面17によって縮幅部が形成されている。また、鍔部11の一辺は、その略中央部がインナークリップ1とアジャストクリップ2との位置決め用の凹部15によって鍔部11内側に凹んだ形状となっている。
【0013】
軸部12の対向する一対の側壁の外側面には、図15に示すインナーパネル5の裏側に係合する係止爪16が設けられている。係止爪16は、図3、図5及び図7に示すように、図中上方から下方に向かって、即ち鍔部11から離れる方向に向かって外側に傾斜したテーパー面161と、当該テーパー面161の下側縁からさらに図中下方に向かって、前記側壁の外側面に収束するように内側に傾斜したテーパー面160とを備えており、その上側と左右両サイドには、係止爪16に可撓性を付与するための切り込み溝162が形成されている。また、図6に示すように、軸部12の係止爪16が設けられていない一対の側壁内周面には、後述するアジャストクリップ2の軸部22先端の係止片28が案内される案内部18が、穴部13よりも僅かに大きい径をもって形成されている。
【0014】
次に、図8〜12を参照して、アジャストクリップ2の構造について説明する。図8及び図9に示すように、アジャストクリップ2は、所定厚を有する略正方形の鍔部21と、当該鍔部21から延びた軸部22とから構成されている。また、鍔部21の一辺の略中央部には、アジャストクリップ2とインナークリップ1との位置決め用の凹部24が鍔部21内側に凹んで形成されている。軸部22は、回り止めのために非円形の断面形状、具体的には、インナークリップ1の軸部12と略同一の十字型断面となっている。また、図8及び図10に示すように、軸部22のおよそ上半分の領域において、その外周面には、軸部22を周回する環状突起25が軸方向に所定間隔をおいて形成されており、この環状突起25の間には、図3に示すインナークリップ1の環状突起14に嵌合する溝条部26が形成されている。これにより、インナークリップ1の環状突起14に対して、溝条部26の間隔をもって軸部22の穴部13への嵌入長さを多段階に調整することができるようになっている。
【0015】
また、軸部22のおよそ下半分の領域において、その軸心部には切り込み27が形成されており、当該切り込み27を挟んで、可撓性を有する下向きの係止片28が一対対向して設けられている。この係止片28の先には,先端に向かって軸心方向に尖ったテーパー面281と、当該テーパー面281の上側縁から軸線に対して略垂直な方向に延びた背面282とが形成されている。また、図11に示すように、アジャストクリップ2の鍔部21及び軸部22の軸心部は、後述する締付け部品9が挿入される挿入孔23によって貫通されている。挿入孔23は、およそ上半分の領域では長さ方向断面が略十字型形状となっており、その下方で、一対の係止片28間に形成された切り込み27と連通している。
【0016】
アジャストクリップ2は、図13に示すように、その係止片28がインナークリップ1の穴部13に挿通された状態で、インナークリップ1に仮組付けされている。ここで、通常状態における係止片28の頂部間の幅は、インナークリップ1の穴部13の幅よりも広く設定してある。従って、一対の係止片28を切り込み27を介して内側に撓ませて、その頂部間の幅を縮めて穴部13を通過させたときには、背面282が穴部13内で係止されて、係止片28が穴部13から抜け出すのを防止することができる。
【0017】
以上のように仮組付けされた隙間調整クリップを用いて、自動車ドアのインナーパネルとドアトリムとの隙間を調整する方法を図14〜19を参照して説明する。インナーパネルとドアトリムとを連結するには、まず、図14に示すように、インナークリップ1の二つの係止爪16を両側から押圧して縮幅させて、ドア4のインナーパネル5に設けられた下穴51に挿通して、インナークリップ1をインナーパネル5に取り付ける。このとき、鍔部11の裏面と係止爪16のテーパー面161とによってインナーパネル5を挟みつけているので、インナークリップ1を確実にインナーパネル5に固着することができる。なお、スポンジゴム3は、鍔部11とインナーパネル5との間に挟まれて、平らに押し潰された状態となっている。
【0018】
次いで、図15に示すように、ドアトリム6をアジャストクリップ2の鍔部21に当接させて、インナーパネル5とドアトリム6とを一体に仮組み立てする。この状態では、インナーパネル5とドアトリム6との間隔は最大に広げられたSlである。軸部22の環状突起25は、アジャストクリップ2を人の力によって付与可能な押圧力で押圧した程度では、鍔部11の穴部13内周に形成された環状突起14を乗り越えることはできないようになっており、最先端(図中左端)の環状突起25が穴部13の環状突起14に当接した状態でインナーパネル5とドアトリム6とが仮組み立てされている。
【0019】
以上のようにしてインナーパネル5に仮組み立てされたドアトリム6を、図16に示すように、スペーサー7を当接させたインストルメントパネル8に衝突させる。ここで、ドア4を閉めた時にインナーパネル5とインストルメントパネル8との間隔は、設計された所定の寸法S2となるように製作されている。しかし、ドア4がスペーサー7に当接した状態におけるインナーパネル5とインストルメントパネル8との間隔S3は、前記寸法S2よりも大きいので、ドア4の衝突によってS3−S2、すなわちS4に示す間隔分だけアジャストクリップ2の軸部22がインナークリップ1の穴部13に衝撃的に押し込まれる。このとき、アジャストクリップ2は、上述したような小さな力ではなく、非常に大きい押庄力によって衝撃的に押圧されるため、軸部22の環状突起25の数本が、弾性的に変形されて穴部13に形成された環状突起14を乗り越え、軸部22の穴部13への嵌入長さが溝条部26の間隔に相当する所定の長さ単位で調整される。即ち、インナーパネル5とドアトリム6との元の間隔S1は、S4分だけ縮むことになって、図17に示すように、S5となるので、インナーパネル5とインストルメントパネル8との間隔は設計寸法であるS2となる。
【0020】
その後、図18に示すように、スペーサー7を除去すればドアトリム6とインストルメントパネル8との間にはスペーサー7の厚み分の隙間S6が形成されることになる。この隙間S6は当然にスペーサーの厚みを変えることによって自在に調整することができる。隙間S6を最適に調整後は、図19に示すように、頭部91の高さが隙間S6の幅よりも低いタッピンネジなどの締付け部品9を用いてアジャストクリップ2とドアトリム6とを組み付けて、インナーパネル5とドアトリム6とを最終的に組み立てる。インナーパネル5とインナークリップ1の鍔部11とはスポンジゴム3を介して密封され、締付け部品9の螺入によりアジャストクリップ2の軸部22は拡径されて鍔部11の穴部13の内周面と密着しており、また、アジャストクリップ2と締付け部品9とは密着している。さらに、係止爪16が押し出されてインナーパネル5と密着するので、より確実に水漏れを防止することができる。以上のようにして、ドアトリム6とインストルメントパネル8との隙間S6を最適に調整して見栄えを良好な状態に保つことができる。
【0021】
次に、図21〜27を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。図21、22に第2の実施形態の隙間調整クリップを示す。図21に示すインナークリップ101は軸部112の断面形状と鍔部111と穴部113とが円形であるほかは第1の実施形態のインナークリップ1と大きく変わるところはない。即ち、軸部112側面に上向きの係止爪116と下端にテーパー面117を有し、鍔部111の穴部113には環状突起114が形成され、また、鍔部111外縁には位置決め用の凹部115が形成されている。
図22に示すアジャストクリップ102もやはり軸部122の断面形状と鍔部121とは円形であり、鍔部121の中心から鍔部121を挟んで軸部122の反対側に延長軸部131が設けられ、この延長軸部131の先端に板状頭部132が鍔部121と平行に設けられている。なお、軸部122の先端にはテーパー面381とその後ろに垂直状の背面382が形成された係止片128が一対切り込み127を挟んで形成されている。この係止片128の上部には軸部122を周回する環状突起125と溝条部126とが交互に設けられている。また、鍔部121には位置決め用の凹部124が切り込まれている。
【0022】
上記した第2の実施形態の隙間調整クリップも、図23、24に示すように、一対の係止片128がインナークリップ101の穴部113に挿入されて、インナークリップ101とアジャストクリップ102とが仮組付けされている。一方、アジャストクリップ102が取り付けられるドアトリム106の裏側には、図25に示すように、挿し込み部161が設けられている。挿し込み部161はドアトリム106と一体に形成されており、ドアトリム106と平行な状態で、アジャストクリップ102の延長軸部131が嵌入される切り込み162を備えた半円板状の受け部163と、当該受け部163とドアトリム106との間に渡設され、両部材を接続する接続部164とから構成されている。切り込み162は、受け部163の直線部略中央から半円周部に向かって直線部と直交する方向に切り込まれており、その先端が円形に切り欠かれた略鍵穴型形状となっている。接続部164は、受け部163の直線部を除く周縁、即ち半円周部の縁に沿って湾曲した正面視半円型形状となっており、挿し込み部161は、全体として受け部163の直線部方向(図中上方)に開口している。
【0023】
以上の隙間調整クリップを用いてインナーパネル105とドアトリム106との間隔を調整するには、先ず、アジャストクリップ102の延長軸部131を挿し込み部161の受け部163に形成された切り込み162に嵌入して、アジャストクリップ102をドアトリム106に固定する。このとき、アジャストクリップ102の鍔部121と板状頭部132との間に受け部163が挟まれた状態となっているが、受け部163の厚みは、延長軸部131とほぼ同等の長さとしてあるので、挿し込み部161とアジャストクリップ102とのがたつきは防止されている。次いで、インナーパネル105の下穴151にインナークリップ101のテ−パ面117を挿し込んで、図26に示すように、ドアトリム106の挿し込み部161とインナーパネル105とを仮に連結する。このときのインナーパネル105とドアトリム106との間隔はS1である。その後、図27に示すように、ドアトリム106をスペーサー107を当接させたインストルメントパネル108に衝突させれば、アジャストクリップ102の軸部122がインナークリップ101の穴部113に押し込まれる。その結果、インナーパネル105とドアトリム106との間隔はS5となって、ドアトリム106とインストルメントパネル108との間にスペーサー107の厚み分の隙間(S6)を形成することができる。
【0024】
第2の実施形態の隙間調整クリップでは、アジャストクリップ102を挿し込み部161の受け部163に形成された切り込み162に嵌入するだけで、ドアトリム106に取り付けることができるようになっているので、アジャストクリップ102のドアトリム106への取り付け時にタッピンねじ等の締め付け部品を用いる必要がない。それに伴い、図24に示すように、アジャストクリップ102の係止片128の付け根に隔壁133を設けることができるので、隔壁133で、アジャストクリップ102の内周部からの水漏れを確実に防止することができる。
【0025】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、インナークリップ1の鍔部11(111)内周面に環状突起14(114)を設け、アジャストクリップ2(102)の軸部22(122)の環状突起25(125)間に形成された溝条部26(126)がその環状突起14(114)に嵌合するようにしたが、環状突起14(114)は、鍔部11(111)に限らず、インナークリップ1(101)に設けられた穴部13(113)の何れの箇所に設けてもよい。また、本実施の形態では、自動車のドアのインナーパネル5(105)とドアトリム6(106)との隙間を調整して両部材を連結するために隙間調整クリップを使用したが、該クリップの使用部位は、本実施の形態で例示した箇所に限定されない。さらに、本発明の第1及び第2の実施の形態では、外形が四角形又は円形の軸部を持つインナークリップ及びアジャストクリップをそれぞれ例として挙げたが、軸部の外形形状は、これらの形に限られず適宜変更可能である。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の隙間調整クリップは、インナークリップの穴部へ嵌め込むアジャストクリップの軸部の嵌入長さを多段階に調整することにより、インナーパネルと表皮板との間隔を調整することができる。また、インナークリップがインナーパネルに係着され、アジャストクリップの鍔部が表皮板の裏面に当接された状態で、又はアジャストクリップの鍔部が表皮板の挿し込み部に嵌入された状態で、インナーパネルと表皮板とが仮組み立てされた第1組立部材の表皮板を、第2組立部材の表皮板に板状のスペーサーを介して衝撃的に押付けることにより、インナークリップ穴部へのアジャストクリップの軸部の嵌入長さを調整して、第1組立部材の表皮板と第2組立部材の表皮板との隙間を調整することができる。
したがって、本発明は第1組立部材の表皮板と、これに近接する第2組立部材の表皮板との間の隙間を所望の間隔に調整することができるという大きな利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】隙間調整クリップの正面図である。
【図2】隙間調整クリップの正面の断面図である。
【図3】インナークリップの斜視図である。
【図4】インナークリップの平面図である。
【図5】インナークリップの正面図である。
【図6】インナークリップの正面の部分断面図である。
【図7】インナークリップの側面図である。
【図8】アジャストクリップの斜視図である。
【図9】アジャストクリップの平面図である。
【図10】アジャストクリップの正面図である。
【図11】アジャストクリップの正面の部分断面図である。
【図12】アジャストクリップの側面図である。
【図13】隙間調整クリップの側面の断面図である。
【図14】インナーパネルに固着された隙間調整クリップの断面図である。
【図15】インナーパネルとドアトリムとの間に介装された隙間調整クリップの断面図である。
【図16】ドアトリムが近接するインストルメントパネルにスペーサーを介して当接された状態である隙間調整クリップの断面図である。
【図17】アジャストクリップの軸部がインナークリップの内部に挿し込まれた状態である隙間調整クリップの断面図である。
【図18】ドアトリムと近接するインストルメントパネルとの間の隙間を説明する断面図である。
【図19】締付け部品が螺入された隙間調整クリップの断面図である。
【図20】自動車室内前部の一部を示す斜視図である。
【図21】第2実施形態のインナークリップの斜視図である。
【図22】第2実施形態のアジャストクリップの斜視図である。
【図23】第2実施形態の隙間調整クリップの正面断面図である。
【図24】第2実施形態の隙間調整クリップの側面断面図である。
【図25】アジャストクリップの板状頭部をドアトリムの挿し込み部に嵌入した隙間調整クリップの斜視図である。
【図26】インナーパネルとドアトリムとの間に介装された第2実施形態の隙間調整クリップの断面図である。
【図27】インナーパネルとドアトリムとの間隔を調整した第2実施形態の隙間調整クリップの断面図である。
【符号の説明】
1、101 インナークリップ
2、102 アジャストクリップ
4 ドア(第1組立部材)
5、105 インナーパネル(芯材)
6、106 ドアトリム(表皮板)
7、107 スペーサー
8、108 インストルメントパネル(第2組立部材の表皮板)
9 締付け部品
11、111 鍔部
12、112 軸部
13、113 穴部
14、114 環状突起
16、116 係止爪
21、121 鍔部
22、122 軸部
23 挿入孔
26、126 溝条部
28、128 係止片
131 延長軸部
132 板状頭部
161 挿し込み部

Claims (2)

  1. 軸心に穴部を有して前記芯材に係着されるインナークリップと、前記穴部へ嵌入される軸部と表皮板に裏側から当接する鍔部とを備えたアジャストクリップとからなり、第1組立部材の芯材と表皮板との間に介装される隙間調整クリップを用いる隙間調整方法であって、
    インナークリップが芯材に係着され、アジャストクリップの鍔部が表皮板に当接した状態で芯材と表皮板とが一体化された第1組立部材を、板状のスペーサーを当接させた第2組立部材の表皮板に衝撃的に押付けることにより、アジャストクリップの軸部のインナークリップの穴部への嵌入長さを多段階に調整して、第1組立部材の表皮板と第2組立部材の表皮板との間にスペーサーの厚み分の隙間を形成することを特徴とする隙間調整方法。
  2. 軸心に穴部を有して前記芯材に係着されるインナークリップと、前記穴部へ嵌入される軸部と表皮板に裏側から当接する鍔部とを備えたアジャストクリップとからなり、第1組立部材の芯材と表皮板との間に介装される隙間調整クリップで、前記アジャストクリップの軸部を鍔部を挟んで軸部の反対側まで延ばして延長軸部を延設し、当該延長軸部の先端に前記鍔部と平行な板状頭部を設けると共に、前記表皮板の裏面には、この板状頭部を嵌入可能な挿し込み部を設けた隙間調整クリップを用いる隙間調整方法であって、
    インナークリップが芯材に係着され、アジャストクリップの板状頭部が表皮板の挿し込み部に嵌入された状態で芯材と表皮板とが一体化された第1組立部材を、板状のスペーサーを当接させた第2組立部材の表皮板に衝撃的に押付けることにより、アジャストクリップの軸部のインナークリップの穴部への嵌入長さを多段階に調整して、第1組立部材の表皮板と第2組立部材の表皮板との間にスペーサーの厚み分の隙間を形成することを特徴とする隙間調整方法。
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