JP3561308B2 - 筆記具等の天冠接続方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、筆記具等のキャップの頂部に固着される天冠接続方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具等に使用される金属製のキャップの頂部に樹脂製の天冠を固着する方法として、▲1▼頂部の取付け孔に天冠の軸部を圧着する方法、▲2▼頂部の内縁に天冠の軸部をカシメ又は溶着する方法、▲3▼キャップの取付け孔に天冠の軸部を接着する方法などがある。
▲1▼の場合、キャップが薄肉のプレス部材の時には頂部の肉圧がないので圧着強度が期待できない、又、金属と樹脂の線膨張係数が大きく異なること、樹脂がクリープすることなどから取付け強度が不足し天冠が脱落する問題がある。
▲2▼の場合、天冠装着後の二次加工が必要となりコスト高となる欠点がある。
▲3▼の場合、作業性が悪く、且つ接着剤のはみ出し等の外観品質上の問題が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は前記従来方法の問題点を解消して、キャップに対する天冠の装着作業のみでガタもなく、温度変化や落下等の衝撃が加わっても確実に固着される天冠接続方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために案出された本発明の筆記具等の天冠接続方法は、キャップは金属製で頂部に異形断面を有した取付け孔が穿設され、天冠は樹脂成形品で取付け孔にガタなく嵌挿可能と成る取付け孔と略同形の断面形状に形成された軸部と頂部に当接する天井部を有し、又、軸部に縮径方向に弾性変位可能な係止部を形成して、キャップに天冠を装着する際に係止部が取付け孔の縁で縮径された後取付け孔の内側で拡開して縁の内側に係止され、天冠がキャップの頂部に対し係止部の後端と天井部の前面との間で挟着されて、ガタがなく、温度変化や落下衝撃が加わっても脱落を防止可能とする。
【0005】
【実施例】
図1乃至図5は本発明の実施例を示している。先ず、キャップ1は筆記具等に使用されるもので、金属製でプレス加工等によって形成されるものである。
キャップ1の後端には薄肉状の頂部1aが形成され、該頂部1aには少なくとも一側を平坦とした取付け孔1bが穿設されている。尚、この取付け孔1bは後述する天冠の軸部を嵌挿して相互間を回転止めするもので実施例に示す形状に限らず異形の断面形状に設けられるものである。
【0006】
又、天冠3は弾性に優れた樹脂成形品で形成される。先ず、後端に鍔状の天井部5を有し、その前端に円形の段径部8cを有し、又その前方に軸部4が一体に形成されている。又、軸部4は前記キャップ1の取付け孔1bと略同形の断面形状に形成されて取付け孔1bにガタなく嵌挿可能と成される。又、軸部4の側面には少なくとも一箇所でスリット部7を設けて弾性変位可能な係止片6が形成され、当該係止片6の後端には外方へ膨出した係止部8を有している。又、係止部8の前面には適宜斜面8aが設けられ、後面にも傾斜部8bが設けられている。
【0007】
以上で、天冠3の軸部4に挿通してリング状の飾りリング2が前記段径部8cに嵌着される。尚、飾りリング2の取付けが安定するように必要によって段径部8cの外周にリブ状の係合部を設ける。
天冠3はキャップ1の頂部1aにリング状の飾りリング2が載置される状態にキャップ1の取付け孔1bに嵌挿される。先ず、前記係止部8の斜面8aが取付け孔1bの縁に当接して天冠3の圧入と共に縮径方向に変位され縁の内側で拡開して係止する。その時、係止部8後端の傾斜部8bが取付け孔1bの縁に当接するよう拡開するので飾りリング2等の厚みが若干ばらついても縦ガタが生じないよう係合する。尚、本発明の構成に於いて、上記飾りリングを用いないものに対しても同様に適合されるものである。
【0008】
【作用】
本発明の構成は以上の通りであり、キャップ1に対し天冠3は挿入且つ圧入のみで固着できる。又、異形断面の取付け孔1bで確実に回転止めされると共に、飾りリング2等の厚みが若干ばらついても係止部8の傾斜部8bの拡開作用で縦ガタなく取付け可能となる。
【0009】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、金属製のキャップの頂部に樹脂製の天冠が単純な装着のみで固着可能となり、ガタなく、温度変化や落下等の衝撃が加わっても脱落することがない。又、従来のような二次加工もないので安価に提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である要部の展開を示した斜視図である。
【図2】図1の反対側から見た斜視図である。
【図3】キャップの外観を示す斜視図である。
【図4】実施例の要部断面図である。
【図5】図4に対し直角方向で断面した図で、天冠は半断面図で示している。
【符号の説明】
1 キャップ
1a 頂部
1b 取付け孔
2 飾りリング
3 天冠
4 軸部
5 天井部
6 係止片
7 スリット部
8 係止部
8a 斜面
8b 傾斜部
8c 段径部
【産業上の利用分野】
本発明は、筆記具等のキャップの頂部に固着される天冠接続方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、筆記具等に使用される金属製のキャップの頂部に樹脂製の天冠を固着する方法として、▲1▼頂部の取付け孔に天冠の軸部を圧着する方法、▲2▼頂部の内縁に天冠の軸部をカシメ又は溶着する方法、▲3▼キャップの取付け孔に天冠の軸部を接着する方法などがある。
▲1▼の場合、キャップが薄肉のプレス部材の時には頂部の肉圧がないので圧着強度が期待できない、又、金属と樹脂の線膨張係数が大きく異なること、樹脂がクリープすることなどから取付け強度が不足し天冠が脱落する問題がある。
▲2▼の場合、天冠装着後の二次加工が必要となりコスト高となる欠点がある。
▲3▼の場合、作業性が悪く、且つ接着剤のはみ出し等の外観品質上の問題が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は前記従来方法の問題点を解消して、キャップに対する天冠の装着作業のみでガタもなく、温度変化や落下等の衝撃が加わっても確実に固着される天冠接続方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために案出された本発明の筆記具等の天冠接続方法は、キャップは金属製で頂部に異形断面を有した取付け孔が穿設され、天冠は樹脂成形品で取付け孔にガタなく嵌挿可能と成る取付け孔と略同形の断面形状に形成された軸部と頂部に当接する天井部を有し、又、軸部に縮径方向に弾性変位可能な係止部を形成して、キャップに天冠を装着する際に係止部が取付け孔の縁で縮径された後取付け孔の内側で拡開して縁の内側に係止され、天冠がキャップの頂部に対し係止部の後端と天井部の前面との間で挟着されて、ガタがなく、温度変化や落下衝撃が加わっても脱落を防止可能とする。
【0005】
【実施例】
図1乃至図5は本発明の実施例を示している。先ず、キャップ1は筆記具等に使用されるもので、金属製でプレス加工等によって形成されるものである。
キャップ1の後端には薄肉状の頂部1aが形成され、該頂部1aには少なくとも一側を平坦とした取付け孔1bが穿設されている。尚、この取付け孔1bは後述する天冠の軸部を嵌挿して相互間を回転止めするもので実施例に示す形状に限らず異形の断面形状に設けられるものである。
【0006】
又、天冠3は弾性に優れた樹脂成形品で形成される。先ず、後端に鍔状の天井部5を有し、その前端に円形の段径部8cを有し、又その前方に軸部4が一体に形成されている。又、軸部4は前記キャップ1の取付け孔1bと略同形の断面形状に形成されて取付け孔1bにガタなく嵌挿可能と成される。又、軸部4の側面には少なくとも一箇所でスリット部7を設けて弾性変位可能な係止片6が形成され、当該係止片6の後端には外方へ膨出した係止部8を有している。又、係止部8の前面には適宜斜面8aが設けられ、後面にも傾斜部8bが設けられている。
【0007】
以上で、天冠3の軸部4に挿通してリング状の飾りリング2が前記段径部8cに嵌着される。尚、飾りリング2の取付けが安定するように必要によって段径部8cの外周にリブ状の係合部を設ける。
天冠3はキャップ1の頂部1aにリング状の飾りリング2が載置される状態にキャップ1の取付け孔1bに嵌挿される。先ず、前記係止部8の斜面8aが取付け孔1bの縁に当接して天冠3の圧入と共に縮径方向に変位され縁の内側で拡開して係止する。その時、係止部8後端の傾斜部8bが取付け孔1bの縁に当接するよう拡開するので飾りリング2等の厚みが若干ばらついても縦ガタが生じないよう係合する。尚、本発明の構成に於いて、上記飾りリングを用いないものに対しても同様に適合されるものである。
【0008】
【作用】
本発明の構成は以上の通りであり、キャップ1に対し天冠3は挿入且つ圧入のみで固着できる。又、異形断面の取付け孔1bで確実に回転止めされると共に、飾りリング2等の厚みが若干ばらついても係止部8の傾斜部8bの拡開作用で縦ガタなく取付け可能となる。
【0009】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、金属製のキャップの頂部に樹脂製の天冠が単純な装着のみで固着可能となり、ガタなく、温度変化や落下等の衝撃が加わっても脱落することがない。又、従来のような二次加工もないので安価に提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である要部の展開を示した斜視図である。
【図2】図1の反対側から見た斜視図である。
【図3】キャップの外観を示す斜視図である。
【図4】実施例の要部断面図である。
【図5】図4に対し直角方向で断面した図で、天冠は半断面図で示している。
【符号の説明】
1 キャップ
1a 頂部
1b 取付け孔
2 飾りリング
3 天冠
4 軸部
5 天井部
6 係止片
7 スリット部
8 係止部
8a 斜面
8b 傾斜部
8c 段径部
Claims (3)
- 筆記具等のキャップの頂部に固着される天冠とキャップの接続方法に於いて、キャップは金属製で頂部に異形断面を有した取付け孔が穿設され、天冠は樹脂成形品で上記取付け孔にガタなく嵌挿可能と成る取付け孔と略同形の断面形状に形成された軸部と上記頂部に当接する天井部を有し、又、軸部の側面に縮径方向に弾性変位可能な係止部を形成して、キャップに天冠を装着する際に上記係止部が取付け孔の縁で縮径された後取付け孔の内側で拡開して縁の内側に係止され、天冠がキャップの頂部に対し係止部の後端と天井部の前面との間で挟着するように構成されたことを特徴とする筆記具等の天冠接続方法。
- 天冠の軸部の側面にスリット部を有して弾性変位可能な係止片を設け、係止片の後端に外方に膨出した係止部を形成すると共に、該係止部の前面に斜面を、後面に傾斜部を適宜設けたことを特徴とする上記請求項1記載の筆記具等の天冠接続方法。
- キャップの頂部と天冠の天井部前面との間にリング状の飾りリングを介在させてキャップに天冠が挟着されたことを特徴とする上記請求項1及び2記載の筆記具等の天冠接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33218494A JP3561308B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 筆記具等の天冠接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33218494A JP3561308B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 筆記具等の天冠接続方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08164693A JPH08164693A (ja) | 1996-06-25 |
JP3561308B2 true JP3561308B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=18252113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33218494A Expired - Fee Related JP3561308B2 (ja) | 1994-12-13 | 1994-12-13 | 筆記具等の天冠接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561308B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009056677A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Pilot Corporation | 筆記具のキャップ |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5491314B2 (ja) * | 2010-08-06 | 2014-05-14 | パイロットインキ株式会社 | 熱変色性筆記具 |
-
1994
- 1994-12-13 JP JP33218494A patent/JP3561308B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009056677A (ja) * | 2007-08-31 | 2009-03-19 | Pilot Corporation | 筆記具のキャップ |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08164693A (ja) | 1996-06-25 |
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