JP4270360B2 - フッ素含有ジオールの製造方法、フッ素含有ジオールの利用 - Google Patents

フッ素含有ジオールの製造方法、フッ素含有ジオールの利用 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は新規なパーフルオロアルキル基又はパーフルオロアルケニル基(以下両者をRf基と略称する)含有ジオールの製造方法、及び該ジオールを用いたポリウレタンに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリウレタンは、耐摩耗性、接着性、可撓性、耐薬品性等に優れ、更に各種加工法への適用性にも優れたポリマーである。従って、ポリウレタンは各種コーティング剤、塗料、インキ等のバインダー、及びフィルム、シートその他の成形体の原料として広く使用されており、各々の用途に適したポリウレタンが提案されている。尚、本明細書では「ポリウレタン」とは、「ポリウレタン」、「ポリウレア」及び「ポリウレタン−ポリウレア」を総称するものである。
【0003】
これらのポリウレタンは、基本的にはポリオール及び/又はポリアミンとポリイソシアネートとを、更に必要に応じて鎖延長剤とを反応させて得られるものであり、これら各成分の種類や組み合わせ等によって種々の物性のポリウレタンが提供される。
【0004】
その一つに、共重合によってポリウレタン分子中に有機フッ素化合物を導入し、ポリウレタンにそれが本来有する性能とともに、有機フッ素化合物の持つ撥水性・撥油性、非粘着性、耐摩耗性、防汚染性等の性能を付与させる方法が提案されている。例えば、Rf基を有する片末端ジオール(「片末端ジオール」とは、「分子の一方の端部に2個の水酸基を有する化合物」を意味する)を、該片末端ジオール以外の従来のジオール(以下片末端ジオール以外のジオールを単に「ジオール」という)と併用するフッ素含有ポリウレタンの製造方法(特公昭43−26518号公報、特開昭61−252220号公報)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のRf基を有する片末端ジオールの製造方法としては、例えば、次のような反応式に従う方法が知られている。
【0006】
Figure 0004270360
【0007】
上記のように従来のRf基を有する片末端ジオールの製造方法は、いずれも多工程を要するものであり、得られるRf基を有する高純度品の片末端ジオールは、高価であり工業的規模での実用化には問題がある。
【0008】
また、従来のRf基を有する片末端ジオールをジオールと併用して得られるポリウレタンにおいては、ポリウレタン中のフッ素含有量を増加させてフッ素の機能を発揮させようとすると、ゴム弾性や機械的強度といったポリウレタンが本来有する性能が低下する。
これは、フッ素原子の大きな嵩張りさとともに、フッ素原子間の反発が強く、フッ素含有ポリウレタン分子においてはフッ素原子が密に詰まって分子鎖が曲がりにくいため、分子は剛直で、一定方向に配向しやすくなるというRf基のもつ性質によるものであり、その結果、ポリウレタンはRf基によって分子鎖中のソフトセグメントの熱運動性が減少してゴム弾性が低下したり、ハードセグメントの凝集が阻害されて強度が低下するものと考えられる。
即ち、従来のRf基を有する片末端ジオールが導入されたポリウレタンにおける前記の問題点は、Rf基とポリウレタンの主鎖とが近接しているために、Rf基がポリウレタンの主鎖に強く影響を及ぼすことにより生じたものである。
【0009】
従って本発明の目的は、ポリウレタンのジオール成分として使用したときに、上記のような問題を生じる従来のRf基を有する片末端ジオールに代わる、安価、且つ簡単な工程で、高純度で製造することができるRf基含有片末端ジオールの製造方法、並びにポリウレタン本来の性能を低下させず、撥水・撥油性や防汚染性、更には耐摩耗性、非粘着性等に優れた新規なRf基含有ポリウレタンを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の第一は、 f 基と活性水素基とを有するフッ素含有化合物と、ジイソシアネートとをNCO/OH=2で反応させ 、該反応によって得られた分子中に1個の遊離イソシアネート基を有するフッ素含有化合物と、ジアルカノールアミンとを50℃以下の温度で反応させることを特徴とする下記の一般式(I)で表わされるフッ素含有ジオールの製造方法を提供する。
Figure 0004270360
【0012】
そして、本発明の第は、前記の一般式(I)で表されるフッ素含有ジオールと、脂肪族、芳香族又は脂環式ジイソシアネートと、脂肪族、芳香族又は脂環式ジオール及び/又はジアミンとを反応させて得られるフッ素含有ポリウレタンであって、該ポリウレタン分子鎖中に下記の一般式(II)で表わされるフッ素含有側鎖が、そのR1とR2を介してウレタン結合及び/又はウレア結合でポリウレタン分子に結合し、上記側鎖の含有量が、ポリウレタン分子中のフッ素含有量として3〜80重量%となる量であり、且つ重量平均分子量が5,000〜500,000であることを特徴とするフッ素含有ポリウレタンを提供する。
【0013】
Figure 0004270360
【0014】
更に、本発明の第は、少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンから誘導されたポリシロキサンセグメントを更に含有する上記のフッ素含有ポリウレタンを提供する。
【0015】
更に、本発明の第は、前記の一般式(I)で表されるフッ素含有ジオールと、ジイソシアネートと、ジオール及び/又はジアミンとを反応させることを特徴とするフッ素含有ポリウレタンの製造方法を提供する。
【0016】
本発明の第は、更に少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンを、ポリウレタン分子中のポリシロキサンセグメント含有量として1〜75重量%となる量で反応させるフッ素含有ポリウレタンの製造方法を提供する。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
本発明の前記の一般式(I)で表されるRf基を有する片末端ジオールは、例えば、次の工程によって製造することができる。
イ)先ず、活性水素基(例えば、水酸基)を有するフッ素含有化合物(1)と、ジイソシアネート(2)とをNCO/OH2で反応させ、分子中に1個の遊離イソシアネート基を有するフッ素含有化合物(3)を得る。
ロ)次に上記のフッ素含有化合物(3)と、ジアルカノールアミン(4)とを50℃以下の温度で、イソシアネート基に対するアミノ基と水酸基との反応性の差を利用し、選択的にイソシアネート基とアミノ基とを反応させることにより、一般式(A)で表されるRf基を有する片末端ジオールを得ることができる。
【0018】
Figure 0004270360
【0019】
本発明で使用するフッ素含有化合物としては、例えば、次の如き化合物が挙げられる。
【0020】
Figure 0004270360
【0021】
Figure 0004270360
【0022】
上記のエポキシ化合物はポリオール、ポリアミド、ポリカルボン酸等との活性水素含有化合物と反応させて末端水酸基を有するようにして使用する。
【0023】
Figure 0004270360
【0024】
Figure 0004270360
【0025】
以上列記した活性水素基を有するフッ素含有化合物は、本発明において使用する好ましい化合物の例示であって、本発明においてはこれらの例示に限定されるものではない。従って、上述の例示の化合物のみならず、その他公知の現在市販されており市場から入手し得る化合物は、いずれも本発明において使用できる。本発明において特に好ましいフッ素含有化合物は、前記例示のアルコールタイプのフッ素含有化合物である。
【0026】
本発明で使用するジイソシアネートとしては、従来公知のものがいずれも使用でき、特に限定されない。例えば、好ましいものとして、トルエン−2,4−ジイソシアネート、4−メトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−イソプロピル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−クロル−1,3−フェニレンジイソシアネート、4−ブトキシ−1,3−フェニレンジイソシアネート、2,4−ジイソシアネートジフェニルエーテル、4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)(MDI)、ジュリレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート(XDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート、ベンジジンジイソシアネート、o−ニトロベンジジンジイソシアネート、4,4−ジイソシアネートジベンジル等の芳香族ジイソシアネート;メチレンジイソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,10−デカメチレンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、4,4−メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添MDI、水添XDI等の脂環式ジイソシアネート等、あるいはこれらのジイソシアネートと低分子量のポリオールやポリアミンを末端がイソシアネートとなるように反応させて得られるポリウレタンプレポリマー等も当然使用することができる。
【0027】
更に、本発明で使用するジアルカノールアミンとしては、下記の一般式で表わされる化合物が挙げられる。
Figure 0004270360
【0028】
好ましいものとしては、例えば、ジエタノールアミン、ジプロパノールアミン、ジヘキサノールアミン、1−アミノプロパングリコール、ジエタノールアミノメチルアミン、ジエタノールアミノエチルアミン、ジエタノールアミノプロピルアミン等が挙げられる。
【0029】
前記の一般式(I)で表わされるRf基含有ジオールの製造方法について更に具体的に説明する。
先ず、活性水素基を有するフッ素含有化合物とジイソシアネートとを、反応生成物が分子中に1個の遊離イソシアネート基を有する当量比(NCO/OH2)で、無溶剤下又は有機溶剤下、通常のポリウレタン重合触媒(例えば、有機金属、第三級アミン等)の存在下又は不存在下で、0〜150℃、好ましくは20〜90℃で反応させる。
次に、50℃以下、好ましくは40℃以下、更に好ましくは30℃以下の温度で、前記のジアルカノールアミン中に上記の1個の遊離イソシアネート基を有するフッ素含有化合物を滴下する。
【0030】
この条件下では、イソシアネート基は、水酸基よりも先にアミノ基と選択的に反応し〔Ann.Chem.,562,205(1949)参照〕、本発明の一般式(I)で表されるRf基を有する片末端ジオールが得られるとともに、低温下では反応の進行に伴い、生成物は有機溶剤中で一部結晶として析出してくる。反応終了後、反応混合液を水、トルエン、キシレン、n−ヘキサン等の貧溶媒中に注入して反応生成物の結晶を析出させる。
析出した結晶を常温で貧溶媒(芳香族・脂肪族炭化水素等)で洗浄することにより、未反応のジイソシアネートやジアルカノールアミンを除去することができ、前記一般式(I)で表されるRf基を有する高純度の片末端ジオールが得られる。
【0031】
本発明のフッ素含有ポリウレタンは、上記の反応で得られた一般式(I)で表わされるRf基含有ジオールと、前記のジイソシアネートとジオール及び/又はジアミンとを反応させることにより得ることができる。
ジオールとしては、ポリウレタンの製造に従来から使用されているものがいずれも使用でき、特に限定されない。例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール等の低分子グリコール類;アジピン酸、マレイン酸、テレフタル酸等の二塩基酸とグリコール類とから得られるポリエステルジオール類;ラクトン類をグリコール類で開環重合させて得られるポリラクトン類のポリエステルジオール類;ポリカーボネートジオール類;ポリテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリエーテルジオール類等が挙げられる。
【0032】
ジアミンとしては、ポリウレタンの製造に従来から使用されているものがいずれも使用でき、特に限定されない。例えば、メチレンジアミン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン;フェニレンジアミン、3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−メチレンビス(フェニルアミン)、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン等の芳香族ジアミン;シクロペンタジアミン、シクロヘキシルジアミン等の脂環式ジアミンが挙げられる。鎖延長剤は、上記の低分子量ジオール又はジアミンであり、ポリウレタンの製造に従来から使用されているものがいずれも使用でき、特に限定されない。
【0033】
これらの成分を用い、従来公知のポリウレタンの製造方法を用いることによって本発明のフッ素含有ポリウレタンが得られる。本発明のポリウレタンの製造方法は、前記の一般式(I)で表されるRf基含有ジオールと、ジイソシアネートと、ジオール及び/又はジアミンとを、必要により鎖延長剤とともに反応させることにあり、製造方法は特に限定されない。また、反応形態も特に限定されず、塊状、溶液状、分散状等のいずれの反応形態でもよい。更に、ジオール、ジアミン、及びジイソシアネートは、得られるフッ素含有ポリウレタンの使用目的や要求性能に適した組合せを選択すればよく、特に限定されない。
【0034】
更に本発明の別の実施形態として、上記フッ素含有ポリウレタン中に、更に少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンから誘導されたポリシロキサンセグメントを、ポリウレタン分子中のポリシロキサンセグメント含有量として1〜75重量%となる量で含有するフッ素含有ポリウレタンを提供する。
【0035】
本発明で使用するポリシロキサンは、分子中に少なくとも1個の活性水素基、例えば、アミノ基、エポキシ基、水酸基、メルカプト基やカルボキシル基等を有するポリシロキサンであり、その好ましい例としては、例えば、下記の如き化合物が挙げられる。
【0036】
Figure 0004270360
【0037】
Figure 0004270360
【0038】
Figure 0004270360
【0039】
Figure 0004270360
【0040】
Figure 0004270360
【0041】
以上列記した活性水素基を有するポリシロキサンは、本発明において使用する好ましい化合物であって、本発明はこれらの例示の化合物に限定されるものではない。従って、上述の例示の化合物のみならず、その他現在市販されており、市場から容易に入手し得る化合物は、いずれも本発明において使用することができる。本発明において特に好ましい化合物は、少なくとも1個の水酸基又はアミノ基を有するポリシロキサンである。
また、以上の如き本発明のフッ素含有ポリウレタン(以下、更にポリシロキサンセグメントを含む場合も意味する)には、有機溶剤に溶解した溶液、水に分散させた状態のもの、固形分100重量%のペレット状等で使用することができる。
【0042】
本発明のRf基含有ジオールを用いて得られるフッ素含有ポリウレタンは、前記の一般式(II)で表されるフッ素含有側鎖が、分子鎖中にR1とR2を介してウレタン結合(−NH−CO−O−)及び/又はウレア結合(−NH−CO−NH−)で結合したものであり、ジオールを使用した場合にはポリウレタンが、ジアミンを用いた場合にはポリウレアが、ジオールとジアミンとを併用する場合にはポリウレタン−ポリウレアが得られる。
【0043】
ポリウレタン分子中の上記のフッ素含有側鎖の含有量は、ポリウレタン分子中のRf基に基づくフッ素含有量として3〜80重量%を占めるものが好ましい。3重量%未満ではRf基に基づく表面エネルギーに伴う機能の発現が不十分となる。また、80重量%を超えるとポリウレタンの本来の耐磨耗性、機械的強度等の性能が不十分となるので好ましくない。好ましくは5〜50重量%であり、より好ましくは5〜25重量%である。
【0044】
f基を有する片末端ジオールと、分子中に少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンと前記の他のポリウレタン構成成分とを用いて得られる本発明のフッ素及びケイ素含有ポリウレタンは、主鎖中に従来のポリウレタンと同様のジイソシアネートから導入されたセグメントと、ジオール及び/又はジアミンとから導入されたセグメントとともに、前記の一般式(I)で表わされるフッ素含有ジオールから導入されたフッ素含有側鎖が、分子鎖中にR1とR2を介してウレタン結合及び/又はウレア結合で結合し、上記ポリシロキサンから導入されたポリシロキサンセグメントが主鎖にウレタン結合及び/又はウレア結合で結合したポリウレタンである。
【0045】
また、ポリウレタン分子中のポリシロキサンセグメントの含有量は、分子中のシロキサン含有量が1〜75重量%となる量であることが好ましい。1重量%未満ではポリシロキサンセグメントに基づく表面エネルギーに伴う機能の発現が不十分となる。また、75重量%を超えるとポリウレタンの本来の耐磨耗性、機械的強度等の性能が不十分となるので好ましくない。好ましくは3〜50重量%であり、より好ましくは5〜20重量%である。
【0046】
本発明のフッ素含有ポリウレタンは、その使用目的によって好ましいフッ素含有量及びポリシロキサン含有量は異なるので、使用目的に適したフッ素含有量及びポリシロキサン含有量とすることが望ましい。
また、本発明のフッ素含有ポリウレタンの重量平均分子量(GPCで測定し、標準ポリスチレン換算の)は、5,000〜500,000が好ましく、より好ましくは30,000〜150,000である。
【0047】
本発明の一般式(I)で表されるRf基含有ジオールから得られるフッ素含有ポリウレタン(ポリシロキサンセグメントを含む場合もある)は、ポリウレタンの有する耐磨耗性、機械的強度、柔軟性、回復弾性率、耐薬品性等の特性に加え、Rf基に基づく撥水・撥油性、防汚染性、非粘着性等の特性を併せもつ優れたポリウレタンである。
【0048】
本発明のフッ素含有ポリウレタンは、このような優れた特徴を有することから、各種基材への表面被覆材、繊維コーティング材、人工擬革、塗料、磁気記録媒体のバインダーとして、また、熱可塑性成形材料、工業部品、シート、フィルム、チューブ、医療用具等の製造に有用である。
尚、前記のジイソシアネート、ジオール及びジアミンとともに、従来公知の3官能性以上のものを併用することによって、分岐等を有するフッ素含有ポリウレタンを製造することができる。
【0049】
【実施例】
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。尚、以下の例における「部」及び「%」は特に断りのない限り重量基準である。
【0050】
実施例1(フッ素含有ジオール(I−A)の合成)
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流凝縮器を備え、窒素置換した反応容器内でイソホロンジイソシアネート22.2部を酢酸エチル50部に溶解し、60℃でよく攪拌しながら、46.4部の粉末状の2−(パーフロロオクチル)エタノールを徐々に添加し、添加終了後80℃で3時間反応させ、パーフロロアルキル基含有片末端イソシアネート(A)を得る。
【0051】
次に、ジエタノールアミン10.5部を酢酸エチル10部に10℃以下の温度で攪拌しながら混合し、この溶液中に上記化合物(A)の溶液を滴下する。化合物(A)の溶液の滴下とともに発熱反応が見られるが、内温が20℃を越えないように徐々に滴下する。反応の進行とともに不均一溶液は均一となる。滴下終了後、室温(25℃)で2時間反応を続ける。
【0052】
反応終了後、反応溶液から反応生成物をトルエンを添加して析出させ、濾過、洗浄した後乾燥させ、白色粉末の生成物が得られた(収率95%)。
粉末状反応生成物のフッ素含有量は、イオンクロマトアナライザー(横河北辰電気社製)で測定した。また、粉末状反応生成物の融点は132℃であり、JIS K−0070に従って測定した水酸基価は138(mgKOH/g)(理論値は142)であった。
【0053】
この反応生成物の赤外吸収スペクトルを図1に示す。図1より確認された各原子団の特性吸収(cm-1)は下記の通りである。
ウレタン(−O−CO−N−):1,690、第三アミド(−CO−N<):1,650、アミド(−CO−NH−):1,300、1,530、1,500、N−H:3,351、アミドのC=O:1,260、シクロヘキサン環の1,3,5置換体:670、705、765(メチル置換体)、−CH2−:1,470、2,850、2,925、−CH3:1,460、2,980、枝分かれのCH3:1,380、−OH:3,410、C−F:1,120、1,210、−CF2−:1,150、−CF3:1,346
【0054】
以上の赤外吸収スペクトルの特性吸収及び水酸基価から反応生成物の化学構造は下記の構造であることが確認された。
【0055】
Figure 0004270360
【0056】
実施例2(フッ素含有ジオール(I−B)の合成)
イソホロンジイソシアネートに代えて2,4−トリレンジイソシアネートを同じ当量用いる他は実施例1と同様にして白色粉末状の下記構造の生成物を得た。
生成物の融点は145℃、水酸基価は148(理論値は151)であった。化学構造の確認は実施例1と同様にして赤外吸収スペクトルの特性吸収(前記のシクロヘキサン環の1,3,5置換体の特性吸収が、ベンゼン環の1,2,4置換体の特性吸収(810〜865、675〜730、835cm-1(メチル置換体))となる以外は実施例1と同じ)及び水酸基価から、反応生成物は下記の構造であることが確認された。
【0057】
Figure 0004270360
【0058】
実施例3(フッ素含有ジオール(I−C)の合成)
ジエタノールアミンに代えてジエタノールアミノプロピルアミンを、そして2−(パーフロロ−7−メチルオクチル)エタノールに代えて2−(パーフロロデシル)エタノールをそれぞれ同じ当量用いる他は実施例1と同様にして下記式のフッ素ジオール(I−C)の白色粉末を得た。
生成物の融点は153℃、水酸基価は115(理論値は118)であった。反応生成物の化学構造は、実施例1と同じ赤外吸収スペクトルにおける特性吸収と水酸基価から下記の構造であることが確認された。
【0059】
Figure 0004270360
【0060】
実施例4〜6(ポリウレタンの合成)
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流凝縮器を備え、窒素置換した反応容器内に、表1に記載のフッ素含有ジオール(I−A、I−B、I−C)、フッ素を含有しないポリマージオール、及びフッ素を含有しないジオールを加え、固形分が35%になるようにジメチルホルムアミドを加えて均一に溶解する。次に所定当量のジイソシアネートを加え、80℃の温度で所定の溶液粘度になるまで反応させて本発明のポリウレタンを得た。また、実施例5のフッ素含有ポリウレタンの赤外吸収スペクトルを図2に表す。
【0061】
比較例1〜4(ポリウレタンの合成)
下記の3種のフッ素含有ジオール(I−A’、I−B’、I−C’)を使用し、表2に記載のポリマージオール及びジオールを用い、上記の実施例と同様にしてフッ素含有ポリウレタンを得た。同様にしてフッ素含有ジオールを使用しないポリウレタン(比較例4)を得た。
【0062】
Figure 0004270360
【0063】
実施例7〜9(ポリウレタンの合成)
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、及び還流凝縮器を備え、窒素置換した反応容器内に、実施例1〜3で得たフッ素含有ジオール(I−A、I−B、I−C)、下記のポリシロキサン(II−A、II−B、II−C)、表3に記載のフッ素を含有しないポリマージオール、及びフッ素を含有しないジオールを表3に記載の割合で加え、固形分が35%になるようにジメチルホルムアミドを加えて均一に溶解する。次に所定当量のジイソシアネートを加え、80℃の温度で所定の溶液粘度になるまで反応させて本発明のポリウレタンを得た。
【0064】
Figure 0004270360
【0065】
比較例5〜8(ポリウレタンの合成)
前記の2種のフッ素含有ジオール(I−A’、I−B’)、表4に記載のポリシロキサン、及びジオールを用い、上記の実施例7〜9と同様にしてフッ素及びケイ素含有ポリウレタンを得た。また、同様にしてフッ素含有ジオールを用いないポリウレタン(比較例7)及びフッ素含有ジオールとポリシロキサンを用いないポリウレタン(比較例8)を作製した。
【0066】
以上の実施例及び比較例のポリウレタンのフッ素含有量及びシロキサン含有量は、イオンクロマトアナライザー(横河北辰電気社製)を用いて測定した。また、溶液粘度はB型粘度計を用い25℃で測定した。重量平均分子量は、GPC(東ソー社製GPC)(カラム:shodex社製A−80M)を用い、THFを溶媒として、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量を求めた。物性はJIS K−6301に従って測定した。また、表面特性は下記の方法で測定した。以上の測定結果を表1〜4に示す。
【0067】
<接触角>
協和界面科学社製の接触角計を使用して測定した。
<磨耗試験>
JIS K−7311に準じ、実施例4〜9、比較例1〜8のそれぞれのポリウレタン溶液を乾燥させて形成したフィルムを厚紙基材に貼り合わせ、テーバー試験機でH−22の磨耗輪を使用して1kgの荷重をかけて100回転させ、その磨耗減重量を測定した。
<剥離力>
ポリエステルフィルム(PET)上に乾燥後の厚みが1μmとなるようにそれぞれのポリウレタン溶液をコーティングして被膜を形成し、この被膜に幅20mmのアクリル系粘着テープ(積水化学製)を自重2kgのゴムローラーにて圧着し、1時間後の剥離力を測定した。
<静止摩擦係数>
新東科学社製の表面性試験機を使用して測定した。
【0068】
Figure 0004270360
【0069】
Figure 0004270360
【0070】
Figure 0004270360
【0071】
Figure 0004270360
【0072】
(注)(表1〜4共通)
(*1)POTMG:ポリオキシテトラメチレングリコール、分子量2000
(*2)PCDO:ポリカーボネートジオール、分子量2000
(*3)PCLPO:ポリカプロラクトンポリオール、分子量2000
(*4)1,4−BG:1,4−ブチレングリコール
(*5)MDI:4,4’−メチレンビス(フェニルイソシアネート)
PU:ポリウレタン
【0073】
尚、実施例1において、2−(パーフロロオクチル)エタノールに代えて、下記のフッ素含有アルコール1〜8をそれぞれ使用し、以下実施例1と同様にしてそれぞれに対応するフッ素含有ジオールを得た。また、得られたフッ素含有ジオールを用いて実施例4及び7と同様にしてそれぞれに対応するフッ素含有(ポリシロキサン含有)ポリウレタンを得た。得られたフッ素含有(ポリシロキサン含有)ポリウレタンは実施例4及び7のフッ素含有(ポリシロキサン含有)ポリウレタンと同様な優れた物性を示した。
【0074】
Figure 0004270360
【0075】
【発明の効果】
以上のように、Rf基含有ジオールから得られる新規なポリウレタンは、撥水性・撥油性や防汚染性、更には耐磨耗性、非粘着性等の表面特性に優れるとともに、従来のRf基含有ジオールを用いたポリウレタンに比べ、ポリウレタンの強度特性、ゴム弾性や低温特性が阻害されることが少ない優れた特性を有するポリウレタンである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のフッ素含有ジオールの赤外吸収スペクトル。
【図2】 実施例5のフッ素含有ポリウレタンの赤外吸収スペクトル。

Claims (15)

  1. f基と活性水素基とを有するフッ素含有化合物と、ジイソシアネートとをNCO/OH=2で反応させ、該反応によって得られた分子中に1個の遊離イソシアネート基を有するフッ素含有化合物と、ジアルカノールアミンとを50℃以下の温度で反応させることを特徴とする下記の一般式(I)で表わされるフッ素含有ジオールの製造方法。
    Figure 0004270360
  2. フッ素含有化合物が、下記の化合物群から選ばれる少なくとも1種である請求項1に記載のフッ素含有ジオールの製造方法。
    Figure 0004270360
  3. ジアルカノールアミンが、下記式で表わされる請求項1に記載のフッ素含有ジオールの製造方法。
    Figure 0004270360
  4. 下記一般式(I)で表されるフッ素含有ジオールと、脂肪族、芳香族又は脂環式ジイソシアネートと、脂肪族、芳香族又は脂環式ジオール及び/又はジアミンとを反応させて得られるフッ素含有ポリウレタンであって、該ポリウレタン分子鎖中に下記の一般式(II)で表わされるフッ素含有側鎖が、そのR1とR2を介してウレタン結合及び/又はウレア結合でポリウレタン分子に結合し、上記側鎖の含有量が、ポリウレタン分子中のフッ素含有量として3〜80重量%となる量であり、且つ重量平均分子量が5,000〜500,000であることを特徴とするフッ素含有ポリウレタン。
    Figure 0004270360
    Figure 0004270360
  5. 重量平均分子量が、50,000〜150,000である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  6. フッ素含有量が、5〜50重量%である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  7. フッ素含有量が、5〜25重量%である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  8. 更に少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンから誘導されたポリシロキサンセグメントを、1〜75重量%となる量で含有する請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  9. ポリシロキサンセグメント含有量が、3〜50重量%である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  10. ポリシロキサンセグメント含有量が、3〜20重量%である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  11. ポリシロキサンの活性水素基が、水酸基又はアミノ基である請求項に記載のフッ素含有ポリウレタン。
  12. 前記の一般式(I)で表されるフッ素含有ジオールと、ジイソシアネートと、上記フッ素含有ジオール以外のジオール及び/又はジアミンとを反応させることを特徴とする請求項に記載のフッ素含有ポリウレタンの製造方法。
  13. 前記の一般式(I)で表されるフッ素含有ジオールを、ポリウレタン分子中のフッ素含有量が3〜80重量%となる量で使用する請求項1に記載のフッ素含有ポリウレタンの製造方法。
  14. 更に少なくとも1個の活性水素基を有するポリシロキサンを、ポリウレタン分子中のポリシロキサンセグメント含有量として1〜75重量%となる量で反応させる請求項1に記載のフッ素含有ポリウレタンの製造方法。
  15. ポリシロキサンの活性水素基が、水酸基又はアミノ基である請求項1に記載のフッ素含有ポリウレタンの製造方法。
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