JP4266951B2 - 磁気素子および電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁芯にコイルを巻回してなる磁気素子、およびその磁気素子を用いた電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。その多くは、特許文献1および特許文献2に記載されているように、電圧変換トランスの入力巻線に接続されたスイッチング回路のスイッチング動作により、バッテリからの入力直流電圧をスイッチングし、スイッチングにより得られた入力交流電圧を電圧変換トランスの入力巻線に入力し、電圧変換トランスにより変換された出力交流電圧を電圧変換トランスの出力巻線から取り出す方式である。スイッチング回路のスイッチング動作に伴い、出力巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換されて出力されるようになっている。
特開2003−111413号公報 特開2003−079149号公報
この種のスイッチング電源装置では、一般に電圧変換トランスの入力端子対は1つとなっている。これは、互いに異なる複数の入力交流電圧が、複数の入力巻線と複数の出力巻線とを備えた複数入力複数出力タイプの電圧変換トランスの個々の入力巻線に入力されると、これらの入力巻線が磁気結合し、これにより、一方の入力巻線に入力された入力交流電圧が他方の入力巻線に洩れ出てしまうからである。そのため、電圧変換トランスに互いに異なる入力交流電圧を複数入力させる場合には、入力される入力交流電圧の数に応じて電圧変換トランスが設けられることとなる。
また、1入力複数出力タイプの電圧変換トランスが設けられたスイッチング電源装置では、トランスの特性上、電圧変換トランスから、互いに位相が等しい複数の出力交流電圧を同時に出力させることはできるが、互いに位相が異なる複数の出力交流電圧を同時に出力させることはできない。そのため、互いに位相が異なる出力交流電圧を電圧変換トランスから同時に出力させる場合、すなわち、電圧変換トランスに互いに位相が異なる入力交流電圧を複数入力させる場合には、上記の場合と同様に、入力される入力交流電圧の数に応じて電圧変換トランスが設けられることとなる。
このように、入力される入力交流電圧の数に応じて電圧変換トランスを設けなければならないため、入力される入力交流電圧の数が増加すると、電圧変換トランスも増設することが必要となり、部品点数が増加し、それによる回路基板上の占有面積も増加するという問題がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、互いに独立した複数の磁気素子または電源装置を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制することのできる磁気素子および電源装置を提供することにある。
本発明の磁気素子は、中足部と、この中足部を共有しつつ中足部と共にループ磁路をそれぞれ構成する複数の外足部とを含んで構成された磁芯を備える。その磁芯の中足部には中足コイルが巻回され、磁芯の外足部には外足コイルが巻回されている。この外足コイルは、外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されている。
上記「中足部において互いに相殺し合うような態様」とは、一の外足コイル部と一の外足コイル部が巻回されている一の外足部とを合わせた物理的性質と、他の外足コイル部と他の外足コイル部が巻回されている他の外足部とを合わせた物理的性質とが、中足コイルとの関係において互いに同質であることを指す。
具体的には、外足コイルは、第1外足コイル部と第2外足コイル部とを備え、第1外足コイル部が一のループ磁路の外足部に、第2外足コイル部が他の一のループ磁路の外足部にそれぞれ巻回されている。このとき、第1および第2外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、第1および第2外足コイル部の巻数が互いに等しくなっている。ここで、「同極性方向」とは、各外足コイル部を流れる電流によって外足部にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
なお、上記の態様において、第1および第2の外足コイル部の巻数を等しくして、第1外足コイル部と第1外足コイル部が巻回されている外足部とを合わせた物理的性質と、第2外足コイル部と第2外足コイル部が巻回されている外足部とを合わせた物理的性質とが、中足コイルとの関係において互いに同質となるには、第1外足コイル部が巻回されている外足部と、第2外足コイル部が巻回されている外足部との材質や形状、大きさなどが互いに等しいことが前提となる。
本発明の磁気素子において、中足コイルは、第1の入力パルス信号電圧が入力される入力中足コイルと、第1の入力パルス信号電圧に応じた第1および第2の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力中足コイルとを含んでいる。さらに、外足コイルは、第2の入力パルス信号電圧が入力される入力外足コイルと、第2の入力パルス信号電圧に応じた第3および第4の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力外足コイルとを含んでいる。入力外足コイルならびに第1および第2の出力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2外足コイル部とを直列に接続して構成されている。第1および第2外足コイル部の巻き方向は同極性方向となっており、第1および第2外足コイル部の巻数は互いに等しくなっている。入力外足コイルは、この外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されている。第1の出力外足コイルは、この第1の出力外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されている。第2の出力外足コイルは、この第2の出力外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されている。
本発明の電源装置は、第1および第2の入力交流電圧をそれぞれ変圧して第1および第2の出力交流電圧として出力する磁気素子と、第1および第2の出力交流電圧をそれぞれ整流して平滑化する整流平滑回路とを備えたものである。
上記電源装置の磁気素子は、具体的には以下の(A)〜(I)の構成要素を有する。
(A)中足部と、この中足部を共有しつつ中足部と共にループ磁路をそれぞれ構成する複数の外足部とを含んで構成された磁芯
(B)中足部に巻回され、第1の入力交流電圧が入力される入力中足コイル
(C)中足部に巻回され、第1の出力交流電圧を出力する出力中足コイル
(D)外足部に巻回され、第2の入力交流電圧が入力される入力外足コイル
(E)外足部に巻回され、第2の出力交流電圧を出力する出力外足コイル
(F)入力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1の入力外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2の入力外足コイル部とを直列に接続して構成されていること
(G)出力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1の出力外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2の出力外足コイル部とを直列に接続して構成されていること
(H)入力外足コイルは、この入力外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されていること
(I)出力外足コイルは、この出力外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が中足部において互いに相殺し合うような態様で外足部に巻回されていること
本発明の磁気素子および電源装置では、外足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束は中足部において互いに相殺されるので、外足コイルから中足コイルに電圧が誘起されることは実質的にない。一方、一の外足コイル部と一の外足コイル部が巻回されている一の外足部とを合わせた物理的性質と、他の外足コイル部と他の外足コイル部が巻回されている他の外足部とを合わせた物理的性質とが、中足コイルとの関係において互いに同質であることから、中足コイルを流れる電流によって複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束も外足部において互いに相殺されるので、中足コイルから外足コイルに電圧が誘起されることは実質的にない。これより、中足コイルおよび外足コイルは、共通の磁芯に巻回されているにも拘わらず、互いに影響を及ぼし合う虞はない。
また、ループ磁路が2n(nは正の整数)設けられている場合に、上で例示した態様で第1外足コイル部および第2外足コイル部を巻回したときは、外足コイルを最大n個設けることができる。このとき、磁気素子全体としての入出力は、(n+1)入力(n+1以上の整数)出力となる。
なお、中足コイルおよび外足コイルは、電源装置の電圧変換トランスや、信号伝送路に用いられる絶縁型のパルストランスなどに適用可能である。例えば、中足コイルおよび外足コイルをそれぞれトランスコイルセットとするパルストランスを信号伝送路に適用した場合に、各入力コイル(入力中足コイル,入力外足コイル)に入力パルス信号電圧を入力すると、各出力コイル(出力中足コイル,出力外足コイル)からは入力パルス信号電圧に応じた出力パルス信号電圧が出力される。
また、中足コイルおよび外足コイルをそれぞれトランスコイルセットとする電圧変換トランスを用いた電源装置に適用した場合に、各入力コイル(入力中足コイル,入力外足コイル)に入力交流電圧を入力すると、各出力コイル(出力中足コイル,出力外足コイル)からは入力交流電圧に応じた出力交流電圧が出力される。このとき、入力中足コイルと出力中足コイルとの巻数比は、入力外足コイルと出力外足コイルとの巻き数比と同一であってもよいし、相違していてもよい。
上記の電源装置は、入力交流電圧を磁気素子に入力し、磁気素子から出力交流電圧を出力するAC−AC変換器としての機能を有するが、磁気素子の後段に整流平滑回路を設けることにより、AC−DC変換器としての機能を有するようにすることもでき、磁気素子の前段にスイッチング回路を設けることにより、DC−AC変換器としての機能を有するようにすることもできる。また、磁気素子の後段に整流平滑回路を設けると共に、磁気素子の前段にスイッチング回路を設けることにより、DC−DC変換器としての機能を有するようにすることもできる。
本発明の磁気素子によれば、中足コイルおよび外足コイルは互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイルおよび外足コイルを用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯を共通化することができ、その結果、磁芯の数および磁芯の占有するスペースを削減することができる。
また、本発明の電源装置によれば、互いに独立した複数の電源装置を本発明の磁気素子を用いて一つにまとめた場合には、複数の磁気素子や、複数のスイッチング回路、複数の整流平滑回路などにおいて、機能を共通にする部品同士を共通化することが可能となる。これにより、部品点数を削減すると共に、部品の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の電源装置を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力交流電圧を単一の磁気素子から出力させることができる。
また、本発明の電源装置によれば、中足コイルおよび外足コイルを、それぞれ、トランスコイルセットとすると共に、一方のトランスコイルセットの巻き数比(Nb/Na;入力コイル巻数Na,出力コイルの巻数Nb)が、他方のトランスコイルセットの巻き数比(Nd/Nc;入力コイル巻数Nc,出力コイルの巻数Nd)より大きくなるようにした場合であって、例えば、入力交流電圧が通常使用される電圧よりも大幅に低下したときは、巻き数比(Nb/Na)が相対的に小さな一方のトランスコイルセットから、巻き数比(Nd/Nc)が相対的に大きな他方のトランスコイルセットに切り換えることにより、磁気素子に入力される入力交流電圧の低下率よりも小さな低下率または低下率ゼロで出力交流電圧を磁気素子から出力することも可能となる。
また、本発明の磁気素子および電源装置によれば、上記のように互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足側のトランスコイルセットと外足側のトランスコイルセットとを交互に用いる他に、中足側のトランスコイルセットと外足側のトランスコイルセットとを同時に用いることもできる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る磁気素子1の概略構成を表したものである。この磁気素子1は、磁芯10と、中足コイル11と、外足コイル12とを備えたものである。
磁芯10は、中足部10Aと、この中足部10Aを共有しつつ中足部10Aと共に第1ループ磁路を構成する第1外足部10B−1と、この中足部10Aを共有しつつ中足部10Aと共に第2ループ磁路を構成する第2外足部10B−2とを有する。なお、本実施の形態では、第1外足部10B−1および第2外足部10B−2は、互いに等しい材質、形状および大きさで構成されているものとする。
中足コイル11は、磁芯10の中足部10Aに巻回したものであり、例えば、インダクタとして機能する単コイルにより構成される。外足コイル12は、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2により構成され、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回したものであり、例えば、インダクタとして機能する単コイルにより構成される。
具体的には、第1外足コイル部12−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、第2外足コイル部12−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2の巻き方向が同極性方向であると共に、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
このように、第1外足部10B−1および第2外足部10B−2が互いに等しい材質、形状および大きさで構成され、かつ、第1外足コイル部12−1と第2外足コイル部12−2との巻数や巻き方が互いに等しいことから、第1外足コイル部12−1と第1外足コイル部12−1が巻回されている第1外足部10B−1とを合わせた物理的性質(以下、第1の物理的性質と称する)と、第2外足コイル部12−2と第2外足コイル部12−2が巻回されている第2外足部10B−2とを合わせた物理的性質(以下、第2の物理的性質と称する)とが、中足コイル11との関係において互いに同質である。
なお、第1の物理的性質と第2の物理的性質とが、中足コイル11との関係において互いに「同質」となる構成は、上記に限定されるものではなく、外足部10B−1と外足部10B−2との材質や形状、大きさなどが互いに相違していてもよい。ただし、そのような場合には、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2のそれぞれの巻数などを適切に調節することが必要となる。
また、第1の物理的性質と第2の物理的性質とが、中足コイル11との関係において互いに同質である限り、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2の巻き方が相違する態様、例えば、中足コイル11の延在方向の中心軸Xを基準として、第1外足コイル部12−1および第2外足コイル部12−2の巻き位置が線対称とならない態様で構成されていてもよい。
これにより、図2に示したように、外足コイル12を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束φ1および磁束φ2は中足部10Aにおいて互いに相殺されるので、外足コイル12から中足コイル11に電圧が誘起されることは実質的にない。一方、中足コイル11を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2により構成されるループ磁路にそれぞれ生ずる磁束φ3およびφ4もそのループ磁路において互いに相殺されるので、中足コイルから外足コイルに電圧が誘起されることは実質的にない。これより、中足コイルおよび外足コイルは、共通の磁芯10に巻回されているにも拘わらず、互いに影響を及ぼし合う虞はない。
本実施の形態の磁気素子1によれば、中足コイル11および外足コイル12は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル11および外足コイル12を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
また、本実施の形態の磁気素子1によれば、中足コイル11および外足コイル12は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル11と外足コイル12とを交互に用いる他に、中足コイル11と外足コイル12とを同時に用いることもできる。
なお、図3に示したように、磁芯10の中足部10Aにエアギャップgを設けてもよい。これにより、エアギャップgを大きくした場合には、エアギャップgが無い、または小さい場合と比べて、外足部10Bに巻回された第1外足コイル部12−1と第1外足コイル部12−1の磁気結合が強まる。一方、エアギャップgを小さくした場合には、エアギャップgが大きい場合と比べて、外足部10Bに巻回された第1外足コイル部12−1と第1外足コイル部12−1の磁気結合が弱まる。
[第1の変形例]
図4は、上記実施の形態の第1の変形例に係る磁気素子2の概略構成を表したものである。この磁気素子2は、上記磁気素子1の外足コイル12に代えて、外足コイル22を備えたものである。そこで、以下、主に外足コイル22について説明する。
外足コイル22は、入力外足コイル22A(入力コイル)および出力外足コイル22B(出力コイル)により構成されたトランスコイルセットであり、入力外足コイル22Aおよび出力外足コイル22Bは、それぞれ、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回されている。
具体的には、入力外足コイル22Aは、第1外足コイル部22A−1(第1の入力外足コイル部)および第2外足コイル部22A−2(第2の入力外足コイル部)を備え、外足コイル部22A−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部22A−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部22A−1および外足コイル部22A−2の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部22A−1および外足コイル部22A−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部22A−1および外足コイル部22A−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
また、出力外足コイル22Bは、第1外足コイル部22B−1(第1の出力外足コイル部)および第2外足コイル部22B−2(第2の出力外足コイル部)を備え、外足コイル部22B−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部22B−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部22B−1および外足コイル部22B−2の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部22B−1および外足コイル部22B−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部22B−1および外足コイル部22B−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
これにより、本変形例に係る磁気素子2によれば、中足コイル11および外足コイル22は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル11および外足コイル22を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第2の変形例]
図5は、上記実施の形態の第2の変形例に係る磁気素子3の概略構成を表したものである。この磁気素子3は、上記磁気素子1の中足コイル11に代えて、中足コイル21を備えたものである。そこで、以下、主に中足コイル21について説明する。
中足コイル21は、入力中足コイル21A(入力コイル)および出力中足コイル21B(出力コイル)により構成されたトランスコイルセットである。入力中足コイル21Aおよび出力中足コイル21Bは、それぞれ、磁芯10の中足部10Aに巻回されている。
これにより、本変形例に係る磁気素子3によれば、中足コイル21および外足コイル12は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル21および外足コイル12を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第3の変形例]
図6は、上記実施の形態の第3の変形例に係る磁気素子4の概略構成を表したものである。この磁気素子4は、上記磁気素子1の外足コイル12に代えて、外足コイル22を備え、上記磁気素子1の中足コイル11に代えて、中足コイル21を備えたものである。これにより、本変形例に係る磁気素子4によれば、中足コイル21および外足コイル22は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル21および外足コイル22を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第4の変形例]
図7は、上記実施の形態の第4の変形例に係る磁気素子5の概略構成を表したものである。この磁気素子5は、上記磁気素子4の中足コイル21に代えて、中足コイル31を備えたものである。そこで、以下、主に中足コイル31について説明する。
中足コイル31は、入力中足コイル31A、出力中足コイル31B(第1の出力中足コイル)および出力中足コイル31C(第2の出力中足コイル)により構成されたトランスコイルセットである。出力中足コイル31Bおよび出力中足コイル31Cは、それぞれ、磁芯10の中足部10Aに巻回されている。
これにより、本変形例に係る磁気素子5によれば、中足コイル31および外足コイル32は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル31および外足コイル32を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第5の変形例]
図8は、上記実施の形態の第5の変形例に係る磁気素子6の概略構成を表したものである。この磁気素子6は、上記磁気素子4の外足コイル22に代えて、外足コイル32を備えたものである。そこで、以下、主に外足コイル32について説明する。
外足コイル32は、入力外足コイル32A、出力外足コイル32Bおよび出力外足コイル32Cにより構成されたトランスコイルセットであり、入力外足コイル32A、出力外足コイル32B(第1の出力外足コイル)および出力外足コイル32C(第2の出力外足コイル)は、それぞれ、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回されている。
具体的には、入力外足コイル32Aは、第1外足コイル部32A−1(第1の入力外足コイル部)および第2外足コイル部32A−2(第2の入力外足コイル部)を備え、外足コイル部32A−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部32A−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部32A−1および外足コイル部32A−2の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部32A−1および外足コイル部32A−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部32A−1および外足コイル部32A−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
また、出力外足コイル32Bは、第1外足コイル部32B−1(第1の出力外足コイル部)および第2外足コイル部32B−2(第2の出力外足コイル部)を備え、外足コイル部32B−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部32B−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部32B−1および外足コイル部32B−2の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部32B−1および外足コイル部32B−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部32B−1および外足コイル部32B−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
また、出力外足コイル32Cは、第1外足コイル部32C−1(第1の出力外足コイル部)および第2外足コイル部32C−2(第2の出力外足コイル部)を備え、外足コイル部32C−1が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部32C−2が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部32C−1および外足コイル部32C−2の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部32C−1および外足コイル部32C−2の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部32C−1および外足コイル部32C−2を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
これにより、本変形例に係る磁気素子6によれば、中足コイル21および外足コイル32は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル21および外足コイル32を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第6の変形例]
図9は、上記実施の形態の第6の変形例に係る磁気素子7の概略構成を表したものである。この磁気素子7は、上記磁気素子4の外足コイル22に代えて、外足コイル32を備え、上記磁気素子4の中足コイル21に代えて、中足コイル31を備えたものである。これにより、本変形例に係る磁気素子7によれば、中足コイル31および外足コイル32は互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足コイル31および外足コイル32を用いて互いに独立した複数の入出力を行うことができる。これにより、互いに異なる複数の入力パルス信号電圧または入力交流電圧を入力する際に入力の数に応じて必要とされていた複数の磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。したがって、互いに独立した複数の磁気素子を設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制しつつ、互いに異なる複数の出力パルス信号電圧または出力交流電圧を出力させることができる。
[第1の適用例]
図11ないし図13は、上記第3の変形例に係る磁気素子4(2入力2出力タイプ)を用いた電源装置40−1ないし40−3の概略構成をそれぞれ表したものである。
これらの電源装置40−1,40−2,40−3は、図10(A)に例示した電源装置40Aと、図10(B)に例示した電源装置40Bとを並列に配置し、一部を共通化したものである。そこで、電源装置40A,40Bについて個別に説明したのちに、電源装置40−1,40−2,40−3について個別に説明する。
なお、これらの電源装置40A,40B,40−1,40−2,40−3は、高圧バッテリ(図示せず)から供給される高圧の入力直流電圧Vinを、より低い出力直流電圧Vout に変換して、低圧バッテリ(図示せず)に供給するDC−DC変換器として機能するものであり、後述するようにフォーワード型の電源装置である。
(電源装置40A)
電源装置40Aは、磁気素子4Aと、磁気素子4Aの1次側に設けられたスイッチング回路41Cおよび平滑コンデンサC1と、磁気素子4Aの2次側に設けられた整流平滑回路42Aと、スイッチング回路41Cを駆動する駆動回路43Aとを備える。1次側高圧ラインL1Hの入力端子T1と1次側低圧ラインL1Lの入力端子T2との間には、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vin1 が印加されるようになっており、出力ラインLOの出力端子T3と接地ラインLGの出力端子T4との間には、低圧バッテリへ給電する出力直流電圧Vout1が出力されるようになっている。
磁気素子4Aは、巻数Naの1次側巻線4A−1および巻数Nbの2次側巻線4A−2からなる、1入力1出力タイプのトランスコイルセットを磁芯10に巻回したものである。この磁気素子4Aは、スイッチング回路41Fから入力された入力交流電圧を降圧し、2次側巻線4A−2から出力交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の降圧の度合いは、1次側巻線4A−1と2次側巻線4A−2との巻数比(Nb/Na)によって定まる。
スイッチング回路41Cは、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vin1 をほぼ矩形波状の単相交流電圧に変換する単相インバータ回路であり、駆動回路43Aから供給されるスイッチング信号(図示せず)によってそれぞれ駆動される2つのスイッチング素子S1,S2と、ダイオードD1,D2とを接続してなるダブルフォーワード型のスイッチング回路である。スイッチング素子としては、例えばMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor )やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor )などのスイッチ素子が用いられる。
スイッチング素子S1は1次側高圧ラインL1Hと1次側巻線4A−1の他端との間に設けられ、スイッチング素子S2は1次側巻線4A−1の一端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。ダイオード素子D1は1次側高圧ラインL1Hと磁気素子4Aの1次側巻線4A−1の一端との間に設けられ、ダイオード素子D2は1次側巻線4A−1の他端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。
スイッチング回路41Cでは、スイッチング素子S1,S2がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S1、1次側巻線4A−1およびスイッチング素子S2を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第1の電流経路に電流が流れるようになっている。
整流平滑回路42Aは、一対のダイオードD3,D4と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2を含んで構成されたフォーワード型の整流平滑回路である。ダイオードD3のアノードは2次側巻線4A−2の一端に接続され、ダイオードD4のアノードは2次側巻線4A−2の他端に接続されている。ダイオードD3,D4の各カソード同士は、互いに接続されると共に、接地ラインLGに接続されている。一対のダイオードD3,D4は、磁気素子4Aの出力交流電圧の各半波期間を個別に整流して直流電圧を得るようになっている。
チョークコイルL1は、出力ラインLOに挿入配置されており、その一端はダイオードD4のアノードおよび磁気素子4Aの2次側巻線4A−2の一端の接続点に接続され、その他端は出力ラインLOの出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサC2は、出力ラインLOの出力端子T3と接地ラインLGの出力端子T4との間に接続されている。チョークコイルL1および平滑コンデンサC2は、一対のダイオードD3,D4で整流された直流電圧を平滑化して出力直流電圧Vout1を生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリに給電するようになっている。
(電源装置40B)
電源装置40Bは、電源装置40Aの構成と対比すると、磁気素子4Aの代わりに磁気素子4Bを備え、スイッチング回路41Fの代わりにスイッチング回路41Aを備え、駆動回路43Aの代わりに、スイッチング回路41Aを駆動する駆動回路43Bを備える点で相違する。そこで、以下、磁気素子4Bおよびスイッチング回路41Aについて説明する。
磁気素子4Aは、巻数Ncの1次側巻線4B−1および巻数Ndの2次側巻線4B−2からなる、1入力1出力タイプのトランスコイルセットを磁芯10に巻回したものである。この磁気素子4Bは、スイッチング回路41Aから入力された入力交流電圧を降圧し、2次側巻線4B−2から出力交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の降圧の度合いは、1次側巻線4B−1と2次側巻線4B−2との巻数比(Nd/Nc)によって定まる。
スイッチング回路41Aは、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vin2 をほぼ矩形波状の単相交流電圧に変換する単相インバータ回路であり、抵抗RおよびコンデンサC3を並列配置した回路と、ダイオードD3と、駆動回路43Bから供給されるスイッチング信号(図示せず)によって駆動される1つのスイッチング素子S5とを直列配置してなるフォーワード型のスイッチング回路である。
抵抗RおよびコンデンサC3を並列配置した回路は、1次側高圧ラインL1Hおよび1次側巻線4B−1の一端の接続点と、ダイオードD3のアノードとの間に設けられている。ダイオードD3は、抵抗RおよびコンデンサC3を並列配置した回路と、磁気素子4Bの1次側巻線4B−1の他端およびスイッチング素子S5の接続点との間に設けられている。スイッチング素子S5は、ダイオードD3のカソードおよび磁気素子4Bの1次側巻線4B−1の他端の接続点と、1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。
スイッチング回路41Aでは、スイッチング素子S5がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順に1次側巻線4B−1およびスイッチング素子S5を通って1次側低圧ラインL1Lに至る電流経路に電流が流れるようになっている。
(電源装置40−1)
電源装置40−1は、上述のように、電源装置40Aと電源装置40Bとを並列に配置し、一部を共通化したものである。具体的には、図11に示したように、磁気素子4と、スイッチング回路セット41−1と、整流平滑回路セット42−1と、スイッチング回路セット41−1を駆動する駆動回路43−1とを備えた1入力1出力タイプの電源装置である。
スイッチング回路セット41−1は、電源装置40Aのスイッチング回路41Cと電源装置40Bのスイッチング回路41Aとを組み合わせて構成したものである。このスイッチング回路セット41−1では、入力端子T1, T2および平滑コンデンサC1が共通化され、スイッチング回路41Cおよびスイッチング回路41Aのそれぞれの入力が入力端子T1,T2に接続され、スイッチング回路41Cの出力が一次側巻線4A−1(入力中足コイル21A)に、スイッチング回路41Aの出力が一次側巻線4B−1(入力外足コイル22A)にそれぞれ接続されている。したがって、スイッチング回路セット41−1は、1入力2出力型のスイッチング回路となっている。
整流平滑回路セット42−1は、電源装置40Aの整流平滑回路42Aと電源装置40Bの整流平滑回路42Aとを組み合わせて構成したものである。この整流平滑回路セット42−1では、出力端子T3, T4と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2とが共通化され、電源装置40Aの整流平滑回路42Aの入力が二次側巻線4A−2(出力中足コイル21B)に、電源装置40Bの整流平滑回路42Aの入力が二次側巻線4B−2(出力外足コイル22B)にそれぞれ接続され、一方、電源装置40Aおよび電源装置40Bの整流平滑回路42Aのそれぞれの出力が出力端子T3,T4に接続されている。したがって、整流平滑回路セット42−1は、2入力1出力型の整流平滑回路となっている。
磁気素子4は、磁気素子4Aと磁気素子4Bとを組み合わせて構成したものである。この磁気素子4では、磁芯10が共通化され、一次側巻線4A−1(入力中足コイル21A)がスイッチング回路41Fの出力に、一次側巻線4B−1(入力外足コイル22A)がスイッチング回路41Aの出力にそれぞれ接続され、一方、二次側巻線4A−2(出力中足コイル21B)が電源装置40Aの整流平滑回路42Aの入力に、二次側巻線4B−2(出力外足コイル22B)が電源装置40Bの整流平滑回路42Aの入力にそれぞれ接続されている。したがって、磁気素子4は、2入力2出力型のトランスとなっている。
また、中足側のトランスコイルセット(中足コイル21)は、一次側巻線4A−1(入力中足コイル21A)および二次側巻線4A−2(出力中足コイル21B)により構成され、一次側巻線4A−1および二次側巻線4A−2は、それぞれ、磁芯10の中足部10Aに巻回されている。一方、外足側のトランスコイルセット(外足コイル22)は、一次側巻線4B−1(入力外足コイル22A)および二次側巻線4B−2(出力外足コイル22B)により構成され、一次側巻線4B−1および二次側巻線4B−2は、それぞれ、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回されている。
具体的には、一次側巻線4B−1は、第1外足コイル部4A−11と第2外足コイル部4A−12とを備え、外足コイル部4A−11が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部4A−12が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部4A−11および外足コイル部4A−12の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部4A−11および外足コイル部4A−12の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部4A−11および外足コイル部4A−12を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
なお、第1外足コイル部4A−11と第1外足コイル部4A−11が巻回されている第1外足部10B−1とを合わせた物理的性質と、第2外足コイル部4A−12と第2外足コイル部4A−12が巻回されている第2外足部10B−2とを合わせた物理的性質とは、中足側のトランスコイルセットとの関係において互いに同質であるものとする。
二次側巻線4B−2は、第1外足コイル部4B−21と第2外足コイル部4B−22とを備え、外足コイル部4B−21が第1ループ磁路10C−1の第1外足部10B−1に、外足コイル部4B−22が第2ループ磁路10C−2の第2外足部10B−2にそれぞれ巻回されている。このとき、外足コイル部4B−21および外足コイル部4B−22の巻き方向が同極性方向であると共に、外足コイル部4B−21および外足コイル部4B−22の巻数が互いに等しくなっている。ここで、同極性方向とは、外足コイル部4B−21および外足コイル部4B−22を流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束の方向が同一であることを指す。
これにより、外足側のトランスコイルセットを流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2にそれぞれ生ずる磁束は中足部10Aにおいて互いに相殺されるので、外足側のトランスコイルセットから中足側のトランスコイルセットに電圧が誘起されることは実質的にない。一方、中足側のトランスコイルセットを流れる電流によって第1外足部10B−1および第2外足部10B−2により構成されるループ磁路にそれぞれ生ずる磁束もそのループ磁路において互いに相殺されるので、中足側のトランスコイルセットから外足側のトランスコイルセットに電圧が誘起されることは実質的にない。これより、中足側のトランスコイルセットおよび外足側のトランスコイルセットは、共通の磁芯10に巻回されているにも拘わらず、互いに影響を及ぼし合う虞はない。
このように、本適用例に係る電源装置40−1によれば、中足側のトランスコイルセットおよび外足側のトランスコイルセットは、共通の磁芯10に巻回されているにも拘わらず、互いに影響を及ぼし合うことがないので、中足側のトランスコイルセットおよび外足側のトランスコイルセットを用いて互いに独立した2つの入出力を行うことができる。
これにより、従来、互いに独立した2つの入出力を行う場合に入出力の数に応じて必要とされていた2つの磁芯10を共通化することができ、その結果、磁芯10の数および磁芯10の占有するスペースを削減することができる。
また、上述のように、磁芯10の他に、平滑コンデンサC1,C2、チョークコイルL1、ダイオードD4、入力端子T1, T2および出力端子T3,T4も共通化することができるので、これらの部品点数を削減すると共に、これらの部品の占有するスペースを削減することができ、その結果、互いに独立した複数の電源装置40A,40Bを設ける場合と比べて部品点数や占有面積の増加を抑制することができる。
また、中足側のトランスコイルセットの巻数比(Nb/Na)が、外足側のトランスコイルセットの巻数比(Nd/Nc)より大きくなるようにした場合であって、入力直流交流電圧(または入力直流電圧Vin1 )が通常使用される電圧よりも大幅に低下したときは、巻数比が相対的に小さな中足側のトランスコイルセットから、巻数比が相対的に大きな外足側のトランスコイルセットに切り換えることにより、磁気素子4に入力される入力交流電圧(または入力直流電圧Vin1 )の低下率よりも小さな低下率または低下率ゼロで磁気素子4から出力交流電圧(または出力直流電圧Vout1)を出力することが可能となる。
例えば、巻数比(Nb/Na)が1/5、巻数比(Nd/Nc)が1/2、電源装置40−1に入力される入力直流電圧Vin1 の通常時の大きさが200V、入力直流電圧Vin1 の異常時の大きさが80Vの場合に、通常時に中足側のトランスコイルセットを用いると、電源装置40−1から出力される出力直流電圧Vin1 は40V(200Vx1/5)となるが、異常時にそのまま中足側のトランスコイルセットを用いると、出力直流電圧Vout1は16V(=80Vx1/5)に低下してしまい、低圧バッテリを40Vに充電することができなくなってしまう。そこで、異常時に中足側のトランスコイルセットに代わって、外足側のトランスコイルセットを用いると、出力直流電圧Vout1は40V(=80Vx1/2)を維持することができる。これにより、低圧バッテリを所定の電圧に充電することができる。
また、上記のように、通常時と異常時とで中足側のトランスコイルセットと外足側のトランスコイルセットとを交互に用いる他に、中足側のトランスコイルセットと外足側のトランスコイルセットとを同時に用いることもできる。
例えば、上記の例において、入力直流電圧Vin1 が200Vから徐々に低下していくような異常状態において、スイスイッチング素子S1,S2へ入力するスイッチング信号のデューティ比を大きくすることにより、入力直流電圧Vin1 を低下させることなく出力直流電圧Vout1を出力させている場合に、入力直流電圧Vin1 が所定の範囲内まで低下したときは、中足側のトランスコイルセットを介して出力される出力直流電圧Vout1の大きさと、外足側のトランスコイルセットを介して出力される出力直流電圧Vout2の大きさとが等しくなるように、スイスイッチング素子S5へ入力するスイッチング信号のデューティ比を調節すると共に、双方のトランスコイルセットを介して出力直流電圧Vout1,Vout2を出力する。そして、入力直流電圧Vin1 がさらに低下した場合には、中足側のトランスコイルセットからの出力を停止し、外足側のトランスコイルセットだけを用いて出力直流電圧Vout2を出力する。これにより、中足側のトランスコイルセット単体を用いた場合よりも、出力直流電圧の大きさを維持できる入力直流電圧Vin1 の範囲を広げることができる。
(電源装置40−2)
電源装置40−2は、電源装置40−1と同様に、電源装置40Aと電源装置40Bとを並列に配置し、一部を共通化したものであるが、電源装置40−1と対比すると、図12に示したように、電源装置40Aの整流平滑回路42Aと電源装置40Bの整流平滑回路42Aとを組み合わせることなく別個に備え、個別の出力端子T3,T4およびT7,T8を備えている点で相違する。このように、電源装置40−2は、1入力2出力タイプの電源装置である。
これにより、本適用例に係る電源装置40−2では、整流平滑回路42Aおよび出力端子T3,T4の共通化による部品点数の削減や部品の占有スペースの削減の効果がない点以外は、電源装置40−1と同様の作用・効果を有するが、個別の出力端子T3,T4およびT7,T8を備えるようにしたことにより、以下の効果を有する。
すなわち、例えば、中足側のトランスコイルセットの巻数比(Nb/Na)と、外足側のトランスコイルセットの巻数比(Nd/Nc)とが互いに異なるようにした場合は、1つの入力直流電圧Vin1 の入力により、互いに異なる大きさの出力直流電圧Vout1または出力直流電圧Vout2を出力端子T3,T4またはT7,T8から出力することが可能となる。
(電源装置40−3)
電源装置40−3は、電源装置40−1と同様に、電源装置40Aと電源装置40Bとを並列に配置し、一部を共通化したものであるが、電源装置40−1と対比すると、図13に示したように、電源装置40Bのスイッチング回路41Aと整流平滑回路42Aとの位置関係が逆になっている、すなわち、電源装置40Aと電源装置40Bとの入出力の方向が互いに異なる点で相違する。
このように、本適用例に係る電源装置40−3では、電源装置40Bのスイッチング回路41Aと整流平滑回路42Aとの位置関係を逆にして1入力1出力タイプの電源装置としたことにより、以下の作用・効果を有する。
すなわち、例えば、中足側のトランスコイルセットの巻数比(Nb/Na)が、外足側のトランスコイルセットの巻数比(Nd/Nc)と同一となるようにした場合であって、入力直流電圧(または入力直流電圧Vin1 )が通常使用される電圧よりも大幅に低下したときは、中足側のトランスコイルセットから、外足側のトランスコイルセットに切り換えることにより、低圧バッテリに充電された電力を高圧バッテリに給電することが可能となる。
例えば、巻き数比(Nb/Na)が1/5、巻き数比(Nd/Nc)が1/5、入力直流電圧Vin1 の通常時の大きさが200V、入力直流電圧Vin1 の異常時の大きさが80Vの場合に、通常時に中足側のトランスコイルセットを用いると、出力直流電圧Vin1 は40V(200Vx1/5)となるが、異常時にそのまま中足側のトランスコイルセットを用いると、出力直流電圧Vout1は16V(=80Vx1/5)に低下してしまい、高圧バッテリとして機能しなくなってしまう。そこで、異常時に中足側のトランスコイルセットに代わって、外足側のトランスコイルセットを用いて、低圧バッテリに充電された入力直流電圧Vin2 を出力端子T3,T4間に出力し、高圧バッテリが接続された入力端子T1,T2間に出力直流電圧Vout2(=200V=40Vx5)を出力する。これにより、高圧バッテリを所定の電圧にまで充電し、高圧バッテリの機能を回復させることができる。
[第2の適用例]
図15ないし図17は、上記第4の変形例に係る磁気素子5(2入力3出力タイプ)を用いた電源装置40−4ないし40−6の概略構成をそれぞれ表したものである。
これらの電源装置40−4,40−5,40−6は、図14(A)に例示した電源装置40Cと、図14(B)に例示した電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものである。そこで、電源装置40Cについて説明したのちに、電源装置40−4,40−5,40−6について個別に説明する。なお、電源装置40Dは電源装置40Bの構成と実質的に同一であるので、この説明を省略する。
これらの電源装置40C,40D,40−4,40−5,40−6は、高圧バッテリ(図示せず)から供給される高圧の入力直流電圧Vinを、より低い出力直流電圧Vout に変換して、低圧バッテリ(図示せず)に供給するDC−DC変換器として機能するものであり、電源装置40Cは、後述するようにセンタータップ型の電源装置であり、電源装置40Dは、後述するようにフォーワード型の電源装置である。
(電源装置40C)
電源装置40Cは、磁気素子5Aと、磁気素子5Aの1次側に設けられたスイッチング回路41Fおよび平滑コンデンサC1と、磁気素子5Aの2次側に設けられた整流平滑回路42Bと、スイッチング回路41Fを駆動する駆動回路43Cとを備える。
磁気素子5Aは、巻数Naの1次側巻線5A−1、巻数Nbの2次側巻線5A−2および巻数Nbの2次側巻線5A−3からなる、1入力2出力タイプのトランスコイルセットを磁芯10に巻回したものである。この磁気素子5Aは、スイッチング回路41Fから入力された入力交流電圧を降圧し、2次側巻線5A−2,5A−3から出力交流電圧を出力するようになっている。なお、この場合の降圧の度合いは、1次側巻線5A−1と2次側巻線5A−2との巻数比(Nb/Na)によって定まる。
スイッチング回路41Fは、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vin1 をほぼ矩形波状の単相交流電圧に変換する単相インバータ回路であり、駆動回路43Cから供給されるスイッチング信号(図示せず)によってそれぞれ駆動される4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4をフルブリッジ接続してなるフルブリッジ型のスイッチング回路である。スイッチング素子としては、例えばMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor )やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor )などのスイッチ素子が用いられる。
スイッチング素子S1は1次側高圧ラインL1Hと磁気素子4Aの1次側巻線4A−1の一端との間に設けられ、スイッチング素子S2は1次側巻線4A−1の他端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。スイッチング素子S3は1次側高圧ラインL1Hと1次側巻線4A−1の他端との間に設けられ、スイッチング素子S4は1次側巻線4A−1の一端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。
スイッチング回路41Fでは、スイッチング素子S1,S2がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S1、1次側巻線4A−1およびスイッチング素子S2を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第1の電流経路に電流が流れる一方、スイッチング素子S3,S4がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S3、1次側巻線4A−1およびスイッチング素子S4を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第2の電流経路に電流が流れるようになっている。
整流平滑回路42Bは、一対のダイオードD1,D2と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2を含んで構成されたセンタータップ型の整流平滑回路である。ダイオードD1のアノードは2次側巻線5A−3の一端に接続され、ダイオードD2のアノードは2次側巻線5A−2の一端に接続されている。2次側巻線5A−2の他端と2次側巻線5A−3の他端とは、出力ラインLOに接続されている。なお、以下、その接続点を接続点Cとする。ダイオードD1,D2の各カソード同士は、互いに接続されると共に、接地ラインLGに接続されている。一対のダイオードD1,D2は、磁気素子4Aの出力交流電圧の各半波期間を個別に整流して直流電圧を得るようになっている。
チョークコイルL1は、出力ラインLOに挿入配置されており、その一端は接続点Cに接続され、その他端は出力ラインLOの出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサC2は、出力ラインLOの出力端子T3と接地ラインLGの出力端子T4との間に接続されている。チョークコイルL1および平滑コンデンサC2は、一対のダイオードD1,D2で整流された直流電圧を平滑化して出力直流電圧Vout1を生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリに給電するようになっている。
(電源装置40−4)
電源装置40−4は、上述のように、電源装置40Cと電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものである。具体的には、図15に示したように、磁気素子5と、スイッチング回路セット41−2と、整流平滑回路セット42−2と、駆動回路43−1とを備えた1入力1出力タイプの電源装置である。
スイッチング回路セット41−2は、電源装置40Cのスイッチング回路41Fと電源装置40Dのスイッチング回路41Aとを組み合わせて構成したものである。このスイッチング回路セット41−2では、入力端子T1, T2および平滑コンデンサC1が共通化され、スイッチング回路41Fおよびスイッチング回路41Aのそれぞれの入力が入力端子T1,T2に接続され、スイッチング回路41Fの出力が一次側巻線4A−1(入力中足コイル21A)に、スイッチング回路41Aの出力が一次側巻線4B−1(入力外足コイル22A)にそれぞれ接続されている。したがって、スイッチング回路セット41−2は、1入力2出力型のスイッチング回路となっている。
整流平滑回路セット42−2は、整流平滑回路42Bと整流平滑回路42Aとを組み合わせて構成したものである。この整流平滑回路セット42−2では、出力端子T3, T4と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2とが共通化され、整流平滑回路42Bの入力が二次側巻線5A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線5A−3(出力中足コイル31C)に、整流平滑回路42Aの入力が二次側巻線5B−2(出力外足コイル32B)にそれぞれ接続され、一方、整流平滑回路42Bおよび整流平滑回路42Aのそれぞれの出力が出力端子T3,T4に接続されている。したがって、整流平滑回路セット42−2は、3入力1出力型の整流平滑回路となっている。
磁気素子5は、磁気素子5Aと磁気素子5Bとを組み合わせて構成したものである。この磁気素子5では、磁芯10が共通化され、一次側巻線5A−1(入力中足コイル31A)がスイッチング回路41Fの出力に、一次側巻線5B−1(入力外足コイル32A)がスイッチング回路41Aの出力にそれぞれ接続され、一方、二次側巻線4A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線5A−3(出力中足コイル31C)が整流平滑回路42Bの入力に、二次側巻線5B−2(出力外足コイル32B)が整流平滑回路42Aの入力にそれぞれ接続されている。したがって、磁気素子5は、2入力3出力型のトランスとなっている。
また、中足側のトランスコイルセット(中足コイル31)は、一次側巻線5A−1(入力中足コイル31A)、二次側巻線5A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線5A−3(出力中足コイル31C)により構成され、一次側巻線5A−1、二次側巻線5A−2および二次側巻線5A−3は、それぞれ、磁芯10の中足部10Aに巻回されている。一方、外足側のトランスコイルセット(外足コイル32)は、一次側巻線5B−1(入力外足コイル32A)および二次側巻線5B−2(出力外足コイル32B)により構成され、一次側巻線5B−1および二次側巻線5B−2は、それぞれ、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回されている。
具体的には、二次側巻線5A−2および二次側巻線5A−3は、中足部10Aに、巻き方向が互いに同極性方向となるように、かつ、巻数が互いに等しくなるようにそれぞれ巻回されると共に、直列に接続されている。ここで、同極性方向とは、上記二次側巻線5A−2および二次側巻線5A−3を流れる電流によって中足部10Aにそれぞれ生ずる磁束の方向が互いに同一であることを指す。なお、一次側巻線5B−1および二次側巻線5B−2は、電源装置40−1の一次側巻線4B−1および二次側巻線4B−2と同様の構成を有する。
したがって、本適用例に係る電源装置40−4は、上記電源装置40−1と同様の作用・効果を有する。
(電源装置40−5)
電源装置40−5は、電源装置40−4と同様に、電源装置40Cと電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものであるが、電源装置40−4と対比すると、図16に示したように、電源装置40−2と同様、電源装置40Cの整流平滑回路42Bと電源装置40Bの整流平滑回路42Aとを組み合わせることなく別個に備え、個別の出力端子T3,T4およびT7,T8を備えている点で相違する。したがって、電源装置40−4は、電源装置40−2と同様の作用・効果を有する。
(電源装置40−6)
電源装置40−6は、電源装置40−4と同様に、電源装置40Cと電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものであるが、電源装置40−4と対比すると、図17に示したように、電源装置40−3と同様、電源装置40Dのスイッチング回路41Aと整流平滑回路42Aとの位置関係が逆になる、すなわち、電源装置40Cと電源装置40Dとの入出力の方向が互いに異なる点で相違する。このように、本適用例に係る電源装置40−3は、電源装置40Bのスイッチング回路41Aと整流平滑回路42Aとの位置関係を逆にして1入力1出力タイプの電源装置としたことにより、電源装置40−3と同様の作用・効果を有する。
[第3の適用例]
図19は、上記第4の変形例に係る磁気素子5(2入力3出力タイプ)を用いた電源装置40−7の概略構成を表したものである。
この電源装置40−7は、図18(A)に例示した電源装置40Eと、図18(B)に例示した電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものである。なお、電源装置40Dは、すでに上で説明してあるので、以下、その説明を省略し、電源装置40Eおよび電源装置40−7について説明する。
(電源装置40E)
電源装置40Eは、磁気素子5Aと、磁気素子5Aの1次側に設けられたスイッチング回路41Fおよび平滑コンデンサC1と、磁気素子5Aの2次側に設けられた整流平滑回路42Dと、駆動回路43Cとを備える。したがって、電源装置40Eは、電源装置40Cと対比すると、整流平滑回路42Bの代わりに整流平滑回路42Dを備える点で相違する。そこで、以下、整流平滑回路42Dについて説明する。
整流平滑回路42Dは、一対のダイオードD1,D2と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2を含んで構成されたプッシュプル型の整流平滑回路である。ダイオードD1のアノードは2次側巻線5A−2の一端に接続され、ダイオードD2のアノードは2次側巻線5A−3の一端に接続されている。2次側巻線5A−2の他端および2次側巻線5A−3の他端はそれぞれ出力ラインLOに接続されている。ダイオードD1,D2の各カソード同士は、互いに接続されると共に、接地ラインLGに接続されている。一対のダイオードD1,D2は、磁気素子5Aの出力交流電圧の各半波期間を個別に整流して直流電圧を得るようになっている。
チョークコイルL1は、出力ラインLOに挿入配置されており、その一端は2次側巻線5A−2の他端および2次側巻線5A−3の他端に接続され、その他端は出力ラインLOの出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサC2は、出力ラインLOの出力端子T3と接地ラインLGの出力端子T4との間に接続されている。チョークコイルL1および平滑コンデンサC2は、一対のダイオードD1,D2で整流された直流電圧を平滑化して出力直流電圧Vout1を生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリに給電するようになっている。
(電源装置40−7)
電源装置40−7は、上述のように、電源装置40Eと電源装置40Dとを並列に配置し、一部を共通化したものである。具体的には、図19に示したように、磁気素子5と、スイッチング回路セット41−2と、整流平滑回路セット42−3と、駆動回路43−1とを備えた1入力1出力タイプの電源装置である。なお、磁気素子5と、スイッチング回路セット41−2と、駆動回路43−1とは、電源装置40−4の構成要素と同一であるので、以下、これらの説明を省略する。
整流平滑回路セット42−3は、整流平滑回路42Dと整流平滑回路42Aとを組み合わせて構成したものである。この整流平滑回路セット42−3では、出力端子T3, T4と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2とが共通化され、整流平滑回路42Dの入力が二次側巻線5A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線5A−3(出力中足コイル31C)に、整流平滑回路42Aの入力が二次側巻線5B−2(出力外足コイル32B)にそれぞれ接続され、一方、整流平滑回路42Dおよび整流平滑回路42Aのそれぞれの出力が出力端子T3,T4に接続されている。したがって、整流平滑回路セット42−3は、電源装置40−4の整流平滑回路セット42−2と同様、3入力1出力型の整流平滑回路となっている。
したがって、本適用例に係る電源装置40−7は、上記電源装置40−4と同様の作用・効果を有する。
[第4の適用例]
図21は、上記第6の変形例に係る磁気素子7(2入力4出力タイプ)を用いた電源装置40−8の概略構成を表したものである。
この電源装置40−8は、図20(A)に例示した電源装置40Fと、図20(B)に例示した電源装置40Gとを並列に配置し、一部を共通化したものである。なお、電源装置40Fおよび電源装置40Gは、電源装置40Cと実質的に同一の構成であるので、これらの説明を省略し、以下、電源装置40−8について説明する。
(電源装置40−8)
電源装置40−8は、上述のように、電源装置40Fと電源装置40Gとを並列に配置し、一部を共通化したものである。具体的には、図21に示したように、磁気素子7と、スイッチング回路セット41−3と、整流平滑回路セット42−4と、スイッチング回路セット41−3を駆動する駆動回路43−2とを備えた1入力1出力タイプの電源装置である。
スイッチング回路セット41−3は、電源装置40Fのスイッチング回路41Fと電源装置40Gのスイッチング回路41Fとを組み合わせて構成したものである。このスイッチング回路セット41−2では、入力端子T1, T2、平滑コンデンサC1およびスイッチング素子S1,S4が共通化され、電源装置40Fのスイッチング回路41Fおよび電源装置40Gのスイッチング回路41Fのそれぞれの入力が入力端子T1,T2に接続され、電源装置40Fのスイッチング回路41Fの出力が一次側巻線7A−1(入力中足コイル31A)に、電源装置40Gのスイッチング回路41Fの出力が一次側巻線7B−1(入力外足コイル32A)にそれぞれ接続されている。したがって、スイッチング回路セット41−3は、1入力2出力型のスイッチング回路となっている。
整流平滑回路セット42−4は、電源装置40Fの整流平滑回路42Bと電源装置40Gの整流平滑回路42Bとを組み合わせて構成したものである。この整流平滑回路セット42−4では、出力端子T3, T4と、チョークコイルL1と、平滑コンデンサC2とが共通化され、電源装置40Fの整流平滑回路42Bの入力が二次側巻線7A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線7A−3(出力中足コイル31C)に、電源装置40Gの整流平滑回路42Bの入力が二次側巻線7B−2(出力外足コイル32B)および二次側巻線7B−3(出力外足コイル32C)にそれぞれ接続され、一方、電源装置40Fおよび電源装置40Gの整流平滑回路42Bのそれぞれの出力が出力端子T3,T4に接続されている。したがって、整流平滑回路セット42−4は、4入力1出力型の整流平滑回路となっている。
磁気素子7は、磁気素子7Aと磁気素子7Bとを組み合わせて構成したものである。この磁気素子7では、磁芯10が共通化され、一次側巻線7A−1(入力中足コイル31A)が電源装置40Fのスイッチング回路41Fの出力に、一次側巻線7B−1(入力外足コイル32A)が電源装置40Gのスイッチング回路41Fの出力にそれぞれ接続され、一方、二次側巻線7A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線7A−3(出力中足コイル31C)が電源装置40Fの整流平滑回路42Bの入力に、二次側巻線7B−2(出力外足コイル32B)および二次側巻線7B−3(出力外足コイル32C)が電源装置40Fの整流平滑回路42Bの入力にそれぞれ接続されている。したがって、磁気素子7は、2入力4出力型のトランスとなっている。
また、中足側のトランスコイルセット(中足コイル31)は、一次側巻線7A−1(入力中足コイル31A)、二次側巻線7A−2(出力中足コイル31B)および二次側巻線7A−3(出力中足コイル31C)により構成され、磁芯10の中足部10Aに巻回されている。一方、外足側のトランスコイルセット(外足コイル32)は、一次側巻線7B−1(入力外足コイル32A)、二次側巻線7B−2(出力外足コイル32B)および二次側巻線7B−3(出力外足コイル32C)により構成され、磁芯10の第1外足部10B−1から第2外足部10B−2へかけて連続して巻回されている。
具体的には、二次側巻線7A−2および二次側巻線7A−3は、電源装置40−4の二次側巻線5A−2および二次側巻線5A−3と同様の構成を有し、一次側巻線7B−1および二次側巻線7B−2は、電源装置40−1の一次側巻線4B−1および二次側巻線4B−2と同様の構成を有する。したがって、本適用例に係る電源装置40−8は、上記電源装置40−1と同様の作用・効果を有する。
[第5の適用例]
図22は、上記第6の変形例に係る磁気素子7(2入力4出力タイプ)を用いた駆動回路43Cの概略構成を表したものである。図23(A)〜(F)は、磁気素子7に入力される入力交流電圧f1,f2と、磁気素子7から出力される出力交流電圧g1〜g4との波形図を表したものである。
この駆動回路43Cは、磁気素子7と、パルス発生回路50とを備えている。パルス発生回路50は、電源装置40Eの出力端子T3,T4と、磁気素子7の一次側巻線7A−1(入力中足コイル31A)と、一次側巻線7B−1(入力外足コイル32A)とにそれぞれ接続されており、出力端子T3,T4から出力される出力直流電圧Vout1によって駆動されると共に、図23(A)(B)に示したように、磁気素子7に入力交流電圧f1,f2の2つの入力交流電圧を入力するようになっている。また、磁気素子7は、パルス発生回路50と、電源装置40Eのスイッチング回路41Fとにそれぞれ接続されており、パルス発生回路50から入力された入力交流電圧f1,f2の2つの入力交流電圧を、図23(C)ないし(F)に示したように、出力交流電圧g1(g1p−g1n),g2(g2p−g2n),g3(g3p−g3n),g4(g4p−g4n)の4つの出力交流電圧に変換する、2入力4出力タイプの信号伝送用パルストランスとしての機能を有する。
このように、本適用例に係る駆動回路43Cによれば、出力端子T3,T4から出力される出力直流電圧Vout1によって駆動されると共に、絶縁型の磁気素子7を介して電源装置40Eのスイッチング回路41Fに出力交流電圧g1〜g4を出力するようにしたので、電源装置40Eの入力端子T1,T2からサージ電圧などの過電圧が入力された場合であっても、駆動回路43Cを介して電源装置40Eのスイッチング回路41Fと整流平滑回路42Aとが短絡する虞がない。また、駆動回路43Cは、磁気素子7と同様の作用・効果を有する。
以上、複数の実施の形態および複数の適用例を挙げて本発明を説明したが、本発明は、これらに限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、中足コイル11および外足コイル12は、それぞれ、1入力1出力タイプまたは1入力2出力タイプであったが、その他の入出力タイプであってもよい。
また、上記実施の形態では、ループ磁路が2個(第1外足部10B−1および第2外足部10B−2)設けられていたが、3個以上設けられていてもよい。特に、2n(nは正の整数)個設けられている場合には、外足コイル12,22,32を最大n個設けることができる。このとき、磁気素子全体としての入出力は、(n+1)入力(n+1以上の整数)出力となる。なお、ループ磁路が3個以上設けられている場合には、外足コイル12,22,32の巻回されていない第j外足部10B−j(jは正の整数)が存在していてもよい。
また、上記適用例では、スイッチング回路は、図26(A),(C),(F)に例示したような、フォーワード型41Aやダブルフォーワード型41C、フルブリッジ型41Fであったが、図26(B),(D),(E)に例示したような、リセット巻線付きフォーワード型41B、プッシュプル型41Dおよびハーフブリッジ型41Eなどであってもよい。また、整流平滑回路は、図27(A),(B)に例示したような、フォーワード型42Aやセンタータップ型42Bであったが、図27(C),(D)に例示したような、カレントダブラ型42Cおよびフルブリッジ型42Dなどであってもよい。
本発明の一実施の形態に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 図1の磁気素子内の磁束の流れについて説明するための概念図である。 図1の磁芯の変形例の構成を表す概略図である。 第1の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 第2の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 第3の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 第4の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 第5の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 第6の変形例に係る磁気素子の構成を表す回路図である。 図4の磁気素子の適用例に係る電源装置を説明するための回路図である。 図4の磁気素子の適用例に係る電源装置の構成を表す回路図である。 図4の磁気素子の適用例に係る電源装置の他の構成を表す回路図である。 図4の磁気素子の適用例に係る電源装置の他の構成を表す回路図である。 図5の磁気素子の適用例に係る電源装置を説明するための回路図である。 図5の磁気素子の適用例に係る電源装置の構成を表す回路図である。 図5の磁気素子の適用例に係る電源装置の他の構成を表す回路図である。 図5の磁気素子の適用例に係る電源装置の他の構成を表す回路図である。 図5の磁気素子の他の適用例に係る電源装置を説明するための回路図である。 図5の磁気素子の他の適用例に係る電源装置の構成を表す回路図である。 図7の磁気素子の適用例に係る電源装置を説明するための回路図である。 図7の磁気素子の適用例に係る電源装置の構成を表す回路図である。 図7の磁気素子の適用例に係る駆動回路の構成を表す回路図である。 図26の駆動回路の入力交流電圧および出力交流電圧の波形図である。 スイッチング回路の回路図である。 整流平滑回路の回路図である。
符号の説明
1,2,3,4,4A,4B,5,5A,5B,6,7,7A,7B…磁気素子、4A−1,4B−1,5A−1,5B−1,7A−1,7B−1…一次側巻線、4A−2,4B−2,5A−2,5B−2,7A−2,7B−2…二次側巻線、10…磁芯、10A…中足部、10B−1…第1外足部、10B−2…第2外足部、10C−1…第1ループ磁路、10C−2…第2ループ磁路、11,21,31…中足コイル、12,22,32…外足コイル、12−1,22A−1,22B−1,32A−1,32B−1,32C−1…第1外足コイル部、12−2,22A−2,22B−2,32A−2,32B−2,32C−2…第2外足コイル部、21A,31A…入力中足コイル、21B,31B…出力中足コイル、22A,32A…入力外足コイル、22B,32B,32C…出力外足コイル、40−1,40−2,40−3,40−4,40−5,40−6,40−7,40A,40B,40C,40D,40E,40F,40G…電源装置、41A,41B,41C,41D,41E,41F…スイッチング回路、42A,42B,42C,42D,42E…整流平滑回路、41−1,41−2,41−3…スイッチング回路セット、42−1,42−2,42−3,42−4…整流平滑回路セット、43−1,43−2,43A,43B,43C…駆動回路、50…パルス発生回路、S1,S2,S3,S4,S5…スイッチング素子、C1,C2…平滑コンデンサ、C3…コンデンサ、D1,D2,D3,D4…ダイオード、L1…チョークコイル、R…抵抗、L1H…1次側高圧ライン、L1L…1次側低圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、T1,T2,T5,T6…入力端子、T3,T4,T7,T8…出力端子、Vin1 ,Vin2 …入力直流電圧、Vout1,Vout2…出力直流電圧。

Claims (8)

  1. 中足部と、この中足部を共有しつつ中足部と共にループ磁路をそれぞれ構成する複数の外足部とを含んで構成された磁芯と、
    前記中足部に巻回された中足コイルと、
    前記外足部に巻回された外足コイルと
    を備え、
    前記外足コイルは、一のループ磁路の外足部に巻回された第1外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記第1および第2外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2外足コイル部の巻数が互いに等しく、
    前記外足コイルは、この外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回されており、
    前記中足コイルは、
    第1の入力パルス信号電圧が入力される入力中足コイルと、
    前記第1の入力パルス信号電圧に応じた第1および第2の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力中足コイルと
    を含み、
    前記外足コイルは、
    第2の入力パルス信号電圧が入力される入力外足コイルと、
    前記第2の入力パルス信号電圧に応じた第3および第4の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力外足コイルと
    を含み、
    前記入力外足コイルならびに前記第1および第2の出力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記第1および第2外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2外足コイル部の巻数が互いに等しく、
    前記入力外足コイルは、この外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回され、
    前記第1の出力外足コイルは、この第1の出力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回され、
    前記第2の出力外足コイルは、この第2の出力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回されている
    ことを特徴とする磁気素子。
  2. 第1および第2の入力交流電圧をそれぞれ変圧して第1および第2の出力交流電圧として出力する磁気素子と、
    前記第1および第2の出力交流電圧をそれぞれ整流して平滑化する整流平滑回路と
    を備え、
    前記磁気素子は、
    中足部と、この中足部を共有しつつ中足部と共にループ磁路をそれぞれ構成する複数の外足部とを含んで構成された磁芯と、
    前記中足部に巻回され、前記第1の入力交流電圧が入力される入力中足コイルと、
    前記中足部に巻回され、前記第1の出力交流電圧を出力する出力中足コイルと、
    前記外足部に巻回され、前記第2の入力交流電圧が入力される入力外足コイルと、
    前記外足部に巻回され、前記第2の出力交流電圧を出力する出力外足コイルと、
    を備え、
    前記入力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1の入力外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2の入力外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記出力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1の出力外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2の出力外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記第1および第2の入力外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2の入力外足コイル部の巻数が互いに等しく、かつ、
    前記第1および第2の出力外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2の出力外足コイル部の巻数が互いに等しく、
    前記入力外足コイルは、この入力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回され、かつ、
    前記出力外足コイルは、この出力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回されている
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 前記入力中足コイルと前記出力中足コイルとの巻き数比は、前記入力外足コイルと前記出力外足コイルとの巻き数比と異なる
    ことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  4. 直流入力電圧をスイッチングして前記第1および第2の入力交流電圧をそれぞれ生成する第1および第2のスイッチング回路をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の電源装置。
  5. 前記出力中足コイルの両端と前記出力外足コイルの両端とは、互いに並列に前記整流平滑回路に接続されている
    ことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
  6. 前記第1および第2のスイッチング回路を並行して駆動する駆動回路を備えた
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の電源装置。
  7. 前記第1および第2のスイッチング回路を選択的に切り換えて一方を駆動する駆動回路を備えた
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の電源装置。
  8. 直流入力電圧をスイッチングして入力交流電圧を生成するフルブリッジ型のスイッチング回路と、
    前記入力交流電圧を変圧して出力交流電圧として出力する磁気素子と、
    前記出力交流電圧をそれぞれ整流して平滑化する整流平滑回路と、
    前記スイッチング回路に供給されるパルス電圧を生成するパルス生成回路を含んで構成され、前記磁気素子から出力される前記第1ないし第4の出力パルス信号電圧によって前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と
    を備え
    前記磁気素子は、
    中足部と、この中足部を共有しつつ中足部と共にループ磁路をそれぞれ構成する複数の外足部とを含んで構成された磁芯と、
    前記中足部に巻回された中足コイルと、
    前記外足部に巻回された外足コイルと
    を備え、
    前記外足コイルは、一のループ磁路の外足部に巻回された第1外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記第1および第2外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2外足コイル部の巻数が互いに等しく、
    前記外足コイルは、この外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回されており、
    前記中足コイルは、
    第1の入力パルス信号電圧が入力される入力中足コイルと、
    前記第1の入力パルス信号電圧に応じた第1および第2の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力中足コイルと
    を含み、
    前記外足コイルは、
    第2の入力パルス信号電圧が入力される入力外足コイルと、
    前記第2の入力パルス信号電圧に応じた第3および第4の出力パルス信号電圧をそれぞれ出力する第1および第2の出力外足コイルと
    を含み、
    前記入力外足コイルならびに前記第1および第2の出力外足コイルは、それぞれ、一のループ磁路の外足部に巻回された第1外足コイル部と、他の一のループ磁路の外足部に巻回された第2外足コイル部とを直列に接続してなり、
    前記第1および第2外足コイル部の巻き方向が同極性方向であると共に、前記第1および第2外足コイル部の巻数が互いに等しく、
    前記入力外足コイルは、この外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回され、
    前記第1の出力外足コイルは、この第1の出力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回され、
    前記第2の出力外足コイルは、この第2の出力外足コイルを流れる電流によって前記複数の外足部にそれぞれ生ずる磁束が前記中足部において互いに相殺し合うような態様で前記外足部に巻回されている
    ことを特徴とする電源装置。
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