JP4151016B2 - 絶縁型スイッチングdc/dcコンバータ - Google Patents

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Description

本発明はスイッチング電源装置に係り、特に絶縁型スイッチングDC/DCコンバータの高効率化及び小型化を実現する技術に関する。
従来、部分共振回路を採用してゼロボルトスイッチングを実現したスイッチング電源回路が提案されている(非特許文献1,非特許文献2参照)。図16に従来の回路構成例を示す。図16中、Vi は入力電圧源であり、C1 はクランプコンデンサ、Q1'はスイッチ素子(例えばMOSFET)である。Lr1はリーケージインダクタンスであり、共振動作用のインダクタンスとして機能する。Tr1はフォワードトランス(1次コイルの巻数N,2次コイルの巻数n,ただしN,nは自然数)、Tr2はフライバックトランス(1次コイルの巻数N,2次コイルの巻数n)である。Q1 はスイッチ素子(例えばMOSFET)、Q2 とQ2'は同期整流素子として機能するスイッチ素子(例えばMOSFET)、Co は出力平滑コンデンサ、Vo は出力直流電圧を示している。同期整流用のスイッチ素子Q2 ,Q2'はそれぞれトランスTr2、Tr1の2次コイルから得られる電圧によってゲート端子が駆動されるようになっている。
なお、図16の変形例として、図17のようにクランプコンデンサC1 とスイッチ素子Q1'との直列回路をスイッチ素子Q1 の端子間に接続する構成もあり得る。
次に、図16に示した従来の回路の動作を説明する。図18は図16に示した回路の各部の動作波形である。図18においてVGS(Q1)とVGS(Q1') はそれぞれスイッチ素子Q1 とQ1'のゲート電圧である。これら二つのスイッチ素子Q1 ,Q1'は両者がオフ状態となるデッドタイムの期間を除いて一方がオンの期間に他方はオフするように、不図示の制御回路によって交互にオン/オフ制御される。動作周期Tに対するスイッチ素子Q1 のオン期間DT の比率(オンデューティ比D)を変化させることで出力直流電圧Vo を制御できる。すなわち、出力直流電圧Vo は次式の関係を満たす。
[数1]
Vo =(n/N)×D×Vi
図18のVDS(Q1)とVDS(Q1') は、それぞれスイッチ素子Q1 , Q1'のドレイン・ソース間電圧の波形である。ID(Q1) はスイッチ素子Q1 とボディーダイオードD1 と出力接合容量C11とを流れる電流の和である。ID(Q1')はスイッチ素子Q1'とボディーダイオードD1'と出力接合容量C12とを流れる電流の和である。ILr1 はトランスTr1の1次電流である。ILm1 とILm2 はそれぞれトランスTr1,Tr2の励磁電流である。
このDC/DCコンバータ回路は、モード1〜8の8つの動作状態に分けることができる。図19乃至図26にモード別の等価回路を示す。各モードに対応する等価回路を参照しながらその動作を概説する。
〔モード1;t0 ≦t≦t1 〕
モード1の期間は、図19に示したように、スイッチ素子Q1 とQ2 がオンしており、トランスTr1を介して出力側にエネルギーが伝送される。このときトランスTr2の電流は阻止されるのでトランスTr2はエネルギーを蓄えるチョークコイルとして動作する。なお、図19中Lm1, Lm2はそれぞれトランスTr1, Tr2の励磁インダクタンスを示し、RL は負荷抵抗を示す。
〔モード2;t1 ≦t≦t2 〕
この期間は、t=t1 にてスイッチ素子Q1 がオフすると、電流はリーケージインダクタンスLr1を流れ続けることにより、スイッチ素子Q1 の出力接合容量C11の電圧は入力電圧Vi に等しくなるまで充電される(図20参照)。また、スイッチ素子Q1'の出力接合容量C12の電圧はクランプコンデンサC1 の電圧Vc1と等しくなるまで放電される。
〔モード3;t2 ≦t≦t3 〕
t=t2 にて、出力接合容量C12とクランプコンデンサC1 の電圧が等しくなると、2次側同期整流用のスイッチ素子Q2 ,Q2'のボディーダイオードD2 ,D2'がともにオンとなり、トランス2次側は短絡状態となる(図21参照)。また、リーケージインダクタンスLr1のみがインダクタンスとなり、共振動作を行う。
〔モード4;t3 ≦t≦t4 〕
モード4の期間は、t=t3 にて図22のようにスイッチ素子Q1'のボディーダイオードD1'が順バイアスされ、ボディーダイオードD2 ,D2'はともにオンのまま、ボディーダイオードD2 を流れる電流ID2は減少し、ボディーダイオードD2'を流れる電流ID2' は増加し、やがてt=t4 にて電流ID2が零になる。
〔モード5;t4 ≦t≦t5 〕
モード5の期間は、図23のようにスイッチ素子Q1'とQ2'がオンしている期間であり、トランスTr2の励磁インダクタンスLm2に蓄えられたエネルギーが2次側に伝送される。この間、スイッチ素子Q1'に流れる電流の向きは負(図23の点線矢印)から正(図23の実線矢印)に変化する。
〔モード6;t5 ≦t≦t6 〕
モード6の期間は、t=t5 にてスイッチ素子Q1'がオフされると、電流はリーケージリアクタンスLr1を流れ続けることにより、出力接合容量C11は入力電圧Vi まで放電し、出力接合容量C12はクランプコンデンサC1 の電圧Vc1まで充電される(図24参照)。
〔モード7;t6 ≦t≦t7 〕
t=t6 にて出力接合容量C12の電圧Vc12 がクランプコンデンサC1 の電圧Vc1と等しくなると(Vc12 =Vc1)、ボディーダイオードD2,D2'がともにオンし、トランス2次側は短絡状態となる(図25参照)。このため、リーケージインダクタンスLr1のみがインダクタンスとして働き、共振動作を行う。
〔モード8;t7 ≦t≦t8 〕
t=t7 にてスイッチ素子Q1 のボディーダイオードD1 が順バイアスされ、オンとなる(図26参照)。ボディーダイオードD2 ,D2'はともにオンのまま、電流ID2' は減少し、電流ID2は増加する。t=t8 にて電流ID2' が零になると、モード1に移行する。このモード8の期間においてスイッチ素子Q1 の電流の向きは負(図26の点線矢印)から正(図26の実線矢印)に変化する。
富岡聡,「オンボード電源の大容量化技術と課題」,2000スイッチング電源システムシンポジウム,社団法人日本能率協会,B4−2 原田耕介,「スイッチング電源の高周波対策」,初版,日刊工業新聞社,1997年2月25日,p.232−237
しかしながら、上記従来の回路構成は、いわゆるダブルトランス方式と呼ばれるもので、出力リプル電圧は小さくなるが、磁気部品のコアのトータル直流偏磁量が非常に大きくなり、コアの体積が大幅に大きく、またコア損失も大幅に大きくなり、かつ装置全体の効率が悪い。更に上記従来の回路構成は、部品点数が多いという欠点もある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、磁気部品のコア体積の低減及びコア損失の低減並びに装置全体の効率向上を図り、かつ回路の構成を工夫することにより、部品点数の削減を達成し得るスイッチングDC/DCコンバータを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明は、絶縁トランスの1次側に直流電圧源が接続されるとともに、該1次側に接続された第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子を両者が同時にオン状態とならないように交互にオン/オフさせることにより電圧変換を行い、前記絶縁トランスの2次側整流回路を介して直流電圧の出力を得る絶縁型スイッチングDC/DCコンバータにおいて、入力チョークコイルと、前記絶縁トランスの1次コイルと、前記絶縁トランスの2次コイルと、出力チョークコイルと、が共通のコアに巻回され、かつ、これら各コイルの巻線により発生する直流磁束が互いに打ち消し合う方向に構成されており、前記絶縁トランスの1次側には、前記1次コイルと直列に接続された前記第1のスイッチ素子と、前記1次コイルの端子間に接続された前記入力チョークコイルと、前記1次コイルの端子間に接続されたクランプコンデンサと前記第2のスイッチ素子との直列回路と、を含む1次側回路が形成され、前記絶縁トランスの2次側には、前記2次コイルに接続された第1の整流用素子及び第2の整流用素子と、前記第1及び第2の整流用素子に接続された前記出力チョークコイルと、前記出力チョークコイルに接続された出力平滑コンデンサと、を含む2次側回路が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、絶縁トランスを用いるDC/DCコンバータにおいて、入力チョークコイル及び出力チョークコイルを該絶縁トランスと一体化し、同一のコア(磁心)にトランスの1次コイル、2次コイル及び入・出力チョークコイルを巻回し、かつ、それぞれのコイルが作る直流磁束を打ち消す方向に巻数と巻き方向を設計することで、コアの直流偏磁量を非常に小さくしている。これにより、従来と比較してコアの体積を大幅に小型化でき、かつコア損失を低減できるため、高効率の装置を実現できる。また、回路構成上、単一のトランスで実現できるため、従来のダブルトランス方式と比較して部品点数の削減を達成できる。
本発明の他の態様として、前記1次側回路におけるクランプコンデンサと第2のスイッチ素子との直列回路の接続場所を変更し、前記第1のスイッチ素子の端子間にクランプコンデンサと第2のスイッチ素子との直列回路を接続した構成の1次側回路とする態様もある。
また、上記した本発明の回路構成において、前記絶縁トランスの直流偏磁防止のために、前記絶縁トランスの1次コイル(トランス1次巻線)と直列にコンデンサを挿入する構成も好ましい。
本発明の更に他の態様は、前記入力チョークコイル(1次チョーク巻線)と前記絶縁トランスの1次コイル(トランス1次巻線)との区別を予めつけるために、前記絶縁トランスの2次コイル(トランス2次巻線)との結合度に予め差を設けることにより、前記結合度が高い方が前記絶縁トランスの1次コイル、前記結合度が低い方が前記入力チョークコイルとなることを特徴とする。
本発明によれば、入力チョークコイル及び出力チョークコイルを絶縁トランスと一体化し、同一のコアにトランスの1次コイル、2次コイル及び入・出力チョークコイルを巻回し、かつ、それぞれのコイルが作る直流磁束を打ち消す方向にしてコアの直流偏磁量を非常に小さくしたので、従来と比較してコアの体積を大幅に小型化できるとともに、コア損失の低減を図ることができ、装置の高効率化を達成できる。また、回路構成上、単一のトランスで実現できるため、従来のダブルトランス方式と比較して部品点数が少ないという利点がある。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は本発明の実施形態に係るDC/DCコンバータ(昇圧アクティブクランプフォワード・コンバータ)の回路図である。図1において、Vi は入力電圧源であり、C1 はクランプコンデンサ、Q1'はFET を用いたスイッチ素子、Lr1はリーケージインダクタンス、L1 は入力チョークコイル(巻数N,Nは自然数)、Lr2はリーケージインダクタンス、Tr は絶縁トランス(1次コイルの巻数N,2次コイルの巻数n, nは自然数) 、Q1 はFET を用いたスイッチ素子、Q2 とQ2'は同期整流素子として機能するスイッチ素子、Lr3はリーケージインダクタンス或いは外部挿入インダクタンスとリーケージインダクタンスとの和、L3 は出力チョークコイル(巻数n)、Co は出力平滑コンデンサ、Vo は出力直流電圧を示している。なお、本例ではスイッチ素子Q1,Q1', Q2,Q2'としてMOSFETを用いているが、本発明の実施に際しては他の半導体素子を使用してもよい。
入・出力チョークコイルL1 , L3 はトランスTr と一体化されており、共通のコア(例えば、EI形コア)に入・出力チョークコイルL1 , L3 とトランスTr の1次コイル、2次コイルが巻かれ、それぞれのコイルの巻線が作る直流磁束を打ち消し合う方向に構成されている。
入力チョークコイルL1 とトランスTr の1次コイルとの区別を予めつけるために、トランスTr の2次コイルとの結合度に予め差をつけて設計され、トランスTr の2次コイルとの結合度が高い方がトランスTr の1次コイル、トランスTr の2次コイルとの結合度が低い方が入力チョークコイルL1 となっている。トランス・チョークコイル巻線の一例として図2の構成がある。
図2にEI形コアを使用した例を示す。同図に示すようにEI形コア20は、E形コア21とI形コア22とが組み合わされた構造を有している。E形コア21の3本の磁脚21A、21B、21CとI形コア22との接続面にはギャップ23が設けられている。
E形コア21の一方の外磁脚21Aには、図2のように入力チョークコイルL1 、トランスTr の1次コイルNp (巻数N)及び2次コイルNs (巻数n)が巻装され、中央磁脚21Bには巻数nの出力チョークコイルL3 が巻装されている。図2上で右側の外磁脚21Cは漏れ磁束が流入する磁気漏洩足である。
外磁脚21A及び中央磁脚21Bに巻かれた各コイルの巻線の方向は図中のドット(・)で表したように、それぞれの巻線に電流が流れた際に各コイルで発生する起磁力が打ち消し合う方向になっている。このように、複数の巻線を組み合わせて直流磁束を相殺する方向に構成することで、コアの直流偏磁量を非常に小さくすることができる。理想的には、コア内部に発生する直流磁束を零とすることも可能であり、磁気漏洩足21CのないUIコアで、ギャップ23のないコアを用いることも可能である。しかし、実際には、わずかな交流電圧のアンバランスのために、磁気漏洩足を使う。
こうして、コア全体の体積を大幅に小型化することが可能となり、コア損失の低減及び装置全体の効率向上を達成できる。なお、本発明の実施に際してコアの形状はEI形コアに限定されず、EE形コアその他の他の形状から成るコアを用いることが可能である。
次に、図1に示した回路の動作を説明する。
図3は図1に示した回路の各部の動作波形である。なお、図3においてモード1とモード5以外の期間は実際よりも長く表している。
図3においてVGS(Q1)とVGS(Q1') はそれぞれスイッチ素子Q1 とQ1'のゲート電圧である。これら二つのスイッチ素子Q1 ,Q1'はデッドタイムTd1, Td2の期間を除いて一方がオンの期間に他方はオフするように、不図示の制御回路によって交互にオン/オフ制御される。動作周期Tに対するスイッチ素子Q1 のオン期間DT の比率(オンデューティ比D)を変化させることで出力直流電圧Vo を制御できる。出力直流電圧Vo は次式の関係を満たす。
[数2]
Vo =(n/N)×D×Vi
図3のVDS(Q1)は、スイッチ素子Q1 のドレイン・ソース間電圧の波形である。ID(Q1) はスイッチ素子Q1 とボディーダイオードD1 と出力接合容量C11とを流れる電流の和である。ID(Q1')はスイッチ素子Q1'とボディーダイオードD1'と出力接合容量C12とを流れる電流の和である。またID(Q2) は、スイッチ素子Q2 とボディーダイオードD2 とを流れる電流の和である。ID(Q2')はスイッチ素子Q2'とボディーダイオードD2'とを流れる電流の和である。
本例のDC/DCコンバータ回路は、モード1〜8の8つの動作状態に分けることができる。図4乃至図11はモード1からモード8の各モードの等価回路である。各モードに対応する等価回路を参照しながらその動作を概説する。
〔1〕モード1;t0 ≦t≦t1
モード1の期間は、図4に示したように、スイッチ素子Q1 とQ2 がオンし、出力チョークコイルL3 を介して出力側にエネルギーが伝送される。このとき、トランスTr の電流は阻止されるので、励磁電流のみ流れる。なお、図4中Lm はトランスTr の励磁インダクタンスを示し、RL は負荷抵抗を示す。
〔2〕モード2;t1 ≦t≦t2
t=t1 にてスイッチ素子Q1 がオフすると、図5に示すように、電流はリーケージインダクタンスLr1,Lr2を流れ続けることにより、スイッチ素子Q1 の出力接合容量C11の充電と、スイッチ素子Q1'の出力接合容量C12の放電がなされる。出力接合容量C11の電圧は入力電圧Vi まで充電され、出力接合容量C12の電圧はクランプコンデンサC1 の電圧と等しくなるまで放電される。
〔3〕モード3;t2 ≦t≦t3
t=t2 にて、出力接合容量C12とクランプコンデンサC1 の電圧が等しくなると、ボディーダイオードD2 ,D2'がともにオンとなり、トランスTr の2次側は短絡状態となる(図6参照)。また、この期間、リーケージインダクタンスLr1,Lr2のみがインダクタンスとなり、共振動作を行う。
〔4〕モード4;t3 ≦t≦t4
モード4の期間は、t=t3 にて図7のようにスイッチ素子Q1'のボディーダイオードD1'が順バイアスされ、ボディーダイオードD2 ,D2'はともにオンのまま、電流ID2は減少し、電流ID2' は増加し、電流ID2が零になるまでの期間である。
〔5〕モード5;t4 ≦t≦t5
モード5の期間は、t=t4 にて図8のように、ボディーダイオードD2 がオフしてからt=t5にてスイッチ素子Q1'がオフするまでの期間である。このモード5では、スイッチ素子Q1', Q2'がともにオンしており、スイッチ素子Q1'の電流の向きは負(図8の点線矢印)から正(図8の実線矢印)に変化する。また、t=t4にてトランスTr の巻線は短絡状態から解放され、巻線電圧が発生する。
〔6〕モード6;t5 ≦t≦t6
t=t5 にて、スイッチ素子Q1'がオフされると、図9に示すように、電流はリーケージインダクタンスLr1, Lr2を流れ続けることにより、負荷電流への供給がなされるとともに、出力接合容量C11は入力電圧Vi まで放電し、出力接合容量C12はクランプコンデンサC1 の電圧Vc1まで充電される。
〔7〕モード7;t6 ≦t≦t7
t=t6 にて出力接合容量C12の電圧Vc12 がVc1と等しくなると(Vc12 =Vc1)、図10のように、ボディーダイオードD2 ,D2'がともにオンし、トランスTr の2次側は短絡状態となる。このため、リーケージインダクタンスLr1, Lr2のみがインダクタンスとして働き、共振動作を行う。
〔8〕モード8;t7 ≦t≦t8
t=t7 にてスイッチ素子Q1 のボディーダイオードD1 が順バイアスされ、オンとなる(図11参照)。ボディーダイオードD2,D2'はともにオンのまま、電流ID2' は減少し、電流ID2は増加する。電流ID2' が零になるとモード1に移行する。このモード8の期間にスイッチ素子Q1 の電流の向きは負(図11の点線矢印)から正(図11の実線矢印)に変化する。
上記した本発明の実施形態に係るスイッチングDC/DCコンバータによれば、入力チョークコイルL1 、出力チョークコイルL3及びトランスTr を一体化し、各巻線が作る磁束を打ち消す方向にしてコアの直流偏磁量を非常に小さくしたことによって、従来の回路構成と比較してコアを大幅に小型化でき、かつコアロスを大幅に低減することができる。これにより、装置全体の効率を飛躍的に向上させることが可能であるとともに、部品点数の削減を達成できる。
本発明の適用範囲は図1に示した回路構成に限定されず、各種の変形が可能である。図12乃至図14に回路の変形例を示す。各回路について図1の回路との主な相違点を指摘し、回路動作の説明は省略する。また、図1,図12,図13は、直流母線の下側にスイッチ素子Q1 を挿入しているが、直流母線の上側にスイッチ素子Q1 を挿入しても、全く同様である。
図12に示した回路は、スイッチ素子Q1'とコンデンサC1 との直列回路の接続場所が図1の回路と相違する。すなわち、図12では、スイッチ素子Q1 の端子間にスイッチ素子Q1'とコンデンサC1 との直列回路が接続されている。
図13に示した回路は、図12の回路と比較して、コンデンサC1 とスイッチ素子Q1'の接続関係が入れ替わっており、スイッチ素子Q1'にPチャンネルMOSFETを用いている点で相違する。
また、トランスTr の2次側回路として図14に示した構成とする態様も可能である。図14ではトランスTr の1次側回路が示されていないが、同図において省略されているトランスTr の1次側回路には、図1、図12及び図13のうち何れか1つの図面に示した回路構成を用いることができる。図14に示した回路は、スイッチ素子Q2'の接続場所が図1の回路と相違する。
図15は本発明の更に他の実施形態を示す回路図である。同図において図1と共通する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。図15によれば、トランスTr の直流偏磁防止のために、トランス一次巻線(1次コイルNp )と直列にコンデンサC2 が挿入されている。
図15では図1の回路図にコンデンサC2 を付加した例を示したが、図12,図13に示した回路図についても同様に、トランス一次巻線(1次コイルNp )と直列にコンデンサC2 を挿入する構成が可能である。
本発明は、電気自動車やハイブリッド自動車などの車両用の場合などの広範囲・高入力電圧大容量低出力電圧(一例として、入力電圧DC200〜400V,出力15V)の場合に特に有益である。もちろん、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではなく、様々な用途や仕様の電源に適用可能である。
本発明の第1の実施形態に係るDC/DCコンバータの回路図 EI形コアを利用した例を示す図 図1に示した回路の各部の動作波形を示す図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード1の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード2の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード3の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード4の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード5の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード6の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード7の動作を示す等価回路図 本例のDC/DCコンバータにおけるモード8の動作を示す等価回路図 本発明の第2の実施形態を示す回路図 本発明の第3の実施形態を示す回路図 本発明の第4の実施形態を示す回路図 本発明の第5の実施形態を示す回路図 従来のDC/DCコンバータの一例を示す回路図 従来のDC/DCコンバータの他の例を示す回路図 図16に示した従来回路の各部の動作波形を示す図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード1の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード2の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード3の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード4の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード5の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード6の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード7の動作を示す等価回路図 図16に示した従来のDC/DCコンバータにおけるモード8の動作を示す等価回路図
符号の説明
Vi …入力電圧源、L1 …入力チョークコイル、Q1,Q1'…スイッチ素子、C1 …クランプコンデンサ、C2 …コンデンサ、Tr …トランス、Q2,Q2'…スイッチ素子、L3 …出力チョークコイル、Co …出力平滑コンデンサ、20…EI形コア

Claims (6)

  1. 絶縁トランスの1次側に直流電圧源が接続されるとともに、該1次側に接続された第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子を両者が同時にオン状態とならないように交互にオン/オフさせることにより電圧変換を行い、前記絶縁トランスの2次側整流回路を介して直流電圧の出力を得る絶縁型スイッチングDC/DCコンバータにおいて、
    入力チョークコイルと、前記絶縁トランスの1次コイルと、前記絶縁トランスの2次コイルと、出力チョークコイルと、が共通のコアに巻回され、かつ、これら各コイルの巻線により発生する直流磁束が互いに打ち消し合う方向に構成されており、
    前記絶縁トランスの1次側には、前記1次コイルと直列に接続された前記第1のスイッチ素子と、前記1次コイルの端子間に接続された前記入力チョークコイルと、前記1次コイルの端子間に接続されたクランプコンデンサと前記第2のスイッチ素子との直列回路と、を含む1次側回路が形成され、
    前記絶縁トランスの2次側には、前記2次コイルに接続された第1の整流用素子及び第2の整流用素子と、前記第1及び第2の整流用素子に接続された前記出力チョークコイルと、前記出力チョークコイルに接続された出力平滑コンデンサと、を含む2次側回路が形成されていることを特徴とする絶縁型スイッチングDC/DCコンバータ。
  2. 絶縁トランスの1次側に直流電圧源が接続されるとともに、該1次側に接続された第1のスイッチ素子及び第2のスイッチ素子を両者が同時にオン状態とならないように交互にオン/オフさせることにより電圧変換を行い、前記絶縁トランスの2次側整流回路を介して直流電圧の出力を得る絶縁型スイッチングDC/DCコンバータにおいて、
    入力チョークコイルと、前記絶縁トランスの1次コイルと、前記絶縁トランスの2次コイルと、出力チョークコイルと、が共通のコアに巻回され、かつ、これら各コイルの巻線により発生する直流磁束が互いに打ち消し合う方向に構成されており、
    前記絶縁トランスの1次側には、前記1次コイルと直列に接続された前記第1のスイッチ素子と、前記1次コイルの端子間に接続された前記入力チョークコイルと、前記第1のスイッチ素子の端子間に接続されたクランプコンデンサと前記第2のスイッチ素子との直列回路と、を含む1次側回路が形成され、
    前記絶縁トランスの2次側には、前記2次コイルに接続された第1の整流用素子及び第2の整流用素子と、前記第1及び第2の整流用素子に接続された前記出力チョークコイルと、前記出力チョークコイルに接続された出力平滑コンデンサと、を含む2次側回路が形成されていることを特徴とする絶縁型スイッチングDC/DCコンバータ。
  3. 前記入力チョークコイルと前記絶縁トランスの1次コイルの巻数はともにN(Nは自然数)であり、前記絶縁トランスの2次コイル及び前記出力チョークコイルの巻数はともにn(nは自然数)であることを特徴とする請求項1又は2記載の絶縁型スイッチングDC/DCコンバータ。
  4. 前記第1及び第2のスイッチ素子並びに前記第1及び第2の整流用素子にMOSFETが用いられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の絶縁型スイッチングDC/DCコ
    ンバータ。
  5. 前記絶縁トランスの直流偏磁防止のために、前記絶縁トランスの1次コイルと直列にコンデンサが接続されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の絶縁型スイッチングDC/DCコンバータ。
  6. 前記入力チョークコイルと前記絶縁トランスの1次コイルとの区別を予めつけるために、前記絶縁トランスの2次コイルとの結合度に予め差を設けることにより、前記結合度が高い方が前記絶縁トランスの1次コイル、前記結合度が低い方が前記入力チョークコイルとなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の絶縁型スイッチングDC/DCコンバータ。
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