JP2006211878A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することが可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】 スナバ回路6における共振用コンデンサと共振用インダクタ4とにより、LC直列共振を起こさせる。整流回路5に加わるサージ電圧を抑止し、消費電力を低減する。また、この共振用コンデンサを、コンデンサC61およびコンデンサC62により構成する。コンデンサC62に蓄積された電荷がLC共振作用によって放出される一方、コンデンサC61に蓄積された電荷が少しずつ放出される。整流回路5のダイオード51,52に加わる高周波のリンギングを抑制し、熱抵抗の高い部位(トランス3や共振用インダクタ4など)での発熱を抑制することができる。よって、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力直流電圧をスイッチングして得られるスイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出すように構成されたスイッチング電源装置に係わり、特にスイッチング動作に伴うサージ電圧を抑止するための回路(スナバ回路)を備えたスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のタイプのものが提案され、実用に供されている。その多くは、電力変換トランスの入力巻線に接続されたスイッチ回路のスイッチング動作により入力直流電圧をスイッチングし、スイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出す方式である。スイッチ回路のスイッチング動作に伴い、出力巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換されて出力される。
この種のスイッチング電源装置においては、電力伝送ラインに直列に出力整流ダイオードが接続される。したがって、この出力整流ダイオードによる損失を低減させることは、スイッチング電源装置の効率を向上させる上で、極めて有効である。
出力整流ダイオードの損失を低減させるには、順方向電圧降下の小さいダイオードを使用すればよい。ところが、順方向電圧降下の低いダイオードは逆方向耐電圧も低い。このため、出力整流ダイオードとして、順方向電圧降下の低いダイオードを使用する場合には、特に、逆方向電圧を抑制する必要がある。
この種のスイッチング電源装置において、逆方向電圧として最も考慮しなければならないのは、スイッチ回路のオン・オフ動作に伴う、寄生要素に起因したサージ(スパイク)電圧である。サージ電圧は出力整流ダイオードに対して、逆方向電圧として印加される。このようなサージ電圧を抑制する手段として、従来より、いわゆるスナバ回路が知られている。
例えば、特許文献1には、コンデンサや抵抗器、ダイオードを用いたスナバ回路(Rスナバ回路、RCスナバ回路、RCDスナバ回路)が開示されている。
また、例えば本出願人は特許文献2において、LC共振を利用したスナバ回路を提案している。このスナバ回路によればLC共振を利用することで、上記サージ電圧を所定の電圧以下まで抑止することができる。
特開2002−209383号公報 特許第3400443号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2のスナバ回路では、確かに出力整流ダイオードに印加されるサージ電圧は抑制される(例えば、図27の符号W11)ものの、例えば図27の符号W12で示したように、高周波の電圧振幅(リンギング)は依然として残存してしまう。このような高周波成分のリンギングは、トランスやインダクタ(リーケージインダクタを含む)におけるコアロス、または配線における高周波抵抗によって熱へと変換されることで、これらの部位での発熱の要因となる。
ここで一般に、半導体や抵抗器などにおいては放熱器による放熱が容易である一方、トランスやインダクタなどにおいてはそれらの巻線構造に起因して熱抵抗が高くなる傾向にあることから、放熱効率が低下してしまい、十分な放熱を確保するのは容易ではない。そこで従来は、熱抵抗の高いトランスやインダクタに対しても十分な放熱を確保するために、これらトランスやインダクタを大型化することで熱抵抗を下げる手法や、同様にトランスやインダクタを大型化することで磁束密度を下げ、トランスやインダクタでのコアロスを低減することにより発熱を抑制する手法がとられていた。
しかしながら、これらの手法をとった場合、装置全体が大型化してしまったり、もしくは装置の動作範囲が狭くなってしまっていた。
このように、出力整流ダイオードに対して高周波のリンギングが加わっている従来の技術では、装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保するのは困難であり、改善の余地があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明の第1のスイッチング電源装置は、交流電圧を変圧するトランスと、このトランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換してトランスに供給するスイッチング回路と、トランスの2次側に設けられ、トランスの交流出力電圧を整流して出力する正極側出力端および負極側出力端を有する整流回路と、共振用の第1および第2のコンデンサ、第1および第2のダイオードならびに回生用インダクタを含んで構成されたサージ電圧抑止回路と、このサージ電圧抑止回路の第1および第2のコンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタとを備え、上記第1のコンデンサは、一端が第1のダイオードのカソードに接続され、他端が整流回路の負極側出力端に接続され、上記第2のコンデンサは、一端が整流回路の正極側出力端に接続され、他端が第1のダイオードのアノードに接続され、上記第2のダイオードは、カソードが第2のコンデンサの他端に接続され、アノードが整流回路の負極側出力端に接続され、上記回生用インダクタが、第1のコンデンサの一端と整流回路の正極側出力端との間に接続されているものである。
本発明の第2のスイッチング電源装置は、交流電圧を変圧するトランスと、このトランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換してトランスに供給するスイッチング回路と、トランスの2次側に設けられ、トランスの交流出力電圧を整流して出力する正極側出力端および負極側出力端を有する整流回路と、共振用の第1および第2のコンデンサ、第1および第2のダイオードならびに回生用インダクタを含んで構成されたサージ電圧抑止回路と、このサージ電圧抑止回路の第1および第2のコンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタとを備え、上記第1のコンデンサは、一端が整流回路の正極側出力端に接続され、他端が第1のダイオードのアノードに接続され、上記第2のコンデンサは、一端が第1のダイオードのカソードに接続され、他端が整流回路の負極側出力端に接続され、上記第2のダイオードは、アノードが第2のコンデンサの一端に接続され、カソードが整流回路の正極側出力端に接続され、上記回生用インダクタが、第1のコンデンサの他端と整流回路の負極側出力端との間に接続されているものである。
本発明のスイッチング電源装置では、サージ電圧抑止回路の第1および第2のコンデンサと共振用インダクタとが協動してLC直列共振回路として機能することにより、第1および第2のコンデンサにそれぞれ電気エネルギー(電荷)が蓄積されると共に、整流回路に加わるサージ電圧が抑止される。そして第2のコンデンサと共振用インダクタとが協働してLC直列共振回路として機能することにより、第2のコンデンサに蓄積された電荷が放出される一方、第1のコンデンサに蓄積された電荷は、少しずつ放出される。したがって、第2のコンデンサに蓄積された電荷が放出された後も第1のコンデンサには電荷がまだ残存することから、整流回路に加わる逆電圧の降下量が小さくなり、高周波のリンギングの振幅が、回を重ねるごとに小さくなる。
本発明のスイッチング電源装置では、上記第2のコンデンサの容量が上記第1のコンデンサの容量よりも小さくなるように構成することが好ましい。
なお、本発明において、「サージ電圧抑止回路」とは、サージ電圧を抑止する機能を有する回路を意味し、一般に、スナバ回路と呼ばれる。「回生用インダクタ」における「回生用」とは、サージ電圧抑止回路における共振用の第1および第2のコンデンサに蓄えられた電気エネルギー(電荷)を放出して利用に供し得る状態とするための、という意味である。また、「LC直列共振回路」とは、インダクタとコンデンサとが直列に配列された共振回路をいう。また、整流回路における「負極出力端」とは、トランスの2次側の接地ラインを意味し、逆に「正極出力端」とは、トランスの2次側の出力ラインを意味する。
なお、共振用インダクタは、コイル部品を実際に配置してよいが、これに代えて(あるいはこれと共に)、トランスのリーケージインダクタンスや配線などを含めた直列インダクタンスを利用して構成してもよい。
本発明のスイッチング電源装置によれば、サージ電圧抑止回路における共振用のコンデンサと共振用インダクタとによりLC直列共振を起こさせるようにしたので、整流回路に加わるサージ電圧を抑止することができ、消費電力を低減することができる。また、この共振用のコンデンサを第1および第2のコンデンサにより構成し、第2のコンデンサに蓄積された電荷をLC共振によって放出すると共に、第1のコンデンサに蓄積された電荷を少しずつ放出するようにしたので、整流回路に加わる高周波のリンギングを抑制して熱抵抗の高い部位での発熱を抑制することができ、装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することが可能となる。また、放熱器を小さくしても十分な放熱を確保することができことから、装置全体を小型化することも可能となる。また、放熱器の大きさをそのまま保った場合には、装置全体がより高温まで耐え得るようになることから、装置の動作温度範囲を拡大することも可能となる。さらに、整流回路に加わる高周波のリンギングを抑制することができることから、装置内で発生するノイズを低減することも可能となる。
特に、第2のコンデンサの容量を第1のコンデンサの容量よりも小さくなるようにした場合には、高周波のリンギングの振幅をより小さくすることができ、熱抵抗の高い部位での発熱をより抑制することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に実施の形態という。)について、図面を参照して詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、図示しない高圧バッテリから供給される高圧の入力直流電圧Vinを、より低い出力直流電圧Voutに変換して、図示しない低圧バッテリに供給するDC−DCコンバータとして機能するものであり、後述するようにセンタタップ型カソードコモン接続のスイッチング電源装置である。
このスイッチング電源装置は、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられたインバータ回路1および平滑コンデンサ2と、1次側巻線31および2次側巻線32,33を有するトランス3と、インバータ回路1と1次側巻線31との間に設けられた共振用インダクタ4とを備えている。1次側高圧ラインL1Hの入力端子T1と1次側低圧ラインL1Lの入力端子T2との間には、図示しない高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vinが印加されるようになっている。このスイッチング電源装置はまた、トランス3の2次側に設けられた整流回路5と、この整流回路5に接続されたスナバ回路6と、このスナバ回路6に接続された平滑回路7とを備えている。
インバータ回路1は、高圧バッテリから出力される入力直流電圧Vinをほぼ矩形波状の単相交流電圧に変換する単相インバータ回路であり、本発明における「スイッチング回路」の一具体例に対応する。このインバータ回路1は、図示しない制御回路から供給されるスイッチング信号(図示せず)によってそれぞれ駆動される4つのスイッチング素子S1,S2,S3,S4をフルブリッジ接続してなるフルブリッジ型のスイッチング回路である。スイッチング素子としては、例えばMOS−FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor)などのスイッチ素子が用いられる。
スイッチング素子S1はトランス3の1次側巻線31の一端と1次側高圧ラインL1Hとの間に設けられ、スイッチング素子S2は1次側巻線31の他端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。スイッチング素子S3は1次側巻線31の他端と1次側高圧ラインL1Hとの間に設けられ、スイッチング素子S4は1次側巻線31の一端と1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられている。上記した共振用インダクタ4は、スイッチング素子S1,S4の接続点と1次側巻線31の一端との間に接続されている。
インバータ回路1では、スイッチング素子S1,S2がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S1、1次側巻線31およびスイッチング素子S2を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第1の電流経路に電流が流れる一方、スイッチング素子S3,S4がオンすることにより、1次側高圧ラインL1Hから順にスイッチング素子S3、1次側巻線31、共振用インダクタ4およびスイッチング素子S4を通って1次側低圧ラインL1Lに至る第2の電流経路に電流が流れるようになっている。
トランス3の一対の2次側巻線32,33はセンタタップCで互いに接続され、このセンタタップCが接地ラインLGを介して出力端子T4に導かれている。つまり、このスイッチング電源装置はセンタタップ型のものである。このトランス3は、インバータ回路1によって変換された交流電圧を降圧し、一対の2次側巻線32,33の各端部A,Bから、互いに180度位相が異なる交流電圧VO1,VO2を出力するようになっている。なお、この場合の降圧の度合いは、1次側巻線31と2次側巻線32,33との巻数比によって定まる。
なお、共振用インダクタ4は、コイル部品を実際に配置してもよいが、これに代えて(これと共に)、トランス3のリーケージインダクタンス(図示せず)や配線などを含めた直列インダクタンスを利用して構成してもよい。この共振用インダクタ4は、後述するように(図4)、トランス3を介して2次側に等価なインダクタンス成分[L1/(n/2)2]を生じさせ、この等価なインダクタンス成分とスナバ回路6のコンデンサC61とが協働してLC直列共振回路を構成することになる。
整流回路5は、一対のダイオード51,52からなる単相全波整流型のものである。ダイオード51のアノードは2次側巻線32の一端Aに接続され、ダイオード52のアノードは2次側巻線33の一端Bに接続されている。ダイオード51,52の各カソード同士は、接続点Dにおいて互いに接続されると共に、出力ラインLOに接続されている。つまり、この整流回路5はカソードコモン接続の構造を有しており、トランス3の交流出力電圧VO1,VO2の各半波期間をそれぞれダイオード51,52によって個別に整流して直流電圧を得るようになっている。
スナバ回路6は、コンデンサC61,C62と、ダイオードD61,D62と、回生用インダクタL61とを含んで構成される。具体的には、コンデンサC61は、その一端がダイオードD61のカソードに接続点Eで接続され、その他端が接地ラインLGに接続されている。コンデンサC62は、その一端が出力ラインLOに接続され、その他端がダイオードD61のアノードに接続点Fで接続されている。ダイオードD62は、そのカソードが接続点Fに接続され、そのアノードが接地ラインLGに接続されている。回生用インダクタL61は、接続点Eと出力ラインLOとの間に接続されている。
コンデンサC61,C62はいずれも、1次側に設けられた共振用インダクタ4と協働してLC直列共振回路を構成するものであり、それぞれ本発明における「第1のコンデンサ」および「第2のコンデンサ」の一具体例に対応する。また、回生用インダクタL61は、後述するように共振用のコンデンサC61,C62に蓄えられた電気エネルギー(電荷)を放出して利用に供し得る状態とするためのものである。また、ダイオードD62は、後述するように、共振用のコンデンサC62に蓄えられた電荷を放出させる際の経路をなすものであり、本発明における「第2のダイオード」の一具体例に対応する。このような構成によりスナバ回路6は、インバータ回路1におけるスイッチング動作に伴って生ずるサージ電圧を抑止するためのサージ電圧抑止回路として機能すると共に、後述するように整流回路5のダイオード51,52に加わる高周波のリンギングを抑制するためのリンギング抑制回路としても機能するようになっている。なお、ダイオードD61は、本発明における「第1のダイオード」の一具体例に対応する。
なお、このような構成のスナバ回路6は、図2に示したように、上記特許文献2の図13に開示されているスナバ回路(図2(A)に示したスナバ回路106)を、等価回路を用いて変形したものと考えることができる。ここでこのスナバ回路106は、共振用のコンデンサ61(容量:C)と、ダイオード62と、回生用インダクタ63(インダクタンス:L)とから構成されている。具体的には、コンデンサ61およびダイオード62が出力ラインLOと接地ラインLGとの間に直列に接続され、コンデンサ61の一端が接地ラインLGに接続され、他端がダイオード62のカソードに接続点Eで接続されている。また、ダイオード62のアノードが出力ラインLOに接続され、回生用インダクタ63が接続点Eと出力ラインLOとの間に、ダイオード62と並列に接続されている。
図2(B)に示したように、このスナバ回路106において、容量Cをなすコンデンサ61は、それぞれ容量2Cをなすと共に互いに直列接続された2つのコンデンサ61A,61Bに置き換えることができる。また、インダクタンスLをなす回生用インダクタ63は、それぞれインダクタンス2Lをなすと共に互いに並列接続された2つの回生用インダクタ63A,63Bに置き換えることができる。また、図2(B)の回路構成に基づいて、これらの素子の接続関係を等価のものに置き換えると、図2(C)、さらには図2(D)に示したような回路構成となる。そして図2(D)の回路構成において、回生用インダクタ63Bを、そのカソードがダイオード62のアノードに接続点Fで接続され、そのアノードが接地ラインLGに接続されたダイオードに置き換えることで、図1に示した本実施の形態のスナバ回路6を得ることができる。
図1に戻り、平滑回路7は、チョークコイル71と平滑コンデンサ72とを含んで構成されている。チョークコイル71は、出力ラインLOに挿入配置されており、その一端はスナバ回路6の回生用インダクタL61の一端(出力ラインLO側の端点)に接続され、その他端は出力ラインLOの出力端子T3に接続されている。平滑コンデンサ72は、出力ラインLO(具体的には、チョークコイル71の他端)と接地ラインLGとの間に接続されている。接地ラインLGの端部には、出力端子T4が設けられている。このような構成により平滑回路7では、整流回路5で整流された直流電圧を平滑化して出力直流電圧Voutを生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリ(図示せず)に給電するようになっている。
次に、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。まず、スイッチング電源装置の全体動作を説明する。
インバータ回路1は、入力端子T1,T2から供給される入力直流電圧Vinをスイッチングして交流電圧を作り出し、これをトランス3の1次側巻線31に供給する。トランス3の2次側巻線32,33からは、変圧(ここでは、降圧)された交流電圧VO1,VO2が取り出される。
整流回路5は、この交流電圧をダイオード51,52によって整流する。これにより、センタタップC(接地ラインLG)とダイオード51,52の接続点Dとの間に整流出力が発生する。
平滑回路7は、センタタップC(接地ラインLG)とダイオード51,52の接続点Dとの間に生じる整流出力を平滑化して、出力端子T3,T4から出力直流電圧Voutを出力する。この出力直流電圧Voutは図示しない低圧バッテリに給電され、その充電に供される。
次に、図3〜図12を参照して、本発明の特徴であるスナバ回路6の動作について説明する。なお、後述する図5は、コンデンサC61の端子電圧Vc1とコンデンサC62の端子電圧Vc1との合成電圧Vcの時間変化をタイミング図で表したものであり、図中の電圧Vctは、合成電圧Vcの収束値を示している。
図3に示したように、インバータ回路1のスイッチング素子S1,S2がオンになると、スイッチング素子S1からスイッチング素子S2の方向に電流Ic10が流れ、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧VO1,VO2がダイオード52に対して逆方向(逆電圧Vd)となり、ダイオード51およびスナバ回路6のダイオードD61に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。
このとき、ダイオード51、コンデンサC62、ダイオードD61、コンデンサC61およびトランス3の2次側巻線32を順に通る充電ループIc1が形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電(エネルギーの蓄積)が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd(サージ電圧)が印加される。この充電ループIc1において、1次側の共振インダクタ4によるインダクタ成分とコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、図6に示したようなコンデンサC61の端子電圧Vc1とコンデンサC62の端子電圧Vc1との合成電圧Vcは、LC共振電圧に従って上昇する(図5のタイミングt0〜t1の区間T1)。
図4は、上記したLC直列共振回路の等価回路を表すものである。等価回路は、共振用インダクタ4によって2次側に生ずるインダクタンス成分[L1/(n/2)2]と、コンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量[C]と、電源電圧[Vin/(n/2)]とにより構成される。この等価回路によると、コンデンサC61およびコンデンサC62の合成電圧Vcは、次の式(1)で表される。
Vc=2×Vin×(1−cosωt)/n …(1)
但し、ω=1/(L1×C/(n/2)21/2
ここで、L1は共振用インダクタ4のインダクタンス値であり、CはコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量である。nは、2次側巻線33の巻数N2に対する1次側巻線31の巻数N1の巻数比(N1/N2)である。なお、2次側巻線33の巻数N3に対する1次側巻線31の巻数N1の巻数比(N1/N3)も同様にnであるとする。
充電ループIc1において、ダイオードD61の電圧降下分を無視すれば、ダイオード52に印加される逆電圧Vdは、図6に示したようなコンデンサC61およびコンデンサC62の合成電圧Vcとほぼ等しくなる。コンデンサC61およびコンデンサC62の合成電圧Vcは、上記したように、共振用インダクタ4に起因するインダクタンス成分とコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量とにより定まるLC共振電圧によって上昇する。このため、ダイオード52に印加される逆電圧Vdの最大値(ピーク値)Vdmは、上記の式(1)から明らかなように、次の式(2)で示される値になる。
Vdm=2×Vin×(1−cosπ)/n
=4×Vin/n …(2)
このように、ダイオード52に印加される逆電圧VdをLC共振作用によって式(2)の値以下に抑制できるので、ノイズを少なく(サージ電圧を低く)することができる。また、ダイオード52に印加される逆電圧Vdを抑制できるので、ダイオード52として、順方向電圧降下が比較的小さいものを使用することが可能になり、この結果、ダイオード52による損失を低減し、エネルギー消費の少ない高効率のスイッチング電源装置を得ることができる。
ここで図5〜図8を参照して、このスナバ回路6の特徴的な作用について説明する。図7は、コンデンサC61およびコンデンサC62の合成電圧Vcが逆電圧Vdの最大値であるVdmとなった後の状態(図5のタイミングt1〜t2の区間T2)の動作を表しており、図8は比較例として、前述の図2(A)に示した構成のスナバ回路106を備えた従来のスイッチング電源装置における、図7に対応する状態の動作を表している。
図7に示したように、本実施の形態のスイッチング電源装置では、ダイオード52に印加される逆電圧Vdが上記の式(2)で示されるピーク値(4×Vin/n)になると、ダイオードD61が非導通となることで、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる(図5のタイミングt1)。すると、コンデンサC62と共振用インダクタ4とが協働してLC直列共振回路が構成されることから、コンデンサC62に蓄積された電荷がLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。このとき、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が下降するため、コンデンサC61に蓄積された電荷も一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側に放出されるが、この接続点Dの電位降下が緩やかなものであるため、電荷は少しずつ放出されることとなる。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられる。
なお、その後は図5のタイミングt2において、ダイオードD61が再び導通することから充電ループIc1が形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への再充電がなされる(図5のタイミングt2〜t3の区間T1)。その際、上記のようにコンデンサC61には電荷が残存していることから、コンデンサC62に蓄積される電荷は、タイミングt1のときよりも、タイミングt3のときのほうが少なくなる。このようにして、タイミングt1〜t2,t3〜t4,t5〜t6,…からなる区間T2と、t0〜t1,t2〜t3,t4〜t5,…からなる区間T1とが繰り返されることで、ダイオード52に加わる逆電圧Vdにおいて、前述した高周波のリンギングの振幅が回を重ねるごとに小さくなり、収束していくこととなる。
一方、図8に示した比較例に係るスイッチング電源装置では、本実施の形態のスイッチング電源装置と同様にして、充電ループIc1によってコンデンサ61へ電荷が蓄積され、コンデンサ61の端子電圧がピークホールドされる(図5のタイミングt1)と、ダイオード62は非導通となる。このとき、共振用インダクタ4とコンデンサ61とがなすLC共振電圧は最大値となっていることから、電流Ic10,Ic1は流れる方向が切り換わる零点となっており、電流Ic10,Ic1の値が減少に転じようとしている。一方、チョークコイル71は、一方向性放電路Idにより電流を流す電流源として動作している。ここで本来のLC共振であれば、コンデンサ61の端子電圧Vcが下降しながら電流Ic10,Ic1が減少することで、LC共振が継続されることとなる。しかしながらこのスナバ回路106では、ダイオード62によって電流Ic1が逆方向に流れることが阻止されることから、コンデンサ61への電流供給がなされなくなる。このようにして、ダイオード62によりLC共振の継続が阻止されることから、微小な容量であるダイオード52の接合容量への電荷が供給されなくなり、それまで蓄積されていた電荷は、一方向性放電路Idを介して出力ラインLO側へ放電される。よって、接続点Dの電位は急速に下降することとなる。
このようにして、比較例に係る従来のスイッチング電源装置では、接続点Dの電位が急速に下降することから、図5の符号G2で示したように高周波のリンギングが大きくなる一方、本実施の形態のスイッチング電源装置では、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ小さくなることから、図5の符号G1で示したように、比較例と比べて高周波のリンギングが抑制されることとなる。よって、熱抵抗の高い部位での発熱を抑制することができ、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。
なお、このような本実施の形態のスイッチング電源装置では、コンデンサC62の容量が、コンデンサC61の容量よりも小さくなるように構成することが好ましい。このように構成した場合、図6に模式的に示したように、コンデンサC62の端子電圧Vc2のほうが、コンデンサC61の端子電圧Vc1よりも大きくなる。したがって、例えば図5に示したように、(電圧Vd11<電圧Vd12)および(電圧Vd21<電圧Vd22)などとなることから、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量をより小さくし、高周波のリンギングをより抑制することができる。なお、これらの電圧値の関係は、次の式(3)で示される。
Vc1:Vc2=Vd11:Vd12
=Vd21:Vd22 …(3)
よって例えば、(コンデンサC1の容量):(コンデンサC2の容量)=2:1となるように構成すると、上記の式(3)より、Vd11:Vd12=Vd21:Vd22=1:2となることから、(コンデンサC1の容量):(コンデンサC2の容量)=1:1の場合(Vd11:Vd12=Vd21:Vd22=1:1となる)よりも逆電圧Vdの降下量をより小さくし、高周波のリンギングをより抑制することができる。なお、このことは以降の実施の形態においても同様である。
スナバ回路6全体の動作説明に戻り、次に図9に示したように、スイッチング素子S1,S2がオンからオフになると(図5のタイミングt7〜t8の区間T3)、トランス3の2次側巻線33に現れる電圧[−VO2]は、ダイオード52に対して順方向となる。このため、2次側巻線33からダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、回生用インダクタL61は、電荷がまだ残存しているコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能し、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。この結果、図5に示したようにダイオード52に加わる逆電圧Vdが0Vにリセットされると共に、スイッチング電源装置のエネルギー効率が向上する。
次に、図10に示したように、スイッチング素子S3,S4がオフからオンになると(再び、図5のタイミングt0〜t1の区間T1に対応する)、スイッチング素子S3からスイッチング素子S4の方向に電流Ic20が流れ、トランス3の2次側巻線32,33に現れる電圧[−VO1]、[−VO2]がダイオード52に対して順方向になる一方、ダイオード51に対して逆方向(逆電圧Vd)となる。このため、2次側巻線33からダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。
このとき、ダイオード52、コンデンサC62、ダイオードD61、コンデンサC61およびトランス3の2次側巻線33の順に通る充電ループIc2が形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電が行われる。一方、ダイオード51には逆電圧Vdが印加されるが、充電ループIc2において1次側の共振用インダクタ4によるインダクタンス成分とコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード51に印加される逆電圧Vdは上記の式(2)の値以下に抑制される。
また、ダイオード51に加わる逆電圧Vdが上記の式(2)で示されるピーク値になると、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる。このときも図11に示したように(再び、図5のタイミングt1〜t2の区間T2に対応する)、コンデンサC62に蓄積された電荷がコンデンサC62と共振用インダクタ4とがなすLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。一方、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が緩やかに下降することから、コンデンサC61に蓄積された電荷は、一方向性放電路Id1を介して少しずつ放出される。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード51に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ、熱抵抗の高い部位での発熱も抑制される。
最後に、図12に示したように、スイッチング素子S3,S4がオンからオフになると(再び、図5のタイミングt7〜t8の区間T3に対応する)、トランス3の2次側巻線32に現れる電圧[−VO1]はダイオード51に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このときも、回生用インダクタL61がコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能することで、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
図13は、図1の整流回路5(ダイオード51,52)における逆電圧Vdの実測波形を表すものである。この図において、(A)は従来のスイッチング電源装置(例えば、図2(A)に示したスナバ回路106を備えたもの)における逆電圧Vdの電圧波形を示しており、(B)は本実施の形態のスイッチング電源装置における逆電圧Vdの電圧波形を示している。
このように、従来のスイッチング電源装置(図13(A))においては、符号W1で示したように、振幅の大きい高周波のリンギングが出現している一方、本実施の形態のスイッチング電源装置(図13(B))においては、符号W2で示したように、従来のスイッチング電源装置と比べて、高周波のリンギングの振幅が抑制されていることが分かる。よって、本実施の形態のスナバ回路6を設けることで、整流回路5(ダイオード51,52)における逆電圧(サージ電圧)Vdにおいて、実際に高周波のリンギングが抑制されることが分かる。
以上のように、本実施の形態では、スナバ回路6における共振用のコンデンサ(コンデンサC61,C62)と共振用インダクタ4とによりLC直列共振を起こさせるようにしたので、整流回路5のダイオード51,52に加わるサージ電圧を抑止することができ、消費電力を低減することができる。
また、この共振用のコンデンサをコンデンサC61およびコンデンサC62により構成し、コンデンサC62に蓄積された電荷をLC共振作用によって放出すると共に、コンデンサC61に蓄積された電荷を少しずつ放出するようにしたので、整流回路5のダイオード51,52に加わる高周波のリンギングを抑制して熱抵抗の高い部位(例えば、トランス3や共振用インダクタ4)での発熱を抑制することができ、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。よって、放熱するための部材を小さくしても十分な放熱を確保することができ、装置全体を小型化することも可能となる。また、放熱部材の大きさをそのまま保った場合には、装置全体がより高温まで耐え得るようになることから、装置の動作温度範囲を拡大することも可能となる。さらに、整流回路5のダイオード51,52に加わる高周波のリンギングを抑制することができることから、装置内で発生するノイズを低減することも可能となる。
なお、本実施の形態では、図1に示したようなセンタタップ型カソードコモン接続のスイッチング電源装置について説明してきたが、例えば図14に示したように、本実施の形態のスナバ回路6を、センタタップ型アノードコモン接続のスイッチング電源装置に対して適用することも可能である。このように構成した場合でも、本実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図15は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。この図において、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。このスイッチング電源装置は、上記第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置(図1)において、スナバ回路6に代えてスナバ回路16を備えたものである。その他の部分の構成は、図1の場合と同様である。
スナバ回路16は、第1の実施の形態におけるスナバ回路6と同様に、コンデンサC61,C62と、ダイオードD61,D62と、回生用インダクタL61とを含んで構成される。ただしそれらの接続関係がスナバ回路6のものとは異なっており、具体的には、コンデンサC61は、その一端がダイオードD61のアノードに接続点Eで接続され、その他端が出力ラインLOに接続されている。コンデンサC62は、その一端が接地ラインLGに接続され、その他端がダイオードD61のカソードに接続点Fで接続されている。ダイオードD62は、そのアノードが接続点Fに接続され、そのカソードが出力ラインLOに接続されている。回生用インダクタL61は、接続点Eと接地ラインLGとの間に接続されている。なお、このスナバ回路16に含まれるコンデンサC61,C62、ダイオードD61,D62、および回生用インダクタL61がなす機能については、第1の実施の形態におけるスナバ回路6のものと同様であるので、その説明を省略する。
また、本実施の形態のスナバ回路16も第1の実施の形態のスナバ回路6と同様に、図16に示したように、図2(A)に示したスナバ回路106の変形例(図16(A)に示したスナバ回路116)を、等価回路によって変形したものと考えることができる。ここでこのスナバ回路116は、スナバ回路106と同様に、共振用のコンデンサ61(容量:C)と、ダイオード62と、回生用インダクタ63(インダクタンス:L)とから構成されている。ただしそれらの接続関係がスナバ回路106のものとは異なっており、具体的には、コンデンサ61およびダイオード62が出力ラインLOと接地ラインLGとの間に直列に接続され、コンデンサ61の一端が出力ラインLOに接続され、他端がダイオード62のアノードに接続点Eで接続されている。また、ダイオード62のカソードが接地ラインLGに接続され、回生用インダクタ63が接続点Eと接地ラインLGとの間に、ダイオード62と並列に接続されている。
図16(B)に示したように、このスナバ回路116において、容量Cをなすコンデンサ61は、それぞれ容量2Cをなすと共に互いに直列接続された2つのコンデンサ61A,61Bに置き換えることができる。また、インダクタンスLをなす回生用インダクタ63は、それぞれインダクタンス2Lをなすと共に互いに並列接続された2つの回生用インダクタ63A,63Bに置き換えることができる。また、図16(B)の回路構成に基づいて、これらの素子の接続関係を等価のものに置き換えると、図16(C)、さらには図16(D)に示したような回路構成となる。そして図16(D)の回路構成において、回生用インダクタ63Bを、そのアノードがダイオード62のカソードに接続点Fで接続され、そのカソードが出力ラインLOに接続されたダイオードに置き換えることで、図15に示した本実施の形態のスナバ回路16を得ることができる。
次に、図17(A)〜(D)を参照して、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。なお、図17では、1次側の回路部分の図示を省略している。また、このスイッチング電源装置のDC−DCコンバータとしての基本動作は図1の場合と同様であるので、その説明を省略し、スナバ回路16の動作のみを説明する。
まず、図17(A)に示したように、スイッチング素子S1,S2がオフからオンになると、2次側巻線32からダイオード51を通って、出力ラインLOに電流Ixが流れる。また、ダイオード51、コンデンサC61、ダイオードD61、コンデンサC62およびトランス3の2次側巻線32を順に通る充電ループIc1が形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電が行われる。また、ダイオード52には逆電圧Vdが印加されるが、充電ループIc1において1次側の共振用インダクタ4によるインダクタンス成分とコンデンサ61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vdは、前述の式(2)の値以下に抑制される。
また、ダイオード52に加わる逆電圧Vdが上記の式(2)で示されるピーク値になると、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる。するとコンデンサC62に蓄積された電荷が、コンデンサC62と共振用インダクタ4とがなすLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。一方、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が緩やかに下降することから、コンデンサC61に蓄積された電荷は、一方向性放電路Id1を介して少しずつ放出される。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ、熱抵抗の高い部位での発熱も抑制される。
次に、図17(B)に示したように、スイッチング素子S1,S2がオンからオフになると、トランス3の2次側巻線33に現れる電圧[−VO2]はダイオード52に対して順方向となる。このため、2次側巻線33からダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、回生用インダクタL61は電荷が残存しているコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能することで、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
次に、図17(C)に示したように、スイッチング素子S3,S4がオフからオンになると、2次側巻線33からダイオード52を通って、出力ラインLOに電流Ixが流れる。また、ダイオード52、コンデンサC61、ダイオードD61、コンデンサC62およびトランス3の2次側巻線33を順に通る充電ループIc2が形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電が行われる。また、ダイオード51には逆電圧Vdが印加されるが、充電ループIc2において1次側の共振用インダクタ4によるインダクタンス成分とコンデンサ61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード51に印加される逆電圧Vdは、前述の式(2)の値以下に抑制される。
また、ダイオード51に加わる逆電圧Vdが上記の式(2)で示されるピーク値になると、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる。このときもコンデンサC62に蓄積された電荷が、コンデンサC62と共振用インダクタ4とがなすLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。一方、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が緩やかに下降することから、コンデンサC61に蓄積された電荷は、一方向性放電路Id1を介して少しずつ放出される。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード51に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ、熱抵抗の高い部位での発熱も抑制される。
次に、図17(D)に示したように、スイッチング素子S3,S4がオンからオフになると、トランス3の2次側巻線32に現れる電圧[−VO1]はダイオード51に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このときも、回生用インダクタL61がコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能することで、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
以上のように、本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、スナバ回路16において共振用のコンデンサをコンデンサC61およびコンデンサC62により構成し、コンデンサC62に蓄積された電荷をLC共振作用によって放出すると共に、コンデンサC61に蓄積された電荷を少しずつ放出するようにしたので、整流回路5のダイオード51,52に加わる高周波のリンギングを抑制し、熱抵抗の高い部位での発熱を抑制することができる。よって、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。
なお、本実施の形態においても、例えば図18に示したように、本実施の形態のスナバ回路16を、センタタップ型アノードコモン接続のスイッチング電源装置に対して適用することも可能である。このように構成した場合でも、本実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態では、フォワード型カソードコモン接続のスイッチング電源装置について説明する。
図19は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。この図において、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施の形態のスイッチング電源装置は、1次側巻線31と2次側巻線32とを有するトランス13を用いて構成されたフォワード型(一方向型)のスイッチング電源装置であり、トランス13の1次側に、図1のインバータ回路1に代えて、1つのスイッチング素子S0からなるインバータ回路11を備えている。このスイッチング電源装置はまた、トランス13の2次側に設けられた整流回路15と、この整流回路15に接続されたスナバ回路6と、このスナバ回路6に接続された平滑回路7とを備えている。整流回路15は、アノードがトランス13の2次側巻線32の一端Aに接続されたダイオード51と、アノードがトランス13の2次側巻線32の他端Cに接続されカソードがダイオード51のカソードに共通接続されたダイオード52とにより構成されたカソードコモン接続の構造を有する。なお、スナバ回路6および平滑回路7を始めとするその他の部分の構成は、図1の場合と同様である。
次に、図20および図21を参照して、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。
本実施の形態では、図20に示したように、インバータ回路11のスイッチング素子S0がオンになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧VO1は、ダイオード52に対して逆方向(逆電圧Vd)となり、ダイオード51およびスナバ回路6のダイオードD61に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、ダイオード51、コンデンサC62、ダイオードD61、コンデンサC61、およびトランス13の2次側巻線32を順に通る充電ループIcが形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd(サージ電圧)が印加されるが、充電ループIcにおいて、1次側の共振用インダクタ4によるインダクタ成分とコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vdは前述の式(2)以下の値に抑制される。
また、ダイオード52に印加される逆電圧Vdが前述の式(2)で示されるピーク値になると、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる。するとコンデンサC62に蓄積された電荷が、コンデンサC62と共振用インダクタ4とがなすLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。一方、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が緩やかに下降することから、コンデンサC61に蓄積された電荷は、一方向性放電路Id1を介して少しずつ放出される。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ、熱抵抗の高い部位での発熱も抑制される。
次に、図21に示したように、インバータ回路11のスイッチング素子S0がオフになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧[−VO1]はダイオード51に対して逆方向(逆電圧Vd)となる。この時、接地ラインLGからダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、回生用インダクタL61は電荷が残存しているコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能し、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
以上のように、本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1および第2の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、スナバ回路6において共振用のコンデンサをコンデンサC61およびコンデンサC62により構成し、コンデンサC62に蓄積された電荷をLC共振作用によって放出すると共に、コンデンサC61に蓄積された電荷を少しずつ放出するようにしたので、整流回路5のダイオード52に加わる高周波のリンギングを抑制し、熱抵抗の高い部位での発熱を抑制することができる。よって、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。
なお、本実施の形態においては、図19に示したようなフォワード型カソードコモン接続のスイッチング電源装置について説明してきたが、例えば図22に示したように、本実施の形態のスナバ回路6を、フォワード型アノードコモン接続のスイッチング電源装置に対して適用することも可能である。このように構成した場合でも、本実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。
図23は、本実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、上記第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置(図19)において、スナバ回路6に代えてスナバ回路16を備えたものである。その他の部分の構成は、図19の場合と同様である。
次に、図24および図25を参照して、以上のような構成のスイッチング電源装置の動作を説明する。
本実施の形態では、図24に示したように、インバータ回路11のスイッチング素子S0がオンになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧VO1は、ダイオード52に対して逆方向(逆電圧Vd)となり、ダイオード51およびスナバ回路6のダイオードD61に対して順方向となる。このため、2次側巻線32からダイオード51を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、ダイオード51、コンデンサC61、ダイオードD61、コンデンサC62、およびトランス13の2次側巻線32を順に通る充電ループIcが形成され、コンデンサC61およびコンデンサC62への充電が行われる。一方、ダイオード52には逆電圧Vd(サージ電圧)が印加されるが、充電ループIcにおいて、1次側の共振用インダクタ4によるインダクタ成分とコンデンサC61およびコンデンサC62の直列合成容量とによりLC直列共振回路が構成されるため、ダイオード52に印加される逆電圧Vdは前述の式(2)以下の値に抑制される。
また、ダイオード52に印加される逆電圧Vdが前述の式(2)で示されるピーク値になると、コンデンサC61の端子電圧Vc1がピークホールドされる。するとコンデンサC62に蓄積された電荷が、コンデンサC62と共振用インダクタ4とがなすLC共振作用により、一方向性放電路Id2を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に放出される。一方、このLC共振作用に起因して接続点Dの電位が緩やかに下降することから、コンデンサC61に蓄積された電荷は、一方向性放電路Id1を介して少しずつ放出される。したがって、コンデンサC62に蓄積された電荷が放出された後もコンデンサC61には電荷がまだ残存することから、ダイオード52に加わる逆電圧Vdの降下量が抑えられ、熱抵抗の高い部位での発熱も抑制される。
次に、図25に示したように、インバータ回路11のスイッチング素子S0がオフになると、トランス13の2次側巻線32に現れる電圧[−VO1]はダイオード51に対して逆方向(逆電圧Vd)となる。この時、接地ラインLGからダイオード52を通って出力ラインLOに電流Ixが流れる。このとき、回生用インダクタL61は電荷が残存しているコンデンサC61のみに対する一方向性放電路Id1として機能し、コンデンサC61に残存している電荷が一方向性放電路Id1を介して出力ラインLO側(図示しない低圧バッテリ側)に回生され、利用に供される。
本実施の形態のスイッチング電源装置においても、上記第1〜第3の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。すなわち、スナバ回路16において共振用のコンデンサをコンデンサC61およびコンデンサC62により構成し、コンデンサC62に蓄積された電荷をLC共振作用によって放出すると共に、コンデンサC61に蓄積された電荷を少しずつ放出するようにしたので、整流回路5のダイオード52に加わる高周波のリンギングを抑制し、熱抵抗の高い部位での発熱を抑制することができる。よって、スイッチング電源装置全体を大型化することなく十分な放熱を確保することができる。
なお、本実施の形態においても、例えば図26に示したように、本実施の形態のスナバ回路16を、フォワード型アノードコモン接続のスイッチング電源装置に対して適用することも可能である。このように構成した場合でも、本実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、スイッチング電源装置の回路構成を具体的に挙げて説明したが、回路構成はこれに限定されるものではない。例えば、インバータ回路を、8つのスイッチング素子を用いたフルブリッジ型、2つのスイッチング素子を用いたフォワード型、または2つもしくは4つのスイッチング素子を用いたハーフブリッジ型により構成してもよい。また例えば、スイッチング素子全体を、フライバック型などの昇圧型などにより構成してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図1に示したスナバ回路の構成を説明するための回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図3に示した状態におけるLC直列共振回路の等価回路を表す回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するためのタイミング図である。 スナバ回路のコンデンサがなす合成電圧を説明するための模式図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 比較例に係るスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 図1の整流回路における逆電圧の実測波形を表す特性図である。 第1の実施の形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 第2の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図15に示したスナバ回路の構成を説明するための回路図である。 図15のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 第2の実施の形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図19のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図19のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 第3の実施の形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の第4の実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図23のスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図23のスイッチング電源装置の動作を説明するための他の回路図である。 第4の実施の形態の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 従来のスイッチング電源装置の整流回路における逆電圧(サージ電圧)の実測波形を表す特性図である。
符号の説明
1…インバータ回路、2…平滑コンデンサ、3,13…トランス、31…1次側巻線、32,33…2次側巻線、4…共振用インダクタ、5,15,25…整流回路、51,52…ダイオード、6,16…スナバ回路、C61,C62…コンデンサ、D61,D62…ダイオード、L61…回生用インダクタ、7…平滑回路、71…チョークコイル、72…平滑コンデンサ、S0,S1〜S4…スイッチング素子、L1H…1次側高圧ライン、L1L…1次側低圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、Ic0,Ic10,Ic20…1次側電流、Ic,Ic1,Ic2…充電ループ、Id1,Id2…放電路、Vd…逆電圧(サージ電圧)、Vin…入力直流電圧、Vout…出力直流電圧。

Claims (3)

  1. 交流電圧を変圧するトランスと、
    前記トランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換して前記トランスに供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの2次側に設けられ、前記トランスの交流出力電圧を整流して出力する正極側出力端および負極側出力端を有する整流回路と、
    共振用の第1および第2のコンデンサ、第1および第2のダイオードならびに回生用インダクタを含んで構成されたサージ電圧抑止回路と、
    前記サージ電圧抑止回路の前記第1および第2のコンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタと
    を備え、
    前記第1のコンデンサは、一端が前記第1のダイオードのカソードに接続され、他端が前記整流回路の負極側出力端に接続され、
    前記第2のコンデンサは、一端が前記整流回路の正極側出力端に接続され、他端が前記第1のダイオードのアノードに接続され、
    前記第2のダイオードは、カソードが前記第2のコンデンサの前記他端に接続され、アノードが前記整流回路の負極側出力端に接続され、
    前記回生用インダクタは、前記第1のコンデンサの前記一端と前記整流回路の正極側出力端との間に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 交流電圧を変圧するトランスと、
    前記トランスの1次側に設けられ、直流入力電圧を交流電圧に変換して前記トランスに供給するスイッチング回路と、
    前記トランスの2次側に設けられ、前記トランスの交流出力電圧を整流して出力する正極側出力端および負極側出力端を有する整流回路と、
    共振用の第1および第2のコンデンサ、第1および第2のダイオードならびに回生用インダクタを含んで構成されたサージ電圧抑止回路と、
    前記サージ電圧抑止回路の前記第1および第2のコンデンサと協働してLC直列共振回路を構成する共振用インダクタと
    を備え、
    前記第1のコンデンサは、一端が前記整流回路の正極側出力端に接続され、他端が前記第1のダイオードのアノードに接続され、
    前記第2のコンデンサは、一端が前記第1のダイオードのカソードに接続され、他端が前記整流回路の負極側出力端に接続され、
    前記第2のダイオードは、アノードが前記第2のコンデンサの前記一端に接続され、カソードが前記整流回路の正極側出力端に接続され、
    前記回生用インダクタは、前記第1のコンデンサの前記他端と前記整流回路の負極側出力端との間に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  3. 前記第2のコンデンサの容量が前記第1のコンデンサの容量よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
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