JP4263605B2 - 特に合成中間体として使用することができるハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法 - Google Patents

特に合成中間体として使用することができるハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法 Download PDF

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Description

本発明は、ハロゲン化モノオルガノキシシランの新規な合成法に関し、そしてこれらのモノオルガノキシシランをハロゲン以外の基で官能化されたモノオルガノキシシランを製造するための有機化学において合成中間体として使用することにも関する。また、本発明は、有機化学においてかかる合成中間体を含有する組成物にも向けられる。
本発明に関連して言及される有機化学における合成中間体は、例えばアミノ、チオール又はポリスルフィド基で官能化されたモノオルガノキシシランの製造において特に有用である。
本発明の必須目的のうちの1つは、有機化学において合成中間体として特に有用なハロゲン化モノオルガノキシシランの合成に対する改良を提供することである。
本発明の他の必須目的は、簡単であり、工業的であり且つ比較的費用のかからないハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法を提供することである。
本発明の他の必須目的は、求核性物質と反応して、例えばアミノ、チオール又はポリスルフィド基で官能化されたモノオルガノキシシランを製造することができるハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法を提供することである。
本発明の他の必須目的は、高い収率、高い選択性及び良好な生産性を提供するハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法を提供することである。
本発明の他の必須目的は、消費しうる反応物質が大規模で入手可能な市販製品であるところのハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法を提供することである。
本発明の他の必須目的は、例えばアミノ、チオール又はポリスルフィド基で官能化されたモノオルガノキシシランの合成用の新規な中間体を提供することである。
これらの目的は、他にもあるが、第一に、
式:
Figure 0004263605
[式中、
●記号R1は、水素、又は、1〜4個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基及び2〜8個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルコキシアルキル基から選択される一価炭化水素基を表わし、
●記号R2及びR3は同種又は異種であってよく、それぞれ、1〜6個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基、6〜18個の炭素原子を有するアリール基、アリールアルキル基又はアルキルアリール基(C6〜C18アリール、C1〜C6アルキル)を表わし、 ●m=1又は2、
●記号Halは、塩素、臭素及び沃素原子から選択されるハロゲン原子を表わし、
●B:
◆m=1のとき:式
Figure 0004263605
の二価残基、但し、
▲R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13基のうちの1個が原子価結合に相当し、
▲B1=線状又は分岐状C1〜C10アルキレン残基;次のものから選択される二価芳香族残基:
□−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
□−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−、及び
□−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
▲B2=線状又は分岐状C1〜C10アルキレン残基;次のものから選択される二価芳香族残基:
□−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
□−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−、及び
□−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
▲a=0又は1、
▲R4〜R13は同種又は異種であってよく、それぞれ、水素、又は1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基を表わし、
◆m=2のとき、式:
Figure 0004263605
(式中、B1、R4、R5、R6は先に規定した如くである)の三価残基]のハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法において、次の工程−a−、−b−及び−c−:
・工程−a−
Figure 0004263605
[式中、
▲R0は、それぞれ、
・CR56=CR4−B1−に相当するR01
・CR111213−CR910−CR78(B2a−(ここで、R7〜R13基のうちの少なくとも1個は水素を表わす)に相当するR02
を表わし、
▲記号Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表わし、
・工程−b−
0 =R 01 のとき

Figure 0004263605
[かくして得られる生成物が混合物であるときには、それらを工程−c−に混合物として又は分離後に別々に導入することが可能である]か、又は

Figure 0004263605
のどちらか、
0 =R 02 のとき
Figure 0004263605
[かくして得られる生成物が混合物であるときには、それらを工程−c−に混合物として又は分離後に別々に導入することが可能である]、
・工程−c−
Figure 0004263605
を含むことを特徴とするハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法、
に関する本発明によって達成される。
本発明に従えば、記号Halは、好ましくは塩素を表わす。
本発明に従った方法は、ハロオルガノシラン(例えば、Me2SiCl2、Me=CH3)から出発して簡単で且つ工業的な態様でハロゲン化モノオルガノキシシラン(これは、直接合成(Si及びMeClからのRochow−Muller合成)の主な中間体である)を取得することを可能にする。これらは、シリコーンの工業的な製造のための原料である。本発明に従った方法の主な利益は、使用する化合物、特に出発化合物のコスト及び工業的接近容易性の面にある。
上記の式(I)において、好ましいR1基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、CH3OCH2−、CH3OCH2CH2−及びCH3OCH(CH3)CH2−の基から選択される。より好ましくは、R1基は、メチル、エチル、n−プロピル及びイソプロピルの基から選択される。
好ましいR2及びR3基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル及びフェニルの基から選択される。より好ましくは、R2及びR3基はメチルである。
好ましくは、式(I)に相当するハロゲン化モノオルガノキシシランでは、B基は、以下の基:
Figure 0004263605
に相当するアルキレンを表わすことができる。
要する、一例として、変形例R0=R01は、次の如く例示することができる。
工程−a−:
Figure 0004263605
工程−b−:
Figure 0004263605
工程−c−
Figure 0004263605
先の例では、本発明に従った方法は、塩化アリルマグネシウムをMe2SiCl2に反応させることよりなる。それ故に、この操作は、以下の2つの文献:
・K.ANDRIANOV氏他のZhur Obsh.Khim,8(1938)969、
・M.VORONKOV氏他のZhur Obsh.Khim,25(1955)1142、
に記載される操作に従ってクロルアルキルシランを適当なグリニヤール試薬と反応させることよりなる。
これらの合成は、2つの工程:
1)通常の方法(“Grignard Reactions of Nonmetallic Substances, Khrasch & Reinmuth, Prentice-Hall, Inc, 1954”に記載される操作を参照されたい)に従ってアリル又はメタリルグリニヤール試薬の調製、
2)エーテルタイプの溶剤中のクロルメチルシランへのグリニヤール試薬の添加、
で実施される。
文献には、次の誘導体が既に記載されている。
・ClMe2Si−CH2−CH=CH2:ディー・ハード氏他のJ.Am.Chem.Soc., 67(1945)1813、
・ClMe2Si−CH2−CMe=CH2:ディー・ハード氏他のInd.Eng.Chem.40(1948)2078。
また、この合成を、例えば、マグネシウム、塩化アリル及びクロルメチルシランを5〜20℃の範囲の温度で混合することによって一工程で実施することも可能である(ダウ・コーニングの1997年5月13日発行の米国特許5629439)。
また、一例として、塩化クロチルから誘導されるグリニヤール試薬の作用によって、次のシラン:
ClMe2Si−CH2−CH=CHMe
を製造することが可能であることを示すことができる。
この変形例R0=R01における工程−b−に関して、このプロセスは、H−Hal例えばHClを不飽和シラン(C)、例えば、先に記載した変形例R0=R01の例でと称したシランを反応させることよりなる。操作条件は、次の文献:
V.D.Sheludyakov氏他のZh.Obsh.Khim.(1985) 1202
に記載される研究によって提供される。
かくして、本発明に従った方法の特に好ましい具体例に関連して、操作プロトコールは、例えばHClをアリルシランに例えばFeCl3タイプのルイス酸の存在下に添加することよりなる(AlCl3、ZnCl2又はそれらの混合物如き他のルイス酸を使用することも可能である)。触媒/シランモル比は、30〜70℃の温度において0.01〜0.1の範囲である。シランは、少なくとも85%の収率で得られる。この反応に使用される溶剤はトルエンであってよい(又はキシレン又はクロルベンゼン又はジクロルベンゼン、純物質又は混合物として、−非極性非プロトン性溶剤が要求される−例えば、CCl4、ジクロルエタンを使用することも可能である)。塊状で作業することが可能である。HClの導入速度は、3〜6リットル/h程度である。この反応の副生物は、HClの逆添加から生じる誘導体(D)より主としてなる。この式を以下に記載する。
Figure 0004263605
この誘導体は、目的であるハロゲン化モノアルコキシシラン(I)の前駆物質である。
HClにシラン(C)をUV照射下に作用させることによって(C)を直接得ることが可能である。操作条件に従って不飽和へのHClの添加の方向を修正することが可能である。熱的方法に従えば、添加は、マルコウニコフ則に従って行われる。即ち、塩素原子は、電子に最も富んだ炭素に優先的に行く。反応をUV下に実施するならば、この規則は厳守されず、逆の添加が主として行われる。
Figure 0004263605
より詳細に言えば、文献:“March's Advanced Organic Chemistry”,M.B.SMITH and J.MARCH, Fifth Edition, John Wiley & Sons, Inc. 2001, page 985及び引用文献を参照することが勧められる。
同様に、HBr及びHIを添加することが可能である。工業上の点から見れば、HClを使用するのが有益である。
例えば熱的条件下にHClをメチルアリルシラン誘導体に添加すると、シラン(D):
CIMe2Si−CH2−CMe2Cl
が生じる。
変形例R0=R02では、Hal基によるR0基のハロゲン化は、(Hal)2及び/又はSO2(Hal)2を使用して実施される(工程−b−)。
要するに、一例として、この変形例R0=R02は、次の如く例示することができる。
Figure 0004263605
工程−a−は、実際には、極性非プロトン溶剤中において例えば有機リチウム反応剤又はグリニヤール試薬をMe2SiCl2と反応させることよりなる。
塩素化工程−b−は、文献に例えば、エル・ソマー氏他のJ.Am.Chem.Soc., 68 (1946) 488、及びブイ・ミロノフ氏他のIzv. Adakd. Nauk. SSSR., Otdel. Khim. Nauk., (1955)182に載されている。一般には、塩素化剤の性状に応じた比率で、これらの3種の化合物の混合物が得られる。SO2Cl2の場合には、次の比率:10〜5/2〜45/9〜50が観察される。塩素の使用は、誘導体10の量を極めて大きく減少させることを可能にする。単離した収率は75〜80%程度である。
実施に際して、これらの変形例R0=R01及びR0=R02では、水素化物によるHalの置換(工程−b−)後にアルコキシル化(工程−c−)、有益にはエトキシル化が行われる。それは、少なくとも1種のアルコールR1OH(ここで、R1=C1〜C4好ましくはC2アルキル)を使用して実施される。実施に際して、このアルコキシル化は、例えば特許DE19734295又はUS5892085に記載の如くアルコリシスプロセスに従って当業者に知られた態様で実施される。
次の操作(1)、(2)及び(3):
■操作(1)、ここで、工程−a−、−b−及び−c−を実施する際に、2つの工程−a−及び−b−(m=1)が、以下の単一工程−a’−又は−a”−:
・工程−a’−
Figure 0004263605
・工程−a”−
Figure 0004263605
[式中、記号Hal、B及びMは先に規定した如くであり、記号R03はR2及び/又はR3(これも先に規定した如き)に相当し、そして式(E)の化合物は、例えば、トリハロシラン(Hal)3SiHをB−Hal基の不飽和前駆物質化合物、特に化合物CR56=CR4−B1−Hal(ここで、R5、R6及びB1は先に与えた規定を有する)と反応させることによって製造される]で置き換えられる、
■操作(2)、ここで、プロセスを実施する際に、3つの工程−a−、−b−及び−c−(m=1)が、以下の3つの工程−a1−、−b1−及び−c1−:
・工程−a1−
Figure 0004263605
[式中、記号Hal、R2、R3及びR1は先に規定した如くである]、
・工程−b1−
Figure 0004263605
[式中、記号R1、R2、R3、R0=R01又はR02、M及びHalは先に規定した如くである]、
・工程−c1−[B−Hal基を生成するために式(G)の基R0=R01がハロゲン化水素化されるか又は式(G)の基R0=R02がハロゲン化される間に、これは、工程−b−において先に規定した如きH−Hal物質又はHal−Hal及び/又はSO2(Hal)2のどちらかを使用して実施される]、
■操作(3)、ここで、工程−a1−、−b1−及び−c1−を実施する際に、これらの3つの工程(m=1)が、以下の単一工程−a'''−:
・工程−a'''−
Figure 0004263605
[式中、記号R1、B、Hal、R03及びMは先に規定した如くであり、そして式(H)の化合物は、例えば、(i)トリハロシラン(Hal)3SiHをB−Hal基の不飽和前駆物質化合物、特に先に規定した如き化合物CR56=CR4−B1−Halと反応させて化合物(Hal)3Si−B−Hal(J)を形成し、次いで(ii)式(J)の化合物を通常のアルコリシスプロセスに従ってアルコールR1−OHを使用してアルコキシル化して式(H)の化合物を形成することによって製造される]で置き換えられる、
を実施することは、本発明の範囲から逸脱しない。
工程−b1−及び−a'''−は、例えば、日本特許2178293号に記載の条件に類似した条件下に実施することができる。
本発明に従えば、工程−c−又は−c1−又は−a'''−の終了時に得られる生成物(I):
Figure 0004263605
は、式(II):
Figure 0004263605
[式中、R1、R2、R3、B及びmは先に規定した如くであり、そしてWは、好ましくは、アルコキシ、アシル、アミノ(置換又は非置換)、メルカプト、シアノ、チオシアナト、オキシシアナト、(オルガノシリル)オルガノポリチオ及びそれらの混成基からなる群から選択される有機一価官能基である]の官能化オルガノシランの製造のために少なくとも1種の求核性物質と反応することができる合成中間体である。
求核性物質は、アルコキシドであってよい。この場合には、m=1のときに、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、
・M’はアルカリ金属から選択され、そして
・R20は、R1について先に与えたと同じ規定に相当する]である。
求核性物質は、カルボン酸塩であってもよい。この場合には、m=1のときに、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、
・M’はアルカリ金属から選択され、
・R21は、R1について先に与えたと同じ規定に相当し、そして場合によってはC1〜C3アルキルで随意に置換しうるC2〜C10アルケニルに相当してもよい]である。
好ましくは、考慮される酸は、(メタ)アクリル酸である。換言すれば、
Figure 0004263605
は、メタ(アクリレート)基に相当する。
求核性物質は、アミンであってもよい。この場合には、m=1のとき、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、R22及びR23は、R1について先に記載したと同じ規定に相当する]である。
この反応に関して、このアミン官能基含有化合物は、特定の場合(R22=R23=H)にハロシランの反応を水性アンモニアの存在下に加圧下で、例えばダイナミット・ノーベルの特許DE−2749316(1977)に記載される条件と同様の条件下に、即ち、NH3(30当量)の存在下に自然圧で100℃において反応を12時間実施することによって得ることができる。
求核性物質は、メルカプト(又はチオール)官能基を有する式(II)のオルガノシランを得ることを可能にする硫黄含有誘導体であってもよい。この場合には、m=1のとき、反応式は、
Figure 0004263605
である。
この反応に関して言えば、式(II)のチオール官能基含有化合物は、2つの工程、即ち、
工程1=周囲温度で塊状チオ尿素の存在下で反応させること、
工程2=工程1で得られた中間体をNH3と100℃で自然圧下に反応させること、又はアルカリ金属アルコキシドと反応させること、
で得ることができることを特に記載することができる。
求核性物質は、ニトリルであってもよい。この場合には、m=1のとき、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、M’はアルカリ金属から選択される]である。
この反応に関して言えば、このシアノ官能基含有化合物は、ハロシランをシアン化アルカリと、例えばユニオン・カーバイドの特許US−3177236(1965)に記載されると同様の条件下に、即ち、ジメチルホルムアミド中で無水NaCNと150℃で6時間反応させることによって得ることができることを特に記載することができる。
得られた式(II)の化合物それ自体は、公知の条件下に次の如く還元されることができる。
Figure 0004263605
求核性物質は、チオ又はオキシニトリルであってもよい。この場合には、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、M’はアルカリ金属から選択され、そしてR24=O又はS]である。
求核性物質は、M’2xであってもよい。この場合には、m=1のときに、反応式は、
Figure 0004263605
[式中、
・M’=アルカリ金属
・x=1.5〜10そして好ましくは2〜5の範囲の整数又は分数]である。
Wが(オルガノキシシリル)−オルガノポリチオタイプの基であるときには、問題の反応は硫化である。これは、本発明に従った方法によって得られたハロゲン化モノオルガノキシシラン(I)を式:M’2xの無水金属ポリスルフィドと−20℃〜90℃の範囲の温度で、随意として不活性極性(又は無極性)有機溶剤の存在下に反応させることよりなる。
上記の合成を実施する際の実際の態様に関して言えば、更なる詳細については、例えばEP−A−0848006の内容を参照されたい。これは、他の反応物質から出発して考慮中の合成を実施するのに適用することができる操作を例示している。
本発明に従えば、工程−c−(m=2)の終わりに得られた化合物(I)は、特に求核性物質M’2xと反応することができる合成中間体である。この場合には、反応式は、
Figure 0004263605
である。
本発明に従った方法は、例えば、式:
Figure 0004263605
のハロゲン化モノオルガノキシシランの製造に適用することができる。
他の課題に従えば、本発明は、新規な化合物として、式:
Figure 0004263605
[式中、R1、R2、R3、W、Hal、B及びmは先に規定した如くである]を有しそして特に先に記載した如き方法によって得られる少なくとも1種のアルコキシシランを有効量で含む合成中間体組成物に関する。
次の実施例は、本発明を例示するものである。
例1
この例に関する反応式は、次の如くである。
Figure 0004263605
工程a):1の合成
1リットルの反応器に窒素下に300mlの脱水THF及び129g(1モル)のMe2SiCl2を導入する。この混合物を0℃に冷却し、そしてアリルクロルグリニヤール試薬のTHF溶液を滴下する。混合物を放置して25℃に戻し、そして16時間反応させる。次いで、溶剤及び軽質化合物を留去する。反応塊を脱水ヘキサンで希釈する。ろ過を実施する。ケーキを脱水ヘキサンで洗浄する。を蒸留によって回収する。分離収率は80%程度である。構造分析によって、の構造が確認される。Bp:110〜112℃/755mmHg(Lit:110℃/753mmHg)。
ClMe2Si−CH2−CMe=CH2について先に記載したと同じ操作:
150〜152℃/755mmHg(Lit:133−134℃/741mmHg)。
工程b)塩化水素化:一般的操作
1リットルの反応器に窒素下に0.5モルのアリル又はメタリルシラン、0.006モルのFeCl3及び200mlのトルエンを導入する。HClガスを4リットル/hの流量で激しく撹拌しながら添加する。温度は、約50〜70℃に上昇する。導入されるHClの量は、不飽和に関して化学量論的量に相当する。この混合物を放置して冷却し、そして溶剤を留去する。真空下の蒸留によって塩素化シランを回収する。
工程c)エトキシル化
2リットルの反応器に窒素下に513g(3モル)の構造式のシラン及び300mlのトルエンを導入する。200gの脱水エタノールを徐々に添加する。温度を約50℃に保つ。この操作中に、HClを窒素でストリッピングする。しかる後、HClの最後の残留痕跡を中和するためにNaHCO3を添加する。ろ過を実施し、次いで溶剤を留去する。541gの誘導体が実質上定量的な収率で回収される。
ハロゲン化アルコキシシラン3を硫化反応における合成中間体として使用
冷却器、機械式撹拌装置(ラッシュトンタービン)、熱電対、ガス(アルゴン又はH2S)流入管及び蠕動ポンプ用流入口を備えたジャケット付き1リットルの反応器の下部に、エタノール(438g)中に21質量%で溶解させた91.9gのナトリウムエタノラート(1.352モル、即ち、H2S1モル当たり2モル当量)と250mlのトルエンとをアルゴン流れ下に導入する。
この混合物を撹拌する(200〜300rpm)。次いで、硫黄65gの塊(2.031モル、即ち、H2S1モル当たり3モル当量)を加える。
循環路をアルゴンでパージ後、浸漬した管によって例えば45〜60分間バッブリングすることによってH2S(23g、即ち、0.676モル)を導入する。無水Na24への転化を完結させるために、60℃での加熱を1時間実施する。
この混合物を放置して25℃に冷却する。蠕動ポンプによっての244g(1.352モル)塊を30分(流量:10ml/分)で加える。
反応塊を75℃で4時間加熱する。次いで、これを放置して冷却する。ろ過を実施する。ケーキを脱水トルエンで二度洗浄する。真空ポンプ(3〜4×102Pa)下に70℃で蒸発を実施する。275gの誘導体が回収される。NMR分析によって、生成物の構造が確認される。硫黄原子の平均数(x)は3.9±0.1である。
例2
本例が関係する反応式は、次の通りである。
Figure 0004263605
中間体11、3及び12を硫化合成反応において使用
Figure 0004263605
工程a):8の合成
500mlの乾燥した反応器に60g(2.5モル)のMgチップ及び100mlの無水THFをアルゴン下に導入する。次いで、100mlの無水THF中に溶解した61g(0.5モル)の1−ブロムプロパンを滴下する。反応は、発熱的(→還流)である。次いで、この溶液を25℃に冷却する。
次に、第二の乾燥した500mlの反応器に193.5g(1.5モル)のMe2SiCl2をアルゴン下に導入し、そして第一溶液を徐々に注ぐ。この混合物を24時間還流させる。混合物を冷却させ、そしてアルゴン下にろ過する。真空下に迅速な蒸留を実施し、そして真空下の精留によって、55gのn−PrSiMe2Clが80%の単離収率で回収可能である。
NMR分析によって、この誘導体の化学構造が確認される。Bp/112−1130℃/730mmHg(Lit/100−110℃/720mmHg−エル・ボクサニー氏他のHelv.Chim.Acta.(74)(1976)717)。
工程b)塩化水素化:一般的操作
塩素化プロセスは、文献に記載されている。例えば、エル・ソムマー氏他のJ. Am. Chem. Soc., 68 (1946) 488、及びブイ・ミロノフ氏他のIzv. Akakd. Nauk. SSSR., Otdel. Khim. Nauk. (1955) 182を参照されたい。
一般には、塩素化剤の性状に応じた比率の3種の化合物の混合物が得られる。SO2Cl2では、次に比率:10〜5/2〜45/9〜50が観察される。
塩素の使用によって、誘導体10の量を極めて大きく変動させることが可能である。単離収率は75〜80%程度である。
n−PrSiMe 2 Clの塩素化
500mlの反応器に、200mlのCCl4中に溶解させた136.5g(1モル)のn−PrSiMe2Clを窒素下に導入する。この混合物を還流させ、そして100mlのCCl4及び2gのベンゾイルペルオキシド中に溶解させた塩化スルフリル(180g、1.33モル)の溶液を滴下する。この混合物を2時間反応させる。溶媒を蒸発させる。真空下の精留によって、α、β及びγ塩素化位置が5/45/50のモル比を有する3種の誘導体の混合物を110g回収することが可能である。
工程c)エトキシル化
2リットルの反応器に、窒素下に及び10のシランの混合物を513g(3モル)そして脱水トルエンを300ml導入する。200gの脱水エタノールを徐々に添加する。温度を50℃前後に保つ。この操作期間中に、HClを窒素でストリッピングする。しかる後、HClの残留する最後の痕跡を中和するためにNaHCO3を添加する。ろ過を実施し、そして次いで溶媒を留去する。誘導体11及び12の混合物273gが実質上定量的な収率で回収される。
ハロゲン化アルコキシシラン11、3及び12を硫化反応において合成中間体として使用
冷却器、機械式撹拌装置(ラッシュトンタービン)、熱電対、ガス(アルゴン又はH2S)流入管及び蠕動ポンプ用流入口を備えたジャケット付き1リットルの反応器の下部に、エタノール(438g)中に21質量%で溶解させた91.9gのナトリウムエタノラート(1.352モル、即ち、H2S1モル当たり2モル当量)と250mlのトルエンとをアルゴン流れ下に導入する。
この混合物を撹拌する(200〜300rpm)。次いで、硫黄65gの塊(2.031モル、即ち、H2S1モル当たり3モル当量)を加える。
循環路をアルゴンでパージ後、浸漬した管によって例えば45〜60分間バッブリングすることによってH2S(23g、即ち、0.676モル)を導入する。無水Na24への転化を完結させるために、60℃での加熱を1時間実施する。
この混合物を放置して25℃に冷却する。蠕動ポンプによって、誘導体11及び12の混合物244g(1.352モル)の塊を30分(流量:10ml/分)で加える。
反応塊を75℃で4時間加熱する。次いで、これを放置して冷却する。ろ過を実施する。ケーキを脱水トルエンで二度洗浄する。真空ポンプ(3〜4×102Pa)下に70℃で蒸発を実施する。誘導体1314及び15の混合物279gが回収される。NMR分析によって、生成物の構造が確認される。硫黄原子の平均数(x)は3.8±0.1である。

Claims (23)

  1. 式:
    Figure 0004263605
    [式中、
    ●記号R1は、水素、又は、1〜4個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基及び2〜8個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルコキシアルキル基から選択される一価炭化水素基を表わし、
    ●記号R2及びR3は同種又は異種であってよく、それぞれ、1〜6個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基、6〜18個の炭素原子を有するアリール基、アリールアルキル基又はアルキルアリール基(C6〜C18アリール、C1〜C6アルキル)を表わし、
    ●m=1又は2、
    ●記号Halは、塩素、臭素及び沃素原子から選択されるハロゲン原子を表わし、
    ●B:
    ◆m=1のとき:式
    Figure 0004263605
    の二価残基、但し、
    ▲R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13基のうちの1個が原子価結合に相当し、
    ▲B1=線状又は分岐状C1〜C10アルキレン残基;次のものから選択される二価芳香族残基:
    □−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
    □−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−、及び
    □−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
    ▲B2=線状又は分岐状C1〜C10アルキレン残基;次のものから選択される二価芳香族残基:
    □−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
    □−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−、及び
    □−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−(オルト−、メタ−又はパラ−)フェニレン−(線状又は分岐状C2〜C6)アルキレン−、
    ▲a=0又は1、
    ▲R4〜R13は同種又は異種であってよく、それぞれ、水素、又は1〜3個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基を表わし、
    ◆m=2のとき、式:
    Figure 0004263605
    (式中、B1、R4、R5、R6は先に規定した如くである)の三価残基]のハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法において、次の工程−a−、−b−及び−c−:
    ・工程−a−
    Figure 0004263605
    [式中、
    ▲R0は、それぞれ、
    ・CR56=CR4−B1−に相当するR01
    ・CR111213−CR910−CR76(B2a−(ここで、R7〜R13基のうちの少なくとも1個は水素を表わす)に相当するR02
    を表わし、
    ▲記号Mはアルカリ金属又はアルカリ土類金属を表わし、
    ・工程−b−
    0 =R 01 のとき

    Figure 0004263605
    [かくして得られる生成物が混合物であるときには、それらを工程−c−に混合物として又は分離後に別々に導入することが可能である]か、又は

    Figure 0004263605
    のどちらか、
    0 =R 02 のとき
    Figure 0004263605
    [かくして得られる生成物が混合物であるときには、それらを工程−c−に混合物として又は分離後に別々に導入することが可能である]、
    ・工程−c−
    Figure 0004263605
    を含むことを特徴とするハロゲン化モノオルガノキシシランの製造法。
  2. 記号Halが塩素原子を表わすことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. ・R0=R01、及び
    ・工程−b−が、
    Figure 0004263605
    であることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 工程−a−、−b−及び−c−を実施する際に、2つの工程−a−及び−b−(m=1の場合)が、以下の単一工程−a’−又は−a”−:
    ・工程−a’−
    Figure 0004263605
    ・工程−a”−
    Figure 0004263605
    [式中、記号Hal、B及びMは先に規定した如くであり、そして記号R03は先に規定した如きR2及び/又はR3に相当する]で置き換えられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
  5. 3つの工程−a−、−b−及び−c−(m=1)が、以下の3つの工程−a1−、−b1−及び−c1−:
    ・工程−a1−:
    Figure 0004263605
    [式中、記号Hal、R2、R3及びR1は先に規定した如くである]、
    ・工程−b1−:
    Figure 0004263605
    [式中、記号R1、R2、R3、R0=R01又はR02、M及びHalは先に規定した如くである]、
    ・工程−c1−:B−Hal基を生成するように式(G)の基R0=R01がハロゲン化水素化されるか又は式(G)の基R0=R02がハロゲン化される間に、これが、請求項1の工程−b−において先に規定した如き反応剤H−Halか又は反応剤Hal−Hal及び/又はSO2(Hal)2のどちらかを使用して実施される、
    で置き換えられることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。
  6. 3つの工程−a1−、−b1−及び−c1−(m=1)が、以下の単一工程−a'''−工程:
    Figure 0004263605
    [式中、記号R1、B、Hal、R03及びMは先に規定した如くである]で置き換えられることを特徴とする請求項5記載の方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項記載の方法の工程−c−、−c1−又は−a'''−の終了時に得られる式(I)のシランを少なくとも1種の求核性物質と反応させることを含む式(II):
    Figure 0004263605
    [式中、R1、R2、R3、B及びmは先に規定した如くであり、そしてWは、アルコキシ、アシル、アミノ(置換又は非置換)、メルカプト、シアノ、チオシアナト、オキシシアナト、(オルガノシリル)オルガノポリチオ及びそれらの混成基からなる群から選択される有機一価官能基である]の官能化オルガノシランの製造法
  8. 請求項1〜6のいずれか一項記載の方法の工程−c−、−c1−又は−a ''' −の終了時に得られる式(I)においてm=1のシランを、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、
    ・M’はアルカリ金属から選択され、そして
    ・R20は、請求項1においてR1について先に与えたと同じ規定に相当する]に従って求核性物質と反応される合成中間体として使用する方法
  9. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、
    ・M’はアルカリ金属から選択され、
    ・R21は、請求項1においてR1について先に与えたと同じ規定に相当し、そして場合によってはC1〜C3アルキルで随意に置換しうるC2〜C10アルケニルに相当してもよい]に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項7記載の方法
  10. 基:
    Figure 0004263605
    が(メタ)アクリレート単位に相当することを特徴とする請求項9記載の方法
  11. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、R22及びR23は、請求項1においてR1について先に与えたと同じ規定に相当する]に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項7記載の方法
  12. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、M’はアルカリ金属から選択される]に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項記載の使用法。
  13. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項記載の使用法。
  14. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、M’はアルカリ金属から選択され、そしてR24=O又はS]に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項記載の使用法。
  15. 式(I)においてm=1のシランが、以下の反応式:
    Figure 0004263605
    [式中、
    ・M’=アルカリ金属、
    ・x=1.5〜10の範囲内の整数又は分数]に従って求核性物質と反応されることを特徴とする請求項7記載の方法
  16. 下記の化学式で表される化合物であって、
    Figure 0004263605
    式中、
    記号R1は、水素、又は、1〜4個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基及び2〜8個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルコキシアルキル基から選択される一価炭化水素基を表わし、
    記号R2及びR3は同種又は異種であってよく、それぞれ、1〜6個の炭素原子を有する線状若しくは分岐状アルキル基、6〜18個の炭素原子を有するアリール基、アリールアルキル基又はアルキルアリール基(C6〜C18アリール、C1〜C6アルキル)を表わし
    は整数又は1.5〜10の範囲である。
  17. xが整数又は2〜5の範囲である請求項16に記載の化合物。
  18. 1 基が、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、CH 3 OCH 2 −、CH 3 OCH 2 CH 2 −及びCH 3 OCH(CH 3 )CH 2 −基から選択される請求項16に記載の化合物。
  19. 1 基が、メチル、エチル、n−プロピル、及び、イソプロピル基から選択される請求項16に記載の化合物。
  20. 2 及びR 3 基が、独立に、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル及びフェニルの基から選択される請求項16に記載の化合物。
  21. 2 及びR 3 基がメチルである請求項16に記載の化合物。
  22. 1 基が、メチル、エチル、n−プロピル、及び、イソプロピル基から選択され、R 2 及びR 3 基がメチルであり、xが整数又は2〜5の範囲である請求項16に記載の化合物。
  23. 下記の化学式で表される化合物であって、
    Figure 0004263605
    式中、
    xは整数又は3.7〜4.0の範囲である。
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