JP4263328B2 - 注入用具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、翼状針等の注射針を介して生体内に薬剤を投与するための注入用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
生体内への薬剤投与において期待される効能効果を得るためには、定められた用法用量に従って薬剤を投与する必要がある。特に少量の注射用薬剤を投与する場合は、重要であり、注射針やそれと接続されたチューブ等に薬剤が残存すると効果が不十分になる可能性がある。
【0003】
また、注射針による薬剤の投与においては、薬剤が血管外に漏出することを防止する必要があるため、投与に先立ち、注射針の先端が正確に血管内に留置していることを確認する作業が行われる。この作業は、シリンジのプランジャーを僅かに引き、チューブやシリンジへの血液の逆流を確認することによって行われる。しかし、薬剤が暗色や血液の色に近い赤色を呈していると、逆流する血液と薬剤との区別がつきにくいため、正確に血管内に注射針の先端が留置されていることを確認するのが難しい場合がある。
【0004】
これらの問題を解決するため、従来より、薬剤の充填されたシリンジと、三方活栓と、生理食塩水等の充填されたシリンジとを用いた薬剤投与が行われている。具体的には、三方活栓の一の接続口に注射針のチューブを接続し、残りの二つの接続口に薬剤の充填されたシリンジの筒先と生理食塩水等の充填されたシリンジの筒先をそれぞれ押し込んで接続した状態で薬剤投与が行われる。
【0005】
従って、薬剤投与の前において、三方活栓のレバーを切り替えて、生理食塩水等の充填されたシリンジと注射針とのルートを開通すれば、生理食塩水等によって確認作業が行えるため、暗色や赤色の薬剤を投与する場合であっても、注射針の先端を血管内に正確に留置することができる。また、薬剤投与の後において、三方活栓のレバーを切り替えて生理食塩水等の充填されたシリンジと注射針とのルートを開通すれば、注射針やチューブ等に残存する薬剤の後押しを行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の薬剤投与方法では、生理食塩水等の充填されたシリンジは薬剤の充填されたシリンジに対して向きが直交するように三方活栓に取り付けられているため、作業毎に、この二本のシリンジが接続された三方活栓を両手を使って持ち替える必要がある。さらに、一般に三方活栓においては、開通しているルートとレバーの向きとの関係が用途や製造会社により異なっており、統一されていない。そのため、作業を行う者にとって開通しているルートを把握し難いという問題がある。
【0007】
このように上記の薬剤投与方法は非常に取り扱いが煩雑であり、取り扱いミスを引き起こしやすいものである。このため、本発明の発明者らは、上記の薬剤投与方法は不完全な投与や医療事故を引き起こす要因となる可能性があるとの考えに至り、本発明の注入用具を完成させた。
【0008】
本発明の課題は、定められた用法用量に従って薬剤を安全・確実に生体内に投与でき、取り扱いの煩雑さを軽減し得る注入用具を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の注入用具の第一の態様は、次の特徴を有するものである。
(1) 薬剤を注入するための第一シリンジと、血液の逆流の確認および薬剤の後押しをするための第二シリンジと、Y字形コネクターと、液の流れを許容または阻止する機能を有する弁手段とを少なくとも有し、
Y字形コネクターは三つの接続口と一方弁とを有し、一の接続口は第一シリンジに接続され、他の一の接続口は弁手段を介して第二シリンジに接続され、一方弁はY字形コネクターの内部から第一シリンジに接続される接続口を経て液が流出するのを阻止するものであることを特徴とする注入用具。
【0010】
(2) 上記他の一の接続口と弁手段とがルアーロックによって接合されている上記(1)記載の注入用具。
【0011】
(3) 上記他の一の接続口と弁手段とが接着剤で接合されている上記(1)記載の注入用具。
【0012】
(4) 第一シリンジの中心軸と第二シリンジの中心軸とのなす角度が0度〜60度の範囲内に設定されている上記(1)記載の注入用具。
【0013】
(5) Y字形コネクターにおける、三つの接続口のうちの第一シリンジに接続される接続口及び第二シリンジに接続される接続口以外の接続口に、フィルターが設けられている上記(1)記載の注入用具。
【0014】
(6) 第一シリンジに暗色または赤色の造影剤が充填されており、第二シリンジに生理食塩水、リンゲル液、ブドウ糖液または注射用水のうちのいずれかが充填されている上記(1)記載の注入用具。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の注入用具の第一の態様を示す図である。図2は、本発明の注入用具を構成するY字形コネクター3の詳細を示す図であり、断面で示している。
図1の例に示すように、本発明の注入用具は、薬剤を注入するための第一シリンジ1と、血液の逆流の確認および薬剤の後押しをするための第二シリンジ2と、Y字形コネクター3と、液の流れを許容または阻止する機能を有する弁手段4とを少なくとも有している。
【0016】
図1および図2の例に示すように、Y字形コネクター3は、三つの接続口(第一接続口3a、第二接続口3bおよび第三接続口3c)と一方弁34とを有したものである。三つの接続口のうち、第一接続口3aは第一シリンジ1に接続されており、第二接続口3bは弁手段4を介して第二シリンジ2に接続されている。第三接続口3cには後述するようにフィルター部材8を介して注射針が接続される。
【0017】
図1および図2の例では、Y字形コネクター3は三つの接続管(第一接続管31、第二接続管32、第三接続管33)と基部30とで構成されており、三つの接続管(31〜33)における基部側に反対側(外側)の開口が接続口となっている。即ち、第一接続管31の外側開口が第一接続口3a、第二接続管32の外側開口が第二接続口3b、第三接続管33の外側開口が第三接続口3cとなっている。
【0018】
第一接続管31および第二接続管32の内面には一般的なルアーテーパが設けられている(以下、このように内面にルアーテーパが設けられたものを「メスアダプター」という。) 。一方、第三接続管33においては、外面に一般的なルアーテーパが設けられている(以下、このように外面にルアーテーパが設けられたものを「オスアダプター」という)。
【0019】
第一シリンジ1の筒先はオスアダプターとなっており、Y字形コネクター3の第一接続管31に密接に挿入できるようになっている。第一接続口3aと第一シリンジ1との接続は、第一シリンジ1の筒先を第一接続管31に挿入し、これらを接合することによって行われている。
【0020】
弁手段4は二つの接続管(41、42)と基部40とで構成された二方活栓であり、接続管41がオスアダプター、接続管42がメスアダプターとなっている。また、接続管41はY字形コネクター3の第二接続管32に密接に挿入できるようになっている。第二シリンジ2の筒先はオスアダプターとなっており、接続管42に密接に挿入できるようになっている。弁手段4を介した第二接続口3bと第二シリンジ2との接続は、第二シリンジの筒先を弁手段4の接続管42に挿入し、弁手段4の接続管41をY字形コネクター3の第二接続管32に挿入して、これらを接合することによって行われている。5は弁手段4のレバーを示している。
【0021】
上記の部材間の接合のうち、弁手段4の接続管41とY字形コネクター3の第二接続管32との接合には、ルアーロックが採用されている。第二接続管32の弁手段側の端部には、ルアーロックのための外側に突出した突起(図示せず)が設けられている。6は、弁手段4の接続管41と第二接続管32とをルアーロックによって接合するための締具である。締具6は、弁手段4の接続管41に回転可能に取り付けられており、内側に螺旋状の溝が設けられている。従って、第二接続管32に設けられた突起を溝にひっかけて締具6を回転させると、弁手段4の接続管41は第二接続管32に押し込まれていき、弁手段4の接続管41と第二接続管32とは強固に接合された状態で保持される。
【0022】
フィルター部材8は第三接続口側がメスアダプター、その反対側がオスアダプターとなったものである。フィルター部材8の第三接続口側にもルアーロックのための突起が設けられている。また7は締具6と同様内側に溝が設けられたルアーロックのための締具である。第三接続管33とフィルター部材8との接合もルアーロックによって強固に行われている。なお、フィルター部材8の先端に設けられた筒状の先端部8aは、後述するようにフィルター部材8と注射針の接続部とをルアーロックによって接合する際に締具として用いられる。
【0023】
上記のように本発明においては、接合部分にルアーロックのようなロック構造を採用することができる。ロック構造は安全性の点から全ての接合箇所に採用するのが好ましいが、図1の例で示したように第二接続口3bと弁手段との間や、第三接続口3cと注射針との間のように大きな圧力が掛かり易い箇所にのみ採用しても良い。なお、本発明で採用できるロック構造はルアーロックに限定されるものではない。単に部材と部材とを接着剤で接合しただけのものであっても良い。
【0024】
上記のように図1の例では、各部材間の接続には全てルアーテーパーが採用されているが、本発明ではこの例に限定されるものではない。本発明においては、一部の接続にのみルアーテーパーを採用しても良い。各部材の接続部分をオスアダプターとするか、又メスアダプターとするかも特に限定されるものではない。また、必要に応じて部材間に金属や樹脂のパイプを介在させても良い。
【0025】
本発明においてY字形コネクター3としては、従来より薬剤の投与や輸液の分野において用いられているものを利用することもできる。本発明のY字形コネクター3の材料(一方弁を除く)としては、Y字形コネクター内部を通過する薬剤に影響を及ぼさない材料を用いるのが良く、例えば、ステンレスといった金属や、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、エチレン−酢酸ビニル(EVA)、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー(COC)といった樹脂材料等が挙げられる。このうち、Y字形コネクターを透明にして内部を通過する液が見えるようにでき、なおかつ必要な強度を確保できる点からポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー(COC)が好ましいものとして挙げられる。
【0026】
本発明において一方弁34は、第二接続口3b及び/又は第三接続口3cから流入した液が第一接続口3aを経て(第一シリンジ1に)流出するのを阻止し得るものであれば良い。図2の例では、一方弁34は、円盤34aとそれを支持する支持板34bとで構成されている。円盤34aは第一接続管31の基部側開口を塞ぐように取り付けられている。また、円盤34aは、柔軟性に優れた材料、例えばシリコーン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル(EVA)等で形成されており、可撓性を有している。支持板34bは第三接続管33の本体側開口を跨いだ状態で配置されている。
【0027】
従って、図2中の矢印に示すように液が第一接続口3aから流入した場合は、円盤34aは点線で示すように変形し、液は基部30内へと流入する。逆に、第二接続口3bまたは第三接続口3cから液が流入した場合は、円盤34aは流入した液によって押し上げられるので、第一接続管31の基部側開口を塞ぎ、第一接続口3aを経て液が流出するのを阻止する。
【0028】
本発明において一方弁は図2に示すものに限定されない。その他の一方弁としては、第一接続管31の基部側開口に板状の弾性体をその一端のみが固定されるように取り付けて構成したものや、ボールとコイルスプリングとを組み合わせて構成したもの等が挙げられる。また、図2の例では、一方弁34はY字形コネクターの基部30内に取り付けられるものであるが、本発明においてはY字形コネクター3の第一接続口3aに取り付けられるものであっても良い。
【0029】
図1及び図2の例では、第三接続口3cと第一接続口3aとは一直線上に位置しているが、本発明はこの例に限定されるものではない。本発明において第一シリンジ1の中心軸と第二シリンジ2の中心軸とのなす角度は、作業を行う者にとって扱いにくくならない程度とするのが好ましい。具体的には、0度〜60度、特には0度〜30度の範囲内に設定するのが好ましい。第一シリンジ1の中心軸と第二シリンジ2の中心軸とのなす角度の設定は、Y字形コネクター3における第一接続管31(又は第三接続管33)と第二接続管32とのなす角度や、弁手段4における接続管41と接続管42とのなす角度を適宜設定することにより行うことができる。これら二つの角度も特に限定されるものではない。
【0030】
一般に薬剤が透明であるときは、シリンジ内の微粒子等の異物を視覚・光学検査することで、薬剤を薬局方の微粒子基準に適合させることができるが、暗色や赤色の薬剤においては視覚・光学検査は困難である。このため、図1の例では上述のように、Y字形コネクター3の第三接続口3cに、内部にフィルター(図示せず)を備えたフィルター部材8が取り付けられている。
【0031】
フィルター部材8は、フィルターとなる繊維の束(図示せず)を外装となる筒体に挿入して構成されている。なお、フィルターの第三接続口3cへの取り付けは図1に示す例に限定されず、例えば第三接続口3cに直接フィルターを挿入しても良い。本発明においてフィルターとしては、ポリアミド、ポリプロピレン、アクリル、酢酸セルロース等の繊維などが挙げられる。
【0032】
このように第三接続口3cにフィルターを設ければ、注入される薬剤に微粒子等の異物が入っていても該薬剤を薬局方の微粒子基準に適合したものとできる。従って、薬剤が暗色や赤色であって、異物の混入を視覚的又は光学的に確認するのが難しい場合であっても、安心して薬剤の投与を行うことができる。本発明で用いられるフィルターは、10μm以下のものが好ましく、特には5μm以下のものが好ましい。
【0033】
本発明において弁手段4は、第二シリンジ2に充填された液の流れを許容または阻止する機能を有したものであれば良く、特に限定されるものではない。弁手段4としては、図1の例で示したように、従来より薬剤投与や輸液において用いられている二方活栓を利用することができる。また、三方活栓の一の接続口を塞いだものを利用しても良い。
【0034】
本発明おいて第一シリンジ及び第二シリンジとしては、バレルとプランジャーとで構成された一般的なものを用いれば良い。また、通常ディスポシリンジと呼ばれる何も充填されていないシリンジを用いても良いし、既に液(第一シリンジの場合は薬剤、第二シリンジの場合は生理食塩水等)が充填されたプレフィルドシリンジを用いても良い。前者の場合は液を充填してから保持具にセットすれば良い。これらシリンジの外形、長さ、形成材料といった仕様も特に限定されるものではなく、薬剤の種類等に応じて適宜設定すれば良い。また、これらシリンジの筒先は、図1に示す第一シリンジ1のように中心(中口)にあっても良いし、第二シリンジ2のように中心からオフセット(横口)された位置にあっても良い。
【0035】
本発明の注入用具において第一のシリンジに充填する薬剤は特に限定されるものではなく、例えば、造影剤等の診断薬や治療用注射薬等が挙げられる。但し、本発明の注入用具は、第二シリンジによって薬剤の後押しと注射針の位置確認とを行うことができるので、特に、少量で用いられて生理食塩水等による後押しが必要な薬剤や、暗色または赤色の透明性を欠く薬剤に有効である。
【0036】
本発明の第二シリンジには、血液が混入したことを確認することができ、且つ、生体内に流入しても有害反応を起こさない液が充填される。例えば、無色や血液と区別し易い淡色の液であって、体内に流入することが許容される液体が挙げられる。より具体的には、生理食塩水、リンゲル液、ブドウ糖液、注射用水等が挙げられる。
【0037】
次に、本発明の注入用具の使用方法を説明する。図3は図1に示す本発明の注入用具10を用いて患者14に薬剤を注入する状態を示している。なお、図3の例では、注射針としてはチューブの付いた翼状針13が用いられている。翼状針13の接続部13aはメスアダプターとなっており、またルアーロックのため突起(図示せず)も設けられている。そのため接続部13aはフィルター部材8にルアーロックによって強固に取り付けられる。
【0038】
なお、本発明において注射針の接続部はルアーロックための突起が設けられていないものであっても良いし、更にルアーテーパが設けられていないものであっても良い。本発明において注射針の種類や大きさは特に限定されるものではなく、チューブの付いたものであっても良いし、付いていないものであっても良い。第二シリンジ2には生理食塩水が充填されている。
【0039】
図3の例においては、まず作業者は一方の手で注入用具10を持ち、他方の手で第一シリンジ1のプランジャーを押して、第一シリンジ1内に充填された薬剤を該シリンジ内の空気を抜きながらY字形コネクター3の基部30まで充填する。次に、他方の手で弁手段4のレバー5を第二シリンジ2からの生理食塩水の流入を許容する位置にセットし、生理食塩水が充填され空気が抜かれた第二シリンジ2のプランジャーをゆっくりと押し込み、フィルター部分まで生理食塩水で充填する。
【0040】
その後、翼状針13を取り付け、さらに第二シリンジ2のプランジャーをゆっくりと押し込んで、注射針及びチューブの内部を生理食塩水で充填して空気を完全に排除する。さらに、注射針を患者14の静脈に穿刺し(図3に示す状態)、他方の手で第二シリンジ2のプランジャーをゆっくりと引いて血液の逆流を確認する。
【0041】
確認の後、弁手段4のレバー5を生理食塩水の流入が阻止される位置にセットし、第一シリンジ1のプランジャーを押し込んで薬剤を注入する。最後に、再度レバー5の位置を変えて第二シリンジ2のプランジャーを押し込んで、Y字形コネクター3や、翼状針13の注射針及びチューブに残存する薬剤を生理食塩水によって後押し、薬剤の全量の投与を完了する。
【0042】
このように、本発明の注入用具を用いれば、作業者は持ち替えるといった煩雑な作業から開放される。また、レバー操作は弁手段4の開閉だけで良いため、開通しているルートを把握することも容易である。これらの点から本発明の注入用具を用いることで、薬剤投与における不完全な投与や医療事故の発生の可能性を減少させることができると言える。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明のように、本発明を用いれば、煩雑な作業なしに、安心して薬剤の全量を生体内に投与でき、また確実な注射針の位置確認を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の注入用具の第一の態様を示す図である。
【図2】本発明の注入用具を構成するY字形コネクター3の詳細を示す図である。
【図3】図1に示す本発明の注入用具10を用いて患者14に薬剤を注入する状態を示している。
【符号の説明】
1 第一シリンジ
2 第二シリンジ
3 Y字形コネクター
3a 第一接続口
3b 第二接続口
3c 第三接続口
31 第一接続管
32 第二接続管
33 第三接続管
4 弁手段
41 弁手段の接続管
42 弁手段の接続管

Claims (6)

  1. 薬剤を注入するための第一シリンジと、血液の逆流の確認および薬剤の後押しをするための第二シリンジと、Y字形コネクターと、液の流れを許容または阻止する機能を有する二方活栓とを少なくとも有し、Y字形コネクターは三つの接続口と一方弁とを有し、一の接続口は第一シリンジに接続され、他の一の接続口は二方活栓を介して第二シリンジに接続され、一方弁はY字形コネクターの内部から第一シリンジに接続される接続口を経て液が流出するのを阻止するものであることを特徴とする注入用具。
  2. 上記他の一の接続口と二方活栓とがルアーロックによって接合されている請求項1記載の注入用具。
  3. 上記他の一の接続口と二方活栓とが接着剤で接合されている請求項1記載の注入用具。
  4. 第一シリンジの中心軸と第二シリンジの中心軸とのなす角度が0度〜60度の範囲内に設定されている請求項1記載の注入用具。
  5. Y字形コネクターにおける、三つの接続口のうちの第一シリンジに接続される接続口及び第二シリンジに接続される接続口以外の接続口に、フィルターが設けられている請求項1記載の注入用具。
  6. 第一シリンジに暗色または赤色の造影剤が充填されており、第二シリンジに生理食塩水、リンゲル液、ブドウ糖液または注射用水のうちのいずれかが充填されている請求項1記載の注入用具。
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